JP3138924B2 - プローブ装置及びその方法 - Google Patents
プローブ装置及びその方法Info
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- JP3138924B2 JP3138924B2 JP10219630A JP21963098A JP3138924B2 JP 3138924 B2 JP3138924 B2 JP 3138924B2 JP 10219630 A JP10219630 A JP 10219630A JP 21963098 A JP21963098 A JP 21963098A JP 3138924 B2 JP3138924 B2 JP 3138924B2
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- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブ装置及び
その方法に関する。
その方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程においては、
ウエハ製造プロセスが終了してウエハ内にICチップが
完成した後、電極パターンのショート、オープンやIC
チップの入出力特性などを調べるためにプローブ装置に
よるプローブテストと呼ばれる電気的測定が行われ、ウ
エハの状態でICチップの良否が判定される。その後ウ
エハはICチップに分断され、良品のICチップについ
てパッケージングされてから例えば所定のプローブテス
トを行って最終製品の良否が判定される。
ウエハ製造プロセスが終了してウエハ内にICチップが
完成した後、電極パターンのショート、オープンやIC
チップの入出力特性などを調べるためにプローブ装置に
よるプローブテストと呼ばれる電気的測定が行われ、ウ
エハの状態でICチップの良否が判定される。その後ウ
エハはICチップに分断され、良品のICチップについ
てパッケージングされてから例えば所定のプローブテス
トを行って最終製品の良否が判定される。
【0003】この検査はプローブ装置を用いて行われて
いる。このプローブ装置は、多数のプローブ針を有する
プローブカードを備えており、このプローブ針を半導体
ウエハ上の個々のICチップが有する電極パッドに電気
的に接触させ、このプローブ針からICテスタからの所
定のプログラムで検査信号を上記チップに供給して個々
のチップが所定の電気的特性を有しているか否かを上記
テスタにより試験するようになっている。
いる。このプローブ装置は、多数のプローブ針を有する
プローブカードを備えており、このプローブ針を半導体
ウエハ上の個々のICチップが有する電極パッドに電気
的に接触させ、このプローブ針からICテスタからの所
定のプログラムで検査信号を上記チップに供給して個々
のチップが所定の電気的特性を有しているか否かを上記
テスタにより試験するようになっている。
【0004】従来のプローブ装置の一例について図14
を参照しながら簡単に説明すると、1はX、Y、Z、θ
方向に移動可能なウエハ載置台であり、この載置台1の
上方側には、ウエハ内のICチップの電極パッド配列に
対応して配列されたプローブ針11を備えたプローブカ
ード12が配置されている。図示のプローブ針11は、
横針などとも呼ばれ、プローブカード12の下面から斜
め下方に延伸して構成されている。一方プローブカード
12は、装置本体側に固定され、プローブカード12側
の電極はコンタクトリング13を通じて、装置本体に傾
倒自在に設けられたテストヘッド14に電気的に接続さ
れている。
を参照しながら簡単に説明すると、1はX、Y、Z、θ
方向に移動可能なウエハ載置台であり、この載置台1の
上方側には、ウエハ内のICチップの電極パッド配列に
対応して配列されたプローブ針11を備えたプローブカ
ード12が配置されている。図示のプローブ針11は、
横針などとも呼ばれ、プローブカード12の下面から斜
め下方に延伸して構成されている。一方プローブカード
12は、装置本体側に固定され、プローブカード12側
の電極はコンタクトリング13を通じて、装置本体に傾
倒自在に設けられたテストヘッド14に電気的に接続さ
れている。
【0005】このようなプローブ装置では、載置台1を
X、Y、θ方向に移動させてウエハWとプローブ針11
との位置合わせを行った後、所定の高さ位置から載置台
1を上昇させて(Z方向に移動させて)電極パッドとプ
ローブ針11とを接触させ、テストヘッド14から所定
の検査信号を電極パッドを通じてチップに供給し、チッ
プが所定の電気的特性を有しているかを、テストヘッド
14により試験するようにしている。
X、Y、θ方向に移動させてウエハWとプローブ針11
との位置合わせを行った後、所定の高さ位置から載置台
1を上昇させて(Z方向に移動させて)電極パッドとプ
ローブ針11とを接触させ、テストヘッド14から所定
の検査信号を電極パッドを通じてチップに供給し、チッ
プが所定の電気的特性を有しているかを、テストヘッド
14により試験するようにしている。
【0006】またプローブ針11と電極パッドとを接触
させるにあたっては、電極パッドがプローブ針11に接
触した後更に載置台1を上昇させてプローブ針11を強
制的に撓ませ、プローブ針11の針先により電極パッド
の表面を引っ掻くようにしている。このように電極パッ
ドをプローブ針11との接触点よりも更に押し上げる状
態はオーバドライブと呼ばれており、このようにオーバ
ドライブをかける理由は、電極パッドの表面の自然酸化
膜をプローブ針11により削り取り、電気的接触を確実
にするためである。
させるにあたっては、電極パッドがプローブ針11に接
触した後更に載置台1を上昇させてプローブ針11を強
制的に撓ませ、プローブ針11の針先により電極パッド
の表面を引っ掻くようにしている。このように電極パッ
ドをプローブ針11との接触点よりも更に押し上げる状
態はオーバドライブと呼ばれており、このようにオーバ
ドライブをかける理由は、電極パッドの表面の自然酸化
膜をプローブ針11により削り取り、電気的接触を確実
にするためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで電極パッドと
プローブ針11とをオーバドライブをかけて接触させて
いるが、針先が電極パッド表面の自然酸化膜を削り取っ
たときの削り滓が針先の下側にもぐり込み、プローブ針
と電極パッドとの接触が悪くなって検査の信頼性が低く
なるというおそれがあった。更に電極パッド表面の自然
酸化膜を確実に削るためには、ある程度大きなオーバド
ライブをかけることが必要になるが、大きなオーバドラ
イブをかけるとプローブ針の針先の位置が電極パッドの
予定の接触点から大きく外れてしまい、このためチップ
の回路の集積度が高くなって電極パッドの微細化が進む
と、針先が電極パッドから外れるおそれがある。
プローブ針11とをオーバドライブをかけて接触させて
いるが、針先が電極パッド表面の自然酸化膜を削り取っ
たときの削り滓が針先の下側にもぐり込み、プローブ針
と電極パッドとの接触が悪くなって検査の信頼性が低く
なるというおそれがあった。更に電極パッド表面の自然
酸化膜を確実に削るためには、ある程度大きなオーバド
ライブをかけることが必要になるが、大きなオーバドラ
イブをかけるとプローブ針の針先の位置が電極パッドの
予定の接触点から大きく外れてしまい、このためチップ
の回路の集積度が高くなって電極パッドの微細化が進む
と、針先が電極パッドから外れるおそれがある。
【0008】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は、プローブ針と電極パッドとの電
気的接触を確実なものとし、信頼性の高い検査を行うこ
とのできるプローブ装置及びその方法を提供することに
ある。
のであり、その目的は、プローブ針と電極パッドとの電
気的接触を確実なものとし、信頼性の高い検査を行うこ
とのできるプローブ装置及びその方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電極
パッドが配列された被検査部を有する被検査体を台に設
け、前記電極パッドをプローブカードのプローブ針にオ
ーバドライブをかけて接触させ、被検査部の電気的測定
を行うプローブ装置において、前記電極パッドをプロー
ブ針にオーバドライブをかけて接触させた後、オーバド
ライブ量を少なくするために台をプローブ針から離れる
方向に僅かに相対的に移動させるときのオーバドライブ
戻し量を設定すると共に、前記電極パッドとプローブ針
との繰り返し接触回数を設定するためのパラメータ設定
部と、このパラメータ設定部で設定された前記オーバド
ライブ戻し量及び前記繰り返し接触回数を記憶する記憶
部と、前記電極パッドとプローブ針とをオーバドライブ
をかけて接触させた後、台をプローブカードに対して相
対的に移動させて電極パッドをプローブ針から離し、こ
うして前記記憶部に記憶された接触回数だけ電極パッド
とプローブ針とを繰り返し接触させるように台を相対的
に移動させると共に、前記電極パッドをプローブ針にオ
ーバドライブをかけて接触させた後、前記記憶部で記憶
されたオーバドライブ戻し量に基づいて、台をプローブ
針から離れる方向に相対的に移動させる制御部と、を備
えたことを特徴とする。請求項2の発明は、電極パッド
が配列された被検査部を有する被検査体を台に設け、前
記電極パッドをプローブカードのプローブ針にオーバド
ライブをかけて接触させて、被検査部の電気的測定を行
うプローブ方法において、前記電極パッドをプローブ針
にオーバドライブをかけて接触させる工程と、次いで前
記電極パッドをプローブ針から離す工程と、その後前記
電極パッドをプローブ針にオーバドライブをかけて接触
させて第1のオーバドライブ状態にする工程と、しかる
後オーバドライブ量を少なくするために台をプローブ針
から離れる方向に僅かに相対的に移動させて第2のオー
バドライブ状態にする工程と、この第2のオーバドライ
ブ状態下で被検査部の電気的測定を行う工程と、を含む
ことを特徴とする。
パッドが配列された被検査部を有する被検査体を台に設
け、前記電極パッドをプローブカードのプローブ針にオ
ーバドライブをかけて接触させ、被検査部の電気的測定
を行うプローブ装置において、前記電極パッドをプロー
ブ針にオーバドライブをかけて接触させた後、オーバド
ライブ量を少なくするために台をプローブ針から離れる
方向に僅かに相対的に移動させるときのオーバドライブ
戻し量を設定すると共に、前記電極パッドとプローブ針
との繰り返し接触回数を設定するためのパラメータ設定
部と、このパラメータ設定部で設定された前記オーバド
ライブ戻し量及び前記繰り返し接触回数を記憶する記憶
部と、前記電極パッドとプローブ針とをオーバドライブ
をかけて接触させた後、台をプローブカードに対して相
対的に移動させて電極パッドをプローブ針から離し、こ
うして前記記憶部に記憶された接触回数だけ電極パッド
とプローブ針とを繰り返し接触させるように台を相対的
に移動させると共に、前記電極パッドをプローブ針にオ
ーバドライブをかけて接触させた後、前記記憶部で記憶
されたオーバドライブ戻し量に基づいて、台をプローブ
針から離れる方向に相対的に移動させる制御部と、を備
えたことを特徴とする。請求項2の発明は、電極パッド
が配列された被検査部を有する被検査体を台に設け、前
記電極パッドをプローブカードのプローブ針にオーバド
ライブをかけて接触させて、被検査部の電気的測定を行
うプローブ方法において、前記電極パッドをプローブ針
にオーバドライブをかけて接触させる工程と、次いで前
記電極パッドをプローブ針から離す工程と、その後前記
電極パッドをプローブ針にオーバドライブをかけて接触
させて第1のオーバドライブ状態にする工程と、しかる
後オーバドライブ量を少なくするために台をプローブ針
から離れる方向に僅かに相対的に移動させて第2のオー
バドライブ状態にする工程と、この第2のオーバドライ
ブ状態下で被検査部の電気的測定を行う工程と、を含む
ことを特徴とする。
【0010】本発明では、電極パッドをプローブ針にオ
ーバドライブをかけて接触させることにより針先が電極
パッド表面を削っていくが、その後載置台を僅かに降下
させて(プローブカードが水平に固定されている場
合)、オーバドライブ量を戻すことにより針先が電極パ
ッド表面に沿って逆戻りする。また請求項2及び3の発
明では、電極パッドをプローブ針にオーバドライブをか
けて接触させた後、載置台を降下させて電極パッドをプ
ローブ針から離し、再びオーバドライブをかけて接触を
図る。
ーバドライブをかけて接触させることにより針先が電極
パッド表面を削っていくが、その後載置台を僅かに降下
させて(プローブカードが水平に固定されている場
合)、オーバドライブ量を戻すことにより針先が電極パ
ッド表面に沿って逆戻りする。また請求項2及び3の発
明では、電極パッドをプローブ針にオーバドライブをか
けて接触させた後、載置台を降下させて電極パッドをプ
ローブ針から離し、再びオーバドライブをかけて接触を
図る。
【0011】このようにオーバドライブ量を戻したりあ
るいは繰り返し接触を行うことにより針先の下に削り滓
がもぐり込むことを避けることができ、確実な電気的接
触が図れる。またオーバドライブ戻し量や繰り返し接触
回数をパラメータ設定部で設定できるので被検査体に応
じて接触動作を適切なものとすることができる。
るいは繰り返し接触を行うことにより針先の下に削り滓
がもぐり込むことを避けることができ、確実な電気的接
触が図れる。またオーバドライブ戻し量や繰り返し接触
回数をパラメータ設定部で設定できるので被検査体に応
じて接触動作を適切なものとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例に係るプロ
ーブ装置の概略全体を示す図である。図中21は装置の
外装部をなす筐体であり、この筐体21の中には、XY
Zステージ30が設けられている。XYZステージ30
は、ボールネジ、ガイド機構、パルスモータなどを含む
X方向移動部31及びY方向移動部32並びにZ方向移
動部33により構成され、Z方向移動部33の上部には
ウエハWを載置するための載置台3が設けられている。
ーブ装置の概略全体を示す図である。図中21は装置の
外装部をなす筐体であり、この筐体21の中には、XY
Zステージ30が設けられている。XYZステージ30
は、ボールネジ、ガイド機構、パルスモータなどを含む
X方向移動部31及びY方向移動部32並びにZ方向移
動部33により構成され、Z方向移動部33の上部には
ウエハWを載置するための載置台3が設けられている。
【0013】前記筐体21の上面部にはプローブカード
固定用のインサートリングなどと呼ばれるリング体22
が設けられ、このリング体22の下部にプローブカード
23が水平に取り付けられている。プローブカード23
は、カード本体24の下面にプローブである複数のプロ
ーブ針2を下方斜めに延伸するように固定し、カード本
体24の上面にプローブ針2に夫々電気的に接続された
電極25が配列されて構成されており、各プローブ針2
の各針先を含む面は、載置台3の載置面と平行になるよ
うに設定されている。また筐体21内のプローブカード
23の側方には、不良チップに対してインクによりマー
キングを行うためのマーキング手段26が設けられてい
る。
固定用のインサートリングなどと呼ばれるリング体22
が設けられ、このリング体22の下部にプローブカード
23が水平に取り付けられている。プローブカード23
は、カード本体24の下面にプローブである複数のプロ
ーブ針2を下方斜めに延伸するように固定し、カード本
体24の上面にプローブ針2に夫々電気的に接続された
電極25が配列されて構成されており、各プローブ針2
の各針先を含む面は、載置台3の載置面と平行になるよ
うに設定されている。また筐体21内のプローブカード
23の側方には、不良チップに対してインクによりマー
キングを行うためのマーキング手段26が設けられてい
る。
【0014】前記筐体21の上部には、オペレータが操
作しまた装置の運転条件などを表示するためのタッチパ
ネル部4が設けられている。このタッチパネル部4は図
2に示すようにCRT画面などからなる表示部41と、
この表示部41に表示された項目をオペレータが画面の
上から触れることにより選択する項目選択部42と、表
示部41に表示された項目に対して数値を入力する、例
えば表示部41の外に設けられた数値キーボードからな
る数値入力部43とを備えている。この例では項目選択
部42及び数値入力部43により条件入力部40が構成
されるが、条件入力部はキーボードやマウスなどにより
構成してもよい。
作しまた装置の運転条件などを表示するためのタッチパ
ネル部4が設けられている。このタッチパネル部4は図
2に示すようにCRT画面などからなる表示部41と、
この表示部41に表示された項目をオペレータが画面の
上から触れることにより選択する項目選択部42と、表
示部41に表示された項目に対して数値を入力する、例
えば表示部41の外に設けられた数値キーボードからな
る数値入力部43とを備えている。この例では項目選択
部42及び数値入力部43により条件入力部40が構成
されるが、条件入力部はキーボードやマウスなどにより
構成してもよい。
【0015】条件入力部43は、プローブカード23と
載置台3上のウエハWとの位置合わせ(アライメント)
を予め行うときのアライメント条件、プローブ針2とウ
エハW上のICチップの電極パッドとを接触させるとき
の接触動作条件、不良チップに対してマーキングを行う
か否かの指定などを入力するためのものである。ここで
は条件入力部43によりプローブ針2と電極パッドとを
接触させるときの接触動作条件の入力に関して述べる
と、図3はパラメータ設定用の画面であり、「オーバド
ライブMAX」とはオーバドライブ量をオペレータが設
定し得る最大値を指定するものであり、オペレータが誤
って大きな値を設定することを防いでいる。「オーバド
ライブ量」とはプローブ針2と電極パッドとが接触した
ポイントから電極パッドを更に押し上げる量(載置台3
を更に上昇させる量)を設定するためのものである。
載置台3上のウエハWとの位置合わせ(アライメント)
を予め行うときのアライメント条件、プローブ針2とウ
エハW上のICチップの電極パッドとを接触させるとき
の接触動作条件、不良チップに対してマーキングを行う
か否かの指定などを入力するためのものである。ここで
は条件入力部43によりプローブ針2と電極パッドとを
接触させるときの接触動作条件の入力に関して述べる
と、図3はパラメータ設定用の画面であり、「オーバド
ライブMAX」とはオーバドライブ量をオペレータが設
定し得る最大値を指定するものであり、オペレータが誤
って大きな値を設定することを防いでいる。「オーバド
ライブ量」とはプローブ針2と電極パッドとが接触した
ポイントから電極パッドを更に押し上げる量(載置台3
を更に上昇させる量)を設定するためのものである。
【0016】そしてこの実施例のプローブ装置は、「オ
ーバドライブ戻し」、「Zダウン量」、「コンタクト回
数」を設定できるように構成されている。即ちX、Y、
θ方向のアライメント後に載置台3をある高さ位置に設
定し、そこから載置台3を上昇させて電極パッドとプロ
ーブ針2とを接触させ、その電極パッド群を通じた電気
的測定の終了後に載置台3を元の高さ位置まで下降さ
せ、次いで載置台3をX、Y方向に移動させて、次の電
極パッド群とプローブ針2とをZ方向に対向させた後載
置台3を上昇させて当該次の電極パッド群とプローブ針
2とを接触させるようにしているが、この実施例では、
Zダウン量つまり載置台3が上昇を開始するときの高さ
位置(電極パッドとプローブ針2の針先とのZ方向距
離)を設定できるようになっている。これらパラメータ
の数値は、μmの単位で設定されるようになっている。
ーバドライブ戻し」、「Zダウン量」、「コンタクト回
数」を設定できるように構成されている。即ちX、Y、
θ方向のアライメント後に載置台3をある高さ位置に設
定し、そこから載置台3を上昇させて電極パッドとプロ
ーブ針2とを接触させ、その電極パッド群を通じた電気
的測定の終了後に載置台3を元の高さ位置まで下降さ
せ、次いで載置台3をX、Y方向に移動させて、次の電
極パッド群とプローブ針2とをZ方向に対向させた後載
置台3を上昇させて当該次の電極パッド群とプローブ針
2とを接触させるようにしているが、この実施例では、
Zダウン量つまり載置台3が上昇を開始するときの高さ
位置(電極パッドとプローブ針2の針先とのZ方向距
離)を設定できるようになっている。これらパラメータ
の数値は、μmの単位で設定されるようになっている。
【0017】更にこのプローブ装置は、電極パッドとプ
ローブ針2とをいわば強いオーバドライブをかけて接触
させた(第1のオーバドライブ状態)後、載置台3を僅
かに下降させてつまりオーバドライブを所定量だけ戻し
ていわば弱いオーバドライブの状態(第2のオーバドラ
イブ状態)とすることができると共に、オーバドライブ
をかけて電極パッドとプローブ針2とを接触させた後載
置台2を元の高さ位置まで下降させて電極パッドをプロ
ーブ針2から離し、再び載置台2を上昇させて電極パッ
ドとプローブ針2とを例えばオーバドライブをかけて接
触させることができるようになっており、図3に示す画
面において、「オーバドライブ戻し」によりオーバドラ
イブの戻し量が、また「コンタクト回数」により電極パ
ッドとプローブ針2との繰り返し接触回数が夫々設定で
きるようになっている。
ローブ針2とをいわば強いオーバドライブをかけて接触
させた(第1のオーバドライブ状態)後、載置台3を僅
かに下降させてつまりオーバドライブを所定量だけ戻し
ていわば弱いオーバドライブの状態(第2のオーバドラ
イブ状態)とすることができると共に、オーバドライブ
をかけて電極パッドとプローブ針2とを接触させた後載
置台2を元の高さ位置まで下降させて電極パッドをプロ
ーブ針2から離し、再び載置台2を上昇させて電極パッ
ドとプローブ針2とを例えばオーバドライブをかけて接
触させることができるようになっており、図3に示す画
面において、「オーバドライブ戻し」によりオーバドラ
イブの戻し量が、また「コンタクト回数」により電極パ
ッドとプローブ針2との繰り返し接触回数が夫々設定で
きるようになっている。
【0018】前記タッチパネル部4には、例えばコンピ
ュータ本体部である中央処理部や画像制御部などを含む
制御部5が接続されており、この制御部5には、上述の
動作を行うためのプログラムや、条件入力部40にて設
定された各パラメータなどを記憶するための記憶部6が
接続されている。また載置台3を昇降させる場合、Zダ
ウン量の設定値に基づいて最適な昇降速度パターンが選
択されるようになっており、例えば前記プログラムの中
にその選択プログラムあるいは演算プログラムが含まれ
ている。前記制御部5は、記憶部6に格納されたプログ
ラムやパラメータなどに基づいて、載置台3の駆動部5
1、つまりXYZステージ30のXモータ、Yモータ、
Zモータを駆動制御するための制御信号を出力する機能
を有している。
ュータ本体部である中央処理部や画像制御部などを含む
制御部5が接続されており、この制御部5には、上述の
動作を行うためのプログラムや、条件入力部40にて設
定された各パラメータなどを記憶するための記憶部6が
接続されている。また載置台3を昇降させる場合、Zダ
ウン量の設定値に基づいて最適な昇降速度パターンが選
択されるようになっており、例えば前記プログラムの中
にその選択プログラムあるいは演算プログラムが含まれ
ている。前記制御部5は、記憶部6に格納されたプログ
ラムやパラメータなどに基づいて、載置台3の駆動部5
1、つまりXYZステージ30のXモータ、Yモータ、
Zモータを駆動制御するための制御信号を出力する機能
を有している。
【0019】ここでウエハWとプローブ針2とのアライ
メントを行うための機構及び機能に関して簡単に述べて
おくと、前記載置台3には、図4に示すように固定板7
1を介して第1撮像手段72が固定されており、この第
1撮像手段72は前記プローブ針2の針先を拡大して撮
れるように高倍率の光学系72aとCCDカメラ72b
とを組み合わせて構成される。また前記固定板71の上
には第1撮像手段72に隣接して、プローブ針2の配列
を広い領域で撮るための低倍率のカメラ73が固定され
ている。更に前記固定板71には、第1撮像手段72の
合焦面に対して光軸と交差する方向に進退機構74によ
り進退できるようにターゲット75が設けられている。
メントを行うための機構及び機能に関して簡単に述べて
おくと、前記載置台3には、図4に示すように固定板7
1を介して第1撮像手段72が固定されており、この第
1撮像手段72は前記プローブ針2の針先を拡大して撮
れるように高倍率の光学系72aとCCDカメラ72b
とを組み合わせて構成される。また前記固定板71の上
には第1撮像手段72に隣接して、プローブ針2の配列
を広い領域で撮るための低倍率のカメラ73が固定され
ている。更に前記固定板71には、第1撮像手段72の
合焦面に対して光軸と交差する方向に進退機構74によ
り進退できるようにターゲット75が設けられている。
【0020】前記ウエハ載置台3とプローブカード23
との間の領域には、CCDカメラと光学系ユニットとを
含む第2撮像手段8が図示しない移動体に塔載されてX
方向に移動自在に設けられている。そして前記ターゲッ
ト75は、第1撮像手段72及び第2撮像手段8により
画像認識できるように構成されており、例えば透明なガ
ラス板に位置合わせ用の被写体である円形の金属膜例え
ば直径140ミクロンの金属膜が蒸着されている。
との間の領域には、CCDカメラと光学系ユニットとを
含む第2撮像手段8が図示しない移動体に塔載されてX
方向に移動自在に設けられている。そして前記ターゲッ
ト75は、第1撮像手段72及び第2撮像手段8により
画像認識できるように構成されており、例えば透明なガ
ラス板に位置合わせ用の被写体である円形の金属膜例え
ば直径140ミクロンの金属膜が蒸着されている。
【0021】上述の撮像手段72、8を用いてアライメ
ントする場合、先ずターゲット75を用いて両撮像手段
72、8の焦点及び光軸を一致させておいてそのときの
載置台3の位置をイメージ上のX、Y、Z座標の基準点
とし、ウエハWの表面の中心点及び周方向に等間隔に付
した4つの特定点よりなる合計5つの特定点を第2撮像
手段8の下方側に位置させ、5つの特定点のX、Y、Z
座標の座標位置からウエハW上のICチップの電極パッ
ドの位置を割り出すようにしている。また第1撮像手段
72によってプローブ針2の針先を撮像し、このときの
載置台3の座標位置を求める。このようなアライメント
を行えば撮像手段72、8の互いの焦点を合わせている
のでいわば共通の撮像手段によってウエハWとプローブ
針2とを撮像したことになる。
ントする場合、先ずターゲット75を用いて両撮像手段
72、8の焦点及び光軸を一致させておいてそのときの
載置台3の位置をイメージ上のX、Y、Z座標の基準点
とし、ウエハWの表面の中心点及び周方向に等間隔に付
した4つの特定点よりなる合計5つの特定点を第2撮像
手段8の下方側に位置させ、5つの特定点のX、Y、Z
座標の座標位置からウエハW上のICチップの電極パッ
ドの位置を割り出すようにしている。また第1撮像手段
72によってプローブ針2の針先を撮像し、このときの
載置台3の座標位置を求める。このようなアライメント
を行えば撮像手段72、8の互いの焦点を合わせている
のでいわば共通の撮像手段によってウエハWとプローブ
針2とを撮像したことになる。
【0022】図5は、ウエハW上の特定点例えばICチ
ップ81の間を走る線路(隙間)82の十字にクロスす
る個所の中心を特定点として、この特定点を第2撮像手
段8の視野の中心(+マーク)に位置するように調整し
ている画面を示す図である。この画面を用いた操作につ
いては、載置台3の微量移動マニュアル操作部83によ
り、特定点とマーク(+)との相対位置を見ながら対応
する矢印のスイッチ部を押して載置台3側をステップ移
動させ(「連続」を押すと連続移動モードになる)、特
定点とマーク(+)とを重ね合わせ、例えばある特定点
の位置合わせが終了すると、自動的に次の特定点を捜し
に行くように載置台3が移動する。
ップ81の間を走る線路(隙間)82の十字にクロスす
る個所の中心を特定点として、この特定点を第2撮像手
段8の視野の中心(+マーク)に位置するように調整し
ている画面を示す図である。この画面を用いた操作につ
いては、載置台3の微量移動マニュアル操作部83によ
り、特定点とマーク(+)との相対位置を見ながら対応
する矢印のスイッチ部を押して載置台3側をステップ移
動させ(「連続」を押すと連続移動モードになる)、特
定点とマーク(+)とを重ね合わせ、例えばある特定点
の位置合わせが終了すると、自動的に次の特定点を捜し
に行くように載置台3が移動する。
【0023】次に上述実施例の全体の作用について説明
する。先ず図6に示すタッチパネル4の画面においてフ
ァイル名を選択すると共に「パラメータ設定」のスイッ
チ部を押して図3に示すパラメータ設定のための画面を
表示させ、既述のようにこの画面に表示された各条件
(パラメータ)を設定する。この設定の一例を挙げる
と、オーバドライブMAX;200μm、オーバドライ
ブ量;100μm、オーバドライブ戻し;40μm、Z
ダウン量;200μm、コンタクト回数;2回数、とし
て各条件が設定され、この設定は、例えば同画面のパラ
メータ種別の各項目の領域を押し、数値ボードよりなる
数値入力部43により各数値を入力することによって行
なわれる。なおこの例では不良チップに対するマーキン
グを行わない設定となっている。
する。先ず図6に示すタッチパネル4の画面においてフ
ァイル名を選択すると共に「パラメータ設定」のスイッ
チ部を押して図3に示すパラメータ設定のための画面を
表示させ、既述のようにこの画面に表示された各条件
(パラメータ)を設定する。この設定の一例を挙げる
と、オーバドライブMAX;200μm、オーバドライ
ブ量;100μm、オーバドライブ戻し;40μm、Z
ダウン量;200μm、コンタクト回数;2回数、とし
て各条件が設定され、この設定は、例えば同画面のパラ
メータ種別の各項目の領域を押し、数値ボードよりなる
数値入力部43により各数値を入力することによって行
なわれる。なおこの例では不良チップに対するマーキン
グを行わない設定となっている。
【0024】そして所定のスイッチ部を押すことによ
り、載置台3上に図示しないアームによって被検査体例
えばウエハWが載置される。続いて図6に示す画面のア
ライメント実行のスイッチ部を押し、既述のようにウエ
ハWとプローブ針2とのX、Y、Z方向の位置合わせが
終了した後、ウエハW上の被検査部であるICチップの
電極パッドとプローブ針2との接触動作が行われる。
り、載置台3上に図示しないアームによって被検査体例
えばウエハWが載置される。続いて図6に示す画面のア
ライメント実行のスイッチ部を押し、既述のようにウエ
ハWとプローブ針2とのX、Y、Z方向の位置合わせが
終了した後、ウエハW上の被検査部であるICチップの
電極パッドとプローブ針2との接触動作が行われる。
【0025】この接触動作においては、先ず図7の模式
図に示すようにウエハW上の電極パッドP(詳しくは複
数の電極パッド)とプローブ針2の針先とをZ方向に対
向させる。このとき電極パッドPは針先からZ方向にZ
ダウン量例えば上述の設定例の場合200μm下方側に
離れて位置している。次いで載置台3が上昇し、図8に
示すように電極パッドPが針先に接触した後(実線位
置)、更にオーバドライブである100μm上昇し(鎖
線位置)、第1のオーバドライブ状態となる。
図に示すようにウエハW上の電極パッドP(詳しくは複
数の電極パッド)とプローブ針2の針先とをZ方向に対
向させる。このとき電極パッドPは針先からZ方向にZ
ダウン量例えば上述の設定例の場合200μm下方側に
離れて位置している。次いで載置台3が上昇し、図8に
示すように電極パッドPが針先に接触した後(実線位
置)、更にオーバドライブである100μm上昇し(鎖
線位置)、第1のオーバドライブ状態となる。
【0026】続いて載置台3が図7に示す元の高さ位置
まで降下し、しかる後再び同様に上昇して第1のオーバ
ドライブ状態となる。こうして電極パッドPとプローブ
針2とは、繰り返し接触回数(コンタクト回数)が2回
数であるため、2度接触することになり、2度目の接触
時においては、図9に示すように第1のオーバドライブ
状態(実線位置)からオーバドライブ戻し40μmだけ
載置台3が降下して第2のオーバドライブ状態(鎖線位
置)となる。ただしコンタクト回数は2回数に限られる
ものではなく、1回数であっても3回数以上であっても
よい。なお図9中点線の電極パッドPは、オーバドライ
ブがかかっていない針先との接触位置である。
まで降下し、しかる後再び同様に上昇して第1のオーバ
ドライブ状態となる。こうして電極パッドPとプローブ
針2とは、繰り返し接触回数(コンタクト回数)が2回
数であるため、2度接触することになり、2度目の接触
時においては、図9に示すように第1のオーバドライブ
状態(実線位置)からオーバドライブ戻し40μmだけ
載置台3が降下して第2のオーバドライブ状態(鎖線位
置)となる。ただしコンタクト回数は2回数に限られる
ものではなく、1回数であっても3回数以上であっても
よい。なお図9中点線の電極パッドPは、オーバドライ
ブがかかっていない針先との接触位置である。
【0027】こうして第2のオーバドライブ状態におい
て図示しないテストヘッドから図示しないコンタクトリ
ングを通じてプローブカード23に検査信号が送られ、
この検査信号はプローブ針2から電極パッドPに供給さ
れると共に、別の電極パッドPから、対応する出力信号
がプローブ針2を介してテストヘッド側に送られ、IC
チップの電気的特性の測定が行われる。そしてこの測定
が終了した後載置台3が図7に示す位置まで降下し、続
いてX、Y方向に移動して次の電極パッドを針先の真下
(Z方向に対向する位置)に位置させ、同様にして測定
が行われる。
て図示しないテストヘッドから図示しないコンタクトリ
ングを通じてプローブカード23に検査信号が送られ、
この検査信号はプローブ針2から電極パッドPに供給さ
れると共に、別の電極パッドPから、対応する出力信号
がプローブ針2を介してテストヘッド側に送られ、IC
チップの電気的特性の測定が行われる。そしてこの測定
が終了した後載置台3が図7に示す位置まで降下し、続
いてX、Y方向に移動して次の電極パッドを針先の真下
(Z方向に対向する位置)に位置させ、同様にして測定
が行われる。
【0028】上述のプローブ装置によれば、電極パッド
Pとプローブ針2とをオーバドライブをかけて接触させ
た後電極パッドPを降下させて一旦プローブ針2から離
し、再び両者をオーバドライブをかけて接触させ、こう
して設定された回数だけ繰り返し接触させているため、
電極パッドP表面の自然酸化膜の削り跡にプローブ針2
が接触するので針先の下に削り滓がもぐり込むおそれが
少なくなる。
Pとプローブ針2とをオーバドライブをかけて接触させ
た後電極パッドPを降下させて一旦プローブ針2から離
し、再び両者をオーバドライブをかけて接触させ、こう
して設定された回数だけ繰り返し接触させているため、
電極パッドP表面の自然酸化膜の削り跡にプローブ針2
が接触するので針先の下に削り滓がもぐり込むおそれが
少なくなる。
【0029】また電極パッドPとプローブ針2とをオー
バドライブをかけて接触させた後電極パッドPを僅かに
降下させてオーバドライブ量を少なくし、こうして針先
が電極パッドPの表面を削った後、その削り跡を後戻り
させるようにしているため、やはり針先の下への削り滓
のもぐり込みを避けることができ、繰り返しの接触動作
と相俟ってプローブ針2と電極パッドPとの電気的接触
を確実なものとすることができる。更に一旦強いオーバ
ドライブをかけて自然酸化膜を削っているので、測定時
の接触状態は、電気的接触を図れる程度の弱いオーバド
ライブでよく、従って電極パッドにおける針先の横ずれ
量が少なくて済むので、電極パッドが小さくても針先が
電極パッド表面の所定の領域から外れるおそれがなく、
従って信頼性の高い検査を行うことができる。
バドライブをかけて接触させた後電極パッドPを僅かに
降下させてオーバドライブ量を少なくし、こうして針先
が電極パッドPの表面を削った後、その削り跡を後戻り
させるようにしているため、やはり針先の下への削り滓
のもぐり込みを避けることができ、繰り返しの接触動作
と相俟ってプローブ針2と電極パッドPとの電気的接触
を確実なものとすることができる。更に一旦強いオーバ
ドライブをかけて自然酸化膜を削っているので、測定時
の接触状態は、電気的接触を図れる程度の弱いオーバド
ライブでよく、従って電極パッドにおける針先の横ずれ
量が少なくて済むので、電極パッドが小さくても針先が
電極パッド表面の所定の領域から外れるおそれがなく、
従って信頼性の高い検査を行うことができる。
【0030】そしてまたこのような電極パッドPとプロ
ーブ針2との繰り返し接触回数、オーバドライブ量及び
オーバドライブ戻し量を操作パネル4により自由に設定
できるので、検査の種別やウエハの種類、あるいは検査
の信頼性の解析結果などに応じて柔軟な対応をとること
ができる。
ーブ針2との繰り返し接触回数、オーバドライブ量及び
オーバドライブ戻し量を操作パネル4により自由に設定
できるので、検査の種別やウエハの種類、あるいは検査
の信頼性の解析結果などに応じて柔軟な対応をとること
ができる。
【0031】以上においてプローブ針と電極パッドとを
オーバドライブをかけて接触させる場合、オーバドライ
ブ量の戻しを行うことなく繰り返しの接触動作だけを行
ってもよいし、あるいは繰り返しの接触動作を行うこと
なくオーバドライブ量の戻しだけを行ってもよい。なお
Zダウン量を任意に設定する手法においては、プローブ
としてプローブ針に限らずバンプなどであってもよい。
また被検査体はウエハに限らずLCD基板であってもよ
い。
オーバドライブをかけて接触させる場合、オーバドライ
ブ量の戻しを行うことなく繰り返しの接触動作だけを行
ってもよいし、あるいは繰り返しの接触動作を行うこと
なくオーバドライブ量の戻しだけを行ってもよい。なお
Zダウン量を任意に設定する手法においては、プローブ
としてプローブ針に限らずバンプなどであってもよい。
また被検査体はウエハに限らずLCD基板であってもよ
い。
【0032】ここで上述のプローブ装置のパラメータの
表示機能に関して詳述する。図10はパラメータの表示
機能に関する部分のブロック図であり、この例ではパラ
メータ設定入力部84、パラメータ表示要求入力部8
5、色指定部9及び表示部86はタッチパネル部4に含
まれる。パラメータ設定入力部84は、例えば既に図3
に示したようにオーバドライブ量やその戻し量などを設
定したり、不良チップに対してマーキングを行うか否か
を設定したりする画面詳しくは画面中のスイッチ部であ
り、図2に示す項目選択部42や数値入力部43を含む
ものである。またパラメータ表示要求入力部85は、チ
ップの電気的測定を行っているときにパラメータの表示
について要求する画面詳しくは画面中のスイッチ部であ
り、表示部86はタッチパネル部4の画面である。色指
定部9は、後述するように測定画面に表示されたチップ
の配列イメージを色分けするための画面である。
表示機能に関して詳述する。図10はパラメータの表示
機能に関する部分のブロック図であり、この例ではパラ
メータ設定入力部84、パラメータ表示要求入力部8
5、色指定部9及び表示部86はタッチパネル部4に含
まれる。パラメータ設定入力部84は、例えば既に図3
に示したようにオーバドライブ量やその戻し量などを設
定したり、不良チップに対してマーキングを行うか否か
を設定したりする画面詳しくは画面中のスイッチ部であ
り、図2に示す項目選択部42や数値入力部43を含む
ものである。またパラメータ表示要求入力部85は、チ
ップの電気的測定を行っているときにパラメータの表示
について要求する画面詳しくは画面中のスイッチ部であ
り、表示部86はタッチパネル部4の画面である。色指
定部9は、後述するように測定画面に表示されたチップ
の配列イメージを色分けするための画面である。
【0033】またこのプローブ装置に用いられる制御部
52は、測定動作用プロセッサ53及びパラメータ表示
用プロセッサ54を備えている。測定動作用プロセッサ
53は記憶部61内のプログラムに基づいて載置台駆動
部51、ウエハ移載部87(載置台3とウエハカセット
との間でウエハの移載を行う機構)プローブ部88(テ
ストヘッド内の回路部)を制御するためのものであり、
パラメータ表示用プロセッサ54は、前記パラメータ設
定入力部84で設定されたパラメータの内容を記憶部6
1に記憶させる機能、及び前記表示要求入力部85にお
けるパラメータ表示の要求に基づいて、チップの測定中
に、前記記憶部61に記憶されているパラメータの項目
と設定内容とをタッチパネル4の画面に表示させる機能
などを備えている。なお図10では記憶部61内にパラ
メータの項目の一例(スタートストップなど)を記載し
てある。
52は、測定動作用プロセッサ53及びパラメータ表示
用プロセッサ54を備えている。測定動作用プロセッサ
53は記憶部61内のプログラムに基づいて載置台駆動
部51、ウエハ移載部87(載置台3とウエハカセット
との間でウエハの移載を行う機構)プローブ部88(テ
ストヘッド内の回路部)を制御するためのものであり、
パラメータ表示用プロセッサ54は、前記パラメータ設
定入力部84で設定されたパラメータの内容を記憶部6
1に記憶させる機能、及び前記表示要求入力部85にお
けるパラメータ表示の要求に基づいて、チップの測定中
に、前記記憶部61に記憶されているパラメータの項目
と設定内容とをタッチパネル4の画面に表示させる機能
などを備えている。なお図10では記憶部61内にパラ
メータの項目の一例(スタートストップなど)を記載し
てある。
【0034】次いでチップの測定中にパラメータの表示
を行うためのタッチパネル部の画面の一例について説明
する。図11は、チップの測定中におけるタッチパネル
部の画面であり、この画面では載置台3上のウエハのチ
ップの配列のイメージが表示されていると共に、ウエハ
の表示の隣には、表示要求入力部85をなすスイッチ
部、この例では「割り込み」、「ストップ」の表示がさ
れたスイッチ部が位置している。
を行うためのタッチパネル部の画面の一例について説明
する。図11は、チップの測定中におけるタッチパネル
部の画面であり、この画面では載置台3上のウエハのチ
ップの配列のイメージが表示されていると共に、ウエハ
の表示の隣には、表示要求入力部85をなすスイッチ
部、この例では「割り込み」、「ストップ」の表示がさ
れたスイッチ部が位置している。
【0035】図11の画面において「ストップ」のスイ
ッチ部を押すと測定が一時停止すると共に、図12に示
す画面が表示され、ここで「パラメータ詳細」のスイッ
チ部を押すと既述の「パラメータ確認」のスイッチ部を
押したときと同様の画面が表示され、「パラメータ一
覧」のスイッチ部を押すと図13に示す画面が表示され
る。パラメータ一覧の画面は、予め定められたパラメー
タの項目、つまり使用頻度が高いと思われるパラメータ
の項目と各項目の代表的な設定内容とを一括して表示し
ている。例えば「オーバドライブ」の項目では、図3に
示す設定内容のうちオーバドライブ量を代表的内容とし
て、例えば「−500μm」のように表示してある。
ッチ部を押すと測定が一時停止すると共に、図12に示
す画面が表示され、ここで「パラメータ詳細」のスイッ
チ部を押すと既述の「パラメータ確認」のスイッチ部を
押したときと同様の画面が表示され、「パラメータ一
覧」のスイッチ部を押すと図13に示す画面が表示され
る。パラメータ一覧の画面は、予め定められたパラメー
タの項目、つまり使用頻度が高いと思われるパラメータ
の項目と各項目の代表的な設定内容とを一括して表示し
ている。例えば「オーバドライブ」の項目では、図3に
示す設定内容のうちオーバドライブ量を代表的内容とし
て、例えば「−500μm」のように表示してある。
【0036】そして図13の画面において、代表的な内
容に相当するスイッチ部を押すと、既述したパラメータ
の詳細な設定内容を示す画面のうちそのパラメータ項目
に対応する画面が表示される。またこのように「ストッ
プ」のスイッチ部を操作した場合には、詳細な設定内容
を示す画面が表示されたときに、設定内容のスイッチ部
例えば図3に示す「オーバドライブ量」のスイッチ部を
押すことにより設定内容を変更することができる。この
ようにパラメータの設定内容を変更すると、測定を再開
した後は、変更後のパラメータの設定内容に基づいて測
定が行われる。
容に相当するスイッチ部を押すと、既述したパラメータ
の詳細な設定内容を示す画面のうちそのパラメータ項目
に対応する画面が表示される。またこのように「ストッ
プ」のスイッチ部を操作した場合には、詳細な設定内容
を示す画面が表示されたときに、設定内容のスイッチ部
例えば図3に示す「オーバドライブ量」のスイッチ部を
押すことにより設定内容を変更することができる。この
ようにパラメータの設定内容を変更すると、測定を再開
した後は、変更後のパラメータの設定内容に基づいて測
定が行われる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プローブ
例えばプローブ針と被検査体の電極パッドとの接触動作
を、被検査体に応じて適切なものとすることができる。
またプローブと電極パッドとの電気的接触を確実なもの
とし信頼性の高い検査を行うことができる。
例えばプローブ針と被検査体の電極パッドとの接触動作
を、被検査体に応じて適切なものとすることができる。
またプローブと電極パッドとの電気的接触を確実なもの
とし信頼性の高い検査を行うことができる。
【図1】本発明の実施例に係るプローブ装置の外観を一
部を切欠して示す斜視図である。
部を切欠して示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係るプローブ装置の要部の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】パラメータ設定時におけるタッチパネル部の画
面の一例を示す説明図である。
面の一例を示す説明図である。
【図4】上記プローブ装置におけるプローブカード及び
載置台を示す側面図である。
載置台を示す側面図である。
【図5】位置合わせ時におけるタッチパネル部の画面の
一例を示す説明図である。
一例を示す説明図である。
【図6】項目選択時におけるタッチパネル部の画面の一
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図7】載置台のZ方向移動開始位置とプローブカード
とを示す側面図である。
とを示す側面図である。
【図8】本発明の実施例におけるプローブ針と電極パッ
ドとの接触の様子を示す説明図である。
ドとの接触の様子を示す説明図である。
【図9】本発明の実施例におけるプローブ針と電極パッ
ドとの接触の様子を示す説明図である。
ドとの接触の様子を示す説明図である。
【図10】パラメータの表示に関する構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図11】タッチパネル部の操作画面の例を示す説明図
である。
である。
【図12】タッチパネル部の操作画面の例を示す説明図
である。
である。
【図13】タッチパネル部の操作画面の例を示す説明図
である。
である。
【図14】従来のプローブ装置の概略を示す側面図であ
る。
る。
2 プローブ針 23 プローブカード 26 マーキング手段 3 載置台 30 XYZステージ 4 タッチパネル部 40 条件入力部 41 表示部 5 制御部 6 記憶部 72 第1撮像手段 8 第2撮像手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66 G01R 31/26 - 31/28
Claims (2)
- 【請求項1】 電極パッドが配列された被検査部を有す
る被検査体を台に設け、前記電極パッドをプローブカー
ドのプローブ針にオーバドライブをかけて接触させ、被
検査部の電気的測定を行うプローブ装置において、 前記電極パッドをプローブ針にオーバドライブをかけて
接触させた後、オーバドライブ量を少なくするために台
をプローブ針から離れる方向に僅かに相対的に移動させ
るときのオーバドライブ戻し量を設定すると共に、前記
電極パッドとプローブ針との繰り返し接触回数を設定す
るためのパラメータ設定部と、 このパラメータ設定部で設定された前記オーバドライブ
戻し量及び前記繰り返し接触回数を記憶する記憶部と、 前記電極パッドとプローブ針とをオーバドライブをかけ
て接触させた後、台をプローブカードに対して相対的に
移動させて電極パッドをプローブ針から離し、こうして
前記記憶部に記憶された接触回数だけ電極パッドとプロ
ーブ針とを繰り返し接触させるように台を相対的に移動
させると共に、前記電極パッドをプローブ針にオーバド
ライブをかけて接触させた後、前記記憶部で記憶された
オーバドライブ戻し量に基づいて、台をプローブ針から
離れる方向に相対的に移動させる制御部と、を備えたこ
とを特徴とするプローブ装置。 - 【請求項2】 電極パッドが配列された被検査部を有す
る被検査体を台に設け、前記電極パッドをプローブカー
ドのプローブ針にオーバドライブをかけて接触させて、
被検査部の電気的測定を行うプローブ方法において、 前記電極パッドをプローブ針にオーバドライブをかけて
接触させる工程と、 次いで前記電極パッドをプローブ針から離す工程と、 その後前記電極パッドをプローブ針にオーバドライブを
かけて接触させて第1のオーバドライブ状態にする工程
と、 しかる後オーバドライブ量を少なくするために台をプロ
ーブ針から離れる方向に僅かに相対的に移動させて第2
のオーバドライブ状態にする工程と、 この第2のオーバドライブ状態下で被検査部の電気的測
定を行う工程と、を含むことを特徴とするプローブ方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-87475 | 1995-03-20 | ||
JP8747595 | 1995-03-20 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07216595A Division JP3138908B2 (ja) | 1995-03-20 | 1995-08-02 | プローブ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11145221A JPH11145221A (ja) | 1999-05-28 |
JP3138924B2 true JP3138924B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=13915954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10219630A Expired - Lifetime JP3138924B2 (ja) | 1995-03-20 | 1998-07-17 | プローブ装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138924B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5276926B2 (ja) * | 2008-08-25 | 2013-08-28 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | コンタクトホール側壁の抵抗値測定方法 |
JP5384170B2 (ja) | 2009-03-31 | 2014-01-08 | 東京エレクトロン株式会社 | コンタクトパラメータの設定方法、コンタクトパラメータの設定用プログラム及びコンタクトパラメータの設定用プログラムが記録された記録媒体 |
JP6267546B2 (ja) * | 2014-03-05 | 2018-01-24 | 株式会社東京精密 | コンタクト位置制御方法 |
JP5858312B1 (ja) * | 2014-07-25 | 2016-02-10 | 株式会社東京精密 | プロービング装置及びプローブコンタクト方法 |
JP6300136B2 (ja) * | 2015-07-23 | 2018-03-28 | 株式会社東京精密 | プローバ |
JP2021038999A (ja) * | 2019-09-03 | 2021-03-11 | 東京エレクトロン株式会社 | 電気的接続装置、検査装置及び接触対象体と接触子との電気的接続方法 |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP10219630A patent/JP3138924B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11145221A (ja) | 1999-05-28 |
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