JP3137524U - オイルシール抜き工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車等のエンジン周辺は空間に余裕がないため工具や手が入りにくく、オイルシールの取り外しが困難である。延長シャフトを利用できるオイルシール抜き工具により、取り外しがきわめて容易となるようにする。
【解決手段】本考案による工具は、少なくとも1個の貫通穴と少なくとも一端に曲面状支点部とを設けた工具本体と、本体から伸び先端付近で支点部と同方向の曲面を形成し最先端に先鋭部を設けた爪とからなる。
【選択図】図1
【解決手段】本考案による工具は、少なくとも1個の貫通穴と少なくとも一端に曲面状支点部とを設けた工具本体と、本体から伸び先端付近で支点部と同方向の曲面を形成し最先端に先鋭部を設けた爪とからなる。
【選択図】図1
Description
本考案は、自動車等のシャフト周辺のオイルシールを容易に抜き取るための工具に関する。
自動車等のクランクシャフトの周囲には、内部のオイルの漏れを防止するため、弾性体製のオイルシールがはめ込まれている。このオイルシールは、オイルの漏れを防止するために周囲に密着するように取着されており、また、自動車ではエンジンと車体との間隔が4〜5cm程度しかなく工具や手が入りにくいため、オイルシールの取り外しには困難を極めていた。
特開2000−167778号公報においては、L形の顎を設けさらに孔をあけた係止板をオイルシール本体とクランクシャフトの接触界面に押し込み、この係止板を90度倒して水平としてからドライバーの穂先を孔に差し込んで引き出すオイルシールの抜き取り方法が開示されている。しかしながら、クランクシャフト前面の空間が狭い場合には、この係止板を倒すことができないか、倒せてもドライバーにより水平方向に抜き出すことができないという欠点があった。
実開昭61−184672号公報においては、中空ガイド筒を通してシャフトフックをオイルシールに差しこみ、ガイドに沿ってシャフトフックを後退させることによりオイルシールの抜き取りができる工具が開示されている。しかしながら、この工具の場合も、オイルシールの抜き取り方向がクランクシャフトの前面方向なので、十分な空間のない場合には使用できない。
特開2000−167778号公報 実開昭61−184672号公報
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、狭い場所でも容易にオイルシールを取り外すことのできる工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本考案によるオイルシール抜き工具では、少なくとも1個の貫通穴と少なくとも一端に外に向かって凸状の曲面を有する支点部とを設けた平板状工具本体と、該本体から伸び先端付近で該支点部と同方向の曲面を形成し最先端に先鋭部を設けた爪とからなることを特徴とする。この貫通孔は操作ハンドルまたは延長シャフトを挿入し作業者の力を工具に伝達するためのものなので、貫通孔の内面は少なくとも2個所の鋭角部を含むことが望ましい。ここで鋭角とは、90度以下の角度を指す。爪先端部の内面は、工具本体表面に対して垂直方向に平坦となるよう爪曲線に沿って加工することが望ましい。本体底部に形成する凸状曲面は半円形とし、貫通孔は工具本体の中心線上にあることが望ましい。これは、爪先端部をオイルシール装着部に挿入し工具本体支点部を支点として工具を回転させることによりオイルシールを抜き取るためである。クランクシャフトに傷がつくのを防止し、またシャフトとオイルシールの間に爪を差し込みやすくするため、爪の先端部外側面は面取りすることが望ましい。さらに、オイルシールを抜き取る際に爪が滑るのを防ぐため、爪内側平坦部に凹凸を設けて滑り止めとすることが望ましい。以上の構成を工具の裏表対称形に形成することにより、爪を右左どちら側に向けて使用することも可能となる。
以上が本考案によるオイルシール抜き工具の基本構成であるが、前記支点部を工具本体の両端に設け、それに応じて貫通孔を複数配置し、前記本体の両側に長さの異なる2個の爪を回転対称位置に形成することもできる。これによって、径の異なるオイルシールに対して同じ工具で対応できる。
本考案による工具の実際の製造においては、工具本体を2枚の金属板で構成し、側面部に爪を挿入してネジ等により係止する。これによって、爪が折れたり摩耗したりした場合はネジを緩めて爪のみを交換することができる。
本考案による工具を使用することにより、狭い場所におけるオイルシールの取り外しが極めて容易となる。本工具は裏表どちら向きでも使用することができ、爪のサイズを変えることにより異なった径のオイルシールに対応できる。また、爪の外側を面取りしたことにより、クランクシャフトに傷をつけることを防止し爪の挿入を容易とした。さらに、延長シャフトを貫通孔に挿入すれば、狭い場所のオイルシール取り外しを遠隔的に行うことも可能となる。
本考案の最良の実施形態を、図面に基づいて以下に説明する。
図1は、本考案によるオイルシール抜き工具の一実施例を示す。工具本体1は両端部に曲面形成された支点4を有する長円形に形成され、この本体1の一側面より突出した湾曲状爪を有している。この爪はS字状に形成され、先端にいくほど細くなっている。爪先端部の曲面は工具本体支点部の曲面と同方向に形成してある。また、本体上には角型貫通孔3を設けてある。これが本考案のオイルシール抜き工具の基本構造であり、工具としての強度と耐久性を考慮すると、金属或いはセラミック等の硬質素材により構成することが好ましい。
図2は、本考案によるオイルシール抜き工具の別の実施例を示す斜視図である。工具本体は2枚の長円形の金属板からなり、2個の角型貫通孔と4個のビス穴が2枚の金属板の同じ位置に設けてある。2個のビス止め用穴を有する本体固定部から尖った先端部に向けてS字状に滑らかに曲線を描き徐々に細くなるよう構成した爪は、外側面8を面取りしてあり、内側面は爪の長さ方向に沿って爪の上下面に垂直になるよう形成し、さらに先端部9には凹凸をつけて滑り止めを施してある。
図3は、図2に示した工具の正面図であり、2個の爪の形状を異ならせてある。すなわち、工具中心から爪先端部までの長さを変えて形成してあり、これにより1個の工具で異なった直径を持つオイルシールに対応できるようにしてある。
以下、本考案によるオイルシール抜き工具の使用方法について説明する。
図4は、図2記載の本考案による工具に操作ハンドルを取り付けた状態を示す。操作ハンドル17は少なくとも工具の貫通孔に嵌合する取り付け部と、この取り付け部に対して垂直方向に伸びるハンドル部とからなり、操作ハンドルを動かすことにより本工具が底部曲面を支点として回転する。取り付け部とハンドル部との結合部分にはラチェット機構を設けてもよく、市販のラチェットレンチのハンドルを使用することもできる。
図4は、図2記載の本考案による工具に操作ハンドルを取り付けた状態を示す。操作ハンドル17は少なくとも工具の貫通孔に嵌合する取り付け部と、この取り付け部に対して垂直方向に伸びるハンドル部とからなり、操作ハンドルを動かすことにより本工具が底部曲面を支点として回転する。取り付け部とハンドル部との結合部分にはラチェット機構を設けてもよく、市販のラチェットレンチのハンドルを使用することもできる。
使用する際は、操作ハンドルを工具本体1の貫通孔3に挿入した状態で、支点4をクランクシャフト16近傍のエンジンハウジング14上に接触させ、爪先端部をクランクシャフトとオイルシールの間に挿入する。次に爪の先端部をオイルシールの内側に引っ掛けてから操作ハンドルを時計方向に回転させる。これにより、工具本体の半円形底部を支点として爪が起き上がり、それにつれて爪先端部がオイルシールを持ち上げて嵌合部位から外すことができる。
図5は、本考案による工具と操作ハンドルとの間に延長シャフトを介在させた状態を示す。延長シャフトを介在させることにより、クランクシャフトまでの距離が長い場合でも適切に本工具を使用してオイルシールを取り外すことができる。
図6は、シールケースがエンジンハウジングより突出している場合の例を示す。この場合にも、工具本体1と湾曲した爪2の間に間隙があるため、爪を有効に使ってオイルシールを抜き取ることができる。
図7は、オイルシールを取り外す際の本工具の操作方法を示す。挿入した爪の先端部をオイルシールの内側に引っ掛けてから操作ハンドルを時計方向18に回転させる。これにより、工具本体の半円形底部を支点として爪が起き上がり、それにつれて爪先端部がオイルシールを持ち上げて嵌合部位から外すことができる。
以上、好適な実施例を挙げて本考案を説明したが、本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。工具本体や爪は金属が望ましいが、金属に限定されるものではなく、工具として必要な強度や特性を有する材料であれば使用することができる。
本考案によるオイルシール抜き工具を使用すれば自動車エンジン等のクランクシャフト周囲のオイルシールを容易に取り外すことが可能となる。
1: 工具本体
2: 爪
3: 貫通孔
4: 支点部
7: 爪固定用ビス
8: 外側面
9: 先端部
14: エンジンハウジング
15: オイルシール
16: クランクシャフト
17: 操作ハンドル
2: 爪
3: 貫通孔
4: 支点部
7: 爪固定用ビス
8: 外側面
9: 先端部
14: エンジンハウジング
15: オイルシール
16: クランクシャフト
17: 操作ハンドル
Claims (8)
- 少なくとも1個の貫通穴と少なくとも一端に曲面状支点部とを設けた工具本体と、該本体から伸び先端付近で該支点部曲面と同方向の曲面を形成し最先端に先鋭部を設けた爪とからなるオイルシール抜き工具。
- 前記貫通孔の内面は少なくとも2個所の鋭角部を含むことを特徴とする請求項1記載のオイルシール抜き工具。
- 前記爪先端部の内面に、前記爪曲線に沿った平坦部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のオイルシール抜き工具。
- 前記本体の凸状曲面が半円形であり、前記貫通孔が工具本体の中心線上にあることを特徴とする請求項1乃至3記載のオイルシール抜き工具。
- 前記爪の先端部外側面を面取りし、前記爪内側平坦部に凹凸を設けて滑り止めとしたことを特徴とする請求項3または4記載のオイルシール抜き工具。
- 前記工具本体と前記爪を裏表対称形に形成したことを特徴とする請求項1乃至5記載のオイルシール抜き工具。
- 前記曲面状支点部を工具本体の両端に設け、前記貫通孔を複数配置し、前記本体の両側に長さの異なる爪を2個回転対称位置に形成したことを特徴とする請求項1乃至6記載のオイルシール抜き工具。
- 前記本体は2枚の金属板の張り合わせとし、側面部の金属板間に間隙を設け、該間隙に爪を挿入して係止することを特徴とする請求項1乃至7記載のオイルシール抜き工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005680U JP3137524U (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | オイルシール抜き工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005680U JP3137524U (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | オイルシール抜き工具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004220957A Continuation JP2006015473A (ja) | 2004-06-30 | 2004-06-30 | オイルシール抜き工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3137524U true JP3137524U (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=43287876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007005680U Expired - Lifetime JP3137524U (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | オイルシール抜き工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3137524U (ja) |
-
2007
- 2007-06-26 JP JP2007005680U patent/JP3137524U/ja not_active Expired - Lifetime
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