JP3142190B2 - 鋼管柱列土留壁を利用した空気調和設備用蓄熱装置 - Google Patents

鋼管柱列土留壁を利用した空気調和設備用蓄熱装置

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JP3142190B2 JP05106159A JP10615993A JP3142190B2 JP 3142190 B2 JP3142190 B2 JP 3142190B2 JP 05106159 A JP05106159 A JP 05106159A JP 10615993 A JP10615993 A JP 10615993A JP 3142190 B2 JP3142190 B2 JP 3142190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管柱列土留壁の鋼管
を利用した空気調和設備用の蓄熱装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
建造物の地下構造部分の構築にあたっては、その建造物
を囲む地盤に土留壁を施設することが行なわれており、
通常は、本体施設後にこれを埋め殺しにしている。土留
壁のうち鋼管を多数連結した鋼管柱列によるものは、耐
力及び止水性に優れているが、仮設土留材としての使用
のあとは埋め殺しにされていることから、その利用が検
討され、建造物の基礎構造物として、あるいは建造物立
設地盤域の液状化対策用地中壁としての活用が試みられ
ている。
【0003】他方、ビル等の建造物には空調設備が施さ
れているが、それには大きな熱源を必要とし多額の経費
を要することから、省資源、省エネルギー化のため各種
の熱源方式が考えられ実用化されている。その一つとし
て蓄熱方式がある。この蓄熱方式は、一般に、建物の基
礎ばり二重スラブを利用した蓄熱水槽に温水または冷水
を蓄え、これを補助熱源とするもので、熱源容量を減少
でき、安価な深夜電力を利用できるので、イニシャルコ
スト及びランニングコストの低減が図れる、という利点
がある。しかし、上記の蓄熱源とする地下二重スラブ
は、現在の建物において構造物に必ずしも設置されるわ
けではなく、また容量的にも十分の容量を有するわけで
はない。しかも、蓄熱槽は建設費が高い等多くの問題が
ある。
【0004】そこで、蓄熱槽として基礎杭を利用しよう
とする考えが特開昭54-31905号公報で開示されている
が、このようなものでは基礎杭は建築物を支持する強
度部材として重要なものであり、杭内部を中空空間とし
水を貯めることにより基礎杭としての強度が低下する、
基礎杭の本数は1つの建築物では少なく蓄熱水槽とし
て利用するには容量的に不足する等の問題があり、実用
化されていない。
【0005】本発明は、上記の事情にかんがみ、従来建
造物の構築にあたって施設されている鋼管柱列土留壁の
鋼管を蓄熱槽として利用することにより、蓄熱式空調の
ために要する蓄熱槽について、大きな容量のものが安価
なコストで得ることができ、空調設備におけるコストの
低減化を図ろうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、本発明は、建造物Bに隣接して地盤
中に施設した鋼管柱列土留壁Aにおける所要数の鋼管
2,2を、有底状の水槽管1,1に形成するとともに、
それら水槽管1,1を互いに連通し、各水槽管1には、
水槽管1内に開口する2種類の流通管11, 12を挿入し
て、各別に合流管13, 14により接続したことを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】本発明装置では、水槽管1,1は互いに連通管
10, 10により接続される。各水槽管には送入、流出用の
2種の流通管11, 12が挿入され、それらは各別に2本の
合流管13, 14にまとめられて、空気調和設備20, 21,2
2,23に接続される。そして、同設備のヒートポンプ20
を利用して冷却水または温熱水を還流して蓄熱し、ま
た、これを熱源として空調器21,22に放熱する。この場
合、水は1本の合流管より各水槽管1,1に分岐して送
入されることから、各水槽管1,1への送入量に差が生
じることになるが、各水槽管1,1は連通されているた
め、水位差が生じても短時間で解消され、効率よく稼動
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明装置の実施例について、図面を
参照して説明する。図1〜図3において、Aは構築する
建物Bの隣接する地盤中に施設された鋼管柱列土留壁
で、建物Bは、土留壁Aに囲まれた地盤を掘削、除去し
て、その中に、土留壁Aの内側面と所要の間隔を存して
構築される。
【0009】鋼管柱列土留壁Aは、従来公知のように、
多数の鋼管2,2を継手3,3により連結して壁状に形
成されており、一般的には、その鋼管2より大径の掘削
孔を連続させてソイルセメント4を充填し、その中に鋼
管2,2を連結しながら沈設して、鋼管柱列が形成され
る。本発明においては、この鋼管柱列の一部または全部
の連結された鋼管2,2を空気調和設備における蓄熱装
置の蓄熱用水槽として利用する。
【0010】蓄熱水槽として使用される鋼管2は、図3
に示すように、例えば、その下端に底板5等を設けて有
底状の水槽管1に形成され、また、その上端も必要に応
じて蓋板6が取り付けられる。この場合、蓋板6には通
気管7が貫通し、水槽管1は大気に開放される。さら
に、水槽管1の上端部にはオーバーフロー管8が設けら
れる。そして、上記の各水槽管1,1どうしは、互いに
それら上部間において連通管10により流通自在にされて
いる。なお、各水槽管1はその横断面が必ずしも図示の
ような円形でなくてもよく、例えば角形であってもよ
い。
【0011】各水槽管1には、水の流入または流出をす
る第1及び第2の2種の流通管11,12が、それぞれ蓋板
6を貫通して挿入、開口されており、そのうち、水の流
出をする流通管11の開口端にはフート弁16が設けられて
いる。そして、各第1の流通管11,11は第1の合流管13
に接続され、各第2の流通管12,12は第2の合流管14に
接続され、それら第1、第2の合流管13,14は、後述す
る空気調和設備に接続される。各水槽管1,1には水が
充填され、例えば第1の流通管11より流出して第2の流
通管より流入して環流される。その際、各水槽管1,1
ごとの流出、流入量が異なる等により、各水槽管1,1
の水位差が生じることがあっても、連通管10が設けられ
ていることにより、水位差は短時間で解消されることに
なる。また、水の供給が過大となった場合は、オーバー
フロー管8より排出される。なお、水槽管1に挿入され
た各流通管11,12の深さ位置は、図の実施例に限ること
はなく、水位より低い位置であれば深さは適宜定めるこ
とができ、また、両流通管11,12の深さ位置を異ならせ
ることもできる。
【0012】図4は、連通管10による各水槽管1,1の
接続の具体例を示したもので、鋼管2,2にはあらかじ
めその上部に短尺の引出管15を突設しておき、鋼管2の
沈設後に各引出管15,15を連通管10により接続する。図
5は同じく他の具体例を示したもので、鋼管2,2にあ
らかじめ2個の引出管15,15(端末の鋼管2には1個の
引出管)を突設しておき、隣接する鋼管2,2の引出管
15,15どうしをそれぞれ連通管10,10により接続するの
である。
【0013】上記第1及び第2の合流管13,14は建物B
に設置した空気調和設備に接続される。すなわち、第1
の合流管13は、ヒートポンプ(冷房の場合は製氷型ヒー
トポンプ)20及びエアハンドリングユニット21或はファ
ンコイルユニット22等の空調器に接続された熱交換器23
の一次コイル24aの出口側と管路25aで接続され、第2
の合流管14はポンプP1を介して上記熱交換器23の一次コ
イル24aの入口側と管路25bで接続されている。そし
て、ポンプP1の作用により、各水槽管1,1の水は第1
の流通管11,11から第1の合流管13に流入、集合されて
熱交換器23の一次コイル24aを通り冷却または加温され
て、管24bから第2の合流管14に送られ、第2の流通管
12,12より各水槽管1,1に戻されて還流し、蓄熱或は
放熱されることになる。
【0014】他方、上記熱交換器23の二次コイル24bに
は、ヒートポンプ20と接続する管路26a, 26bが設けら
れているとともに、それらの管路26a, 26bから切換弁
27a, 27bを介して、空調器21, 22回りの管路28a, 28
bが接続されている。そして、水槽管1,1への蓄熱に
あたっては、切換弁27a, 27bの切換えにより管路26
a, 26bをヒートポンプ20回りとしてポンプP2により二
次コイル24bに熱源を送り、一次コイルを介して水槽管
1,1の水を冷却または加温する。この蓄熱運転は、低
額な深夜電力を利用して行うのが経済的である。また、
冷暖房使用時には、切換弁27a, 27bを切換えて、二次
コイル24bよりの管路26a,26bを空調器21,22回りの
管路28a, 28bに連通させ、一次コイル24aを流れる水
槽管1,1の蓄熱水を熱源とする。さらに、切換弁27
a, 27bによって、二次コイル24bに接続の管路26a,
26b, 28a, 28bをすべて連通させれば、ヒートポンプ
20による冷却、加温と併せて、水槽管1,1の蓄熱水が
熱源として利用できることになる。
【0015】図6は、本発明装置と空気調和設備との他
の接続例を示したものである。この例では、第1の合流
管13はヒ−トポンプ20の入口側に至る管路26aと直通に
接続され、第2の合流管14はヒ−トポンプ20の出口側よ
りの管路26bと直通に接続される。それらの管路26a,
26bには、図1の例におけると同様に、切替弁27a,27
bを介して空調器21, 22回りの管路28a, 28bが接続さ
れている。また、管路26a, 26bにはそれぞれポンプp
1,p2 が設けられている。この例においては、水槽管
1,1への蓄熱にあたっては、切替弁27a, 27bの切替
えにより管路26a,26bをヒ−トポンプ20回りとする。
また、冷暖房使用時には、切替弁27a, 27bを切替え
て、管路26a, 26bを空調器21, 22回りの管路28a, 28
bに連通させる。さらに、切替弁27a, 27bの切替えで
管路26a, 28a及び管路26b, 28bを連通させれば、ヒ
−トポンプ20による蓄熱と空調器21, 22による放熱とが
併用できることになる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蓄熱装置
は、従来、建造物の構築にあたって施設される鋼管柱列
土留壁の鋼管を利用して、その鋼管の所要数を水槽管に
形成し、水槽管を互いに連通管により接続するととも
に、各水槽管よりの水を取出す流通管どうしと、水を送
入する流通管どうしとを、それぞれ別個の合流管で接続
した構成としたので、大きな容量のものが安価なコスト
で得ることができ、空気調和設備の構築費の低減化が図
れることになる。また、各水槽管への水の送入量に差違
が生じても、流通管の存在によって各水槽管の水位差は
短時間で解消されることになり、稼動効率は良好に保た
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概要及び空調設備との関係を示す
縦断面図である。
【図2】同平断面図である。
【図3】本発明装置の基本的構成を示す拡大縦断面図で
ある。
【図4】同具体例を示す平面図である。
【図5】同他の具体例を示す平面図である。
【図6】本発明装置と空調設備との関係の他の例を示す
概要縦断面図である。
【符号の説明】
A 鋼管柱列土留壁 B 建物 C 蓄熱水槽ユニット 1 水槽管 2 鋼管 5 底板 6 蓋板 7 通気管 8 オーバーフロー管 10 連通管 11 第1の流通管 12 第2の流通管 13 第1の合流管 14 第2の合流管 20 ヒ−トポンプ 21 エアハンドリングユニット 22 ファンコイルユニット 23 熱交換器
フロントページの続き (72)発明者 柿本 龍二 千葉県市川市高谷新町4 株式会社クボ タ市川工場内 (72)発明者 金子 千秋 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 飯田 正人 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 花村 昌彦 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 相楽 典泰 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 泉山 浩郎 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−31905(JP,A) 特開 平4−356636(JP,A) 特開 平2−85642(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 102 F24D 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物に隣接して地盤中に施設した鋼管
    柱列土留壁における所要数の鋼管を、底板と蓋板を設け
    て密閉状の水槽管に形成するとともに、上部にオーバー
    フロー管及び通気管を設け、それら水槽管どうしを互い
    にそれらの上部間において連通管により流通自在とし、
    そして、各水槽管には、管内の水を流出する第1の流通
    管と、管内に水を流入する第2の流通管とを、蓋板を貫
    通して開口位置の深さを異にして挿入し、各水槽管に挿
    入の第1の流通管どうし、及び第2の流通管どうしを各
    別に合流管により接続し、それら合流管を、空気調和設
    備の熱交換器またはヒートポンプに接続したことを特徴
    とする鋼管柱列土留壁を利用した空気調和設備用蓄熱装
    置。
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