JP3137954U - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3137954U
JP3137954U JP2007007586U JP2007007586U JP3137954U JP 3137954 U JP3137954 U JP 3137954U JP 2007007586 U JP2007007586 U JP 2007007586U JP 2007007586 U JP2007007586 U JP 2007007586U JP 3137954 U JP3137954 U JP 3137954U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
splash
cleaning
cleaned
generating member
cleaning liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2007007586U
Other languages
English (en)
Inventor
佳三 中川
忠昭 奈良田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
C.UYEMURA&CO.,LTD.
Original Assignee
C.UYEMURA&CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by C.UYEMURA&CO.,LTD. filed Critical C.UYEMURA&CO.,LTD.
Priority to JP2007007586U priority Critical patent/JP3137954U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3137954U publication Critical patent/JP3137954U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

【課題】設置現場での煩雑な調整を要することなく、所望の洗浄能力を発揮させることができる洗浄装置を提供する。
【解決手段】ワークとの間に所定の間隙をおいて当該ワークに沿って配置される飛沫発生部材25と、前記間隙内を洗浄液が流下するように洗浄液を噴出する噴出手段29とを備える。飛沫発生部材25は、前記間隙を流下する洗浄液に飛沫を生じさせる。飛沫発生部材25は、ワークの厚み方向両側にそれぞれ設けられている。ワークは、上下に延びる姿勢で配置され、噴出手段29から噴出された洗浄液は、前記間隙の上方から間隙内に流入する。
【選択図】図1

Description

本考案は、板状の被洗浄物を洗浄するための洗浄装置に関するものである。
従来、下記特許文献1及び2に開示されているように、プリント基板等の被処理物を洗浄する洗浄装置が知られている。特許文献1には、水洗いをする前処理槽を有するめっき処理装置が開示されており、この装置の前処理槽では、複数のスプレー管が上下方向に間隔をおいて平行に配設されている。そして、起立した状態の被めっき物に対してスプレー管から側方に噴出される処理液によって湯洗い、水洗い等が行われるようになっている。一方、特許文献2には、水洗槽を有する電気めっき装置が開示されており、この装置の水洗槽では、めっき工程の後処理工程として被処理物が浸漬されるようになっている。
特開2000−34596号公報 特開2002−363796号公報
前記特許文献1に開示された前処理槽では、複数のスプレー管が上下に並べられた構成となっているので、構成が複雑である。しかも、起立した状態の被めっき物の全面に亘って一様に洗浄できるようにするには、設置現場において、各スプレー管ごとの噴出量を調整する必要が生ずる等、煩雑な調整作業が必要となる。
一方、前記特許文献2に開示された水洗槽では、被処理物を浸漬して水洗する構成なので、洗浄能力があまり高くないという問題がある。
そこで、本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設置現場での煩雑な調整を要することなく、所望の洗浄能力を発揮させることができる洗浄装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本考案は、板状の被洗浄物を洗浄するための洗浄装置であって、前記被洗浄物との間に所定の間隙をおいて当該被洗浄物に沿って配置される飛沫発生部材と、前記間隙内を洗浄液が流下するように洗浄液を噴出する噴出手段と、を備え、
前記飛沫発生部材は、前記間隙を流下する洗浄液に飛沫を生じさせる洗浄装置である。
本考案では、飛沫発生部材と被洗浄物との間に所定の間隙が形成されている。そして、噴出手段から噴出された洗浄液は、前記間隙を流下する際にしぶきとなって飛び散る。このとき飛び散った飛沫により被洗浄物が洗浄され、被洗浄物を一様に洗浄することができる。このため、洗浄液を噴きかける場所や流量等の細かな調整等、設置現場での煩雑な調整作業をしなくても、被洗浄物の全体を洗浄することができるようになる。しかも、被洗浄物に沿うように飛沫発生部材を配設するだけでいいので、簡易な構成とすることができる。また、飛沫発生部材と被洗浄物との間に洗浄液を流す構成であるため、洗浄液が被洗浄物の表面に接するように必要最小限の量だけ流せば被洗浄物の洗浄をすることができる。このため、浸漬洗浄に比べて少ない洗浄液量で洗浄を行うことができる。また、飛沫発生部材と被洗浄物との間に洗浄液を流す構成であるため、被洗浄物の表面には常に洗浄液の流れが発生しており、浸漬洗浄に比べて、短時間で洗浄を行うことができる。
前記飛沫発生部材は、被洗浄物の厚み方向両側にそれぞれ設けられているのが好ましい。この態様では、被洗浄物の厚み方向両面をそれぞれ洗浄することができる。特に、被洗浄物に貫通孔等が設けられている場合には、貫通孔内も洗浄し易くなるため、そのような被洗浄物の洗浄に有効である。
前記被洗浄物は、上下に延びる姿勢で配置され、前記噴出手段から噴出された洗浄液は、前記間隙の上方から間隙内に流入するのが好ましい。この態様では、被洗浄物の全体を洗浄し易くなる。
前記飛沫発生部材を保持するための保持部を備え、前記飛沫発生部材は、前記保持部に対して着脱可能であるのが好ましい。この態様では、飛沫発生部材を取り外すことができるので、被洗浄物に応じて異なるタイプの飛沫発生部材に交換することが可能となる。すなわち、被洗浄物の外寸や種類に応じて、突起の種類、数、サイズを変更することができるので、被処理物に最適な飛沫発生部材を選択することができる。
前記飛沫発生部材は、表面に凹凸を有する部材であり、その凹凸で洗浄液に飛沫を生じさせるのが好ましい。この態様では、簡易な構成で洗浄液に飛沫を発生させることができる。また、表面に凹凸を有する汎用の部材を飛沫発生部材として用いることが可能となる。
前記飛沫発生部材は、表面に角錐状の突起部を多数有する構成でもよい。この態様では、突起部の斜面によって洗浄液を飛び散らすことができる。
前記飛沫発生部材は、表面に半球状の突起部を多数有する構成でもよい。この態様では、飛沫を生じさせることができる一方、被洗浄物の傷つきを防止することができる。
前記突起部は、当該突起部間の谷間が蛇行するように配列されていてもよい。この態様では、洗浄液が突起部にぶつかり易くなり、飛沫を発生し易くすることができ、これにより、洗浄効果をさらに向上させることができる。
前記飛沫発生部材は、水平方向に延びる形状で、かつ上下方向に多数設けられた凸部を有する構成でもよい。この態様では、被洗浄物の幅方向に対して、一様の洗浄能力が得られる。
前記突起部は、大きさ又は形状の異なるものが配設されていてもよい。この態様では、飛沫を発生し易くすることができ、これにより、洗浄効果をさらに向上させることができる。
前記表面の凹凸を形成する凸部の先端部は、丸みを帯びていてもよい。この態様では、被洗浄物への傷つきを防止することができる。
前記飛沫発生部材が被洗浄物の厚み方向両側にそれぞれ設けられ、前記被洗浄物が厚み方向に貫通する貫通孔を有し、前記飛沫発生部材は、表面に凹凸を有する部材であり、その凹凸で洗浄液に飛沫を生じさせるものである場合には、前記厚み方向両側の前記飛沫発生部材の凹凸が互いに位置ずれしていてもよい。この態様では、被洗浄物に対し両側の凹凸が非対称の配置となるため、被洗浄物の貫通孔に対して一方側から洗浄液の飛沫を浸入させ易くすることができる。したがって、貫通孔内の洗浄を効果的に行うことができる。
前記飛沫発生部材が被洗浄物の厚み方向両側にそれぞれ設けられ、前記被洗浄物が厚み方向に貫通する貫通孔を有し、前記飛沫発生部材は、表面に凹凸を有する部材であり、その凹凸で洗浄液に飛沫を生じさせるものである場合には、前記厚み方向両側の前記飛沫発生部材の凹凸が互いに形状又は大きさが異なっていてもよい。この場合には、被洗浄物に対し両側の凹凸が非対称となるため、貫通孔に対して一方側から洗浄液の飛沫を浸入させ易くすることができる。したがって、貫通孔内の洗浄を効果的に行うことができる。
前記洗浄液は、水であってもよい。また、前記被洗浄物は、プリント基板であってもよい。
以上説明したように、本考案によれば、設置現場での煩雑な調整を要することなく、所望の洗浄能力を発揮させることができる。
以下、本考案の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る洗浄装置10は、矩形平板状の被洗浄物を洗浄するためのものである。被洗浄物(ワーク)Wとしては、例えばプリント基板を挙げることができる。また、洗浄液としては例えば、水が用いられる。
本洗浄装置10は、上方が開放された容器からなる洗浄槽12を有する。洗浄槽12は、直方体形状に樹脂板を組み付けたものであり、底部12aとその周囲から立ち上がる4つの側壁12bとを備えている。洗浄槽12は、枠体状に組み付けられたフレーム材14に固定されている。底部12aには、洗浄液を排出するための排水口16が設けられている。底部12aの下方には、図2に示すように、洗浄に使用された洗浄液を貯溜するための貯溜部18が設けられている。
図1に示すように、洗浄槽12の側壁12bには、ワークWが通過可能な搬送口20が設けられている。この搬送口20は、側壁12bの上端から下方に向かって延びる形状に切欠いたものである。ワークWはこの搬送口20を通して洗浄槽12内に搬入され、洗浄後にこの搬送口20を通して洗浄槽12外に搬出される。
洗浄槽12には、飛沫発生部材25と、その保持部27と、洗浄液を噴出するための噴出手段29と、ワークWの搬送手段31(図2参照)とを備えている。飛沫発生部材25は、ワークWの両側にそれぞれ設けられるが、図1では、1つの飛沫発生部材25のみを示している。
飛沫発生部材25の保持部27は、洗浄槽12内に固定された支持体33に設けられている。支持体33は、洗浄槽12内に一対となって設けられており、各支持体33は、洗浄槽12の側壁12bに固定された一対の側板33aと、側壁12bに固定されるとともに、側板33a間に架設された水平板33bと、側板33a間に架設された傾斜板33cと、傾斜板33cの下端部から下方に延びる垂下板33dと、を備えている。そして、保持部27は、上下方向に真っ直ぐに延びるように側板33aに設けられた角柱状の部材によって構成されている。
側板33aは、上下に長い矩形状の板について、上部の一方の角部を三角形状に切除したものである。そして、この切除した傾斜線に沿うように前記傾斜板33cが配設されている。傾斜板33cは、ワークWに近づくにつれて降下するように傾斜している。傾斜板33cの上端部は水平板33bに接合されており、傾斜板33cの下端部は垂下板33dの上端部に接合されている。
傾斜板33cは、矩形状平板によって構成されているが、その下部の両角部には、切欠き部33eが形成されている。この切欠き部33eは、保持部27の横断面よりも一回り大きく形成され、かつ後述する飛沫発生部材25のガイド部37を挿通可能な大きさに形成されている。そして、垂下板33dは、この両切欠き部33e間における傾斜板33cの下端部に接続されている。垂下板33dは、両切欠き部33e間の間隔に相当する幅を有する。
両支持体33の垂下板33dは、互いに所定の間隔をおいて平行に配置されている。このため、垂下板33d間には、鉛直方向に長い間隙が形成されている。
飛沫発生部材25は、保持部27に対して着脱可能に構成されており、表面に多数の凹凸が設けられた矩形板状の本体部35と、この本体部35の左右両端部に設けられたガイド部37とを備えている。本体部35の裏面は平坦となっている。飛沫発生部材25は、樹脂板、金属板等によって構成することができる。なお、本体部35の凹凸の詳細については後述する。
ガイド部37は、保持部27を挿通可能に構成され、本体部35の側端部と合わせて横断面コ字状に形成されている。そして、ガイド部37の上端部には、蓋体39が設けられている。この蓋体39が保持部27の上面に係合することで、飛沫発生部材25は、保持部27に保持されることとなる。そして、飛沫発生部材25を上方にスライドさせることにより、飛沫発生部材25を保持部27から取り外すことができる。
飛沫発生部材25が保持部27に取り付けられた状態で、各飛沫発生部材25はそれぞれ支持体33の垂下板33dに密着している。このため、洗浄液は、傾斜板33c上を流れた後、飛沫発生部材25間の間隙に流入するが、垂下板33dと飛沫発生部材25の本体部35との間に浸入することはない。また、各飛沫発生部材25と、搬入されたワークWと間には、所定幅の間隙40が形成される。この間隙40を上から下に向かって洗浄液が流れる。
支持体33には、ワークWが飛沫発生部材25と衝突するのを防止するためのワークガイド手段41が設けられている。ワークガイド手段41は、両支持体33にそれぞれ設けられている。
ワークガイド手段41は、シャフト41a、軸受部41b及びガイドローラ41cを備えている。軸受部41bは、上下方向に間隔をおいて配置されて一対に設けられ、それぞれ側板33aの上端部と下端部に固定されている。シャフト41aは、垂直に延びる姿勢で軸受部41bに回動可能に保持されている。ガイドローラ41cは、シャフト41aに所定の間隔をおいて配設され、ワークWを保持する。
噴出手段29は、支持体33に固定されたパイプ材43を有している。パイプ材43は、ブラケット44によって支持体33の水平板33bに固定されている。パイプ材43は、ワークW(飛沫発生部材25)の幅方向に延びるように配設されており、パイプ材43には所定の間隔をおいて多数の噴出口43aが設けられている。パイプ材43の端部は、洗浄液の供給手段(図示省略)に接続可能に構成されており、この供給手段から洗浄液が供給される。
図2に示すように、ワークWの搬送手段31は、飛沫発生部材25と平行な方向に延びるように固定部46に支持されたレール31aと、このレール31aに沿って往復移動可能に構成される移動体31bと、この移動体31bに支持され、ワークWを吊り下げるための吊持部31cとを備えている。固定部46は、洗浄槽12を保持するフレーム材14に結合されたフレーム材46aによって構成されている。吊持部31cは、ワークWの上端部を保持するように構成されている。ワークWは上端部のみで吊持部31cに保持されるが、前述したようにワークガイド手段41が設けられているので、ワークWは揺れることなく飛沫発生部材25間に搬送可能である。
続いて、飛沫発生部材25の表面の構成について図3(a)(b)を参照しつつ説明する。飛沫発生部材25の本体部35は、前述したように凹凸が形成されている。具体的には、本体部35には、一定の厚みを有する平板部35aと、この平板部35aから厚み方向に突出する多数の突起部35bとからなる。各突起部35bは、半球状に形成されるとともに、所定の間隔をおいて配列されている。そして、各突起部35bは、その中心がひし形の各頂点位置となるように配設されている。すなわち、各突起部35bは、最も近接する突起部35bに対して斜め方向に隣り合っている。言い換えると、図3(a)に点線で示すように、突起部35b間の谷間(平板部35a)35fが蛇行している。なお、突起部35bは半球状(中心角180度)に限られるものではなく、中心角が180度未満の円弧状であってもよい。
ここで、本実施形態にかかる洗浄装置10の動作について説明する。ワークWは、搬送手段31の吊持部31cに吊り下げられた状態で洗浄槽12内に搬送され、ワークガイド手段41のガイドローラ41cによってガイドされながら飛沫発生部材25間の間隙に挿入される。ワークWは、その上端部のみで搬送手段31に保持されているが、ガイドローラ41cでワークWの高さ方向の所定箇所がガイドされることにより、支持体33に衝突することが回避されている。ワークWは、飛沫発生部材25間にセットされたときには、ワークWと飛沫発生部材25の本体部35との間には、上下方向に所定の幅を有した状態で延びる間隙40が形成されている。
ワークWが飛沫発生部材25間にセットされると、パイプ材43の噴出口43aから洗浄液が噴出される。洗浄液は、斜め下方に向けて噴射され、傾斜板33cを伝って飛沫発生部材25間の間隙に上方から流れ込む。この洗浄液は、飛沫発生部材25の本体部35に沿って流下するが、このとき洗浄液は、突起部35bによってしぶきとなって飛び散る。この飛び散った飛沫により、ワークWの表面が洗浄される。ワークWには貫通孔としてのスルーホール(図示省略)が形成されているが、ワークWの両側から洗浄液が飛び散ってくるため、スルーホールの内部をもきれいに洗浄することができる。洗浄液は、ワークWの上端部から下端部の全体に亘って洗浄した後、洗浄槽12の底部12aの排水口16を通して排出されて貯溜部18に貯溜される。所定時間洗浄されたワークWは、洗浄槽12から搬出されて次工程に送られる。
以上説明したように、本実施形態では、飛沫発生部材25とワークWとの間に所定の間隙40が形成されている。そして、噴出手段29から噴出された洗浄液は、間隙40を流下する際にしぶきとなって飛び散り、ワークWが洗浄される。すなわち、間隙40を流れ落ちる洗浄液によってワークWを一様に洗浄することができる。このため、洗浄液を噴きかける場所や流量等の細かな調整等、設置現場での煩雑な調整作業をしなくても、ワークWの全体を洗浄することができる。しかも、ワークWに沿うように飛沫発生部材25を配設するだけでいいので、簡易な構成とすることができる。また、飛沫発生部材25とワークWとの間に洗浄液を流す構成であるため、洗浄液がワークWの表面に接するように必要最小限の量だけ流せば被洗浄物の洗浄をすることができる。このため、浸漬洗浄に比べて少ない洗浄液量で洗浄を行うことができる。また、飛沫発生部材25とワークWとの間に洗浄液を流す構成であるため、ワークWの表面には常に洗浄液の流れが発生しており、浸漬洗浄に比べて、短時間で洗浄を行うことができる。
さらに本実施形態では、ワークWの厚み方向両面をそれぞれ洗浄することができる。特に、ワークWに貫通孔等が設けられている場合でも、その貫通孔内を洗浄できるため、そのようなワークWの洗浄に有効なものとなっている。
また本実施形態では、洗浄液が飛沫発生部材25とワークWとの間隙40に上方から流入するので、ワークWの全体を洗浄し易くなっている。
また本実施形態では、飛沫発生部材25を取り外すことができるので、ワークWに応じて異なるタイプの飛沫発生部材25に交換することが可能となる。すなわち、ワークWの外寸や種類に応じて、凹凸の種類、数、サイズを変更することができるので、ワークWに最適な飛沫発生部材25を選択することができる。
また本実施形態では、飛沫発生部材25が、表面に凹凸を有する部材によって構成されているので、簡易な構成で洗浄液に飛沫を発生させることができる。また、表面に凹凸を有する汎用の部材を飛沫発生部材25として用いることが可能となる。
しかも本実施形態では、飛沫発生部材25が表面に半球状の突起部35bを多数有する構成となっているので、飛沫を生じさせることができる一方、ワークWの傷つきを防止することができる。
さらに本実施形態では、突起部35b間の谷間35fが蛇行するように突起部35bが配列されているので、洗浄液が突起部35bにぶつかり易くなり、飛沫を発生し易くすることができる。これにより、洗浄効果をさらに向上させることができる。
なお、本考案は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば図4(a)(b)に示すように、飛沫発生部材25は、表面に角錐状の突起部35bを多数有する構成としてもよい。この飛沫発生部材25では、四角錐状の突起部35bが設けられており、その底面35cを構成する正方形が斜めになっていて、突起部35bを形成する斜面35eが水平方向及び垂直方向に対して傾くように形成されている。そして、各突起部35bは、その頂点部35dが斜め方向に並ぶように配列されている。すなわち、各突起部35bは、その中心(頂点部35d)がひし形の各頂点位置となるように配設されている。言い換えると、図4(a)に点線で示すように、突起部35b間の谷間35fが蛇行している。
また、飛沫発生部材25は、図5(a)(b)に示すように、四角錐状の各突起部35bの底面35cを構成する正方形が水平向きとなっていて、突起部35bが水平方向に並んで配列されるようにしてもよい。この場合において、上下方向に隣接する突起部35bが互い違いに配列されて、突起部35b間の谷間35fが蛇行するように配設されてもよく、あるいは図6(a)(b)に示すように、各突起部35bが上下方向にも直線上に並ぶように構成してもよい。
また、飛沫発生部材25は、図7(a)(b)に示すように、水平方向に延びる形状の凸部35gが多数設けられた構成としてもよい。この凸部35gは、水平方向に見ると、畝のように上下方向に間隔をおきながら盛り上がった形状となっている。このような構成でも、洗浄液が凸部35gによって飛び散り、ワークWを洗浄することができる。
また、前記実施形態では、飛沫発生部材25の突起部35b又は凸部35gが均一に構成される例を示したが、飛沫発生部材25は、前記の何れの形態においても、大きさ、形状、種類の異なる突起部35b又は凸部35gが配設される構成としてもよい。
また、飛沫発生部材25は、突起部35bの先端部が丸みを帯びている構成としてもよい。
また、ワークWの両側に配設される飛沫発生部材25は同じ突起部35b又は凸部35gを有する構成でもよく、あるいは異なる突起部35b又は凸部35gを有する構成であってもよい。また、両側の飛沫発生部材25の突起部35b又は凸部35gが同じ構成であっても、その位置が異なるように配設される構成としてもよい。例えば、図8には、前記実施形態で説明した半球状の突起部35bを有する飛沫発生部材25がワークWの両側に配設される場合の構成を示している。この構成において、ワークWに対して一方側(図8における左側)の飛沫発生部材25と他方側(図8における右側)の飛沫発生部材25とでは、突起部35bの上下方向の位置がずれており、一方側の飛沫発生部材25において突起部35bが存在する高さ位置では、他方側の飛沫発生部材25において平板部35aが存在している。この結果、両側の飛沫発生部材25において飛沫が生ずる高さが異なるものとなる。このため、ワークWに貫通孔(例えばスルーホール)Waが形成されている場合には、各貫通孔Waにはどちらか一方の飛沫発生部材25から飛んできた飛沫が浸入し易いものとなる。したがって、貫通孔Wa内の洗浄を効果的に行うことができる。
また、洗浄槽12は、ワークWのタイプによっては、ワークWの片側にのみ飛沫発生部材25を設ける構成としてもよい。また、飛沫発生部材25を保持部27に対して着脱可能に構成するのではなく、飛沫発生部材25を取り外せないように洗浄槽12に固定してもよい。
また、実施形態では、ワークWとしてプリント基板を例示したが、これに限られるものではない。また、洗浄液は水(純水)に限られるものではない。
本考案の実施形態に係る洗浄装置を部分的に破断して示す斜視図である。 前記洗浄装置の縦断面図である。 (a)本実施形態における飛沫発生部材の本体部を部分的に示す正面図であり、(b)(a)のIII−III線における断面図である。 (a)その他の実施形態における飛沫発生部材の本体部を部分的に示す正面図であり、(b)(a)のIV−IV線における断面図である。 (a)その他の実施形態における飛沫発生部材の本体部を部分的に示す正面図であり、(b)(a)のV−V線における断面図である。 (a)その他の実施形態における飛沫発生部材の本体部を部分的に示す正面図であり、(b)(a)のVI−VI線における断面図である。 (a)その他の実施形態における飛沫発生部材の本体部を部分的に示す正面図であり、(b)(a)のVII−VII線における断面図である。 その他の実施形態において両飛沫発生部材の突起部の位置関係を示す断面図である。
符号の説明
12 洗浄槽
25 飛沫発生部材
27 保持部
29 噴出手段
35 本体部
35a 平板部
35b 突起部
35c 底面
35d 頂点部
35e 斜面
35f 谷間
35g 凸部
40 間隙

Claims (15)

  1. 板状の被洗浄物を洗浄するための洗浄装置であって、
    前記被洗浄物との間に所定の間隙をおいて当該被洗浄物に沿って配置される飛沫発生部材と、
    前記間隙内を洗浄液が流下するように洗浄液を噴出する噴出手段と、を備え、
    前記飛沫発生部材は、前記間隙を流下する洗浄液に飛沫を生じさせる洗浄装置。
  2. 前記飛沫発生部材は、被洗浄物の厚み方向両側にそれぞれ設けられている請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記被洗浄物は、上下に延びる姿勢で配置され、
    前記噴出手段から噴出された洗浄液は、前記間隙の上方から間隙内に流入する請求項1又は2に記載の洗浄装置。
  4. 前記飛沫発生部材を保持するための保持部を備え、
    前記飛沫発生部材は、前記保持部に対して着脱可能である請求項1から3の何れか1項に記載の洗浄装置。
  5. 前記飛沫発生部材は、表面に凹凸を有する部材であり、その凹凸で洗浄液に飛沫を生じさせる請求項1から4の何れか1項に記載の洗浄装置。
  6. 前記飛沫発生部材は、表面に角錐状の突起部を多数有する請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 前記飛沫発生部材は、表面に半球状の突起部を多数有する請求項5に記載の洗浄装置。
  8. 前記突起部は、当該突起部間の谷間が蛇行するように配列されている請求項6又は7に記載の洗浄装置。
  9. 前記飛沫発生部材は、水平方向に延びる形状で、かつ上下方向に多数設けられた凸部を有する請求項5に記載の洗浄装置。
  10. 前記突起部は、大きさ又は形状の異なるものが配設されている請求項6から9の何れか1項に記載の洗浄装置。
  11. 前記表面の凹凸を形成する凸部の先端部は、丸みを帯びている請求項5に記載の洗浄装置。
  12. 前記洗浄液は、水である請求項1から11の何れか1項に記載の洗浄装置。
  13. 前記被洗浄物は、厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記飛沫発生部材は、表面に凹凸を有する部材であり、その凹凸で洗浄液に飛沫を生じさせるものであり、
    前記厚み方向両側の前記飛沫発生部材の凹凸が互いに位置ずれしている請求項2に記載の洗浄装置。
  14. 前記被洗浄物は、厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記飛沫発生部材は、表面に凹凸を有する部材であり、その凹凸で洗浄液に飛沫を生じさせるものであり、
    前記厚み方向両側の前記飛沫発生部材の凹凸が互いに形状又は大きさが異なっている請求項2に記載の洗浄装置。
  15. 前記被洗浄物は、プリント基板である請求項1から14の何れか1項に記載の洗浄装置。
JP2007007586U 2007-10-02 2007-10-02 洗浄装置 Expired - Lifetime JP3137954U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007586U JP3137954U (ja) 2007-10-02 2007-10-02 洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007007586U JP3137954U (ja) 2007-10-02 2007-10-02 洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3137954U true JP3137954U (ja) 2007-12-13

Family

ID=43288281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007007586U Expired - Lifetime JP3137954U (ja) 2007-10-02 2007-10-02 洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3137954U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012106246A (ja) * 2008-01-31 2012-06-07 Yokogawa Denshikiki Co Ltd 基板洗浄装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012106246A (ja) * 2008-01-31 2012-06-07 Yokogawa Denshikiki Co Ltd 基板洗浄装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4957299B2 (ja) 鋼板の洗浄設備
JP2014088600A (ja) 表面処理装置
CN111424268B (zh) 表面处理装置
JP3137954U (ja) 洗浄装置
JP4605222B2 (ja) 噴流はんだ槽
JP6306128B2 (ja) 表面処理装置
JP5212905B2 (ja) 水栓およびシステムキッチン
JP5931771B2 (ja) 線状体の洗浄装置及び洗浄方法
JP6562688B2 (ja) 洗浄装置
JP6333105B2 (ja) 食器洗浄機
JP2018079482A (ja) はんだ鏝用鏝先クリーナー
JP2010068937A (ja) 洗浄方法
JP5006157B2 (ja) 食器の収納具および食器の洗浄方法、食器の洗浄装置
JP4905964B2 (ja) 食品の油揚げ装置
JP2009106404A (ja) 食器の洗浄方法および食器の洗浄装置
CN205765239U (zh) 机加工油污清洗装置
KR20160057734A (ko) 선택도금 장치
TWI753809B (zh) 逐片連續生產的化學沉積設備
JP2016119858A (ja) 牡蠣外殻突起物除去装置
JP5066046B2 (ja) 湿式処理方法,無電解銅めっき方法およびプリント配線板
JPH0833876A (ja) 液中ジェット洗浄方法及び洗浄装置
JP6727611B2 (ja) はんだ鏝用鏝先クリーナー
JP5610360B1 (ja) 超音波による液体噴射式洗浄機
JP6537360B2 (ja) 洗浄方法
US11684233B2 (en) Rotor for a cleaning machine

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term