JP3139764B2 - 配線材料及び液晶表示装置 - Google Patents

配線材料及び液晶表示装置

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    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/4908Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET for thin film semiconductor, e.g. gate of TFT

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、電子回路の形成に適する配線材料及び液
晶表示装置に関する。
(従来の技術) 近年、非晶質シリコン(a−Si)膜を用いた薄膜トラ
ンジスタ(TFT)をスイッチング素子として構成された
アクティブマトリックス型液晶表示素子が注目されてい
る。つまり、安価なガラス基板面に低温成膜ができるa
−Si膜を用い、TFTアレイを構成することにより、大面
積、高精度、高画質で、かつ安価なパネルディスプレイ
(フラット型テレビジョン)が実現できる可能性がある
からである。
ところで、この種のアクティブマトリックス型液晶表
示素子は、数100本〜数1000本のアドレス線とデータ線
から構成され、その交叉点ごとにTFTと画素と蓄積容量
が設けられている。また、前記TFTもしくは蓄積容量の
数は数万〜数100万にも達し、この歩留りがアクティブ
マトリックス型液晶表示素子の欠陥に対して支配的に影
響する。
一方、前記アドレス線とデータ線との交叉点およびTF
T部におけるアドレス線/データ線間は、絶縁膜により
絶縁されているが、この絶縁膜にピンホールが存在する
と、この部分を通るアドレス線とデータ線の2本の線欠
陥が発生する。同様に、蓄積容量素子用配線と画素電極
との間の絶縁膜に、ピンホールが存在すると点欠陥が発
生する。絶縁膜の形成には、低温成膜が可能なプラズマ
CVDが用いられるが、プラズマCVD膜の場合、チャンバ壁
に付着したゴミによるピンホールは避け得ない。
上記のような欠陥の発生防止には、陽極酸化膜が有望
視される。すなわち、陽極酸化膜はその形成過程におい
て、ピンホール部に電界が印加されて自己補修するた
め、ピンホールがなくなるからである。このような陽極
酸化可能な金属材料としては、TaやMo−Ta合金を挙げ得
るが、Taの酸化膜は抵抗率が十分でなく、またMo−Ta合
金の酸化膜は耐熱性に劣るという問題があり、前記デー
タ線やアドレス線について要求される、耐熱性および高
抵抗率を満足し得ない。
小形のディスプレイの場合は、前記絶縁抵抗の高い酸
化膜という条件だけで十分であるが、アクティブマトリ
ックス型液晶表示素子の表示画素をできるだけ小さく
し、かつ大面積にするためにはTFTへの信号線すなわち
ゲート配線とデータ配線を薄くかつ長くすることが必要
であるため、配線抵抗の増大が必然的に生ずる。一方、
パルス信号の波形歪みをなくすためには、配線抵抗を十
分低くする必要性から、配線用金属の抵抗率は小さいこ
とが望まれる。しかも、たとえばゲート電極配線をガラ
ス基板上に形成し、この上にa−Si膜を重ねてTFTを構
成する逆スタガー型のTFT構造を採用する場合、ゲート
電極配線は薄くなければならず、かつその後の工程で用
いる薬品処理に耐え得る材料であることが要求される。
従来このような要求を満すデータ電極配線材料とし
て、TaやTiなどの金属が知られているが、さらに大面積
化、高精細化を図るためには抵抗率が大き過ぎる。この
ため、より低抵抗で加工性がよく、しかも各種の薬品処
理工程で耐性にすぐれた材料が望まれる。また、ソー
ス、ドレン電極配線を基板側に設けるスタガー型のTFT
構造の場合には、ソース、ドレイン電極材料に低抵抗で
加工性がよく、かつ各種の薬品処理工程で耐性にすぐれ
た特性が要求されることになる。同様の問題は、TFT以
外のアクティブマトリックス型表示素子の場合にも存在
する。
(発明が解決しようとする課題) 上記問題に対する改善策として、つまり、低抵抗性お
よび陽極酸化可能性を満足する配線パターン膜として、
第18図に示すような特性を有するMo−Ta合金(特公昭61
−48910号公報)、立方晶金属上のTa膜(特公昭63−656
69号公報)が提案されている。しかし、これらのMo−Ta
合金や立方晶金属(Taを除く)の陽極酸化膜は、耐熱性
に劣るという不都合がある。すなわち、前記金属から形
成される陽極酸化膜は、形成直後においては良好な絶縁
特性を示すが、200℃以上の熱処理を施すと絶縁特性の
劣化が起る。しかして、この理由は積層膜の下地層を成
す立方晶金属やMo−Taの陽極酸化膜の熱処理後の劣化に
よるものと考えられる。
本発明は低抵抗で酸化処理により容易に良質な絶縁膜
の形成が可能な配線材料の提供を目的とする。
また、本発明は構成が容易で信頼性の高い機能を呈す
る液晶表示装置の提供を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の配線材料は、TaN合金、Ta−Mo−N合金、TA
−Nb−N合金およびTa−W−N合金の群から選ばれた少
くとも1種の合金で構成された第1の金属であるTa系N
合金層(下地層)と、この第1の金属面上に一体的に形
成されたTa、Ta−Mo合金、Ta−Nb合金、Ta−W合金、Ta
N合金、Ta−Mo−N合金、Ta−Nb−N合金およびTa−W
−N合金の群から選ばれた少くとも1種の合金で構成さ
れた第2の金属層および/またはピンホールのない酸化
膜との積層構造を有することを特徴とする。
さらに、本発明の電子装置は、前記積層構造の配線材
料でたとえば液晶表示装置などの信号配線ないし電極を
構成することを骨子とする。
ここで、第1の金属を成すTaN合金の場合はNの含有
量が30原子%以上に選択される。
一方、第2の金属を成すTaN合金の場合はNの含有量
が20原子%以下に選択され、Ta−Mo合金、Ta−Nb合金、
Ta−W合金、TaN合金、Ta−Mo−N合金、Ta−Nb−N合
金およびTa−W−N合金の場合は、前記したようにNを
全く含まなくともよい。ここで、Ta−Mo−N合金の場合
はMoの含有量を26原子%以下に、Ta−Nb−N合金の場合
はNb含有量を40原子%以下に、さらにTa−W−N合金の
場合はWの含有量を40原子%以下に、第2層がTaNの場
合はNの組成比が第1層のNの組成比よりも小さく、そ
れぞれ選択される。
さらに本発明においては、前記第2の金属層上に、前
記よりNの含有量の多いTa系合金窒化層をさらに積層し
てもよい。
本発明に係る配線材料は、前記第1の金属と第2の金
属との積層によって構成される。ここで第1の金属層
は、属する金属の1種または2種以上で構成されるが、
2種以上で構成する場合の形態は混合系もしくは積層型
であってもよい。一方、第2の金属層の場合も同様に、
属する金属の1種または2種以上で構成されるが、2種
以上で構成する場合の形態は混合系もしくは積層型であ
ってもよい。
(作用) 本発明によれば、TaN合金ないしTa−M−N(ただし
MはMo,Nb,W)を下地素材としたことにより、ガラス基
板上に堆積した場合形成される高抵抗であるβ−Taと異
なり、低抵抗なα構造を容易に形成できる。
また、第2の金属層がNを含む系の場合、たとえば陽
極酸化処理を施して表面に一体的に形成した酸化膜は容
易に良好な絶縁性(高抵抗率)を呈し、熱処理によるリ
ークの増加も低減し、耐熱性が向上する。つまり、下地
層を成すTaNやTa−M−Nの合金は、低抵抗配線(ライ
ン抵抗が低い)として機能する一方、上層を成す第2の
金属から形成される陽極酸化膜などが良質な層間絶縁層
として機能する。したがって、前記TaN、Ta−M−N/T
a、Ta−MもしくはTaN、Ta−M−Nの酸化膜系の積層型
配線材料をアドレスラインなどとして用いることによ
り、熱処理後も欠陥の少ない液晶ディスプレイ(液晶表
示装置)などを容易に実現できる。
なお、TaNXの陽極酸化膜コンデンサなどに用いられて
いるが、TaOXのリーク電流がNの添加により低下すると
いうことは、今まで知られていない現象である。
(実施例) 以下本発明の実施例を説明する。
実施例1 先ず、本発明に係る一配線材料例およびその応用例に
ついて説明する。
第1図は本発明に係る配線材料、たとえば第1の金属
としてのTaNX合金層(下地層)上に、第2の金属として
のTa層もしくはNをドープしたTa層(上層)を一体的に
披着形成して成る積層型配線材料の構成例において、Ta
NX合金の組成を変化させたときのTa層(膜)の抵抗率を
曲線aもしくは曲線bで示したものである。第1図の曲
線aから分るように、TaNX合金層(下地層)中のNが約
35原子%を超えると、上層のTa層の抵抗率が低下を始
め、40原子%で35〜40μΩcm、それ以上のNで30μΩcm
となる。また曲線bで示すように、上層のTa層にNをド
ープした場合には、下地層としてのTaNXの限界N濃度が
下がることが分る。上層のTa層にNをドープ(添加)す
ることにより、低抵抗化に対するTaNX(下地層)の限界
N濃度は約20原子%である。
一方、第2図は上記積層型の配線材料において、上層
を成す第2の金属としてのTaにNを添加(ドープ)した
構成で、Nの添加(ドープ)量と上層Taの抵抗率の関係
例を示し、Nの添加(ドープ)量が20原子%程度までは
β−Taの180μΩcmよりも低い抵抗を有している。
さらに、第3図は上記積層型の配線材料において、上
層を成す第2の金属としてのNをドープしたTa層に、陽
極酸化処理を施して絶縁膜(絶縁層)を形成した場合の
絶縁特性例を示したもので、Nの添加により抵抗率が増
加し、絶縁特性が改善される。第4図から分るようにN
の添加量とともに絶縁特性が改善され、上層のNドープ
Taが形成する酸化膜中に含まれるNが45原子%以内で効
果が認められた。
なお、上記積層型配線材料の構成において、下地層を
成す第1の金属としてのTaNXのN比(xの数値)および
上層を成す第2の金属としてのTaにNをドープする場合
のドープ量は、上記数値に限定されるものではない。つ
まり、TaNX層やNドープTa層の形成条件、たとえばスパ
ッタ装置、スパッタ条件などによっても左右されるから
である。
積層金属としてはTaNに限らず、Ta−M−N(M=Mo,
Nb,W)でも同様の効果がある。この場合第2の金属のN
組成比は、第1の金属および第2の金属のMが同一で組
成比も同じとき、第1の金属のN組成比より小さい方が
抵抗率の観点から好ましい。
次に本発明に係る集積型の配線材料を信号配線などに
用いた液晶表示装置の例について説明する。
第4図は一実施例のアクティブマトリクス型液晶表示
素子の等価回路である。ガラス基板面上にアドレス配線
1(1a、1b、…)とデータ配線2(2a、2b、…)がマト
リクス状に配線され、その各交叉位置にTFT3が配置され
る。しかして、TFT3は、ゲートがアドレス配線1に、ド
レインがデータ配線2にそれぞれ接続され、ソースが画
素電極を介して液晶セル4に接続されている。第5図で
は蓄積容量Cを付加しているが、これは省略することが
でき、またTFT3のゲート電極はアドレス配線1と一体的
に形成されている。
第5図は、前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
の構成に用いるアクティブマトリクス基板の要部断面図
である。ガラス基板5の面上にアドレス配線1と一体の
ゲート電極6が、第1の金属としてのTaN膜(N40原子
%)6aと、第2の金属としてのTa膜6bの集積膜により形
成され、この上にゲート絶縁膜となるSiO27が堆積さ
れ、さらにその絶縁膜7の上にノンドープのa−Si膜8
とn+型a−Si膜9が堆積され、TFT領域に島状にパター
ン形成されている。表示用透明電極層10を形成した後に
Mo/Al膜によるソース電極11、ドレイン電極12が形成さ
れている。ドレイン電極12は、前記第4図で説明したデ
ータ配線2と一体形成されている。一方、蓄積容量線13
はアドレス線1と同様にTaNX/Taの積層型配線材料によ
り形成される。
以上のような構成で、表示面積が19.2cm×25.6cm、画
素ピッチ400μのアクティブマトリックス型基板を製作
した。各部の具体的な数値ないし構成を説明すると、ゲ
ート電極6は、下地層を成す第1の金属であるTaNX6aが
膜厚300Å、上層を成す第1の金属であるTa膜6bが2200
Åである。またアドレス配線1は前記ゲート電極6と一
体形成されており、その幅は30μmとした。この電極配
線などは、CF4とO2を用いたプラズマエッチングにより
テーパ付けを行った。上記により構成したアドレ配線1
の抵抗は、12.3kΩであった。ちなみに他の配線材料を
用いて構成した厚さ2500Åのアドレス配線の数値例を挙
げると、Tiの場合160.4kΩ、Moの場合22.6kΩ、Taの場
合88kΩ、Ta60%のMo−Ta合金の場合15.3kΩであった。
前記アドレス配線1形成後の基板は、H2SO4+H2O2
溶液により有機膜除去を行い、洗浄して、ゲート絶縁層
(SiO2膜)7をCVDにより厚さ3500Å堆積し、続いてa
−Si膜8を厚さ3000Å、n+型a−Si膜9を厚さ500Å堆
積した。しかる後、前述のように、これらのa−Si膜9
をパターン形成してから、画素電極を形成し、TFTのド
レイン電極12を兼ねたデータ配線とソース電極11を形成
した。
このようにして形成されたアクティブマトリックス型
基板を用いて構成した液晶表示素子では、データ配線1
とアドレス配線2間の短絡は殆ど認められなかった。こ
れに対し、アドレス配線としてTi膜を用いた場合、短絡
事故が多く認められた。この理由は、H2SO4+H2O2など
強酸による処理ができないため、アドレス配線1上の有
機物などの付着ゴミを除去することができないからとい
える。また、TiやCrをアドレス配線1に用いた場合、テ
ーパエッチングができないため、配線端部でSiO2膜7が
薄くなり、やはりアドレス配線1とデータ配線2間の短
絡事故が多く発生した。
上記のようにしてTaNX/Ta積層膜(配線材料)を用い
ることにより、低抵抗で欠陥の少ない表示のできるアド
レス線が形成できた。
なお、第5図に図示した構成において、厚さ300ÅのT
aNX(N40原子%)層上に厚さ2200ÅのTaN(N2原子%)
層を堆積し、アドレス線1、ゲート電極6および蓄積容
量線13を形成し、これらの表面に酸化物層(絶縁層)を
形成した場合は、絶縁性の点でより有効であった。すな
わち、前記アドレス線1、ゲート電極6および蓄積容量
線13の表面をクエン酸0.01重量%溶液中で陽極酸化し、
上層を成すTaN(N2原子%)層表面に厚さ約2000Åの酸
化膜を形成した後、上記と同様のプロセスによりTFTア
レイを形成した。アドレス配線1、ゲート電極6および
蓄積容量線13の表面にピンホールのない陽極酸化膜が形
成されており、ゴミなどによりSiOX膜7にピンホールが
あっても、TaNX/Ta6の酸化膜により絶縁されているた
め、データ線2とアドレス線1のショート、表示画素と
蓄積容量線13との間にショートの発生もなくなり、欠陥
の少ないディスプレイが形成できた。
第6図は本発明に係る配線材料を、MIN素子に適用し
た構成例であり、ガラス基板5面上に第1の金属として
のTaN膜6a(N40原子%)を膜厚300Å、第2の金属とし
てのTaN膜6b(N 2原子%)を2200Å堆積し、これをC
DEによりパターニングして下部電極配線を形成した。こ
の下部電極配線のコンタクト部をフォトレジストでカバ
ーした状態で配線積層膜の表面に選択的に陽極酸化膜6c
を形成した。陽極酸化の条件は、0.01%クエン酸を用
い、25Vまで定電流酸化とし、続いて25Vで1時間の定電
圧酸化を行った、この後、Cr膜1000ÅとAl膜1μmとの
積層膜を堆積し、この積層膜をパターニングして上部電
極配線14を形成した。上記TaN/Ta積層膜を下部電極とし
て用いたことにより、アドレスラインの抵抗が下げら
れ、耐熱性の良いMIM素子を作成できた。また、小形液
晶表示装置など、抵抗の問題がない応用においては2層
でなく1層構造でもよい。
なお、上記例示の配線材料において、下地層を成す第
1の金属としてのTaNXの膜厚は300Å程度以下でよく、
スパッタ条件を最適化すると、50Å以上であれば、上層
を成す第2の金属としてのTa膜はα型になる。さらに、
Al、Clなどの低抵抗金属層を先ず形成し、この上に前記
TaNX膜を形成してもよい。また、電子部品(装置)の配
線ないし電極としては、TFT、MIMに限らず他のデバイス
への適用においても効果があり、さらにTFTの半導体は
a−Siに限らず、p−Siでもよく、ゲート絶縁層もSiNX
など他の絶縁層や2種以上の積層構造であってもよい。
しかして、このTFTの構造は、バックチャンネルカット
型に限らずゲートが下側になる構造であればよく、たと
えばチャンネル上に絶縁層によるエッチングストッパー
を設けた構造でもよい。
さらにまた、陽極酸化はクエン酸溶液の使用に限らず
他の処理溶液を用いてもよいし、酸化膜の形成も熱酸化
法などによってもよく、前記TaN/Ta積層型配線膜をデー
タ線として用いても同様の効果がある。
実施例2 本実施例では、本発明に係る配線材料の他の実施例お
よびその応用例について説明する。
前記第3図に図示した特性を有する本発明に係る配線
材料、すなわち第1の金属としてのTaN合金膜(下地
層)上に、第2の金属としてのTaN合金の陽極酸化層な
いし膜(上層)を一体的に形成して成る積層型配線材料
の構成例において、第1の金属としてのTaN合金膜の組
成を変化させたときの陽極酸化層(膜)の抵抗率を示し
たものである。第3図の曲線から分るように、前記第1
の金属としてのTaN合金中のN成分比を45原子%以下に
選択した場合、TaN合金膜の形成条件などに依存する
が、TaO膜よりも抵抗率の高い陽極酸化膜が形成され
る。
次に上記積層型配線材料を、前記第4図に図示した場
合と等価回路のアクティブマトリクス型液晶表示素子の
構成に応答した例を説明する。
第7図は、アクティブマトリクス基板の要部断面図で
ある。ガラス基板5面上にアドレス配線1と一体のゲー
ト電極6′が、TaN膜6aとこのTaN膜の陽極酸化によって
形成されたTa−N−O膜6cとの積層膜により形成され、
この上にゲート絶縁膜となるSiO2膜7が堆積されてい
る。さらに前記SiO2膜7上にノンドープのa−Si膜8と
n+型a−Si膜9が堆積され、TFT領域に島状にパターン
が形成されている。表示用ITO電極10を形成した後に、M
o/Al膜によるソース電極11′、ドレイン電極12′が形成
されている。ドレイン電極12′は、前記第4図で説明し
た場合と同様にデータ配線2と一体形成されている。ま
た、蓄積容量線13′はアドレス線1と同様にTaNX膜(6
a)とTaN−OX膜(6c)との積層により形成されている。
上記アドレス配線としては、TaNに限らずTa−M−N
(M=Mo,Nb,W)でもよく、良好な陽極酸化膜の絶縁特
性が得られる。
以上のような構成により、十分陽極酸化膜の絶縁抵抗
が高くなったために、P−CVD絶縁膜SiOX膜7にピンホ
ールがあっても十分陽極酸化膜により絶縁が保たれ、線
欠陥および点欠陥を大幅に減少させることができた。
なお、上記構成においては、小型ディスプレイの場
合、十分に所要の効果を発揮し得たが、大型ディスプレ
イではライン抵抗が高いために、アドレスパルスの遅延
の発生が認められる。この遅延はアドレスライン抵抗と
負荷容量のCR遅延による。
この遅延発生の問題は次のようにすることで容易に解
消し得た。すなわち、第8図に要部を断面的に図示した
ように、Mo−Taのスパッターにより、アドレス線6dおよ
び蓄積容量線6dを形成した後、それらの表面に実質的に
第1および第2の金属を成すTaN膜6aをそれぞれスパッ
ターにより形成し、さらに、その表面を陽極酸化処理を
施してTa−N−O膜6cを形成する。しかる後、前記と同
様にしてアレイ基板を形成する。この構成においては、
前記Mo−Ta膜6dの代わりに、同様に陽極酸化のできるTa
やTaとMo−Taの積層膜、さらに低抵抗が必要ならば、A
l、Cl、Crなどの低抵抗金属や合金を用いてもよい。
さらに、前記構成のアクティブマトリックス基板にお
いて、リーク電流に対する制限がゆるい場合には、Mo−
Ta膜もしはTa膜またはTaとMo−Taの積層膜6d上にTaN膜
を積層してスパッターにより形成し、その後、アドレス
ライン1と蓄積容量線13′とを形成して、その表面を陽
極酸化して酸化膜6cを形成する。この場合には、側面の
酸化膜がMo−Ta−O膜またはTa−O膜であるため、前記
構成例の場合よりもリークが少し多いが、表面の大部分
がTa−N−O膜であるために、従来の構成の場合よりも
絶縁抵抗を高めることができる。
さらに、第9図は他の構成例の要部を断面的に示した
もので、この構成例では第1の金属としてのTaX膜6aの
上に、第2の金属としてのTa膜もしくはNを少量添加し
たTa(TaN)膜6b、その上にTaN膜6a′を積層してスパッ
ターにより順次形成した後、パターニングして、アドレ
ス線1、同様に蓄積容量線13′を形成し、その表面を陽
極酸化して酸化膜6cを形成する。ここで、前記形成され
た側壁部の酸化膜6cは、積層膜6a、6a′、6bに対応する
酸化物が積層した形で形成されることになる。
前記TaN膜6a上にTa膜もしくはTaN膜6bを積層した場合
の抵抗率の変化は、前記第1図に図示した場合と同様の
傾向を示し、上層のTa膜もしくはTaN膜6bの抵抗が下げ
られるために、Mo−Ta膜のように陽極酸化膜の耐熱性を
悪くさせずに低抵抗化させることができる。さらに、表
面のTaN陽極酸化膜は、Nを多量添加して絶縁性を最適
化したものを用いることができる。この構成例において
も、表面のTaN膜6a′は下地のTaMTaN膜6aまたはTaN/TaN
膜6bをパターニングした後に表面全体をカバーしてもよ
く、さらにリークを減少させることができる。また、Ta
Nの代わりにTa−M−N(M=Mo,Nb,W)を用いても同様
の効果がある。ライン抵抗を問題にしない場合には、1
層のみでもよい。
第10図は、本実施例に係る配線材料をMIM素子に適用
した例である。ガラス基板5面上にTaN膜6aを2200Å堆
積し、これをCDEによりパターニングして下部電極配線
を形成した。この下部電極配線のコンタクト部をフォト
レジストでカバーした状態で前記TaN膜6aの表面に陽極
酸化膜6cを形成した。陽極酸化の条件は、0.01%クエン
酸を用い、25Vまで低電流酸化とし、続いて25Vで1時間
の低電圧酸化を行った。この後Al膜を1μm堆積し、こ
れをパターニンして上部電極配線14を形成した。
また、TFTの場合と同様に、下部電極として、Taまた
はMo−Ta/Taの積層構造もしくはAl、CuやCrなどの低抵
抗金属もしくは合金6bをパターニングし、その外表面に
TaN膜6aをカバーして陽極酸化し、Ta−N−O膜6cを形
成した構成例の要部を断面的に第11図に示す。さらに、
第11図の構成において、TaN膜6aを下部電極TaまたはMo
−Ta/Taの積層膜6b面上のみに積層した後、パターニン
グしてTaN膜6a面およびTaまたはMo−Ta/Taの積層膜6bの
側面を陽極酸化した構成としても、あるいはTaN膜6a、T
a膜6b、TaN膜6a′を順次積層した後、パターニングして
TaN膜6a′面、Ta膜6bおよびTaN膜6aの側面を陽極酸化し
た構成としてもTFTの場合と同様の効果がある。さら
に、第12図はTa0.90.1の陽極酸化膜をDRAMに応用した
例を断面的に示したもので、15はSi基板、16はn+領域、
17はLOCOS SiNX,18はPoly−Siからなるワード線、19はT
a0.90.1の陽極酸化膜からなるキャパシタ、20はプレ
ートで、基本的には従来から知られている常套の手段に
よって構成されている。この構成例の場合、Ta2O5膜の
場合に比べて電流リークが小さく、またTa−Nb−Xの陽
極酸化膜、Ta−Mo−Xの陽極酸化膜、Ta−W−Xの陽極
酸化膜でも同様の効果が認められた。なお、上記におけ
る酸化膜の形成は、スパッタ法、CVD法あるいはPCVD法
などによって行ってもよい。また、DRAMの構造も例示の
ものに限られないし、前記酸化膜の応用もDRAM以外の他
の装置(素子)のキャパシタとして利用できる。
上記各実施例から分るように、上層を成す第2の金属
としてのTaN合金膜のNの量は、第2図から明らかのよ
うに少量の添加含有でも効果があり、約45原子%まで
は、陽極酸化で形成されるTa−N−O膜の方がTaOX膜よ
りも抵抗率が高いという作用効果がある。
また、TaN膜の形成はスパッターのみによらず、Taの
プラズマ窒化または熱窒化することにより形成してもよ
い。この場合は、表面全体がTaNとなり所望の効果向上
を図るうえで好ましい。さらに、下地を成すTaN膜の膜
厚は300Å以下でもよく、50Å以上であれば、上層のTa
膜はα型になる。
本発明に係る配線材料は、TFT、MIMに限らず、他のデ
バイスへの適用ないし応用においても効果がある。しか
して、TFTの半導体はa−Siに限らず、p−Siでもよ
い。また、前記TaN酸化膜はリーク電流が小さくSiOX
比べ比誘電率が大きいためたとえばDRAMの蓄積容量の蓄
積膜として用いることにより、占有面積を小さくできる
という利点がある。
本発明に係る配線材料の耐熱性は、400℃程度では劣
化が十分に小さく(ほとんど無視し得る程度)、またTa
N/Ta積層膜をデータ線と用いても、同様の効果がある。
さらに、陽極酸化はクエン酸に限らず、他の溶液を用い
ても同様の効果がある。
さらにまた、TFTのゲート絶縁膜はSiOX膜に限らず、S
iNX膜や他の絶縁膜あるいは2種類以上の絶縁膜を積層
してもよいし、TFTの構造も、前記実施例のバックチャ
ネルカット型のみに限らず、ゲートが下になる構造であ
れば、どの構造でも有効である。チャネル上に絶縁膜に
よるエッチングストッパーを設けた構造でもよい。
なお、上記各実施例において、第1の金属としてTaN
の代りに、Ta−Mo−N、Ta−Nb−N、もしくはTa−W−
Nを、また第2の金属としてTaやTaNの代りに、Ta−Mo
やTa−Mo−N(ただしMo26原子%以下)、Ta−NbやTa−
Nb−N(ただしNb40原子%以下)、もしくはTa−WやTa
−W−N(ただしW40原子%以下)をそれぞれ用いた場
合も、第13図に特性例を示すごとく同様の傾向が認めら
れた。Nの組成比が0〜50原子%の全範囲内で、上層Ta
の抵抗が180μΩ・より低下する。
たとえば、下地層を成す第1の金属としてのTa−Nb−
N膜組成(N原子20%)と、上層を成す第2の金属とし
てのTa膜の抵抗率との関係は第14図に示すごとくであ
り、Nを合金化することによってNbの全組成範囲内で抵
抗率が低下してくる。すなわち、Nの添加により抵抗率
が180μΩcmから25μΩcmに低下して同様の効果が認め
られた。
第13図および第14図よりTa−Nb−NのNb,Nの全組成範
囲において合金化の効果を想定し得る。さらに、下地層
を成す第1の金属としてのTa−W−N膜組成と、上層を
成す第2の金属としてのTa膜およびTa−Mo−N、Ta−Mo
の場合も同様である。
前記Nの添加による抵抗率の減少の理由は、下地層を
成すTa−M−N(M=Nb,Mo,W)のNが上層を成すTa−
Mの結晶形を正方晶から立方晶に変えて、低抵抗化させ
る効果を増大させるためと考えられる。
このような低抵抗性は、前記TaN/TaもしくはTaN/TaN
の場合と同様である。さらに陽極酸化処理で絶縁膜の形
成も可能で、第15図、第16図および第17図にそれぞれ示
すように、形成されたTa−M−N(M=Nb,Mo,W)の酸
化膜の絶縁性はNの添加によって向上している。
前記NはTa−M(M=Nb,Mo,W)の酸化膜の抵抗を上
げ、耐熱性を増す効果がある。ここで、MはTaと全率固
溶体を形成する金属であればよく、そのような観点から
前記Nb,Mo,Wが選ばれた。なお、Ta−M−Nの3元系だ
けでなく、Nb,Mo,Wの中の2種もしくは3種を含む4元
系もしくは4元系で同様の効果が認められ、またこれら
の陽極酸化膜同様に耐リーク性および耐熱性がすぐれて
いた。
さらに、前記配線材料をたとえばTa−M−N/Ta/Ta−
M−N(ただしMはMo,Nb,Wの少くとも1種以上の原
子)と3層構造とした場合は、O2の拡散防止作用によっ
て、抵抗変化なども抑制されてすぐれた安定性を示め
す。
さらにまた、本発明に係る配線材料において、酸化に
よる絶縁層の形成は、前記例示した陽極酸化処理がより
好ましいが、これに限定されるものてはない。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明に係る配線材料は、低抵抗
性でかつ、陽極酸化などにより形成具備させた絶縁層
(膜)もすぐれた絶縁性と熱安定性を保持する。してが
って、各種電装置の信号用配線に利用した場合良好な機
能発揮に大きく寄与する。また、たとえば液晶表示装置
の信号配線や実装する駆動用半導体素子の電極の形成に
用いた場合は、低抵抗のアドレスラインなどを実現で
き、さらに表面酸化によって形成した絶縁膜も絶縁性耐
熱性がよいため、液晶表示装置製造工程での熱処理後に
おいても十分所要の絶縁特性を保持し、信頼性の高い機
能を常に発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明に係る積層型の配
線材料の特性例を示す曲線図、第4図はアクティブマト
リックス型液晶表示装置の等価回路図、第5図は本発明
に係る積層型の配線材料を適用したアクティブマトリッ
クス型液晶表示装置用基板の構成を示す要部断面図、第
6図は本発明に係る積層型の配線材料を適用したMIN素
子の構成を示す要部断面図、第7図、第8図および第9
図は本発明に係る他の積層型の配線材料を適用したアク
ティブマトリックス型液晶表示装置用基板の異なる構成
例を示す要部断面図、第10図および第11図は本発明に係
る他の積層型の配線材料を適用したMIN素子の異なる構
成例を示す要部断面図、第12図は本発明に係る積層型の
配線材料を適用したDRAMの構成例を示す要部断面図、第
13図および第14図は本発明に係る他の異なる積層型配線
材料の抵抗率特性例を示す曲線図、第15図、第16図およ
び第17図は本発明に係る他の異なる積層型配線材料の酸
化膜についてそれぞれ電圧−電流特性(抵抗性ないし絶
縁性)を示す曲線図、第18図は従来のα−TaMo/TaMO系
およびTaMoの組成と抵抗率との関係を示す曲線図であ
る。 1(1a,1b…)……アドレス配線 2(2a,2b…)……データ配線 3……TFT 4……液晶セル 5……ガラス基板 6……ゲート電極 6a……TaN層 6b……Ta層 6c……酸化層 6d,13……蓄積容量線 7……絶縁膜 8……a−Si膜 9……n+a−Si膜 10……透明電極 11……ソース電極 12……ドレイン電極 14……上部電極配線 15……Si基板 16……n+領域 17……LOCOS SiN 18……ワード線 19……キャパシタ 20……プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−73330(JP,A) 特開 平3−52264(JP,A) 特開 昭58−56361(JP,A) 特開 昭63−65669(JP,A) 特開 昭63−185052(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1343 G09F 9/30 335 H01L 21/3205

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のTaN合金から成る第1の金属層と、
    前記第1の金属層上に一体的に形成される立方晶のTaま
    たは立方晶の第2のTaN合金から成る第2の金属層とを
    少なくとも含み、前記第1のTaN合金は窒素濃度が35原
    子%以上であり、前記第2のTaN合金は窒素濃度が20原
    子%以下であることを特徴とする配線材料。
  2. 【請求項2】前記第2の金属層上に一体的に形成される
    第3のTaN合金から成る第3の金属層を少なくとも含
    み、前記第3のTaN合金は窒素濃度が45原子%以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の配線材料。
  3. 【請求項3】駆動用配線基板と、前記駆動用配線基板に
    配設される電子素子と、前記駆動用配線基板に設けられ
    前記電子素子を電気的に接続する駆動用配線と、前記駆
    動用配線基板に対向して配設される表示電極板と、前記
    駆動用配線基板と前記表示電極板の間に液密に封入され
    る液晶材料層とを具備し、前記駆動用配線と前記電子素
    子の電極の少なくとも一方が第1のTaN合金から成る第
    1の金属層と、前記第1の金属層上に一体的に形成され
    る立方晶のTaまたは立方晶の第2のTaN合金から成る第
    2の金属層とを少なくとも含み、前記第1のTaN合金は
    窒素濃度が35原子%以上であり、前記第2のTaN合金は
    窒素濃度が20原子%以下であることを特徴とする配線材
    料で形成されことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記第2の金属層上に一体的に形成される
    第3のTaN合金から成る第3の金属層を少なくとも含
    み、前記第3のTaN合金は窒素濃度が45原子%以下であ
    ることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】TaN合金、Ta−Mo−N合金、Ta−Nb−N合
    金およびTa−W−N合金から成る群から選ばれる少なく
    とも1種の金属で構成される第1の金属層と、前記第1
    の金属層上に一体的に形成される立方晶のTa、Ta−Mo合
    金、Ta−Nb合金およびTa−W合金から成る群から選ばれ
    る少なくとも1種の金属で構成される第2の金属層とを
    含み、前記第1の金属層または前記第2の金属層の少な
    くとも一方がMo、NbまたはWを含むことを特徴とする配
    線材料。
  6. 【請求項6】駆動用配線基板と、前記駆動用配線基板に
    配設される電子素子と、前記駆動用配線基板に設けられ
    前記電子素子を電気的に接続する駆動用配線と、前記駆
    動用配線基板に対向して配設される表示電極板と、前記
    駆動用配線基板と前記表示電極板の間に液密に封入され
    る液晶材料層とを具備し、前記駆動用配線と前記電子素
    子の電極の少なくとも一方がTaN合金、Ta−Mo−N合
    金、Ta−Nb−N合金およびTa−W−N合金から成る群か
    ら選ばれる少なくとも1種の金属で構成される第1の金
    属層と、前記第1の金属層上に一体的に形成される立方
    晶のTa、Ta−Mo合金、Ta−Nb合金およびTa−W合金から
    成る群から選ばれる少なくとも1種の金属で構成される
    第2の金属層とを含み、前記第1の金属層または前記第
    2の金属層の少なくとも一方がMo、NbまたはWを含むこ
    とを特徴とする配線材料で形成されることを特徴とする
    液晶表示装置。
  7. 【請求項7】TaN合金、Ta−Mo−N合金、Ta−Nb−N合
    金およびTa−W−N合金から成る群から選ばれる少なく
    とも1種の金属で構成される第1の金属層と、前記第1
    の金属層上に一体的に形成される立方晶のTaN合金、Ta
    −Mo−N合金、Ta−Nb−N合金およびTa−W−N合金か
    ら成る群から選ばれる少なくとも1種の金属で構成され
    る第2の金属層とを含み、前記第1の金属層または前記
    第2の金属層の少なくとも一方がMo、NbまたはWを含む
    ことを特徴とする配線材料。
  8. 【請求項8】駆動用配線基板と、前記駆動用配線基板に
    配設される電子素子と、前記駆動用配線基板に設けられ
    前記電子素子を電気的に接続する駆動用配線と、前記駆
    動用配線基板に対向して配設される表示電極板と、前記
    駆動用配線基板と前記表示電極板の間に液密に封入され
    る液晶材料層とを具備し、前記駆動用配線と前記電子素
    子の電極の少なくとも一方がTaN合金、Ta−Mo−N合
    金、Ta−Nb−N合金およびTa−W−N合金から成る群か
    ら選ばれる少なくとも1種の金属で構成される第1の金
    属層と、前記第1の金属層上に一体的に形成される立方
    晶のTaN合金、Ta−Mo−N合金、Ta−Nb−N合金およびT
    a−W−N合金から成る群から選ばれる少なくとも1種
    の金属で構成される第2の金属層とを含み、前記第1の
    金属層または前記第2の金属層の少なくとも一方がMo、
    NbまたはWを含ことを特徴とする配線材料で形成される
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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