JP3730618B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は自動車を、これに装着したタイヤがパンク状態の下で相当の距離を走行可能ならしめるように、サイドウォール部全域にわたりカーカスの内面に沿う断面が三日月状のゴムストックよりなるゴム補強層を有するいわゆるランフラット空気入りタイヤに関し、特にタイヤのトレッド部の適切な強化を図ることによりパンク状態下において従来のランフラットタイヤに比し一層の長距離を障害の進展のうれいなく安全に走行できるランフラット耐久性に優れる空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に装着した空気入りタイヤが走行中に何らかの原因、多くの場合釘や金属片などの異物がタイヤに突き刺さることにより内圧が低下したりまたはゼロの状態となった際(以降パンクと記す)、そこからドライバが車両を望む場所、例えばタイヤを交換できるサービスステーションまでの比較的短距離をそれ以上のタイヤの障害や操舵の不具合などの不利なしに安全に運行が継続できるように、種々の方策が講じられてきた。
【0003】
これらの方策のなかで最も簡便でしかも実効ある対策として、サイドウォール部のほぼ全域にわたるカーカスの内面にゴム補強層を裏張りし、正常な内圧時には主としてその内圧により、従としてこのゴム補強層により分担支持していたタイヤ負荷を、パンク時に主にこのゴム補強層に肩代り支持させることを意図したいわゆるランフラットタイヤが一般的である。
【0004】
これはパンク状態での走行下で、上記ゴム補強層を備えていない一般タイヤのサイドウォール部は車輪荷重の負担に耐えられず二つ折れの状態まで圧し潰され、特に空気入りラジアルタイヤの場合は短時間でサイドウォール部が致命的な故障に至るところ、ランフラットタイヤではゴム補強層が、サイドウォール部がかなりに撓むことは避け得ないものの短時間内の致命的故障は生じないだけの輪重の支持機能を備えるような形状および材質を採ることにより、空気入りラジアルタイヤであってもサイドウォール部の構成部材に著しい故障は発生せずに、また運転上さほど大きな支障なしに走行を継続することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述のランフラット性能は高性能タイヤに適用するのが通例であり、この点で走行距離の殆ど全てにわたって発揮されるべき各種のタイヤ性能、例えば操縦安定性、振動乗り心地性などは最高水準を保持するのが大前提であり、よって万が一に備えるランフラット性能の付与のためタイヤ性能に及ぼすマイナスの寄与は最小限度に抑える必要があった。
【0006】
そのためゴム補強層の断面形状および材質の選定に際し、ある程度限られた厚さおよび硬さの範囲内での決定、採用が余儀なくされ、したがってパンク状態で所定距離の安全走行が可能とはいうものの、その走行可能距離にはおのずと限度が生じるのは止むを得ない。
【0007】
ところがランフラット走行に関して構造上不利なラジアルカーカスの空気入りタイヤが主流を占める昨今、パンク時における安全走行距離の一層の延長要求が著しく高まる傾向に対し上述したランフラットタイヤではもはやこの要求に応えられない問題が現れ、この改善が強く望まれるようになった。
【0008】
そこで上述のカーカス内面に沿うゴム補強層の形状および材質は従来の慣例によるタイヤの最高水準を保持し得る範囲内での選定に従うものとして、パンク状態下でタイヤの故障なしに安全性を十分に保持した上で走行可能距離を大幅に延長できる、ランフラット耐久性に優れる空気入りタイヤを提供するのがこの発明の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
従来のランフラット空気入りラジアルタイヤのパンク状態下における変形挙動を綿密に考究したところ、サイドウォール部における撓曲変形の度合はトレッド部の曲げ変形に対する抵抗力と直接的に密接な関係をもっていることを見出し、下記する発明の構成をとることによりランフラット耐久性に優れる空気入りタイヤを完成させるに至った。
【0010】
すなわちこの発明は、一対のビード部およびサイドウォール部と、その両サイドウォール部に連なるトレッド部とからなり、これら各部をビード部に埋設したビードコア相互間にわたって補強する少なくとも1プライのラジアルカーカスと、そのカーカスのクラウン部外周にてトレッド部を強化する、少なくとも2層のコード交差層からなるベルトおよびその外周に沿って巻回した有機繊維コードよりなるキャップとを備えるほか、サイドウォール部の全域にわたりカーカスの内面に沿う断面が三日月状のゴムストックよりなりタイヤの負荷を分担支持するゴム補強層を有する空気入りタイヤにおいて、
上記カーカスとベルトとの間に、タイヤ赤道面に対し実質上直交する方向に、多数のコードを配列してトレッドの幅方向に作用する外力に抵抗させた少なくとも1層のタイエレメントを配置してなることを特徴とする。
【0011】
カーカスとベルトとの間に配置された前記タイエレメントを構成するコードは、高引張弾性率を有する有機繊維コードであることが好ましい。
【0012】
タイエレメントを、さらにベルトとキャップとの間に配置してなることが好ましく、この場合には、ベルトとキャップとの間に配置されたタイエレメントを構成するコードは、高圧縮弾性率を有する有機繊維コードであることがさらに好ましい。
【0013】
以下この発明を図1に基づいて一層具体的に説明する。
図1は空気入りタイヤの断面をタイヤ赤道面Eより左半につき示し、1はカーカス、2はビードコア、3はベルト、4はキャップ、5はトレッド部、6はサイドウォール部、7がビード部であり、8がゴム補強層、9−1及び9−2がタイエレメントである。なお10はインナーライナ、11はレイヤを示す。
【0014】
カーカス1はタイヤ赤道面Eにほぼ直交する多数のコード配列になる少なくとも1プライ(図示の例では2プライ)のラジアルプライからなり、一対のビード部7(図は一方のみ示す)の内部に埋設した一対のビードコア2相互間にわたってビード部7、サイドウォール部6およびそれに連なるトレッド部5を補強する。
【0015】
ベルト3は少なくとも2層のコード交差層からなり、図示の例はそれを3−1、3−2の2層で示すものとしてそれら各層における多数のコードがタイヤ赤道面Eを挟んで互いに異なる向きの配列になり各層間で小さな交角を形成するものとする。
【0016】
キャップ4はベルト3の外周に沿って巻回した有機繊維コードのゴム引き層からなり、高速走行中におけるベルト3のタイヤ半径方向の成長抑制層の役に供するものとしてその幅はベルト3のそれより広幅とするものであり、ベルト3との協働でトレッド部5の強化に与り、高性能空気入りタイヤの走行性能を一段と高める役を果たす。
【0017】
ゴム補強層8はこの種のランフラットタイヤの慣例に従い、カーカス1のプライゴムおよびサイドウォール部6のゴムに比しより高い硬度を有するゴムとするのが好ましく、常態の内圧下において従たるタイヤ負荷の分担支持部材として機能するが、専らその目的とするところはパンク時において、サイドウォール部6域におけるサイドゴムとカーカスプライとでは到底無理な負荷支持を十分とはいえないまでも可能とするため設けるもので、この意味でステーの役を担うものであり、よってゴム補強層8はサイドウォール部6の全域、より具体的にはビードコア2のタイヤ半径方向外側近傍からトレッド部5の側端部に至る領域のカーカス1の内面に沿って断面が中央部分で最も厚い先細りとなる三日月状のゴムストックとする。
【0018】
さらにベルト3、より詳しくは例えば図1に示すようにコード交差層のうち内側のコード層3−1とカーカス1との間に、タイヤ赤道面Eに対し実質上直交する方向に、多数のコードを配列してトレッドの幅方向に作用する外力に抵抗させた少なくとも一層のタイエレメント9−2を配置する。ここに実質上とは製品の目標に対し生産上の不可避的な変動を加味するとの意である。
【0019】
さらに、タイエレメント9−1をベルト3の外側のコード層3−2とキャップ4との間に配置し、タイエレメント9−2とともに、ベルト3を挟み込む配列としてもよい。
【0020】
タイエレメント9−1及び9−2はその多数のコードがベルト3における、コード交差層3−1および3−2それぞれの層のコードが形成する多数の縦長の(タイヤ赤道面Eに沿う向きに長い)菱形メンバを横切ってのび、これらメンバと薄く強固なゴムを介して結節部を形成し、それ故トレッド部5の幅方向に作用する外力に抵抗する要素部材であり、この幅はベルト3の最小幅に対し少なくとも50%とするのが好ましい。
【0021】
タイエレメント9−1及び9−2に用いるコードはそれぞれ高い圧縮弾性率及び高い引張弾性率を示す性状の、例えば前者につきナイロンのモノフィラメントコード、後者に対しアラミド繊維の撚りコードが適合する。
【0022】
なお図1に示す11はレイヤであり、それはトレッド幅方向に区分されたある領域の幅毎にベルト3またはキャップ4の外周に沿って有機繊維コードを巻回した幅狭のコード層であり、図示の例ではベルト3およびキャップ4の両側端部を掩い、キャップ4とともに高速での高性能発揮に寄与する。
【0023】
【作用】
図2に上述のゴム補強層8を備えたランフラット空気入りタイヤのパンク時における負荷(輪重)直下における変形のありさまをタイヤ外側輪郭につき、従来のランフラットタイヤを破線A、この発明のタイヤを実線Bにて模式により示した。Pa、Pbはそれぞれ破線A、実線Bのビード部7におけるリムのフランジ上の着力点を示し、Sは路面をあらわす。
【0024】
ゴム補強層8を備えていない通常のタイヤはパンク時には、図示していないが負荷支持機能に欠けるためサイドウォール部はほぼ二つ折れ状に変形するが、従来のランフラットタイヤではサイドウォール部の中央域で相当な厚みを有するゴム補強層8の大きな曲げ抵抗性、それは特にゴム8の内面側に生じる圧縮に対しゴム固有の大きな圧縮モジュラスがもたらすものであるが、この抵抗性により破線Aで示すようなサイドウォール部6の撓みにより負荷を支持する機能を有する。
【0025】
ところがこの負荷支持機能のゆえに輪重Fの分力成分F′が図の矢印の向きに作用しこの力F′がゴム補強層8を伝わってトレッド部5の両端に外力を及ぼす。このときトレッド部5は内圧がゼロの下でベルト3およびキャップ4のテンションが失われているのでトレッド部5の両側からの外力と対抗し得ない。それ故トレッド部5は弧Lで示すようにタイヤの内方に向かって大きく反曲することになる。その結果サイドウォール部6はさらに大きく撓みそのトレッド部5寄りの部分が路面Sと接触し滑り転動するのでゴムの摩滅が急速に進み、比較的早期にカーカス1に損傷が生じる懸念がある。
【0026】
上述のトレッド部5の弧Lで示した大きな反曲はとくにトレッド部5の中央域にてその動負荷半径を減じることに相当し、これはベルト3のコード交差層3−1、3−2におけるコードのタイヤ赤道面Eに対する傾斜角度の増加を伴い、これはとりもなおさずこれらの交差コードが形成する縦長の菱形が拡幅すると同時に縦の長さを減じる、いわゆるパンタグラフ挙動を行うことに外ならない。
【0027】
そこでタイヤ赤道面Eに対し実質上直交する多数のコード配列になるタイエレメント9−2をカーカス1とベルト3の内側のコード交差層3−1との間に配置して多数のコードが上記菱形を横切ってのびるとともに菱形をなすコードとの間で多数の結節部を形成することにより、菱形コードの拡幅変形挙動すなわちパンタグラフ挙動を有効に抑制し、この抑制がトレッド部5の反曲の度合を顕著に低減する効果をもたらすものであり、そのありさまを図2に示す。
【0028】
その結果トレッド部5の反曲部の弧の長さが従来のLからlまで減少し、その分図2に示すように点Paとの対比においてhの高さの点Pbまでビード部7が押し上げられ、サイドウォール部6の路面Sとの接触部分は従来のランフラットタイヤに比し大幅に減少すると同時にカーカス1までのゴム厚さが厚い部分が接触することになるので、ランフラット耐久性は顕著に向上する。
【0029】
さらにタイエレメント9−1をコード交差層3−2とキャップ4との間に付加配置すれば上記効果は一層増す。
【0030】
上述したように従来のランフラットタイヤではゴム補強層8の負荷支持機能を十分に発揮し得なかったところ、タイエレメント9−1、9−2をあらたに設けることによってゴム補強層8の機能を十分に引き出すことが可能となったのである。
【0031】
【実施例】
乗用車用高性能空気入りラジアルタイヤのサイズがP275/40ZR17であり、その構成は図1に準じる。
カーカス1は2プライのレーヨンコードになり、ベルト3はスチールコードの交差角度が60°の2層からなる。キャップ4はナイロンコードの1層、レイヤ11はナイロンコードの1層を対にして用いた。ゴム補強層8はJIS硬度84度で最大厚さが7mmのゴムストックとした。
【0032】
上記を共通の構成とし、タイエレメント9−1及び9−2につき実施例1は9−1、9−2をともにアラミド繊維の撚りコード層とし、実施例2では9−1をナイロンのモノフィラメントコード層、9−2をアラミド繊維の撚りコード層とした。なおモノフィラメントコードはDUPON社のHYTENを用いた。またタイエレメント9−1、9−2の幅はベルト3の最小コード交差層の幅の98%に設定した。
【0033】
実施例1及び2のタイヤと、タイエレメントを備えず他はすべて実施例に合わせた従来例のタイヤとを供試タイヤとし、下記の実車テストを実施した。
テスト車両の前輪右に各供試タイヤを装着し、バルブコアを抜きパンク状態として速度90km/hで、タイヤに著しい損傷が発生するまでサーキットを走行させた。
【0034】
評価は損傷発生までに走行した距離を従来例を100とする指数にてあらわし、その結果実施例1では230、実施例2で460の値が得られた。
【0035】
この評価結果からタイエレメントの効果は著大であること、なかでもトレッド部5の反曲の際圧縮応力が作用するベルト3の外側に耐圧縮抵抗性に優れるナイロンモノフィラメントコードを配置し、これに加え引張応力が作用するカーカス1側に引張強度に優れるアラミド繊維の撚りコードのタイエレメント9−2を配置した実施例2が特に優れた結果を示した。
【0036】
【発明の効果】
この発明によればタイヤ性能を最高の水準に保持してなおかつランフラット耐久性が格段に優れる空気入りタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の空気入りタイヤの左半断面を示す。
【図2】 パンク時の挙動を説明する略線図である。
【符号の説明】
1 カーカス
3 ベルト
4 キャップ
5、トレッド部
6 サイドウォール部
7 ビード部
8 ゴム補強層
9−1、9−2 タイエレメント
【産業上の利用分野】
この発明は自動車を、これに装着したタイヤがパンク状態の下で相当の距離を走行可能ならしめるように、サイドウォール部全域にわたりカーカスの内面に沿う断面が三日月状のゴムストックよりなるゴム補強層を有するいわゆるランフラット空気入りタイヤに関し、特にタイヤのトレッド部の適切な強化を図ることによりパンク状態下において従来のランフラットタイヤに比し一層の長距離を障害の進展のうれいなく安全に走行できるランフラット耐久性に優れる空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に装着した空気入りタイヤが走行中に何らかの原因、多くの場合釘や金属片などの異物がタイヤに突き刺さることにより内圧が低下したりまたはゼロの状態となった際(以降パンクと記す)、そこからドライバが車両を望む場所、例えばタイヤを交換できるサービスステーションまでの比較的短距離をそれ以上のタイヤの障害や操舵の不具合などの不利なしに安全に運行が継続できるように、種々の方策が講じられてきた。
【0003】
これらの方策のなかで最も簡便でしかも実効ある対策として、サイドウォール部のほぼ全域にわたるカーカスの内面にゴム補強層を裏張りし、正常な内圧時には主としてその内圧により、従としてこのゴム補強層により分担支持していたタイヤ負荷を、パンク時に主にこのゴム補強層に肩代り支持させることを意図したいわゆるランフラットタイヤが一般的である。
【0004】
これはパンク状態での走行下で、上記ゴム補強層を備えていない一般タイヤのサイドウォール部は車輪荷重の負担に耐えられず二つ折れの状態まで圧し潰され、特に空気入りラジアルタイヤの場合は短時間でサイドウォール部が致命的な故障に至るところ、ランフラットタイヤではゴム補強層が、サイドウォール部がかなりに撓むことは避け得ないものの短時間内の致命的故障は生じないだけの輪重の支持機能を備えるような形状および材質を採ることにより、空気入りラジアルタイヤであってもサイドウォール部の構成部材に著しい故障は発生せずに、また運転上さほど大きな支障なしに走行を継続することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述のランフラット性能は高性能タイヤに適用するのが通例であり、この点で走行距離の殆ど全てにわたって発揮されるべき各種のタイヤ性能、例えば操縦安定性、振動乗り心地性などは最高水準を保持するのが大前提であり、よって万が一に備えるランフラット性能の付与のためタイヤ性能に及ぼすマイナスの寄与は最小限度に抑える必要があった。
【0006】
そのためゴム補強層の断面形状および材質の選定に際し、ある程度限られた厚さおよび硬さの範囲内での決定、採用が余儀なくされ、したがってパンク状態で所定距離の安全走行が可能とはいうものの、その走行可能距離にはおのずと限度が生じるのは止むを得ない。
【0007】
ところがランフラット走行に関して構造上不利なラジアルカーカスの空気入りタイヤが主流を占める昨今、パンク時における安全走行距離の一層の延長要求が著しく高まる傾向に対し上述したランフラットタイヤではもはやこの要求に応えられない問題が現れ、この改善が強く望まれるようになった。
【0008】
そこで上述のカーカス内面に沿うゴム補強層の形状および材質は従来の慣例によるタイヤの最高水準を保持し得る範囲内での選定に従うものとして、パンク状態下でタイヤの故障なしに安全性を十分に保持した上で走行可能距離を大幅に延長できる、ランフラット耐久性に優れる空気入りタイヤを提供するのがこの発明の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
従来のランフラット空気入りラジアルタイヤのパンク状態下における変形挙動を綿密に考究したところ、サイドウォール部における撓曲変形の度合はトレッド部の曲げ変形に対する抵抗力と直接的に密接な関係をもっていることを見出し、下記する発明の構成をとることによりランフラット耐久性に優れる空気入りタイヤを完成させるに至った。
【0010】
すなわちこの発明は、一対のビード部およびサイドウォール部と、その両サイドウォール部に連なるトレッド部とからなり、これら各部をビード部に埋設したビードコア相互間にわたって補強する少なくとも1プライのラジアルカーカスと、そのカーカスのクラウン部外周にてトレッド部を強化する、少なくとも2層のコード交差層からなるベルトおよびその外周に沿って巻回した有機繊維コードよりなるキャップとを備えるほか、サイドウォール部の全域にわたりカーカスの内面に沿う断面が三日月状のゴムストックよりなりタイヤの負荷を分担支持するゴム補強層を有する空気入りタイヤにおいて、
上記カーカスとベルトとの間に、タイヤ赤道面に対し実質上直交する方向に、多数のコードを配列してトレッドの幅方向に作用する外力に抵抗させた少なくとも1層のタイエレメントを配置してなることを特徴とする。
【0011】
カーカスとベルトとの間に配置された前記タイエレメントを構成するコードは、高引張弾性率を有する有機繊維コードであることが好ましい。
【0012】
タイエレメントを、さらにベルトとキャップとの間に配置してなることが好ましく、この場合には、ベルトとキャップとの間に配置されたタイエレメントを構成するコードは、高圧縮弾性率を有する有機繊維コードであることがさらに好ましい。
【0013】
以下この発明を図1に基づいて一層具体的に説明する。
図1は空気入りタイヤの断面をタイヤ赤道面Eより左半につき示し、1はカーカス、2はビードコア、3はベルト、4はキャップ、5はトレッド部、6はサイドウォール部、7がビード部であり、8がゴム補強層、9−1及び9−2がタイエレメントである。なお10はインナーライナ、11はレイヤを示す。
【0014】
カーカス1はタイヤ赤道面Eにほぼ直交する多数のコード配列になる少なくとも1プライ(図示の例では2プライ)のラジアルプライからなり、一対のビード部7(図は一方のみ示す)の内部に埋設した一対のビードコア2相互間にわたってビード部7、サイドウォール部6およびそれに連なるトレッド部5を補強する。
【0015】
ベルト3は少なくとも2層のコード交差層からなり、図示の例はそれを3−1、3−2の2層で示すものとしてそれら各層における多数のコードがタイヤ赤道面Eを挟んで互いに異なる向きの配列になり各層間で小さな交角を形成するものとする。
【0016】
キャップ4はベルト3の外周に沿って巻回した有機繊維コードのゴム引き層からなり、高速走行中におけるベルト3のタイヤ半径方向の成長抑制層の役に供するものとしてその幅はベルト3のそれより広幅とするものであり、ベルト3との協働でトレッド部5の強化に与り、高性能空気入りタイヤの走行性能を一段と高める役を果たす。
【0017】
ゴム補強層8はこの種のランフラットタイヤの慣例に従い、カーカス1のプライゴムおよびサイドウォール部6のゴムに比しより高い硬度を有するゴムとするのが好ましく、常態の内圧下において従たるタイヤ負荷の分担支持部材として機能するが、専らその目的とするところはパンク時において、サイドウォール部6域におけるサイドゴムとカーカスプライとでは到底無理な負荷支持を十分とはいえないまでも可能とするため設けるもので、この意味でステーの役を担うものであり、よってゴム補強層8はサイドウォール部6の全域、より具体的にはビードコア2のタイヤ半径方向外側近傍からトレッド部5の側端部に至る領域のカーカス1の内面に沿って断面が中央部分で最も厚い先細りとなる三日月状のゴムストックとする。
【0018】
さらにベルト3、より詳しくは例えば図1に示すようにコード交差層のうち内側のコード層3−1とカーカス1との間に、タイヤ赤道面Eに対し実質上直交する方向に、多数のコードを配列してトレッドの幅方向に作用する外力に抵抗させた少なくとも一層のタイエレメント9−2を配置する。ここに実質上とは製品の目標に対し生産上の不可避的な変動を加味するとの意である。
【0019】
さらに、タイエレメント9−1をベルト3の外側のコード層3−2とキャップ4との間に配置し、タイエレメント9−2とともに、ベルト3を挟み込む配列としてもよい。
【0020】
タイエレメント9−1及び9−2はその多数のコードがベルト3における、コード交差層3−1および3−2それぞれの層のコードが形成する多数の縦長の(タイヤ赤道面Eに沿う向きに長い)菱形メンバを横切ってのび、これらメンバと薄く強固なゴムを介して結節部を形成し、それ故トレッド部5の幅方向に作用する外力に抵抗する要素部材であり、この幅はベルト3の最小幅に対し少なくとも50%とするのが好ましい。
【0021】
タイエレメント9−1及び9−2に用いるコードはそれぞれ高い圧縮弾性率及び高い引張弾性率を示す性状の、例えば前者につきナイロンのモノフィラメントコード、後者に対しアラミド繊維の撚りコードが適合する。
【0022】
なお図1に示す11はレイヤであり、それはトレッド幅方向に区分されたある領域の幅毎にベルト3またはキャップ4の外周に沿って有機繊維コードを巻回した幅狭のコード層であり、図示の例ではベルト3およびキャップ4の両側端部を掩い、キャップ4とともに高速での高性能発揮に寄与する。
【0023】
【作用】
図2に上述のゴム補強層8を備えたランフラット空気入りタイヤのパンク時における負荷(輪重)直下における変形のありさまをタイヤ外側輪郭につき、従来のランフラットタイヤを破線A、この発明のタイヤを実線Bにて模式により示した。Pa、Pbはそれぞれ破線A、実線Bのビード部7におけるリムのフランジ上の着力点を示し、Sは路面をあらわす。
【0024】
ゴム補強層8を備えていない通常のタイヤはパンク時には、図示していないが負荷支持機能に欠けるためサイドウォール部はほぼ二つ折れ状に変形するが、従来のランフラットタイヤではサイドウォール部の中央域で相当な厚みを有するゴム補強層8の大きな曲げ抵抗性、それは特にゴム8の内面側に生じる圧縮に対しゴム固有の大きな圧縮モジュラスがもたらすものであるが、この抵抗性により破線Aで示すようなサイドウォール部6の撓みにより負荷を支持する機能を有する。
【0025】
ところがこの負荷支持機能のゆえに輪重Fの分力成分F′が図の矢印の向きに作用しこの力F′がゴム補強層8を伝わってトレッド部5の両端に外力を及ぼす。このときトレッド部5は内圧がゼロの下でベルト3およびキャップ4のテンションが失われているのでトレッド部5の両側からの外力と対抗し得ない。それ故トレッド部5は弧Lで示すようにタイヤの内方に向かって大きく反曲することになる。その結果サイドウォール部6はさらに大きく撓みそのトレッド部5寄りの部分が路面Sと接触し滑り転動するのでゴムの摩滅が急速に進み、比較的早期にカーカス1に損傷が生じる懸念がある。
【0026】
上述のトレッド部5の弧Lで示した大きな反曲はとくにトレッド部5の中央域にてその動負荷半径を減じることに相当し、これはベルト3のコード交差層3−1、3−2におけるコードのタイヤ赤道面Eに対する傾斜角度の増加を伴い、これはとりもなおさずこれらの交差コードが形成する縦長の菱形が拡幅すると同時に縦の長さを減じる、いわゆるパンタグラフ挙動を行うことに外ならない。
【0027】
そこでタイヤ赤道面Eに対し実質上直交する多数のコード配列になるタイエレメント9−2をカーカス1とベルト3の内側のコード交差層3−1との間に配置して多数のコードが上記菱形を横切ってのびるとともに菱形をなすコードとの間で多数の結節部を形成することにより、菱形コードの拡幅変形挙動すなわちパンタグラフ挙動を有効に抑制し、この抑制がトレッド部5の反曲の度合を顕著に低減する効果をもたらすものであり、そのありさまを図2に示す。
【0028】
その結果トレッド部5の反曲部の弧の長さが従来のLからlまで減少し、その分図2に示すように点Paとの対比においてhの高さの点Pbまでビード部7が押し上げられ、サイドウォール部6の路面Sとの接触部分は従来のランフラットタイヤに比し大幅に減少すると同時にカーカス1までのゴム厚さが厚い部分が接触することになるので、ランフラット耐久性は顕著に向上する。
【0029】
さらにタイエレメント9−1をコード交差層3−2とキャップ4との間に付加配置すれば上記効果は一層増す。
【0030】
上述したように従来のランフラットタイヤではゴム補強層8の負荷支持機能を十分に発揮し得なかったところ、タイエレメント9−1、9−2をあらたに設けることによってゴム補強層8の機能を十分に引き出すことが可能となったのである。
【0031】
【実施例】
乗用車用高性能空気入りラジアルタイヤのサイズがP275/40ZR17であり、その構成は図1に準じる。
カーカス1は2プライのレーヨンコードになり、ベルト3はスチールコードの交差角度が60°の2層からなる。キャップ4はナイロンコードの1層、レイヤ11はナイロンコードの1層を対にして用いた。ゴム補強層8はJIS硬度84度で最大厚さが7mmのゴムストックとした。
【0032】
上記を共通の構成とし、タイエレメント9−1及び9−2につき実施例1は9−1、9−2をともにアラミド繊維の撚りコード層とし、実施例2では9−1をナイロンのモノフィラメントコード層、9−2をアラミド繊維の撚りコード層とした。なおモノフィラメントコードはDUPON社のHYTENを用いた。またタイエレメント9−1、9−2の幅はベルト3の最小コード交差層の幅の98%に設定した。
【0033】
実施例1及び2のタイヤと、タイエレメントを備えず他はすべて実施例に合わせた従来例のタイヤとを供試タイヤとし、下記の実車テストを実施した。
テスト車両の前輪右に各供試タイヤを装着し、バルブコアを抜きパンク状態として速度90km/hで、タイヤに著しい損傷が発生するまでサーキットを走行させた。
【0034】
評価は損傷発生までに走行した距離を従来例を100とする指数にてあらわし、その結果実施例1では230、実施例2で460の値が得られた。
【0035】
この評価結果からタイエレメントの効果は著大であること、なかでもトレッド部5の反曲の際圧縮応力が作用するベルト3の外側に耐圧縮抵抗性に優れるナイロンモノフィラメントコードを配置し、これに加え引張応力が作用するカーカス1側に引張強度に優れるアラミド繊維の撚りコードのタイエレメント9−2を配置した実施例2が特に優れた結果を示した。
【0036】
【発明の効果】
この発明によればタイヤ性能を最高の水準に保持してなおかつランフラット耐久性が格段に優れる空気入りタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の空気入りタイヤの左半断面を示す。
【図2】 パンク時の挙動を説明する略線図である。
【符号の説明】
1 カーカス
3 ベルト
4 キャップ
5、トレッド部
6 サイドウォール部
7 ビード部
8 ゴム補強層
9−1、9−2 タイエレメント
Claims (2)
- 一対のビード部およびサイドウォール部と、その両サイドウォール部に連なるトレッド部とからなり、これら各部をビード部に埋設したビードコア相互間にわたって補強する少なくとも1プライのラジアルカーカスと、そのカーカスのクラウン部外周にてトレッド部を強化する、少なくとも2層のコード交差層からなるベルトおよびその外周に沿って巻回した有機繊維コードよりなるキャップとを備えるほか、サイドウォール部の全域にわたりカーカスの内面に沿う断面が三日月状のゴムストックよりなりタイヤの負荷を分担支持するゴム補強層を有する空気入りタイヤにおいて、
上記カーカスとベルトとの間に、タイヤ赤道面に対し実質上直交する方向に、多数のコードを配列してトレッドの幅方向に作用する外力に抵抗させた少なくとも1層のタイエレメントを配置してなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - タイエレメントを、さらにベルトとキャップとの間に配置してなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
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