JP3142189B2 - 鋼管柱列土留壁を利用した空気調和設備用蓄熱装置 - Google Patents

鋼管柱列土留壁を利用した空気調和設備用蓄熱装置

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JP3142189B2 JP05106085A JP10608593A JP3142189B2 JP 3142189 B2 JP3142189 B2 JP 3142189B2 JP 05106085 A JP05106085 A JP 05106085A JP 10608593 A JP10608593 A JP 10608593A JP 3142189 B2 JP3142189 B2 JP 3142189B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管柱列土留壁の鋼管
を利用した空気調和設備用の蓄熱装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の構築にあたって施設さ
れ、埋め殺しにされている鋼管柱列土留壁の鋼管を、空
気調和設備用の蓄熱槽に利用するものとして、特願平4
−298056号及び特願平4−311250号による
装置が提案されている。前者は蓄熱槽鋼管相互の配管を
直列にして行う方式であり、後者は同配管を並列にして
行う形式のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置は、大容量
の蓄熱槽を比較的低コストで作成できるという点で優れ
ているが、大容量の蓄熱槽への適用に際しては、駆動装
置の大型化や配管の大型化等が問題になると考えられ
る。
【0004】本発明は、上記鋼管による超大容量の蓄熱
槽への適用にあたっての問題点を解決するために提案さ
れたもので、相当数(例えば50本程度)の蓄熱槽鋼管相
互を直列式に連通配管したものを1ユニットとし、さら
に、その数ユニットを並列式に連通配管することによ
り、超大容量で高効率かつ低コストな蓄熱槽を実現しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成について、実施例に対応する図面を参
照して説明すると、本発明は、建造物Bに隣接の地盤中
に施設した鋼管柱列土留壁Aにおける所要数の鋼管2,
2を、有底状の水槽管1に形成するとともに、それら水
槽管1,1の相当数づつを互いに連通して蓄熱水槽ユニ
ットC,Cとし、各蓄熱水槽ユニットCの一端にある水
槽管1,1どうし及び他端にある水槽管1,1どうしを
各別に合流管8,9により接続したことを特徴とするも
のである。
【0006】
【作用】本発明装置では、水槽管1,1の相当数づつを
連通管5,5により直列式に接続して、蓄熱水槽ユニッ
トC,Cが形成され、各ユニットCには送入、流出用の
2種の流通管6,7が挿入され、2本の合流管8,9に
まとめられて、空気調和設備10,11,12,13に接続され
る。そして、同設備のヒートポンプ10を利用して冷却
水、温熱水を各ユニットCの水槽管1,1に還流して蓄
熱し、また、これを熱源として空調器11,12に放出す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明装置の実施例について、図面を
参照して説明する。図1〜図4において、Aは構築する
建物Bの隣接する地盤中に施設された鋼管柱列土留壁
で、建物Bは、土留壁Aに囲まれた地盤を掘削、除去し
て、その中に、土留壁Aの内側面と所要の間隔を存して
構築される。
【0008】鋼管柱列土留壁Aは、従来公知のように、
多数の鋼管2,2を継手3,3により連結して壁状に形
成されており、一般的には、その鋼管2より大径の掘削
孔を連続させてソイルセメント4を充填し、その中に鋼
管2,2を連結しながら沈設して、鋼管柱列が形成され
る。本発明においては、この鋼管柱列の一部または全部
の連結された鋼管2,2を空気調和設備における蓄熱装
置の蓄熱用水槽として利用する。蓄熱水槽に使用される
各鋼管2は、例えばその下端部に底板2aを設けて有底
容器状とし、また、その上端も必要に応じて蓋板2bに
より閉塞して水槽管1に形成する。
【0009】上記の水槽管1,1は、その連続する相当
数づつを組別とする蓄熱水槽ユニットC(C1〜Cn)と
し、各ユニットC毎に、水槽管1,1どうしを互いに連
通管5により流通自在に接続する。各蓄熱水槽ユニット
Cにおける水槽管1,1の数は、図2の実施例では、図
示の都合上7本づつとなっているが、一般的には40〜50
本程度とするのがよい。また、水槽管1,1どうしの連
通管5による接続は、図3、図4に示すように、各蓄熱
水槽ユニットCの水槽管1,1の始端から末端にかけ
て、順次、下部と上部とで交互に連通して行き、接続し
た各水槽管1,1を順次下部から上部へ、上部から下部
へと直列状態で流通できるようにされる。なお、上記の
連通管5は、鋼管2の沈設後に接続される。また、鋼管
2はその横断面が必ずしも図示のような円形でなくても
よく、例えば角形であってもよい。
【0010】各蓄熱水槽ユニットCの始端にある水槽管
1には、第1の流通管6が蓋板2bを貫通して挿入、開
口され、また、同じく末端にある水槽管1には、第2の
流通管7が蓋板2bを貫通して挿入、開口されている。
この場合、流通管6,7の開口する深さ位置は、蓄熱が
冷熱であるか温熱であるか等、空気調和設備との関係や
熱効率等を考慮して適宜定めることができる。そして、
各第1の流通管6,6は第1の合流管8に接続され、各
第2の流通管7,7は第2の合流管9に接続されてい
る。
【0011】上記の各水槽管1,1には水が充填され
る。そして、上記第1及び第2の合流管8,9は建物B
に設置した空気調和設備に接続される。すなわち、第1
の合流管8は、ヒートポンプ(冷房の場合は製氷型ヒー
トポンプ)10及びエアハンドリングユニット11或はファ
ンコイルユニット12等の空調器に接続された熱交換器13
の一次コイル15aの出口側と管路14aで接続され、第2
の合流管9はポンプP1を介して上記熱交換器13の一次コ
イル15aの入口側と管路14bで接続されている。そし
て、ポンプP1の作用により、各蓄熱水槽ユニットCの水
は、その末端にある水槽管1から第2の流通管7を経て
第2の合流管9に流入、集合されて、管路14aから熱交
換器13の一次コイル15aを通り冷却または加温されて、
管路14bから第1の合流管8に送られ、第1の流通管
6,6より各蓄熱水槽ユニットCの始端の水槽管1に戻
されて還流し、蓄熱或は放熱されることになる。
【0012】他方、上記熱交換器13の二次コイル15bに
は、ヒートポンプ10と接続する管路16a,16bが設けら
れているとともに、それらの管路16a,16bから切換弁
17a,17bを介して、空調器11,12回りの管路18a,18
bが接続されている。そして、水槽管1,1への蓄熱に
あたっては、切換弁17a,17bの切換えにより管路16
a,16bをヒートポンプ10回りとしてポンプP2により二
次コイル15bに熱源を送り、一次コイルを介して水槽管
1,1の水を冷却または加温する。この蓄熱運転は、低
額な深夜電力を利用して行うのが経済的である。また、
冷暖房使用時には、切換弁17a,17bを切換えて、二次
コイル15bよりの管路16a,16bを空調器11, 12回りの
管路18a,18bに連通させ、一次コイル15aを流れる水
槽管1,1の蓄熱水を熱源とする。さらに、切換弁17
a,17bによって、二次コイル15bに接続の管路16a,
16b,18a,18bをすべて連通させれば、ヒートポンプ
10による冷却、加温と併せて、水槽管1,1の蓄熱水が
熱源として利用できることになる。
【0013】図5は、本発明装置の他の実施例を示した
ものである。この実施例では、さきの連通管5に代り、
逆U字状に形成した連通管20の両脚部を、蓋板4b,4
bを貫通して互いに隣接する水槽管1,1内に突入させ
ている。なお、連通管20の水槽管1,1に突入した両脚
部下端の位置は、図示のような同高位置であっても、或
は両者の位置を上下にづらせることもでき、さらに深さ
位置も適宜定めることができる。また、図示を略した
が、蓋板2b,2bに通気管20を設けたり、水槽管1,
1の上部にオーバーフロー管を設けることもできる。
【0014】図6は、本発明装置と空気調和設備との他
の接続例を示したものである。この例では、第2の合流
管9はヒートポンプ10の入口側に至る管路16aと直通に
接続され、第1の合流管8はヒートポンプ10の出口側よ
りの管路16bと直通に接続される。それらの管路16a,
16bには、図1の例におけると同様に、切替弁17a,17
bを介して空調器11,12回りの管路18a,18bが接続さ
れている。また、管路16a,16bにはそれぞれポンプ
P1,P2が設けられている。この例においては、水槽管
1,1への蓄熱にあたっては、切替弁17a,17bの切替
えにより管路16a,16bをヒートポンプ10回りとする。
また、冷暖房使用時には、切替弁17a,17bを切替え
て、管路16a,16bを空調器11,12回りの管路18a,18
bに連通させる。さらに、切替弁17a,17bの切替えで
管路16a,18a及び管路16b,18bを連通させれば、ヒ
ートポンプ10による蓄熱と空調器11,12による放熱とが
併用できることになる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置は、従
来、建造物の構築にあたって施設される鋼管柱列土留壁
の鋼管を利用して、これを水槽管に形成し、それら水槽
管の相当数づつを蓄熱水槽ユニットとし、各ユニットの
水槽管を直列式に連通するとともに、それら各ユニット
を並列式に連通、配管した構成としたので、大きな容量
の蓄熱槽が安価なコストで得られるばかりでなく、特別
大容量のものへの適用にあたっても、駆動装置や配管等
の大型化の問題が解決され、高効率の蓄熱水槽が実現で
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略を示す縦断面図である。
【図2】同概略平面図である。
【図3】本発明装置の一実施例を示す要部縦断面図であ
る。
【図4】同平面図である。
【図5】同他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図6】本発明装置と空調設備との関係の他の例を示す
概略縦断面図である。
【符号の説明】
A 鋼管柱列土留壁 B 建物 C 蓄熱水槽ユニット 1 水槽管 2 鋼管 2a 底板 2b 蓋板 5 連通管 6 第1の流通管 7 第2の流通管 8 第1の合流管 9 第2の合流管 10 ヒートポンプ 11 エアハンドリングユニット 12 ファンコイルユニット 13 熱交換器 20 連通管
フロントページの続き (72)発明者 柿本 龍二 千葉県市川市高谷新町4 株式会社クボ タ市川工場内 (72)発明者 金子 千秋 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 飯田 正人 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 花村 昌彦 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 相楽 典泰 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 泉山 浩郎 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−31905(JP,A) 特開 平4−356636(JP,A) 特開 平4−295528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 102 F24D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物に隣接の地盤中に施設した鋼管柱
    列土留壁における所要数の鋼管を、有底状の水槽管に形
    成して、それら水槽管の相当数ずつを組別とする蓄熱水
    槽ユニットとし、各ユニット毎に、その始端にある水槽
    管から末端にある水槽管にかけて、順次、下部と上部と
    で交互に連通させ、始端から末端までに水が水槽管を順
    次下部から上部へ、上部から下部へと直列状態に流通で
    きるようにし、そして、各蓄熱水槽ユニットの一端にあ
    る水槽管どうし及び他端にある水槽管どうしを各別に合
    流管により接続し、それら両合流管を空気調和設備の熱
    交換器またはヒートポンプに接続したことを特徴とする
    鋼管柱列土留壁を利用した空気調和設備用蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 建造物に隣接の地盤中に施設した鋼管柱
    列土留壁における所要数の鋼管を、底板と蓋板を有する
    密閉状の水槽管に形成し、それら水槽管の相当数ずつを
    組別とする蓄熱水槽ユニットとし、各ユニット毎に、隣
    接する鋼管どうしを、蓋板を貫通して水槽管に突入させ
    た逆U字状の連通管により接続して、始端の水槽管から
    末端の水槽管まで水が順次流通できるようにし、そし
    て、各蓄熱水槽ユニットの一端にある水槽管どうし及び
    他端にある水槽管どうしを各別に合流管により接続し、
    それら両合流管を空気調和設備の熱交換器またはヒート
    ポンプに接続したことを特徴とする、鋼管柱列土留壁を
    利用した空気調和設備用蓄熱装置。
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