JP3142617B2 - サージ防護素子 - Google Patents

サージ防護素子

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    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/86Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable only by variation of the electric current supplied, or only the electric potential applied, to one or more of the electrodes carrying the current to be rectified, amplified, oscillated or switched
    • H01L29/861Diodes
    • H01L29/87Thyristor diodes, e.g. Shockley diodes, break-over diodes

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遮断性能とサージ動作性
能にすぐれた製造容易なサイリスタ型のサージ防護素子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)に示すPNPNP層からなる
基本構造をもち、図6(b)に示す電流電圧特性(一方
向のみを示す)をもつ両方向のサイリスタ型サージ防護
素子は、小型安価であるなどから通信回路などの弱電回
路のサージ防護用としてよく使用されている。この防護
素子は基本動作回路を示す図7のように、被保護回路H
の両端間に接続して使用され、例えば図6(b)に示す
サージ防護素子ZのVBOを越える電圧値をもつサージS
が線路に侵入したとき、直ちにオンして被保護回路Hの
保護を行うものである。この場合サージ防護素子Zはサ
ージ電流の通過後、電源電圧E0 により流される電流を
直ちに遮断して、サージ侵入前の状態に戻ることが求め
られる。そのためには公知のように防護素子Zの保持電
流IH が IH >E0 /R ただし R:回路インピーダンス E0 :電源電圧 の関係を満足することを要し、良好な遮断性能を得るた
めには保持電流IH が大であることが求められる。とこ
ろで保持電流IH は従来から知られているように、例え
ば図6(a)により説明したサイリスタ型サージ防護素
子Zの各領域の構造、即ち各領域の不純物濃度や厚みな
どの選定により大にすることが可能である。しかし一方
この方法による保持電流IH の増大は、同時にサージ電
流容量を小にする結果をもたらし、両者はトレードオフ
の関係となる。従って両者を同時に満足させることは必
ずしも容易ではなく、しかも不純物濃度の精密な制御な
どを必要とするため製造も難しい。そこでその対策とし
て図8(a)(b)に示す電極を除いた上面図と、その
A−A’矢視断面図の構成をもつ素子が提案された。こ
の素子は例えばP半導体共通基板の一面に設けたN1
ース領域が、複数箇所においてP1 エミッタ領域を突き
抜けて表面に露呈し、N2 ベース領域が複数箇所におい
てP2 エミッタ領域を突き抜けて表面に露呈すると同時
に、前記露呈N1 ベース領域S1 とP1 エミッタ領域が
金属電極T1 により短絡され、前記露呈N2 ベース領域
2 がP2 エミッタ領域と金属電極T2 により短絡され
た構造をもつサージ防護素子である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この提案されたサージ
防護素子の構造によれば、以下に記載する動作説明から
明らかなように、露呈N1 ,N2 ベース領域S1 ,S2
を設けることのない従来のサージ防護素子に比べて、露
呈N1 ,N2 ベース領域S1 ,S2 の数、配置等によっ
て保持電流IH を増大させることができるので製造も容
易である。しかしその反面保持電流IH を増大させるた
め、例えば露呈N1 ベース領域の数や面積を増大させる
と、これに比例して図6(b)に示すスイッチング電流
S を増大させる。従って遮断性能を向上できても、サ
ージに対する動作性能を低下させる欠点がある。即ちこ
の提案されたサージ防護素子の電極T1 からT2 方向
(図8(b)中矢印参照)のタンオン時、印加電圧が接
合J2 の耐圧VBOを越えると、図8(b)のように電流
0 ,I1 ,I2 等の成分からなる電流Iが流れる。こ
のうちI1成分とN2 ベース領域の実効横方向抵抗RN
による電圧降下が接合J1 を順バイアスし、このバイア
ス電圧が接合J1 の立上り電圧を越えると、初めて接合
1から正孔の注入が起こって、電極T1 ,T2 間を
ンオンするに至る。このため露呈N1 ベース領域S1
ない構造のものに比べて、スイッチング電流IS を増大
させる。次にオン状態では露呈N1 ベース領域S1 の直
下においては導通せず、P1 エミッタ領域の直下の部分
においてのみ導通して、接合J1 からの正孔の注入と接
合J3 からの電子の注入によりオン状態が保持される。
またオン状態が低下してタンオフする過程では、接合J
1 より注入された正孔は露呈N1 ベース領域S1におい
て再結合する。このため実効注入効率を下げ、露呈N1
ベース領域S1 のない構造のものに比べて保持IH を増
大させる。
【0004】以上の動作機構によるスイッチング電流I
S の増大と、保持電流IH の増大効果は、図8(b)の
電流I1 の流路に沿ったN2 ベース領域の実効横方向抵
抗RN が小さい程大となる。従って同一チップ面積では
露呈N1 ベース領域S1 間の距離が小となるから、露呈
1 ベース領域S1 の数が多い程大となることは明らか
である。しかしながら図8(b)に示したN1 ベース領
域からN2 ベース領域に直接流れる電流成分I0 は、タ
ンオン動作に寄与しない無効電流として流れ、付加電流
としてスイッチング電流IS のみを増加させることにな
る。なお図8(b)の電流成分I2 も無効電流である
が、これは図6(a)に示した従来のものと同じである
ので説明を省略する。即ち以上から図8に示した露呈N
1 ベース領域S1 を設けた構造では、Sの数を多くする
程保持電流IH の増大効果は大であるが、その反面露呈
1 ベース領域S1 の数と面積に比例して不必要な電流
0 が流れて、スイッチング電流ISの増大を招く結果
となるため、サージ動作性能を低下させることになる。
更にサイリスタ型素子のタンオンにおいては、最もタン
オンの容易な一点において先ずタンオンし、そののちタ
ンオンした領域が全面積、例えば図8のP1 領域に拡が
る過程をとるのが通常である。従ってオン面積の増大速
度がサージ電流の増加速度より遅いと、タンオン過程で
電流密度が過大となり、これが限度をこすと素子を破壊
することになる。このため電流の立上りの速いサージに
対しては防護が不充分となる。これを防ぐためには電流
の立上りの速いサージの場合にも、少なくともその電流
の増大に対応して円滑にオン面積が増大することが必要
である。しかし保持電流IH の増大を図るため、図8の
露呈N1 ベース領域S1 の数増大させるとその相互距
離も小さくなるので、一点から始まったオンが全面に拡
がるのを妨害する。このためこれによってもサージ電流
容量を低下させて、サージ動作性能を低下させる。
【0005】
【発明の目的】本発明は前記した従来構造の問題点を一
挙に解決しうるサージ防護素子、即ちサージ動作性能を
犠牲にすることなく遮断性能を向上させうる製造容易な
サージ防護素子の提示にある。
【0006】
【課題を解決するための本発明の手段】本発明の目的は
次の手段により達成される。即ち図1に示す本発明の基
本構造を示す実施例図のように、P半導体共通基板の両
面にそれぞれN1 ベース領域とP1 エミッタ領域、N2
ベース領域とP2 エミッタ領域とを設けると共に、前記
1 ベース領域およびN2 ベース領域の一部が互いに重
ならない交互配置のもとに複数箇所において、それぞれ
前記P1 およびP2 エミッタ領域を突き抜けて表面に露
呈する、露呈N1 およびN2 ベース領域S1 およびS2
を形成させ、この露呈N1 ベース領域S1 とP1 エミッ
タ領域、および露呈N2 ベース領域 2 とP2 エミッタ
領域とを、それぞれ各面において短絡してそれぞれ一つ
の電極T1,T2 をなすように構成する。また図1中に
示す両面の露呈N1 ベース領域S1と露呈N2 ベース領
域S2 間の最短距離Dと、前記P半導体共通基板の中央
部の厚さWP との間P /2≦D≦2WP の関係 をもたせ、また更に露呈N1 およびN2 ベース領
域S1 ,S2 の最大幅φとP半導体共通基板の厚さWP
との間に WP ≦φ≦4WP の関係をもたせることにより達成される。
【0007】
【作用】以上からわかるように本発明は、両面の露呈N
1 およびN2 ベース領域S1 ,S2 を有効面積とする逆
向きの単位サイリスタが中央のP半導体共通基板、即ち
Pベース領域を共通として交互に配置された構造であっ
て、次のように動作する。電極T1 →T2 方向における
オン状態では、露呈N2 ベース領域S2 の部分が導通し
ている。電流が減少してタンオフに至る動作における露
呈N1 ベース領域S1 の作用は、図8(a)(b)を用
いて前記した従来素子の露呈N1 ベース領域S1 のそれ
と同じである。従って本発明によれば同一チップ面積の
場合、露呈N1 およびN2 ベース領域S1 およびS2
数を増し、S1 とS2 間の距離Dを小さくすることによ
り、保持電流IH を増大させて遮断性能を向上させるこ
とができる。次にタンオン過程では、図1に示すように
露呈N1 ベース領域S1 に対向する部分には、P2 エミ
ッタ領域が位置している。従って本発明の構造では、図
8によって前記した従来の構造のものと異なり、無効電
流成分I0 が流れるのが阻止される。このためI0 に起
因するスイッチング電流IS の増大によるサージ動作性
能の低下を生ずることがないもので、これは電極T2
1 方向の動作時において同じである。また本発明では
露呈N2 ベース領域S2 に対応する部分が、各々一つの
単位サイリスタを形成している。従ってS2 の面積を小
(同一チップ面積で数を大)にすれば、この中でのオン
の拡がり速度の問題を解決することができる。このため
前記タンオン時の電流密度の増大による電流密度の低下
の問題も解決でき、更に本発明では従来の構造と異な
り、単位サイリスタがチップ全面に分散された形となる
ため、オン時の発熱が分散される。従ってこれによって
も電流容量の増大を図りうるもので、以上については電
極T2 →T1 方向の動作においても同様である。従って
本発明によれば従来の構造のものに比べて、サージ動作
性能と遮断性能の共にすぐれた製造容易なサージ防護素
子を実現できる。
【0008】以上に加えて本発明においては、露呈N1
ベース領域S1 と露呈N2 ベース領域は、それぞれDの
間隔をもつように設けられ、しかも前記したように露呈
1ベース領域S1 はP2 エミッタ領域と対面し、露呈
2 ベース領域S2 はP1 エミッタ領域と対面した構造
をもつ、従って以下に説明するように距離Dを、製造技
術上の加工精度などと関連のもとに適切に選定すること
により、サージ動作性能を更に向上させることができ、
また露呈ベース領域S1 とS2 の大きさφを製造技術上
の加工精度などと関連させて適切に選定することによ
り、タンオン過程におけるオン面積の拡がり速度を更に
向上させて電流容量を向上できる。
【0009】即ちオン時本発明の構造においては、電流
2 が露呈ベース領域S1 からS2へと、P半導体共通
基板を斜めに横切って流れるが、これは接合J1 の順バ
イアスには無効な電流であり、スイッチング電流IS
増大させる一因となっている。従って電流I2 を小とす
ることによりサージ動作性能を向上しうる。この電流I
2 は図1(c)中における、電流の流路を考えることに
より理解されるように、間隔DとWP に関係し、WP
例えば一定とした場合Dが小になるに伴い急激に大にな
り、Dが負となると図8で示した従来構造における無効
電流成分I0 と同じになる。一方図1において露呈ベー
ス領域S1 ,S2 の面積を一定としたとき距離Dを大に
すると、S1 ,S2 が数が減って露呈ベース領域の総面
積、従って電流容量の減少を招くことになる。このため
Dをあまり大にすることは好ましくない。従って以上か
ら距離Dには厚さWP に対して最適な範囲があり、Dを
露呈ベース領域の形状や配置、各層の構造、例えば不純
物濃度や厚さとの関連、製造技術上の加工精度などを考
慮して最適に選定することにより、サージ動作性能を更
に向上できる。実験によれば最適範囲として WP /2≦D≦2WP ………(1) とするのが適当であるとする結果が得られた。
【0010】次にタンオン過程におけるオン面積の拡が
りに関係して、露呈ベース領域S1,S2 の大きさφに
ついて説明する。図2は本発明において電流I1 が増加
して接合J1 を順バイアスし、タンオンが始まる過程を
示す部分拡大図である。電極T1 →T2 方向の動作にお
いては順バイアス露呈N2 ベース領域S2 の真上の中央
部において電流I 1 最大となる。従ってこの部分で先
ず正孔の注入ih が起こり、接合J3 からの電子注入i
eと相まって、この部分からタンオンが始まって露呈N
2 ベース領域全面に拡がることになる。この拡がり現象
は主として注入キャリア(電子と正孔)の縦および横方
向の拡散によって定まる。このため露呈N2 ベース領域
2 の大きさφは、P半導体共通基板の厚さWP に依存
し、φ/2がWP 程度であれば動作時間は縦方向のキャ
リア移動時間のみによってほぼ定まり、これを越えると
オンが全面に拡がるまでに要する時間は大となる。従っ
て電流密度が過大となるのを招かないためには、電流の
立上り速度が速い用途(商用周波交流のような遅いもの
では殆ど問題はない)に対しては、露呈N2 ベース領域
2 の大きさについて上限を設けることが有効であり、
これは電極T2 →T1 方向の動作についても全く同様に
云える。一方露呈ベース領域S1 ,S2 間の距離Dが前
記(1)式により制限された条件のもとで、露呈ベース
領域S1 とS2 の大きさが小さいと、同一チップ面積で
は電流容量を定めるS1 ,S2 の総面積が小さくなる。
従ってこの面から露呈ベース領域S1 とS2 の面積の下
限に制限を受けざるを得ない。従ってφについても電流
の立上りの速い用途に対してはP半導体共通基板の厚さ
P に関して最適範囲があり、これを満足させることに
より更に電流容量を増大させることができる。実験によ
れば最適範囲は、露呈ベース領域S1 ,S2 の形状や配
置、各層の構造例えば不純物濃度や厚さ、製造上の加工
精度などの条件、露呈ベース領域の距離Dなどを加味し
て WP ≦φ≦4WP ……………(2) とするのが適当であるとする結果が得られた。
【0011】
【実施例】以上本発明について説明したが、例えば一方
向極性の侵入サージが殆どである回路の保護のため、例
えば図3,図4の変形構成をとることができる。また2
つの線路と接地間にサージが同時に侵入したときの保護
をも確実に行えるようにするため、図5のように本発明
の2箇の素子を複合した3端子構成とすることもでき
る。次にこれらについて説明する。図3((a)図は電
極を除いた上面図、(b)図はそのA−A’部矢視断面
図)の例は、上下面の露呈N1 ,N2 ベース領域S1
2 の面積をS2 >S1 となるように異ならせる。そし
て電極T2 →T1 方向の電流容量に比べてT1 →T2
向の電流容量が大となるようにして、同一チップ面積の
もとに一方向の電流容量を犠牲にして他方向の電流容量
を増大させたもので、S1 ,S2 の面積が異なるほかは
p /2≦D≦2Wp の条件を含めて、図1に示したも
のと本質的に同じである。次に図4((a)図は電極を
除いた上面図、(b)図はそのA−A’部矢視断面図)
の例は図3の例と同様に一方向の電流容量を他方向の電
流容量に比べ大としたもので、この例では露呈N2 ベー
ス領域S2 を連続した一つの領域としている点が異なる
のみであり、実質的な動作,作用,効果については変わ
るものはない。また更に図5((a)図は電極を除いた
上面図、(b)図はそのA−A’部矢視断面図、(c)
図は基本保護回路図)の例は、本発明を3端子複合素子
に適用したもので、サージ電圧が図(c)のように、
線路L1 と接地G間に印加された場合には、電極T1
3 間が動作し、線路L2 と接地G間に印加された場合
には、電極T2 −T3 間が動作するようにする(サージ
の極性が逆の場合も同様である)。また 2 エミッタ領
とN2 ベース領域を共通として、電極T1 −T3 間が
動作したときこれに縦続して電極T2 −T3 間が動作
し、電極T2 −T3間が動作したとき電極T1 −T3
が縦続動作するようにして、接地Gに対して線路L1
2 に同時に正逆サージが侵入したときにも、時間差な
くT1 −T3間およびT2 −T3 が同時に動作して、線
路L1 ,L2 間に横サージを生じないようにし、これに
よる被防護回路Hの損傷などを招かないようにしたもの
である。なお以上における説明では、露呈ベース領域S
1 ,S2 の形状を円形としているが、これは本発明の本
質ではなく、本発明の範囲内において種々の形状から考
えられる。またS1 ,S2 との配置についても同様であ
る。この場合露呈ベース領域の露呈形状が円形以外の場
合には、距離Dについては最短距離、露呈ベース領域S
1 ,S2 の大きさφについては最大径を考えればよい。
また以上においては伝導型がP1 1 PN2 2 型であ
る場合について説明したが、逆の伝導型であるN1 1
NP2 2 としても、本発明が同様に成立することは云
うまでもない。
【0012】
【発明の効果】以上から明らかなように本発明によれ
ば、サージ動作性能と遮断性能にすぐれ、しかも雷サー
ジなどの立上りの速いサージに対しても十分な保護を行
いうるすぐれたサージ防護素子を提供しうるもので、通
信回路などの雷サージ防護などこの種サージ防護にすぐ
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構造を示す実施例の説明図であ
る。
【図2】本発明におけるタンオンが始まる過程の説明図
である。
【図3】本発明の他の実施例の説明図である。
【図4】本発明の他の実施例の説明図である。
【図5】本発明を3端子複合素子に適用した例の説明図
である。
【図6】従来のサージ防護素子の説明図である。
【図7】従来のサージ防護素子の基本動作回路である。
【図8】特性の改善されたサージ防護素子の説明図であ
る。
【符号の説明】
0 電源電圧 R 回路インピーダンス Z サージ防護素子 H 被保護回路 S サージ D 露呈N1 ベース領域S1 と露呈N2 ベース領域S2
間の距離 WP P共通半導体基板の厚み φ 露呈N1 ベース領域S1 と露呈N2 ベース領域S2
の大きさ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体層が共通基板とし
    て用いられ、該共通基板の一方の面側に形成された第2
    の導電型の第1のベース層と、該第1のベース層上に第
    1の導電型の第1のエミッタ層とが形成されると共に、
    前記共通基板の他方の面側に形成された第2の導電型の
    第2のベース層と、該第2のベース層上に第1の導電型
    の第2のエミッタ層とが形成され、 前記第1のベース層は前記第1のエミッタ層が分離され
    ることなく一体形成が維持されるように、該第1のエミ
    ッタ層を複数箇所において突き抜けて露呈領域が形成さ
    れると共に、前記第2のベース層は前記第2のエミッタ
    層が分離されることなく一体形成が維持されるように、
    該第2のエミッタ層を複数箇所において突き抜けて露呈
    領域が形成され、 前記一方の面側では前記第1のベース層の前記複数個の
    露呈領域と前記分離されることなしに一体形成された前
    記第1のエミッタ層とに接するように一方の電極が形成
    され、前記他方の面側では前記第2のベース層の前記複
    数個の露呈領域と前記分離されることなしに一体形成さ
    れた前記第2のエミッタ層とに接するように他方の電極
    が形成され、 前記第1のベース層の前記一方の電極と接する前記複数
    個の露呈領域と、前記第2のベース層の前記他方の電極
    と接する前記複数個の露呈領域とは、前記共通基板の一
    方の面と他方の面に直交する方向で相互に重ならないよ
    うに離間せしめると共に交互に配置し、かつ該一方の面
    の露呈領域と他方の面の露呈領域との前記離間の最短距
    離Dは、前記共通基板の厚さをWp としたとき、Wp
    2≦D≦2Wp の関係となるように構成されたサージ防
    護素子。
  2. 【請求項2】 前記一方の面の第1のベース層の露呈領
    域及び前記他方の面の第2のベース層の露呈領域の最大
    径φは、前記共通基板の厚さをWp としたとき、Wp
    φ≦4Wp の関係となるように構成された請求項1に記
    載のサージ防護素子。
  3. 【請求項3】 前記一方の面の第1のベース層の露呈領
    域の面積と前記他方の面の第2のベース層の露呈領域の
    面積を異なる大きさの面積として構成された請求項1に
    記載のサージ防護素子。
  4. 【請求項4】 第1の導電型の半導体層が共通基板とし
    て用いられ、該共通基板の一方の面側に形成された第2
    の導電型の第1のベース層と、該第1のベース層上に第
    1の導電型の第1のエミッタ層とが形成されると共に、
    前記共通基板の他方の面側に形成された第2の導電型の
    第2のベース層と、該第2のベース層上に第1の導電型
    の第2のエミッタ層とが形成され、 前記第1のベース層は前記第1のエミッタ層が分離され
    ることなく一体形成が維持されるように、該第1のエミ
    ッタ層を複数箇所において突き抜けて露呈領域が形成さ
    れると共に、前記第2のベース層は前記第2のエミッタ
    層を複数個に分離して連続した一つの領域として突き抜
    けて露呈領域が形成され、 前記一方の面側では前記第1のベース層の前記複数個の
    露呈領域と前記分離されることなしに一体形成された前
    記第1のエミッタ層とに接するように一方の電極が形成
    され、前記他方の面側では前記第2のエミッタ層を複数
    個に分離して一つの領域として露呈した前記第2のベー
    ス層の露呈領域と前記複数個に分離された前記第2のエ
    ミッタ層とに接するように他方の電極が形成され、 前記第1のベース層の前記一方の電極と接する前記複数
    個の露呈領域と、前記第2のベース層の前記他方の電極
    と接する一つの領域として形成された露呈領域とは、前
    記共通基板の一方の面と他方の面に直交する方向で相互
    に重ならないように離間せしめて配置し、かつ該一方の
    面の露呈領域と他方の面の露呈領域との前記離間の最短
    距離Dは、前記共通基板の厚さをW p としたとき、W p
    /2≦D≦2W p の関係となるように構成された サージ
    防護素子。
  5. 【請求項5】 前記一方の面の第1のエミッタ層を複数
    箇所において突き抜けて露呈した第1のベース層、又は
    前記他方の面の第2のエミッタ層を複数箇所において突
    き抜けて露呈した第2のベース層のいずれか片方の面の
    前記電極を、それぞれ前記第1のエミッタ層又は前記第
    2のエミッタ層と前記第1のベース層又は前記第2のベ
    ース層とに接するように2つに分離して3端子複合素子
    として構成された請求項1,2,3又は4に記載のサー
    ジ防護素子。
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