JP4240236B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムを記録した媒体および印刷装置 - Google Patents
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Description
特に、(1)式に基づいて変化させる場合には全体が明るい画像であれば明るさが強調されるだけの結果となったり、全体が暗い画像であれば暗さが強調されるだけの結果となったりすることもあった。
むろん数値化といっても必ずしも具体的な数値が必要なわけではなく、その処理過程において数値として扱っても良いし、信号の大きさとして扱うようなことも可能である。これをさらに具体的に表した一例として、複数の画素からなる画像の画像データに対して所定の画像処理を行う画像処理装置であって、集計される輝度分布の誤差が所定値以下となる画素抽出数を確保可能な抽出率を上記画像データの画像サイズに応じて決定し、上記画像データについて当該決定した抽出率に対応した間引きを行った上で各画素での輝度に基づいて全体としての輝度分布を集計して検出する輝度分布検出手段と、この検出された輝度分布を当該画像データの取りうる有効な輝度範囲に広く分散せしめる輝度の拡大率を検出し、同拡大率を利用して上記画像データにおける各画素の輝度の情報を変換する画像データ変換手段を具備する構成としてもよい。また、請求項1は、複数の画素から構成される画像の画像データに対して画像処理を行う画像処理装置であって、上記画像データの輝度分布の誤差が所定値以下となる画素抽出数を確保可能であるとともに上記画像データの縦方向と横方向との範囲のうち短い側の画素数に応じて異なる画素抽出率に基づいて、上記画像データの間引きを行って上記画像データの輝度分布を算出する輝度分布算出手段と、上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データの輝度分布を拡大させる輝度分布拡大手段と、を備える構成としてある。
ただし
a=yrange/(ymax−ymin) …(3)
b=−a・ymin …(4)
また、上記式においてY<0ならばY=0とし、Y>yrangeならばY=yrangeとする。
また、複数の画素から構成される画像の画像データに対して画像処理を行う印刷装置であって、上記画像データの輝度分布の誤差が所定値以下となる画素抽出数を確保可能であるとともに上記画像データの縦方向と横方向との範囲のうち短い側の画素数に応じて異なる画素抽出率に基づいて、上記画像データの間引きを行って上記画像データの輝度分布を算出する輝度分布算出手段と、上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データの輝度分布を拡大させる輝度分布拡大手段と、上記輝度分布が拡大された画像データに基づいた印刷を実行する印刷手段とを備える構成とすることもできる。
従って、1%程度の誤差で処理を行うためにはN=10000となる。
ratio=min(width,height)/A+1 …(5)
とする。ここにおいて、min(width,height)はwidthとheightのいずれか小さい方であり、Aは定数とする。また、ここでいうサンプリング周期ratioは何画素ごとにサンプリングするかを表しており、図8の○印の画素はサンプリング周期ratio=2の場合を示している。すなわち、縦方向及び横方向に二画素ごとに一画素のサンプリングであり、一画素おきにサンプリングしている。A=200としたときの1ライン中のサンプリング画素数は図9に示すようになる。
yp=0.30Rp+0.59Gp+0.11Bp …(6)
とする。このようにすれば、三回の乗算と二回の加算だけで輝度値を求めることができるようになる。
yp=(Rp+Gp+Bp)/3 …(7)
というように簡略化することも不可能ではないし、さらには、
yp=Gp …(7)’
というように、(6)式においても最も割合の大きい緑の成分値を輝度値としてしまうことも可能である。
オペレーティングシステムがファイル名を管理していることから、プリンタドライバなどの側からオペレーティングシステムに問い合わせを出せば、同ファイルの拡張子が回答されることになるため、その拡張子に基づいて自然画であると判断してコントラストの強調を行うようにすればよい。また、「XLS」というようなビジネスグラフに特有の拡張子であればコントラストの強調を行わないと判断することもできる。
ただし
a=255/(ymax−ymin) …(3)’
b=−a・yminあるいは255−a・ymax …(4)’
また、上記変換式にてY<0ならばY=0とし、Y>255ならばY=255とする。ここにおける、aは傾きであり、bはオフセットといえる。この変換式によれば、図16に示すように、あるせまい幅を持った輝度分布を再現可能な範囲まで広げることができる。なお、基本的に輝度の分布範囲の拡大においては、画素数が変化するわけではないので、ヒストグラムの面積は一致する。
b=5−a・yminあるいは250−a・ymax …(9)
そして、この場合にはy<yminと、y>ymaxの範囲においては変換を行わないようにする。
m1=ymin
m2=255−ymax
ここで、
m1+m2=255−(ymax−ymin)
従って、ydif=ymax−yminとすると、
m1+m2=255−ydif
変換後の画像の輝度分布において、
n1=Ymin
n2=255−Ymax
同様に、
n1+n2=255−(Ymax−Ymin)
=255−a(ymax−ymin)
=255−a・ydif
となる。
n1=m1(n1+n2)/(m1+m2)
=ymin(255−a・ydif)/(255−ydif)
一方、Y=ay+bであるから、b=Y−ayとなり、よって、
b=Ymin−a・ymin
=ymin{(255−a・ydif)/(255−ydif)−a} …(10)
となる。また、Ymax を用いて求めると、
b=Ymax−a・ymax
=255−(255−ymax)(255−a・ydif)/(255−ydif)−a・ymax …(11)
以上のようにしてパラメータbを得ることができ、ステップS204を終了する。
あるいは、
γ=(ymed/85)**(1/2) …(13)
とする。
あるいは、
γ=(ymed/128)**(1/2) …(15)
とする。この場合、γ>1.3となっても、γ=1.3として暗くなり過ぎないように限界を設けておく。なお、暗くしすぎると色が乗りすぎて濃い画像になるので、合わせて彩度強調を弱くするなどの処理が好適である。ただし、明るい背景の中の被写体に対してはこのような暗くする処理はかえって悪影響を及ぼす場合もある。例えば、空が画像の半分をしめるような風景画像や晴れた日の記念写真などでは、ただでさえ逆光で顔が暗くつぶれ気味であることが多いからである。これらの画像の場合は暗い部分と明るい部分とが混じっているので輝度の標準偏差ystdを求めると比較的高い値となっていることが多い。従って、輝度の標準偏差ystd>70の場合には暗くするためのγ補正を行わないようにする。
R=a・r+b …(16)
G=a・g+b …(17)
B=a・b+b …(18)
として求めることもできる。これは(2)式と(4)式とがともに線形の対応関係を示していることから明らかである。また、輝度y,Yが階調「0」〜階調「255」であるのに対応してRGBの各成分値(r,g,b),(R,G,B )も同じ範囲となっており、上述した輝度y,Yの変換テーブルをそのまま利用すればよいといえる。
Y=ay+b …(2)
a=245/(ymax−ymin) …(8)
bについては、以下のいずれか
b=5−a・yminあるいは250−a・ymax …(9)
b=ymin{(255−a・ydif)/(255−ydif)−a} …(10)
b=255−(255−ymax)(255−a・ydif)/(255−ydif)−a・ymax …(11)
なる関係式より、ステップS204にてパラメータa,bを求めるとともに、ステップS206では輝度yから輝度Yへの変換関係をテーブルに記憶する。ステップS208では必要に応じてγ補正を実行し、完成した変換テーブルを参照してステップS210では全画素についての画像データを変換する。
11…スキャナ
11b…スキャナ
12…デジタルスチルカメラ
12a…デジタルスチルカメラ
12b…デジタルスチルカメラ
13b…モデム
20…画像処理装置
21…コンピュータ
22…ハードディスク
30…画像出力装置
31…プリンタ
31a…プリンタ
31b…プリンタ
32…ディスプレイ
32a…ディスプレイ
Claims (14)
- 複数の画素から構成される画像の画像データに対して画像処理を行う画像処理装置であって、
上記画像データの輝度分布の誤差が所定値以下となる画素抽出数を確保可能であるとともに上記画像データの縦方向と横方向との範囲のうち短い側の画素数に応じて異なる画素抽出率に基づいて、上記画像データの間引きを行って上記画像データの輝度分布を算出する輝度分布算出手段と、
上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データの輝度分布を拡大させる輝度分布拡大手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
上記輝度分布拡大手段は、上記画像データが表現可能な輝度範囲yrange と上記画像データの輝度分布を拡大させる前の輝度yと上記画像データの輝度分布の最大値ymaxと上記画像データの輝度分布の最小値yminとを用いて、上記画像データの輝度分布を拡大させた輝度Yを次式に基づいて求めることを特徴とする画像処理装置。
Y=ay+b
ただし
a=yrange/(ymax−ymin)
b=−a・ymin
また、上記式においてY<0ならばY=0とし、Y>yrangeならばY=yrangeとする。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
上記画像データの輝度分布を拡大させる前の輝度yと上記画像データの輝度分布を拡大後の輝度Yとを対応づけて記憶する輝度対応記憶手段を備え、
上記輝度分布拡大手段は、上記輝度対応記憶手段に記憶された上記輝度yと上記輝度Yとを参照して上記画像データの輝度分布を拡大させることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置において、
上記画像データが輝度に対応する複数の成分値で表される場合は、輝度を上記複数の成分値の線形加算で求めることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、
上記輝度分布拡大手段は、上記画像データの拡大される輝度分布の範囲を、上記画像データが表現可能な輝度範囲の最小値より所定量大きい輝度から上記画像データが表現可能な輝度範囲の最大値より所定量小さい輝度までの範囲とすることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置において、
上記輝度分布拡大手段は、上記画像データの拡大後の輝度分布の範囲を制限することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項6に記載の画像処理装置において、
上記輝度分布拡大手段は、上記画像データの輝度分布を拡大させる前における、上記画像データが表現可能な輝度の最小値と上記画像データの輝度分布の最小値との間の範囲と、上記画像データが表現可能な輝度の最大値と上記画像データの輝度分布の最大値との間の範囲との割合を、上記画像データの輝度分布を拡大させた後も保持させるための、拡大後の輝度分布の上記輝度範囲における位置を規定するパラメータを決定し、当該決定したパラメータを用いた変換式によって上記画像データの輝度を変換することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置において、
上記算出された上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データが二値画像データであるか否かを判定する二値画像データ判定手段を備え、
上記輝度分布拡大手段は、上記二値画像データ判定手段で判定された結果、上記画像データが上記二値画像データでないと判定された場合に、上記画像データの輝度分布を拡大させることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項8に記載の画像処理装置において、
上記二値画像データ判定手段は、上記画像データが表現可能な輝度範囲の最小値と最大値とにのみ上記画像データの輝度分布が存在している場合に、上記画像データが上記二値画像データであると判定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像処理装置において、
上記算出された上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データが写真画像データを含む自然画像データであるか否かを判定する自然画像データ判定手段を備え、
上記輝度分布拡大手段は、上記自然画像データ判定手段で判定された結果、上記画像データが上記自然画像データであると判定された場合に、上記画像データの輝度分布を拡大させることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項10に記載の画像処理装置において、
上記自然画像データ判定手段は、上記画像データの輝度分布がスペクトル状に存在する場合に上記画像データが上記自然画像データでないと判定することを特徴とする画像処理装置。 - 複数の画素から構成される画像の画像データに対して画像処理を行う画像処理方法であって、
上記画像データの輝度分布の誤差が所定値以下となる画素抽出数を確保可能であるとともに上記画像データの縦方向と横方向との範囲のうち短い側の画素数に応じて異なる画素抽出率に基づいて、上記画像データの間引きを行って上記画像データの輝度分布を算出する輝度分布算出工程と、
上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データの輝度分布を拡大させる輝度分布拡大工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 複数の画素から構成される画像の画像データに対して画像処理を行なう画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
上記画像データの輝度分布の誤差が所定値以下となる画素抽出数を確保可能であるとともに上記画像データの縦方向と横方向との範囲のうち短い側の画素数に応じて異なる画素抽出率に基づいて、上記画像データの間引きを行って上記画像データの輝度分布を算出する機能と、
上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データの輝度分布を拡大させる機能と、
をコンピュータに実現させるための画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 複数の画素から構成される画像の画像データに対して画像処理を行う印刷装置であって、
上記画像データの輝度分布の誤差が所定値以下となる画素抽出数を確保可能であるとともに上記画像データの縦方向と横方向との範囲のうち短い側の画素数に応じて異なる画素抽出率に基づいて、上記画像データの間引きを行って上記画像データの輝度分布を算出する輝度分布算出手段と、
上記画像データの輝度分布に基づいて、上記画像データの輝度分布を拡大させる輝度分布拡大手段と、
上記輝度分布が拡大された画像データに基づいた印刷を実行する印刷手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
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