JP3139163U - 蒸し器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 食品を載せて蒸し器本体内に置くための中皿を備えた蒸し器において、調理終了直後に蓋を開ける際、吹き出した蒸気で手や顔を火傷することなく安全に開けることができるようにする。
【解決手段】 中皿3の縁片3aに円周方向へ伸びる複数の凹部3bを形成し、各凹部3bの両端部に蒸気孔3cをそれぞれ斜めに開口する。したがって、蒸気は縁片3aの円周に沿って斜め方向へ吹き出すから、調理終了直後に蓋を開ける際、吹き出した蒸気が手や顔に直接当たることがなく火傷が防止される。
【選択図】図2
【解決手段】 中皿3の縁片3aに円周方向へ伸びる複数の凹部3bを形成し、各凹部3bの両端部に蒸気孔3cをそれぞれ斜めに開口する。したがって、蒸気は縁片3aの円周に沿って斜め方向へ吹き出すから、調理終了直後に蓋を開ける際、吹き出した蒸気が手や顔に直接当たることがなく火傷が防止される。
【選択図】図2
Description
本考案は、食品を蒸すための蒸し器に関し、詳しくは食品を載せて蒸し器本体内に置くための中皿の構造に関する。
従来の蒸し器は、通気孔を備えた中仕切りを有する二重構造が一般的で、底部に水を溜めて中仕切りに食品を載せ、水を沸騰させて蒸している。食品が中仕切りに直接置きにくい柔らかいものや付着しやすいものは容器を使用している。しかし、容器では食品を蒸せる量が制限され、食品が大きい場合又は多量の食品を一度に蒸す場合は大型の蒸し器を必要としていた。また、調理後は食品を食器へ移し替える必要があった。
これに対し、前記問題を解決した蒸し器が特許文献1,2で提案されている。これらの技術は、蒸し器本体の開口を密閉する陶磁器製の中皿を備え、その中皿の外周部に蒸し器の開口縁に当接して蒸し器の底面から浮かせた状態に配置するための縁片を形成し、縁片に複数の蒸気孔を蒸気が蒸し器本体の内側と蓋の内側とを連通できる位置に開口しており、前記の容器を使用する場合と比較して食品を多く載せることができ、しかも調理後は中皿をそのまま食卓へ持ち運んで食器として兼用できるというものである。
しかしながら、中皿の蒸気孔が上下方向に開口されているから、調理終了直後に蓋を開けると、蒸気孔から蒸気が垂直方向へ吹き出し、その蒸気が手や顔に直接当たって火傷をすることがあった。
実用新案登録第3079120号公報
実用新案登録第3079610号公報
本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、食品を載せて蒸し器本体内に置くための中皿を備えた蒸し器において、調理終了直後に蓋を開ける際、吹き出した蒸気で手や顔を火傷することなく安全に開けることができるようにすることにある。
かかる課題を解決した本考案の構成は、
1) 底部に水を溜める鍋状の蒸し器本体と、蒸し器本体の開口を密閉する中皿と、中皿又は蒸し器本体の上に被せる蓋とで構成される蒸し器において、中皿の外周部に蒸し器の開口縁に当接して蒸し器の底面から浮かせた状態に配置するための縁片を形成し、同縁片に複数の蒸気孔を蒸気が蒸し器本体の内側と蓋の内側とを連通できる位置に且つ横又は斜め方向へ通気できる向きに開口したことを特徴とする、蒸し器。
2) 中皿の縁片に円周方向へ伸びる複数の凹部を形成し、各凹部の片端部又は対向する両端部に蒸気孔を斜めに開口し、蒸気が縁片の円周に沿って斜め方向へ通気するようにした構造である、前記1)記載の蒸し器
3) 中皿の蒸気孔を上下方向に開口し、同蒸気孔の上方に覆いを設け、同覆いで蒸気の通気方向を横方向へ偏向できるようにした、前記1)記載の蒸し器
4) 食品を中皿の底面から浮いた状態に載せるための複数の孔を有する仕切り板を備えた、前記1)〜3)いずれか記載の蒸し器
5) 中皿が陶磁器製である、前記1)〜4)いずれか記載の蒸し器
にある。
1) 底部に水を溜める鍋状の蒸し器本体と、蒸し器本体の開口を密閉する中皿と、中皿又は蒸し器本体の上に被せる蓋とで構成される蒸し器において、中皿の外周部に蒸し器の開口縁に当接して蒸し器の底面から浮かせた状態に配置するための縁片を形成し、同縁片に複数の蒸気孔を蒸気が蒸し器本体の内側と蓋の内側とを連通できる位置に且つ横又は斜め方向へ通気できる向きに開口したことを特徴とする、蒸し器。
2) 中皿の縁片に円周方向へ伸びる複数の凹部を形成し、各凹部の片端部又は対向する両端部に蒸気孔を斜めに開口し、蒸気が縁片の円周に沿って斜め方向へ通気するようにした構造である、前記1)記載の蒸し器
3) 中皿の蒸気孔を上下方向に開口し、同蒸気孔の上方に覆いを設け、同覆いで蒸気の通気方向を横方向へ偏向できるようにした、前記1)記載の蒸し器
4) 食品を中皿の底面から浮いた状態に載せるための複数の孔を有する仕切り板を備えた、前記1)〜3)いずれか記載の蒸し器
5) 中皿が陶磁器製である、前記1)〜4)いずれか記載の蒸し器
にある。
本考案によれば、蒸気孔を蒸気が横又は斜め方向へ通気できる向きに開口したから、調理終了直後に蓋を開けると、蒸気は横又は斜め方向へ吹き出し、手や顔には直接当り難くなって火傷を防止できる。
本考案の蒸気孔は、縁片に形成した凹部の片端部又は対向する両端部に蒸気孔を斜めに開口するか、又は上下方向に開口した蒸気孔の上方に覆いを設け、蒸気が少なくとも垂直方向且つ手前(使用者側)へ通気しないようにする。斜めに開口される蒸気孔の角度としては、略水平〜45°の範囲が実用的である。中皿は陶磁器・ガラス・金属等で構成され、陶磁器やガラスは美観衛生上優れ、食器として兼用できるので好ましい。以下、本考案の各実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
図1〜3に示す実施例1は、中皿の縁片に円周方向へ伸びる凹部を形成し、凹部の対向する両側部に蒸気孔を開口した蒸し器の例である。図1は実施例1の蒸し器の断面図、図2は実施例1の中皿の平面図、図3は実施例1の蒸気孔の断面と蒸気の通気方向を示す説明図である。図中、1は蒸し器本体、1aは開口縁、1bは取っ手、2は蓋、2aは取っ手、3は中皿、3aは縁片、3bは凹部、3cは蒸気孔、3dは立上り部、4は仕切り板、4aは孔、Aは食品、Wは水、Sは蒸気である。
図1に示すように蒸し器本体1は金属製で、その内側周部に中皿3を当接するための開口縁1aを有し、両側部に持ち運び用の取っ手1bを取り付けている。蓋2は陶磁器製で、上面に開閉するための取っ手2aを備えている。中皿3は陶磁器製で、その外周部に蒸し器本体1の開口縁1aに当接する縁片3aを外側へ張り出すように段差を付けて形成している。仕切り板4は陶磁器製で、食品Aを中皿3の底面から浮いた状態に載せるためのもので、食品Aから出る汁や蒸気Sの水滴を下方へ流すための複数の孔4aを開口している。
中皿3の縁片3aには、図2に示すように蒸し器本体1及び蓋2の内側となる位置に円周方向へ伸びる長さ50mm、幅8mmの凹部3bを等間隔おいて6箇所形成し、凹部3bの対向する両端部に口径6mmの蒸気孔3cをそれぞれ開口している。凹部3bは図3に示すように底面を左右の蒸気孔3cに向かって下方へ傾斜させ、左右の蒸気孔3cが斜めを向くようにしている。また、縁片3aの内側には立上り部3dを突設し、蒸気で溜まった水が中皿3の内側へ溢れ出ないようにしている。
実施例1では、蒸し器本体1の底部に水Wを溜め、中皿3に仕切り板4を重ねて食品Aを載せ、その中皿3の縁片3aを蒸し器本体1の開口縁1aに当接して蒸し器1の底面から浮いた状態に重ねる。蓋2を閉めて蒸し器本体1を加熱すると水Wが沸騰して蒸気Sが発生し、その蒸気Sが複数の蒸気孔3cを通気して中皿3の上方へ充満し、蒸し器本体1内を高温の蒸気雰囲気にして食品Aを蒸す。蓋2の裏面に付着した水滴は縁片3aへ流れ、蒸気孔3cを通じて蒸し器本体1に戻る。調理が終わると蓋2を開けて中皿3を取り出すが、このとき蒸気Sは図3に示すように縁片3aの円周に沿って斜め方向へ吹き出しており、手や顔に直接当たることがなく火傷が防止される。
図4に示すのは、中皿の縁片に円周方向へ伸びる凹部を形成し、凹部の片側部に蒸気孔を開口した実施例1の蒸し器の他の例である。図4は実施例1の他の例の蒸気孔の断面と蒸気の通気方向を示す説明図である。図4に示す実施例1の他の例も実施例1と同様に、調理直後に蓋2を開けると、蒸気Sは斜め方向へ吹き出しているから、手や顔には直接当り難くなって火傷を防止できる。その他、符号、構成、作用効果は実施例1と同じである。
図5に示す実施例2は、中皿の蒸気孔を上下方向に開口し、蒸気孔の上方に覆いを設け、覆いで蒸気の通気方向を横方向へ偏向できるようにした蒸し器の例である。図4は実施例2の蒸気孔の断面と蒸気の通気方向を示す説明図である。図中、5は中皿、5aは縁片、5bは蒸気孔、5cは覆いである。
実施例2の中皿5は、図4に示すように縁片5aに蒸気孔5bを上下方向に開口し、蒸気孔5bの上方に覆い5cを一体的に形成している。従って、調理後に蓋2を開ける際、蒸気Sは覆い5cで遮られて両側の蒸気孔5bから横方向へ吹き出しており、蒸気Sが手や顔に直接当たることがなく火傷を防止できる。その他、構成、作用効果は実施例1と同じである。
本考案の蒸し器は、じゃがいも・かぼちゃ・ニンジン・玉ねぎ等の野菜や肉・魚・貝類の蒸し料理や、炊飯・粥・雑炊・おこわの調理に利用される。
1 蒸し器本体
1a 開口縁
1b 取っ手
2 蓋
2a 取っ手
3 中皿
3a 縁片
3b 凹部
3c 蒸気孔
3d 立上り部
4 仕切り板
4a 孔
5 中皿
5a 縁片
5b 蒸気孔
5c 覆い
A 食品
W 水
S 蒸気
1a 開口縁
1b 取っ手
2 蓋
2a 取っ手
3 中皿
3a 縁片
3b 凹部
3c 蒸気孔
3d 立上り部
4 仕切り板
4a 孔
5 中皿
5a 縁片
5b 蒸気孔
5c 覆い
A 食品
W 水
S 蒸気
Claims (5)
- 底部に水を溜める鍋状の蒸し器本体と、蒸し器本体の開口を密閉する中皿と、中皿又は蒸し器本体の上に被せる蓋とで構成される蒸し器において、中皿の外周部に蒸し器の開口縁に当接して蒸し器の底面から浮かせた状態に配置するための縁片を形成し、同縁片に複数の蒸気孔を蒸気が蒸し器本体の内側と蓋の内側とを連通できる位置に且つ横又は斜め方向へ通気できる向きに開口したことを特徴とする、蒸し器。
- 中皿の縁片に円周方向へ伸びる複数の凹部を形成し、各凹部の片端部又は対向する両端部に蒸気孔を斜めに開口し、蒸気が縁片の円周に沿って斜め方向へ通気するようにした構造である、請求項1記載の蒸し器。
- 中皿の蒸気孔を上下方向に開口し、同蒸気孔の上方に覆いを設け、同覆いで蒸気の通気方向を横方向へ偏向できるようにした、請求項1記載の蒸し器。
- 食品を中皿の底面から浮いた状態に載せるための複数の孔を有する仕切り板を備えた、請求項1〜3いずれか記載の蒸し器。
- 中皿が陶磁器製である、請求項1〜4いずれか記載の蒸し器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008965U JP3139163U (ja) | 2007-11-20 | 2007-11-20 | 蒸し器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007008965U JP3139163U (ja) | 2007-11-20 | 2007-11-20 | 蒸し器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3139163U true JP3139163U (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=43289401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3139163U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012196427A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-10-18 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 調理鍋用蒸し具及び蒸し具を用いる炊飯器 |
JP7530246B2 (ja) | 2020-09-08 | 2024-08-07 | シャープ株式会社 | 加熱調理器 |
-
2007
- 2007-11-20 JP JP2007008965U patent/JP3139163U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012196427A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-10-18 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 調理鍋用蒸し具及び蒸し具を用いる炊飯器 |
CN103169368A (zh) * | 2011-03-07 | 2013-06-26 | 虎牌热水瓶株式会社 | 烹调锅用蒸锅及使用蒸锅的电饭锅 |
JP2015027562A (ja) * | 2011-03-07 | 2015-02-12 | タイガー魔法瓶株式会社 | 炊飯器 |
CN103169368B (zh) * | 2011-03-07 | 2016-07-27 | 虎牌热水瓶株式会社 | 烹调锅用蒸锅及使用蒸锅的电饭锅 |
JP7530246B2 (ja) | 2020-09-08 | 2024-08-07 | シャープ株式会社 | 加熱調理器 |
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