JPH0581192B2 - - Google Patents
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- JPH0581192B2 JPH0581192B2 JP62093072A JP9307287A JPH0581192B2 JP H0581192 B2 JPH0581192 B2 JP H0581192B2 JP 62093072 A JP62093072 A JP 62093072A JP 9307287 A JP9307287 A JP 9307287A JP H0581192 B2 JPH0581192 B2 JP H0581192B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/66—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/68—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
- H01L29/70—Bipolar devices
- H01L29/74—Thyristor-type devices, e.g. having four-zone regenerative action
- H01L29/7424—Thyristor-type devices, e.g. having four-zone regenerative action having a built-in localised breakdown/breakover region, e.g. self-protected against destructive spontaneous, e.g. voltage breakover, firing
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L31/00—Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
- H01L31/08—Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors
- H01L31/10—Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors characterised by potential barriers, e.g. phototransistors
- H01L31/101—Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation
- H01L31/111—Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by at least three potential barriers, e.g. photothyristors
- H01L31/1113—Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by at least three potential barriers, e.g. photothyristors the device being a photothyristor
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- Electromagnetism (AREA)
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、アノード・カソード間に降伏電圧を
越える順方向の過電圧が印加されたとき、破壊に
至らしめることなく安全にターンオンする機能を
備えた過電圧自己保護型のサイリスタに関する。 〔従来の技術〕 サイリスタのアノード・カソード間に降伏電圧
を越える順方向の過電圧が印加された場合、この
過電圧によつてサイリスタが正規のターンオン個
所とは異なる個所でターンオンが起こり、それに
よつて流れる過大電流によりサイリスタが熱的に
破壊することがある。 このような過電圧による破壊からサイリスタを
保護する1つの方法は、サイリスタに外付けの保
護回路を設けることである。しかしながらこの方
法は、部品点数の増加に伴なう信頼性の低下とコ
スト高という欠点がある。他の方法は、サイリス
タ自体に過電圧に対する保護機能を持たせること
である。それ自体で過電圧に対する保護機能を持
つサイリスタを過電圧保護型サイリスタと呼称し
ている。 第7図は従来の過電圧自己保護型サイリスタの
代表例(特開昭60−42864号公報)を示している。
図において、1は半導体基板で、Pエミツタ層1
1、Pエミツタ層11に隣接して第1のpn接合J1
を形成するnベース層12、nベース層12に隣
接して第2のpn接合J2を形成するPベース層1
3、Pベース層13の一部に隣接して第3のpn
接合J3を形成する主nエミツタ層14、主nエミ
ツタ層14から離れかつPベース層13に隣接し
て第4のpn接合J4を形成する補助nエミツタ層1
5から成つている。Pベース層13の露出面の略
中央部には円形の凹部16が形成され、凹部16
の周囲に補助nエミツタ層15が同心状に、更に
その外周に主nエミツタ層14が同心状に配置さ
れている。また、凹部16の表面にはPベース層
13より高不純物濃度を有するP+表面層17が
形成されている。2はPエミツタ層11の露出面
にオーミツク接触したアノード電極、3は主nエ
ミツタ層14の露出面にオーミツク接触したカソ
ード電極、4は補助nエミツタ層15とPベース
層13とに接触する補助電極、5は凹部16と補
助nエミツタ層15との間においてPベース層1
3上に設けられた環状のゲート電極である。 かかる構造のサイリスタにおいて、アノード電
極2とカソード電極3との間にアノード電極2側
が正電位となる電位(順方向電圧)が印加される
と、第2のpn接合J2は逆バイアスとなり、サイリ
スタは順阻止状態となる。このときnベース層1
2及びPベース層13に形成される空乏層の境界
を点線で示している。この空乏層はPベース層1
3内では凹部16の底部を越えて拡がつている
が、凹部16ではP+表面層17が存在するため
境界がP+表面層17内に止まつている。この結
果として、凹部16付近のなだれ増倍係数が他に
比較して大きくなり、局部的ななだれ電圧ブレー
クオーバ区域が形成される。なだれ電圧ブレーク
オーバ区域で過電圧に原因して初期導通が生じる
と、それによつて生じるアバランシエ電流は、矢
印で示すように流れる。これは補助nエミツタ層
15及び主nエミツタ層14から見れば、ゲート
電極5からのゲート電流と同じ役割を果す。従つ
て、第1図の構造にすることにより、過電圧印加
時においても通常のターンオンと同様のメカニズ
ムでサイリスタをターンオンすることができ、過
電圧自己保護機能を備えるサイリスタを実現でき
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 第7図に示す構成の過電圧自己保護型サイリス
タは、P+表面層17の内部で発生したアバラン
シエ電流が、補助nエミツタ層15或いは主nエ
ミツタ層14に達するまでの距離が長いため、P
ベース層13内で再結合して減少する。また、P
ベース層13の厚さ方向にアバランシエ電流が分
布して流れ補助nエミツタ層15を順バイアスす
るために寄与する電流が減少する。このため、ア
バランシエ電流によつて生じる初期導通領域は小
面積となり、いわゆるホツトスポツトが生じやす
く、熱破壊のおそれが多分にあつた。 本発明の目的は、過電圧が印加されたときに破
壊に至らしめることなく確実にターンオンする機
能を備えた過電圧自己保護型サイリスタを提供す
ることにある。 本発明の他の目的は、過電圧印加時に生じるア
バランシエ電流をターンオンに効率良く寄与させ
るように構成した過電圧自己保護型サスリスタを
提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明では、過電圧自己保護型サイリスタの過
電圧印加時に最初に降伏する区域を特定するため
の凹部の表面に形成した高不純物濃度の表面層
を、凹部を形成した半導体層に隣接するエミツタ
として機能する半導体層に接触させた構成として
いる。 〔作用〕 本発明の過電圧自己保護型サイリスタは凹部の
表面に形成した高不純物濃度のP+表面層がエミ
ツタとして機能する半導体層に接触しているた
め、過電圧印加時に生じるアバランシエ電流が効
率良くターンオンに寄与させることができるので
ある。これを第2図により説明する。過電圧印加
によつて凹部の底部に位置するP+表面層で発生
したアバランシエ電流IAは、まずIA1の如く凹部
に沿つてP+表面層内に流れ、P+表面層と補助n
エミツタ層との接触する個所で方向を変え補助n
エミツタ層直下のPベース層内を横方向に流れ補
助電極に達する。この電流IA1によつて、補助n
エミツタ層のP+表面層と接触している個所が順
バイアスされ、アバランシエ電流IAはIA2の如く
P+表面層から直接補助nエミツタ層内に流入し
補助電極に達する経路を流れる。これによつて更
に補助nエミツタ層のP+表面層との接触してい
る個所が順バイアスされ、補助エミツタ層を一方
の端層とする4層領域がターンオンする。この
時、P+表面層と補助nエミツタ層とが接触して
いるため従来構造に比較して、(1)P+表面層のア
バランシエ電流発生個所から補助nエミツタ層ま
での電気抵抗を小さくでき、アバランシエ電流の
大部分の補助電極に導くことができる。また、(2)
アバランシエ電流の大部分をIA1に示すように補
助nエミツタ層に近接したPベース層内を流すこ
とができ、効率良く補助nエミツタ層を順バイア
スすることができる。更に、(3)両層間のビルトイ
ン(built in)電圧が低くできる等の利点を有し
ている。以上の点から、従来構造に比較して過電
圧印加時におけるターンオンが速くかつ広い領域
で行なわれるのである。 〔実施例〕 以下本発明の代表的実施例を図面を用いて説明
する。 第1図は本発明を光点弧型サイリスタに適用し
た場合の一例を示している。図において、1は半
導体基体で、Pエミツタ層11、Pエミツタ層1
1に隣接して第1のpn接合J1を形成するnベース
層12、nベース層12に隣接して第2のpn接
合J2を形成するPベース層13、Pベース層13
の一部に隣接して第3のpn接合J3を形成する主n
エミツタ層14、主nエミツタ層14から離れか
つPベース層13に隣接して第4のpn接合J4を形
成する補助nエミツタ層15から成つている。1
6はPベース層13のnエミツタ層14,15が
形成されていない個所に形成した略円形状の凹
部、17は凹部16の表面に隣接して形成された
Pベース層13より高不純物濃度を有するP+表
面層である。補助nエミツタ層15は凹部16の
周囲にあつてこれを包囲し、かつ一部がP+表面
層17に接触するよう形成され、更に主nエミツ
タ層14は補助nエミツタ層15をPベース層1
3を介して包囲するよう形成されている。2はP
エミツタ層11の露出面にオーミツク接触したア
ノード電極、3は主エミツタ層14及びnエミツ
タ層14に設けた短絡穴141を通してPベース
層13にオーミツク接触したカソード電極、4は
補助nエミツタ層15及び補助nエミツタ層15
と主nエミツタ層14との間に露出するPベース
層13にオーミツク接触した補助電極である。ト
リガー手段は、凹部16及び補助nエミツタ層1
5表面に光を照射することで構成しているので図
示していない。凹部16の深さは、アノード電極
2とカソード電極3との間に自己保護の必要な過
電圧が印加したとき、第2のpn接合J2からPベー
ス層13側に拡がる空乏層の拡がりが抑制されP
+表面層17内でアバランシエが発生するに充分
な深さに形成されている。好ましくは、凹部16
を形成した個所の空乏層の拡がりが、他の個所の
それの1/2以下となるように形成する。 次にかかる構成のサイリスタの動作について説
明する。通常のトリガー手段によるターンオン動
作は、光トリガー信号によつて補助nエミツタ層
15を一方の端層とする4層領域(補助サイリス
タ領域)ThAが最初にターンオンし、それによつ
て流れるターンオン電流が主nエミツタ層14を
一方の端層とする4層領域(主サイリスタ領域)
ThMのトリガー電流となり主サイリスタ領域の広
面積がターンオンするいわゆる増幅ゲート機構で
行なわれる。次に過電圧が印加した場合のターン
オン動作であるが、P+表面層17内で発生する
アバランシエ電流をトリガー信号とする点を除け
ば、通常のターンオンと同一の増幅ゲート機構で
行なわれる。従つて、過電圧時においても確実に
ターンオンでき、サイリスタを熱破壊から保護す
ることができる。 更に具体的数値例により説明するに、直径80mm
の円形の半導体基体内に、5×1016atoms/cm3、
厚さ110μmのPエミツタ層、2×1013atoms/
cm3、厚さ750μmのnベース層、1×1016atoms/
cm3、厚さ85μmのPベース層、Pベース層の略中
央に直径0.5mm、深さ70μmの凹部、凹部裏面に1
×1018atoms/cm3、厚さ8μmのP+表面層、P+
表面層に接触する1×1020atoms/cm3、厚さ10μ
m、幅1.2mmの環状の補助nエミツタ層、1×
1020atoms/cm3、厚さ10μm、の環状の主nエミ
ツタ層を形成した本発明を適用したサイリスタ
と、同一仕様で補助nエミツタ層とP+表面層と
を1.7mm離した従来構造のサイリスタを準備し、
過電圧印加時の特性を比較したところ表1に示す
通りであつた。尚、サイリスタの定格電圧は
4000V、定格電流は1500Aで、過電圧を4000〜
4500Vとした。なお、過電圧自己保護構造を設け
ない場合の順方向ブレークオーバ電圧設計値は
5000〜5700Vとした。
越える順方向の過電圧が印加されたとき、破壊に
至らしめることなく安全にターンオンする機能を
備えた過電圧自己保護型のサイリスタに関する。 〔従来の技術〕 サイリスタのアノード・カソード間に降伏電圧
を越える順方向の過電圧が印加された場合、この
過電圧によつてサイリスタが正規のターンオン個
所とは異なる個所でターンオンが起こり、それに
よつて流れる過大電流によりサイリスタが熱的に
破壊することがある。 このような過電圧による破壊からサイリスタを
保護する1つの方法は、サイリスタに外付けの保
護回路を設けることである。しかしながらこの方
法は、部品点数の増加に伴なう信頼性の低下とコ
スト高という欠点がある。他の方法は、サイリス
タ自体に過電圧に対する保護機能を持たせること
である。それ自体で過電圧に対する保護機能を持
つサイリスタを過電圧保護型サイリスタと呼称し
ている。 第7図は従来の過電圧自己保護型サイリスタの
代表例(特開昭60−42864号公報)を示している。
図において、1は半導体基板で、Pエミツタ層1
1、Pエミツタ層11に隣接して第1のpn接合J1
を形成するnベース層12、nベース層12に隣
接して第2のpn接合J2を形成するPベース層1
3、Pベース層13の一部に隣接して第3のpn
接合J3を形成する主nエミツタ層14、主nエミ
ツタ層14から離れかつPベース層13に隣接し
て第4のpn接合J4を形成する補助nエミツタ層1
5から成つている。Pベース層13の露出面の略
中央部には円形の凹部16が形成され、凹部16
の周囲に補助nエミツタ層15が同心状に、更に
その外周に主nエミツタ層14が同心状に配置さ
れている。また、凹部16の表面にはPベース層
13より高不純物濃度を有するP+表面層17が
形成されている。2はPエミツタ層11の露出面
にオーミツク接触したアノード電極、3は主nエ
ミツタ層14の露出面にオーミツク接触したカソ
ード電極、4は補助nエミツタ層15とPベース
層13とに接触する補助電極、5は凹部16と補
助nエミツタ層15との間においてPベース層1
3上に設けられた環状のゲート電極である。 かかる構造のサイリスタにおいて、アノード電
極2とカソード電極3との間にアノード電極2側
が正電位となる電位(順方向電圧)が印加される
と、第2のpn接合J2は逆バイアスとなり、サイリ
スタは順阻止状態となる。このときnベース層1
2及びPベース層13に形成される空乏層の境界
を点線で示している。この空乏層はPベース層1
3内では凹部16の底部を越えて拡がつている
が、凹部16ではP+表面層17が存在するため
境界がP+表面層17内に止まつている。この結
果として、凹部16付近のなだれ増倍係数が他に
比較して大きくなり、局部的ななだれ電圧ブレー
クオーバ区域が形成される。なだれ電圧ブレーク
オーバ区域で過電圧に原因して初期導通が生じる
と、それによつて生じるアバランシエ電流は、矢
印で示すように流れる。これは補助nエミツタ層
15及び主nエミツタ層14から見れば、ゲート
電極5からのゲート電流と同じ役割を果す。従つ
て、第1図の構造にすることにより、過電圧印加
時においても通常のターンオンと同様のメカニズ
ムでサイリスタをターンオンすることができ、過
電圧自己保護機能を備えるサイリスタを実現でき
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 第7図に示す構成の過電圧自己保護型サイリス
タは、P+表面層17の内部で発生したアバラン
シエ電流が、補助nエミツタ層15或いは主nエ
ミツタ層14に達するまでの距離が長いため、P
ベース層13内で再結合して減少する。また、P
ベース層13の厚さ方向にアバランシエ電流が分
布して流れ補助nエミツタ層15を順バイアスす
るために寄与する電流が減少する。このため、ア
バランシエ電流によつて生じる初期導通領域は小
面積となり、いわゆるホツトスポツトが生じやす
く、熱破壊のおそれが多分にあつた。 本発明の目的は、過電圧が印加されたときに破
壊に至らしめることなく確実にターンオンする機
能を備えた過電圧自己保護型サイリスタを提供す
ることにある。 本発明の他の目的は、過電圧印加時に生じるア
バランシエ電流をターンオンに効率良く寄与させ
るように構成した過電圧自己保護型サスリスタを
提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明では、過電圧自己保護型サイリスタの過
電圧印加時に最初に降伏する区域を特定するため
の凹部の表面に形成した高不純物濃度の表面層
を、凹部を形成した半導体層に隣接するエミツタ
として機能する半導体層に接触させた構成として
いる。 〔作用〕 本発明の過電圧自己保護型サイリスタは凹部の
表面に形成した高不純物濃度のP+表面層がエミ
ツタとして機能する半導体層に接触しているた
め、過電圧印加時に生じるアバランシエ電流が効
率良くターンオンに寄与させることができるので
ある。これを第2図により説明する。過電圧印加
によつて凹部の底部に位置するP+表面層で発生
したアバランシエ電流IAは、まずIA1の如く凹部
に沿つてP+表面層内に流れ、P+表面層と補助n
エミツタ層との接触する個所で方向を変え補助n
エミツタ層直下のPベース層内を横方向に流れ補
助電極に達する。この電流IA1によつて、補助n
エミツタ層のP+表面層と接触している個所が順
バイアスされ、アバランシエ電流IAはIA2の如く
P+表面層から直接補助nエミツタ層内に流入し
補助電極に達する経路を流れる。これによつて更
に補助nエミツタ層のP+表面層との接触してい
る個所が順バイアスされ、補助エミツタ層を一方
の端層とする4層領域がターンオンする。この
時、P+表面層と補助nエミツタ層とが接触して
いるため従来構造に比較して、(1)P+表面層のア
バランシエ電流発生個所から補助nエミツタ層ま
での電気抵抗を小さくでき、アバランシエ電流の
大部分の補助電極に導くことができる。また、(2)
アバランシエ電流の大部分をIA1に示すように補
助nエミツタ層に近接したPベース層内を流すこ
とができ、効率良く補助nエミツタ層を順バイア
スすることができる。更に、(3)両層間のビルトイ
ン(built in)電圧が低くできる等の利点を有し
ている。以上の点から、従来構造に比較して過電
圧印加時におけるターンオンが速くかつ広い領域
で行なわれるのである。 〔実施例〕 以下本発明の代表的実施例を図面を用いて説明
する。 第1図は本発明を光点弧型サイリスタに適用し
た場合の一例を示している。図において、1は半
導体基体で、Pエミツタ層11、Pエミツタ層1
1に隣接して第1のpn接合J1を形成するnベース
層12、nベース層12に隣接して第2のpn接
合J2を形成するPベース層13、Pベース層13
の一部に隣接して第3のpn接合J3を形成する主n
エミツタ層14、主nエミツタ層14から離れか
つPベース層13に隣接して第4のpn接合J4を形
成する補助nエミツタ層15から成つている。1
6はPベース層13のnエミツタ層14,15が
形成されていない個所に形成した略円形状の凹
部、17は凹部16の表面に隣接して形成された
Pベース層13より高不純物濃度を有するP+表
面層である。補助nエミツタ層15は凹部16の
周囲にあつてこれを包囲し、かつ一部がP+表面
層17に接触するよう形成され、更に主nエミツ
タ層14は補助nエミツタ層15をPベース層1
3を介して包囲するよう形成されている。2はP
エミツタ層11の露出面にオーミツク接触したア
ノード電極、3は主エミツタ層14及びnエミツ
タ層14に設けた短絡穴141を通してPベース
層13にオーミツク接触したカソード電極、4は
補助nエミツタ層15及び補助nエミツタ層15
と主nエミツタ層14との間に露出するPベース
層13にオーミツク接触した補助電極である。ト
リガー手段は、凹部16及び補助nエミツタ層1
5表面に光を照射することで構成しているので図
示していない。凹部16の深さは、アノード電極
2とカソード電極3との間に自己保護の必要な過
電圧が印加したとき、第2のpn接合J2からPベー
ス層13側に拡がる空乏層の拡がりが抑制されP
+表面層17内でアバランシエが発生するに充分
な深さに形成されている。好ましくは、凹部16
を形成した個所の空乏層の拡がりが、他の個所の
それの1/2以下となるように形成する。 次にかかる構成のサイリスタの動作について説
明する。通常のトリガー手段によるターンオン動
作は、光トリガー信号によつて補助nエミツタ層
15を一方の端層とする4層領域(補助サイリス
タ領域)ThAが最初にターンオンし、それによつ
て流れるターンオン電流が主nエミツタ層14を
一方の端層とする4層領域(主サイリスタ領域)
ThMのトリガー電流となり主サイリスタ領域の広
面積がターンオンするいわゆる増幅ゲート機構で
行なわれる。次に過電圧が印加した場合のターン
オン動作であるが、P+表面層17内で発生する
アバランシエ電流をトリガー信号とする点を除け
ば、通常のターンオンと同一の増幅ゲート機構で
行なわれる。従つて、過電圧時においても確実に
ターンオンでき、サイリスタを熱破壊から保護す
ることができる。 更に具体的数値例により説明するに、直径80mm
の円形の半導体基体内に、5×1016atoms/cm3、
厚さ110μmのPエミツタ層、2×1013atoms/
cm3、厚さ750μmのnベース層、1×1016atoms/
cm3、厚さ85μmのPベース層、Pベース層の略中
央に直径0.5mm、深さ70μmの凹部、凹部裏面に1
×1018atoms/cm3、厚さ8μmのP+表面層、P+
表面層に接触する1×1020atoms/cm3、厚さ10μ
m、幅1.2mmの環状の補助nエミツタ層、1×
1020atoms/cm3、厚さ10μm、の環状の主nエミ
ツタ層を形成した本発明を適用したサイリスタ
と、同一仕様で補助nエミツタ層とP+表面層と
を1.7mm離した従来構造のサイリスタを準備し、
過電圧印加時の特性を比較したところ表1に示す
通りであつた。尚、サイリスタの定格電圧は
4000V、定格電流は1500Aで、過電圧を4000〜
4500Vとした。なお、過電圧自己保護構造を設け
ない場合の順方向ブレークオーバ電圧設計値は
5000〜5700Vとした。
以上説明したように、本発明によれば、P+表
面層内で発生するアバランシエ電流を効率良くタ
ーンオンに寄与せしめることができ、かつアバラ
ンシエ電流で最初にターンオンする個所のビルト
イン電圧を低くできるので、過電圧に対する自己
保護を確実に行ない得るのである。
面層内で発生するアバランシエ電流を効率良くタ
ーンオンに寄与せしめることができ、かつアバラ
ンシエ電流で最初にターンオンする個所のビルト
イン電圧を低くできるので、過電圧に対する自己
保護を確実に行ない得るのである。
第1図は本発明過電圧自己保護型サイリスタの
一実施例を示す部分断面図、第2図は第1図のサ
イリスタの動作を説明するための要部拡大図、第
3図及び第4図は表面層の変形例を示す部分断面
図、第5図は本発明の他の実施例を示す部分断面
図、第6図は本発明の更に異なる実施例を示す部
分断面図、第7図は従来の過電圧自己保護型サイ
リスタを示す部分断面図である。 13……Pベース層、14……主nエミツタ
層、15……補助nエミツタ層、16……凹部、
17……P+表面層。
一実施例を示す部分断面図、第2図は第1図のサ
イリスタの動作を説明するための要部拡大図、第
3図及び第4図は表面層の変形例を示す部分断面
図、第5図は本発明の他の実施例を示す部分断面
図、第6図は本発明の更に異なる実施例を示す部
分断面図、第7図は従来の過電圧自己保護型サイ
リスタを示す部分断面図である。 13……Pベース層、14……主nエミツタ
層、15……補助nエミツタ層、16……凹部、
17……P+表面層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一方導電型の第1の半導体層、 第1の半導体層に隣接して第1の半導体層との
間に平面状の第1のpn接合を形成する他方導電
型の第2の半導体層、 第2の半導体層に隣接して第2の半導体層との
間に平面状の第2のpn接合を形成する一方導電
型の第3の半導体層、 第3の半導体層の一部に隣接して第3の半導体
層との間に第3のpn接合を形成する他方導電型
の第4の半導体層、 第3の半導体層の残された個所に表面から第2
の半導体層側に延びるように形成された凹部、 第3の半導体層の凹部表面に隣接し、その一部
が第4の半導体層に隣接し、かつ凹部の底部に位
置する部分が第3の半導体層により第2のpn接
合から離され、第3の半導体層よりも高不純物濃
度を有する一方導電型の表面層、 第1の半導体層の表面にオーミツク接触した第
1の主電極、 第4の半導体層及び第3の半導体層の表面にオ
ーミツク接触した第2の主電極、 第1、第2、第3及び第4の半導体層のうちの
選ばれた層にターンオン信号を付与するトリガー
手段を具備し、これによつて第2のpn接合の凹
部近傍部分の降伏電圧が残りの部分のそれより低
くなつていることを特徴とする過電圧自己保護型
サイリスタ。 2 第4の半導体層が凹部周縁を包囲する第1の
領域と、第1の領域から離れて第1の領域を包囲
する第2の領域とに分割され、第2の主電極が第
1の領域及び第1の領域と第2の領域との間に位
置する第3の半導体層に接触する第1の部分と、
第2の領域に接触する第2の部分とに分割されて
いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の過電圧自己保護型サイリスタ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62093072A JPS63260078A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 過電圧自己保護型サイリスタ |
US07/181,719 US5003369A (en) | 1987-04-17 | 1988-04-14 | Thyristor of overvoltage self-protection type |
DE88106048T DE3884036T2 (de) | 1987-04-17 | 1988-04-15 | Thyristor des Überspannungsselbstschutztyps. |
EP88106048A EP0287114B1 (en) | 1987-04-17 | 1988-04-15 | Thyristor of overvoltage self-protection type |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62093072A JPS63260078A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 過電圧自己保護型サイリスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63260078A JPS63260078A (ja) | 1988-10-27 |
JPH0581192B2 true JPH0581192B2 (ja) | 1993-11-11 |
Family
ID=14072308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62093072A Granted JPS63260078A (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 | 過電圧自己保護型サイリスタ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5003369A (ja) |
EP (1) | EP0287114B1 (ja) |
JP (1) | JPS63260078A (ja) |
DE (1) | DE3884036T2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5243205A (en) * | 1989-10-16 | 1993-09-07 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device with overvoltage protective function |
JP3155797B2 (ja) * | 1991-12-26 | 2001-04-16 | 株式会社日立製作所 | 過電圧自己保護型半導体装置、及び、それを使用した半導体回路 |
DE19826022C1 (de) * | 1998-06-10 | 1999-06-17 | Siemens Ag | Vorrichtung und Verfahren zur Ansteuerung von Thyristoren |
US6990257B2 (en) | 2001-09-10 | 2006-01-24 | California Institute Of Technology | Electronically biased strip loaded waveguide |
JP5446103B2 (ja) * | 2008-03-07 | 2014-03-19 | サンケン電気株式会社 | 双方向サイリスタ |
US9633998B2 (en) * | 2012-09-13 | 2017-04-25 | General Electric Company | Semiconductor device and method for making the same |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH567803A5 (ja) * | 1974-01-18 | 1975-10-15 | Bbc Brown Boveri & Cie | |
CH594984A5 (ja) * | 1976-06-02 | 1978-01-31 | Bbc Brown Boveri & Cie | |
DE2951916A1 (de) * | 1979-12-21 | 1981-07-02 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Lichtsteuerbarer thyristor |
EP0108961B1 (en) * | 1982-11-15 | 1987-01-14 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Thyristor device protected from an overvoltage |
US4514898A (en) * | 1983-02-18 | 1985-05-07 | Westinghouse Electric Corp. | Method of making a self protected thyristor |
US4516315A (en) * | 1983-05-09 | 1985-05-14 | Westinghouse Electric Corp. | Method of making a self-protected thyristor |
DE3465222D1 (en) * | 1983-05-26 | 1987-09-10 | Gen Electric | Voltage breakover protected thyristor having field-containing layer in avalanche voltage breakover zone |
EP0178387B1 (de) * | 1984-10-19 | 1992-10-07 | BBC Brown Boveri AG | Abschaltbares Leistungshalbleiterbauelement |
-
1987
- 1987-04-17 JP JP62093072A patent/JPS63260078A/ja active Granted
-
1988
- 1988-04-14 US US07/181,719 patent/US5003369A/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-04-15 DE DE88106048T patent/DE3884036T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-04-15 EP EP88106048A patent/EP0287114B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE3884036D1 (de) | 1993-10-21 |
EP0287114B1 (en) | 1993-09-15 |
JPS63260078A (ja) | 1988-10-27 |
EP0287114A1 (en) | 1988-10-19 |
US5003369A (en) | 1991-03-26 |
DE3884036T2 (de) | 1994-04-07 |
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