JP3138597B2 - バースト信号送出管理用メモリを用いたダイナミックポーリング方式 - Google Patents

バースト信号送出管理用メモリを用いたダイナミックポーリング方式

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JP3138597B2 JP06235404A JP23540494A JP3138597B2 JP 3138597 B2 JP3138597 B2 JP 3138597B2 JP 06235404 A JP06235404 A JP 06235404A JP 23540494 A JP23540494 A JP 23540494A JP 3138597 B2 JP3138597 B2 JP 3138597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送路に配設されたス
ターカプラを介して局内装置と複数の加入者装置とがバ
ースト信号の双方向通信を行うパッシブダブルスター
(以下、PDS)伝送方式に関し、特にバースト信号送
出管理用メモリを用いて各加入者装置から送信されるバ
ースト信号を衝突させずに制御するダイナミックポーリ
ング方式に関する。
【0002】
【従来の技術】局内装置と複数の加入者装置との間でバ
ースト信号を衝突させずに制御する方式として、従来
は、例えば特開昭61−24338号公報に開示されて
いる方式がある。この方式は、予め各加入者装置に対し
て送信バースト信号の帯域(タイムスロット)を割り当
てておき、加入者装置において情報の送信を必要とする
時以外の時点では、局内装置からの制御により加入者装
置からの送信を停止して他の加入者装置の利用時間帯を
増大させる多方向多重通信方式(TDMA;Time
Division Multiple Access)
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような多方向多重
通信方式では、加入者装置側で情報の送信を必要とする
時以外の時点では、加入者装置からの送信を停止してい
るため、運用中に局内装置からの制御で各加入者装置か
ら送信されるバースト信号の帯域をダイナミックに増減
できないという問題があった。
【0004】したがって本発明は、運用中に各加入者装
置から送信されるバースト信号の帯域をダイナミックに
増減可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、局内装置に接続されている加入者装
置の数を認識すると共に伝送路上における局内装置の各
加入者装置に対するポーリング間隔を設定するポーリン
グ制御回路と、各加入者装置に対応して設けられポーリ
ング制御回路からの加入者装置番号情報をポーリング位
置に対応したアドレスに記憶する複数の第1のメモリ
と、ポーリング制御回路からの動作開始信号の入力に基
づき第1のメモリの出力を示すポーリング位置に対応す
るアドレス及び加入者装置番号データを読み込むと共
に、複数の第1のメモリ間で同一アドレスにデータが重
複した場合は調停を行う共通メモリ回路と、ポーリング
制御回路からの初期値設定信号を入力してデータ読出タ
イミング信号を生成するカウンタと、二重化された第2
のメモリと、動作開始信号及びデータ読出タイミング信
号に基づいて共通メモリ回路からデータを読み出すと共
に、読み出したデータを二重化された第2のメモリのう
ちポーリング制御回路からのメモリアドレス指定信号に
応じたメモリに書き込むデータ読出回路と、二重化され
た第2のメモリのうちポーリング制御回路からのメモリ
選択信号に応じたメモリを選択してデータを読み出しポ
ーリング要求信号として加入者装置へ出力する切替回路
とを局内装置に設けたものである。また、ポーリング制
御回路からの加入者装置数情報を入力し切替回路へ監視
及び制御用のポーリング要求を出力する監視・制御情報
送出部を局内装置に設け、切替回路はポーリング制御回
路からの切替対象指定信号を入力して第2のメモリ及び
監視・制御情報送出部の何れか一方の出力をポーリング
要求として出力するするようにしたものである。
【0006】
【作用】ポーリング制御回路から加入者装置番号情報が
第1のメモリのポーリング位置に対応したアドレスに記
憶されると、共通メモリ回路は動作開始信号の入力に基
づき第1のメモリから加入者装置番号情報を示すデータ
を読み出し、データ読み出しの際に複数の第1のメモリ
間で同一アドレスにデータが重複した場合は調停を行う
と共に、データ読出回路は動作開始信号及びデータ読出
タイミング信号に基づき共通メモリ回路からデータを読
み出し、読み出したデータを二重化された第2のメモリ
のうちメモリアドレス指定信号に応じたメモリに書き込
む一方、切替回路は第2のメモリのうちメモリ選択信号
に応じたメモリを選択してデータを読み出しポーリング
要求信号として加入者装置へ出力する。この結果、局内
装置側で各加入者装置からのバースト信号の送出タイミ
ングを一元管理でき、かつ主信号用のポーリング要求を
格納するメモリが二重化されているため、複数の加入者
装置から局内装置へ送出されるバースト信号を衝突させ
ることなくこのバースト信号の帯域を運用中にダイナミ
ックに増減できる。また、切替回路はポーリング制御回
路からの切替対象指定信号を入力して第2のメモリ及び
監視・制御情報送出部の何れか一方の出力をポーリング
要求として出力する。この結果、システムの運用中に監
視及び制御用のポーリング要求を加入者装置側へ出力で
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。この実施例装置は局内装置に配設され、局内装置と
複数の加入者装置との間で加入者装置から送信されるバ
ースト信号を衝突させないように制御する装置であり、
かつバースト信号送出管理用メモリを用い、運用中に各
加入者装置から送信されるバースト信号の帯域をダイナ
ミックに増減可能とするものである。
【0008】図1において、1はポーリング制御回路で
あり、ポーリング制御回路1は、加入者装置をn(nは
自然数)台接続可能な局内装置に対して接続されている
加入者装置の台数を認識し伝送路上での加入者装置毎の
ポーリング間隔を設定するものである。また、21 〜2
n は第1のメモリであり、第1のメモリ21 〜2n は、
各加入者装置に対応して設けられポーリング制御回路1
の第1の出力である加入者装置番号情報Aをポーリング
位置に対応するアドレスに記憶するものである。
【0009】また、3は共通メモリ回路であり、共通メ
モリ回路3は、ポーリング制御回路1の第2の出力であ
る動作開始信号Bを制御信号として入力し第1のメモリ
21〜2n の出力を示すポーリング位置に対応するアド
レスと加入者装置番号に対応するデータを読み込むと共
に、各第1のメモリの中で同一アドレスにデータが重複
した場合に調停を行うものである。また、カウンタ4
は、ポーリング制御回路1の第3の出力であるカウンタ
初期値設定信号Cを入力してカウント動作を行い、共通
メモリ回路3からのデータ読出タイミング信号Dを生成
するものである。
【0010】データ読出回路5は、ポーリング制御回路
1からの動作開始信号B及びカウンタ4からのデータ読
出タイミング信号Dを制御信号として入力すると共に、
ポーリング制御回路1の第4の出力である第2のメモリ
アドレス指定信号Eを入力してデータの出力先を選択す
るものである。61 ,62 は第2のメモリであり、第2
のメモリ61 ,62 は、データ読出回路5の出力データ
を入力して記憶するもので、二重化されている。
【0011】また、7は監視・制御情報送出部であり、
監視・制御情報送出部7は、ポーリング制御回路1の第
5の出力である加入者装置数情報Fを入力する。なお、
切替回路8は、ポーリング制御回路1の第6及び第7の
出力である第2のメモリ選択信号G及び切替対象指定信
号Hを制御信号として入力し、監視・制御情報送出部7
の出力と第2のメモリ61 ,62 の各出力を切り替える
ものである。
【0012】次に以上のように構成された本実施例装置
の要部動作について説明する。ポーリング制御回路1
は、局内装置と接続されている加入者装置の台数nを認
識し、伝送路上での加入者装置毎のポーリング間隔を設
定するために、まず動作開始信号Bを用いて共通メモリ
回路3とデータ読出回路5とを動作可能状態に設定す
る。次に各加入者装置に対応して設けられた第1のメモ
リ21 〜2n の伝送路上のタイムスロットに対応するア
ドレスに加入者装置番号情報Aを書き込む。
【0013】すると共通メモリ回路3は、n組の第1の
メモリ21 〜2n の同一アドレスからデータ(加入者装
置番号)を読み出す。ここで、同一アドレスから複数の
加入者装置番号が読み出された場合は、共通メモリ回路
3は、例えばnの数値が小さい方の第1メモリから順に
データを読み出し、自身の先頭アドレスから順に書き込
むという調停を行う。こうして共通メモリ回路3のn番
目のアドレスまでデータが書き込まれると、n+1番目
のアドレスにはn組の第1のメモリの1つ増加したアド
レスからデータを読み出して書き込むという、上述の調
停と同一の動作を行う。以降、第1のメモリ21 〜2n
のアドレスの終了ポインタまで上記調停動作を繰り返
す。
【0014】一方、データ読出回路5は、カウンタ4か
らのデータ読出タイミング信号Dに基づき共通メモリ回
路3から読み出したデータを主信号用のポーリング要求
としてポーリング制御回路1からの第2のメモリアドレ
ス指定信号Eで指定される第2のメモリ6に格納する。
また、監視・制御情報送出部7は、ポーリング制御回路
1からの加入者装置数情報Fを入力して監視・制御用の
ポーリング要求を切替回路8に出力する。
【0015】この場合、切替回路8ではポーリング制御
回路1からの第2のメモリ選択信号Gを入力して二重化
された第2のメモリ6の何れか一方を選択する。また、
切替回路8はポーリング制御回路1からの切替対象指定
信号Hを入力して監視・制御情報送出部7からの出力と
選択された第2のメモリの出力とを切り替えながら、監
視・制御用のポーリング要求及び主信号用のポーリング
要求をポーリング要求信号Iとして加入者装置側へ出力
する。
【0016】ところで、システムが運用中に伝送路に割
り当てる帯域を変更する場合は、ポーリング制御回路1
は、動作開始信号Bを用いて共通メモリ回路3及びデー
タ読出回路5を動作可能状態とし、変更を行う第1のメ
モリ21 〜2n の情報を書き換える。この場合、共通メ
モリ回路3では、上述の調停動作が行われる。次に、ポ
ーリング制御回路1は、共通メモリ回路3で調停を行っ
た情報を、第2のメモリアドレス指定信号Eを用いて帯
域変更前と異なる他の第2のメモリに書き込む指示をデ
ータ読出回路5に対して行う。すると、データ読出回路
5は、共通メモリ回路3により調停された情報を読み出
して第2のメモリ61 ,62 のうち指定信号Eにより指
定された第2のメモリへ書き込む。
【0017】そして、データ読出回路5の第2のメモリ
に対する書き込みが完了し次のポーリング制御を開始す
る時点で、ポーリング制御回路1は、第2のメモリ選択
信号Gを用い第2のメモリの選択を行う指示を切替回路
8に対して行う。切替回路8は、この第2のメモリ選択
信号Gにより選択された第2のメモリに記憶されている
共通メモリ回路3による調停情報を読み出してポーリン
グ要求信号Iとして出力する。このようにして運用中に
伝送路に割り当てる帯域を変更することができる。
【0018】また、システムが運用中に伝送路に割り当
てる帯域の設定並びに変更を行わない場合は、ポーリン
グ制御回路1は、動作開始信号Bを用いて共通メモリ回
路3及びデータ読出回路5を動作禁止状態とし、切替回
路8に対して第2のメモリ選択信号Gを用いて選択する
第2のメモリを指定すると共に、切替対象指定情報Hを
用いて、常時選択された第2のメモリ及び監視・制御情
報送出部7の各出力を切り替えながらポーリング要求信
号Iを出力するための指示を行う。
【0019】このように、局内装置側で、各加入者装置
から送出されるバースト信号の送出タイミングを一元管
理すると共に、主信号用のポーリング要求を格納するメ
モリを二重化しているため、PDS伝送システムにおい
て、複数の加入者装置から局内装置へ送出されるバース
ト信号を衝突させることなく、かつこのバースト信号の
帯域を運用中にダイナミックに増減できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ポ
ーリング制御回路から加入者装置番号情報が第1のメモ
リのポーリング位置に対応したアドレスに記憶される
と、共通メモリ回路は動作開始信号の入力に基づき第1
のメモリから加入者装置番号情報を示すデータを読み出
し、データ読み出しの際に複数の第1のメモリ間で同一
アドレスにデータが重複した場合は調停を行うと共に、
データ読出回路は動作開始信号及びデータ読出タイミン
グ信号に基づき共通メモリ回路からデータを読み出し、
読み出したデータを二重化された第2のメモリのうちメ
モリアドレス指定信号に応じたメモリに書き込む一方、
切替回路は第2のメモリのうちメモリ選択信号に応じた
メモリを選択してデータを読み出しポーリング要求信号
として加入者装置へ出力するようにしたので、局内装置
側で各加入者装置からのバースト信号の送出タイミング
を一元管理でき、かつ主信号用のポーリング要求を格納
するメモリが二重化されているため、複数の加入者装置
から局内装置へ送出されるバースト信号を衝突させるこ
となくこのバースト信号の帯域を運用中にダイナミック
に増減することができる。また、切替回路はポーリング
制御回路からの切替対象指定信号を入力して第2のメモ
リ及び監視・制御情報送出部の何れか一方の出力をポー
リング要求として出力するようにしたので、システムの
運用中に監視及び制御用のポーリング要求を加入者装置
側へ出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…ポーリング制御回路、21 〜2n …第1のメモリ、
3…共通メモリ回路、4…カウンタ、5…データ読出回
路、61 ,62 …第2のメモリ、7…監視・制御情報送
出部、8…切替回路、A…加入者装置番号情報、B…動
作開始信号、C…カウンタ初期値設定信号、D…データ
読出タイミング信号、E…第2のメモリアドレス指定信
号、F…加入者装置数情報、G…第2のメモリ選択信
号、H…切替対象指定信号。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路に配設されたスターカプラを介し
    局内装置と複数の加入者装置とがバースト信号の双方向
    通信を行うパッシブダブルスター伝送システムにおい
    て、 局内装置に接続されている加入者装置の数を認識すると
    共に伝送路上における局内装置の各加入者装置に対する
    ポーリング間隔を設定するポーリング制御回路と、各加
    入者装置に対応して設けられポーリング制御回路からの
    加入者装置番号情報をポーリング位置に対応したアドレ
    スに記憶する複数の第1のメモリと、ポーリング制御回
    路からの動作開始信号の入力に基づき第1のメモリの出
    力を示すポーリング位置に対応するアドレス及び加入者
    装置番号情報を示すデータを読み込むと共に、複数の第
    1のメモリ間で同一アドレスにデータが重複した場合は
    調停を行う共通メモリ回路と、ポーリング制御回路から
    の初期値設定信号を入力してデータ読出タイミング信号
    を生成するカウンタと、二重化された第2のメモリと、
    前記動作開始信号及びデータ読出タイミング信号に基づ
    いて共通メモリ回路からデータを読み出すと共に、読み
    出したデータを前記二重化された第2のメモリのうちポ
    ーリング制御回路からのメモリアドレス指定信号に応じ
    たメモリに書き込むデータ読出回路と、前記二重化され
    た第2のメモリのうちポーリング制御回路からのメモリ
    選択信号に応じたメモリを選択してデータを読み出しポ
    ーリング要求信号として加入者装置へ出力する切替回路
    とを局内装置に備え、システム運用中に各加入者装置か
    ら送信されるバースト信号の帯域を増減可能とすること
    を特徴とするバースト信号送出管理用メモリを用いたダ
    イナミックポーリング方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバースト信号送出管理用
    メモリを用いたダイナミックポーリング方式において、 ポーリング制御回路からの加入者装置数情報を入力して
    切替回路へ監視及び制御用のポーリング要求を出力する
    監視・制御情報送出部を局内装置に備え、切替回路はポ
    ーリング制御回路からの切替対象指定信号を入力して第
    2のメモリ及び監視・制御情報送出部の何れか一方の出
    力を前記ポーリング要求信号として出力することを特徴
    とするバースト信号送出管理用メモリを用いたダイナミ
    ックポーリング方式。
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