JP3142396B2 - プリントラミネ−ト用複合ポリオレフィンフイルム - Google Patents
プリントラミネ−ト用複合ポリオレフィンフイルムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷紙等とラミネ−ト
を行なう際に接着剤、有機溶剤を用いることなく加熱圧
着のみでラミネ−ションが可能な、熱融着性を付与して
なるプリントラミネ−ト用フイルムに関するものであ
る。
を行なう際に接着剤、有機溶剤を用いることなく加熱圧
着のみでラミネ−ションが可能な、熱融着性を付与して
なるプリントラミネ−ト用フイルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】印刷されたア−ト紙等の印刷部分を保護し
たり、耐水、耐油性の付与、光沢を出す目的で印刷紙の
上にフイルムをラミネ−トすることは通常行なわれお
り、このような処理を当業界では、一般にプリントラミ
ネ−トと称している。
たり、耐水、耐油性の付与、光沢を出す目的で印刷紙の
上にフイルムをラミネ−トすることは通常行なわれお
り、このような処理を当業界では、一般にプリントラミ
ネ−トと称している。
【0003】最近、プリントラミネ−トは、有機溶剤、
接着剤を使うことなく、熱圧着のみでラミネ−ト可能な
プリントラミネ−ト用フイルムが知られている(例え
ば、特開昭56−24161号、特公平2−2411
号)。
接着剤を使うことなく、熱圧着のみでラミネ−ト可能な
プリントラミネ−ト用フイルムが知られている(例え
ば、特開昭56−24161号、特公平2−2411
号)。
【0004】印刷紙にプリントラミネ−ト用フイルムを
熱圧着する一般的な方法としては、例えば特公平2−2
411号に示されているように、加熱金属ロ−ルとゴム
ロ−ルからなる一対のピンチロ−ルで熱圧着する。印刷
紙の印刷面とフイルムの熱接着層面が接するように重ね
合わせて、フイルム側に加熱された金属ロ−ル面、印刷
紙側にゴムロ−ル面として、線圧50〜300Kg/c
mに加圧されたピンチロ−ルを通過して圧着する。しか
しこの金属ロ−ル表面は、高い圧力で加圧されるため、
紙などに含まれている無機粒子などで擦り傷状の欠点が
でやすいのが普通である。
熱圧着する一般的な方法としては、例えば特公平2−2
411号に示されているように、加熱金属ロ−ルとゴム
ロ−ルからなる一対のピンチロ−ルで熱圧着する。印刷
紙の印刷面とフイルムの熱接着層面が接するように重ね
合わせて、フイルム側に加熱された金属ロ−ル面、印刷
紙側にゴムロ−ル面として、線圧50〜300Kg/c
mに加圧されたピンチロ−ルを通過して圧着する。しか
しこの金属ロ−ル表面は、高い圧力で加圧されるため、
紙などに含まれている無機粒子などで擦り傷状の欠点が
でやすいのが普通である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術は二軸延伸ポリプロピレンフイルムの片面に熱
融着性樹脂を積層したプリントラミネ−ト用フイルムで
あるが、延伸を施さないキャストフイルムをベ−スフイ
ルムにして片面に熱接着性樹脂を積層したプリントラミ
ネ−ト用フイルムでは、熱圧着する際、使用された金属
ロ−ルの擦り傷などが転写され、ラミネ−ト印刷紙の表
面の品位が劣りやすく、またラミネ−ト紙同士を積み重
ねた時にフイルム表面にすり傷が生じ易い欠点があり、
実用的でなかった。
従来技術は二軸延伸ポリプロピレンフイルムの片面に熱
融着性樹脂を積層したプリントラミネ−ト用フイルムで
あるが、延伸を施さないキャストフイルムをベ−スフイ
ルムにして片面に熱接着性樹脂を積層したプリントラミ
ネ−ト用フイルムでは、熱圧着する際、使用された金属
ロ−ルの擦り傷などが転写され、ラミネ−ト印刷紙の表
面の品位が劣りやすく、またラミネ−ト紙同士を積み重
ねた時にフイルム表面にすり傷が生じ易い欠点があり、
実用的でなかった。
【0006】本発明は、かかる課題を解消せしめ、キャ
ストフイルムに金属ロ−ルの傷が転写しにくく、透明性
に優れたプリントラミネ−ト用フイルムを提供せんとす
るものである。
ストフイルムに金属ロ−ルの傷が転写しにくく、透明性
に優れたプリントラミネ−ト用フイルムを提供せんとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】精鋭検討した結果、上記
課題を解決するために本発明は、ポリプロピレンを主成
分とするキャストフイルム(A層)の片面にポリオレフ
ィン系の熱融着性樹脂(B層)を積層した複合フイルム
において、該A層の表面光沢度が110%以上、かつ平
均屈折率が1.500〜1.5080の範囲にあること
を特徴とするプリントラミネ−ト用複合ポリオレフィン
フイルムとする。
課題を解決するために本発明は、ポリプロピレンを主成
分とするキャストフイルム(A層)の片面にポリオレフ
ィン系の熱融着性樹脂(B層)を積層した複合フイルム
において、該A層の表面光沢度が110%以上、かつ平
均屈折率が1.500〜1.5080の範囲にあること
を特徴とするプリントラミネ−ト用複合ポリオレフィン
フイルムとする。
【0008】本発明のポリプロピレン(以下PPと略称
する)とは、結晶性ポリプロピレンであり、プロピレン
の単独重合体、あるいはエチレン、ブテン−1などのα
−オレフィンを5重量%以下の割合で共重合した共重合
体も含まれる。また、該PPの極限粘度[η]が1.2
〜2.1dl/g、メルトフロ−インデックス(MF
I)が5.0〜20g/10分、アイソタクチックイン
デックス(II)が95%以上、より好ましくは96〜
98%の範囲であると金属ロ−ルの傷の耐転写性が向上
されやすくなることから好ましい。また、該PPの12
5℃の温度でのDSC等温結晶化曲線のピ−クまでの時
間が3分以下、好ましくは5秒〜1分30秒、より好ま
しくは10秒〜60秒の範囲が金属ロ−ルの傷転写が起
こりにくくなり好ましい。該PPには、公知の添加剤、
例えば結晶核剤、酸化防止剤、熱安定剤、すべり剤、帯
電防止剤、ブロッキング防止剤、などを含有させても良
い。特に125℃の温度でのDSC等温結晶化曲線のピ
−クまでの時間を本発明の範囲にするには、結晶核剤、
例えばビス(p−ベンジリデン)ソルビト−ル、ビス
(p−メチルベンジリデン)ソルビト−ル、ビス(p−
エチルベンジリデン)ソルビト−ル、チオジグリコ−ル
酸あるいはその無水物などを添加するのが好ましい。
する)とは、結晶性ポリプロピレンであり、プロピレン
の単独重合体、あるいはエチレン、ブテン−1などのα
−オレフィンを5重量%以下の割合で共重合した共重合
体も含まれる。また、該PPの極限粘度[η]が1.2
〜2.1dl/g、メルトフロ−インデックス(MF
I)が5.0〜20g/10分、アイソタクチックイン
デックス(II)が95%以上、より好ましくは96〜
98%の範囲であると金属ロ−ルの傷の耐転写性が向上
されやすくなることから好ましい。また、該PPの12
5℃の温度でのDSC等温結晶化曲線のピ−クまでの時
間が3分以下、好ましくは5秒〜1分30秒、より好ま
しくは10秒〜60秒の範囲が金属ロ−ルの傷転写が起
こりにくくなり好ましい。該PPには、公知の添加剤、
例えば結晶核剤、酸化防止剤、熱安定剤、すべり剤、帯
電防止剤、ブロッキング防止剤、などを含有させても良
い。特に125℃の温度でのDSC等温結晶化曲線のピ
−クまでの時間を本発明の範囲にするには、結晶核剤、
例えばビス(p−ベンジリデン)ソルビト−ル、ビス
(p−メチルベンジリデン)ソルビト−ル、ビス(p−
エチルベンジリデン)ソルビト−ル、チオジグリコ−ル
酸あるいはその無水物などを添加するのが好ましい。
【0009】本発明のポリプロピレンを主成分とするフ
イルムとは、ポリプロピレン成分が75重量%以上含有
したフイルムのことである。必要に応じて本発明の複合
フイルムに用いる熱融着性樹脂、あるいはエチレン−α
−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン−ブロッ
ク共重合体などが25重量%未満で混合しても良い。該
フイルム中のポリプロピレン成分がこの範囲未満になる
と、フイルムの透明性が低下しやすくなり、また金属ロ
−ル傷が転写しやすくなるので好ましくない。
イルムとは、ポリプロピレン成分が75重量%以上含有
したフイルムのことである。必要に応じて本発明の複合
フイルムに用いる熱融着性樹脂、あるいはエチレン−α
−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン−ブロッ
ク共重合体などが25重量%未満で混合しても良い。該
フイルム中のポリプロピレン成分がこの範囲未満になる
と、フイルムの透明性が低下しやすくなり、また金属ロ
−ル傷が転写しやすくなるので好ましくない。
【0010】本発明のキャストフイルムとは原料チップ
を溶融押出してシ−ト状に成形し、金属ロ−ルに巻き付
け冷却固化してフイルムとしたものをいう。その後に加
熱延伸を施して配向したフイルムは、滑性を付与するた
めに添加剤を加える必要があり、この添加剤が延伸でボ
イドを生成し、プリントラミネ−ト紙の表面にキラキラ
の欠点が出やすくなり、また製膜時に発生する耳部など
をベ−ス層に回収すると延伸により透明性が悪くなりや
すくなるなどの理由で好ましくない。
を溶融押出してシ−ト状に成形し、金属ロ−ルに巻き付
け冷却固化してフイルムとしたものをいう。その後に加
熱延伸を施して配向したフイルムは、滑性を付与するた
めに添加剤を加える必要があり、この添加剤が延伸でボ
イドを生成し、プリントラミネ−ト紙の表面にキラキラ
の欠点が出やすくなり、また製膜時に発生する耳部など
をベ−ス層に回収すると延伸により透明性が悪くなりや
すくなるなどの理由で好ましくない。
【0011】本発明のポリオレフィン系熱融着性樹脂と
は融点が45〜110℃の範囲のポリオレフィン樹脂で
あるのが好ましい。さらに好ましくはエチレン系共重合
体である。例えばエチレン−ブテン−1、エチレンとア
クリル酸、メタアクリル酸、メタアクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−プロピレンブロック共重合体などが挙げられる。
特にエチレン−酢酸ビニル共重合体、メタアクリル酸メ
チルが好ましい。該熱融着性樹脂層は、融解ピ−クを4
5〜110℃の範囲に2点以上有することが好ましい。
このためには融点の異なるエチレン系共重合体を2種類
以上混合するのが好ましい。例えばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体とエチレン−ブテン−1、メタアクリル酸メ
チルとエチレン−プロピレンブロック共重合体などの組
み合わせが挙げられる。熱融着性樹脂層は、融解ピ−ク
が45〜110℃の範囲に2点以上とすることでフイル
ムのハンドリング性、ラミネ−ト時の空気抜け性が向上
するため好ましい。
は融点が45〜110℃の範囲のポリオレフィン樹脂で
あるのが好ましい。さらに好ましくはエチレン系共重合
体である。例えばエチレン−ブテン−1、エチレンとア
クリル酸、メタアクリル酸、メタアクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−プロピレンブロック共重合体などが挙げられる。
特にエチレン−酢酸ビニル共重合体、メタアクリル酸メ
チルが好ましい。該熱融着性樹脂層は、融解ピ−クを4
5〜110℃の範囲に2点以上有することが好ましい。
このためには融点の異なるエチレン系共重合体を2種類
以上混合するのが好ましい。例えばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体とエチレン−ブテン−1、メタアクリル酸メ
チルとエチレン−プロピレンブロック共重合体などの組
み合わせが挙げられる。熱融着性樹脂層は、融解ピ−ク
が45〜110℃の範囲に2点以上とすることでフイル
ムのハンドリング性、ラミネ−ト時の空気抜け性が向上
するため好ましい。
【0012】前記ポリオレフィン系熱融着性樹脂には、
公知の添加剤、例えば酸化防止剤、熱安定剤、すべり
剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、などを本発明の
特性を損なわない範囲で含有させても良い。
公知の添加剤、例えば酸化防止剤、熱安定剤、すべり
剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、などを本発明の
特性を損なわない範囲で含有させても良い。
【0013】該ポリオレフィン系熱融着性樹脂(B層)
の厚さは特に限定しないが、3〜8μmが好ましい。
の厚さは特に限定しないが、3〜8μmが好ましい。
【0014】なお本発明のB層の表面に空気中あるいは
炭酸ガスあるいは窒素ガスの存在下でコロナ放電処理を
施し、B層表面の濡れ張力を35dyne/cm以上す
ることが好ましい。
炭酸ガスあるいは窒素ガスの存在下でコロナ放電処理を
施し、B層表面の濡れ張力を35dyne/cm以上す
ることが好ましい。
【0015】本発明の複合フイルムのポリプロピレンを
主成分としたキャストフイルム(A層)の表面の光沢度
は110%以上、好ましくは115%以上である。光沢
度の上限は高いほど好ましいが、現状では125%まで
である。A層の光沢度が本発明の範囲未満では、フイル
ムをラミネ−トした印刷紙の印刷部分の色調がくすみや
すくなるので好ましくない。
主成分としたキャストフイルム(A層)の表面の光沢度
は110%以上、好ましくは115%以上である。光沢
度の上限は高いほど好ましいが、現状では125%まで
である。A層の光沢度が本発明の範囲未満では、フイル
ムをラミネ−トした印刷紙の印刷部分の色調がくすみや
すくなるので好ましくない。
【0016】本発明の複合フイルムのA層の表面で測定
した平均屈折率は1.500〜1.5080の範囲であ
る。平均屈折率が本発明の範囲未満ではフイルムをラミ
ネ−トした場合に、金属ロ−ルの傷が転写しやすくなる
ので好ましくない。また平均屈折率が本発明の範囲を越
えると、フイルムをラミネ−トした印刷紙の印刷部分の
色調がくすみやすくなるので好ましくない。
した平均屈折率は1.500〜1.5080の範囲であ
る。平均屈折率が本発明の範囲未満ではフイルムをラミ
ネ−トした場合に、金属ロ−ルの傷が転写しやすくなる
ので好ましくない。また平均屈折率が本発明の範囲を越
えると、フイルムをラミネ−トした印刷紙の印刷部分の
色調がくすみやすくなるので好ましくない。
【0017】平均屈折率を本発明の範囲とする方法とし
て、特定の製膜条件で本発明のフイルムを製造する方法
に、常温〜40℃の温度でエ−ジングする方法及び/ま
たは70〜120℃の温度で数秒間熱処理する方法など
を組み合わせることができる。
て、特定の製膜条件で本発明のフイルムを製造する方法
に、常温〜40℃の温度でエ−ジングする方法及び/ま
たは70〜120℃の温度で数秒間熱処理する方法など
を組み合わせることができる。
【0018】本発明の複合フイルムの125℃の温度で
のDSC等温結晶化曲線のピ−クまでの時間は3分以下
が好ましく、より好ましくは5秒〜1分30秒、最も好
ましくは10秒〜60秒の範囲である。125℃の温度
でのDSC等温結晶化曲線のピ−クまでの時間が本発明
の範囲を越えると、フイルムをラミネ−トした場合に、
金属ロ−ルの傷が転写しやすくなるので好ましくない。
また125℃の温度でのDSC等温結晶化曲線のピ−ク
までの時間が本発明の範囲未満とすることは現状では困
難となるので好ましくない。
のDSC等温結晶化曲線のピ−クまでの時間は3分以下
が好ましく、より好ましくは5秒〜1分30秒、最も好
ましくは10秒〜60秒の範囲である。125℃の温度
でのDSC等温結晶化曲線のピ−クまでの時間が本発明
の範囲を越えると、フイルムをラミネ−トした場合に、
金属ロ−ルの傷が転写しやすくなるので好ましくない。
また125℃の温度でのDSC等温結晶化曲線のピ−ク
までの時間が本発明の範囲未満とすることは現状では困
難となるので好ましくない。
【0019】本発明の複合フイルムの厚さは、特に限定
しないが、15〜40μmが好ましい。
しないが、15〜40μmが好ましい。
【0020】本発明の複合フイルムの複合方法は特に限
定されるものでないが、例えば溶融押出し時にポリマ−
管内、あるいは口金内で合流積層させる方法、あるいは
あらかじめ本発明の範囲のポリプロピレンを主成分とし
たキャストフイルムを製膜して、熱融着性樹脂を押出し
ラミネ−トする方法が挙げられる。特に口金内で合流積
層させる方法が好ましい。
定されるものでないが、例えば溶融押出し時にポリマ−
管内、あるいは口金内で合流積層させる方法、あるいは
あらかじめ本発明の範囲のポリプロピレンを主成分とし
たキャストフイルムを製膜して、熱融着性樹脂を押出し
ラミネ−トする方法が挙げられる。特に口金内で合流積
層させる方法が好ましい。
【0021】次に、本発明の複合フイルムの製造方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0022】まず、所定のPPを主成分としたチップと
ポリオレフィン系熱接着樹脂チップを別々の押出機に供
給し、210〜240℃の温度で溶融押出し、スリット
状口金でポリマ−を合流積層してシ−ト状に成形し、3
0〜80℃の温度の金属ロ−ルに押出シ−トを巻き付け
て冷却固化する。該フイルムのポリオレフィン系熱接着
樹脂層面に空気下でコロナ放電処理を施し、耳部を取り
除き、巻きとる。この時、口金から押し出されるポリマ
−の流速は130〜200cm/minの範囲が好まし
い。また押し出されたシ−トの速度(ポリマ−流速)と
冷却用の金属ロ−ルの速度の比(ドラフト比)は30〜
50が好ましい。また押し出されたシ−トを冷却固化す
る方法として、複合フイルムのPPを主成分としたフイ
ルム層(A層)を冷却用金属ロ−ル面として、シ−トが
金属ロ−ルに接触する地点でスリット状ノズルより吹き
出される圧空で密着する方法が好ましい。
ポリオレフィン系熱接着樹脂チップを別々の押出機に供
給し、210〜240℃の温度で溶融押出し、スリット
状口金でポリマ−を合流積層してシ−ト状に成形し、3
0〜80℃の温度の金属ロ−ルに押出シ−トを巻き付け
て冷却固化する。該フイルムのポリオレフィン系熱接着
樹脂層面に空気下でコロナ放電処理を施し、耳部を取り
除き、巻きとる。この時、口金から押し出されるポリマ
−の流速は130〜200cm/minの範囲が好まし
い。また押し出されたシ−トの速度(ポリマ−流速)と
冷却用の金属ロ−ルの速度の比(ドラフト比)は30〜
50が好ましい。また押し出されたシ−トを冷却固化す
る方法として、複合フイルムのPPを主成分としたフイ
ルム層(A層)を冷却用金属ロ−ル面として、シ−トが
金属ロ−ルに接触する地点でスリット状ノズルより吹き
出される圧空で密着する方法が好ましい。
【0023】
【作用】本発明の複合フイルムは特定のPPと特定の熱
融着性樹脂を用い、特定の条件下で複合フイルムとし、
該フイルムの特性を本発明の範囲としたことで、フイル
ムと印刷紙との熱圧着時に金属ロ−ルの傷が転写しにく
くなり、得られたラミネ−ト印刷紙の表面の品位が低下
しにくく、またラミネ−ト印刷紙を積み重ねた場合に、
表面に擦り傷が入りにくくなるという効果が得られたも
のと推定される。
融着性樹脂を用い、特定の条件下で複合フイルムとし、
該フイルムの特性を本発明の範囲としたことで、フイル
ムと印刷紙との熱圧着時に金属ロ−ルの傷が転写しにく
くなり、得られたラミネ−ト印刷紙の表面の品位が低下
しにくく、またラミネ−ト印刷紙を積み重ねた場合に、
表面に擦り傷が入りにくくなるという効果が得られたも
のと推定される。
【0024】
【実施例】本発明の特性値は次の測定法による。
【0025】(1)DSCの等温結晶化曲線のピ−ク パ−キンエルマ−社製のDSC(示差走査熱量計)II型
を用いて、10mgの試料を320℃/分の昇温速度で
250℃まで昇温し5分間保持した後、同速で冷却し、
125℃で等温結晶化曲線をとる。ピ−クとは、この曲
線の変曲点を言う。なおピ−クまでの時間とは、試料が
冷却過程で125℃に到達した時点からピ−ク変曲点ま
での時間を指す。
を用いて、10mgの試料を320℃/分の昇温速度で
250℃まで昇温し5分間保持した後、同速で冷却し、
125℃で等温結晶化曲線をとる。ピ−クとは、この曲
線の変曲点を言う。なおピ−クまでの時間とは、試料が
冷却過程で125℃に到達した時点からピ−ク変曲点ま
での時間を指す。
【0026】(2)アイソタクチックインデックス(I
I) 試料を130℃で2時間真空乾燥する。これから重量W
(mg)の試料をとり、ソックスレ−抽出器に入れ沸騰
n−ヘプタンで12時間抽出する。次にこの試料を取り
出しアセトンで十分に洗浄した後、130℃で6時間真
空乾燥し、その後重量W’(mg)を測定し、次式で求
める。 II(%)=W’/W×100
I) 試料を130℃で2時間真空乾燥する。これから重量W
(mg)の試料をとり、ソックスレ−抽出器に入れ沸騰
n−ヘプタンで12時間抽出する。次にこの試料を取り
出しアセトンで十分に洗浄した後、130℃で6時間真
空乾燥し、その後重量W’(mg)を測定し、次式で求
める。 II(%)=W’/W×100
【0027】(3)フイルムの平均屈折率 Abbeの屈折計を用い、Na−D線を光源として、マ
ウント液としてサリチル酸メチルを用いて、接眼レンズ
の偏光板の方向を変えて特定方向の屈折率を全反射法に
より測定する。平均屈折率は(NX +NY +NZ )/3
で計算する。
ウント液としてサリチル酸メチルを用いて、接眼レンズ
の偏光板の方向を変えて特定方向の屈折率を全反射法に
より測定する。平均屈折率は(NX +NY +NZ )/3
で計算する。
【0028】(4)光沢度(JIS Z8741 方法
2 60°鏡面光沢) 光沢計(日本電色工業製 VG107型)を用いて、6
0°反射の時の光沢度を測定して求めた。
2 60°鏡面光沢) 光沢計(日本電色工業製 VG107型)を用いて、6
0°反射の時の光沢度を測定して求めた。
【0029】(5)金属ロ−ルの傷転写性 直径500mmの加熱金属ロ−ル(駆動軸)と油圧式加
圧装置の付いた直径500mmのゴムロ−ルを配した熱
圧着装置を用いて、ブックカバ−用に印刷された紙の印
刷面に複合フイルムのB層を重ね合わせ、金属ロ−ルの
表面温度115℃、線圧50Kg/cm、ラミネ−ト速
度20m/minの条件で、フイルム面を金属ロ−ル側
にして熱圧着ラミネ−トする。金属ロ−ルには、幅10
μmの擦り傷と部分的に幅100μmの傷がある。金属
ロ−ルの傷転写性は目視で次のランクで評価した。 ランク ◎ :擦り傷の転写が見られない。 ○ :擦り傷の転写が若干見られるが不明瞭である。 △ :擦り傷が明瞭に転写する。 × :擦り傷及び大きな傷も転写する。 ○以上は、金属ロ−ルの傷転写性としてラミネ−ト紙の
表面品位が保たれているランクである。
圧装置の付いた直径500mmのゴムロ−ルを配した熱
圧着装置を用いて、ブックカバ−用に印刷された紙の印
刷面に複合フイルムのB層を重ね合わせ、金属ロ−ルの
表面温度115℃、線圧50Kg/cm、ラミネ−ト速
度20m/minの条件で、フイルム面を金属ロ−ル側
にして熱圧着ラミネ−トする。金属ロ−ルには、幅10
μmの擦り傷と部分的に幅100μmの傷がある。金属
ロ−ルの傷転写性は目視で次のランクで評価した。 ランク ◎ :擦り傷の転写が見られない。 ○ :擦り傷の転写が若干見られるが不明瞭である。 △ :擦り傷が明瞭に転写する。 × :擦り傷及び大きな傷も転写する。 ○以上は、金属ロ−ルの傷転写性としてラミネ−ト紙の
表面品位が保たれているランクである。
【0030】本発明を実施例により説明する。
【0031】実施例1〜2、比較例1〜2 極限粘度1.7dl/gの結晶核剤入りホモPP(II
=96%、MFI=10g/10分、125℃の温度で
のDSC等温結晶化のピ−クまでの時間=23秒、帯電
防止剤含有量=0.1重量%、有機滑剤の含有量=0.
15重量%)チップとエチレン−酢酸ビニル共重合体
(酢酸ビニル含有量=14mol%、MFI=15g/
10分、融点=93℃)にエチレン−ブテン−1共重合
体(ブテン−1含有量=15mol%、MFI=3.6
g/10分、融点=85℃)を5重量%混合したチップ
(有機滑剤の含有量=0.2重量%)を別々の押出機に
供給し、220℃の温度で溶融押出し、スリット状口金
内でそれぞれの溶融体を合流積層し、シ−ト状に成形し
た。この時の口金リップのポリマ−流速は180cm/
minであった。該シ−トを冷却用のキャステイングド
ラムに巻き付け、スリット状のエア−ノズルからの圧空
を吹き付けながら冷却固化し、フイルム厚み25μmの
未延伸複合フイルムを得た。引き続き該複合フイルムの
熱融着性樹脂層(B層)面に空気中下でコロナ放電処理
を施し、耳部を切り除き巻きとった。B層面の濡れ張力
は36dyne/cmとした。また熱融着性樹脂層(B
層)の厚みは7μmとした。この時のキャステイングド
ラムの温度を表1に示したとうりとし、得られたフイル
ム及びラミネ−ト印刷紙の特性は表1のとうりであっ
た。また得られた複合フイルムの125℃の温度でのD
SC等温結晶化のピ−クまでの時間は29秒であった。
=96%、MFI=10g/10分、125℃の温度で
のDSC等温結晶化のピ−クまでの時間=23秒、帯電
防止剤含有量=0.1重量%、有機滑剤の含有量=0.
15重量%)チップとエチレン−酢酸ビニル共重合体
(酢酸ビニル含有量=14mol%、MFI=15g/
10分、融点=93℃)にエチレン−ブテン−1共重合
体(ブテン−1含有量=15mol%、MFI=3.6
g/10分、融点=85℃)を5重量%混合したチップ
(有機滑剤の含有量=0.2重量%)を別々の押出機に
供給し、220℃の温度で溶融押出し、スリット状口金
内でそれぞれの溶融体を合流積層し、シ−ト状に成形し
た。この時の口金リップのポリマ−流速は180cm/
minであった。該シ−トを冷却用のキャステイングド
ラムに巻き付け、スリット状のエア−ノズルからの圧空
を吹き付けながら冷却固化し、フイルム厚み25μmの
未延伸複合フイルムを得た。引き続き該複合フイルムの
熱融着性樹脂層(B層)面に空気中下でコロナ放電処理
を施し、耳部を切り除き巻きとった。B層面の濡れ張力
は36dyne/cmとした。また熱融着性樹脂層(B
層)の厚みは7μmとした。この時のキャステイングド
ラムの温度を表1に示したとうりとし、得られたフイル
ム及びラミネ−ト印刷紙の特性は表1のとうりであっ
た。また得られた複合フイルムの125℃の温度でのD
SC等温結晶化のピ−クまでの時間は29秒であった。
【0032】比較例3 実施例2のPPチップを極限粘度1.8dl/gのホモ
PP(II=97%、MFI=8g/10分、125℃
の温度でのDSC等温結晶化のピ−クまでの時間=6分
9秒、帯電防止剤含有量=0.1重量%、有機滑剤の含
有量=0.15重量%)に変更した以外は実施例2と同
様にして未延伸複合フイルムを得た。複合フイルムの1
25℃の温度でのDSC等温結晶化のピ−クまでの時間
は6分39秒であった。また得られたフイルム及びラミ
ネ−ト印刷紙の特性は表1のとうりであった。
PP(II=97%、MFI=8g/10分、125℃
の温度でのDSC等温結晶化のピ−クまでの時間=6分
9秒、帯電防止剤含有量=0.1重量%、有機滑剤の含
有量=0.15重量%)に変更した以外は実施例2と同
様にして未延伸複合フイルムを得た。複合フイルムの1
25℃の温度でのDSC等温結晶化のピ−クまでの時間
は6分39秒であった。また得られたフイルム及びラミ
ネ−ト印刷紙の特性は表1のとうりであった。
【0033】
【表1】 本発明ののプリントラミネ−ト複合フイルムは本発明の
範囲の平均屈折率としたことで、フイルム表面の耐傷性
が向上し、印刷紙と熱ラミネ−トする場合の金属ロ−ル
の傷が転写しにくくなり(実施例1〜2)、ラミネ−ト
印刷紙の表面が高品位なものとなった。
範囲の平均屈折率としたことで、フイルム表面の耐傷性
が向上し、印刷紙と熱ラミネ−トする場合の金属ロ−ル
の傷が転写しにくくなり(実施例1〜2)、ラミネ−ト
印刷紙の表面が高品位なものとなった。
【0034】しかし、比較例1〜3は、フイルムの光沢
度、あるいはフイルムの平均屈折率が本発明の範囲外と
なり、高品位のラミネ−ト印刷紙が得られなかった。
度、あるいはフイルムの平均屈折率が本発明の範囲外と
なり、高品位のラミネ−ト印刷紙が得られなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明は、プリントラミネ−ト用複合フ
イルムにおいて、フイルムの光沢度、平均屈折率を本発
明の範囲内としたことで、表面が高品位なプリントラミ
ネ−ト印刷紙が得られた。
イルムにおいて、フイルムの光沢度、平均屈折率を本発
明の範囲内としたことで、表面が高品位なプリントラミ
ネ−ト印刷紙が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 勝洋 大阪府高槻市桜町1番5号 東レ合成フ ィルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−24161(JP,A) 特開 昭59−24669(JP,A) 特開 昭63−149149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレンを主成分とするキャスト
フイルム(A層)の片面にポリオレフィン系の熱融着性
樹脂(B層)を積層した複合フイルムにおいて、該A層
の表面光沢度が110%以上、かつ平均屈折率が1.5
00〜1.5080の範囲にあることを特徴とするプリ
ントラミネ−ト用複合ポリオレフィンフイルム。 - 【請求項2】 複合ポリオレフィンフイルムの125℃
の温度でのDSC等温結晶化曲線のピ−クまでの時間が
3分以下である請求項1のプリントラミネ−ト用複合ポ
リオレフィンフイルム。 - 【請求項3】 ポリオレフィン系の熱融着性樹脂がエチ
レン系共重合体であって、融点が45〜110℃の範囲
である請求項1のプリントラミネ−ト用複合ポリオレフ
ィンフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04278783A JP3142396B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | プリントラミネ−ト用複合ポリオレフィンフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04278783A JP3142396B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | プリントラミネ−ト用複合ポリオレフィンフイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06126914A JPH06126914A (ja) | 1994-05-10 |
JP3142396B2 true JP3142396B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=17602119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04278783A Expired - Fee Related JP3142396B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | プリントラミネ−ト用複合ポリオレフィンフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3142396B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4761489B2 (ja) * | 2000-10-06 | 2011-08-31 | 日本ポリプロ株式会社 | 表面保護用積層フィルム |
WO2007116886A1 (ja) | 2006-04-03 | 2007-10-18 | J-Film Corporation | プリントラミネート体の製造方法、プリントラミネート機及びプリントラミネート体 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP04278783A patent/JP3142396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06126914A (ja) | 1994-05-10 |
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