JP3140496B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

Info

Publication number
JP3140496B2
JP3140496B2 JP03190933A JP19093391A JP3140496B2 JP 3140496 B2 JP3140496 B2 JP 3140496B2 JP 03190933 A JP03190933 A JP 03190933A JP 19093391 A JP19093391 A JP 19093391A JP 3140496 B2 JP3140496 B2 JP 3140496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
state
winning
variable display
random number
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03190933A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH057646A (ja
Inventor
吉平 新山
広司 伊東
Original Assignee
株式会社ソフィア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソフィア filed Critical 株式会社ソフィア
Priority to JP03190933A priority Critical patent/JP3140496B2/ja
Publication of JPH057646A publication Critical patent/JPH057646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3140496B2 publication Critical patent/JP3140496B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技者にとって不利な
状態と遊技者にとって有利な状態とに変換可能な変動入
賞装置と、複数の図柄を変動させる可変表示ゲームを行
う可変表示装置と、前記可変表示ゲームの停止図柄が当
たり図柄になったことに基づいて作動し、権利発生状態
を発生可能な権利発生装置と、前記権利発生状態のもと
で遊技球の入賞により前記変動入賞装置を遊技者にとっ
て有利な状態に変換可能な始動入賞口と、を遊技領域が
形成される遊技盤に設け、前記可変表示装置、前記権利
発生装置および前記変動入賞装置の制御を行う制御シス
テムを備えたパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】近時のパチンコ遊技機においては、遊技
内容に変化を加えてパチンコ遊技の興趣を高めるため、
遊技者にとって有利な状態を発生可能な種々の役物を設
けている。例えば、特別入賞口を有する役物としての
利発生装置を設け、可変表示装置による可変表示ゲーム
の結果として前記権利発生装置の可動部材が遊技者にと
って有利な状態に変換し、該有利な状態に変換した状態
時に遊技球がその特別入賞口に入賞した場合に遊技者に
とって有利な状態として権利発生状態を発生させる。そ
して、その権利発生状態のもとで、遊技球が始動入賞口
に入賞すると、変動入賞装置を、所定時間の経過あるい
は所定数の入賞があるまで開放状態に変換する。その変
換は、始動入賞口へ遊技球が入賞する毎に行い、始動入
賞口への遊技球の入賞数が所定の上限数になった場合
に、権利発生状態が終了するようにしたパチンコ遊技機
が知られている。また、この様なパチンコ遊技機では、
権利発生状態の発生中に、再度、特別入賞口へ遊技球が
入賞した場合にも、権利発生状態が途中でも終了するよ
うになされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパチン
コ遊技機においては、権利発生状態の発生確率が常に一
定であったために、権利発生状態の発生状態(発生頻度
など)に変化がなく、遊技が単調となって興趣の低下を
招く虞があった。また、権利発生状態の発生確率を低く
設定し過ぎると、遊技者にとっては利害に大きく関係し
て最も興味が集中する権利発生状態が希にしか発生しな
いという、期待感の低い遊技内容となる虞があった。逆
に、権利発生状態の発生確率を高く設定し過ぎると、
利発生状態が頻繁に発生し過ぎて、遊技店の利益を損な
い営業上問題となってしまう。しかも、権利発生状態
発生確率が高いと、すでに権利発生状態が発生している
にもかかわらず、この権利状態中に再度権利発生状態
発生させる条件、即ち特別入賞口へ遊技球が入賞して、
権利発生状態が途中で終了し、その結果、遊技者に不満
感を与えてしまう虞があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、権利発生状態が発生する確率を、一定でな
く、変化させることにより、権利発生状態の発生状態に
変化を持たせて遊技の興趣を高めるとともに、権利発生
状態の発生中において、再度、特別入賞口へ入賞し、
の結果として、権利発生状態が途中で終了してしまうこ
とを防止し、更に、その権利発生状態が発生するため
に、可変表示装置による可変表示ゲームの停止図柄が当
たり図柄となる確率を低確率状態から高確率状態へ変動
させる場合には、その変動を確実かつ迅速に行うことが
できるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、遊技者にとって不利な状態と遊技者にとっ
て有利な状態とに変換可能な変動入賞装置と、複数の図
柄を変動させる可変表示ゲームを行う可変表示装置と、
前記可変表示ゲームの停止図柄が当たり図柄になったこ
とに基づいて作動し、権利発生状態を発生可能な権利発
生装置と、前記権利発生状態のもとで遊技球の入賞によ
り前記変動入賞装置を遊技者にとって有利な状態に変換
可能な始動入賞口と、を遊技領域が形成される遊技盤に
設け、前記可変表示装置、前記権利発生装置および前記
変動入賞装置の制御を行う制御システムを備えたパチン
コ遊技機であって、前記権利発生装置は、遊技者にとっ
て不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに
変換可能な可動部材と、一般入賞口と、特別入賞口とを
有し、該可動部材の第2状態への変換により受け入れた
遊技球を該一般入賞口或いは該特別入賞口の何れかに分
別して入賞させるための分別装置と、を備え、前記可変
表示装置を前記遊技領域の略中央部に配置せしめ、該可
変表示装置の下方部の遊技領域に前記権利発生装置を配
置するとともに、前記遊技領域の右側領域に前記変動入
賞装置と前記始動入賞口を配置して構成し、前記権利発
生装置の右上方部には、前記可動部材が遊技者にとって
有利な第2状態にある前記権利発生装置への遊技球の流
入を規制する可動部流入規制釘群を植設して構成して成
り、前記制御システムは、前記可変表示装置での可変表
示ゲームの停止図柄が当たり図柄になったことに関連し
て、前記権利発生装置の可動部材を前記第2状態に変換
し、該可動部材の 該第2状態への変換により受け入れら
れた遊技球が前記分別装置の分別により前記特別入賞口
に入賞したことに基づき前記権利発生状態を発生させる
と共に、当該権利発生状態中においては前記特別入賞口
への遊技球の入賞及び前記始動入賞口への入賞個数が所
定数となったことに基づき該権利発生状態を終了させる
権利発生遊技状態制御手段と、前記可変表示装置での可
変表示ゲームの停止図柄が当たり図柄になる確率が低確
率で制御される低確率状態から該低確率よりも高い確率
で制御される高確率状態へ変換可能な確率変更制御手段
と、を含み、前記確率変更制御手段は、前記低確率状態
で発生した前記権利発生状態中において前記始動入賞口
への遊技球の入賞個数が権利発生状態を終了させる前記
所定数となったことにより、前記低確率状態から前記高
確率状態に変更するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、制御システムの権利発生遊技
状態制御手段が、可変表示装置での可変表示ゲームの停
止図柄が当たり図柄になったことに関連して、権利発生
装置の可動部材を遊技者にとって有利な第2状態に変換
し、該可動部材の該第2状態への変換により受け入れら
れた遊技球が分別装置の分別により特別入賞口に入賞し
たことに基づき権利発生状態を発生させると共に、当該
権利発生状態中においては特別入賞口への遊技球の入賞
及び前記始動入賞口への入賞個数が所定数となったこと
に基づき該権利発生状態を終了させる一方、確率変更制
御手段が、可変表示装置での可変表示ゲームの停止図柄
が当たり図柄になる確率が低確率で制御される低確率状
態から該低確率よりも高い確率で制御される高確率状態
へ変換させる。また、確率変更制御手段が、前記低確率
状態で発生した前記権利発生状態中において前記始動入
賞口への遊技球の入賞個数が権利発生状態を終了させる
前記所定数となったことにより、前記低確率状態から前
記高確率状態に変更するまた、前記可変表示装置が遊
技領域の略中央部に配置され、該可変表示装置の下方部
の遊技領域に権利発生装置が配置されるとともに、前記
遊技領域の右側領域に前記変動入賞装置と前記始動入賞
口が配置されていて、前記権利発生装置の可動部材が遊
技者にとって有利な第2状態にある場合には、前記権利
発生装置の右上方部に植設された可動部流入規制釘群に
より、権利発生装置への遊技球の流入が規制される。
【0007】
【実施例】図1は、この発明に係る弾球遊技機として例
示するパチンコ遊技機の遊技領域2部分の構成例を示
す。このパチンコ遊技機の遊技盤1の前面には、図示省
略の操作ダイヤルにより駆動される遊技球発射装置によ
って発射された遊技球を遊技盤1の上方部まで案内する
ガイドレール3が配設され、ガイドレール3と遊技盤1
の前面ガラス板とによって囲まれた空間内に遊技領域2
が設けられている。
【0008】そして、この遊技領域2の中央には補助可
変表示ゲームを行う可変表示部21を備えた可変表示装
置20が取り付けられている。該補助可変表示ゲームは
前記可変表示装置20の上部左右側部に設けられた特定
の入賞口としての特定入賞口4A,4Bに遊技球が入賞
することを条件に開始される。そのゲーム内容は複数の
図柄を所定の順序で変化させて、所定の時間が経過した
時にあるいは遊技者がストップスイッチを操作した時に
停止した図柄の組合せにより当り/外れを決定し、当り
の場合は後述する普通電動役物としての補助変動入賞装
置50を遊技球が入賞し易い状態に変換させるものであ
る。この補助可変表示ゲームでは前記可変表示部21の
停止図柄が当たりか否かを任意の確率によって決定する
ことができるようになっている。
【0009】前記可変表示部21は左右に2つに区分さ
れていて、左の領域に可変表示器Aが、右の領域に可変
表示器Bが夫々設けられている。前記各可変表示器A,
Bはセグメント形蛍光表示管により作られており、可変
表示器Aでは後述する本パチンコ遊技機の制御システム
により「1,2,3,4,5,6,7,8,9,0」の
10個の図柄がこの順序で遊技者が目で追えない速度で
変化される。また可変表示器Bも前記可変表示器Aと同
様に変化されるようになっている。
【0010】前記可変表示装置20の直下位置には前記
補助可変表示ゲームの結果により作動されて、遊技者に
多くの賞品球獲得のチャンスを与える遊技態様としての
特別遊技を行わせ易くする権利発生遊技状態を発生させ
る特別遊技権利確保装置である権利発生装置5が設けら
れている。該権利発生装置5は前記補助可変表示ゲーム
が当りの場合に、遊技球を入賞させ易い状態に電動式に
変換する補助変動入賞装置50と、該補助変動入賞装置
50が遊技球を入賞させ易い状態に変換された場合に該
補助変動入賞装置50に入賞した遊技球によって、権利
発生遊技状態を発生させる分別装置70とから構成され
ている。
【0011】前記補助変動入賞装置50には遊技球を入
賞させ易い状態に変換する可動部(可動部材)51が取
り付けられている。前記分別装置70には前記補助変動
入賞装置50から流下してくる遊技球を収容して権利発
生遊技状態を生じさせる特別入賞受口71と所定の賞球
を与える一般入賞受口72,73とを設けた回転体74
が取り付けられている。該回転体74は前記可動部51
の直下位置に取り付けられており、後述する回転体収容
枠82(図6参照)内で一定方向に回転されている。そ
して前記補助変動入賞装置50の可動部51が開状態の
ときに前記補助変動入賞装置50に入賞した遊技球は前
記分別装置70の回転体誘導部75(後に詳述)の内側
に落下するようになっている。該回転体誘導部75の内
側に落下した遊技球が回転している前記回転体74の特
別入賞受口71に入賞した場合には前記権利発生遊技状
態が生じることになる。
【0012】このように補助可変表示ゲームの結果、作
動する補助変動入賞装置50を、分別装置70と一体的
に設けたので、遊技者は遊技球の動きを具体的に、かつ
段階的に見ることができる。特に回転体誘導部75の内
側に落下した遊技球が回転している前記回転体74の各
入賞口に入賞した場合にはその遊技球が前記回転体74
とともに回転し、その回転の動きを遊技者に見せること
ができる。従って遊技者は前記補助可変表示ゲームの当
りの発生から権利発生遊技状態の発生までの段階を球の
動きにより十分に楽しむことができるようになってい
る。なお、前記可変表示装置20と前記権利発生装置5
の中間の位置であって遊技盤1の裏面には前記特定入賞
口4A,4Bに入賞した遊技球を検出する特定入賞検出
器22が取り付けられている。
【0013】前記権利発生装置5の右側には始動入賞口
としての第3種始動入賞口7が設けられている。該第3
種始動入賞口7には第3種始動検出器7Aが取り付けら
れていて、権利発生遊技状態のもとで遊技球の第3種始
動入賞口7への入賞を前記第3種始動検出器7Aが検出
することにより、特別遊技が開始されるようになってい
る。
【0014】前記第3種始動入賞口7の右上方の位置に
は特別遊技を行う変動入賞装置100が取り付けられて
いる。該変動入賞装置100には遊技球が前記第3種始
動入賞口7に入賞することを条件に、遊技球を入賞し難
い状態から入賞し易い状態に変換する可動手段としての
変動入賞装置可動部102が取り付けられている。この
実施例では、特別遊技は変動入賞装置100の大入賞口
101の所定時間(例えば、10秒間)の開放を1サイ
クル(ただし、その所定時間が経過する前に大入賞口1
01中に遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞した
ときにはその時点までの開放を1サイクル)とし、前記
第3種始動入賞口7に遊技球が入賞した場合に、その入
賞に基づいて例えば最高16サイクルまで継続して行わ
れるようになっている。そして権利発生遊技状態中に再
度、遊技球が前記分別装置70の特別入賞受口71に入
賞した場合または前記第3種始動入賞口7に遊技球が合
計16個入賞した場合に特別遊技が終了することになっ
ている。なお前記大入賞口101への入賞個数をカウン
トするためのカウントSW103が前記変動入賞装置1
00の内部流路に設けられている。
【0015】前記可変表示装置20の下部には前記特定
入賞口4A,4Bに入賞して未だ補助可変表示ゲームが
行われていない入賞記憶個数を表示する、複数(例え
ば、4個)の入賞個数記憶表示ランプLED1〜4が設
置されている。
【0016】また前記可変表示装置20の上部には天入
賞口と呼ばれる一般入賞口8が取り付けられており、該
一般入賞口8の下方には第3種始動口入賞球表示器9が
取り付けられている。該第3種始動口入賞球表示器9は
前記第3種始動入賞口7に入賞した遊技球の個数を表示
するものである。
【0017】前記可変表示装置20の左側の位置で、前
記ガイドレール3の内側隣接部には有効乱数表示器10
が、また前記可変表示装置20の右側の位置で、前記ガ
イドレール3の内側隣接部には有効乱数表示器11がそ
れぞれ設置されている。本発明に係るパチンコ遊技機で
は補助可変表示ゲームの結果である可変表示部21の停
止図柄を生成する乱数発生部(詳細は後述)が2つ設け
られており、それぞれの乱数発生部によって決定される
ゲームの当り確率は1つが遊技者に有利なものに、他の
1つが遊技者に不利なものになっている。そこで補助可
変表示ゲームの当り確率が遊技者に有利に決定されるこ
とを告知するため前記有効乱数表示器10が、また不利
に決定されることを告知するため前記有効乱数表示器1
1が、それぞれ設けられている。この実施例ではゲーム
が開始されてから最初の特別遊技が終了するまでは通常
確率状態として、当り確率が1/80の乱数発生部の乱
数が使用され、その特別遊技が終了してから2番目の特
別遊技が開始されるまでは高確率状態として、当り確率
が1/8の乱数発生部の乱数が使用されるようになって
いる。そして前記第2番目の特別遊技が開始された時点
から再び1/80の当り確率に復帰されて通常確率状態
となる。
【0018】前記可変表示装置20と有効乱数表示器1
0との中間位置、前記可変表示装置20と前記有効乱数
表示器11との中間の位置にはそれぞれ一般入賞口1
2,13が設けられている。また前記一般入賞口12の
直下位置にも一般入賞口14が設けられており、また該
一般入賞口14の下方にも一般入賞口6が設けられてい
る。また遊技領域2内には風車と呼ばれる遊技球方向変
換部材15が回転自在に複数設置されており、遊技領域
2の中央下部にはアウト球回収口16が設けられてい
る。なお、前記遊技盤1には遊技者に遊技状態の進行を
知らせるスピーカー17(図示せず)が取り付けられて
いる。また前記遊技盤1には権利発生遊技状態の発生を
遊技者に知らせる権利発生状態表示器18が、また前記
変動入賞装置100の大入賞口101に入賞した遊技球
数を表示する入賞数表示器19(図示せず)がそれぞれ
取り付けられている。
【0019】つぎにこの実施例において、遊技球の流下
方向に影響を与える釘群の特殊な配置について説明す
る。まず前記遊技領域2の左側領域における釘の配置は
前記可変表示装置20に設けられた特定入賞口4Aに遊
技球が流入し易くされ、また一般入賞口12に、また前
記可動部51が開状態にある場合には補助変動入賞装置
50にそれぞれ遊技球が流入し得る普通配置となってい
る。特に遊技球が遊技領域2の左側領域に流入するよう
に左打ちした場合に、遊技球を開状態にある前記補助変
動入賞装置50に入賞し易くするために、流下方向規制
釘群50Aが設けられている。
【0020】一方前記遊技領域2の右側領域における釘
群の配置は前記一般入賞口13と前記変動入賞装置10
0の大入賞口101と前記第3種始動入賞口7とにそれ
ぞれ遊技球が入賞し易い配置となっている。しかし前記
可変表示装置20の右肩の特定入賞口4Bと前記補助変
動入賞装置50には遊技球が流入し難い配置となってい
る。
【0021】具体的に前記遊技領域2の右側領域におけ
る特殊な障害釘の配置について説明する。まず前記ガイ
ドレール3に沿うように右打ちされた遊技球を前記遊技
領域2の右側遊技領域に誘導するための流下誘導釘群1
Aが植設されており、該流下誘導釘群1Aとガイドレー
ル3の内側を通過した遊技球を前記第3種始動入賞口7
に向かって流下させる流下誘導釘群1B,1C,1D,
1Eがそれぞれ植設されており、これらの流下誘導釘群
1A,1B,1C,1D,1Eにより前記第3種始動入
賞口7への遊技球の流下通路が形成されている。前記流
下誘導釘群の内、流下誘導釘群1Eは前記変動入賞装置
100の左側に、かつ前記変動入賞装置100の変動入
賞装置可動部102が開状態のときに、該変動入賞装置
可動部102が前記流下通路を閉じることができるよう
に植設されている。次に前記可変表示装置20の上部右
側縁に隣接して、該可変表示装置20の右側特定入賞口
4Bへの遊技球の入賞を規制する右側入賞口規制釘群4
Cが植設されている。これは次の理由による。本発明に
係わるパチンコ遊技機では権利発生遊技状態中に再度、
前記権利発生装置5の特別入賞受口71に入賞球が入賞
すると、特別遊技の実行回数に関係なく、権利発生遊技
状態が消滅する。そこでこれを防止するため、権利発生
遊技状態中の右打ちにより前記可変表示装置20の右側
特定入賞口4Bに遊技球が入賞し難いように前記右側入
賞口規制釘群4Cが植設されている。
【0022】また、たまたま補助可変表示ゲームで当り
が発生しても、右打ちを行う限り再び開状態となった前
記補助変動入賞装置50に遊技球が入賞することがない
ように、前記可変表示装置20の右下方の位置であっ
て、前記権利発生装置5の右上方の位置には補助変動入
賞装置50の可動部51への遊技球の流入を防ぐ可動部
流入規制釘群51Aが植設されている。
【0023】なお、権利発生遊技状態の消滅を防止する
ため、権利発生遊技状態中にたまたま前記可変表示装置
20の特定入賞口4A,4Bに遊技球が入賞して開始さ
れる補助可変表示ゲームあるいは前記特定入賞口4A,
4Bへの入賞の記憶に基づき開始される補助可変表示ゲ
ームのそれぞれには当り確率の低い前記乱数発生部1の
乱数が使用される。
【0024】このパチンコ遊技機の発明に係る主要部分
は、後述する制御系統を除き概略上記のように構成され
ていて、該パチンコ遊技機に設置されたマイクロコンピ
ュータ等の制御手段によって概ね次のように作用動作す
る。図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機に電
気が供給されると、先ず可変表示装置20の可変表示器
Aおよび可変表示器Bにそれぞれに任意の図柄が表示さ
れる。また前記権利発生装置5の回転体74が時計回り
の方向に所定の速度で回転を開始し、そして前記有効乱
数表示器10が点灯される。なお、前記第3種始動口入
賞球表示器9には「0」が表示されている。また前記変
動入賞装置100の変動入賞装置可動部102と前記補
助変動入賞装置50の可動部51はそれぞれ閉状態に維
持されている。
【0025】このような通常遊技時には、遊技者は最も
有利な天5本釘の左端釘8Aを狙い、遊技球発射装置に
よって前記遊技領域2の左側領域中に遊技球を打ち込む
ようにする。このように左打ちされた遊技球が前記特定
入賞口4Aに入賞した場合には、その入賞が前記遊技盤
1の裏面に取り付けられている特定入賞検出器22によ
って検出される。
【0026】前記特定入賞検出器22の検出にもとづい
て、前記可変表示装置20の可変表示器Aと可変表示器
Bのそれぞれの図柄が独立して変動を開始する。なお、
前記特定入賞口4Aに入賞して補助可変表示ゲームが行
われていない入賞の個数分が前記入賞個数記憶表示ラン
プLED1〜4に点灯個数となって表示される。
【0027】この補助可変表示ゲームは「1,2,3,
4,5,6,7,8,9,0」の10個の図柄がこの順
序でその変動が目で追えない速度で循環されて行なわれ
る。そして可変表示器Aと可変表示器Bのそれぞれの図
柄が変動を開始してから所定時間経過(この実施例では
6秒間)するか又はストップボタン(図外)が押された
後に、可変表示器Aと可変表示器Bのそれぞれがその変
動が停止される。該可変表示器Aと可変表示器Bが停止
した時点で停止した図柄が当たりか否かが判断され、例
えば停止図柄が「3,3」、「7,7」である場合に当
たりとなるようにされている。
【0028】判定の結果、停止図柄が当たりの図柄であ
るときには前記補助変動入賞装置50の可動部51が遊
技球を入賞し易いように開状態に変換される。この段階
で遊技者が遊技球発射装置を操作して遊技球を前記流下
方向規制釘群50Aに沿うように左打ちする。そうする
と遊技球は前記流下方向規制釘群50Aに沿って前記補
助変動入賞装置50の、開状態となった可動部51が形
成する入賞領域に入賞する。開状態となった前記補助変
動入賞装置50の可動部51に遊技球が3個入賞した場
合または3個入賞せずに所定時間(この実施例では6秒
間)が経過した場合に前記可動部51は閉状態に変換さ
れる。
【0029】遊技球が3個入賞した場合に前記可動部5
1が閉状態に変換されるのは前記回転体74の特別入賞
受口71に2個目の遊技球が入賞すると、その2個目の
入賞を検出した時点で前記権利発生遊技状態が終了しま
うので、このような遊技者に不利となる状態の発生を防
ぐためである。
【0030】前記補助変動入賞装置50に入賞した遊技
球は前記可動部51の基部に設けられた前記補助変動入
賞装置50用カウントSW53(図7参照)を通過して
前記回転体誘導部75の内部の低部に一旦落下する。そ
して落下した遊技球は落下時のタイミングにより回転し
ている前記回転体74の一般入賞受口72,73あるい
は特別入賞受口71のいずれかに入り込む。
【0031】前記一般入賞受口72,73に入賞した遊
技球は該一般入賞受口72,73内に収容されつつ回転
体74とともに回転し、前記回転体誘導部75の底部か
ら所定角度回転した後、後述する一般入賞球出口85
(図7参照)、一般入賞球通路86(図7参照)を介し
て図示しない賞球排出装置に流入し、所定個数の賞球が
行われる。一方タイミングよく前記特別入賞受口71に
入賞した遊技球は該特別入賞受口71内に収容されつつ
回転体74とともに回転し、前記回転体誘導部75の底
部から所定角度回転した後、後述する特別入賞球出口8
8(図7参照)から遊技盤1の裏面に通り抜ける。そし
て、遊技盤1の裏面に取り付けられた特別入賞検出器8
9(図7参照)を通過して図示しない賞球排出装置に流
入し、所定個数の賞球が行われる。遊技球の入賞が前記
特別入賞検出器89により検知された場合には権利発生
遊技状態の遊技状態となる。
【0032】ところで権利発生遊技状態時には、上記の
ように遊技領域2の右側領域の釘が特殊配置となってい
ることから、遊技者は右打ちをした方が有利となる。図
2を参照しつつ説明すると、遊技者は遊技領域2の右上
部の前記ガイドレール3と前記流下誘導釘群1Aとの間
に遊技球を流下させるべく発射装置を操作する。前記ガ
イドレール3と前記流下誘導釘群1Aとの間を通過した
遊技球は前記流下誘導釘群1Bに当たって勢いが殺され
て、前記流下誘導釘群1Cに沿って流下し、前記一般入
賞口13の上方からその左側にかけて植設されている流
入誘導釘群1Dの内側と前記一般入賞口13の左側部の
間を流下する。そして前記変動入賞装置100の左側部
と前記流下誘導釘群1Eとの間に至る。この時点では遊
技球は前記第3種始動入賞口7に入賞していないので、
前記変動入賞装置100の変動入賞装置可動部102が
「ハ」の字状となっており、該変動入賞装置可動部10
2が遊技球の流路を形成することになる。したがって遊
技球は前記流下誘導釘群1Eと前記変動入賞装置100
の間を流下して、前記第3種始動入賞口7に高確率で入
賞することになる。なお、前記流下誘導釘群1A,1
B,1C,1Dによって形成された流下通路には調整釘
1F,1G,1Hが植設されており(図2参照)、これ
らの調整釘を調節することにより前記第3種始動入賞口
7への遊技球の流下をより確実なものにすることができ
る。
【0033】前記第3種始動入賞口7への遊技球の入賞
は前記第3種始動検出器7Aにより検出され、この検出
に基づいて前記第3種始動口入賞球表示器9に入賞数が
カウント表示されると共に前記変動入賞装置100の大
入賞口101が開状態に変換されて、逆「ハ」の字状と
なる。
【0034】そして遊技者はさらに右打ちを続行する。
そうすると図2に示すように遊技球は前記流下誘導釘群
1A,1B,1C,1Dによって形成された流下通路を
流下する。この時点で前記変動入賞装置可動部102が
逆「ハ」の字状に回動されて、前記変動入賞装置可動部
102の先端部が前記流下誘導釘群1Eに近接してい
る。したがって遊技球は前記変動入賞装置可動部102
と流下誘導釘群1Eとによって形成される入賞領域に集
中し、効率よく遊技球が前記大入賞口101に入賞す
る。一方、前記流下誘導規制釘群1Eに至った遊技球は
前記第3種始動入賞口7への流下通路を塞がれることに
なり、遊技球が前記第3種始動入賞口7に連続して入賞
することを防ぐことができる。前記大入賞口101に入
賞した遊技球は前記カウントSW103により検出さ
れ、10個の入賞を検出した時点であるいは10個入賞
せずに10秒経過した時点で前記大入賞口101が閉状
態に変換されて特別遊技の1サイクルが終了する。その
後、前記流下誘導釘群1A,1B,1C,1D,1Eが
形成する流下通路を経て遊技球が前記第3種始動入賞口
7に入賞した場合に前記変動入賞装置可動部102が再
び開状態に変換し次の2サイクル目の特別遊技が開始さ
れる。
【0035】途中で権利発生遊技状態が消滅する以外、
その権利発生遊技状態は前記第3種始動入賞口7に遊技
球が合計16個入賞するまで継続され、16個目が入賞
した時点で権利発生遊技状態が消滅する。従って遊技球
が前記第3種始動入賞口7に入賞することを条件に行わ
れる特別遊技は、最高16回行われることになる。特別
遊技が終了した時点で前記特定入賞口4A,4Bへの入
賞に基づく入賞の記憶があれば、その記憶に基づく補助
可変表示ゲームが開始され、記憶がなければ前記特定入
賞口4A,4Bへの遊技球の入賞による補助可変表示ゲ
ームが開始される。
【0036】この最初の特別遊技が終了した時点で、そ
の後の補助可変表示ゲームは前の確率よりも高い当り確
率のもとで行われる。これは権利発生遊技状態を発生さ
せ易くし、連続的に特別遊技の利益を遊技者に与えるた
めである。この特別遊技の連続性により遊技者は短時間
に多量の獲得球を得ることができる。
【0037】最初の特別遊技が終了した後に開始される
補助可変表示ゲーム(高確率補助可変表示ゲームとい
う)は前記最初の特別遊技が終了する前に行われた補助
可変表示ゲーム(低下確率補助可変表示ゲームという)
と同一に制御される。即ち、左打ちによる特別入賞口4
Aへの遊技球の入賞に基づいて高確率補助可変表示ゲー
ムが開始され、前記高確率補助可変表示ゲームによる当
りの発生により前記補助変動入賞装置50の可動部51
が開放される。その可動部51の開放に基づき遊技球が
前記分別装置70へ流入し、前記分別装置70による遊
技球の分別が行われる。分別の結果前記特別入賞受口7
1へ遊技球が流入した場合には権利発生遊技状態の遊技
状態が生じる。その後、右打ちにより遊技球が前記流下
誘導釘群1A,1B,1C,1D,1Eによって形成さ
れた流下通路を経て前記第3種始動入賞口7に入賞した
場合には前記変動入賞装置100の変動入賞装置可動部
102が開状態に変換され、特別遊技が開始される。特
別遊技は前記低確率補助可変表示ゲームの結果に基づく
特別遊技と同様に、変動入賞装置100の大入賞口10
1の所定時間(例えば、10秒間)の開放を1サイクル
(ただし、その所定時間が経過する前に大入賞口101
中に遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したとき
にはその時点までの開放を1サイクル)とし、前記第3
種始動入賞口7に遊技球が入賞することを条件に、例え
ば最高16サイクルまで継続して行われるようになって
いる。
【0038】前記高確率補助可変表示ゲームに基づく特
別遊技の権利発生遊技状態が生じた時点で再び補助可変
表示ゲームは当り確率が低いものに復帰される。これは
遊技者が特別遊技の連続性を最低2回まで確保できるよ
うにするためである。なお、前記各入賞口6,7,4
A,4B,8,12,13,14,101に遊技球が入
賞した場合、あるいは前記各入賞受口71,72,73
に遊技球が入賞した場合には、それぞれの入賞に基づい
て賞球が排出されるようになっている。
【0039】図3〜図5には前記可変表示装置20の詳
しい構成例を示す。それらのうち、図3にはその斜視図
を、図4には可変表示装置20の分解斜視図を、図5に
は可変表示装置20の正面図を示す。
【0040】可変表示装置20は、図3に示すように該
可変表示装置20の本体をなす本体部23、後述するパ
チンコ機制御システムを組み込んだ制御装置に前記可変
表示装置20を電気的に接続する配電盤24とから構成
されている。
【0041】前記本体部23は図4に示すように可変表
示装置20の主要な外形を構成する前枠部25、該前枠
部25の後部に設けられた可変表示部21、該可変表示
部21の下方に取り付けられている、前記特定入賞口4
A,4Bに入賞した遊技球が落下して来る遊技球落下部
26から構成されている。
【0042】前記前枠部25には前記可変表示装置20
を遊技盤1の前面に密着した状態に取り付けるための構
成基枠27が設けられていて、該構成基枠27の前面上
部には前記特定入賞口4A,4Bを設けた鎧部28が取
り付けられている。また前記構成基枠27の前面中部に
は前記特定入賞口4A,4Bに入賞した遊技球を前記遊
技球落下部26に導く通路となる庇部29が設けられて
いる。さらに前記構成基枠27の前面下部には入賞個数
記憶表示ランプLED1〜4を収容する入賞記憶表示収
容部30が設けられている。前記構成基枠27には前記
可変表示部21及び前記遊技球落下部26を臨ませる開
口部31が設けられており、そして前記構成基枠27の
裏面には前記遊技球落下部26の遊技球の動きを遊技者
に見せる球交流空間を形成する包囲枠32が突設されて
いる。
【0043】前記可変表示部21は可変表示器Aと可変
表示器Bを収容する可変表示器収容ケース33と該可変
表示器収容ケース33の蓋部34とから構成されてい
る。そして前記可変表示部21は前記可変表示器収容ケ
ース33内に可変表示器A(図示せず)と可変表示器B
とを収容し、前記蓋部34に設けられている取付部34
A,34Aを前記包囲枠32後部の枠上の止着部34
B,34Bに止着することにより、前記包囲枠32の枠
内に前記可変表示器収容ケース33を臨ませるように吊
り下げられている。なお、前記蓋部34には前記可変表
示器Bのコネクタケーブル35を挿通させる挿通孔36
と可変表示器Aのコネクタケーブル(図示せず)を挿通
させる挿通孔37が設けられていて、前記コネクタケー
ブル35は前記挿通孔36を介して前記配電盤24に接
続されている。
【0044】前記遊技球落下部26には前記庇部29が
作る通路から流入して来る遊技球が集まる円形状の球集
結部38が設けられていて、該球集結部38の円周上に
は遊技球が前記球集結部38からこぼれ落ちることを防
ぐためのガイド部39が設けられている。前記円形状の
球集結部38の中心には前記特定入賞口4A,4Bに入
賞した遊技球を賞球排出装置へ向かって流出される流出
孔40が設けられており、該流出孔40に流出した遊技
球は前記包囲枠32の下方に取り付けられた流出受樋4
1を介して前記特定入賞検出器22を通過し、図示しな
い賞球排出装置に流出されるようになっている。前記遊
技球落下部26は、前記ガイド部39に設けられた取付
部26A,26Aがネジ等を介して前記包囲枠32の止
着部26B,26Bに、また前記遊技球落下部26の後
部に設けられた取付部26Cがネジ等を介して前記包囲
枠32の止着部26D,26Dにそれぞれ固着されてい
る。また前記遊技球落下部26の先端隅部が前記構成基
枠27の裏面に突設されている取付部26E,26Eに
挿置されて前記包囲枠32の下方に取り付けられてい
る。
【0045】また前記入賞記憶表示収容部30には前記
入賞個数記憶表示ランプLED1〜4をランプ孔に臨ま
せるように取り付けている。また遊技状態を表示する遊
技状態表示ランプ42が前記包囲枠32に取付られてお
り、さらに前記第3種始動口入賞球表示器9が前記構成
基枠27の取付孔43から挿置され、前記鎧部28の開
口部44に臨まされている。なお、前記配電盤24はネ
ジ等を介して前記包囲枠32の枠上に突設されているス
タッド24A,24Aに取り付けられている。
【0046】図6〜図10は前記権利発生装置5の構成
例を示す。これらの内、図6はその権利発生装置5の斜
視図を、図7は権利発生装置5の分解斜視図を、図8は
権利発生装置5の正面図をそれぞれ示す。
【0047】該権利発生装置5は補助可変表示ゲームに
おいて当りが生じた段階から権利発生遊技状態を発生さ
せるまでの間のゲームを行う装置であり、前記補助可変
表示ゲームが当りの場合に、遊技球を入賞させ易い状態
に変換する補助変動入賞装置50と、該補助変動入賞装
置50が遊技球を入賞させ易い状態に変換された場合に
該補助変動入賞装置50に入賞した遊技球を流入させ
て、権利発生遊技状態を生じさせる分別装置70とから
構成されている。
【0048】前記補助変動入賞装置50は遊技球が入賞
し難い閉状態から入賞し易い開状態に変換される可動部
51と、該可動部51を開閉作動させる駆動装置52
と、補助変動入賞装置50の可動部51に入賞する遊技
球をカウントするカウントSW53とからなる。前記可
動部51は一対の球誘導片51A,51Aから構成され
ており、該球誘導片51A,51Aを回動させる支軸5
4,54が前記球誘導片51A,51Aの後端部より突
設されている。そして前記支軸54,54のそれぞれの
先端部にはクランク部材55,55が取付けられてい
て、該クランク部材55,55の端部に取り付けられて
いるクランクピン56,56が後述する駆動装置52の
ピン受孔57,57にそれぞれ挿通されている。
【0049】前記駆動装置52は、前記補助可変表示ゲ
ームで当りが発生した場合に励磁状態になり、前記可動
部51の入賞領域に遊技球が3個入賞するかあるいは所
定時間が経過した時点で消磁状態になるソレノイド58
を備えている。前記ソレノイド58が励磁状態になった
ときにはソレノイド58に取り付けられている作動ロッ
ド59が上昇し、該作動ロッド59の上端に取り付けら
れている作動部材60を押上げる。そして該作動部材6
0の上昇に伴って該作動部材60に当接している、前記
ピン受穴57,57が設けられたピン受穴部材61を押
し上げるようにされている。その結果、前記ピン受穴部
材61がガイド部62に沿って上昇し、前記ピン受穴5
7,57に挿置されたクランクピン56,56を回動さ
せ、その回動力が前記クランク部材55,55を介して
前記支軸54,54にそれぞれ伝動されて前記一対の球
誘導片51A,51Aが逆「ハ」の字状に回動される。
一方、前記ソレノイド58が消磁状態に変化したときに
はソレノイド58の作動ロッド59がその自重により下
降し、その結果ピン受穴部材61も下降し前記ピン受穴
57,57に挿置されたクランクピン56,56を回動
させ、前記一対の球誘導片51A,51Aがそれぞれ
「ハ」の字状に回動されるようになっている。
【0050】前記分別装置70は、前記回転体74を組
み込んだ構成基枠76を備え、該構成基枠76の前面に
は前記可動部51が開状態のときに流入してきた遊技球
を前記回転体74に導く回転体誘導部75が設けられて
いる。
【0051】前記構成基枠76の後方には前記回転体誘
導部75を介して前記回転体74のいずれかの入賞口に
入賞した遊技球を遊技盤1の裏側へ導く分別装置裏側誘
導部77と、該分別装置裏側誘導部77に至った遊技球
の流路を形成する流路形成部78とが設けられ、前記回
転体74に回転力を与えるモーター79が基板80を介
して取り付けられている。
【0052】図7に示すように前記回転体誘導部75は
ドーナッツ状に作られており、そのドーナッツのリング
内側に前記可動部51からの遊技球を導き入れるように
なっている。具体的に説明すると、前記リングの上方に
前記可動部51が位置されており、該可動部51の直下
位置であって前記リングの上部には前記可動部51が開
状態の時に遊技球を前記回転体誘導部75のリング内側
に流入させる遊技球流入口81が設けられている。また
該遊技球流入口81の直下位置には補助変動入賞装置5
0の前記カウントSW53が取り付けられている。
【0053】なお、前記構成基枠76の裏面には前記回
転体74を収容する回転体収容枠82が突設されてお
り、該回転体収容枠82の上部に隣接する前記構成基枠
76には前記カウントSW53を挿通させる挿通孔83
が設けられていて、前記カウントSW53は前記挿通孔
83より前記回転体誘導部75の上部に取り付けられる
ようになっている。また前記構成基枠76の裏面には前
記球誘導片51A,51Aの支軸54,54を回動可能
に支持する軸受け筒84,84が突設されている。
【0054】前記回転体74は円柱状に形成され、回転
体74の円周方向に略120度の等間隔で3つの切欠部
が設けられていて、前記各切欠部は略1つの遊技球を収
容することができる程度の深さを有している。前記各切
欠部のうち2つの切欠部の形状は共通していて、一般入
賞受口72,73を構成し、他の1つは前記一般入賞口
よりも深く切欠られていて、特別入賞受口71を構成し
ている。前記一般入賞受口72,73の形状は後述する
前記分別装置裏側誘導部77に設けられた一般入賞球出
口85の形状に、また前記特別入賞受口71の形状は前
記分別装置裏側誘導部77に設けられた特別入賞球出口
88の形状に、それぞれ対応するように作られている。
前記回転体74の裏面には該回転体74を時計回りの方
向に回転させるため、前記回転体74に回転力を伝達す
る支軸74Aが突設されていて、該支軸74Aの先端は
前記モーター79の回転軸に固着されている。そして前
記回転体74はその回転体74の外周面が前記回転体収
容枠82の内壁にあたかも接するように回転するように
されている。
【0055】前記分別装置裏側誘導部77には前記一般
入賞受口72,73に収容されて前記回転体74の回転
により持ち上げられてきた遊技球を遊技盤1の裏側に導
一般入賞口としての一般入賞球出口85が設けられて
いて、その一般入賞球出口85の直下位置に遊技球を賞
球排出装置に向かって流下させる一般入賞球通路86が
突設されている。また分別装置裏側誘導部77には前記
特別入賞受口71に収容されて前記回転体74の回転に
より持ち上げられてきた遊技球を遊技盤1の裏側に導く
特別入賞口としての特別入賞球出口88が設けられてい
る。そしてその特別入賞球出口88の直下位置には取付
部89A,89Aに支持された、遊技球の前記特別入賞
受口71への入賞を検出する特別入賞検出器89が取り
付けられている。前記分別装置裏側誘導部77の裏面に
はまた前記回転体74の支軸74Aを回転自在に支持す
る軸受け部74Bが突設されている。なお、前記分別装
置裏側誘導部77の上部は切欠けられており、前記可動
部51の支軸54,54を逃がすための支軸逃がし部7
7Bとなっている。
【0056】前記流路形成部78はスタッド90を介し
て前記分別装置裏側誘導部77の裏側に取り付けられて
いて前記一般入賞球通路86の側部と前記特別球通路8
7の側部とに当接されている。そして前記流路形成部7
8は前記一般入賞球通路86や前記特別球通路87とと
もに、前記一般入賞球出口85から流入してくる遊技球
や、前記特別入賞球出口88から流入して来る遊技球の
流路を形成している。前記流路形成部78の裏面には遊
技状態を表示するランプを取り付けたランプ基板91が
取り付けられている。前記流路形成部78及び前記ラン
プ基板91の中央には前記分別装置裏側誘導部77の軸
受筒74Bを臨ませる軸受け筒孔92が設けられてお
り、また前記流路形成部78の上部には前記可動部51
の支軸54,54を挿通させるための挿通孔93,93
がそれぞれ設けられている。
【0057】上記のような構成要素からなる権利発生装
置5は前記構成基枠76の前面に、前記回転体誘導部7
5をその止着部75A,75Aと前記構成基枠76とを
ネジ等を介して取付け、また前記構成基枠76の後方に
前記分別装置裏側誘導部77をその止着孔77A,77
Aと前記構成基枠76の止着筒76A,76Aとをネジ
等を介して取付けている。また前記スタッド90,9
0,90を介して分別装置裏側誘導部77の裏側に取り
付けられた前記流路形成部78にはそのスタッド92,
92,92を介して前記基板80が取付けられている。
前記基板80には前記駆動装置52のソレノイド58が
取り付けられている。上記のように各構成要素を取り付
けた権利発生装置5は遊技盤1に前記構成基枠76を介
して密着した状態に取り付けられている。
【0058】前記権利発生装置5の作動状態を図9〜図
10基づいて説明する。前記補助可変表示ゲームにおい
て当りが発生した場合に前記ソレノイド58が励磁状態
となり前記一対の球誘導部材51A,51Aが開状態に
変換される。開状態状態になった可動部51の入賞領域
に遊技球が入賞すると、該遊技球は前記カウントSW5
3を通過して、前記回転体誘導部75のリング内に落下
する。落下した遊技球は前記リングの内側低部の球待機
部75Bでそのまま前記各入賞受口71,72,73の
いずれかに入賞するか、あるいは前記回転体74の表側
表面に当接して停止する。そして前記回転体74に設け
られた前記各入賞受口71,72,73が前記遊技球待
機部75Bに回転してきた時点で遊技球はいずかの入賞
受口に入り込む。
【0059】前記一般入賞受口72あるいは一般入賞受
口73に入り込んだ遊技球は前記回転体74の回転に伴
って約120度時計回りに回転し、一般入賞球出口85
から前記一般入賞球通路86を経て賞球排出装置に向か
って流下される。一方、前記特別入賞受口71に入り込
んだ遊技球は前記回転体74の回転に伴って約240度
時計回りに回転し、特別入賞球出口88から特別入賞検
出器89を通過し、前記特別球通路87を経て賞球排出
装置に向かって流下される。
【0060】そして前記特定入賞受口入賞検出器による
前記特定入賞受け口への入賞の検出により権利発生遊技
状態となり、前記第3種始動入賞口7への遊技球の入賞
に基づいて特別遊技が開始されるようになっている。
【0061】このように本発明に係るパチンコ遊技機で
は前記補助変動入賞装置50と前記分別装置70を組み
込んだ前記権利発生装置5を設けることにより、補助可
変表示ゲームの当りの結果に基づく前記補助変動入賞装
置50の変動入賞装置可動部51の開放と、その開放に
よる遊技球の回転体74への流入と、流入した遊技球の
回転体74による分別という段階を踏んでゲームが進
み、遊技者が十分にパチンコ遊技を楽しむことができる
ようになっている。
【0062】図11〜図12には、上記の如く構成され
たパチンコ遊技機の可変表示装置20、権利発生装置
5、変動入賞装置100、各種表示部等の制御を行なう
制御手段としての制御システムの制御ブロック図を示
す。本発明に係るパチンコ遊技機の制御システムは補助
可変表示ゲームを行なう制御システムと、その補助可変
表示ゲームの当りの結果に基づき、前記権利発生装置5
に対する制御を行う制御システムと、前記権利発生装置
5の回転体74の特別入賞受口71に遊技球が入賞して
権利発生遊技状態が生じた後、特別遊技を行う制御シス
テムとに区分することができる。以下、上記区分に基づ
いて本発明に係る制御システムを説明する。
【0063】先ず補助可変表示ゲームを行なう制御シス
テムは特定入賞口4A,4Bへの入賞を検出する特定入
賞検出器22と、該特定入賞検出器22からの信号に基
づき前記特定入賞口4A,4Bへの入賞を記憶する入賞
記憶手段401と、該入賞記憶手段401からの信号に
基づき前記可変表示部21の動作のタイミングを制御す
るとともに乱数抽出手段410の動作のタイミングを制
御する動作タイミング制御手段402と、補助可変表示
ゲームにおいて、可変表示部21の可変表示器A及び可
変表示器Bのそれぞれの停止図柄を生成する乱数生成部
405及び乱数生成部406と、入力される所定の信号
に基づいて前記乱数生成部405の乱数から前記乱数生
成部406の乱数に変更する状態にあるかどうか、前記
乱数生成部406の乱数から前記乱数生成部405の乱
数に変更する状態にあるかどうかを検出する乱数変更状
態検出手段407と、該乱数変更状態検出手段407か
らの信号に基づいて、前記乱数生成部405か前記乱数
生成部406かのいずれかの乱数を選択する確率変更制
御手段としての乱数選択機能手段408と、該乱数選択
機能手段408が出力する信号に基づき、該乱数生成部
405が生成した乱数または乱数生成部406の生成し
た乱数のいずれかの乱数を抽出する乱数抽出手段410
と、該乱数抽出手段410からの信号に基づき、可変表
示部21の停止図柄を選択する図柄選択手段411とを
備えている。なお、前記乱数生成部405の乱数で決定
される当り確率は1/80に、また乱数生成部406の
乱数で決定される当り確率は1/8となっている。前記
乱数変更状態検出手段407、乱数抽出手段410及び
乱数抽出手段410により、確率変更制御手段を構成す
る。
【0064】前記可変表示部21に対する前記動作タイ
ミング制御手段402の制御システムは、具体的には該
動作タイミング制御手段402からの信号に基づき可変
表示部21の可変表示器A、可変表示器Bのそれぞれの
表示変動の開始と停止の変動タイミングを制御する可変
表示制御手段403,404と、可変表示部21の可変
表示器A、可変表示器Bのそれぞれの図柄の変動態様を
決定する表示更新パルスを発生する表示更新パルス発生
手段432,433と、前記動作タイミング制御手段4
02から信号を入力した段階で、前記可変表示制御手段
403,404からの信号と前記図柄選択手段411か
らの信号とに基づいて停止図柄と現在変動している図柄
とを比較する図柄比較手段412,413と、前記動作
タイミング制御手段402から信号を入力した段階で、
前記可変表示制御手段403,404からの信号に基づ
き前記停止図柄が当か否かの判定を行う図柄停止判定手
段409とから構成されている。
【0065】そして前記入賞記憶手段401からの信号
に基づき、前記入賞個数記憶表示ランプLED1〜4の
表示を制御する表示制御手段414が設けられており、
前記可変表示制御手段403に前記可変表示器Aが、前
記可変表示制御手段404に前記可変表示器Bがそれぞ
れ接続されている。また前記乱数選択機能手段408か
らの信号に基づき、前記有効乱数表示器10、前記有効
乱数表示器11の表示を制御する表示制御手段415,
416がそれぞれ設けられている。
【0066】補助可変表示ゲームの当りの結果に基づ
き、前記権利発生装置5に関して行われる制御システム
は、前記図柄停止判定手段409からの信号に基づき前
記補助変動入賞装置50の可動部51の開閉動作を制御
する駆動制御手段417と、該駆動制御手段417から
の信号に基づき、前記可動部51の開閉作動を行うソレ
ノイド58と、前記補助変動入賞装置50のカウントS
W53が出力する信号に基づき、前記補助変動入賞装置
50の可動部51への遊技球の入賞個数を計数する入賞
数計数手段418と、パチンコ遊技機に電源を投入した
時点で出力される信号に基づき前記回転体74を回転さ
せるモータ79の駆動を制御するモータ駆動制御手段4
19とから構成されている。
【0067】前記権利発生装置5の回転体74の特別入
賞受口71に入賞して権利発生遊技状態となり、特別遊
技を行う制御システムは、前記権利発生装置5に取り付
けられている前記特別入賞検出器89からの信号に基づ
いて権利発生遊技状態を制御する権利発生遊技状態制御
手段420と、該権利発生遊技状態制御手段420等か
らの信号に基づいて遊技状態を表す効果音を発生する効
果音発生手段421及び遊技状態を表す表示を制御する
表示制御手段422と、前記第3種始動入賞口7に設け
られている前記第3種始動検出器7A、前記権利発生遊
技状態制御手段420または変動入賞装置駆動制御手段
427が出力する信号に基づいて特別遊技を制御する特
別遊技制御手段423と、該特別遊技制御手段423か
らの信号に基づいて第3種始動入賞口7に入賞した遊技
球数を計数する第3種始動入賞計数手段424と、該第
3種始動入賞計数手段424からの信号に基づいて前記
第3種始動口入賞数表示器9の表示の制御を行う表示制
御手段425と、前記特別遊技制御手段423からの信
号に基づいて前記変動入賞装置100の大入賞口ソレノ
イド426を制御する変動入賞装置駆動制御手段427
と、前記変動入賞装置100に取り付けられている前記
カウントSW103からの信号に基づき、前記変動入賞
装置100の大入賞口101に入賞した遊技球数を計数
する入賞数計数手段428と該入賞数計数手段428か
らの信号基づいて前記入賞数表示装置19を制御する表
示制御手段429とを備えている。
【0068】そして前記変動入賞装置駆動制御手段42
7には大入賞口ソレノイド426が接続されていて、ま
た表示制御手段429には前記入賞数表示装置19が接
続されている。
【0069】ここで前記乱数選択機能手段408の詳細
な構成を図13に基づいて説明する。該乱数選択機能手
段408は2個のフリップフロップ500,フリップフ
ロップ600と1個のアンドゲート700とから構成さ
れており、具体的な回路構成は以下のようになってい
る。前記権利発生遊技状態制御手段420が出力する信
号は前記乱数変更状態検出手段407を介して前記フリ
ップフロップ600に入力され、また前記第3種始動入
賞計数手段424が出力する信号は前記アンドゲート7
00に入力されるようになっている。パチンコ遊技機の
電源投入時とリセットSWの投入時に出力される信号は
オアゲート430を介して前記フリップフロップ600
のリセット端子Rに入力されるようになっている。また
前記フリップフロップ600の出力端子Qが出力する信
号は、前記アンドゲート700を介して前記フリップフ
ロップ500に入力され、一方フリップフロップ600
の出力端子Qバーが出力する信号は該フリップフロップ
600の入力端子Dに入力され、同時に前記フリップフ
ロップ500のリセット端子Rに入力されるようになっ
ている。また前記フリップフロップ500の出力端子Q
及びQバーがそれぞれ出力する信号は前記乱数抽出手段
410に入力されるようになっている。
【0070】次に上記のように構成される制御システム
はコンピュータによって実行されている。以下に前記制
御システムに基づき行なわれるパチンコ遊技に関する制
御を図14を参照しつつ詳細に説明する。
【0071】上記構成の制御システムにおいて、電源が
投入され、遊技機が通常の作動状態となったときには、
前記可変表示部21には任意の図柄が表示されるととも
に、前記モータ駆動制御手段419が前記権利発生装置
5の回転体74のモータ79に駆動信号を出力し、前記
モータ79を時計回りの方向に回転させる。と同時に、
電源投入時にはパワーオン信号が前記乱数変更状態検出
手段407に出力され、該乱数変更状態検出手段407
は前記パワーオン信号に基づき前記フリップフロップ6
00のリセット端子Rに乱数変更信号を出力する。その
結果フリップフロップ600の出力端子Qが「0」の状
態となり、一方フリップフロップ600の出力端子Qバ
ーは「1」の状態となる。そして該出力端子Qバーから
の出力信号が前記フリップフロップ500のリセット端
子Rに入力される。その結果前記フリップフロップ50
0の出力端子Qの状態が「0」となり、一方出力端子Q
バーの状態が「1」となる。
【0072】その結果、前記乱数選択機能手段408が
前記乱数抽出手段410に乱数選択信号S1を出力し、
該乱数選択信号S1に基づいて前記乱数抽出手段410
が前記乱数生成部405からの乱数を抽出するようにな
っている。また前記乱数選択信号S1は前記表示制御手
段415にも出力されており該表示制御手段415は前
記有効乱数表示器10を点灯表示させる。
【0073】この様な通常の遊技状態で遊技者が遊技領
域2の左領域に遊技球を流入させるように左打ちを行な
って、遊技球が特定入賞口4Aに入賞した場合にはその
入賞が前記特定入賞検出器22により検出される。その
結果、以下のような制御により乱数生成部405の乱数
を使用した当りが低確率な補助可変表示ゲームが行なわ
れる。
【0074】まず、特定入賞検出器22からの検出信号
が前記入賞記憶手段401に送られ、該入賞記憶手段4
01は前記検出信号に基づいて前記特定入賞口4Aに入
賞した入賞球の個数を加算し、その加算値を所定の限度
内(例えば最大値「4」)で記憶する。このように記憶
された加算値は、前記動作タイミング制御手段402か
ら送られてくるゲーム開始信号(該信号は補助可変表示
ゲームが1回行なわれる毎に発生する)が入力される毎
に1宛減算され、当該減算された値を表わす信号(減算
値信号)は前記入賞記憶手段401から前記動作タイミ
ング制御手段402に送られて、減算値が「0」となる
まで補助可変表示ゲームが繰り返し行なわれる。そして
前記入賞記憶手段401は前記乱数抽出手段410に入
賞記憶信号を出力するとともに、前記表示制御手段41
4にも入賞記憶信号を出力し、前記入賞記憶信号に基づ
き、前記表示制御手段414が前記入賞個数記憶表示ラ
ンプLED1〜4の1つのLEDを点灯させるように制
御する。
【0075】さらに前記入賞記憶手段401は前記効果
音発生手段421にも前記入賞記憶信号を出力し、前記
入賞記憶信号に基づき、前記効果音発生手段421が遊
技者に前記特定入賞口4Aへの入賞を知らせる様な音を
発生させるように前記スピーカー17を制御する。
【0076】前記乱数抽出手段410は前記乱数選択機
能手段408が出力する前記乱数選択信号S1に基づき
前記乱数生成部405が生成する乱数を常時拾ってい
る。そして前記乱数抽出手段410は前記入賞記憶手段
401からの入賞記憶信号を入力する毎に、該入賞記憶
信号に対応付けて前記乱数を記憶するようになってい
る。
【0077】前記入賞記憶手段401からの前記減算値
信号を入力した動作タイミング制御手段402は、低確
率補助可変表示ゲームを開始させるべくアンドゲート4
32A,433Aにそれぞれゲーム開始制御信号を送
る。また前記表示更新パルス発生手段432はアンドゲ
ート432Aに前記可変表示器Aに表示される図柄を更
新させるタイミングを決定するパルス信号を出力し、又
前記表示更新パルス発生手段434はアンドゲート43
3Aに可変表示器Bに表示される図柄を更新させるタイ
ミングを決定するパルス信号を出力する。その結果、ア
ンドゲート432A,433Aからゲーム開始制御信号
が前記可変表示制御手段403,404にそれぞれ出力
され、該ゲーム開始制御信号に基づき前記可変表示制御
手段403が前記可変表示器Aに可変開始信号を送り、
該可変開始信号に基づき可変表示器Aが変動を開始す
る。同様に前記アンドゲート433Aからのゲーム開始
制御信号に基づき前記可変表示制御手段404が可変表
示器Bの変動を開始させるように制御する。
【0078】前記可変表示部21の各可変表示器A,B
の各図柄が変動を開始してから所定時間が経過した時点
で前記動作タイミング制御手段402が前記乱数抽出手
段410に乱数抽出指令信号を出力すると、該乱数抽出
指令信号に基づき前記乱数抽出手段410は前記入賞記
憶信号に対応させて記憶している乱数を抽出する。該乱
数抽出手段410は抽出した乱数を表す抽出乱数信号を
前記図柄選択手段411に出力すると、該図柄選択手段
411は前記乱数に基づいて停止図柄を選択し決定し、
その決定に基づいて前記図柄比較手段412,413に
それぞれ停止図柄信号を出力する。
【0079】と同時に前記動作タイミング制御手段40
2が前記図柄比較手段412,413に図柄比較指令信
号を出力する。該図柄比較指令信号を入力した前記図柄
比較手段412,413は前記停止図柄信号と可変表示
部21の変動を制御している可変表示制御手段403,
404からのそれぞれの変動図柄信号に基づき、停止図
柄と現在変動している図柄とを比較する。そして比較の
結果に基づき、前記図柄比較手段412,413は停止
図柄までの送り駒数を決定し、送り駒数信号を前記動作
タイミング制御手段402に出力する。該動作タイミン
グ制御手段402は前記送り駒数信号に基づき変動して
いる図柄を停止図柄で停止させるため、制御信号をアン
ドゲート432A,433Aを介して前記可変表示制御
手段403,404にそれぞれ出力する。
【0080】なお前記可変表示制御手段404からの変
動図柄信号は前記効果音発生手段421にも出力されて
おり、前記変動図柄信号に基づき前記効果音発生手段4
21が遊技者に補助可変表示ゲームの終了を知らせるよ
うな音を発生させるように前記スピーカー17を制御す
る。
【0081】そして、前記制御信号に基づき前記可変表
示制御手段403,404が変動している図柄を停止図
柄で停止させるべく、可変表示器A,Bにそれぞれ可変
停止信号を出力し、該可変停止信号に基づき可変表示部
21の各可変表示器A,Bが停止図柄で停止する。また
前記可変表示制御手段403,404は前記図柄停止判
定手段409にも前記可変停止信号を送る。
【0082】前記図柄停止判定手段409は前記動作タ
イミング制御手段402から判定要求信号を入力した時
点で、前記停止図柄が当たりか否かを判定する。この判
定の結果、当たりの場合(停止図柄が3,3または7,
7の場合)には前記図柄停止判定手段409は当たり信
号を前記駆動制御手段417に送る。該駆動制御手段4
17は前記当り信号に基づき前記補助変動入賞装置50
の前記ソレノイド58にソレノイド信号を送ると、前記
可動部51が逆「ハ」の字状に回動させて開状態に制御
される。この結果、補助変動入賞装置50の可動部51
が形成する入賞領域に遊技球が流入し易くされる。
【0083】なお前記図柄停止判定手段409は前記効
果音発生手段421にも前記当り信号を出力し、前記当
り信号に基づき、前記効果音発生手段421が遊技者に
補助可変表示ゲームの当りを報知する様な音を発生させ
るように前記スピーカー17を制御する。
【0084】この時点で遊技者が遊技球を前記可動部5
1の入賞領域に入球させるように遊技球発射装置を操作
して左打ちを行い、前記流下方向規制釘群50Aを遊技
球が流下するようにすると、遊技球が前記回転体誘導部
75の前記遊技球流入口81に流入し、ついで前記カウ
ントSW53を通過する。
【0085】前記カウントSW53を遊技球が通過する
と、その通過がカウントSW53により検出されてその
入賞の検出信号が入賞数計数手段418に送られる。前
記入賞数計数手段418は前記検出信号に基づいてカウ
ントSW53に入賞した入賞球の個数の加算値(総数)
を計数する。その計数の結果、その加算値が所定限度
(例えば最大値を「3」として)を越えると、前記入賞
数計数手段418は3カウント信号を前記駆動制御手段
417に出力する。前記3カウント信号に基づき、前記
駆動制御手段417がソレノイド閉鎖信号を前記ソレノ
イド58に出力すると該ソレノイド58が消磁状態にな
り前記可動部51が閉状態に変換される。また前記駆動
制御手段417には前記当り信号を入力した時点でオン
するタイマが組み込まれており該タイマは所定時間後
(この実施例では6秒後)にオフとなるが、この場合に
も前記駆動制御手段417からソレノイド閉鎖信号が前
記ソレノイド58に出力される。その結果、該ソレノイ
ド58が消磁状態になり前記可動部51が閉状態に変換
される。
【0086】なお前記駆動制御手段417は前記効果音
発生手段421にも前記ソレノイド信号を出力し、前記
ソレノイド信号に基づき前記効果音発生手段421が遊
技者に補助変動入賞装置50の可動部51の開放を報知
する様な音を発生させるように前記スピーカー17を制
御する。
【0087】前記カウントSW53を通過した遊技球が
前記回転体74の特別入賞受口71に入賞し、前記特別
入賞球出口88から前記特別入賞検出器89を通過する
と、該特別入賞検出器89が特別入賞検出信号を前記権
利発生遊技状態制御手段420に出力する。該権利発生
遊技状態制御手段420は前記特別入賞検出信号に基づ
き、パチンコ遊技が権利発生遊技状態に入ったことを遊
技者に報知するために前記効果音発生手段421と表示
制御手段422にそれぞれ権利発生信号を出力する。そ
の結果、前記効果音発生手段421がスピーカー17に
効果音を発生させるように制御し、また前記表示制御手
段422が権利発生遊技状態表示器18に所定の表示を
させるように制御する。
【0088】また前記権利発生遊技状態制御手段420
は前記乱数変更状態検出手段407にもオアゲート43
1を介して権利発生信号を出力している。該権利発生信
号を入力した前記乱数変更状態検出手段407は前記乱
数選択機能手段408に乱数変更信号を出力する。該乱
数変更信号を入力した段階で前記乱数選択機能手段40
8のフリップフロップ600の出力端子Qは前記権利発
生信号の立ち上がりに同期して「1」の状態となり、ま
た出力端子Qバーは「0」の状態になり、セット状態に
変更される。同時に前記フリップフロップ600の端子
Qバーは前記端子Dに「0」状態信号を出力している。
【0089】ところで、この時点では前記第3種始動入
賞計数手段424から権利発生遊技状態の終了を意味す
る権利終了信号は前記アンドゲート700に出力されて
おらず、また前記フリップフロップ600の出力端子Q
バーは「0」の状態であるので、リセット信号は前記フ
リップフロップ500のリセット端子Rに入力されてい
ない。従って、フリップフロップ500の出力端子Qは
「0」の状態でまた出力端子Qバーは「1」の状態のリ
セット状態を維持している。この結果前記乱数選択機能
手段408は前記乱数選択信号S1を出力することとな
るから前記補助可変表示ゲームの乱数は従前のまま、即
ち前記乱数生成部405の乱数である。これは権利発生
遊技状態が生じた時点で乱数を当り確率が高確率のもの
に変更されると、再び補助可変表示ゲームで当りが発生
し、権利発生遊技状態が消滅する恐れがあるからであ
る。
【0090】前記権利発生遊技状態の遊技中に、遊技者
が右打ちを開始して遊技球が前記流下誘導釘群1A,1
B,1C,1D,1Eを経て前記第3種始動入賞口7に
入賞するとその入賞が前記第3種始動検出器7Aにより
検出され、入賞毎に検出信号が前記特別遊技制御手段4
23に出力される。遊技状態が前記権利発生遊技状態中
では前記特別遊技制御手段423は前記権利発生遊技状
態制御手段420から権利発生信号を入力しており、前
記特別遊技制御手段423は前記権利発生信号に基づい
て前記検出信号を有効とするように制御する。従って権
利発生遊技状態以外の遊技状態中に遊技球が前記第3種
始動入賞口7に入賞し、その入賞を前記第3種始動検出
器7Aが検出してもその検出信号は無効とされ、特別遊
技が開始されることはない。
【0091】有効とされた前記検出信号に基づいて前記
特別遊技制御手段423はその有効検出信号を入力する
毎に前記第3種始動入賞計数手段424に入賞数信号を
出力する。また有効検出信号に基づいて前記特別遊技制
御手段423は前記変動入賞装置駆動制御手段427に
大入賞口作動開始信号を出力する。該大入賞口作動開始
信号を入力した前記変動入賞装置駆動制御手段427は
前記変動入賞装置可動部102の開閉作動を行う大入賞
口ソレノイド426に開動作信号を出力する。その結
果、前記変動入賞装置100の大入賞口101が開状態
に変換され、遊技球が前記大入賞口101に入賞され易
い状態にされ、第1サイクル目の特別遊技が開始され
る。
【0092】なお前記変動入賞装置駆動制御手段427
は前記効果音発生手段421にも前記開動作信号を出力
し、前記開動作信号に基づき前記効果音発生手段421
が遊技者に変動入賞装置100の変動入賞装置可動部1
02の開放を報知する様な音を発生させるように前記ス
ピーカー17を制御する。また前記変動入賞装置駆動制
御手段427は前記大入賞口ソレノイド426が作動中
は大入賞口作動中信号を前記特別遊技制御手段423に
出力する。その結果、前記特別遊技制御手段423は前
記有効検出信号によっても前記変動入賞装置駆動制御手
段427に前記大入賞口作動開始信号を出力しないよう
に制御する。
【0093】この第1サイクル目の特別遊技中に遊技者
はさらに右打ちを続行した結果、前記流下誘導釘群1
A,1B,1C,1Dを介して前記大入賞口101に遊
技球が入賞するとその入賞が前記カウントSW103に
検出される。そして該カウントSW103は遊技球の入
賞を検出する毎に検出信号を前記入賞数計数手段428
に出力し、該入賞数計数手段428は前記検出信号に基
づいて入賞個数を計数する。前記入賞数計数手段428
は入賞個数の計数値が「10」となった時点で、前記変
動入賞装置駆動制御手段427に10カウント信号を出
力する。
【0094】該10カウント信号を入力した前記変動入
賞装置駆動制御手段427は前記大入賞口ソレノイド4
26に閉鎖信号を出力し、前記大入賞口101が閉状態
となるように制御する。また前記大入賞口101に遊技
球が10個入賞せずに所定時間(この実施例では10
秒)が経過した場合にも前記変動入賞装置駆動制御手段
427は前記大入賞口ソレノイド426に閉鎖信号を出
力し、前記大入賞口101が閉状態となるように制御す
る。この段階で、第1サイクル目の特別遊技が終了す
る。
【0095】先述のように前記変動入賞装置駆動制御手
段427は前記大入賞口ソレノイド426が作動中は大
入賞口作動中信号を前記特別遊技制御手段423に出力
し、前記特別遊技制御手段423が前記変動入賞装置駆
動制御手段427に前記大入賞口作動開始信号を出力し
ないように制御している。即ち、前記特別遊技制御手段
423は前記第3種始動入賞口7への入賞の記憶に対応
して前記変動入賞装置駆動制御手段427に大入賞口作
動開始信号を出力し、各サイクルの特別遊技が終了した
後に再び入賞の記憶に対応して前記変動入賞装置駆動制
御手段427に大入賞口作動開始信号を出力するという
制御は行っていない。
【0096】一方、前記有効検出信号に基づいて前記特
別遊技制御手段423はその有効検出信号を入力する毎
に前記第3種始動入賞計数手段424に入賞数信号を出
力し、該第3種始動入賞計数手段424はその入賞数信
号を入力する毎に計数を行う。そしてその計数毎に前記
表示制御手段425に計数信号を出力し、該計数信号に
基づいて前記表示制御手段425が前記第3種始動口入
賞数表示器9に入賞個数を表示させるように制御する。
したがって前記第3種始動口入賞数表示器9が表示する
入賞個数と実際に行われる特別遊技の回数とは必ずしも
一致するものではない。
【0097】そして前記第3種始動入賞計数手段424
は、計数した値が「16」となったときには権利終了信
号を前記権利発生遊技状態制御手段420に出力し、前
記権利終了信号は前記権利発生遊技状態制御手段420
を介して前記効果音発生手段421と前記表示制御手段
422にそれぞれ出力される。そして前記効果音発生手
段421はスピーカー17を制御して権利発生遊技状態
の終了を遊技者に知らせる効果音を出力させ、また前記
表示制御手段425は権利発生遊技状態表示器18を制
御して権利発生遊技状態の終了を遊技者に知らせる内容
を表示させる。
【0098】また前記第3種始動入賞計数手段424
は、前記権利終了信号を前記オアゲート431を介して
前記乱数変更状態検出手段407に出力する。該乱数変
更状態検出手段407は前記権利終了信号に基づいて前
記乱数選択機能手段408のアンドゲート700に乱数
変更信号を出力する。この段階では前記フリップフロッ
プ600の端子Qは「1」の状態となっている。よって
フリップフロップ500は前記権利終了信号の立ち上が
りに同期して状態が変化し、出力端子Qが「1」の状態
に、また出力端子Qバーが「0」の状態に変化される。
この結果前記乱数選択機能手段408が前記乱数抽出手
段410に乱数発生部2の乱数を抽出させるべく、乱数
選択信号S2を出力する。該乱数選択信号S2に基づい
て前記乱数抽出手段410が前記乱数発生部2からの乱
数を抽出し記憶する。また前記乱数選択機能手段408
は前記表示制御手段416にも乱数選択信号S2を出力
し、該信号に基づき前記表示制御手段416によって前
記有効乱数表示器11が点灯表示されて前記乱数生成部
406の乱数に基づく高確率補助可変表示ゲームが開始
可能な状態にされる。このような制御は最初の特別遊技
が終了しても連続して特別遊技を遊技者が楽しむことが
できるようにして更により多くの賞球を獲得できるよう
にするものである。
【0099】そして前記可変表示装置20の特別入賞口
4Aに遊技球が入賞するとその入賞が前記入賞記憶手段
401に記憶され、該入賞記憶手段401が前記乱数抽
出手段410に入賞記憶信号を出力する。該乱数抽出手
段410はこの段階では乱数発生部2から常時乱数を拾
っており、前記入賞記憶信号に対応付て乱数を抽出す
る。この結果、補助可変表示ゲームの当り確率が1/8
のもとで先述の低確率補助可変表示ゲームに対する制御
手順と同一の制御手順で高確率補助可変表示ゲームが行
われる。
【0100】該高確率補助可変表示ゲームにおいて当り
が発生すると前記権利発生遊技状態制御手段420がオ
アゲート431を介して権利発生信号を前記乱数変更状
態検出手段407に出力する。該乱数変更状態検出手段
407が前記乱数選択機能手段408のフリップフロッ
プ600に乱数変更信号を出力すると、前記フリップフ
ロップ600は前記権利発生信号の立ち上がりに同期し
て端子Qが「0」の状態に変化し、端子Qバーが「1」
の状態に変化する。そして端子Qバーがリセット信号を
前記フリップフロップ500のリセット端子Rに出力す
るとフリップフロップ500は端子Qが「0」の状態
に、端子Qバーが「1」の状態にそれぞれ変化し、各フ
リップフロップは電源投入時の段階と同じ状態に復帰さ
れる。この結果、前記乱数選択機能手段408が前記乱
数抽出手段410に乱数発生部1の乱数を抽出させるべ
く、乱数選択信号S1を出力する。該乱数選択信号S1
に基づいて前記乱数抽出手段410が前記乱数発生部1
からの乱数を抽出し記憶する。また前記乱数選択機能手
段408は前記表示制御手段415にも制御信号を出力
し、該制御信号に基づき前記表示制御手段415によっ
て前記有効乱数表示器10が点灯表示される。従って低
確率補助可変表示ゲームに引続き、高確率補助可変表示
ゲームにおいて権利発生遊技状態が発生した場合には補
助可変表示ゲームの当り確率は1/80に変更されてい
るようになっている。この結果、偶然に遊技球が前記可
変表示装置20の特定入賞口4Aに入賞し補助可変表示
ゲームが開始されても当りが発生し難く制御されてお
り、遊技者が連続して特別遊技を楽しむことができるよ
うになっている。
【0101】この連続特別遊技が前記第3種始動入賞口
7に遊技球が16個入賞したことにより終了した場合、
前記第3種始動入賞計数手段424がオアゲート431
を介して前記乱数変更状態検出手段407に権利終了信
号を出力する。該権利終了信号は前記乱数選択機能手段
408のアンドゲート700に入力されるが、この時点
では前記フリップフロップ600の端子Qは「0」の状
態であり、前記フリップフロップ500に信号が出力さ
れることはなく、従って該フリップフロップ500は従
前どうりリセット状態を維持し、前記乱数抽出手段41
0には引続き乱数選択信号S1が出力されることにな
る。この結果、連続特別遊技が終了した後は引続き乱数
発生部405による乱数に基づく低確率補助可変表示ゲ
ームが行われることになる。
【0102】従って本発明に係るパチンコ遊技では実質
的に低確率補助可変表示ゲームが開始可能な状態から高
確率補助可変表示ゲームでの連続した特別遊技が終了す
るまでが1つの特別遊技を形成することになる。
【0103】上記実施例では乱数を変更させる信号とし
て、前記権利発生遊技状態制御手段420が出力する権
利発生信号と、前記第3種始動入賞計数手段424が出
力する権利終了信号とを用いたが、これら以外の信号で
も、どのような信号を用いてもよい。例えば、図15に
示すように前記特別入賞検出器89が出力する特別入賞
検出信号に基づて乱数発生部2の乱数を選択してもよい
し、遊技球が所定数の発射されたことを検出する発射球
検出器が出力する発射球一定数信号を用いてもよい。ま
た前記特定入賞口4Aに入賞した入賞球数を検出して、
所定の入賞球数に達した場合(例えば50個)に前記特
定入賞検出器22が一定入賞数信号を出力するように
し、この一定入賞数信号を用いてもよいし、アウト球数
(例えば1000個)を検出する回収球検出器が出力す
る回収球一定数信号を用いてもよいし、さらに回収球マ
イナス賞球排出数によって得られる差数が所定個数(例
えば500個)を越えた場合に出力される一定数信号に
基づいて乱数発生部2の乱数を選択してもよい。
【0104】また前記信号を組合せてもよい。例えば前
記特別入賞検出器89が出力する特別入賞検出信号の立
ち上がりに同期して乱数生成部406の乱数に変更し、
前記回収球一定数信号の立ち上がりに同期して乱数生成
部405の乱数に変更するようにしてもよい。
【0105】さらに前記複数の信号が乱数変更状態検出
手段407Aに入力されている場合、図15に示すよう
に前記乱数変更状態検出手段407Aに、前記複数の信
号の中からいずれの信号を使用するかを選定できる設定
選択手段407Bを設けてもよい。該設定選択手段40
7Bは外部、例えばパチンコ遊技機の基盤あるいは遊技
店の管理装置に設けられた外部選択切替SWにより操作
されるものであり、前記外部選択切替SWが出力する設
定指令信号に基づき指定された乱数変更信号が、前記乱
数選択機能手段408Aに出力されるようになってい
る。そして例えば、遊技店が管理装置の外部切替SWに
より前記権利発生信号を選定した場合、前記設定選択手
段407Bは前記権利発生信号のみを有効とし前記権利
発生信号を入力した場合にのみ、乱数変更信号を前記乱
数選択機能手段408Aに出力するようになっている。
【0106】前記実施例では特定入賞口4A,4Bへの
入賞球の記憶数は「4」としていたが、このように限定
されるものではなく、「4」以上でもよい。また前記乱
数生成部は2つの乱数生成部を用いたが、2以上の乱数
生成部を用いてもよい。
【0107】前記実施例の遊技盤構成に前記補助変動入
賞装置50のカウントSW53へ入賞した遊技球数を表
示する入賞球表示器を加え、前記入賞数計数手段418
が出力する信号に基づき該入賞球表示器を制御する表示
制御手段を設けてもよい。このようにすれば遊技の段階
的な進行が遊技者により明確となる。さらに前記実施例
の遊技盤構成に前記変動入賞装置100の変動入賞装置
可動部102の作動回数を表示する作動回数表示器を加
え、前記特別遊技制御手段423が出力する大入賞口作
動開始信号に基づき大入賞口101の作動開始を計数す
る大入賞口作動開始計数手段を設け、さらに該大入賞口
作動開始計数手段により制御される表示制御手段により
前記作動回数表示器を制御するようにしてもよい。
【0108】図16は本発明に係るパチンコ遊技機の他
の実施例(以下第2実施例という)を示す遊技領域の正
面図である。この第2実施例が先述の実施例(以下第1
実施例という)と異なる主な点は変動入賞装置200が
遊技領域の中央に取り付けられていて、また変動入賞装
置200自体の構成も異なっていることと、右打ちされ
た遊技球を第3種始動入賞口700まで誘導する流下通
路を構成する釘群の植設位置が異なっていることであ
る。
【0109】具体的には可変表示装置200Aと変動入
賞装置200とが一体的に構成されていて、可変表示装
置200Aの中央下部に変動入賞装置200の可動部2
10が設けられており、該可動部210は権利発生遊技
状態中に遊技球が第3種始動入賞口700に入賞した場
合に、直立している状態から略90度外側へ回動するよ
うに構成されている。また釘群についてはガイドレール
3Aに沿って右打ちされた遊技球を、左側遊技領域に跳
ね返さずに前記遊技領域2の右側遊技領域に誘導するた
めの流下誘導釘群2Aが植設されており、該流下誘導釘
群2Aの右側を流下してくる遊技球の勢いを殺しつつ、
その流下路を左斜め下に向ける流下誘導釘群2B,2C
が植設されている。該流下誘導釘群2B,2Cを流下し
た遊技球は前記変動入賞装置200が閉状態のときに
は、その変動入賞装置200の可動部210と流下誘導
釘群2Dとによって形成される流下通路を経て風車15
Aに絡んで、さらに該風車15Aの左斜め下に植設され
た流下誘導釘群2Eに当たる。また前記風車15Aに絡
まない遊技球は直接前記流下誘導釘群2Eに当たる。該
流下誘導釘群2Eに当たった遊技球は流下誘導釘群2E
を経て前記第3種始動入賞口700に高確率で入賞する
ようになっている。
【0110】そして前記変動入賞装置200の可動部2
10が開状態のときには、該変動入賞装置200の可動
部210の先端部が前記流下誘導釘群2Dに当接するよ
うな位置まで回動される。この結果、前記可動部210
が閉状態にあるときに該可動部210と前記流下誘導釘
群2Dとによって形成される流下通路を塞ぐことにな
る。従ってこの第2の実施例の場合にも前記変動入賞装
置200が開状態中には前記第3種始動入賞口700に
連続して遊技球が入賞しないようにされている。
【0111】なお第2実施例の場合には前記流下誘導釘
群2A,2B,2C,2D,2E,2Fによって形成さ
れた流下通路に、調整釘2G,2H,2Iが植設されて
おり、これらの調整釘を調節することにより前記第3種
始動入賞口700への遊技球の流下をより確実なものに
することができるようになっている。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、制御システムの権利発
生遊技状態制御手段により、可変表示装置での可変表示
ゲームの停止図柄が当たり図柄になったことに関連し
て、権利発生装置の可動部材が遊技者にとって有利な第
2状態に変換され、該可動部材の該第2状態への変換に
より受け入れられた遊技球が分別装置の分別により特別
入賞口に入賞したことに基づき権利発生状態を発生され
ると共に、当該権利発生状態中においては特別入賞口へ
の遊技球の入賞及び前記始動入賞口への入賞個数が所定
数となったことに基づき該権利発生状態が終了される一
方、確率変更制御手段により、可変表示装置での可変表
示ゲームの停止図柄が当たり図柄になる確率が低確率で
制御される低確率状態から該低確率よりも高い確率で制
御される高確率状態へ変換されるが、低確率状態で発生
した権利発生状態中において始動入賞口への遊技球の入
賞個数が権利発生状態を終了させる所定数となったこと
により、権利発生状態の発生確率が低確率状態から前記
高確率状態に変更されることとなる。そして、それによ
って、権利発生状態の発生状態が単調にならずに変化に
富んだものとなり、遊技内容が様々に展開するような興
趣の高い遊技を実現できる。また、高確率状態への変更
により、権利発生状態が連続して発生する可能性もあ
り、遊技者に対する期待感を十分に向上させることがで
きる。また、可変表示ゲームの停止図柄が当たり図柄と
なる確率を低確率状態から高確率状態へ変更する制御
権利発生状態の発生中における始動入賞口への入賞
個数が所定数となった時点で、まだ変動入賞装置の最後
の開状態が終了する前に行われるようになり、所定の
利発生状態の終了が確定した時点で、直ちに高確率状態
への変更を行うことができる。更に、権利発生状態の発
生中は低確率状態となっていることとなり、再度の特別
入賞口への遊技球の入賞により権利発生状態が途中で終
了してしまうことを防止できる。更に、前記可変表示装
置が遊技領域の略中央部に配置され、該可変表示装置の
下方部の遊技領域に権利発生装置が配置されるととも
に、前記遊技領域の右側領域に前記変動入賞装置と前記
始動入賞口が配置されていて、前記権利発生装置の 可動
部材が遊技者にとって有利な第2状態にある場合には、
前記権利発生装置の右上方部に植設された可動部流入規
制釘群により、権利発生装置への遊技球の流入が規制さ
れることから、権利発生状態の発生中に再度遊技球が特
別入賞口へ入賞してその権利発生状態が消滅してしまう
ことが防止され、その分、遊技者の遊技に対する興趣が
従来のものより向上される。また、可変表示装置と、一
般入賞口、特別入賞口及び分別装置を有する権利発生装
置を備えているため、権利発生状態が発生するまでに、
上記複数の装置により、多彩な遊技内容を展開でき、興
趣を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の遊技領域の正面図である。
【図2】右側遊技領域における遊技球の流路説明図であ
る。
【図3】可変表示装置の斜視図である。
【図4】可変表示装置の分解斜視図である。
【図5】可変表示装置の正面図である。
【図6】権利発生装置の斜視図である。
【図7】権利発生装置の分解斜視図である。
【図8】権利発生装置の正面図である。
【図9】権利発生装置の可動部が開状態にあるときの遊
技球の流路の説明図である。
【図10】権利発生装置の可動部が開状態にあるときの
遊技球の流路の説明図である。
【図11】パチンコ遊技機の制御システムの制御ブロッ
ク図である。
【図12】パチンコ遊技機の制御システムの制御ブロッ
ク図である。
【図13】図11で示した乱数選択機能手段の詳細な構
成ブロック図である。
【図14】図11で示した乱数選択機能手段への入力に
基づく出力のタイミングチャート図である。
【図15】第1実施例の変形例を示す制御ブロック図で
ある。
【図16】第2実施例の遊技領域の正面図である。
【符号の説明】1 遊技盤 2 遊技領域 5 権利発生装 7 第3種始動口(始動入賞口) 20 可変表示装 51 可動部(可動部材) 51A 可動部流入規制釘群 70 分別装置85 一般入賞球出口(一般入賞口) 88 特別入賞球出口(特別入賞口) 100 変動入賞装置407 乱数変更状態検出手段(確率変更制御手
段) 408 乱数選択機能手段(確率変更制御手段410 乱数変更状態検出手段(確率変更制御手
段) 420 権利発生遊技状態制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって不利な状態と遊技者にと
    って有利な状態とに変換可能な変動入賞装置と、 複数の図柄を変動させる可変表示ゲームを行う可変表示
    装置と、 前記可変表示ゲームの停止図柄が当たり図柄になったこ
    とに基づいて作動し、権利発生状態を発生可能な権利発
    生装置と、 前記権利発生状態のもとで遊技球の入賞により前記変動
    入賞装置を遊技者にとって有利な状態に変換可能な始動
    入賞口と、 を遊技領域が形成される遊技盤に設け、 前記可変表示装置、前記権利発生装置および前記変動入
    賞装置の制御を行う制御システムを備えたパチンコ遊技
    機であって、 前記権利発生装置は、 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な
    第2状態とに変換可能な可動部材と、 一般入賞口と、特別入賞口とを有し、該可動部材の第2
    状態への変換により受け入れた遊技球を該一般入賞口或
    いは該特別入賞口の何れかに分別して入賞させるための
    分別装置と、 を備え、 前記可変表示装置を前記遊技領域の略中央部に配置せし
    め、該可変表示装置の下方部の遊技領域に前記権利発生
    装置を配置するとともに、前記遊技領域の右側領域に前
    記変動入賞装置と前記始動入賞口を配置して構成し、 前記権利発生装置の右上方部には、前記可動部材が遊技
    者にとって有利な第2状態にある前記権利発生装置への
    遊技球の流入を規制する可動部流入規制釘群を植設して
    構成して成り、 前記制御システムは、 前記可変表示装置での可変表示ゲームの停止図柄が当た
    り図柄になったことに関連して、前記権利発生装置の可
    動部材を前記第2状態に変換し、該可動部材の該第2状
    態への変換により受け入れられた遊技球が前記分別装置
    の分別により前記特別入賞口に入賞したことに基づき前
    記権利発生状態を発生させると共に、当 該権利発生状態
    中においては前記特別入賞口への遊技球の入賞及び前記
    始動入賞口への入賞個数が所定数となったことに基づき
    該権利発生状態を終了させる権利発生遊技状態制御手段
    と、 前記可変表示装置での可変表示ゲームの停止図柄が当た
    り図柄になる確率が低確率で制御される低確率状態から
    該低確率よりも高い確率で制御される高確率状態へ変換
    可能な確率変更制御手段と、 を含み、 前記確率変更制御手段は、 前記低確率状態で発生した前記権利発生状態中において
    前記始動入賞口への遊技球の入賞個数が権利発生状態を
    終了させる前記所定数となったことにより、前記低確率
    状態から前記高確率状態に変更するように したことを特
    徴とするパチンコ遊技機。
JP03190933A 1991-07-04 1991-07-04 パチンコ遊技機 Expired - Fee Related JP3140496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03190933A JP3140496B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03190933A JP3140496B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 パチンコ遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH057646A JPH057646A (ja) 1993-01-19
JP3140496B2 true JP3140496B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=16266103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03190933A Expired - Fee Related JP3140496B2 (ja) 1991-07-04 1991-07-04 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3140496B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3136498B2 (ja) * 1992-04-03 2001-02-19 株式会社平和 パチンコ機
JPH08215386A (ja) * 1995-02-20 1996-08-27 Toyomaru Sangyo Kk パチンコ機
JP2019005496A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH057646A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3140496B2 (ja) パチンコ遊技機
JPH07194777A (ja) 遊技機
JP3976501B2 (ja) 遊技球受入れ装置
JP3031388B2 (ja) 弾球遊技機
JP2993577B2 (ja) 弾球遊技機
JP2868596B2 (ja) 遊技機
JPH0424038A (ja) パチンコ機
JP3143093B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4431658B2 (ja) 組合せ式遊技機
JP2943882B2 (ja) 弾球遊技機
JPH0592069A (ja) 遊技機
JP3212388B2 (ja) 遊技機
JPH05277233A (ja) 遊技機
JP3477369B2 (ja) パチンコ機
JPH02144083A (ja) 弾球遊技機
JPH03258276A (ja) 遊技機
JP2005124936A (ja) 組合せ式遊技機
JP2877905B2 (ja) 遊技機
JP2965213B2 (ja) 遊技機
JP3480677B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3063011B2 (ja) パチンコ遊技機
JPH11267286A (ja) パチンコ遊技機
JPS63115579A (ja) パチンコ機の入賞装置
JPH041637B2 (ja)
JPH0677618B2 (ja) パチンコ機の打球発射装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees