JP3140640B2 - 非接触型センサの検出回路 - Google Patents

非接触型センサの検出回路

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JP3140640B2
JP3140640B2 JP06223712A JP22371294A JP3140640B2 JP 3140640 B2 JP3140640 B2 JP 3140640B2 JP 06223712 A JP06223712 A JP 06223712A JP 22371294 A JP22371294 A JP 22371294A JP 3140640 B2 JP3140640 B2 JP 3140640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触型センサの検出
回路に関し、特に単電源での駆動により、非接触で電圧
又は電流を測定する非接触型センサの検出回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本例では電気自動車に用いられる非接触
の電圧センサ又は電流センサを例にして説明する。
【0003】電気自動車というのは、バッテリで駆動さ
れているものであり、運転者は表示されているバッテリ
の残存容量を見て、後どのくらい走行可能かを判断する
ので、その残存容量の推定は非常に高精度が要求され
る。
【0004】このため、一般に非接触で電圧又は電流を
計るものは、CT式、サーボ式等があるが、高精度測定
に適しているのはサーボ式を用いるのが一般的である。
このような、サーボ式の非接触の電圧センサについて以
下に説明する。
【0005】図5は従来のサーボ式の非接触の電圧セン
サの概略構成図である。図において、1はコイルであ
る。コイル1は磁心に一次巻線と2次巻線が巻かれ、ギ
ャップにはホール素子3を配置している。ホール素子3
はコイル1に発生する磁束密度に比例した電圧を出力端
子に発生する。
【0006】また、コイル1の一次巻線1bの一方は抵
抗値が大きい抵抗5がその一方と入力端子7との間に接
続され、抵抗7は外部のバッテリ9の一方に接続され、
一次巻線1bの他方はバッテリ9の他方に接続されてい
る。また、バッテリ9には負荷11が並列接続されてい
る。
【0007】13は差動増幅回路である。差動増幅回路
13はホール素子の出力を入力し、その誤差を増幅して
電流バッファ15に出力する。
【0008】電流バッファ15は、NPNのトランジス
タ15aとPNPのトランジスタ15bとからなり、そ
れぞれのベースは差動増幅回路13の出力に接続され、
両方のエミッタはコイル1の二次側の他方に接続されて
いる。つまり、電流バッファ15はプッシュプル回路を
構成している。
【0009】17は検出抵抗である。検出抵抗17の一
方はコイル1の二次巻線1cの一方に接続され、他方は
アースに接続されている。
【0010】19はDC−DCコンバータである。DC
−DCコンバータ19は、電圧センサの外部に配置さ
れ、サブバッテリ10からの電圧を±12Vに変換し、
差動増幅回路13と電流バッファ15の駆動電源として
供給している。
【0011】つまり、コイル1の磁心内のギャップにホ
ール素子3を挿入し、このホール素子3の出力を差動増
幅回路13に入力し、差動増幅回路13の出力を電流バ
ッファ15を介してコイル1の2次側に流すサーボ系を
構成している。
【0012】このようなサーボ系を構成することによっ
て、バッテリ電圧に比例した電流を検出抵抗17に流
し、この抵抗17端の電圧を主バッテリ9の端子電圧と
して出力するものである。
【0013】上記のように構成された従来の電圧センサ
について動作を説明する。負荷11の変動に伴って、バ
ッテリ9からは、放電電流が供給される。
【0014】この放電電流は電圧センサ側にも出力さ
れ、抵抗5、コイル1の一次側1bに出力される。これ
により、コイル1のコア内に磁束Φが発生する。
【0015】このとき、ホール素子3の出力には磁束Φ
に対応する電圧が得られ、この電圧は差動増幅回路1
3によって、±12Vの範囲で増幅されて電流バッファ
15に出力され、電流バッファ15によりこの電流がコ
イル1の二次巻線1c側に流れ、出力抵抗RLを介して
アースに流れる。このとき、コイル1の磁心には磁束Φ
を打ち消す方向に磁束にΦが発生する。つまり、一
次巻線に流れる電流I1による磁束Φとは逆方向の磁
束を発生させているため、常にコイル1及びホール素子
は磁気平衡状態となっている。
【0016】このときのコイル1の一次巻線と二次巻線
の電流の関係は、 I1×N1=I2×N2 N1:一次巻線の巻数 N2:二次巻線の巻数 であり、出力抵抗RLの両端電圧は、
【数1】E=R2×(N1/N2)×I1=(R2N1
I1)/N2 となり、出力電圧Eは、計測電流に比例した電圧を得る
ことができる。
【0017】そして、例えば、一次巻き線にI1が流れ
(被測定電圧がプラス)、磁束Φをつくり、それを打
ち消すように電流バッファ15aにより電流I2が流れ
磁束Φをつくり、磁気平行状態にあるとする。このと
きのΦとΦの関係を微視的に考えれば、Φ=Φ
になった瞬間、ホール素子の出力はゼロとなり、差動増
幅器13と電流バッファ15aの出力I2が減少するの
で、磁束Φも減少する。しかし、Φ<Φになった
瞬間、磁束Φ−Φをホール素子が検知し、Φ=Φ
となるように電流バッファ15aは電流I2を流すの
で、再びΦ=Φとなる。また一次巻き線の電流I1
が逆向きの時(被測定電圧がマイナス)、電流バッファ
15bにより電流I2が流れ、同様に動作する。この様
に、磁束ΦはΦの近傍で常に変動しながら磁気平行
状態を保つ。
【0018】つまり、たとえ被測定電圧または、被測定
電流が変化しても、同じ極性の範囲であれば、電流バッ
ファ15は、aまたはbのどちらかのみがオン状態にあ
るので、被測定値の変化により、オンする電流バッファ
がかわることはない。すなわち、同じ電流バッファの出
力電流が増減するだけである。
【0019】従って、検出抵抗17の両端の電圧は、±
12Vの範囲で、主バッテリ9の両端電圧に比例した電
圧となっていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記の非接触型センサ
の検出回路は、±12Vの駆動電源を差動増幅回路と電
流バッファに供給し、コイルの磁心内のギャップに挿入
されたホール素子からの出力差を増幅し、この差動増幅
回路の出力に応じた電流を電流バッファがコイルの二次
巻線に流すサーボ系を構成にすることで、コイル1を磁
気平衡状態に保つようにし、このとき二次巻線に流れる
電流に対応する電圧を検出抵抗の両端で得るものであ
る。
【0021】この駆動電源を±12Vにしているのは、
オペアンプは通常±電源を用いるということと、±の電
流または、電圧を測定するためである。
【0022】特に、電気自動車においては、できるだけ
搭載する部品を少なくする等してバッテリの電力消費を
低減させることが必要であるが、電気自動車のサブバッ
テリは+12Vであるため、単に主バッテリの放電電流
又は端子電圧を検出するために、−12V用のバッテリ
又は−12Vを出力するコンバータを設けなくてはなら
ないという問題点があった。
【0023】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、単電源の駆動により、コイル内を磁気平
衡状態に保ちながら、精度よく電流又は電圧を検出でき
る非接触型センサの検出回路を得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の非接触型センサ
の検出回路は、負極をアースに接続し、正極から所定の
単電源を供給するバッテリに接続された非接触型センサ
の検出回路である。この非接触型センサの検出回路は、
二次巻線を有する磁心のギャップに設けられ、前記磁心
内に発生する磁束に応じた電圧を出力するホール素子
と、一方の電源入力端子を前記単電源に、他方の電源入
力端子を前記アースに接続して前記前記ホール素子の両
端の電圧差を増幅する差動増幅回路と、2個の相補型の
トランジスタを備え、一方のトランジスタのコレクタを
前記単電源に共通接続すると共に、他方のトランジスタ
のコレクタを前記アースに共通接続し、かつ前記二次巻
線の一端に出力端子を接続して、前記差動増幅回路から
の電圧に比例した電流を前記出力端子に得る電流バッフ
ァと、前記二次巻線の他端に、一方が接続された出力抵
抗と、一方の電源入力端子を前記単電源に、他方の電源
入力端子を前記アースに接続し、かつ出力を前記出力抵
抗の他方に接続したボルテージフォロワと、いずれか一
方を可変抵抗にした第1の抵抗と第2の抵抗とを直列接
続し、該分圧点を前記ボルテージフォロワのプラス入力
に接続し、一方を前記単電源に、他方を前記アースに接
続した直列回路とを備えたことを要旨とする。
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】本発明においては、少なくとも、二次巻線を有
する磁心のギャプに設けられたホール素子が、磁心内に
磁束が発生したとき、その磁束に応じた電圧を出力端子
に発生する。
【0028】また、バッテリからは単電源が各回路に供
給され、差動増幅回路がホール素子の両端の電圧差を単
電源の範囲で増幅し、電流バッファのいずれかのトラン
ジスタが差動増幅回路からの電圧に応じてオン状態にな
り、出力端より、二次巻線、出力抵抗、ボルテージフォ
ロワを介して差動増幅回路からの電圧に比例した電流を
一次巻線の電流と逆向きの方向に流すことによってコイ
ル内を磁束を平衡に保つ。
【0029】このとき、ボルテージフォロワは出力の電
圧を基準電圧に維持するので、出力抵抗に現れる両端の
電圧は、差動増幅回路からの電圧に応じた±(単電源/
2)の範囲の電圧が発生する。
【0030】また、ボルテージフォロワは、第1の抵抗
と第2の抵抗と(いずれか一方が可変抵抗)を直列接続
し、一方を単電源に、他方をアースに接続した直列回路
の分圧点の電圧を入力し、出力をその分圧点の電圧にな
るように維持する。
【0031】また、第1又は第2の抵抗はいずれかが可
変抵抗であるから、この可変抵抗の抵抗値に応じた分圧
点の電圧となり、定電圧回路の出力である基準電圧もこ
の電圧になるため、可変抵抗の変化に応じて測定範囲が
拡大する。このとき、基準電圧制御部は電池の放電又は
充電が知らせられると、非接触センサの二次側を流れる
電流の方向に応じて、単電源電圧に接続された直列回路
の分圧点がアース電圧又は単電源電圧に変更されるた
め、ボルティージフォロワの出力端は自動的にこの変更
に伴う電圧となるから放電時と充電時には、出力抵抗の
両端を測定すると、アース電圧と単電源電圧の範囲の測
定レンジが得られることになる。
【0032】
【0033】
【実施例】
実施例1 図1は実施例1の概略構成図である。図において、R
L、1〜15は上記と同様なものであるが、同図に示す
ように、差動増幅回路13と電流バッファ15の駆動電
源Vはサブバッテリ10からの+12Vのみとなってい
る。
【0034】19は定電圧回路である。定電圧回路19
は、抵抗20と抵抗22とを直列接続した直列回路の一
方が+12Vに、他方がアースに接続され、ボルテージ
フォロア24の入力が抵抗20と抵抗22の分圧点に、
出力が抵抗RLの他方に、抵抗RLの一方はコイル1の
二次巻線1cの他方に接続されている。
【0035】上記のように構成された電圧センサについ
て動作を説明する。また、本例では、抵抗20と抵抗2
2の値は同じとし、分圧点の電圧はV/2とする。
【0036】負荷の変動に伴って、バッテリ9からは、
放電電流が供給される。
【0037】この放電電流は電圧センサ側にも出力さ
れ、抵抗5、コイル1の一次側1bに出力される。これ
により、コイル1のコア内に磁束Φ1が発生する。
【0038】このとき、ホール素子3の出力には磁束Φ
1に対応する電圧が得られ、この電圧は差動増幅回路1
3によって、0V〜+12Vの範囲で増幅されて電流バ
ッファ15に出力される。
【0039】この出力により、電流バッファ15のトラ
ンジスタ15aがオン状態となって、コイル1の二次巻
線1c側に磁束Φを打ち消す磁束Φ(Φ=Φ
を作る電流Ioutが流れ、出力抵抗RLを介して流れ
る。
【0040】つまり、一次巻線に流れる電流I1による
磁束Φとは逆方向の磁束を発生させているため、常に
コイル1内は磁気平衡状態となっている。
【0041】またこのとき、ボルテージフォロワ24の
出力端VLは、常にV/2となっており、抵抗RLの両
端電圧VLは、 VL=Iout×RL−V/2 となる。
【0042】例えば、一次巻き線にI1が流れ(被測定
電圧がプラス)、磁束Φをつくり、それを打ち消すよ
うに電流バッファ15aにより電流I2が流れ磁束Φ
をつくり、磁気平行状態にあるとする。このときの、Φ
とΦの関係を微視的に考えれば、Φ=Φになっ
た瞬間、ホール素子の出力はゼロとなり、差動増幅器1
3と電流バッファ15aの出力I2が減少するので、磁
束Φも減少する。しかし、Φ<Φになった瞬間、
磁束Φ−Φをホール素子が検知し、Φ=Φとな
るように電流バッファ15aは電流I2を流すので、再
びΦ=Φとなる。また、一次巻き線の電流I1が逆
向きの時(被測定電圧がマイナス)、電流バッファ15
bにより電流I2が流れ、同様に動作する。この様に、
磁束ΦはΦの近傍で常に変動しながら磁気平行状態
を保つ。
【0043】つまり、たとえ被測定電圧または、被測定
電流が変化しても、同じ極性の範囲であれば、電流バッ
ファ15は、aまたはbのどちらかのみがオン状態にあ
り、被測定値の変化により、オンする電流バッファがか
わることはない。すなわち、同じ電流バッファの出力電
流が増減するだけである。
【0044】従って、サブバッテリ19からの+12V
だけでも、常にコイルの一次側と二次側に逆方向の電流
を流すことができるので、コイル内を磁気平衡状態にす
ることが可能となっている共に、±6Vの範囲で検出し
ているので、検出電圧精度も従来と比較して同じとな
る。
【0045】また、サブバッテリからの+12Vだけで
よいので、DC−DCコンバータが不要になるから、車
両に搭載した場合は限られた車内を有効利用できる。
【0046】実施例2 図2は実施例2の概略構成図である。同図に示すように
定電圧回路の抵抗20が可変抵抗にされている。これ
は、実施例1では、抵抗20と抵抗22とを同じにし
て、分圧点の電圧を6Vとしたが、例えばコイル1の一
次側の抵抗5の値が小さいときは、大きい電流がコイル
1の一次側及び二次側に流れる。このような場合は、分
圧点の電圧が6Vのままではコイル内を磁気平衡状態を
維持できないし、また測定したとしても測定範囲が狭
い。
【0047】そこで、図2に示すように、抵抗20を固
定値にしないで、操作されることにより抵抗値が変わる
可変抵抗23とボルテージフォロア24からなる定電圧
回路21にしている。
【0048】このようにすることにより、可変抵抗23
が操作されて、その抵抗値が変わるに伴って、可変抵抗
23と抵抗22との分圧点の電圧が変更し、定電圧回路
21のボルテージフォロア24がこの分圧点の電圧Vb
xと出力が常に同じになるように動作する。
【0049】従って、抵抗RLの両端電圧VLは、
【数2】VL=Iout×RL+Vbx VL=−Iout×RL+Vbx ただし、(Vbx=0<Vbx<12V) となり、例えばコイル1の一次側の抵抗5の値が小さい
ものであっても、コイル内を磁気平衡状を維持できると
共に、測定範囲を大きくできる。
【0050】実施例3 実施例3は電流センサに本発明を適用した例である。定
電圧回路の構成は実施例1でもよいが、本例では測定範
囲を大きくとるために、抵抗20は可変抵抗23にした
定電圧回路21にしている。
【0051】また、本実施例では、電流の方向とトラン
ジスタの電圧との関係を用いて詳細に説明する。
【0052】例えば可変抵抗23の抵抗値R1の可変範
囲は0<R1≦R2とする。R2は抵抗22の抵抗値で
ある。つまり、可変抵抗23の抵抗値R1を0<R1≦
R2とすることにより、正と負方向の電流の測定範囲
を、
【数3】正:負={R2/(R1+R2)}:{R1/
(R1+R2)} としている。
【0053】また、電流センサは、主バッテリと負荷と
の電力線をコイルの磁心にとうしている。
【0054】次に動作を説明する。例えば、可変抵抗2
3の抵抗値R1と抵抗22の抵抗値R2とは同じとし、
分圧点の電圧=V/2とする。(但し、V=12V) 負荷負荷の変動に伴って、バッテリ9からは、電流セン
サのコイル1を介して放電電流が負荷側に流れる。この
放電電流によって、コイル1のコア内に磁束Φが発生
し、ホール素子3の出力には磁束Φに対応する電圧が
得られ、この電圧は差動増幅回路13によって、0V〜
+12Vの範囲で増幅されて電流バッファ15に出力さ
れ、電流バッファ15のトランジスタ15aがオン状態
となって、コイル1に発生した磁束に応じた電流Iou
tが二次巻線、抵抗RL、ボルテージフォロア24側に
向かって流れる(以下負方向の電流という)。
【0055】この、二次側を流れる電流によって、磁束
Φとは逆方向の磁束Φが発生して、常にコイル1内
は磁気平衡状態となっている。このとき、ボルテージフ
ォロワ24の出力は分圧点の電圧V/2と常に同じであ
り、この出力電圧を基準電圧とすると、電流バッファ1
5のトランジスタ15aのコレクターエミッタ間の電圧
をVCEとしたときの負方向の電流が流れたときの、電
流バッファ15の出力電圧VEは最大で、 VE=(V−VCE)−V/2 となる。
【0056】次に、例えば時間が経過してバッテリ9の
電圧が前より低下すると、コイル1の一次側1bに流れ
る電流I1は前より小さく、コイル1の磁心に発生する
磁束Φも減少する。
【0057】この磁束がホール素子3により検出され、
差動増幅回路13により増幅されて電流バッファ15に
出力されるが差動増幅回路13の出力電圧は前より低下
するため、電流バッファ15のトランジスタ15aがオ
フし、トランジスタ15bがオン状態となって、ボルテ
ージフォロア24、抵抗RL、二次巻線1c、トランジ
スタ15bを介して電流が流れ込む(以下正方向の電流
という)。
【0058】このとき、コイル1の磁心には磁束Φ
打ち消す方向に磁束にΦが発生して、コイル1内の磁
気平衡状態が保たれ、電流バッファ15の出力VEは、 VE=(V/2)−VCE となる。
【0059】従って、可変抵抗23と抵抗22との抵抗
値がR1=R2のときは、電流の向きが正又は負方向を
とるときの電流バッファ15の出力VEは以下の関係と
なる。
【0060】負方向のときは、
【数4】VE=(V−VCE)−(V/2)=(V/
2)−VCE 正方向のときは VE=(V/2)−VCE であるから、負と正方向における電流測定範囲は1:1
の関係となっている。
【0061】次に、可変抵抗23を変えて、その抵抗値
R1=R2/2にし、ボルテージフォロア24の出力で
ある基準電圧を(2/3)Vとした場合を説明する。
【0062】上記説明のように、負荷の変動に伴って、
コイル1内の磁気平衡状態を保つために、負又は正の電
流Ioutが電流バッファ15から二次巻線、検出抵抗
RL、ボルテージフォロアに流れたり、ボルテージフォ
ロア、検出抵抗RL、二次巻線、電流バッファ15に流
れる。
【0063】このときの電流バッファの出力は、負の方
向のときは、
【数5】VE=(V−VCE)−(2V/3)=(V/
3)−VCE 正の方向のときは、 VE=(2V/3)−VCE となる。従って、正と負方向の電流測定範囲は、2:1
の関係となっている。
【0064】さらに、可変抵抗23を変えて、その抵抗
値R1=約0にし、ボルテージフォロア24の出力であ
る基準電圧を約V−1(V)とした場合を説明する。
【0065】約V−1(V)としたのは、R1≒0とす
るとオペアンプははき出し方向に電流を流すことができ
なくなり、ゼロ磁束法が成り立たなくなる可能性がある
からである。
【0066】上記説明のように、負荷の変動に伴って、
コイル1内の磁気平衡状態を保つために、負又は正の電
流Ioutが電流バッファ15から二次巻線、検出抵抗
RL、ボルテージフォロア24に流れたり、ボルテージ
フォロア、検出抵抗RL、二次巻線、電流バッファ15
に流れる。
【0067】このような場合は負方向の電流のときは、
測定不能であるが、正の方向のときは、電流バッファの
出力は、 VE=(V−VCE)−VCE=V となり、正の方向における測定範囲がR1=R2のとき
よりも広がっている。
【0068】つまり、測定電流の大きさに比例したIo
utが流れ、二次側と検出抵抗RLで電圧降下が起こ
り、電流バッファ15の出力電圧VEはIoutが電流
バッファ15から流れる向きのときは、最大(V−VC
E)、流れ込む向きのときは最大(V−VCE)又は最
大VCEまで変化できる。
【0069】すなわち、電源電圧Vで、電流が正のと
き、Ioutが電流バッファに流れ込むとすれば、電流
の増加に伴いIoutが増加し、VEは基準電圧より減
少する。
【0070】そして、VE=VCEになったときIou
tは飽和し、そのときの測定電流が正の最大測定電流と
なる。また、電流が負のとき、Ioutは電流バッファ
から流れ出る向きに流れ、V=V−VCEとなったと
き、Ioutは飽和し、そのとき、負の電流が最大とな
る。
【0071】従って、Ioutが多く流せるほど電流範
囲が広くなり、VEで考えると、VEの変化できる範囲
が広いほど測定電流範囲は広いことになる。
【0072】例えば、VEの変化できる範囲は、正のと
き(基準電圧−VCE)、負のときは{(V−VCE)
−基準電圧}で現される。
【0073】このようにR1を可変することにより、正
と負の測定電流範囲の比率を任意に可変できる。
【0074】また、図5に示すように、可変抵抗24の
ボリュウムをセンサの外装につけ、目盛りを打っておけ
ば、被検出電流に応じて測定レンジを変えることができ
るので、例えば正方向又は負方向の電流の検出精度に応
じて、ユーザがみずから設定でき、被検出電流に応じて
測定レンジの精度を変えられる。
【0075】なお、上記実施例では、定電圧回路にボル
テージフォロアを用いているが、立ち上がり速度が早い
ものであればよい。
【0076】また、上記実施例では、+12Vを駆動電
源としたが−12Vであってもよいし、さらに電源電圧
は回路素子が駆動できる電圧であればよい。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、差動増幅
回路と電流バッファの駆動電源を単電源にし、ホール素
子の出力端子に発生する電圧差に応じて、電流バッファ
のいずれかのトランジスタをオン状態にし、この出力端
より、二次巻線、出力抵抗、ボルテージフォロワを介し
て差動増幅回路からの電圧に比例した電流を一次巻線の
電流と逆向きの方向に流すことによって磁心内の磁束を
平衡に保つようにし、このとき、定電圧回路であるボル
テージフォロワは直列回路(いずれか一方が可変の2個
の抵抗)の分圧点の電圧に基づく基準電圧に維持するよ
うにする。このため、出力抵抗に現れる両端の電圧は、
差動増幅回路からの電圧に応じた±(単電源/2)の範
囲の電圧が発生するので、もう一種類の電源を必要とし
ないと共に、可変抵抗の変化に応じて基準電位も変更で
きるので測定範囲が拡大するという効果が得られてい
る。
【0078】
【0079】
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の概略構成図である。
【図2】実施例2の概略構成図である。
【図3】実施例3の概略構成図である。
【図4】実施例3の外観図である。
【図5】従来の電圧センサの概略構成図である。
【符号の説明】
1 コイル 1a 磁心 1b 一次巻線 1c 二次巻線 3 ホール素子 13 差動増幅回路 15 電流バッファ 23 可変抵抗 24 ボルテージフォロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−334969(JP,A) 特開 昭63−168569(JP,A) 実開 昭64−51871(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負極をアースに接続し、正極から所定の
    単電源を供給するバッテリに接続された非接触型センサ
    の検出回路であって、 二次巻線を有する磁心のギャップに設けられ、前記磁心
    内に発生する磁束に応じた電圧を出力するホール素子
    と、 一方の電源入力端子を前記単電源に、他方の電源入力端
    子を前記アースに接続して前記前記ホール素子の両端の
    電圧差を増幅する差動増幅回路と、 2個の相補型のトランジスタを備え、一方のトランジス
    タのコレクタを前記単電源に共通接続すると共に、他方
    のトランジスタのコレクタを前記アースに共通接続し、
    かつ前記二次巻線の一端に出力端子を接続して、前記差
    動増幅回路からの電圧に比例した電流を前記出力端子に
    得る電流バッファと、 前記二次巻線の他端に、一方が接続された出力抵抗と、 一方の電源入力端子を前記単電源に、他方の電源入力端
    子を前記アースに接続し、かつ出力を前記出力抵抗の他
    方に接続したボルテージフォロワと、 いずれか一方を可変抵抗にした第1の抵抗と第2の抵抗
    とを直列接続し、該分圧点を前記ボルテージフォロワの
    プラス入力に接続し、一方を前記単電源に、他方を前記
    アースに接続した直列回路とを有することを特徴とする
    非接触型センサの検出回路。
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