JP3121678U - 蒸し器兼用重ね容器 - Google Patents

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伸哉 野稲
卓志 西山
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高孝物産株式会社
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Abstract

【課題】大・中・小形状の積み重ね用容器を用いて食物を冷凍保存ができ、且つ、蒸し器として電子レンジ内で使用できる新規な蒸し器兼用重ね容器を提供する。
【解決手段】重ね容器を3段に積み重ねた状態の容器は、耐熱性を有するポリカーボネート材から作られた透明容器であり、小容器本体部5の上に中容器本体部3が、中容器本体部3の上に大容器本体部1が蓋材2を取付た状態で載置される。中容器本体部3の底部には、複数の約5mmの孔を設けて水蒸気が通過できるように設計されており、この場合、孔の周辺は、山形形状の突起状として水抜けが良いように工夫している。
【選択図】図1

Description

本考案は、蒸し器兼用重ね容器に関し、更に詳しくは、複数の食品容器を重ねて使用できる他に、2個の容器を重ねた状態で蒸し器として兼用できる新規な蒸し器兼用重ね容器である。
従来、食品を入れた状態で冷凍保存する硬質樹脂製の透明容器は公知であるが、これらは本来個別に用いて冷蔵庫内で冷凍保存する際に使用されている。
重箱に代わって長期保存が可能な重ね容器としては、実用新案第3081356号「容器」に、「容器の蓋の上部を平坦とし、容器に蓋をした時、密閉度を高めるための容器の口縁と、この口縁と接する蓋の下部部分に隙間のない形状を特徴とする容器」が開示されている。
2段に積み重ねて煮物と蒸し物が同時に調理できる調理容器としては、実用新案第3013870号「電子レンジ調理容器」に、「上方開口状の深底容器本体1と、該深底容器本体1の上方又は下方に上下2段に積み重ね自在な上方開口状の浅底容器本体と、該深底容器本体又は浅底容器本体の上方開口部を施蓋する蓋体とを備え、上記深底容器本体の深さ寸法が、上記浅底容器本体の深さ寸法よりも大きく設定されると共に、深底容器本体と浅底容器本体の積み重ね状態に於いて、上下の深底容器本体と浅底本体容器の重なり部に、蒸気逃げ用流出口が形成され、さらに、上記蓋体には、蒸気逃げ用貫孔が設けられている電子レンジ調理容器」が開示されている。
実用新案第3081356号公報 実用新案第3013870号公報
上記の公報に記載の容器は、食物を入れた状態で積み重ねて冷凍保存する場合には優れた効果を有するが、不使用時には個別のまま保管しなければならないために保管場所を多く確保しなければならないという問題があった。
また、蒸気記載の調理容器に於いては、電子レンジを用いて煮たり、蒸したりする調理には向いている容器であるが、食物の保存はできないという欠点を有していた。
食物を保存する場合には、容器自体を積み重ねて冷凍保存ができ、また、直接容器内の食物を電子レンジ内で蒸して調理ができる新規な容器の開発が望まれていた。
本考案者は、掛かる課題を解決するために鋭意研究したところ、大・中・小形状の積み重ね用容器を用いて食物を冷凍保存ができ、且つ、中容器底部に複数の孔を設けて下方の小容器に重ねて用いることによって蒸し器として電子レンジ内で使用できることを見いだし本考案の蒸し器兼用重ね容器を開発することができた。
すなわち本考案の第一は、少なくとも2段以上に重ねる蓋体付き食品容器であって、2段目の容器本体の底部に複数の孔を設けて蒸し器として用いることを特徴とする蒸し器兼用重ね容器である。
本考案の第二は、前記孔は、底部に設けた複数の孔の周囲を山形形状に盛り上げてなることを特徴とする請求項1記載の蒸し器兼用重ね容器である。
本考案の第三は、前記容器は、本体部の口縁内側部と底部近傍とが緩やかな曲線を有していることを特徴とする請求項1記載の蒸し器兼用重ね容器である。
本考案の第四は、前記容器の蓋体は、蓋体縁部の内側先端部が山形形状に突起して、相対峙する本体容器の口縁部外側先端部の窪み部と接触することを特徴とする請求項1及び請求項3記載の蒸し器兼用重ね容器である。
本考案の蒸し器兼用重ね容器は、食物を保存する場合には食物の大きさや量によって大・中・小の各容器を選択して用いて、冷蔵庫内に積み重ねて冷凍保存ができるものである。
特に、中容器の底部には複数の孔を設けて下方に設けた小容器に重ねて用いる場合には、小容器内に入れた水分を利用して蒸し器として電子レンジ内で使用でき、多くの食材(野菜類や魚類)を対象に利用できるものである。
また、本考案の重ね容器は、不使用時においては、大容器の中に中容器と小容器とをそれぞれ重ねた状態で保管できるために保管場所を多く必要としない効果を有するものである。
以下、図面を参照にして本考案の詳細を説明するが、本考案の範囲はこれらに限定されるものではない。
図1は、本考案の重ね容器を3段に積み重ねた状態を示す斜視図である。これらの容器は、耐熱性を有するポリカーボネート材から作られた透明容器であり、小容器本体部5の上に中容器本体部3が、中容器本体部3の上に大容器本体部1が蓋材2を取付けた状態で載置されている。
図2は、中容器本体部3を示す斜視図であるが、中容器本体部3の底部には、複数の約5mmの孔7を設けて水蒸気が通過できるように設計されており、この場合、孔の周辺は、図3に示すように山形形状の突起状として水抜けが良いように工夫している。
図4は、大容器本体部1と蓋体2との接合状態を説明する部分拡大断面図である。大容器本体部1の口縁部は、先端部が折り曲がった状態であり、内側に緩やかな曲線を有する曲線部10を設けており、また外側には、蓋体2縁部の突起部12が相対峙して合致可能な窪み部を設けているため、蓋体2を大容器に嵌合した場合には、容易に離脱できないようになっている。
図5は、大容器の本体部と中容器の本体部との接合状態を説明する部分拡大断面図である。大容器本体部の底部側の近傍は、緩やかな曲線を有する曲線部9を設けており、この曲線部9は、中容器本体部3の口縁部内側に設けられた曲線部と直接合致して載置されるために、安定性良くそれぞれの容器が積み重ねられる。
図6及び図7は、本考案の中容器本体部3と小容器本体部5と重ねて用い、蒸し器として使用する場合の状態を説明する断面図である。中容器本体部3には蒸す材料として野菜であるブロッコリー8が入れられてあり、小容器本体部5に載置されると共に、中容器本体部3の上には中容器蓋体13が嵌合されている。
電子レンジ内において加熱されると、小容器本体部に予め入れてある液体(図示せず)が温めれて蒸気と成り、中容器本体部3の底部に設けた複数の孔7を通って中容器本体部内部を温めながらブロッコリー8を蒸し、更に加熱された蒸気は、蓋体13と中容器本体部3との接合部の隙間を通って外部に流出するようになっている。
本考案容器に於いて、素材としてポリカーボネート材を用いたが、耐熱性であって透明素材であれば、当然ながらこれらに限定されないものであり、容器本体部の大きさとしても任意の大きさに設計は可能である。
本考案の大・中・小の各容器を重ねた状態を示す斜視図である。 図1における中容器の斜視図である。 図2おけるA−A’矢視を示す断面図である。 大容器の本体部と蓋部との接合状態を説明する部分拡大断面図である。 大容器の本体部と中容器の本体部との接合状態を説明する部分拡大断面図である。 中容器と小容器とを重ねて蒸し器として使用する実施態様を示す断面図である。 図6における蒸気の流れを説明する断面図である。
符号の説明
1・・・大容器本体部
2・・・大容器蓋体
3・・・中容器本体部
4・・・中容器口縁部
5・・・小容器本体部
6・・・小容器口縁部
7・・・孔
8・・・野菜
9・・・本体部の底部曲線部
10・・本体部の口縁部曲線部
11・・本体部の口縁部窪み部
12・・蓋部の口縁部突起部
13・・中容器蓋体

Claims (4)

  1. 少なくとも2段以上に重ねる蓋体付き食品容器であって、2段目の容器本体の底部に複数の孔を設けて蒸し器として用いることを特徴とする蒸し器兼用重ね容器。
  2. 前記孔は、底部に設けた複数の孔の周囲を山形形状に盛り上げてなることを特徴とする請求項1記載の蒸し器兼用重ね容器。
  3. 前記容器は、本体部の口縁内側部と底部近傍とが緩やかな曲線を有していることを特徴とする請求項1記載の蒸し器兼用重ね容器。
  4. 前記容器の蓋体は、蓋体縁部の内側先端部が山形形状に突起して、相対峙する本体容器の口縁部外側先端部の窪み部と接触することを特徴とする請求項1及び請求項3記載の蒸し器兼用重ね容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7475681B2 (ja) 2020-11-25 2024-04-30 シーピー化成株式会社 包装用容器

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