JP3138385B2 - 作物苗株収穫機の泥落し構造 - Google Patents

作物苗株収穫機の泥落し構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば藺草といった宿
根性の作物苗の母株を堀取って収穫する一連の作業を機
械化させた作物苗株収穫機に係り、詳しくは、より有効
な泥落し機能を実現させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】作物苗株収穫機としては、実開平4‐8
0307号公報に示されたものが既に知られている。こ
のものでは、地中にある藺草の堀取りから泥落しして機
体上へ回収するまでの一連の苗株収穫工程の機械化を開
示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報のものでは、
挟持揚送装置(符号B)で吊下げられた苗株の持上げ搬
送方向と、突起ベルト対による泥落し装置(符号C)に
よる搬送方向とが一致するように相対配置され、かつ、
それらの搬送速度が互いに等しくなるように設定されて
いる。
【0004】しかしながら、泥落し装置を通過しても苗
株の姿勢が変わらないという特性を得られるものではあ
るが、泥落しの点では改善の余地があるように思える。
何故なら、姿勢が変わらないということは、泥落し作用
が根部の決まった場所だけに作用する傾向となり、根部
全体に対する有効な泥落し作用は得られ難い。本発明の
目的は、泥落し装置を工夫することにより、極力根部の
全体に亘って有効な泥落し作用が発揮される作物苗株収
穫機を得る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、地中から堀取られた苗株を、その茎部を挟持
しての吊下げ姿勢で後方上方に持上げ搬送する挟持揚送
装置と、これで搬送される苗株の根部に作用して、挟持
揚送装置に沿った後方上方に向かう搬送力を与えながら
根部の泥を排除する泥落し搬送装置とを備え、泥落し搬
送装置を、挟持搬送される苗株の根部に作用する泥落し
爪の多数を無端回動帯に取付けて構成するとともに、こ
の泥落し搬送装置による根部の搬送速度を、挟持揚送装
置による茎部の搬送速度よりも速めてあり、 泥落し搬送
装置に、苗株の搬送方向に対して左右に往復揺動する状
態に駆動される泥落し爪を備えてあることを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】図5を参照して一例の作用を説明すれば、先
ず、苗株Mが泥落し搬送装置3に差し掛かった時点で
は、挟持揚送装置2によるほぼ垂直な吊下げ姿勢であ
り、図5の右側に示す苗株Mのように根部nの後方寄り
部分に泥落し爪20,23が作用する。泥落し搬送装置
3の前後中央付近では根部nが先行移動して回動チェー
ン21と平行となる迄持上げられ、図5の中央に示す苗
株Mのように根部N下半部の前後に亘って泥落し爪2
0,23が作用するようになる。そして、泥落し搬送装
置3の後部においては、根部が回動チェーン21よりも
さらに後上がり傾斜し、図5の左側に示す苗株Mのよう
に根部の前方寄り部分に泥落し爪20,23が作用する
のである。
【0007】つまり、上記特徴構成では、根部の搬送速
度が茎部の搬送速度よりも速いから、泥落し搬送装置で
根部が搬送されている間は、吊下げ姿勢の角度を次第に
変化させることができるのである。従って、泥落し搬送
装置と挟持揚送装置との速度差を、上記一例の場合とは
別の速度に設定すると、泥落し搬送装置の終端において
根部と無端回動帯とが平行になるとか、上記一例よりも
急な後上がり傾斜になる等、種々に設定できるものであ
る。
【0008】
【発明の効果】その結果、挟持揚送装置と泥落し搬送装
置とに相対速度差を付けるだけの簡単な工夫により、泥
落し爪の根部に対する作用範囲を広げることができ、従
来では泥落しできない部分の泥落しが行える。しかも、
左右揺動する泥落し爪と後方移動する泥落し爪との協動
によって泥落としができ、泥落し機能をより効果的に発
揮できる優れた作物苗株の収穫機を提供し得た。
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1、図2に作物苗の一例である藺草苗株の収
穫機が示されている。地中の苗株Mを堀取る堀取り装置
1と、この堀取り装置1で堀取られた苗株Mを吊下げて
後方上方に持上げる挟持揚送装置2と、挟持揚送装置2
による吊下げ移送状態における苗株Mの泥を排除する泥
落し搬送装置3とを走行機体4に備えるとともに、この
走行機体4に左右一対のクローラ走行装置5,5、運転
部6、エンジン7等を備えて藺草苗株収穫機が構成され
ている。
【0009】堀取り装置1は、作業フレーム10に取付
けられた左右一対の橇8,8と左右一対の鋤9,9、及
び、左右一対の搬送ベルト11,11を対向配置して成
る挟持揚送装置2の前端部2Aとで構成されているとと
もに、挟持揚送装置2は、左右一対の搬送ベルト11,
11を巻回する前後の転輪12,13を作業フレーム1
0に支承して構成され、機体4の後端付近までの長い距
離に亘って苗株Mの茎を挟持して吊下げ移送する。
【0010】堀取り部1について詳述すると、図3、図
4に示すように、橇8は、左右の橇側面8A,8Aと接
地面8Bとから成る断面∪形状に構成されている、そし
て、既刈り側である右橇8は未刈り側である左橇8より
も幅の広い接地面8Bに形成されており、極力接地面積
を増やして安定した橇作用が発揮できるようにしてあ
る。鋤9は、縦鋤部9Aと横鋤部9Bとで成る正面視L
字状に形成され、橇8の内側面8Aにおいてより内方に
凹入させた部分に取付けられている。
【0011】苗株側の橇側面8Aにおける地表面付近の
部分を、横外方に傾斜させた逃げ側面8aに形成してあ
るとともに、縦鋤部9Aを横外方に傾斜させた逃げ縦面
9aに形成してある。これは、図3に示すように苗株M
は、株本体の周囲に新芽mとその根mnが形成されてい
て下膨れ形状を呈している。そのため、橇8と鋤9の形
状をそれに合わせた形状にすることにより、橇側面8A
や縦鋤面9Aで新芽mを傷めたり削いだりがないように
しながら有効なガイド作用と株側方近くの切り目K形成
が行えるようにしてある。
【0012】又、図4に示すように、苗株Mが搬送ベル
ト11対で挟持され始めた状態(詳しくは、側面視にお
いて茎の前後中央部と前転輪12の回転軸心Yとが一致
した状態)では、横鋤部9Bが根部の前後中間部にあ
り、完全に切り目Kが作成されていない状態となるよう
に、鋤9と搬送ベルト11対を相対配置してある。
【0013】図1、図2に示すように、植立苗株Mを分
草する分草装置15が左右の橇8,8の上側に配置され
る状態で装備されている。縦回し式の分草装置15は、
分草爪16を備えた巻回駆動可能なチェーン17で構成
され、分草爪16は、突出した分草作用姿勢と引込んだ
格納姿勢とに自動的に切換わるようになっており、垂れ
下がったり横に拡がった茎を引抜き易いよう真直ぐに扱
きながら分草する。
【0014】図5〜図7に示すように、泥落し搬送装置
3は挟持揚送装置2と平行な後上がり角度で設置され、
搬送部18と、泥落し部19とで構成されている。搬送
部18は、U字状の搬送爪20を多数備えた回動チェー
ン(無端回動帯に相当)21で成り、上側の作用部分は
案内棒22によって回動チェーン21を支持してある。
搬送爪20は帯鋼を折曲げて形成してあり、根部nに下
方から突き刺さってホールドする。泥落し部19は、搬
送爪20よりも大型U字状の泥落し爪23の多数を、揺
動バー24に取付けて構成され、平面視において回動チ
ェーン21と同一のライン上に揺動バー24が位置して
おり、前後方向視では丁度泥落し爪23が搬送爪20を
抱き込み可能な状態に相対配置されている。泥落し爪2
3は棒材を屈曲して成形され、爪先端を鋭利に尖らせて
あるとともに、苗株搬送方向に対して少し左右に傾斜配
置してある。
【0015】この泥落し搬送装置3の伝動構造は、搬送
部18の後側スプロケット25に動力を入力しての引張
り駆動であり、泥落し部19では、揺動バー24に取付
けた揺動アーム30と後述するクランク軸35のクラン
クアーム32とをロッド33で連動連結することで、所
定角度範囲で泥落し爪23が往復揺動するように構成し
てある。この場合、搬送爪20が泥落し爪23の内側を
通過するときには、泥落し爪23が丁度揺動範囲の中央
に位置して搬送爪20をやり過ごせるとともに、次の搬
送爪20を通過させる迄の間に泥落し爪23が左右に往
復揺動する状態に、搬送部18と泥落し部19との駆動
速度を同調させてある。つまり、左右揺動する泥落し爪
23と後方移動する搬送爪20との協動によって、苗株
Mの根nに付いた泥を落とすとともに小株にほぐすよう
に作用するのであり、搬送爪20も機能的には泥落し爪
23と同様な泥落し作用を発揮するものである。
【0016】泥落し搬送装置3も作業フレーム10に支
持されており、作業フレーム10は後述する支点軸27
の軸心Pを中心として揺動自在であるとともに、作業フ
レーム10と機体4とに亘って架設された油圧シリンダ
14の伸縮動によって駆動昇降可能である。つまり、堀
取り装置1、挟持揚送装置2、泥落し搬送装置3等から
成る収穫作業装置A全体が駆動昇降可能に機体4に搭載
されており、対地状況に応じて作業フレーム10を昇降
操作しても挟持揚送部2と泥落し搬送装置3等の収穫作
業装置Aでの相対位置関係が変わらないようにしてあ
る。
【0017】伝動系について概略説明すると、図1、図
2に示すように、エンジン7の出力軸7aと機体前端の
カウンター軸26とがベルト連動され、このカウンター
軸26からクローラ走行装置5及び支点軸27にベルト
連動されている。支点軸27からは、前方の中間軸34
及び泥落し搬送装置3のクランク軸35に夫々ベルト伝
動され、中間軸34からは、下部伝動軸28を介して分
草装置15に、かつ、上部伝動軸29を介して挟持揚送
部2に夫々伝動されている。クランク軸35から搬送部
18の後側スプロケット31にベルト伝動されるととも
に、クランク軸35にクランクアーム32が取付けられ
ている。
【0018】次に、この収穫機の一連の収穫作用につい
て説明する。機体進行に伴って左右の鋤9,9が植立藺
草苗下部Mの左右及び下方に切り目Kを作成しながら、
左右の橇8,8及び分草装置15で苗株Mを分草し、切
り目Kが形成されて掘起こし易くなった状態で苗株Mの
茎部が搬送ベルト11,11対で挟持され始め、その搬
送力によって苗株Mが地中から引き抜かれるとともに、
その茎部が挟持された吊下げ姿勢で後方上方に揚送され
ていく。
【0019】そして、挟持揚送装置2で吊下げ移送され
た状態で、泥落し搬送装置3によって根部nがほぐされ
ながら泥落しされるのであるが、挟持揚送部2による搬
送速度:V1 、泥落し搬送装置3による搬送速度:V2
とすると、 V2 >V1 となる関係が成立するように夫々7の駆動速度とが設定
されている。因みに、V1 =0.35m/s 、V2 =0.375 m/
s に設定され、この駆動速度設定により、「作用」の項
で説明したように、苗下部Mの根部nの後寄り部分、中
央部分、前寄り部分といった具合に根部全体に亘って泥
落しほぐし作用が付与されるのである。泥落し搬送装置
3の作用が終了した苗下部Mは、落下して機体後部の回
収部36に回収されるのである。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】藺草苗株収穫機の側面図
【図2】藺草苗株収穫機の平面図
【図3】堀取り部要部の横断面図
【図4】堀取り部の平面図
【図5】泥落し搬送装置による搬送状態を示す作用図
【図6】泥落し搬送装置要部の断面図
【図7】泥落し搬送装置の平面図
【符号の説明】 2 挟持揚送装置 3 泥落し搬送装置 20,23 泥落し爪 21 無端回動帯 V1 挟持揚送装置による茎部の搬送速度 V2 泥落し搬送装置による根部の搬送速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−80307(JP,U) 実公 昭46−7372(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中から堀取られた苗株を、その茎部を
    挟持しての吊下げ姿勢で後方上方に持上げ搬送する挟持
    揚送装置(2)と、これで搬送される苗株の根部に作用
    して、該挟持揚送装置(2)に沿った後方上方に向かう
    搬送力を与えながら該根部の泥を排除する泥落し搬送装
    置(3)とを備え、 前記泥落し搬送装置(3)を、挟持搬送される苗株の根
    部に作用する泥落とし爪(20)の多数を無端回動帯
    (21)に取付けて構成するとともに、この泥落し搬送
    装置(3)による根部の搬送速度(V2 )を、前記挟持
    揚送装置(2)による茎部の搬送速度(V1 )よりも
    めてあり、 前記泥落し搬送装置(3)に、苗株の搬送方向に対して
    左右に往復揺動する状態に駆動される泥落し爪(23)
    を備えてある 作物苗株収穫機の泥落し構造。
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