JPH0962017A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JPH0962017A
JPH0962017A JP22015695A JP22015695A JPH0962017A JP H0962017 A JPH0962017 A JP H0962017A JP 22015695 A JP22015695 A JP 22015695A JP 22015695 A JP22015695 A JP 22015695A JP H0962017 A JPH0962017 A JP H0962017A
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JP
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group
electrophotographic
carbon atoms
photosensitive member
alkyl group
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JP22015695A
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Ko Kitamura
航 北村
Hidetoshi Hirano
秀敏 平野
Kimihiro Yoshimura
公博 吉村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポリカーボネート樹脂を表面層は、直流電圧
に交流電圧を重畳させたAC/DC帯電方式において、
機械的強度及び電気的強度が不十分であった。 【解決手段】 導電性支持体に感光層を設けた電子写真
感光体において、その表面層が、フッ素系樹脂粒子およ
び下記式(1)または下記式(2)で示される末端構造
を有するポリアリレートを含有する電子写真感光体。 Y:−O−Ar−(R)m−Rf
(1) −NH−(Ar)1−(R)m−Rf
(2) ポリアリレート樹脂の構成単位の具体例: 式(3)または式(4)で示される構成単位の具体例:

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
詳しくは特定の樹脂およびフッ素系樹脂粒子を含有する
感光層を有する電子写真感光体、及びこの電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法は米国特許第229769
1号に示されるように、画像露光の間に受けた照射量に
応じて電気抵抗が変化し、かつ暗所では絶縁性の物質を
コーティングした支持体よりなる光導電性材料を用い
る。この光導電性材料を用いた電子写真感光体に要求さ
れる基本的な特性としては、(1)暗所で適当な電位に
帯電できること、(2)暗所において電位の逸散が少な
いこと、(3)光照射によって速やかに電荷を逸散せし
めることなどが挙げられる。
【0003】従来より電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性化合物
を主成分とする感光層を有する無機感光体が広く使用さ
れてきた。しかしこれらは前記(1)〜(3)の条件は
満足するが、熱安定性、耐湿性、耐久性、生産性におい
て必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】無機感光体の欠点を克服する目的で様々な
有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の開
発が近年盛んに行われている。例えば米国特許3837
851号にはトリアリルピラゾリンを含有する電荷輸送
層を有する感光体、米国特許3871880号にはペリ
レン顔料の誘導体からなる電荷発生層と3−プロピレン
とホルムアルデヒドの縮合体からなる電荷輸送層とから
なる感光体等が公知である。
【0005】さらに有機光導電性化合物はその化合物に
よって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択するこ
とが可能であり、例えばアゾ顔料では特開昭61−27
2754号公報、特開昭56−167759号公報に示
された物質は可視領域で高感度を示すものが開示されて
おりまた、特開昭57−19576号公報、特開昭61
−228453号公報に示された化合物は、赤外領域ま
で感度を有していることが示されている。
【0006】これらの材料のうち赤外領域に感度を示す
ものは、近年進歩の著しいレーザービームプリンター
(以下LBPと略す)やLEDプリンターに使用され、
その需要頻度は高くなってきている。
【0007】これら有機光導電性化合物を用いた電子写
真感光体は、電気的、機械的双方の特性を満足させるた
めに、電荷輸送層と電荷発生層を積層させた機能分離型
の感光体として利用される場合が多い。一方、当然のこ
とながら電子写真感光体には、適用される電子写真プロ
セスに応じた感度、電気的特性、さらには光学的特性を
備えていることが要求される。
【0008】特に繰り返し使用される電子写真感光体に
おいては、その電子写真感光体表面にはコロナまたは直
接帯電、画像露光、トナー現像、転写工程、表面クリー
ニングなどの電気的、機械的外力が直接加えられるた
め、それらに対する耐久性も要求される。
【0009】具体的には、帯電時のオゾン、および窒素
酸化物による電気的劣化や、帯電時の放電、クリーニン
グ部材の摺擦によって表面が摩耗したり傷が発生したり
する機械的劣化、電気的劣化にたいする耐久性が求めら
れている。
【0010】電気的劣化は、光が照射した部分にキャリ
アーが滞留し光が照射していない部分と電位差が生じる
現象が特に問題であり、これはフォトメモリーとして生
じる。
【0011】機械的劣化は特に無機感光体と異なり、物
質的に柔らかいものが多い有機感光体には機械的劣化に
対する耐久性が劣り、耐久性向上は特に切望されている
ものである。
【0012】上記のような感光体に要求される耐久特性
を満足させるためにいろいろな試みがなされてきた。
【0013】表面層によく使用される摩耗性、電気特性
に良好な樹脂としては、ビスフェノールAを骨格とする
ポリカーボネート樹脂が注目されているが、前述したよ
うな問題点すべてを解決できるわけでもなく、次のよう
な問題点を有している。
【0014】(1)溶解性に乏しく、ジクロロメタンや
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭化水
素類の一部にしか良好な溶解性が示さないうえ、これら
の溶剤は低沸点のため、これらの溶剤で調製した塗工液
を用いて感光体を製造すると塗工面が白化しやすい。塗
工液の固形分管理などにも手間がかかる。
【0015】(2)ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外の
溶剤に対してはテトラヒドロフラン、ジオキサン、シク
ロヘキサノンあるいはそれらの混合溶剤に一部可溶であ
るが、その溶液は数日でゲル化するなど経時性が悪く、
感光体製造には不向きである。
【0016】(3)さらに上記(1)、(2)が改善さ
れたとしても、ビスフェノールAを骨格とするポリカー
ボネート樹脂にはソルベントクラックが発生しやすい。
【0017】(4)加えて従来のポリカーボネート樹脂
では該樹脂で形成された被膜に潤滑性がないため、感光
体に傷がつきやすく電子写真感光体の摩耗量を低くする
ようなクリーニング設定では画像欠陥になったり、クリ
ーニングブレードの早期の劣化によるクリーニング不
良、トナー融着などが生じてしまうことがあった。
【0018】前記(1)、(2)に挙げた溶液安定性に
ついては、ポリマーの構造単位として嵩高いシクロヘキ
シレン基を有するポリカーボネートZ樹脂を使用する
か、ビスフェノールZ、ビスフェノールCなどと共重合
させることによって解決されてきた。
【0019】また、ソルベントクラックについても特開
平6−51544号公報、特開平6−75415号公報
に開示されているように、シリコン変性ポリカーボネー
ト、エーテル変性ポリカーボネートを用いることにより
解決することが可能である。ところがこれら変性ポリカ
ーボネートは従来のポリカーボネート樹脂に比べソルベ
ントクラックを対策するために、ポリマー内の内部応力
に対して柔軟性をもたしている構造をとっているため、
結果、重合体本体の機械的強度が低下するという欠点が
あった。
【0020】また(4)に挙げた表面の潤滑性の付与に
ついては、表面層にフッ素系樹脂粒子を分散させた樹脂
層を設ける方法が効果的であるが、その分散性、凝集性
に問題があり均一で平滑な膜を形成することが困難であ
り、画像ムラやピンホール等の画像欠陥を有することが
避けられなかった。また分散性の良好な分散助剤等を用
いると、ほとんどの場合において電子写真特性の劣化が
生じてしまい、効果的なものは見い出せなかった。
【0021】さらに近年、特開昭57−17826号公
報、特開昭58−40566号公報に開示してあるよう
な、帯電部材に直接電圧をかけ電子写真感光体に電荷を
印加する直接帯電方式が主流となりつつある。
【0022】これは導電ゴムなどで構成されたローラー
状の帯電部材を直接電子写真感光体に当接させ電荷を印
加する方法であり、スコロトロンなどに比べ、オゾン発
生量が格段に少ない。スコロトロンは帯電器に流す電流
の80%前後はシールドに流れるため浪費されるのに対
して、直接帯電はこの浪費分がなく非常に経済的であ
る、などのメリットをもつ。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、直接帯電はパ
ッシェン則による放電による帯電のため帯電安定性が非
常に悪いという欠点をもつ。この対策として直流電圧に
交流電圧を重畳させた、いわゆるAC/DC帯電方式が
考案されている(特開昭63−149668号公報)。
【0024】この帯電方式により帯電時の安定性は良化
したが、ACを重畳するために電子写真感光体表面の放
電量は大幅に増大して、電子写真感光体の削れ量が増加
してしまうという欠点を新たに生じ、機械的強度のみな
らず電気的強度も要求されるようになってきた。
【0025】本発明の目的は、従来のポリカーボネート
樹脂を表面層として有していた問題点を解決し、表面の
摩擦係数を減少させ、クリーニング性、摩耗や傷に対す
る耐久性に優れ、かつ直接帯電による耐電気特性が良好
であり、しかも優れた耐ソルベントクラック性を有した
高画質で製造が容易な電子写真感光体を提供することで
ある。
【0026】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、導電
性支持体、感光層を有する電子写真感光体において、該
電子写真感光体の表面層が、フッ素系樹脂粒子および下
記式(1)または下記式(2)で示される末端構造を有
するポリアリレートを含有することを特徴とする電子写
真感光体から構成される。
【0027】
【化4】 Y:−O−Ar−(R)m−Rf (1) −NH−(Ar)1−(R)m−Rf (2) (Xは−CR34−(ただしR3 およびR4 は各々独立
に水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のア
ルキル基、または炭素数6〜12のアリール基であ
る)、置換されてもよい炭素数5〜11の1,1−シク
ロアルキレン基、炭素数2〜10のα,ω−アルキレン
基、単結合、−O−、−S−、−SO−、または−SO
2−である。また、R1、R2およびR5は各々独立に水素
原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、ア
リール、アルキレン基であり、a、bおよびcは各々独
立に0〜4の整数である。
【0028】またArは置換基を有してもよいアリール
基を示し、lおよびmは0または1の整数を示し、Rは
アルキル基、酸素原子、硫黄原子、−CO−、−COO
−、−NH−CO−およびこれら2種以上の組み合わせ
を示し、Rfは長鎖フッ化アルキル基を示す。)また本
発明は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリ
ッジ及び電子写真装置である。
【0029】具体的にはArとしては、
【0030】
【表1】 (ただし、Zはメチル基、塩素原子、臭素原子、フッ素
原子、ヨウ素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、
ニトロ基、水素原子などを示す。)などが挙げられ、R
fとしては、
【0031】
【表2】 などが挙げられ、Rとしては、
【0032】
【表3】 などが挙げられる。
【0033】式(1)または式(2)で示される構成単
位の具体例を表4に示すが、これらに限られるものでは
ない。
【0034】
【表4】 好ましい例としては、構成単位例1、4、5、8、14
が挙げられ特に構成単位1、8、14が好ましい。
【0035】本発明において用いられる式(1)または
式(2)で示される末端構造を有するポリアリレート
は、末端にパーフルオロアルキル基を有し、主鎖を形成
するポリアリレート鎖の分子量は1000〜10000
0の範囲で使用可能である。末端に存在するパーフルオ
ロアルキル基は塗料としてコーティングした際にフッ素
系樹脂粒子の凝集を防ぎ、フッ素系樹脂粒子が均一に分
散された膜を形成する。その結果、光の散乱による画質
の劣化を最小限にすることが可能となる。また、その主
鎖はポリアリレートであるので単独で成膜性を有し、機
械的強度や直接帯電による耐電気特性に優れる。また他
のポリアリレートやポリカーボネートなどの樹脂との相
溶性にも優れる。
【0036】本発明において用いられるポリアリレート
は、下記式(3)で示されるビスフェノールを通常溶解
性を上げるためテレフタル酸塩化物、イソフタル酸塩化
物の混合物とアルカリ下で溶媒/水系中で攪拌すること
により界面重合を行うことができる。
【0037】
【化5】 (Xは−CR34−(ただしR3およびR4は各々独立に
水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアル
キル基、または炭素数6〜12のアリール基である)、
置換されてもよい炭素数5〜11の1,1−シクロアル
キレン基、炭素数2〜10のα,ω−アルキレン基、単
結合、−O−、−S−、−SO−、または−SO2−で
ある。また、R1およびR2は各々独立に水素原子、ハロ
ゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリール、ア
ルキレン基であり、aおよびbは各々独立に0〜4の整
数である。) テレフタル酸塩化物、イソフタル酸塩化物の比率はその
重合体の溶解性を考慮して決定されるもので定説はな
い。ただしいずれかの塩化物が30mol%以下になる
と合成した重合体の溶解性が極端に低下するので注意が
必要である。通常は1/1の比率で合成するのが好まし
い。
【0038】本発明においては、重合反応の停止剤とし
て下記式(4)または下記式(5)で示される化合物を
用いることにより前述の末端構造をもつポリアリレート
を得ることができる。
【0039】 HO−Ar−(R)m−Rf (4) H2N−(Ar)1−(R)m−Rf (5) (Arは置換基を有してもよいアリール基を示し、lお
よびmは0または1の整数を示し、Rはアルキル基、酸
素原子、硫黄原子、−CO−、−COO−、−NH−C
O−およびこれら2種以上の組み合わせを示し、Rfは
長鎖フッ化アルキル基を示す。) 本発明の電子写真感光体においては式(3)で示される
ビスフェノールが同一のものから合成される重合体で
も、2種類以上の式(3)で示される別種のビスフェノ
ールから合成される共重合体でもよい。
【0040】本発明に用いられるポリアリレート樹脂の
構成単位の具体例を表5で示すが、これらに限られるも
のではない。
【0041】
【表5】 好ましい例としては、構成単位例1、2、7が挙げられ
特に構成単位1が好ましい。
【0042】本発明に用いられる前記末端構造を有する
ポリアリレートは、バインダー樹脂として単独で用いる
ことはもちろん、他の樹脂と混合して用いることも可能
である。混合可能な樹脂としては、ポリアリレート、ポ
リカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリアミド、
ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリ
サルホン、ポリアリルエーテル、ポリアセタール、ナイ
ロン、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹
脂、エポキシ樹脂、アリル樹脂、アルキット樹脂、ブチ
ラール樹脂などが挙げられる。
【0043】本発明に用いるフッ素系樹脂粒子として
は、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹
脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹
脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹
脂およびこれらの共重合体のなかから1種類あるいは2
種類以上を適宜選択するのが望ましいが、特に四フッ化
エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂が好ましい。また
上記以外の減磨耗剤、潤滑剤と混合しても良い。
【0044】樹脂の分子量や粒子の粒径は適宜選択する
ことができ特に制限されるものではない。
【0045】表面層におけるフッ素系樹脂粒子の比率は
フッ素系樹脂粒子の種類、感光層の構成によって適宜選
択される。添加量が多いと光の透過率が低下、感度が低
下したり、像露光の光が散乱して画像ににじみが出るな
どの弊害が生じる。また添加量が少ないと磨耗しやすく
本発明の効果が十分に得られない。表面層に対して一般
に0.1〜50重量%、特に好ましくは0.5〜40%
である。さらに必要に応じて分散助剤などの添加剤など
を添加することも可能である。
【0046】本発明の表面層を形成するに当たっては一
般に前述のバインダー樹脂中に前述のフッ素系樹脂粒子
を分散させ、ここに電荷輸送剤、溶媒を加え塗布液を作
製し、これを塗布手段により塗布し感光体を作製する。
このときに用いる溶剤としては、バインダー樹脂、電荷
輸送剤に対する溶解性で良好でかつ、フッ素系樹脂粒子
の分散性が良好なものを選定する。特に良好な例として
は、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類。ジエチルエー
テル、テトラヒドロフランなどのエーテル類。酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類。トルエン、ベンゼン
などの炭化水素類。クロロベンゼン、ジクロロメタンな
どのハロゲン化炭化水素類などが挙げられる。
【0047】本発明の電子写真感光体の表面層を作製す
るための塗布液の調合方法としてはフッ素系樹脂粒子、
電荷輸送剤、バインダー樹脂を溶媒とともに同時に分散
しても良い。また、フッ素系樹脂粒子、バインダー樹脂
をあらかじめ分散した分散液を作製し、あらかじめバイ
ンダー樹脂、電荷輸送剤を溶解した液に混合して塗布液
を作製しても良い。本発明に用いる電子写真感光体用塗
布液、またはフッ素系樹脂粒子分散液の作製に当たって
は単なる攪拌混合でも良いが必要に応じて、ボールミ
ル、ロールミル、サンドミル、高圧ホモジナイザーなど
の分散手段を用いても良い。分散粒径は用いるフッ素系
樹脂粒子の固有1次粒径に近く、かつ均一な分布をもつ
ことが理想である。
【0048】本発明による電子写真感光体は特に優れた
耐ソルベントクラック性、機械的強度そしてAC帯電に
おける耐電気特性を合わせ持ち、良好な電子写真特性を
持っているものである。
【0049】本発明の重合体のもつアリレート構造はA
C帯電による電気的劣化に強く、従来のカーボネート結
合より耐電気性能が上がっている。この理由は確認され
ていないがカーボネート結合はカルボキシ基の両側に酸
素原子があるためダイポールモーメントが大きく電気エ
ネルギーにたいして弱いためと推測される。
【0050】このアリレート構造を有することにより剛
性率がまして、機械的強度も向上する。そこにフッ素系
樹脂粒子を加えてやることにより更なる耐久性をもたせ
ることができ、また膜中にフッ素系樹脂粒子をもつこと
により内部応力をかなり緩和することが可能となる。よ
って、表面もフッ素系樹脂粒子でソルベントクラックの
要因となる薬品の侵入を防御し、仮に内部に侵入しても
応力を緩和してクラックを生じさせないと推定される。
【0051】以下本発明に用いる電子写真感光体の構成
について説明する。
【0052】本発明における電子写真感光体は、感光層
が電荷輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単
層型であっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離した積
層型でもよいが電子写真特性的には積層型が好ましい。
【0053】使用する導電性基体は導電性を有するもの
であればよく、アルミニウム、ステンレスなどの金属、
あるいは導電層を設けた金属、紙、プラスチックなどが
挙げられ、形状はシート状、円筒状などがあげられる。
【0054】LBPなど画像入力がレーザー光の場合は
散乱による干渉縞防止、または基盤の傷を被覆すること
を目的とした導電層を設けてもよい。これはカーボンブ
ラック、金属粒子などの導電性粉体をバインダー樹脂に
分散させて形成することができる。導電層の膜厚は5〜
40μm、好ましくは10〜30μmが適当である。
【0055】そのうえに接着機能を有する中間層をもう
ける。中間層の材料としては、ポリアミド、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロー
ス、カゼイン、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン、
などが挙げられる。これらは適当な溶剤に溶解して塗布
される。中間層の膜厚は0.05〜5μm、好ましくは
0.3〜1μmが適当である。
【0056】中間層の上には電荷発生層が形成される。
本発明に用いられる電荷発生物質としては、セレン−テ
ルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、フタロシア
ニン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリ
スアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キ
ナクリドン、非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられ
る。機能分離型の場合、電荷発生層は前期電荷発生物質
を0.3〜4倍量の結着剤樹脂および溶剤とともにホモ
ジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミルおよび液衝
突型高速分散機などの方法でよく分散し、分散液を塗
布、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は5μm
以下、好ましくは0.1〜2μmが適当である。
【0057】電荷輸送層は主として電荷輸送材料と本発
明からなるバインダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料
中にフッ素系樹脂粒子を分散させたものを塗工乾燥して
形成する。用いられる電荷輸送材料としては、トリアリ
ールアミン系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化
合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、ト
リアリルメタン系化合物、チアゾール系化合物などが挙
げられる。
【0058】これらは0.5〜2倍量のバインダー樹脂
と組み合わされ塗工、乾燥し電荷輸送層を形成する。電
荷輸送層の膜厚は5〜40μm、好ましくは15〜30
μmが適当である。
【0059】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0060】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電圧
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光などの像露光手段(不図示)からの画像露
光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が
順次形成されていく。
【0061】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。
【0062】像転写を受けた転写材7は、感光体面から
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
【0063】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。尚、一次帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
【0064】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジや複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱可能に構成しても良い。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化し、装置本体のレール12などの案内手
段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ
とすることができる。
【0065】また、画像露光光4は、電子写真装置が複
写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化
し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、
LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動な
どにより照射される光である。
【0066】一方、ファクシミリのプリンターとして使
用する場合には、画像露光光4は受信データをプリント
するための露光光になる。図2はこの場合の1例をブロ
ック図で示したものである。
【0067】コントローラー14は画像読取部13とプ
リンター22を制御する。コントローラー14の全体は
CPU20により制御されている。画像読取部13から
の読取データは、送信回路16を通して相手局に送信さ
れる。相手局から受けたデータは受信回路15を通して
プリンター22に送られる。画像メモリには所定の画像
データが記憶される。プリンターコントローラー21は
プリンター22を制御している。17は電話である。
【0068】回線18から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路15で復調された後、CPU20によって画像情報を
復号処理され順次画像メモリ19に格納される。そし
て、少なくとも1ページの画像が画像メモリ19に格納
されると、そのページの画像記録を行う。CPU20
は、画像メモリ19から1ページの画像情報を読み出
し、プリンターコントローラー21に復号化された1ペ
ージの画像情報を送出する。プリンターコントローラー
21は、CPU20からの1ページの画像情報を受け取
ると、そのページの画像情報記録を行うべくプリンター
22を制御する。CPU20は、プリンター22による
記録中に、次のページの受信を行っている。
【0069】このようにして画像の受信と記録が行われ
る。
【0070】
【実施例】以下実施例に従って説明する。
【0071】(実施例1)直径30φ、長さ254mm
のアルミニウムシリンダーを支持体とし、そに表面に、
以下の材料より構成される塗料を支持体上に浸せき法で
塗布し140℃、30分熱硬化して15μmの導電層を
形成した。
【0072】 導電性顔料:SnO2コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング剤:シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール、メトキシプロパノール0.2/0.8 20部 次にこの上にNメトキシメチル化ナイロン3部および共
重合ナイロン3部をメタノール65部、nブタノール3
0部の混合溶媒に溶解した溶液を浸せき法で塗布し0.
5μmの中間層を形成した。
【0073】次にCuKαのX線回折スペクトルにおけ
る回折角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、2
3.9°、27.1°に強いピークを有するTiOPc
4部とポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM
2、積水化学製)2部およびシクロヘキサノン60部を
φ1mmガスラビーズを用いたサンドミル装置で4時間
分散したあとエチルアセテート100部を加えて電荷発
生層用分散液を調製した。これを浸せき法で塗布し0.
3μmの電荷発生層を形成した。
【0074】次にフッ素系樹脂粒子分散液の作製工程と
して 4フッ化エチレン樹脂粉末(ルブロンL−2、ダイキン工業製) 25部 表6条件1記載の重合体 25部 モノクロロベンゼン 75部 を十分に混合した後φ1mmガラスビーズを用いたサン
ドミル装置で4時間分散してフッ素系樹脂粒子分散液を
作製した。
【0075】次に下記構造式のアミン化合物9部
【0076】
【化6】 下記構造式のアミン化合物1部
【0077】
【化7】 と前出の表6条件1記載の重合体10部とフッ素系樹脂
粒子分散液12.5部をモノクロロベンゼン30部ジク
ロロメタン70部の混合溶媒に溶解した。固形分量に対
するフッ素系樹脂粒子の含有率は10%である。
【0078】この重合体は所定のビスフェノール(0.
01mol)を水酸化ナトリウム(0.8g)塩化テト
ラメチルアンモニウム(1g)を水100mlに溶かし
1lのミキサー中に投入しこれに1,2−ジクロロエタ
ン(30ml)にテレフタル酸塩化物(0.005mo
l)、イソフタル酸塩化物(0.005mol)を溶か
したものを攪拌しながら投入し10分高速攪拌し2時間
放置後、式(5)で示される表6条件1記載の化合物
(0.0001mol)を添加して反応を停止した。そ
の後1,2ジクロロエタン液を回収しこれに大量のヘキ
サンを投入しポリマーとして回収したものである。なお
回収後水洗浄、クロロホルム溶解、メタノール滴下によ
る精製工程を行ったものを用いた。
【0079】この塗料を浸せき法で塗布し120℃2時
間乾燥し25μmの電荷輸送層を形成した。
【0080】次に評価について説明する。
【0081】装置はヒューレットパッカード製LBP
「レーザージェット4plus」(プロセススピード7
1mm/sec)を改造して用いた。改造は一次帯電の
制御を定電流制御を定電圧制御とした。作成した電子写
真感光体をこの装置で28℃90%RH下で通紙耐久を
おこなった。シーケンスはプリント1枚ごとに1回停止
する間欠モードとした。
【0082】トナーがなくなったならば補給し画像で問
題がでるまで耐久した。また、研磨テープを用いたテー
バー摩耗試験機を用い15分摩耗させそのときの重量減
少分を測定した。
【0083】ソルベントクラック性は表面に指脂を付着
させ1週間放置し顕微鏡観察によりソルベントクラック
の有無を観察した。
【0084】フッ素系樹脂粒子の分散性はフッ素系樹脂
粒子分散液中のフッ素系樹脂粒子の粒径を粒度分布測定
装置にて測定することで評価した。
【0085】その結果を表6に示す。
【0086】
【表6】 ポリアリレートのテレフタル酸塩化物とイソフタル酸塩
化物の混合比はモル比で1:1とした。
【0087】(実施例2−9)電荷輸送層のバインダー
に表6の条件2から9のものを用いた以外は実施例1と
同様に電子写真感光体を作製し評価した。その結果を表
7に示す。
【0088】(実施例10)表面層中のフッ素系樹脂粒
子の含有率を30%に変えた以外は実施例1と同様に電
子写真感光体を作製した。さらに実施例1と同様に評価
行い、その結果を表7に示した。
【0089】(実施例11)表面層中のフッ素系樹脂粒
子としてポリ3フッ化塩化エチレン樹脂(ダイフロン、
ダイキン工業製)を用いた以外は実施例1と同様に電子
写真感光体を作製した。さらに実施例1と同様に評価行
い、その結果を表7に示した。
【0090】(実施例12)表面層中のフッ素系樹脂粒
子としてポリ4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン樹
脂(ネオフロン、ダイキン工業製)を用いた以外は実施
例1と同様に電子写真感光体を作製した。さらに実施例
1と同様に評価行い、その結果を表7に示した。
【0091】(実施例13)フッ素系樹脂粒子の分散助
剤としてクシ型グラフトポリマー(GF−300、東亜
合成製)を固形分量に対して1%用いた以外は実施例1
と同様に電子写真感光体を作製した。さらに実施例1と
同様に評価行い、その結果を表7に示した。
【0092】
【表7】 (比較例1)下記構造式のアミン化合物9部
【0093】
【化8】 下記構造式のアミン化合物1部
【0094】
【化9】 と表6条件1のバインダー樹脂10部をモノクロロベン
ゼン30部ジクロロメタン70部の混合溶媒に溶解し
た。この塗料を実施例1と同様の電荷発生層塗布済みア
ルミニウムシリンダー上に浸せき法で塗布し120℃2
時間乾燥し25μmの電荷輸送層を形成した。
【0095】この電子写真感光体を実施例1と同様に評
価を行った。結果は、表9に示した。
【0096】(比較例2、3)電荷輸送層のバインダー
に表8の条件1、2のものを用いた以外は比較例1と同
様に電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を
実施例1と同様に評価を行った。結果は、表9に示し
た。
【0097】(比較例4、5)電荷輸送層のバインダー
に表8の条件1、2のものを用いた以外は実施例1と同
様に電子写真感光体を作製した。この電子写真感光体を
実施例1と同様に評価を行った。結果は、表9に示し
た。
【0098】(比較例6)表面層中のフッ素樹脂粒子の
含有率を55%に変えた以外は、実施例1と同様に電子
写真感光体を作製した。この電子写真感光体を実施例1
と同様に評価を行った。結果は、表9に示した。
【0099】(比較例7)フッ素系樹脂粒子の分散助剤
としてクシ型グラフトポリマー(GF−300、東亜合
成製)を固形分量に対して4%用いた以外は比較例4と
同様に電子写真感光体を作製した。さらに実施例1と同
様に評価を行い、その結果を表9に示した。
【0100】
【表8】
【0101】
【表9】
【0102】
【発明の効果】以上に説明下のように本発明の電子写真
感光体は、摩擦係数を減少させることによりクリーニン
グ性および摩耗や傷に対する耐久性が良好であり、さら
に直接帯電による放電に対する耐電気特性が良好であ
り、さらに優れた耐ソルベントクラック性を有した高画
質で製造が容易な直接帯電に適した電子写真感光体を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【図2】本発明の電子写真感光体を有するファクシミリ
のブロック図の例を示す図である。
【符号の説明】
1 本発明の電子写真感光体 2 軸 3 一次帯電手段 4 画像露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 像定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ 12 レール 13 画像読取部 14 コントローラー 15 受信回路 16 送信回路 17 電話 18 回線 19 画像メモリ 20 CPU 21 プリンターコントローラー 22 プリンター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、フッ素
    系樹脂粒子および下記式(1)または下記式(2)で示
    される末端構造を有するポリアリレートを含有すること
    を特徴とする電子写真感光体。 【化1】 Y:−O−Ar−(R)m−Rf (1) −NH−(Ar)1−(R)m−Rf (2) (Xは−CR34−(ただしR3およびR4は各々独立に
    水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアル
    キル基、または炭素数6〜12のアリール基である)、
    置換されてもよい炭素数5〜11の1,1−シクロアル
    キレン基、炭素数2〜10のα,ω−アルキレン基、単
    結合、−O−、−S−、−SO−、または−SO2−で
    ある。また、R1、R2およびR5は各々独立に水素原
    子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリ
    ール基、アルキレン基であり、a、bおよびcは各々独
    立に0〜4の整数である。またArは置換基を有しても
    よいアリール基を示し、lおよびmは0または1の整数
    を示し、Rはアルキル基、酸素原子、硫黄原子、−CO
    −、−COO−、−NH−CO−およびこれら2種以上
    の組み合わせを示し、Rfは長鎖フッ化アルキル基を示
    す。)
  2. 【請求項2】 前記電子写真感光体において、表面層に
    含有されるフッ素系樹脂粒子が4フッ化エチレン樹脂、
    3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化エチレンプロピレ
    ン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2
    フッ化2塩化エチレン樹脂、及びこれら共重合体から選
    ばれる一種類または二種類以上の樹脂からなることを特
    徴とする特許請求範囲第1項記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記電子写真感光体において、表面層に
    含有されるフッ素系樹脂粒子の含有量が0.1〜50重
    量%であることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の
    電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体、及び帯電手段、現像手
    段及びクリーニング手段からなる群から選ばれる少なく
    とも一つの手段を一体に支持し、電子写真装置本体に着
    脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、前記電子
    写真感光体が、導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、フッ素
    系樹脂粒子および下記式(1)または下記式(2)で示
    される末端構造を有するポリアリレートを含有する電子
    写真感光体であることを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。 【化2】 Y:−O−Ar−(R)m−Rf (1) −NH−(Ar)1−(R)m−Rf (2) (Xは−CR34−(ただしR3およびR4は各々独立に
    水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアル
    キル基、または炭素数6〜12のアリール基である)、
    置換されてもよい炭素数5〜11の1,1−シクロアル
    キレン基、炭素数2〜10のα,ω−アルキレン基、単
    結合、−O−、−S−、−SO−、または−SO2−で
    ある。また、R1、R2およびR5は各々独立に水素原
    子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリ
    ール基、アルキレン基であり、a、bおよびcは各々独
    立に0〜4の整数である。またArは置換基を有しても
    よいアリール基を示し、lおよびmは0または1の整数
    を示し、Rはアルキル基、酸素原子、硫黄原子、−CO
    −、−COO−、−NH−CO−およびこれら2種以上
    の組み合わせを示し、Rfは長鎖フッ化アルキル基を示
    す。)
  5. 【請求項5】 電子写真感光体、帯電手段、像露光手
    段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置におい
    て、前記電子写真感光体が、導電性支持体、感光層を有
    する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面
    層が、フッ素系樹脂粒子および下記式(1)または下記
    式(2)で示される末端構造を有するポリアリレートを
    含有する電子写真感光体であることを特徴とする電子写
    真装置。 【化3】 Y:−O−Ar−(R)m−Rf (1) −NH−(Ar)1−(R)m−Rf (2) (Xは−CR34−(ただしR3およびR4は各々独立に
    水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアル
    キル基、または炭素数6〜12のアリール基である)、
    置換されてもよい炭素数5〜11の1,1−シクロアル
    キレン基、炭素数2〜10のα,ω−アルキレン基、単
    結合、−O−、−S−、−SO−、または−SO2−で
    ある。また、R1、R2およびR5は各々独立に水素原
    子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリ
    ール基、アルキレン基であり、a、bおよびcは各々独
    立に0〜4の整数である。またArは置換基を有しても
    よいアリール基を示し、lおよびmは0または1の整数
    を示し、Rはアルキル基、酸素原子、硫黄原子、−CO
    −、−COO−、−NH−CO−およびこれら2種以上
    の組み合わせを示し、Rfは長鎖フッ化アルキル基を示
    す。)
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018180245A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2018180244A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2021071564A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体
JP2021071565A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体

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JP2018180245A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2018180244A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
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JP2021071565A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子写真感光体

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