JP3140647B2 - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体及び電子写真装置

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JP3140647B2 JP06327926A JP32792694A JP3140647B2 JP 3140647 B2 JP3140647 B2 JP 3140647B2 JP 06327926 A JP06327926 A JP 06327926A JP 32792694 A JP32792694 A JP 32792694A JP 3140647 B2 JP3140647 B2 JP 3140647B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体及びそれ
を有する電子写真装置に関し、特に耐久性及び電位安定
性に優れた電子写真感光体及びそれを有する電子写真装
置に関する。
【0002】本発明の目的は、耐摩耗性及び電子写真特
性に著しく優れ、繰り返し使用後も高品位な画像が維持
される電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有する
電子写真装置を提供することにある。
【0003】
【従来の技術】電子写真感光体は、その像形成プロセス
において帯電、露光、現像、転写、クリーニング及び除
電の繰り返し工程を経る。帯電及び露光により形成され
た静電潜像は、微粒子状の粉体であるトナーにより現像
される。更に、現像されたトナーは転写プロセスにおい
て紙などの転写材に転写されるが、100%のトナーが
転写されるのではなく、一部が感光体上に残される。こ
の残存するトナーを除去しないと、繰り返しプロセスに
おいて汚れなどのない高品位な画像は得られない。その
ため、残存トナーのクリーニングが必要となる。
【0004】クリーニングプロセスとしては、ファーブ
ラシ、磁気ブラシ、ブレードなどを用いたものが代表的
であるがクリーニング精度及び装置構成の合理化などの
点からブレードクリーニングが選択されるのが一般的で
ある。ここで、ブレードクリーニングについて更に詳し
く説明すると、板状のポリウレタンなどの素材からなる
弾性部材を感光体に加圧、当接させ残存トナーをかき落
す構成となっている。クリーニング精度を上げるために
は感光体へのブレード当接圧を適正に高める必要があ
る。また、ブレードの感光体への当接方法としては、ブ
レードを感光体に対し垂直に構成したものから、回転方
向に対し順方向のものと逆方向のものが考えられるが、
クリーニング精度の見地から逆方向のタイプが好ましい
とされている。このようにクリーニング精度を向上させ
る構成は、同時に感光体ブレードとの当接圧を上げ、両
者間に生じる摩擦力を上昇させる方向となる。その結
果、感光体の削れ量が増加し、感度が低下し、画像カブ
リが発生したり、ブレードの当接圧により感光体に傷が
入りクリーニング不良などの問題が生じる。以上のよう
な感光体の削れを減少するためには、感光体の摩擦係数
を低くすることが効果的であることが知られている。
【0005】従来、感光体の摩擦係数を低くする手段と
して感光体の表面層に潤滑剤を添加する方法が提案され
ている。具体的には、特開昭52−117134、同5
3−107841、同54−26740、同54−27
434、同54−86340、同54−143142、
同54−143148、同56−9345、同56−1
26838、同57−14845、同57−7474
8、同57−35863、同57−76553、同58
−44444、同58−70229、同58−1029
49、同58−163958、同59−197042、
同62−272281、同63−30850、同63−
56658、同63−58352、同63−5845
0、同63−61255、同63−61256、同63
−65449、同63−65450、同63−6545
1、同63−73267、同63−221355、同6
3−249152、同63−311356などの公報で
提案されるものである。潤滑剤としては、ポリテトラフ
ルオロエチレンなどのフッ素含有樹脂が好適である。
【0006】潤滑剤はアクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂などのバインダー樹脂に分散し
た後に感光体の表面に塗布して成膜される。これらの方
法で得られる表面層を付与した電子写真感光体を用いる
ことによって、近年求められている感光体の長寿命化を
達成するに至っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クリーニング
ブレードの当接圧によって感光層が削られた場合、感度
が低下し、画像カブリが発生することに違いはなく、感
光体の寿命近くに達した電子写真感光体の電子写真特性
及び画質を良好に保つことは困難であった。
【0008】従って、本発明の目的は、耐摩耗性及び電
子写真特性に著しく優れ、繰り返し使用後も高品位な画
像が維持される電子写真感光体、及びそれを有する電子
写真装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、導
電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に有
する電子写真感光体において、該感光体に静電潜像を形
成するための主な波長の光の該電荷発生層まで到達する
透過率が、使用開始時には60%以下であり、該感光体
の使用による該感光層の膜厚の減少により増加し、使用
限界時には使用開始時より20%以上上昇しかつ95%
以下であることを特徴とする電子写真感光体、及びそれ
を有する電子写真装置である。
【0010】本発明においては、該感光体の繰り返し使
用により感光層が削れ感度低下を起こしても、感光層の
削れにより光の透過率が上昇し感度が向上するため、実
質的に感光体の感度低下は減少あるいは相殺され、繰り
返し使用しても安定した電位特性を示し、良好な画像特
性が維持される。
【0011】本発明を更に詳しく説明すると、電荷発生
材料を含む電荷発生層と電荷輸送材料を含む電荷輸送層
とを積層した積層感光体や、表面に保護層を有する感光
体に適用できる。
【0012】次に、本発明における電子写真感光体の層
構成を示す。支持体としては、鉄、銅、金、銀、アルミ
ニウム、亜鉛、鉛、錫、チタン、ニッケルなどの金属や
合金、あるいはこれら金属類の酸化物、カーボン、導電
性ポリマー成形品などが使用可能である。また、紙、プ
ラスチック、セラミックなどの非導電材料に導電性塗
料、蒸着などの導電処理を施して用いられる場合もあ
る。形状は、円筒状、円柱状などのドラム形状やシート
状、ベルト状のものがある。支持体と感光層の間に更に
導電層を設けたり、感光層と支持体または導電層との密
着性や電気特性を改善する目的で中間層を設けることも
できる。中間層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、
ニトロセルロース、ポリビニルブチラール、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ゼラチン、ポリアミド(ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、
アルコキシメチル化ナイロン)酸化アルミニウムなどに
よって形成できる。中間層の膜厚は、好ましくは0.1
〜10μm、より好ましくは0.3〜3.0μmであ
る。
【0013】電荷発生材料としては、フタロシアニン顔
料、多環キノン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、
アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン
顔料、アズレニウム塩顔料、スクワリウム染料、シアニ
ン染料、ピリリウム染料、チオピリリウム染料、キサン
テン染料、トルフェニルメタン染料、スチリル染料、セ
レン、セレン−テルル合金、アモルファスシリコン、硫
化カドミウムなどが挙げられる。顔料、染料系の電荷発
生材料はバインダー樹脂中に分散して塗料として用いら
れるのが一般的であるがこのようなバインダー樹脂とし
ては、ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザール、
ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポ
リウレタン、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、セルロー
ス系樹脂などが好ましい。
【0014】電荷輸送材料の例としては、ピレン化合
物、N−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合
物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルア
ミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニル
メタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、ス
チルベン化合物、ポリニトロ化合物、ポリシアノ化合物
などが挙げられる。これら電荷輸送材料は、バインダー
樹脂中に溶解させ塗料として用いられるが、単体で使用
してもあるいは他のバインダー樹脂と混合してもよく、
混合される樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリウレタン、ポリサルホン、ポリアミド、ポリ
アリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチラー
ル、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル
樹脂、メタクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、アルキド樹脂など1種あるいは複数混合してもよ
い。
【0015】また、静電潜像を形成するための主たる波
長光が電荷発生層まで到達する透過率を60%以下に減
少させる調整剤は紫外線吸収剤、酸化防止剤、潤滑剤、
染料、顔料など既存のいかなるものが含有されてもよ
く、これらは1種または2種以上混合してもよい。
【0016】図1に本発明の電子写真感光体を用いた転
写式電子写真装置の概略構成例を示した。
【0017】図において、1は像担持体としての本発明
のドラム型感光体であり軸1aを中心に矢印方向に所定
の周速度で回転駆動される。該感光体1はその回転過程
で帯電手段2によりその周辺に正または負の所定電位の
均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手
段により光像露光L(スリット露光・レーザービーム走
査露光など)を受ける。これにより感光体周面に露光像
に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0018】その静電潜像はついで現像手段4でトナー
現像されそのトナー現像像が転写手段5により不図示の
給紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回
転と同期取り出されて給紙された転写材Pの面に順次転
写されていく。
【0019】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写
物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0020】像転写後の感光体1の表面はクリーニング
手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、更に前露光手段7により除電処理されて繰り返して
像形成に使用される。
【0021】感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装置5
もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写
真装置として、上述の感光体や現像手段、クリーニング
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成しても良い、例えば、感光体1
とクリーニング手段6とを一体化してひとつの装置ユニ
ットとし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着
脱自在の構成にしても良い。このとき、上記の装置ユニ
ットの方に帯電手段および/または現像手段を伴って構
成しても良い。
【0022】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは原稿を読取り信号化し、この信号に基
いてレーザービームを走査したり、LEDアレイを駆動
したり、または液晶シャッターアレイを駆動することな
どにより行われる。
【0023】本発明の電子写真装置をファクシミリのプ
リンターとして使用する場合には、光像露光Lは受信デ
ータをプリントするための露光になる。図2はこの場合
の1例をブロック図で示したものである。
【0024】コントローラ11は画像読取部10とプリ
ンター19を制御する。コントローラ11の全体はCP
U17により制御されている。画像読取部10からの読
取データは、送信回路13を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデータは受信回路12を通してプ
リンター19に送られる。画像メモリ16には所定の画
像データが記憶される。プリンタコントローラ18はプ
リンター19を制御している。14は電話である。
【0025】回線15から受信された画像情報(回線を
介して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受
信回路12で復調された後、CPU17で復号処理が行
われ、順次画像メモリ16に格納される。そして、少な
くとも1ページの画像情報がメモリ16に格納される
と、そのページの画像記録を行なう、CPU17は、メ
モリ16より1ページの画像情報を読み出し、プリンタ
コントローラ18に復号化された1ページの画像情報を
送出する。プリンタコントローラ18は、CPU17か
らの1ページの画像情報を受け取るとそのページの画像
情報記録を行なうべく、プリンター19を制御する。
【0026】なお、CPU17は、プリンター19によ
る記録中に、次のページの受信を行なっている。以上の
様にして、画像の受信と記録が行なわれる。
【0027】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いて更に詳しく説
明する。 (実施例1)ポリアミド樹脂(東レ社製トレジンEF−
30T)50重量部を、メチルアルコール200重量部
及びイソプロピルアルコール200重量部からなる混合
溶媒中に溶解し、外形30φ、肉厚1.5mm及び長さ
260.5mmのアルミシリンダーに浸漬塗布し、乾燥
後の膜厚が0.5μmの中間層を得た。次いで、下記の
要領で感光層を設けた。下記構造のフタロシアニン顔料
10重量部、
【0029】
【化1】 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学社製エスレックB
X−1)5重量部、及びシクロヘキサノン600重量部
をガラスビーズを用いたサンドミル装置で分散し、電荷
発生層塗料を得た。この塗料を前記中間層上にスプレー
塗布法で塗布し、乾燥後付着量200mg/m2 の電荷
発生層を得た。
【0030】次に、これより示す方法で電荷輸送層を設
けた。下記構造のスチルベン化合物40重量部、
【0031】
【化2】 下記構造のポリカーボネート(平均分子量20,00
0)30重量部を
【0032】
【化3】 モノクロロベンゼン1500重量部に溶解させてバイン
ダー樹脂塗料とし、通常のディッピング塗布法で塗布
し、130℃で1時間乾燥し、乾燥後の電荷輸送層の膜
厚を12μmとした。
【0033】次に、ポリテトラフルオロエチレン粒子
(ダイキン社製ルブロンL−2)15重量部、銀微粒子
(平均粒径0.05μm)5重量部、及びポリカーボネ
ート樹脂(三菱瓦斯化学社製Z200)10重量部をモ
ノクロロベンゼン100重量部中に加え、クシ型フッ素
系グラフトポリマー(東亜合成化学工業社製GF30
0)0.8重量部と共にボールミル装置で分散し、得ら
れた分散液と前述のスチルベン化合物35重量部、及び
前述のポリカーボネート35重量部をモノクロロベンゼ
ン1500重量部に溶解させてバインダー樹脂塗料と
し、通常のスプレー塗布法で塗布し、105℃で1時間
乾燥し、乾燥後の電荷輸送層の合計膜厚を20μmとし
た。
【0034】更に、ポリテトラフルオロエチレン粒子
(ダイキン社製ルブロンL−2)30重量部、銀微粒子
(平均粒径0.05μm)5重量部、及びポリカーボネ
ート樹脂(三菱瓦斯化学社製Z200)10重量部をモ
ノクロロベンゼン100重量部中に加え、クシ型フッ素
系グラフトポリマー(東亜合成化学工業社製GF30
0)0.8重量部と共にボールミル装置で分散し、得ら
れた分散液と前述のスチルベン化合物30重量部、及び
前述のポリカーボネート25重量部をモノクロロベンゼ
ン1500重量部に溶解させてバインダー樹脂塗料と
し、通常のスプレー塗布法で塗布し、105℃で1時間
乾燥し、乾燥後の電荷輸送層の全膜厚を25μmとし
た。
【0035】(比較例1)電荷発生層を120mg/c
2 とし、電荷輸送層にポリテトラフルオロエチレン、
銀微粒子、及びクシ型フッソ系グラフトポリマーを含有
させないこと以外は実施例1と同様にして感光体を得
た。
【0036】評価方法はキヤノンLBP−SXを用い
て、実施例1及び比較例1の感光体の膜厚が12μmに
達するまで繰り返し使用した後の感度と初期の感度を比
べた。
【0037】 実施例1 比較例1 電荷輸送層の初期透過率 54% 92% 12μm時の透過率 78% 96% ドラムの初期感度 0.25μJ/cm2 0.19μJ/cm2 12μm時の感度 0.33μJ/cm2 0.48μJ/cm2
【0038】(実施例2)外形30mm、肉厚1.5m
m及び長さ357mmのアルミニウムシリンダー上に実
施例1と同様の中間層を設けた。次に、下記ジスアゾ顔
料10重量部、
【0039】
【化4】 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学社製エスレックB
X−1)5重量部、及びシクロヘキサノン600重量部
をガラスビーズを用いたサンドミル装置で分散して電荷
発生層塗料を得た。この塗料を前記中間層上にスプレー
塗布法で塗布し、乾燥後付着量320mg/m2 の電荷
発生層を得た。
【0040】次に、これより示す方法で電荷輸送層を設
けた。ポリテトラフルオロエチレン粒子(ダイキン社製
ルブロンL−2)15重量部、銀微粒子(平均粒径0.
05μm)5重量部及びポリカーボネート樹脂(三菱瓦
斯化学社製Z200)10重量部をモノクロロベンゼン
100重量部中に加え、クシ型フッ素系グラフトポリマ
ー(東亜合成化学工業社製GF300)0.8重量部と
共にボールミル装置で分散し、得られた分散液と前述の
スチルベン化合物35重量部、及び前述のポリカーボネ
ート35重量部をモノクロロベンゼン1500重量部に
溶解させてバインダー樹脂塗料とし、通常のディッピン
グ塗布法で塗布し、105℃で1時間乾燥し、乾燥後の
電荷輸送層の膜厚を20μmとした。
【0041】更に、ポリテトラフルオロエチレン粒子
(ダイキン社製ルブロンL−2)30重量部、銀微粒子
(平均粒径0.05μm)5重量部、ポリカーボネート
樹脂(三菱瓦斯化学社製Z200)10重量部をモノク
ロロベンゼン100重量部中に加え、クシ型フッ素系グ
ラフトポリマー(東亜合成化学工業社製GF300)
0.8重量部と共にボールミル装置で分散し、得られた
分散液と前述のスチルベン化合物30重量部、及び前述
のポリカーボネート25重量部をモノクロロベンゼン1
500重量部に溶解させバインダー樹脂塗料とし、通常
のスプレー塗布法で塗布し、105℃で1時間乾燥し、
乾燥後の電荷輸送層の全膜厚を25μmとした。
【0042】(比較例2)電荷発生層を250mg/c
2 として実施例2と同様に形成し、電荷輸送層を比較
例1と同様にして感光体を得た。
【0043】実施例2及び比較例2の感光体はキヤノン
製普通紙複写機NP6030にて電荷輸送層が残り12
μmになるまで繰り返し使用による耐久テストを行なっ
た。
【0044】 実施例2 比較例2 電荷輸送層の初期透過率 45% 93% 12μm時の透過率 75% 97% ドラムの初期感度 1.58μJ/cm2 1.32μJ/cm2 12μm時の感度 2.07μJ/cm2 2.63μJ/cm2
【0045】また、上記の感光体を使用した耐久テスト
では電荷輸送層が12μmに達するのは、実施例2では
65000枚であったが、比較例2では38000枚で
あった。
【0046】
【発明の効果】以上、実施例が示すように本発明によれ
ば、感光体に求められる初期の電子写真特性を繰り返し
使用した後でも比較的性能が劣らずに長く良好な特性を
満足した上で、高耐久な画像特性を有する電子写真感光
体及びそれを有する電子写真装置が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写式電子写真装置の概略構成図であ
る。
【図2】電子写真装置をプリンターとして使用したファ
クシミリのブロック図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電手段 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植松 弘規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−324451(JP,A) 特開 昭61−163345(JP,A) 特開 平2−236563(JP,A) 特開 平3−282554(JP,A) 特開 平6−337536(JP,A) 特開 平6−118665(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸
    送層をこの順に有する電子写真感光体において、該感光
    体に静電潜像を形成するための主な波長の光の該電荷発
    生層まで到達する透過率が、使用開始時には60%以下
    であり、該感光体の使用による該感光層の膜厚の減少に
    より増加し、使用限界時には使用開始時より20%以上
    上昇しかつ95%以下であることを特徴とする電子写真
    感光体。
  2. 【請求項2】 電荷輸送層が、感光体に静電潜像を形成
    するための主な波長の光を吸収または散乱する化合物を
    含有する請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 電荷輸送層の支持体側部分の光の透過率
    が、表面側部分の光の透過率よりも高い請求項1記載の
    電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子写真感光体を有する
    ことを特徴とする電子写真装置。
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