JP3141510B2 - 農用走行車体 - Google Patents

農用走行車体

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JP3141510B2
JP3141510B2 JP04110154A JP11015492A JP3141510B2 JP 3141510 B2 JP3141510 B2 JP 3141510B2 JP 04110154 A JP04110154 A JP 04110154A JP 11015492 A JP11015492 A JP 11015492A JP 3141510 B2 JP3141510 B2 JP 3141510B2
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静男 新見
幸司 上甲
貞治 長谷川
勲 野本
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、乗用田植機や乗用管
理機などの走行車体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右一対の前輪と左右一対の後輪
を備え、少なくとも前記前輪の上方にフロアを設け、該
フロアより上側で前記前輪より後側に操縦者が座る座席
を設けた農用走行車体において、前記座席に座る操縦者
の略々視点位置から前記前輪の少なくとも一部とを結ぶ
直線Lと交わる前記フロア部分及びその周辺に上下に貫
通する開口部を設けた農用走行車体があった。この開口
部は、前輪の左右の向きを確認するためである。180
度旋回走行する場合、ハンドルを通常より多く回すため
に旋回後は前輪の向きが前後まっすぐに向いているか判
りにくくなるが、このときにこの開口部から前輪の向き
が直接目で確認できるため、旋回時のステアリング操作
がやりやすくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】農用走行車体が水田内
を作業走行すると車輪が泥水をはね上げる。このとき、
従来の前輪の向きを見るための開口部から泥水がはね上
がってフロア上が泥水で汚れてしまい、フロア上を移動
する作業者がその泥水で足を滑らすことがあり危険であ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明は、左右一対の前輪と左右一対の後輪を
備え、少なくとも前記前輪の上方にフロアを設け、該フ
ロアより上側で前記前輪より後側に操縦者が座る座席を
設けた農用走行車体において、前記座席に座る操縦者の
略々視点位置と前記前輪の少なくとも一部とを結ぶ直線
Lと交わる前記フロア部分及びその周辺に前記直線Lに
略々沿って貫通する開口部を設けたことを特徴とする農
用走行車体とした。
【0005】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図中の符号1は、乗用型の走行車体で、左右一対の
操舵用の駆動回転する前輪2、2と左右一対の駆動回転
する後輪3、3を備えている。走行車体1の後側には昇
降動するリンク装置で植付作業機Pが装着されている。
【0006】4はステップフロアで、前輪2、2の上側
から後輪3、3側に向けて水平状の左右フロア部4a、
4aと座席5の前側下方に左右フロア部4a、4aを連
繋する中央フロア部4bと座席5の後方で後輪3、3上
側に位置し前記左右フロア部4a、4aから立ち上がっ
たリヤフロア部4cとがそれぞれ別体で取外し可能で、
装着時は各フロア部4a、4a、4b、4cのフロア面
が連続するように装着されるように設けられている。
【0007】尚、ステップフロア4のフロア面は、走行
車体への装着時において、左右方向に対して上に凸でゆ
るやかに湾曲した形状になっている。これにより、フロ
ア面上に載った泥水が左右に流れ落ち易くなり、ステッ
プ上で作業者が移動するときに泥水で滑ったりしないよ
うになっている。また、左右フロア部4a、4aの端縁
部において他のフロア部4b、4cや座席5の下側のカ
バ−部6、ポストカバ−7と継ながるところの端縁部4
a’が上方に立ち上がり、相手側のフロア部4b、4c
やカバ−6、7の端縁部の内側に入り込んで装着されて
いる。これにより、ステップフロア4の各フロア部の連
繋個所からステップフロア4の下側に設けられている伝
動回転部に泥水がしたたり落ちて、その回転の潤滑性を
劣化させたり、また、この乗用田植機に施肥装置が装備
された場合に、施肥装置に肥料を補給するときなどで肥
料をステップフロア4上にこぼして肥料分がステップフ
ロア4の下側に設けられるフレ−ムや伝動装置等のほと
んどの金属構成部材にふりかかると錆びてしまう問題が
起こるが、上記構成によりその問題も防止できる。
【0008】更に、左右フロア部4a、4aの前輪2、
2の上方で左右内側に位置する部分には、前輪2、2の
左右方向の向きが確認できる貫通部4d、4dが設けら
れている。この貫通部4d、4dは、座席5に座る操縦
者の略々視点位置と前輪2、2の少なくとも一部とを結
ぶ直線Lと交わるフロア部及びその周辺に前記直線Lに
略々並行するような形状に形成されている。すると、こ
の貫通部4d、4dの貫通方向は、前輪2、2のラグ部
2a…、2a…などに付着した泥水がはね上がってとぶ
方向とは交叉するような関係となり、泥水がこの貫通部
4d、4dを通過してステップフロア上面にはね上がっ
てくることが防止されるようになっている。
【0009】8はハンドルで、座席5の前側で、ポスト
カバ−7の上側に設けられている。9は主変速レバ−
で、ハンドル8の左側に配設され、ハンドル8の手前側
から、後進、PTO(走行停止状態で植付作業機Pを駆
動する)、植付作業速、中立、路上速の各シフト位置が
設けられている。10は副変速レバ−で、ハンドル8の
右側に配設され、ハンドル8の手前側が低速側、反対側
が高速側としてその間任意の位置にレバ−をシフトでき
無段階に速度調節できるようになっている。
【0010】11は操作パネルで、ハンドル8の下側
で、ポストカバ−7の上側に設けられている。この操作
パネル11には、座席5に着座した操縦者から見えるよ
うに、各種案内表示部12が設けられている。ここで、
各種案内表示部12について説明すると、12a、12
aは左右の線引きマ−カ−姿勢表示ランプで、水田内を
作業走行中に次に右側或は左側に折返して走行するべき
走路のセンタ−ラインを泥面に線引きする線引きマ−カ
−が植付作業機Pの左右に設けられていて、その左右の
線引きマ−カ−のうち線引き姿勢にある側に対応して左
右の表示ランプが点灯するようになっている。12bは
左右水平制御作動表示ランプで、植付作業機Pが走行車
体1に対して左右にロ−リング動して車体が傾いても植
付作業機Pは左右水平になるように制御する左右水平制
御装置が設けられているが、この制御装置が制御状態に
あるとき点灯する表示ランプである。12cはオイルラ
ンプで、エンジンオイルが少なくなったときに点灯する
表示ランプである。12dは肥料減少ランプで、この田
植機に装備される施肥装置に供給された肥料が肥料タン
ク内に残り少なくなったときに点灯するランプである。
12eは苗減少ランプであ、植付作業機Pの苗載台に載
置された苗が残り少なくなったときに点灯する表示ラン
プである。12fは植付クラッチ作動表示ランプで、植
付作業機Pへの伝動を断続する植付クラッチが入り状態
にあるときに点灯する表示ランプである。12gはバッ
テリ−ランプで、バッテリ−の充電電圧が所定電圧ある
ときに点灯する表示ランプで、エンジン始動後は消灯す
る。12hは、主変速表示ランプで、主変速レバ−9の
レバ−シフト位置に対応して点灯しその位置の変速状態
を示す表示ランプである。12iは副変速表示ランプ
で、副変速レバ−10のレバ−位置に対応して点灯しそ
の増速程度を示す表示ランプである。尚、12jは燃料
メ−タ−で、12kは田植機稼働時間を示すアワ−メ−
タ−である。
【0011】この各種案内表示部12は、前側から後側
に低くなるように設けられ操作パネル11に取り付けら
れ、皿状に凹んだ表示パネル12pに上記表示ランプ等
12a〜12kが取り付けられている。その内、表示ラ
ンプ12a〜12hは、そのパネル12pの前側から後
側に向かって低くなる傾斜面12p’に設けられている
ので、表示ランプ12a〜12hのランプ表示面は操作
パネル11の傾斜に加えて更に後方に傾斜することにな
って、上方からの日射を直接受けにくく表示ランプの点
灯状態が判別しやすい構成になっている。
【0012】尚、操作パネル11には、左側に、後輪デ
フのデフロックレバ−13、ホ−ンスイッチ14、チョ
−クノブ15、前照灯スイッチ16が設けられ、右側に
アクセルレバ−17、エンジン始動停止スイッチ18、
オ−トマ−カ−スイッチ19(左右の前記線引きマ−カ
−を折返し毎に左右交互に線引き姿勢に自動的に切替え
られるようにする装置の作動入り切りスイッチ)が設け
られている。
【0013】
【発明の作用効果】よって、前輪2、2の左右方向の向
きが確認できる貫通部4d、4dを、座席5に座る操縦
者の略々視点位置と前輪2、2の少なくとも一部とを結
ぶ直線Lと交わるフロア部及びその周辺に前記直線Lに
略々並行するような形状に形成したので、この貫通部4
d、4dの貫通方向が、前輪2、2のラグ部2a…、2
a…などに付着した泥水がはね上がってとぶ方向とは交
叉するような関係となり、泥水がこの貫通部4d、4d
を通過してステップフロア上面にはね上がってくること
が防止され、ステップ上を移動する作業者が足を滑らし
て転んだりする危険がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の斜視図
【図2】乗用田植機の平面図
【図3】左右フロア部の貫通部の構成を示す側面視断面
【図4】左右フロア部の貫通部の構成を示す背面視断面
【図5】操作パネル部の平面図
【図6】各種案内表示部の背面視断面図
【符号の説明】
2、2:前輪 4:ステップフロア 4d、4d:貫通部 5:座席
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 利男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 審査官 小野 忠悦 (56)参考文献 特開 平3−143780(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の前輪と左右一対の後輪を備
    え、少なくとも前記前輪の上方にフロアを設け、該フロ
    アより上側で前記前輪より後側に操縦者が座る座席を設
    けた農用走行車体において、前記座席に座る操縦者の略
    々視点位置と前記前輪の少なくとも一部とを結ぶ直線L
    と交わる前記フロア部分及びその周辺に前記直線Lに略
    々沿って貫通する開口部を設けたことを特徴とする農用
    走行車体。
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JP2000041436A (ja) * 1998-07-30 2000-02-15 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 乗用田植機
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