JP3140405B2 - ドラム罐内の液剤吸引吐出装置における容器傾斜機構 - Google Patents
ドラム罐内の液剤吸引吐出装置における容器傾斜機構Info
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Description
剤などの液体原料が収容された容器からその液体を吸引
して吐出する装置の改良、更に詳しくは、吸引パイプの
吸込口の液位レベルが最低になるように液剤容器の姿勢
をチルト操作して、当該容器内の液剤を空に近い状態に
まで効率的に吸引して吐出することができ、しかも構造
簡素で操作も極めて簡単な容器傾斜機構に関するもので
ある。
原料が収容された原料容器から反応容器や処理容器に液
体原料を供給する工程がある。この原料供給工程におい
ては、原料容器として液剤搬送に便利な鋼製ドラム罐を
使用することが多い。
の液剤の移し替えは、ドラム罐上部のタップホールに吸
引パイプを挿入し、ポンプ等の吸引手段で当該ドラム罐
内の液剤を吸い上げて給送管を通して反応容器等に移し
替えるのであるが、このときにドラム罐内の底部には液
剤が不可避的に残ってしまうところから、この液剤の残
留量を少しでも減らす必要があった。特に液剤が高価な
原料である場合には、残留液減少によるコスト節約の効
果は著しくなる。また、ドラム罐内に残留する液剤を少
しでも減少させることができれば、液剤の有効利用率が
向上するだけでなく、残留液を産業廃棄物として処理し
たりドラム罐内を洗浄したりする等といった作業も大幅
に低減させることが可能となる。
った時点で当該ドラム罐の底板周縁の一部を傾斜支点と
してドラム罐を人手にて傾斜させ、その傾斜支点の内側
底部コーナーにドラム罐内の残留液を集合させつゝ、そ
の底部コーナーに吸引パイプの先端を移動させてポンプ
で残留液を吸い出そうと、液剤の移し替えに技巧と手間
が掛けられ、ドラム罐内の液剤を出来るだけ少なくしよ
うとする努力が払われるのである。
傾斜機構にあっては、重たいドラム罐を適度の角度チル
ト(tilt)させてその傾斜状態を保持するという作業
と、そのドラム罐上部のタップホールに挿入された吸引
パイプの先端をドラム罐の底部コーナーに移動させて位
置決めするという作業とを同時に行わなければならない
ため、少なくとも2人以上の作業者が必要となるうえ
に、ドラム罐の傾斜・保持作業は非常に重労働で手間も
掛かるという問題があった。
ては、ドラム罐を傾斜させるとき、吸引パイプが挿入さ
れたドラム罐のタップホールの位置も移動してそのタッ
プホールとポンプユニットの吸込口との間の距離が変化
してしまうため、ドラム罐のタップホールとポンプユニ
ットの吸込口とを繋ぐ連結管が鋼管の場合には、その連
結管が外れたり壊れたりする虞れがある。一方、連結管
がフレキシブル管の場合には、距離が変化しても連結管
が屈曲して対応可能であるが、その連結管の屈曲により
液剤吸引時の流体抵抗が増大して、ポンプの吐出能力が
低下するという難点があった。
容器等に小口供給する場合には、各々の液剤供給におい
て重たいドラム罐を各反応容器まで運搬して液剤の吸引
吐出に必要なパイプ接続等の準備をしなければならない
ため、その運搬・準備作業に大変手間が掛かるうえに、
ドラム罐内の液剤が残り少なくなったときには前述の如
きドラム罐傾斜作業も行わなければならず、液剤供給の
作業能率が非常に悪くなるという問題があった。
容器傾斜による液剤吸引吐出方式に上記の如き問題があ
ったことに鑑みて為されたものであり、ドラム罐内の液
剤を吸引して吐出する装置において、その液剤を殆ど空
に近い状態にまで効率的に吸引して吐出することがで
き、しかもチルト作業も何ら技巧を必要としない簡素な
構造で操作が極めて簡単な容器傾斜機構を提供すること
を技術的課題とする。
題を解決するために採用した手段を、添附図面を参照し
て説明すれば、次のとおりである。
る液剤入りドラム罐Vを、1箇所で掴み上げて支持する
ことが可能なチャック手段3と;吸引パイプ6を挿入す
べき前記タップホールVhの略真下に当該ドラム罐の底
部コーナーが位置決めされて 当該底部コーナーの相対レ
ベルが低位となるように、前記ドラム罐Vの掴み部Cを
支点として当該罐体を所要角度傾斜せしめるチルト手段
5とを具備したドラム罐の液剤吸引吐出装置において、
前記チャック手段3は、ドラム罐を支持するキャスター
13付のフレーム本体1の支柱11に昇降自在に装着した支
持ロッド22に上下に揺動操作可能に枢支されて、このチ
ャック手段3で掴持したドラム罐Vの掴み部Cを支点と
して前記チルト手段5で前記支持ロッド22を揺動させて
当該ドラム罐Vを傾斜させることができ、前記チルト手
段5は、前記フレーム本体1の支柱11に昇降自在に装着
された支持ロッド4に固定されたスライダ51とフレーム
本体1の前記支柱11に揺動自在に枢支された傾斜ガイド
52とを有して、前記支持ロッド4の上昇に応じて、前記
スライダ51が傾斜ガイド52を摺動することにより、支持
ロッド4の移動方向が斜めに変換されて当該支持ロッド
にチルト動作可能に構成する,という手段を採用するこ
とによって上記課題を解決した点に特徴がある。
施形態に基いて更に詳しく説明する。なお、図1は本発
明の実施形態である液剤吸引吐出装置および容器の斜視
図、図2は本実施形態装置の側面図、図3は本実施形態
装置の正面図、図4は図3の本実施形態装置において吸
引パイプを上昇させた状態を示す正面図、図5は本実施
形態装置の平面図、図6は図5の本実施形態装置におい
て吸引パイプを旋回させて退避した状態を示す平面図、
図7〜図10は本実施形態装置の容器傾斜機構による容器
の傾斜作業を段階的に表した側面説明図、図11および図
12は図10の傾斜状態の容器に対する吸引パイプの挿入作
業を表した側面説明図である。
出装置の構造を図1〜図6に基いて説明する。図中、符
号1で指示するものはフレーム本体であり、内部に液剤
Eを収容した容器Vを支持する機構部分である。このフ
レーム本体1は、溝形綱から成る支柱11を略U字形脚部
12のブリッジ部12aの中央部に立設せしめたスタンド形
を成している。そして、この脚部12下面には、前端左右
両側に大輪キャスター13・13、前記ブリッジ部12aに一
対の首振り自在小輪キャスター13・13の合計4つの車輪
が配設してある。また、前記支柱11の略中央部には棒材
を略三角形に屈曲して成るハンドル14が設けてあり、こ
のハンドル14を持ってフレーム本体1を移動させること
により、当該フレーム本体1に支持された容器Vを所望
の場所(例えば、工場内における反応容器等の設置場
所)に運搬することができる。
12との間には2本のステー15・15が左右対称に斜設され
ており、フレーム本体1を補強してある。さらに、支柱
11下部の両側面には一対の薄い滑動プレート16・16が付
着してあり、各滑動プレート16は摩擦係数が小さいフッ
素樹脂等の合成樹脂材にて構成されており、当該滑動プ
レート16上を後述のスライダがスムーズに移動可能とな
っている。なお、本実施形態においては、容器Vとして
JIS規格(JIS Z 1601)に準拠した天板にタップホー
ルVhを有する液体用鋼製ドラム罐を使用しており、こ
のドラム罐内にはポリエステル系樹脂やポリイソシアネ
ート等の液剤Eが収容されている。
上記フレーム本体1の支柱11に装着された容器昇降機構
部である。この容器昇降機構部2は、前記支柱11に内装
されたシリンダ本体21と、このシリンダ本体21内を上下
に進退する昇降ロッド22と、この昇降ロッド22がフット
操作で上下動されるところの足踏式油圧ポンプ23と、こ
の油圧ポンプ23を足踏みにより作動させて昇降ロッド22
を上昇させる上昇ペダル24と、前記昇降ロッド22の昇降
切替を行う昇降切替ノブ25とから構成されている。そし
て、前記昇降ロッド22の上端部には後述のチャック手段
が連結され、このチャック手段にて容器Vが掴持され
る。これにより、昇降ロッド22を上下動させると、チャ
ック手段を介して容器Vが昇降可能となる。なお、本実
施形態においては、油圧式の駆動機構を使用している
が、エアやその他の流体圧を用いた駆動機構、あるいは
ジャッキを用いた機械式駆動機構を採用してもよい。
上記容器昇降機構部2の昇降ロッド22の上端部に枢支さ
れたチャック手段である。このチャック手段3は、先端
に爪31aを有するフック状の上顎部31と、この上顎部31
が噛合する受け部であって後述の支持ロッドに鍔状に固
定された下顎部32と、前記上顎部31の爪31aと反対側の
端部と昇降ロッド22の上端部とを枢支連結する昇降用枢
支軸33と、前記上顎部31の略中央部と後述の支持ロッド
の上端部とを枢支連結する支持用枢支軸34と、前記上顎
部31を揺動させる操作レバー35とから構成されている。
これにより、前記上顎部31と下顎部32との間に容器Vの
一部(例えば、容器Vの天板周縁に突設されたチャイム
の一部)を挟むようにして容器Vを1箇所で掴み上げる
ことができる。また、上顎部31は昇降用枢支軸33および
支持用枢支軸34の2箇所で枢支されているため、上顎部
31が下顎部32と噛み合ってこれらの間に容器Vの一部を
挟むまでは上顎部31が昇降用枢支軸33の回りに揺動し、
その後昇降ロッド22にて当該容器Vを上昇させたときに
は上顎部31が支持用枢支軸34の回りに揺動して容器Vを
強固に掴持可能となっている。
上記チャック手段3の上顎部31に枢支された支持ロッド
である。この支持ロッド4は、上記容器昇降機構部2の
昇降ロッド22の昇降動作に応じてフレーム本体1の支柱
11に沿って昇降可能であり、チャック手段3を介してド
ラム罐Vを昇降自在に支持することができる。前記支持
ロッド4の下部には、容器支持側に向けて円弧状の容器
受け部41が突設してあり、チャック手段3にて掴持され
たドラム罐Vの胴体周面がその受け部41に当接して容器
Vが安定に保持される。また、図3に示すように、前記
容器受け部41の当接面には複数個の球状弾性体41a・41
a・・・・が並設してあり、ドラム罐Vの保持安定性を一層
向上させてある。そして、支持ロッド4の所定位置には
一対のローラー42・42が配設してあり、これら各ローラ
ー42がフレーム本体1の支柱11表面に接触している。
段3および支持ロッド4により掴み上げ保持されたドラ
ム罐Vを所要角度傾斜せしめるチルト(tilt)手段であ
る。このチルト手段5は、図2に示すように、両端部に
摺動ローラー51a・51aを有する略U字形の部材であっ
て前記支持ロッド4に固定されたスライダ51と、このス
ライダ51が摺動する略L字形の部材であって前記支柱11
の両側面に揺動自在に固定された傾斜ガイド52・52と、
これら傾斜ガイド52・52を連結する連結棒53と、この連
結棒53に引っ掛けて各傾斜ガイド52を所要の傾斜角度で
保持するガイドフック54とから構成されている。このよ
うに構成されたチルト手段5により、前記昇降ロッド22
が連結されたチャック手段3を介して支持ロッド4が上
昇すると、この上昇に応じて前記スライダ51の各摺動ロ
ーラー51aが傾斜ガイド52・52を摺動して当該支持ロッ
ド4の移動方向が前記ガイド52・52に沿って斜めに変換
され支持ロッド4が支持用枢支軸34の回りに揺動して、
ドラム罐Vを傾斜させることができる。また、各傾斜ガ
イド52の先端部にはフック状のストッパー52aが形成し
てあり、このストッパー52aに各摺動ローラー51aが掛
止することにより支持ロッド4の上昇を制限している。
内に収容された液剤Eを吸引する吸引パイプで、ステン
レス鋼(SUS304)によりドラム罐V上部のタップホール
Vhの内径より若干小さい径のサイズに作製してある。
図2に示すように、この吸引パイプ6の先端は吸引口61
となっており、この吸引口61からドラム罐V内の液剤E
を吸い上げる。また、吸引口61の近傍には、吸い上げた
液剤Eの逆流を防止するための逆止弁62が設けてある。
そして、前記吸引パイプ6の他端は後述の吸引ポンプの
吸込口に連結されている。ドラム罐Vの中の液剤Eを吸
上げる際には、吸引パイプ6をドラム罐Vのタップホー
ルVhに挿入し吸引ポンプを作動させて液送する。な
お、ドラム罐VのタップホールVhは内部に液剤Eを注
入する際の注入口でもあり、当該ドラム罐Vの天板の所
定位置に開設してある。
6に連結してドラム罐Vの中の液剤Eを液送するための
ポンプユニットである。このポンプユニット7は、前記
吸引パイプ6が連結される吸込用連結管71aおよび吐出
用連結管71bを備えた吸引ポンプ71と、この吸引ポンプ
71が昇降自在に固定された部材であって前記フレーム本
体1の脚部12に立設されたポンプ昇降用支柱72と、前記
吸引ポンプ71の吐出用連結管71bに連結された吐出ホー
ス73と、この吐出ホース73の先端に配設されたガンバル
ブ74とから構成されている。これにより、図3および図
4に示す如く、前記ポンプ昇降用支柱72の昇降シリンダ
72aに固定された吸引ポンプ71を必要に応じて昇降せし
め、この吸引ポンプ71に連結された吸引パイプ6をドラ
ム罐Vへ垂直方向に適宜出し入れすることができる。な
お、本実施形態においては、吸引ポンプ71としてエア駆
動タイプのダイヤフラム式ポンプを採用し、かつ、昇降
シリンダ72aもエア駆動式のものを採用しているので防
爆性が高く、爆発性雰囲気でも安全に使用することがで
きる。
び図6に示すように、ポンプ昇降用支柱72の回りに旋回
可能に構成されている。前記ポンプ昇降用支柱72にはノ
ッチ式の旋回ノブ75が設けてあり、この旋回ノブ75の操
作により吸引ポンプ71を所定角度旋回させてその位置に
保持することができる。これにより、吸引ポンプ71に連
結された吸引パイプ6を液剤吸引時にはドラム罐Vのタ
ップホールVhの略真上まで旋回移動させることがで
き、ドラム罐の運搬時には、その吸引パイプ6を所定位
置に退避させることができる。
ット7の吸引ポンプ71を旋回退避させた際、この吸引ポ
ンプ71に連結された吸引パイプ6を収納するパイプ収納
部である。このパイプ収納部8は、吸引パイプ6の外径
より大きい径で短い有底筒体から成り、この筒体がフレ
ーム本体1の脚部12に付設してある。これにより、容器
V内から抜き出した吸引パイプ6内に残存している液剤
Eが垂れ落ちて工場内の床面が汚れるのを防止すること
ができる。また、パイプ収納部8を吸引パイプ6と略同
じ長さの筒体に形成し、その筒体内に洗浄液を循環させ
ることにより、吸引パイプ6の洗浄機能を付与すること
もできる。
ット7の吸引ポンプ71および昇降シリンダ72aを作動す
る圧縮空気の供給を制御するための操作パネルである。
この操作パネル9には制御コントローラ(図示せず)が
内蔵されており、このコントローラによって吸引ポンプ
71および昇降シリンダ72aの種々の動作を制御可能であ
る。
用いて、液剤Eが収容された容器Vを傾斜させて容器V
内の液剤Eを吸引して吐出する方法を図7〜図12に基い
て説明する。
1のU字形脚部12の内側にドラム罐Vを準備し、このド
ラム罐Vをチャック手段3にて掴持する直前の状態が示
す。この状態では、チャック手段3の上顎部31が上方に
開いており、チルト手段5の傾斜ガイド52・52が真っ直
ぐ上に向いている。
ド52・52を連結する連結棒53をガイドフック54に引っ掛
けて各傾斜ガイド52を所要の傾斜角度で保持し、ドラム
罐Vの天板周縁に突設されたチャイムの一部をチャック
手段3にて掴持する。
25を回して上昇側に切替えてから、上昇ペダル24を数回
踏む。すると、油圧ポンプ23により昇降ロッド22が徐々
に上昇し、チャック手段3を介して支持ロッド4がフレ
ーム本体1の支柱11に沿って真っ直ぐ上昇して、この支
持ロッド4の上端にあるチャック手段3により掴持され
たドラム罐Vが床面から離れる。そして、支持ロッド4
が更に上昇すると、図9に示すように、当該ロッド4に
固定されたスライダ51先端の摺動ローラー51aが前記傾
斜ガイド52に当接する。
んで支持ロッド4を上昇させると、この上昇に応じて前
記スライダ51の摺動ローラー51aが傾斜ガイド52を摺動
して当該支持ロッド4の移動方向が前記ガイド52に沿っ
て斜め上に変換される。すると、支持ロッド4が揺動し
てそのロッド4のドラム受け部41でドラム罐Vの胴体周
面が押されて、図10に示すごとく、当該ドラム罐Vの掴
み部Cを支点として、ドラム罐Vは所要角度傾斜し、容
器VのタップホールVhの略真下に容器V内側の底部コ
ーナーが位置決めされて当該底部コーナーの相対レベル
が低位となる。本実施形態においては、その傾斜角度α
は鉛直線に対して約 4.5〜5.0 度に設定してある。この
ように支持ロッド4を上昇させるという極く簡単な操作
だけで、ドラム罐Vの上昇および傾斜動作を同時に行う
ことができる。
のドラム罐Vを、工場内の反応容器等が設置された場所
まで運搬し、その場所でドラム罐V内の液剤Eの移し替
えを行う。この移し替え作業においては、図11に示すよ
うに、退避状態の吸引パイプ6を昇降シリンダ72aにて
上昇させてから、ドラム罐VのタップホールVhの真上
まで旋回移動させる。そして、前記吸引パイプ6を真っ
直ぐ下降させてタップホールVhに挿入すると、図12に
示すように、ドラム罐Vの内側の底部コーナーに吸引パ
イプ6先端の吸引口61が突き当たる。このような挿入状
態の吸引パイプ6により、相対レベルが低位の前記底部
コーナーに集合した残留液eを空に近い状態にまで効率
的に吸引して吐出することができ、ドラム罐Vの内部に
は液剤Eが殆ど残らない。したがって、残留液減少によ
って歩留りが改善され、液剤利用率が向上してコスト節
約の効果を増大することができるうえに、ドラム罐Vの
中の残留液eを産業廃棄物として処理したり容器V内を
洗浄したりする等といった面倒な作業を大幅に低減させ
ることができる。
業が終了したならば、吸引パイプ6を上昇させ退避位置
まで旋回移動させてから、その位置で吸引パイプ6を下
降させてパイプ収納部8に収納した後、昇降切替ノブ25
を下降側に回してドラム罐Vを床面まで下降させてか
ら、チャック手段3の操作レバー35を操作してドラム罐
Vのチャッキングを解除する。
においては、チャック手段3によりドラム罐Vを1箇所
で掴み上げて当該容器Vの掴み部Cを支点としてドラム
罐Vを傾斜させるという頗る簡素なチルト機構で、ドラ
ム罐Vの中の残留液eは効率的に吸引して吐出すること
ができる。
るが、本発明は前述の実施形態に限定されるものでは決
してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変
更が可能であって、例えば、ドラム罐Vの形状やサイズ
に応じて、チルト手段5の傾斜ガイド52の傾斜角度や長
さを調節したり、支持ロッド4の上昇ストローク量を調
節したりすることにより、ドラム罐VのタップホールV
hの略真下にドラム罐V内側の底部コーナーを位置決め
できるようにすることが可能であって、これら何れの変
更態様は本発明の技術的範囲に属するものである。
本発明によれば、ドラム罐等の容器内に収容された液剤
を吸引吐出する装置において、チャック手段にて容器を
1箇所で掴み上げて当該容器の掴み部を支点として容器
を傾斜させるという頗る簡素なチルト機構で、容器内の
液剤を空に近い状態にまで効率的に吸引して吐出するこ
とができ、そのチルト操作も極めて簡単に行うことがで
きる。よって、液剤が収容されたドラム罐等を使用する
作業現場における実用価値は頗る大である。
び容器の斜視図である。
昇させた状態を示す正面図である。
回させて退避した状態を示す平面図である。
斜作業の一部を表した側面説明図である。
斜作業の一部を表した側面説明図である。
斜作業の一部を表した側面説明図である。
傾斜作業の一部を表した側面説明図である。
挿入作業の一部を表した側面説明図である。
挿入作業の一部を表した側面説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 タップホールVhを有する液剤入りドラ
ム罐Vを、1箇所で掴み上げて支持することが可能なチ
ャック手段3と;吸引パイプ6を挿入すべき前記タップ
ホールVhの略真下に当該ドラム罐の底部コーナーが位
置決めされて当該底部コーナーの相対レベルが低位とな
るように、前記ドラム罐Vの掴み部Cを支点として当該
罐体を所要角度傾斜せしめるチルト手段5とを具備した
ドラム罐の液剤吸引吐出装置において、前記チャック手段3は、ドラム罐を支持するキャスター
13付のフレーム本体1の支柱11に昇降自在に装着した支
持ロッド22に上下に揺動操作可能に枢支されて、このチ
ャック手段3で掴持したドラム罐Vの掴み部Cを支点と
して前記チルト手段5で前記支持ロッド22を揺動させて
当該ドラム罐Vを傾斜させることができ、前記チルト手
段5は、前記フレーム本体1の支柱11に昇降自在に装着
された支持ロッド4に固定されたスライダ51とフレーム
本体1の前記支柱11に揺動自在に枢支された傾斜ガイド
52とを有して、前記支持ロッド4の上昇に応じて、前記
スライダ51が傾斜ガイド52を摺動することにより、支持
ロッド4の移動方向が斜めに変換されて当該支持ロッド
にチルト動作可能に構成した ことを特徴とするドラム罐
傾斜機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09270745A JP3140405B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | ドラム罐内の液剤吸引吐出装置における容器傾斜機構 |
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JP09270745A JP3140405B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | ドラム罐内の液剤吸引吐出装置における容器傾斜機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11105990A JPH11105990A (ja) | 1999-04-20 |
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JP09270745A Expired - Lifetime JP3140405B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | ドラム罐内の液剤吸引吐出装置における容器傾斜機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1997-10-03 JP JP09270745A patent/JP3140405B2/ja not_active Expired - Lifetime
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