JP3141969U - ドラムブレーキのバックプレート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】皿状のバックプレート本体20と、バックプレート本体20に固着した補助部材30とによりバックプレート10を構成し、補助部材30の部位として、ブレーキシュー60,60を支持する複数のレッジ部33と、ブレーキシュー押え部34aとを一体に形成した。
【選択図】図1
Description
しかしながら、ブレーキシューを可動的に案内するレッジ部と、シューホールド機構のシューホールドピンの端部が係合する係止部(シューホールドピン係止部)は耐久性(ブレーキ作動の繰り返しによる破損や変形がないこと)が要求され、出願人はレッジ部と係止部とを一体に備える補助部材とバックプレート本体を固着したバックプレートを具備するドラムブレーキを出願した(特許文献1参照)。
この発明によれば、レッジ部と係止部とをバックプレート本体に固着される補助部材に一体に形成するため、耐久性を損なうことなくバックプレート本体を十分に軽量化することができる。
この発明によれば、シューホールド装置(シューホールドダウン装置)を用いないので、部品点数が減少し、高い組付け性が得られ、ドラムブレーキをより安価に製造することができる。
この構造によれば、シューホールド装置(シューホールド機構)のために従来要した多くの部品を使用せず、かつバックプレートやウェブ(シューウェブ)に形成した孔あけ加工の必要がなくなる。
また、従来のシューホールドピンとシューホールドスプリングからなるシューホールド機構は嵩が大きく、ドラムブレーキの構成部品の配置スペースが制限される第三世代ハブへの対応が難しい場合がある。
特許文献2の技術は、2箇所のレッジ部がそれぞれ独立したアンカー部材(アンカー)と補助部材(ブレーキシュー保持部材)に形成されているため、部品製造時における加工公差や組付け時における取付け公差の影響を受けやすい。
また、特許文献3の技術は、バックプレートの一部を切り起して成形するため、切起部からの水などの進入を防止するためのシールが必要になったり、別部品や別工程が必要になったりするので、結果として製造コストが嵩むことになる。
また、前記考案において、レッジ部とブレーキシュー押え部に加えて、ダストリング部を一体に備えることを特徴とするものである。
<1>シューホールド機構を構成するシューホールドピンやシューホールドスプリングなどが無くなるので、部品点数が少なくなり、組み立てが容易になるとともに工数の低減になる。
<2>高い強度と剛性が要求されるレッジ部とブレーキシュー押え部とを一体に備えるように形成して、それをバックプレート本体に固着する構造にすると、バックプレート本体の形状が単純になるとともに板厚を薄くできるため、その加工が容易になる。
<3>ブレーキ内へ水や異物が侵入するのを防止するダストリングを必要とするドラムブレーキにおいては、レッジ部とブレーキシュー押え部とダストリングとを一体に備えるように形成すると、部品点数が少なくなり、組付け費用が低減する。
今、インナケーブル75aを介してレバー73の自由端部73aを牽引すると、このレバー73が軸支ピン74を支点に図2における反時計回りに回転し、右方のブレーキシュー60を拡張してブレーキドラム76のドラム部76aの摺動面に摩擦係合せしめる。これと同時に、その反力が軸支ピン74を介してストラット72に作用し、これにより左方のブレーキシュー60を拡張してドラム部76aの摺動面に摩擦係合せしめる。この状態でブレーキドラム76が僅かに回転すると、ブレーキドラムの回転方向に対する一次側のブレーキシューの摩擦力が、アジャスタ66を介して二次側のブレーキシューに伝達され、これがアンカーブロック65に支承されて制動力を生起するから、デュオサーボ形ドラムブレーキとして作用する。
図1,図2,図3(a),図4〜図6を参照しながら、バックプレート10の構造について詳説する。図4〜図6はバックプレート10単体を示し、図4はその平面図、図5は図4のV−V断面図で主にダストリング部を一体形成した一例を示し、図6は図4のVI−VI断面図で主に補助部材30のバックプレート本体20への固着構造の一例を示す。
円盤基部21の板面には、中央孔21aと、複数の取付孔21bと、下部の2つの取付孔21b,21bの中間位置に設けられたケーブル挿通孔21cとが夫々開設されている。
外周縁近くが直角に折り曲げられて断面がL字形を呈するロータカバー部22の一部には、切欠部22aが形成されていて、この部分にはブレーキドラム76のロータ部76bを図示しない摩擦パッドで挟持する公知のディスクブレーキ機構を配設できるようになっている。
補助部材30は、バックプレート本体20の円盤基部21の外周部に接面して固着される着座部31と、この着座部31から略直角に屈曲したダストリング部32と、前記着座部31の内周側に連なって一体に形成した複数のレッジ部33と、ブレーキシュー60の浮き上がりを制限するブレーキシュー押え部34aとから構成されている。
着座部31は複数箇所をスポット溶接により、或いは図6に示すようなカシメによりバックプレート本体20に一体的に固着されている。
ダストリング部32は、ロータ部76bの内周に沿って環状に形成されたシール溝76c内に嵌入してブレーキ内へ水や異物が侵入するのを防止している。
尚、ダストリング部32は補助部材30の必須要件ではなく、省略してもよく、或いは補助部材30と別部材で構成してもよい。
また、レッジ部33とブレーキシュー押え部34aを補助部材30を構成する部位として単一部品で形成したので、製作や取付けの公差の影響を受けにくく、精度が安定する。
さらに、補助部材30のブレーキシュー押え部34a,34bはバックプレート本体20の内側に位置するので、シール部材を追加する必要がない。
20 バックプレート本体
21 円盤基部
21a 中央孔
21b 取付孔
21c ケーブル挿通孔
22 ロータカバー部
22a 切欠部
30 補助部材
31 着座部
32 ダストリング部
33 レッジ部
34a ブレーキシュー押え部
34b ブレーキシュー押え部
50 不動部
60 ブレーキシュー
60a ウェブ
60b リム
60c ライニング
65 アンカーブロック
65a 立設部
65b 座部
66 アジャスタ
67 シューリターンスプリング
68 シューリターンスプリング
69 取付けボルト
70 ナット
71 クランク機構
72 ストラット
73 レバー
73a 自由端部
74 軸支ピン
75 ブレーキケーブル
75a インナケーブル
75b アウタケーシング
76 ブレーキドラム
76a ドラム部
76b ロータ部
76c シール溝
Claims (2)
- 車体の不動部材に直接固着したアンカー部材と、ウェブとリムを断面T字状に固設して、このリムの表面にライニングを固設したブレーキシューと、全体として皿状のバックプレート本体および前記バックプレート本体に固着される補助部材とを有するバックプレートとを具備し、前記ブレーキシューをブレーキドラムの内周円筒面に摩擦係合させて、前記ブレーキシューを前記アンカー部材で支承して制動するドラムブレーキにおいて、
前記補助部材は、前記ブレーキシューのリムの前記バックプレート本体側を可動的に案内するレッジ部と、前記ブレーキシューのウェブの前記バックプレートとは反対側を可動的に案内するブレーキシュー押え部とを一体に備えることを特徴とする、
ドラムブレーキのバックプレート。 - 前記レッジ部とブレーキシュー押え部に加えて、ダストリング部を一体に備えることを特徴とする請求項1記載のドラムブレーキのバックプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008001493U JP3141969U (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | ドラムブレーキのバックプレート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008001493U JP3141969U (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | ドラムブレーキのバックプレート |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3141969U true JP3141969U (ja) | 2008-05-29 |
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ID=43292005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026488A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Nissin Kogyo Co Ltd | ドラムブレーキ装置 |
JP2014005942A (ja) * | 2013-09-10 | 2014-01-16 | Nissin Kogyo Co Ltd | ドラムブレーキ装置 |
CN112460169A (zh) * | 2020-11-19 | 2021-03-09 | 衡阳市群立新科机械有限公司 | 一种用于轿车制动盘的防尘罩及其使用方法 |
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2008
- 2008-03-14 JP JP2008001493U patent/JP3141969U/ja not_active Expired - Fee Related
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