JPH08328285A - 電子写真感光体、及び該感光体を用いた電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、及び該感光体を用いた電子写真装置

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JPH08328285A
JPH08328285A JP7131998A JP13199895A JPH08328285A JP H08328285 A JPH08328285 A JP H08328285A JP 7131998 A JP7131998 A JP 7131998A JP 13199895 A JP13199895 A JP 13199895A JP H08328285 A JPH08328285 A JP H08328285A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
photosensitive member
electrophotographic photosensitive
resin
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JP7131998A
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Ko Kitamura
航 北村
Takao Soma
孝夫 相馬
Junichi Kishi
淳一 岸
Tatsuo Maeda
達夫 前田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐摩耗性、耐傷性、久クリーニング性に優
れ、高品位な画像が長期間得られる電子写真感光体及び
電子写真装置を提供する。 【構成】 表面層にフッ素系樹脂粒子、及び下記(1)
及び(2)で示される繰り返し単位を有するポリカーボ
ネート共重合体を含有する電子写真感光体及びこの感光
体を有する電子写真装置。 [R1 、R2 及びR5 はH、ハロゲン、アルキル基等、
Xは−CR34 −(R3 及びR 4 はH、アルキル基
等)、1,1−シクロアルキレン基、単結合、−O−
等。Cは0〜3を表し、m,nは繰り返し単位のモル比
率を表し、m+n=1,0.01≦n≦0.9であ
る。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
詳しくは繰り返し使用による画質劣化の少ない耐久性に
優れた高感度の電子写真感光体及び該感光体を有する電
子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体において、感光層を形成
する場合、電荷発生層上に電荷輸送層を積層した機能分
離型のものが感度、耐久性に優れるため一般に用いられ
ている。このタイプの感光体において電荷輸送層は、一
般に電荷輸送物質とバインダ樹脂及び必要に応じて添加
剤より構成されるが、高感度の電子写真感光体を得よう
とすると電荷輸送層中の電荷輸送物質の比率をバインダ
樹脂に対して高くする必要がある。しかし、電荷輸送物
質のバインダ樹脂に対する比率を高くするとバインダ樹
脂本来の機械物性が損なわれ、実際の複写機にこのよう
な電子写真感光体を装着した際に電子写真プロセスにお
いて電子写真感光体が削れ易くなったり、傷つき易くな
ったりする問題が発生する。更に、別の問題として電荷
輸送層中の電荷輸送物質が結晶化し析出し易くなるとい
う問題も発生する。すなわち、電荷輸送物質の濃度がバ
インダ樹脂に対して高い状態となっていると、時間の経
過、保存環境の温度、特定の物質付着などのきっかけに
より電荷輸送物質が結晶析出してしまい、その結果、実
際の複写機で画像形成された場合、斑点状の画像欠陥の
原因となる。
【0003】上記のような表面層に要求される特性を満
たすため、例えばバインダ樹脂の種類、分子量の選定、
など種々の方法が検討されている。
【0004】しかし、電荷輸送物質の結晶析出が発生せ
ずかつ、摩耗及び傷が充分に防止されたものは得られな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の要求に
答える電子写真感光体を提供しようとするものである。
従って、本発明の目的は、表面層の摩耗を減少させ、ク
リーニング性、及び摩耗やキズに対する耐久性を有し、
かつ繰り返し電子写真プロセスにおいて常に高品位の画
像が得られる、高耐久で高品位な電子写真感光体及び該
感光体を有する電子写真装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、導
電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体におい
て、表面層にフッ素系樹脂粒子、及び下記一般式(1)
及び(2)で示される繰り返し単位を有するポリカーボ
ネート共重合体及び該感光体を有する電子写真装置であ
る。
【0007】
【化12】 [式中、R1 及びR2 は各々独立に水素原子、ハロゲン
原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数5〜7のシク
ロアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であ
り、a及びbは各々独立に0〜4の整数であり、Xは−
CR34 −(ただし、R3 及びR4 各々独立に水素原
子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基
または炭素数6〜12のアリール基である)、炭素数5
〜11の1,1−シクロアルキレン基、炭素数2〜10
のα,ω−アルキレン基、単結合、−O− 、−S−、
−SO−または−SO2 −である。
【0008】Yは
【0009】
【化13】
【0010】
【化14】 (Z、Z1 、Z2 及びZ3 は各々独立にCHまたはNを
示し、窒素原子数はZにおいては0〜4、Z1 において
は0〜2、Z2 においては0〜2、Z3 においては0〜
2、ただしZ1 とZ2 における窒素原子数の合計が0〜
2、Z1 とZ2 とZ3 における窒素原子数の合計が0〜
3であり、R5 〜R12は各々独立に水素原子、ハロゲン
原子、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜6のアルキル
基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、炭素数6〜12
のアリール基または炭素数1〜6のアルコキシ基を示
し、cは0〜3、dは0〜4、eは0〜1、fは0〜
1、gは0〜3、hは0〜4、iは0〜2、jは0〜1
の整数である。R13〜R18は各々独立に水素原子、ハロ
ゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、スルホン酸
基、カルボキシル基、炭素数1〜20のアルキル基、炭
素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1〜20のアシル
オキシ基または炭素数6〜32のアリール基であり、
k,l,pは各々独立に0〜2の整数、oは0〜4の整
数、q及びrは各々独立に0〜3の整数である。また、
1 〜Z12は各々独立にCHまたはNを示し、窒素原子
数の合計は0〜6である。R21、R22及びR23は各々独
立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、炭
素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜6のアルコキ
シル基を示し、wは0〜4、xは0〜4、yは1〜2、
zは0〜2の整数である。)である。
【0011】m及びnはそれぞれの繰り返し単位のモル
比率を表し、m+n=1、0.01≦n≦0.9であ
る。] 本発明においては、電子写真感光体の表面層を形成する
バインダー樹脂を適切に選択し、かつフッ素系樹脂粒子
を表面層に含有せしめることにより、表面層の耐摩耗性
を向上させ、前述の諸問題を解決した、高耐久及び高品
位な電子写真感光体を提供している。
【0012】フッ素系樹脂粒子としては、4フッ化エチ
レン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化エチレ
ンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデ
ン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂が挙げられる。こ
れらの1種類単独、または2種類以上を混合して用いて
もよい。また、上記以外の減摩耗剤や潤滑と混合しても
よい。
【0013】フッ素系樹脂粒子の粒径や分子量は、適宜
選択することができ、特に制限されるものではない。
【0014】ポリカーボネート共重合体としては、前記
一般式(1)及び(2)で示される共重合体の1種類単
独、または2種類以上を表面層に用いることが機械的強
度上、更には電荷輸送物質との相溶性にも好適であり、
特に良好なものとして、一般式(1)で示される繰り返
し単位としては、
【0015】
【化15】 などが挙げられる。また、一般式(2)で示される繰り
返し単位としては、
【0016】
【化16】
【0017】
【化17】
【0018】
【化18】
【0019】
【化19】
【0020】
【化20】 などが挙げられる。
【0021】一般式(1)及び(2)はそれぞれ自由な
組合せが可能であるが、その割合は、一般式(2)で示
される繰り返し単位がモル比率で全体を1としたとき
に、0.01〜0.9となる範囲である。
【0022】表面層に用いられるバインダ樹脂として
は、一般式(1)及び(2)で示される繰り返し単位を
有するポリカーボネート共重合体に、更に、必要に応じ
て他のバインダ樹脂を添加することもできる。他のバイ
ンダ樹脂の例としては、他のポリカーボネート樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂などの熱可
塑性樹脂;ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂などの熱硬化樹脂;光硬化樹脂などが挙げられ
る。
【0023】電荷輸送物質としては、式(3)、及び式
(4)で示される化合物の1種類単独、または2種類を
混合して用いることが機械的強度上好適である。
【0024】
【化21】
【0025】更に、必要に応じて、他の電荷輸送物質を
添加することもできる。他の電荷輸送物質の例として
は、式(3)以外のスチリル系化合物、式(4)以外の
トリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、ピ
ラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、スチベン系
化合物、チアゾール系化合物などが挙げられる。
【0026】バインダ樹脂に対する電荷輸送物質の比率
はバインダ樹脂及び電荷輸送物質の種類にもよるが一般
的に20〜70重量%、特に好ましくは30〜65重量
%である。電荷輸送物質の比率が少ないと十分な感度が
得られない。また、電荷輸送物質の比率が多過ぎると、
表面層の強度が低下し傷つき易くなる。
【0027】表面層におけるフッ素系樹脂粒子の比率は
フッ素系樹脂粒子の種類、及び感光層の構成によって適
宜選択される。添加量が多いと、光の透過率が低下し、
感度が低下したり像露光の光が散乱して画像ににじみが
生じるなどの弊害が生じる。また、添加量が少ないと摩
耗し易く本発明の効果が十分得られない。表面層に対し
て一般に0.1〜50重量%、特に好ましくは0.5〜
40重量%である。更に、必要に応じて分散助剤などの
添加剤などを添加することも可能である。
【0028】フッ素系樹脂粒子の分散助剤の中で特に良
好なものとしては、フッ素系クシ型グラフトポリマーが
挙げられる。フッ素系クシ型グラフトポリマーは、各分
子鎖の片末端に重合性の官能基を有する分子量が100
0から10000程度の比較的低分子量のオリゴマーか
らなるマクロモノマーとフッ素系重合性モノマーを共重
合して得られるものであり、フッ素系重合体が幹に、マ
クロモノマーの重合体が板状にぶらさがった構造を有し
ている。
【0029】マクロモノマーにはグラフトポリマーを添
加する樹脂が親和性のあるものが選択され、例えばアク
リル酸エステル類、メタクリル酸エステルあるいはスチ
レン化合物などの重合体や共重合体などが用いられる。
【0030】一方、フッ素系重合性モノマーとしては、
以下(5)〜(9)のような側鎖にフッ素原子を有する
重合性モノマーの1種類あるいは2種類以上が用いられ
るが、何らこれに限定されるものではない。
【0031】
【化22】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を表わす。R2
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、ニトリル基を表し、その数種類の組み合わせでもよ
い。nは1以上の整数、mは1〜5の整数、kは1〜4
の整数を表わし、m+k=5である。) フッ素系クシ型グラフトポリマーの含有量は、固形分重
量に基いて0.01〜10重量%が適当であり、特に
0.02〜2重量%が好ましい。0.01重量%未満で
は分散性改良効果が十分でなく、一方、10重量%を越
えるとグラフトポリマーが塗膜表面だけでなく、バルク
中にも存在するようになるため樹脂との相溶性の問題か
ら、繰り返しの電子写真プロセスを行ったときに残留電
荷の蓄積が生じてしまう。
【0032】表面層を形成するにあたっては、一般に前
述のバインダ樹脂中に前述のフッ素系樹脂粒子を分散さ
せ、ここに電荷輸送物質及び溶媒を加え塗布液を作成
し、これを塗布手段により塗布し感光体を形成する。こ
の時に用いる溶媒としてはバインダ樹脂及び電荷輸送物
質に対する溶解性が良好でかつ、フッ素系樹脂粒子の分
散性が良好なものを選定する。特に良好な例としては、
メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノンなどのケトン類;ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類;トルエン、ベンゼン
などの炭化水素類;クロロベンゼン、ジクロロメタンな
どのハロゲン化炭化水素類などが挙げられる。
【0033】本発明の電子写真感光体の表面層を作成す
るための塗布液の調合方法としてはフッ素系樹脂粒子、
電荷輸送物質、バインダ樹脂を溶媒と共に同時に分散し
てもよい。また、フッ素系樹脂粒子、バインダ樹脂をあ
らかじめ分散した分散液を作成し、あらかじめバインダ
樹脂、電荷輸送物質を溶解した液に混合して塗布液を作
成してもよい。本発明に用いる電子写真感光体用塗布
液、またはフッ素系樹脂粒子分散液の作成に当っては単
なる攪拌混合でもよいが必要に応じて、ボールミル、ロ
ールミル、サンドミル、高圧ホモジナイザーなどの分散
手段を用いてもよい。分散粒径は用いるフッ素系樹脂粒
子の固有1次粒径に近く、かつ均一な分布を持つことが
理想である。
【0034】次に、本発明に用いられる電子写真感光体
の構成を順を追って示す。
【0035】本発明の電子写真感光体に用いる導電性支
持体の例としては、アルミニウム、銅、ニッケル、銀な
どの金属またはこれらの合金;酸化アンチモン、酸化イ
ンジウム、酸化スズなどの導電性金属酸化物;カーボン
ファイバ、カーボンブラック、グラファイト粉末と樹脂
を混合成形したものなどが挙げられる。
【0036】更に、支持体上の欠陥の被覆、及び支持体
の保護のため、支持体上に導電層を設けることも可能で
ある。例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、銀などの
金属粉体;酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ
などの導電性金属酸化物;ポリピロール、ポリアニリ
ン、高分子電解質などの高分子導電材;カーボンファイ
バ、カーボンブラック、グラファイト粉末;またはこれ
ら導電性物質で表面を被覆した導電性粉体などの導電性
物質を、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂などの熱可塑性樹脂;ポリウレ
タン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化
樹脂;光硬化樹脂などのバインダ樹脂に分散したもの、
更に必要に応じた添加剤を加えたものを支持体上に塗布
したものが挙げられる。
【0037】表面層の例としては、単層構造のものでは
感光層全体に適用されるが、特に有効な例としては、電
荷発生層上に電荷輸送層を設けた機能分離した積層感光
体の電荷輸送層に用いる。
【0038】また、感光層上に保護層を設けた感光体で
は保護層に応用することが可能である。
【0039】積層構造感光体の電荷発生層用材料として
は、例えばスターンレッド、クロルダイアンブルーなど
のアゾ顔料;銅フタロシアニン、チタニルフタロシアニ
ンなどのフタロシアニン顔料;アントアンスロンなどの
キノン顔料;ペリレン顔料、インジゴ顔料などの電荷発
生層を、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリビニルベンザール樹脂な
どの熱可塑性樹脂;ポリウレタン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂などの熱硬化樹脂などのバインダ樹脂
に適当な溶剤と共に分散したものが挙げられる。
【0040】また、電荷輸送層用材料としては、式
(3)、及び式(4)で示される化合物の1種類、また
は両方の電荷輸送物質に、必要に応じて他の電荷輸送物
質、例えば、式(3)以外のスチリル系化合物、式
(4)以外のトリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン
系化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合
物、スチベン系化合物、チアゾール系化合物などを混合
し、そこに一般式(1)及び(2)で示される繰り返し
単位を有する共重合体の1種類または2種類以上のバイ
ンダ樹脂に、更に適当なバインダ樹脂、例えば、アクリ
ル樹脂、フェノキシ樹脂、その他のポリカーボネート、
ポリビニルブチラール、ポリアリレート、ポリウレタ
ン、ポリアクリルアミド、ポリアミド、アクリロニトリ
ル−スチレンコポリマーなどと混合、分散させそれぞれ
の塗工液を塗布して感光層を形成する。
【0041】本発明で用いられる塗布方法としては、浸
漬塗布法、スプレイ塗布法、ロールコータ塗布法、グラ
ビアコータ塗布法などの通常の塗布方法が適用できる。
【0042】図1に本発明の電子写真感光体を用いた転
写式電子写真装置の概略構成例を示した。
【0043】図において、1は像担持体としての本発明
のドラム型感光体であり軸1aを中心に矢印方向に所定
の周速度で回転駆動される。該感光体1はその回転過程
で帯電手段2によりその周辺に正または負の所定電位の
均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手
段により光像露光L(スリット露光・レーザービーム走
査露光など)を受ける。これにより感光体周面に露光像
に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0044】その静電潜像はついで現像手段4でトナー
現像されそのトナー現像像が転写手段5により不図示の
給紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回
転と同期取り出されて給紙された転写材Pの面に順次転
写されていく。
【0045】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写
物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0046】像転写後の感光体1の表面はクリーニング
手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、更に前露光手段7により除電処理されて繰り返して
像形成に使用される。
【0047】感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また、転写装置
5もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子
写真装置として、上述の感光体や現像手段、クリーニン
グ手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニッ
トとして一体に結合して構成し、このユニットを装置本
体に対して着脱自在に構成してもよい、例えば、感光体
1とクリーニング手段6とを一体化してひとつの装置ユ
ニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて
着脱自在の構成にしてもよい。このとき、上記の装置ユ
ニットの方に帯電手段および/または現像手段を伴って
構成してもよい。
【0048】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは原稿を読取り信号化し、この信号に基
いてレーザービームを走査したり、LEDアレイを駆動
したり、または液晶シャッターアレイを駆動することな
どにより行われる。
【0049】本発明の電子写真装置をファクシミリのプ
リンターとして使用する場合には、光像露光Lは受信デ
ータをプリントするための露光になる。図2はこの場合
の1例をブロック図で示したものである。
【0050】コントローラ11は画像読取部10とプリ
ンター19を制御する。コントローラ11の全体はCP
U17により制御されている。画像読取部10からの読
取データは、送信回路13を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデータは受信回路12を通してプ
リンター19に送られる。画像メモリ16には所定の画
像データが記憶される。プリンタコントローラ18はプ
リンター19を制御している。14は電話である。
【0051】回線15から受信された画像情報(回線を
介して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受
信回路12で復調された後、CPU17で復号処理が行
われ、順次画像メモリ16に格納される。そして、少な
くとも1ページの画像情報がメモリ16に格納される
と、そのページの画像記録を行う、CPU17は、メモ
リ16より1ページの画像情報を読み出し、プリンタコ
ントローラ18に復号化された1ページの画像情報を送
出する。プリンタコントローラ18は、CPU17から
の1ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情
報記録を行なべく、プリンター19を制御する。
【0052】なお、CPU17は、プリンター19によ
る記録中に、次のページの受信を行なっている。以上の
様にして、画像の受信と記録が行われる。
【0053】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施
例中、部は重量部、%は重量%を示す。 (実施例1)導電層塗布工程として、10%の酸化アン
チモンを含有する酸化錫で被覆した導電性酸化チタン2
000部、フェノール樹脂2500部、メチルセルソル
ブ2000部及びメタノール500部を、φ1mmガラ
スビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散して導電
層用塗布液を調製した。
【0055】アルミニウムシリンダ上に上記塗料を浸漬
塗布した後、乾燥装置により150℃で25分乾燥し
た。導電層の膜厚は20μmであった。
【0056】次に、中間層塗布工程として、再沈精製し
たNメトキシメチル化ナイロン6、750部及び6.1
2.66.610共重合ナイロン250部を、メタノー
ル5000部及びブタノール5000部の混合溶媒に溶
解して中間層用塗布液を調製した。前述の導電層塗布済
アルミニウムシリンダ上に更に上記塗料を浸漬塗布し、
乾燥装置により95℃で7分乾燥した。中間層の膜厚は
0.50μmであった。
【0057】次に、電荷発生層の塗布工程として、下記
構造式のアゾ顔料200部、
【0058】
【化23】 下記構造式のアゾ顔料200部、
【0059】
【化24】 ポリビニルブチラール樹脂(BLS、積水化学工業製)
200部及びシクロヘキサノン5000部を、φ1mm
ガラスビーズを用いたサンドミル装置で24時間分散
し、更にテトラヒドロフラン5000部を加えて電荷発
生層用塗布液を調製した。更に、この液を遠心分離機
(7000rpm、30分)でビーズかす、ごみなどを
取り除いた。前述の中間層塗布済シリンダ上に上記電荷
発生層用塗料を浸漬塗布し、85℃で7分乾燥した。電
荷発生層の膜厚は0.15μmであった。
【0060】次に、フッ素系樹脂粒子分散液の作成工程
として、4フッ化エチレン樹脂粒子(ルブロンL−2、
ダイキン工業製)200部、下記構造式を繰り返し単位
とするポリカーボネート共重合体200部、
【0061】
【化25】 クシ型グラフトポリマー(GF−300、東亜合成製)
8部及びモノクロロベンゼン600部を十分に混合した
後、φ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で4
時間分散してフッ素系樹脂粒子分散液を作成した。
【0062】次に、下記構造式のトリアリールアミン化
合物800部、
【0063】
【化26】 前記ポリカーボネート共重合体800部及びフッ素系樹
脂粒子分散液1000部を、モノクロロベンゼン400
0部及びジクロロメタン3000部に溶解混合して電荷
輸送層用塗布液を調製した。固形分量に対するフッ素系
樹脂粒子の含有率は10%である。この液を前記電荷発
生層塗布済アルミニウムシリンダ上に浸漬塗布し、13
0℃で50分乾燥した。電荷輸送層の膜厚は25μmで
あった。
【0064】この電子写真感光体を市販の電子写真複写
機(GP−55、キャノン製)に取り付け画像の出力及
び耐久試験を行った。結果を表1に示した。
【0065】(実施例2)表面層中のポリカーボネート
共重合体として下記構造式を繰り返し単位とするポリカ
ーボネート共重合体を用いた以外、実施例1と同様に電
子写真感光体を作成した。更に、実施例1と同様にこの
電子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、
キャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行っ
た。結果を表1に示した。
【0066】
【化27】
【0067】(実施例3)表面層中のポリカーボネート
共重合体として下記構造式を繰り返し単位とするポリカ
ーボネート共重合体を用いた以外、実施例1と同様に電
子写真感光体を作成した。更に、実施例1と同様にこの
電子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、
キャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行っ
た。結果を表1に示した。
【0068】
【化28】
【0069】(実施例4)表面層中のフッ素系樹脂粒子
の含有率を1%に変えた以外、実施例1と同様に電子写
真感光体を作成した。更に、実施例1と同様にこの電子
写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、キャ
ノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行った。
結果を表1に示した。
【0070】(実施例5)表面層中のフッ素系樹脂粒子
の含有率を30%に変えた以外、実施例1と同様に電子
写真感光体を作成した。更に、実施例1と同様にこの電
子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、キ
ャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行っ
た。結果を表1に示した。
【0071】(実施例6)表面層中の電荷輸送物質とし
て下記構造式のスチリル系化合物と実施例1で用いた電
荷輸送物質とを1:1(重量比)で混合して用いた以
外、実施例1と同様に電子写真感光体を作成した。更
に、実施例1と同様にこの電子写真感光体を市販の電子
写真複写機(GP−55、キャノン製)に取り付け画像
の出力及び耐久試験を行った。結果を表1に示した。
【0072】
【化29】
【0073】(実施例7)表面層中のフッ素系樹脂粒子
としてポリ3フッ化塩化エチレン樹脂(ダイフロン、ダ
イキン工業製)を用いた以外、実施例1と同様に電子写
真感光体を作成した。更に実施例1と同様にこの電子写
真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、キャノ
ン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行った。結
果を表1に示した。
【0074】(実施例8)表面層中のフッ素系樹脂粒子
としてポリ4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン樹脂
(ネオフロン、ダイキン工業製)を用いた以外、実施例
1と同様に電子写真感光体を作成した。更に、実施例1
と同様にこの電子写真感光体を市販の電子写真複写機
(GP−55、キャノン製)に取り付け画像の出力及び
耐久試験を行った。結果を表1に示した。
【0075】(比較例1)下記構造のヒドラゾン化合物
800部
【0076】
【化30】 及び下記構造のポリカーボネート樹脂800部を、
【0077】
【化31】 モノクロロベンゼン4000部及びジクロロメタン30
00部に溶解混合し、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この液を実施例1と同様の電荷発生層塗布済アルミニウ
ムシリンダ上に浸漬塗布し、130℃で50分乾燥し
た。電荷輸送層の膜厚は25μmであった。
【0078】この電子写真感光体を実施例1と同様に市
販の電子写真機(GP−55、キャノン製)に取り付け
画像の出力及び耐久試験を行った。結果を表1に示し
た。
【0079】(比較例2)表面層中に、比較例1で用い
た電荷輸送物質及び比較例1で用いたポリカーボネート
樹脂を用いた以外、実施例1と同様に電子写真感光体を
作成した。更に、実施例1と同様にこの電子写真感光体
を市販の電子写真複写機(GP−55、キャノン製)に
取り付け画像の出力及び耐久試験を行った。結果を表1
に示した。
【0080】(比較例3)表面層中のフッ素系樹脂粒子
の含有率を55%に変えた以外、実施例1と同様に電子
写真感光体を作成した。更に、実施例1と同様にこの電
子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、キ
ャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行っ
た。結果を表1に示した。
【0081】
【0082】(実施例9)導電層塗布工程として、10
%の酸化アンチモンを含有する酸化錫で被覆した導電性
酸化チタン2000部、フェノール樹脂2500部、メ
チルセルソルブ2000部及びメタノール500部を、
φ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間
分散して導電層用塗布液を調製した。
【0083】アルミニウムシリンダ上に上記塗料を浸漬
塗布した後、乾燥装置により150℃で25分乾燥し
た。導電層の膜厚は20μmであった。
【0084】次に、中間層塗布工程として、再沈精製し
たNメトキシメチル化ナイロン6、750部及び6.1
2.66.610共重合ナイロン250部を、メタノー
ル5000部及びブタノール5000部の混合溶媒に溶
解して中間層用塗布液を調製した。前述の導電層塗布済
アルミニウムシリンダ上に更に上記塗料を浸漬塗布し、
乾燥装置により95℃で7分乾燥した。中間層の膜厚は
0.50μmであった。
【0085】次に、電荷発生層の塗布工程として、下記
構造式のアゾ顔料200部、
【0086】
【化32】 下記構造式のアゾ顔料200部、
【0087】
【化33】 ポリビニルブチラール樹脂(BLS、積水化学工業製)
200部及びシクロヘキサノン5000部を、φ1mm
ガラスビーズを用いたサンドミル装置で24時間分散
し、更にテトラヒドロフラン5000部を加えて電荷発
生層用塗布液を調製した。更に、この液を遠心分離機
(7000rpm、30分)でビーズかす、ごみなどを
取り除いた。前述の中間層塗布済シリンダ上に上記電荷
発生層用塗料を浸漬塗布し、85℃で7分乾燥した。電
荷発生層の膜厚は0.15μmであった。
【0088】次に、フッ素系樹脂粒子分散液の作成工程
として、4フッ化エチレン樹脂粒子(ルブロンL−2、
ダイキン工業製)200部、下記構造式を繰り返し単位
とするポリカーボネート共重合体200部、
【0089】
【化34】 クシ型グラフトポリマー(GF−300、東亜合成製)
8部及びモノクロロベンゼン600部を十分に混合した
後、φ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で4
時間分散してフッ素系樹脂粒子分散液を作成した。
【0090】次に、下記構造式のトリアリールアミン化
合物800部、
【0091】
【化35】 前記ポリカーボネート共重合体800部及びフッ素系樹
脂粒子分散液1000部を、モノクロロベンゼン400
0部及びジクロロメタン3000部に溶解混合して電荷
輸送層用塗布液を調製した。固形分量に対するフッ素系
樹脂粒子の含有率は10%である。この液を前記電荷発
生層塗布済アルミニウムシリンダ上に浸漬塗布し、13
0℃で50分乾燥した。電荷輸送層の膜厚は25μmで
あった。
【0092】この電子写真感光体を市販の電子写真複写
機(GP−55、キャノン製)に取り付け画像の出力及
び耐久試験を行った。結果を表2に示した。
【0093】(実施例10)表面層中のポリカーボネー
ト共重合体として下記構造式を繰り返し単位とするポリ
カーボネート共重合体を用いた以外、実施例9と同様に
電子写真感光体を作成した。更に、実施例9と同様にこ
の電子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−5
5、キャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を
行った。結果を表2に示した。
【0094】
【化36】
【0095】(実施例11)表面層中のポリカーボネー
ト共重合体として下記構造式を繰り返し単位とするポリ
カーボネート共重合体を用いた以外、実施例9と同様に
電子写真感光体を作成した。更に、実施例9と同様にこ
の電子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−5
5、キャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を
行った。結果を表2に示した。
【0096】
【化37】
【0097】(実施例12)表面層中のフッ素系樹脂粒
子の含有率を1%に変えた以外、実施例9と同様に電子
写真感光体を作成した。更に、実施例9と同様にこの電
子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、キ
ャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行っ
た。結果を表2に示した。
【0098】(実施例13)表面層中のフッ素系樹脂粒
子の含有率を30%に変えた以外、実施例9と同様に電
子写真感光体を作成した。更に、実施例9と同様にこの
電子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、
キャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行っ
た。結果を表2に示した。
【0099】(実施例14)表面層中の電荷輸送物質と
して下記構造式のスチリル系化合物と実施例9で用いた
電荷輸送物質とを1:1(重量比)で混合して用いた以
外、実施例9と同様に電子写真感光体を作成した。更
に、実施例9と同様にこの電子写真感光体を市販の電子
写真複写機(GP−55、キャノン製)に取り付け画像
の出力及び耐久試験を行った。結果を表2に示した。
【0100】
【化38】
【0101】(実施例15)表面層中のフッ素系樹脂粒
子としてポリ3フッ化塩化エチレン樹脂(ダイフロン、
ダイキン工業製)を用いた以外、実施例9と同様に電子
写真感光体を作成した。更に実施例9と同様にこの電子
写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、キャ
ノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行った。
結果を表2に示した。
【0102】(実施例16)表面層中のフッ素系樹脂粒
子としてポリ4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン樹
脂(ネオフロン、ダイキン工業製)を用いた以外、実施
例9と同様に電子写真感光体を作成した。更に、実施例
9と同様にこの電子写真感光体を市販の電子写真複写機
(GP−55、キャノン製)に取り付け画像の出力及び
耐久試験を行った。結果を表2に示した。
【0103】(比較例4)下記構造のヒドラゾン化合物
800部
【0104】
【化39】 及び下記構造のポリカーボネート樹脂800部を、
【0105】
【化40】 モノクロロベンゼン4000部及びジクロロメタン30
00部に溶解混合し、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この液を実施例9と同様の電荷発生層塗布済アルミニウ
ムシリンダ上に浸漬塗布し、130℃で50分乾燥し
た。電荷輸送層の膜厚は25μmであった。
【0106】この電子写真感光体を実施例9と同様に市
販の電子写真機(GP−55、キャノン製)に取り付け
画像の出力及び耐久試験を行った。結果を表2に示し
た。
【0107】(比較例5)表面層中に、比較例4で用い
た電荷輸送物質及び比較例4で用いたポリカーボネート
樹脂を用いた以外、実施例9と同様に電子写真感光体を
作成した。更に、実施例9と同様にこの電子写真感光体
を市販の電子写真複写機(GP−55、キャノン製)に
取り付け画像の出力及び耐久試験を行った。結果を表2
に示した。
【0108】(比較例6)表面層中のフッ素系樹脂粒子
の含有率を55%に変えた以外、実施例9と同様に電子
写真感光体を作成した。更に、実施例9と同様にこの電
子写真感光体を市販の電子写真複写機(GP−55、キ
ャノン製)に取り付け画像の出力及び耐久試験を行っ
た。結果を表2に示した。
【0109】
【発明の効果】以上から明かなように、 (1)表面層にフッ素系樹脂粒子、及び一般式(1)及
び(2)で示される繰り返し単位を有するポリカーボネ
ート共重合体を含有することにより、表面層の摩耗や傷
に対しての耐久性に優れ、画質劣化の少ない優れた電子
写真感光体が得られる。
【0110】(2)また、表面層に含有されるフッ素系
樹脂粒子の含有量が0.1%以上50重量%以下である
場合は、画像性、耐摩耗性共特に良好である。
【0111】(3)更に、電荷輸送層に、電荷輸送物質
として一般式(3)で示されるスチリル系化合物及び一
般式(4)で示されるトリアリールアミン系化合物から
選ばれる1種類または2種類以上のを含有させることに
より、表面の摩耗や傷に対する耐久性に特に優れた電子
写真感光体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写式電子写真装置の概略構成図であ
る。
【図2】電子写真装置をプリンターとして使用したファ
クシミリのブロック図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電手段 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 達夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、表面層にフッ素系樹脂粒子、及び下
    記一般式(1)及び(2)で示される繰り返し単位を有
    するポリカーボネート共重合体を含有することを特徴と
    する電子写真感光体。 【化1】 [式中、R1 及びR2 は各々独立に水素原子、ハロゲン
    原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数5〜7のシク
    ロアルキル基または炭素数6〜12のアリール基であ
    り、a及びbは各々独立に0〜4の整数であり、Xは−
    CR34 −(ただし、R3 及びR4 各々独立に水素原
    子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキル基
    または炭素数6〜12のアリール基である)、炭素数5
    〜11の1,1−シクロアルキレン基、炭素数2〜10
    のα,ω−アルキレン基、単結合、−O− 、−S−、
    −SO−または−SO2 −である。Yは 【化2】 【化3】 (Z、Z1 、Z2 及びZ3 は各々独立にCHまたはNを
    示し、窒素原子数はZにおいては0〜4、Z1 において
    は0〜2、Z2 においては0〜2、Z3 においては0〜
    2、ただしZ1 とZ2 における窒素原子数の合計が0〜
    2、Z1 とZ2 とZ3 における窒素原子数の合計が0〜
    3であり、R5 〜R12は各々独立に水素原子、ハロゲン
    原子、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜6のアルキル
    基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、炭素数6〜12
    のアリール基または炭素数1〜6のアルコキシ基を示
    し、cは0〜3、dは0〜4、eは0〜1、fは0〜
    1、gは0〜3、hは0〜4、iは0〜2、jは0〜1
    の整数である。R13〜R18は各々独立に水素原子、ハロ
    ゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、スルホン酸
    基、カルボキシル基、炭素数1〜20のアルキル基、炭
    素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1〜20のアシル
    オキシ基または炭素数6〜32のアリール基であり、
    k,l,pは各々独立に0〜2の整数、oは0〜4の整
    数、q及びrは各々独立に0〜3の整数である。また、
    1 〜Z12は各々独立にCHまたはNを示し、窒素原子
    数の合計は0〜6である。R21、R22及びR23は各々独
    立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、炭
    素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜6のアルコキ
    シル基を示し、wは0〜4、xは0〜4、yは1〜2、
    zは0〜2の整数である。)である。m及びnはそれぞ
    れの繰り返し単位のモル比率を表し、m+n=1、0.
    01≦n≦0.9である。]
  2. 【請求項2】 前記フッ素系樹脂粒子が4フッ化エチレ
    ン樹脂、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化エチレン
    プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン
    樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂、及びこれらの共重
    合体から選ばれる1種類または2種類以上の樹脂からな
    る請求項1項記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系樹脂粒子の含有量が、表面
    層の全固形分の0.1〜50重量%である請求項1項記
    載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記表面層にフッ素系クシ型グラフトポ
    リマーを含有する請求項1項記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記一般式(2)で示される繰り返し単
    位が下記構造である請求項1項記載の電子写真感光体。 【化4】
  6. 【請求項6】 前記一般式(2)で示される繰り返し単
    位が下記構造である請求項1項記載の電子写真感光体。 【化5】 【化6】
  7. 【請求項7】 前記一般式(2)で示される繰り返し単
    位が下記構造である請求項1項記載の電子写真感光体。 【化7】
  8. 【請求項8】 前記一般式(2)で示される繰り返し単
    位が下記構造である請求項1項記載の電子写真感光体。 【化8】
  9. 【請求項9】 前記一般式(2)で示される繰り返し単
    位が下記構造である請求項1項記載の電子写真感光体。 【化9】
  10. 【請求項10】 前記一般式(1)で示される繰り返し
    単位が下記構造である請求項1項記載の電子写真感光
    体。 【化10】
  11. 【請求項11】 前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層
    を有する請求項1項記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 前記電荷輸送層に電荷輸送物質として
    下記式(3)で示されるスチリル系化合物及び下記式
    (4)で示されるトリアリールアミン系化合物から選ば
    れる1種類または2種類を含有する請求項11項記載の
    電子写真感光体。 【化11】
  13. 【請求項13】 請求項1記載の感光体を有することを
    特徴とする電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012133099A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Kyocera Document Solutions Inc 電子写真感光体及び画像形成装置
WO2021201226A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 出光興産株式会社 ポリカーボネート共重合体、塗工液、電子写真感光体、ポリカーボネート共重合体の製造方法、および電気機器
US11333987B2 (en) 2019-02-07 2022-05-17 Fujifilm Business Innovation Corp. Fluorine-containing resin particle, composition, layer-shaped article, electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and image forming apparatus

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