JP3142108B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP3142108B2 JP06271996A JP27199694A JP3142108B2 JP 3142108 B2 JP3142108 B2 JP 3142108B2 JP 06271996 A JP06271996 A JP 06271996A JP 27199694 A JP27199694 A JP 27199694A JP 3142108 B2 JP3142108 B2 JP 3142108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置において、
対象画像を加工(認識、階調変換など)する場合に一般
的に用いられるヒストグラムの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理装置においては、スキ
ャナ等の読み取り手段で読み取った原稿をもとに濃度ご
との出現頻度をカウントすることによって濃度ヒストグ
ラムを作成する。そして、作成された濃度ヒストグラム
は、対象画像の特徴を表すため、画像種類(文字原稿、
写真原稿)の識別、画像階調調整用パラメータの決定、
画像の2値化などの際に資料の1つとして使われる。
【0003】ところで、上記で説明したヒストグラムの
作成時に発生する大きな問題として膨大なメモリを要す
ることが挙げられる。また、1濃度に対する情報量が多
いヒストグラムの作成結果を用いて行う、後の処理にお
いて回路規模が大きくなったり、処理時間がかかるとい
う問題が生じる。ヒストグラムの作成時に問題となるメ
モリ量がどの程度か一例を挙げると、読み取り精度:4
00dpi (dot per inch)、原稿サイズ:A4(210
mm×297mm)とすると、原稿は3307×4677
(画素)となる。これは、3307×4677=154
66839画素となり、ヒストグラムを作成する場合、
1つの濃度に対して出現頻度は約2^24個ぶんのメモ
リを用意する必要がある。従って、画像信号を多値化し
た場合、多値化数に比例して必要なメモリは増加する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ヒス
トグラムを回路化する際には、メモリを含めた負担が非
常に大きく、また、処理に長時間が必要とされている。
そこで本発明では、画像処理装置において、単純に作成
したヒストグラムが持つ情報とほぼ同等の情報を表すデ
ータを保持することができるうえ、使用メモリを減少さ
せ、処理時間を短縮させることができる画像処理装置お
よび画像処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は、原稿の画像を画素単位で読
み取り画像データとして出力する読取手段と、この読取
手段によって読み取られ出力された前記原稿の画像デー
タを画素ごとに当該画素の濃度に応じた値に多値化する
多値化手段と、この多値化手段により多値化された前記
原稿の画像データを所定の数の画素を有する複数のブロ
ックに分割する分割手段と、この分割手段によって分割
された各ブロックの中の所定の位置を指示する指示手段
と、この指示手段により指示された各ブロック中の所定
の位置に存在する画素の多値化データを抽出する抽出手
段と、この抽出手段によって抽出された多値化データの
値ごとの出現頻度をカウントするカウント手段と、この
カウント手段によってカウントされた前記多値化データ
の値ごとの出現頻度を参照して、前記読取手段によって
読み取られた前記原稿の画像データに対して所定の処理
を施す処理手段とを具備することを特徴とする。
【0006】また、本発明の画像処理方法は、原稿の画
像を画素単位で読み取り画像データとして出力するステ
ップと、出力された前記原稿の画像データを画素ごとに
当該画素の濃度に応じた値に多値化するステップと、多
値化された前記原稿の画像データを所定の数の画素を有
する複数のブロックに分割するステップと、分割された
各ブロックの中の所定の位置に存在する画素の多値化デ
ータを抽出するステップと、抽出された多値化データの
値ごとの出現頻度をカウントするステップと、カウント
された前記多値化データの値ごとの出現頻度を参照し
て、前記読み取られた前記原稿の画像データに対して所
定の処理を施すステップとからなることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成の画像処理装置および画像形成方法に
おいては、まず原稿の画像を画素単位で読み取り画像デ
ータとして出力され、出力された前記原稿の画像データ
を画素ごとに当該画素の濃度に応じた値に多値化され
る。前記多値化される画像データは所定の数の画素を有
する複数のブロックに分割される。そして、分割された
各ブロックの中の所定の位置に存在する画素の多値化デ
ータが抽出され、抽出された多値化データの値ごとの出
現頻度をカウントすることによってヒストグラムを作成
し、このヒストグラムを参照して読み取られた原稿の画
像データに対して所定の処理を施すものである。
【0008】すなわち、このような本発明によれば、画
像処理に必要なヒストグラムを作成する際に、作成する
ためのサンプルとなる画素を(m×n)個から1個に間
引くことにより、少ないメモリで処理を行うことができ
る。また、処理に必要な時間も短縮することができるも
のである。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明が適用されるデジ
タル複写機について説明する。図1は本発明が適用され
るデジタル複写機10の全体制御系統を示す図、図2は
デジタル複写機の構成を示す断面図である。
【0010】まず、図1に示すように、本実施例のデジ
タル複写機10は、本体部aとコントロールパネル部b
とスキャナ部cとから構成されており、メインCPU
(中央処理装置)11によって制御されている。このメ
インCPU11はコントロールパネル用CPU(以下、
コンパネCPUと称する)12、スキャナ用CPU1
3、プリンタ用CPU14と通信ラインを介して接続さ
れている。メインCPU11はこれらコンパネCPU1
2、スキャナCPU13、プリンタCPU14を統括的
に制御し、複写を行っている。
【0011】コンパネCPU12には、ROM(リード
・オンリ・メモリ)21、RAM(ランダム・アクセス
・メモリ)22、コントロールパネル(操作板)23が
接続されている。コンパネCPU12はコントロールパ
ネル23上のスイッチの検知、LEDの点灯、消灯、表
示器の制御等を行っている。
【0012】スキャナCPU13には、ROM31、R
AM32、モータ・ソレノイド等の制御部33、ADF
(オートドキュメントフィーダ)34、CCDセンサ3
6に蓄えられたアナログの画像データを例えば8ビット
の画像データに変換するA/D変換器(アナログ・デジ
タル変換回路)37が接続されており、スキャナCPU
13がそれらの制御を行っている。
【0013】プリンタCPU14には、モータ、ソレノ
イド、スイッチ等の制御部41、RAM42、ROM4
3、大容量給紙装置(ラージカセットフィーダ:LC
F)44、ソータ45、レーザ光を発振するレーザ発振
器46を駆動するレーザドライブ47、レーザ変調回路
48が接続されており、プリンタCPU14により印字
動作が制御される。
【0014】メインCPU11は、ROM51、RAM
52、スキャナ部cで読み取ったデータに対して画像的
な処理を行なう画像処理回路54、パソコン、ハードデ
ィスクドライブ、光ディスクドライブ、ファクシミリ等
の外部装置60とのインタフェースを行なうI/Fコン
トローラ回路57、前記I/Fコントローラ回路57を
介してパソコン等の外部装置60から送信されたコード
データを画像データに展開する為のプリンタ・コントロ
ーラ回路61、画像データをページごとに蓄えるページ
メモリ回路62、ページメモリ上にコードデータを展開
する為のプリントフォントROM64が接続されてい
る。
【0015】次に、図2を参照してデジタル複写機10
の内部構造について説明する。デジタル複写機10は、
原稿の画像情報を光学的に読取るためのスキャナ部c、
およびこのスキャナ部cを介して読み取られて被記録材
すなわち複写用紙上に画像情報を出力するプリンタエン
ジン部dを含んでいる。
【0016】前記スキャナ部cは、複写すべき原稿が載
置される原稿載置台91、この載置台91に載置された
原稿Dを照明する光源92、この光源92を介して照明
された前記原稿Dからの反射光を光電変換することで、
前記反射光を画像情報信号に変換する前述したCCDセ
ンサ36を有している。
【0017】なお、前記光源92の側方には、光源92
からの照明光を前記原稿D上に効率良く集束させるため
のリフレクタ(反射板)93が配置されている。また、
前記光源92と前記CCDセンサ36との間には、前記
原稿Dから前記CCDセンサ36へ向かう光すなわち原
稿からの反射光が通過される光路を折曲げるための複数
のミラー81、82、83、および、前記反射光を前記
CCDセンサ36の集光面に集束させるためのレンズ8
4などが配置されている。
【0018】前記原稿載置台91の上部には、前記原稿
を前記載置台91に密着させる原稿押さえ85が配置さ
れている。この原稿押え85は、デジタル複写機の大き
さあるいは複写能力に応じて、例えば、セミオート原稿
給送装置(SDF)あるいは自動原稿給送装置(AD
F)などと置換え可能である。
【0019】前記プリンタエンジン部dは、略中央部に
感光体ドラム93を有している。この感光体ドラム93
は、円筒状であって、図示しないモータなどを介して図
示矢印方向に回転可能に形成され、所望の電位に帯電さ
れるとともに、光ビームが照射されることで光ビームが
照射された領域の電位が変化することによって潜像が形
成されるものである。
【0020】この感光体ドラム93の周囲には、ドラム
93に所望の電位を与える帯電装置94、前記感光体ド
ラム93に、画像情報に応じてオン/オフされたレーザ
ビームを出力するレーザ発振器46およびポリゴンミラ
ー55等の光学系を有するレーザユニット95、このレ
ーザユニット95からのレーザビームによって前記感光
体93に形成された静電潜像に、トナーを供給すること
で現像する現像装置96、および、この現像装置96を
介して現像された前記感光体93上の前記トナー像を、
後述する給紙カセット99から給送される被記録材すな
わち複写用紙に転写させる転写装置97などが感光体9
3の回転方向に沿って順に配置されている。
【0021】なお、前記感光体93の周囲であって前記
転写装置97よりも感光体93の回転方向下流には、前
記感光体93の表面に残ったトナーを除去するととも
に、前記レーザビームによって感光体93上に生じた電
位の変化を次の画像形成のために消去するクリーナユニ
ット98が配置されている。
【0022】前記現像装置96と前記転写装置97との
間には、前記感光体93に形成された前記トナー像が転
写されるための前記複写用紙を前記転写装置97に向か
って給送ための用紙搬送路Pが形成されており、その用
紙搬送路Pの上流には用紙が収容される給紙カセット9
9が設けられている。この給紙カセット99中の用紙は
取り出しローラ89により取り出されて、前記用紙搬送
路P内を搬送されて前記転写装置97へと搬送されるも
のである。
【0023】また、前記転写装置97の用紙搬送方向下
流であって前記転写装置97を介して前記トナー像が転
写された前記複写用紙が前記感光体93から分離される
方向には、前記複写用紙に前記トナー像を固着させるた
めの定着装置100、および、この定着装置100と前
記転写装置97との間に配置され、前記複写用紙をこの
定着装置100に向かって搬送するための搬送装置10
1が配置されている。
【0024】次に、以上のように構成された本発明の複
写機において画像形成を行う動作について説明する。ま
ず、原稿台91に原稿Dを載置し、コンパネ23上のキ
ー入力にてコピーの開始を指定すると、前記スキャナ部
cの光源92が点灯され原稿が露光走査される。露光走
査することによって原稿Dの画像面から反射された光は
CCDセンサ36より読み込まれ、光電変換されてアナ
ログの画像データに変換される。このアナログの画像デ
ータはA/D変換回路37にて多値画像データにA/D
変換され、画像処理回路54に送られる。この画像処理
回路54では対象画像の特徴を表すための画像の種類
(文字原稿か、写真原稿かといった原稿の種類)の識別
や、画像の階調調整用のパラメータを調整するために、
横軸に多値画像データの濃度値、縦軸に当該濃度の多値
画像データの出現頻度をとったヒストグラムを作成す
る。この画像処理回路54のヒストグラム作成部の詳細
な構成及びヒストグラムの作成手順については後に詳述
する。この画像処理回路54においては、前記作成され
たヒストグラムを参照して画像データの2値化等の処理
が行われる。
【0025】画像処理回路54において2値化等の所定
の処理を施された画像データはプリンタエンジン部dの
レーザ変調回路48へ送られる。レーザ変調回路48に
て変調されたレーザ駆動データは、レーザドライブ回路
47を経てレーザ発振器46に送られる。レーザ発振器
46は送られてくるレーザ駆動データに基づいてレーザ
ビームを発振し、このレーザビームはポリゴンミラー5
5等の光学系を介して感光体93上に導かれる。帯電手
段94により表面が一様に帯電された感光体93にレー
ザビームが導かれると、レーザ光が照射された部分の電
荷が除去され、感光体93上に静電潜像が形成される。
【0026】表面に静電潜像が形成された感光体93は
さらに回転し、前記静電潜像が現像装置96に達する
と、前記静電潜像に対してトナーが供給され、顕像化さ
れる。そして、このトナー像は転写装置97によって用
紙カセット99から搬送されてきた用紙上に転写され、
トナー像を担持した用紙は定着装置100に導かれ、熱
と圧力によりトナー像が用紙上に定着されるものであ
る。
【0027】さて次に、本発明の特徴であるヒストグラ
ム処理を行う前記画像処理回路54について詳述する。
図3は前記画像処理回路54の構成図である。図3にお
いて、1は多値化画像信号、2はサンプル位置指定入力
信号、3は画素位置指定信号、4はサンプル画素位置決
定手段、5は画素位置判定手段、6はヒストグラム作成
手段、7は画素位置判定信号、8はヒストグラム信号で
ある。
【0028】以下、本発明のヒストグラム作成方法につ
いて詳細に説明する。前記スキャナ部cにより読み取ら
れたデータは、前記A/D変換器37において多値化閾
値Th(1)〜Th(n−1)と比較処理を行い、多値
化(多値化数はnとする)され、多値化画像信号1とし
て出力される。そして、サンプル位置指定入力信号2に
より与えられるデータにより、サンプル画素位置決定手
段4によって、各々のブロックのサンプル位置(p、
q)が、以下に示す1乃至3の指定方法により決定さ
れ、画素位置指定信号3として出力される。画素位置判
定手段5は、多値化画像信号1とその画素位置および画
素位置指定信号3を用いて、多値化画像信号1の画素位
置が指定位置か否かを判定し、画素位置判定信号7を出
力する。出力された画素位置判定信号7はヒストグラム
作成手段6に送信され、この画素位置判定信号7により
多値化画像信号1の画素位置が指定位置であることが表
されているときには、その多値化画像信号1の多値化数
nに合わせて作成される濃度ヒストグラムのうち、当該
多値化画像信号と同じ濃度を持つヒストグラムの頻度を
カウントアップし、ヒストグラム信号8を出力するもの
である。
【0029】前記サンプル画素位置決定手段4におい
て、サンプル画素の位置指定を行う方法について、以下
に3通りの方法について説明する。最初に第1の指定方
法について説明する。図5に処理の流れを示す。まずメ
インCPU11からサンプル位置指定入力信号2として
値m、n、p、qが与えられる(ST11)。次に、入
力される原稿の画像の多値化データを、メインCPU1
1からサンプル位置指定入力信号2として与えられた値
m、nにより、(m×n)個の画素からなるブロックに
分割する(ST12)。このブロックの(m×n)個の
画素の中から、同様にメインCPU11から与えられた
値p、qを位置データとして使用して、サンプル画素位
置決定手段4により、p=i、q=jとして、(p、
q)の位置にある画素を指定位置とし、画素位置指定信
号3として、サンプル画素位置判定手段5に出力する
(ST13)。サンプル画素位置判定手段5では、画素
位置指定信号3により、現在入力されている画素の位置
が、(p、q)と合致しているかを判定し、合否を画素
位置判定信号7として出力する(ST14)。ここでは
一例として、位置が合っていた場合には「1」を(ST
15)、位置があっていない場合には「0」を(ST1
9)出力する。そして画素位置判定信号7として「1」
が出力されたとき、現在入力されている多値化画像信号
をヒストグラム作成用データとして採用し、当該多値化
画素と同じ値を持つ濃度ヒストグラムの値をカウントア
ップする(ST16)。また、画素位置判定信号7が
「0」のとき、すなわち位置が合っていないときは、当
該多値化画素信号はヒストグラム作成に採用しない。そ
して、全てのm×n画素ブロックについて上記動作が終
了したかどうかを判断し(ST17)、終了していなけ
れば次のm×n画素ブロックについて上記動作を行い
(ST18)、濃度ヒストグラム作成処理を終了する。
図5にm=4、n=1、p=2、q=1としたときの具
体例を示す。入力画像はX方向が4画素、Y方向が1画
素からなるブロックに分割されている。そしてこのとき
X方向の2画素目、Y方向の1画素目にある画素が注目
画素としてサンプリングされるものである。図5中にお
いて注目画素の位置を網かけにて示す。
【0030】次に第2の指定方法について説明する。図
6に処理の流れを示す。まずメインCPU11からサン
プル位置指定入力信号2として値m、n、p、qが与え
られる(ST21)。次に、入力される原稿の画像の多
値化データを、メインCPU11からサンプル位置指定
入力信号2として与えられた値m、nにより、(m×
n)個の画素からなるブロックに分割する(ST2
2)。このブロックの、(m×n)個の画素の中から、
h個の変数により規則的な法則に従って、サンプル画素
位置(p、q)を変更、決定する(ST23)。規則の
1つとして次のようなものを考える。h=2 として2
個の変数を、i、jとする。またp、qの初期値をp=
1、q=1とする。1番最初のブロックではこのp、q
を使って、(p、q)を指定位置とする。次のブロック
に移ったら、p、qをそれぞれ、p=p+i、q=q+
j(ただし、p≦m、q≦n)とし、2番目のブロック
では、指定画素位置を新しいp、qを用いて(p、q)
とする。同様にして次々にp、qをi、jを使って変更
していく。p、qがそれぞれm、nより大きくなってし
まったらまたそれぞれ初期値からカウントアップを行
う。このようにして決定された画素位置(p、q)を、
画素位置指定信号41として、サンプル画素位置判定手
段5に出力する。サンプル画素位置判定手段5では、画
素位置指定信号41により、現在入力されている画素の
位置が(p、q)と合致しているかを判定し(ST2
4)、合否を画素位置判定信号51として出力する。こ
こでは一例として、位置が合っていた場合には「1」を
(ST25)、位置があっていない場合には「0」を
(ST29)出力する。そして画素位置判定信号7とし
て「1」が出力されたとき、現在入力されている多値化
画像信号をヒストグラム作成用データとして採用し、当
該多値化画素と同じ値を持つ濃度ヒストグラムの値をカ
ウントアップする(ST26)。また、画素位置判定信
号7が「0」のとき、すなわち位置が合っていないとき
は、当該多値化画素信号はヒストグラム作成に採用しな
い。そして、全てのm×n画素ブロックについて上記動
作が終了したかどうかを判断し(ST27)、終了して
いなければ次のm×n画素ブロックについて上記動作を
行い(ST18)、濃度ヒストグラム作成処理を終了す
る。図7にm=4、n=1、p=1、q=1としたとき
の具体例を示す。入力画像はX方向が4画素、Y方向が
1画素からなるブロックに分割されている。そして、下
のブロックに行くごとに(Y方向の負の方向)ブロック
内の注目画素の位置がX方向の正の方向に1つづつずれ
て行くようになっている。図7中において、注目画素の
位置を網かけにて示す。
【0031】最後に第3の指定方法について説明する。
図8に処理の流れを示す。まずメインCPU11からサ
ンプル位置指定入力信号2として値m、n、p、qが与
えられる(ST31)。次に、入力される原稿の画像の
多値化データを、メインCPU11からサンプル位置指
定入力信号2として与えられた値m、nにより、(m×
n)個の画素からなるブロックに分割する(ST3
2)。このブロックの、(m×n)個の画素の中から、
ランダムにサンプリング位置として指定する1組の
(p、q)を決定するために、メインCPU11外部か
ら入力されたi、jを使用する。(m×n)個のブロッ
クの(i、j)の位置にある多値画像信号の値Kを用
い、多値化数と(m×n)個の画素数を関連づけ、位置
情報(p、q)を決定する(ST33)。そして、サン
プル画素位置決定手段4により、(i、j)の位置にあ
る画素の多値化画像信号から決められる(p、q)を、
画素位置指定信号41として、サンプル画素位置判定手
段5に出力する。サンプル画素位置判定手段5では、画
素位置指定信号41により、現在入力されている画素の
位置が(p、q)と合致しているかを判定し、合否を画
素位置判定信号51として出力する(ST34)。ここ
では一例として、位置が合っていた場合には「1」を
(ST35)、位置があっていない場合には「0」を
(ST39)出力するものとする。そして、画素位置判
定信号7として「1」が出力されたとき、現在入力され
ている多値化画像信号をヒストグラム作成用データとし
て採用し、当該多値化画素と同じ値を持つ濃度ヒストグ
ラムの値をカウントアップする(ST36)。また、画
素位置判定信号7が「0」のとき、すなわち位置が合っ
ていないときは、当該多値化画素信号はヒストグラム作
成に採用しない。そして、全てのm×n画素ブロックに
ついて上記動作が終了したかどうかを判断し(ST3
7)、終了していなければ次のm×n画素ブロックにつ
いて上記動作を行い(ST38)、濃度ヒストグラム作
成処理を終了する。図9に上記第3の処理方法の具体例
について示す。ここで例えばm=4、n=1、i=2、
j=1とする。1つのブロックの画素数は4個、多値化
数(g)を8ビットとして、次のように割り当てる。
【0032】 0(hex) ≦g<40(hex) のとき (p、q)=(1、1) 40(hex) ≦g<80(hex) のとき (p、q)=(2、1) 80(hex) ≦g<C0(hex) のとき (p、q)=(3、1) C0(hex) ≦g<FF(hex) のとき (p、q)=(4、1) もし仮に、(4×1)のサイズを持つブロックで(2、
1)の位置にある多値化画素信号: K=3E とする
と、このブロックのサンプリング位置は(1、1)の位
置となる。このようにして注目画素位置が決定する。図
9中において注目画素の位置を網かけにて示す。
【0033】さて、上記3つのサンプリング方法のうち
第1、第2の例では、ブロック内の画素を規則的にサン
プリングしてヒストグラムを作成する方法について説明
し、第3の例でランダムにサンプリングする方法につい
て説明した。ここで、図10に示すような例を考える。
例えば図10(a)に示すような細かい縦線の入った原
稿をサンプリングする場合を考える。このような画像を
サンプリングする際に前記第1の方法のようなサンプリ
ング手法を用いた場合、サンプリングする位置が黒画素
の位置とことごとくはずれてしまう場合(図10
(b))がある。この場合、入力画像には画像が存在す
るにも関わらず作成されたヒストグラム上では、全く画
像の無い原稿であると判断されてしまう恐れがある。そ
こで、上記第3の例を使用すると、図10(d)に示す
ようにサンプリング位置がランダムとなるために、黒画
素データ白画素データともに均等にサンプリングされ、
図10(e)に示すように、黒と白とが均等に存在する
画像であることを示すヒストグラムが作成されるもので
ある。
【0034】上記のようにしてヒストグラムが作成され
て、画像の特徴が判別される。このヒストグラムを用い
て例えば2値化を行う場合について説明する。画像処理
回路54によって図11に見られるような濃度ヒストグ
ラムが作成されたとする。このとき、メインCPU11
により、前記ヒストグラムから最大頻度の画素に相当す
る濃度(Dmax )と、2番目に多かった頻度の画素に相
当する濃度(Dmax')とが、ヒストグラムから読み取ら
れ、両者の平均値Dave =(Dmax +Dmax')/2が計
算される。そして、このDave の値を用いて入力画像に
対して2値化が行われるものである。
【0035】以上説明したように、本実施例のデジタル
複写機においては入力される画像データのうち全ての画
像データを使用すること無くヒストグラムを作成し、入
力画像の特徴を判別することができる。これによって、
従来のようにヒストグラム作成のための膨大なメモリ容
量を必要とせず、また処理時間も大幅に短縮することが
できる。さらに、入力画像データを所定の大きさのブロ
ックに分割し、そのブロック内においてランダム位置で
濃度データのサンプリングを行うため、どんな画像に対
してもその特徴を確実に把握することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像データの間引きを行うことによってヒストグラムを少
ないメモリ容量で作成することができ、また、短時間で
ヒストグラムを作成することができる。
【0037】さらに、間引き処理を行う際に、濃度デー
タのサンプリングを不規則に行うことによって、どのよ
うなパターンを有した原稿に対しても正確にその原稿の
特徴を判断できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のデジタル複写機の制御形態を示すブ
ロック図。
【図2】本実施例のデジタル複写機の内部構成を示す断
面図。
【図3】本実施例の画像処理回路を詳細に説明するブロ
ック図。
【図4】画像データの第1のサンプリング方法の流れを
示すフローチャート。
【図5】第1のサンプリング方法によるサンプリング画
素の位置を示す図。
【図6】画像データの第2のサンプリング方法の流れを
示すフローチャート。
【図7】第2のサンプリング方法によるサンプリング画
素の位置を示す図。
【図8】画像データの第3のサンプリング方法の流れを
示すフローチャート。
【図9】第3のサンプリング方法によるサンプリング画
素の位置を示す図。
【図10】第1、第3の方法により規則的な画像を有す
る原稿のヒストグラムを作成した場合の説明図。
【図11】ヒストグラムを利用した2値化の例を説明す
るための図。
【符号の説明】
1…多値化画像信号 2…サンプル位置指定入力信号 3…画素位置指定信号 4…サンプル画素位置決定手段 5…画素位置判定手段 6…ヒストグラム作成手段 7…画素位置判定信号 8…ヒストグラム信号 10…デジタル複写機 11…メインCPU 54…画像処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 G06T 5/40 G06T 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を画素単位で読み取り画像デ
    ータとして出力する読取手段と、 この読取手段によって読み取られ出力された前記原稿の
    画像データを画素ごとに当該画素の濃度に応じた値に多
    値化する多値化手段と、 この多値化手段により多値化された前記原稿の画像デー
    タを所定の数の画素を有する複数のブロックに分割する
    分割手段と、 この分割手段によって分割された各ブロックの中の所定
    の位置を指示する指示手段と、 この指示手段により指示された各ブロック中の所定の位
    置に存在する画素の多値化データを抽出する抽出手段
    と、 この抽出手段によって抽出された多値化データの値ごと
    の出現頻度をカウントするカウント手段と、 このカウント手段によってカウントされた前記多値化デ
    ータの値ごとの出現頻度を参照して、前記読取手段によ
    って読み取られた前記原稿の画像データに対して所定の
    処理を施す処理手段と、を具備することを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿の画像を画素単位で読み取り画像デ
    ータとして出力する読取手段と、 この読取手段によって読み取られる前記原稿の画像デー
    タを所定の数の画素を有する複数のブロックに分割する
    分割手段と、 前記読取手段によって読み取られ出力された前記原稿の
    画像データをのうち注目画素について当該画素の濃度に
    応じた値に多値化する多値化手段と、 この多値化手段によって多値化された前記注目画素が前
    記分割手段によって分割されたブロック中の所定の位置
    であるか判別する判別手段と、 前記多値化手段によって多値化される多値化データの種
    類ごとにカウンタを有し、前記判別手段により前記注目
    画素が前記ブロック内の所定位置に存在することが判別
    されるごとに、当該注目画素の多値化データに応じてカ
    ウントすることによって、多値化データの出現頻度別の
    ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、を具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿の画像を画素単位で読み取り画像デ
    ータとして出力する読取手段と、 この読取手段によって読み取られる前記原稿の画像デー
    タを所定の数の画素を有する複数のブロックに分割する
    分割手段と、 この分割手段によって分割された各ブロックの中の所定
    の位置を指示する指示手段と、 前記読取手段によって読み取られ出力された前記原稿の
    画像データをのうち注目画素について当該画素の濃度に
    応じた値に多値化する多値化手段と、 この多値化手段によって多値化された前記注目画素が前
    記指示手段により指示された位置であるか判別する判別
    手段と、 前記多値化手段によって多値化される多値化データの種
    類ごとにカウンタを有し、前記判別手段により前記注目
    画素が前記指示手段によって指示されたブロック内の所
    定位置に存在することが判別されるごとに、当該注目画
    素の多値化データに応じてカウントすることによって、
    多値化データの出現頻度別のヒストグラムを作成するヒ
    ストグラム作成手段と、を具備することを特徴とする画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 原稿の画像を画素単位で読み取り画像デ
    ータとして出力する読取手段と、 この読取手段によって読み取られる前記原稿の画像デー
    タを所定の数の画素を有する複数のブロックに分割する
    分割手段と、 この分割手段によって分割されたブロックの中の位置
    を、各ブロックごとに異ならせて指定する指定手段と、 前記読取手段によって読み取られ出力された前記原稿の
    画像データをのうち注目画素について当該画素の濃度に
    応じた値に多値化する多値化手段と、 この多値化手段によって多値化された前記注目画素が前
    記指定手段により指定された位置であるかをブロックご
    とに判別する判別手段と、 前記多値化手段によって多値化される多値化データの種
    類ごとにカウンタを有し、前記判別手段により前記注目
    画素が前記指定手段によって指定されたブロック内の所
    定位置に存在することが判別されるごとに、当該注目画
    素の多値化データに応じてカウントすることによって、
    多値化データの出現頻度別のヒストグラムを作成するヒ
    ストグラム作成手段と、を具備することを特徴とする画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿の画像を画素単位で読み取り画像デ
    ータとして出力するステップと、 出力された前記原稿の画像データを画素ごとに当該画素
    の濃度に応じた値に多値化するステップと、 多値化された前記原稿の画像データを所定の数の画素を
    有する複数のブロックに分割するステップと、 分割された各ブロックの中の所定の位置に存在する画素
    の多値化データを抽出するステップと、 抽出された多値化データの値ごとの出現頻度をカウント
    するステップと、 カウントされた前記多値化データの値ごとの出現頻度を
    参照して、前記読み取られた前記原稿の画像データに対
    して所定の処理を施すステップと、からなる画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 原稿の画像を画素単位で読み取り画像デ
    ータとして出力するステップと、 出力された前記原稿の画像データを画素ごとに当該画素
    の濃度に応じた値に多値化するステップと、 4つの変数m、n、p、qを与えるステップ、 多値化された前記原稿の画像データをそれぞれm×nマ
    トリックスの画素を有する複数のブロックに分割するス
    テップと、 m×nマトリックスのブロックの中の座標(p、q)の
    位置に存在する画素の多値化データを抽出するステップ
    と、 抽出された多値化データの値ごとの出現頻度をカウント
    するステップと、 カウントされた前記多値化データの値ごとの出現頻度を
    参照して、前記読み取られた前記原稿の画像データに対
    して所定の処理を施すステップと、からなる画像処理方
    法。
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