JP3137108B2 - マイクロマシンスイッチ - Google Patents

マイクロマシンスイッチ

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JP3137108B2
JP3137108B2 JP11096949A JP9694999A JP3137108B2 JP 3137108 B2 JP3137108 B2 JP 3137108B2 JP 11096949 A JP11096949 A JP 11096949A JP 9694999 A JP9694999 A JP 9694999A JP 3137108 B2 JP3137108 B2 JP 3137108B2
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signal line
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • H01P1/12Auxiliary devices for switching or interrupting by mechanical chopper
    • H01P1/127Strip line switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/12Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage
    • H01H1/14Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage by abutting
    • H01H1/20Bridging contacts

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  • Micromachines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミリ波回路および
マイクロ波回路で使用されるマイクロマシンスイッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】ミリ波回路およびマイクロ波回路で使用
されるスイッチ素子には、PINダイオードスイッチ、
HEMTスイッチ、マイクロマシンスイッチなどがあ
る。なかでもマイクロマシンスイッチは、他の素子に比
べて損失が少なく、低コスト・低消費電力であるという
特徴を有している。図16は従来のマイクロマシンスイ
ッチの全体構成を示すブロック図である。また図17は
図16におけるスイッチ本体の構成を示す斜視図であ
る。
【0003】図17に示すように、高周波信号線101
a,101bは僅かな隙間を有して、基板110上に形
成されている。この高周波信号線101a,101bの
隙間の上部空間には、コンタクト111が高周波信号線
101a,101bと接離自在となるよう、支持手段1
13により支持されている。支持手段113はポスト1
13aと、2本のアーム113bとにより構成されてい
る。ポスト113aは高周波信号線101a,101b
と離間して、基板110上に形成されている。ポスト1
13aの側面上部からは2本のアーム113bがのびて
おり、各アーム113bの先端にコンタクト111が取
り付けられている。
【0004】一方、基板110上の高周波信号線101
a,101bの隙間、すなわちコンタクト111の直下
には、制御電極112が形成されている。この制御電極
112の厚さは高周波信号線101a,101bの厚さ
よりも薄い。制御装置105が接続された制御信号線1
04は、この制御電極112に接続されている。制御装
置105は高周波信号線101a,101bの接続状態
を切り換える制御信号を出力するものである。したがっ
て、制御装置105から出力された制御信号は、制御信
号線104を介して制御電極112に印加される。
【0005】次に、このマイクロマシンスイッチの動作
を説明する。制御電極112に制御信号として電圧が印
加された場合、例えば正の電圧が印加されると、制御電
極112の表面に正電荷が発生するとともに、対向する
コンタクト111の下面に静電誘導により負電荷が現
れ、両者間の吸引力によりコンタクト111は高周波信
号線101a,101b側に引き寄せられる。
【0006】このとき、コンタクト111の長さが高周
波信号線101a,101bの隙間よりも長いため、コ
ンタクト111が高周波信号線101a,101bの両
方に接触し、高周波信号線101a,101bがコンタ
クト111を介して高周波的に接続される。また、制御
電極112への正の電圧の印加が停止されると、吸引力
がなくなるので、アーム113bの復元力によりコンタ
クト111は元の離間した位置に戻る。これにより、高
周波信号線101a,101bが開放される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図16に示し
た従来のマイクロマシンスイッチでは、高周波信号線1
01a,101bが接続されているときに流れる高周波
信号RFが、制御電極112から制御信号線104へ漏
洩してしまうことがあった。高周波信号RFが漏洩する
と、この漏洩した分だけ挿入損失が増大してしまう。ま
た、制御信号線104の形状によっては、漏洩した電力
が他の高周波信号線へ結合して、回路全体の特性に悪影
響を及ぼしたり、共振の原因になるという問題があっ
た。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、マイクロマシンスイ
ッチの挿入損失を低減することにある。また、他の目的
は、マイクロマシンスイッチが用いられる回路の高周波
特性を改善することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のマイクロマシンスイッチは、制御信
号に基づきコンタクトを変位させる駆動手段と、駆動手
段に制御信号を与える第1の制御信号線と、第1の制御
信号線に接続されかつ高周波信号線に流れる高周波信号
の通過を阻止する第1の高周波信号阻止手段とを備える
ことにより特徴づけられる。この場合、第1の高周波信
号阻止手段の第1構成例は、一端が駆動手段に接続され
かつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で高周波信号
線の特性インピーダンスよりも大きな特性インピーダン
スを有する高インピーダンス線路と、一端が高インピー
ダンス線路の他端に接続されるとともに他端が開放され
かつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で高インピー
ダンス線路の特性インピーダンスよりも小さな特性イン
ピーダンスを有する低インピーダンス線路とからなり、
第1の制御信号線は、高インピーダンス線路の他端に接
続されている。また、第1の高周波信号阻止手段の第2
構成例は、一端が駆動手段に接続されかつ高周波信号の
波長の約1/4の線路長で高周波信号線の特性インピー
ダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する高イン
ピーダンス線路と、一方の電極が高インピーダンス線路
の他端に接続されるとともに他方の電極が接地に接続さ
れたキャパシタとからなり、第1の制御信号線は、高イ
ンピーダンス線路の他端に接続されている。また、第1
の高周波信号阻止手段の第3構成例は、インダクタンス
素子からなる。また、第1の高周波信号阻止手段の第4
構成例は、各高周波信号線の特性インピーダンスよりも
十分大きなインピーダンスを有する抵抗素子からなる。
このとき、抵抗素子は、第1の制御信号線に直列に挿入
されていてもよい。あるいは、抵抗素子は、一端が第1
の制御信号線に接続されるとともに他端が開放されてい
てもよい。このように、第1の制御信号線に上記のよう
な第1の高周波信号阻止手段を設けることにより、第1
の制御信号線への高周波信号の漏洩を防止できる。
【0010】また、本発明のマイクロマシンスイッチ
は、コンタクトを支える支持手段と、制御信号に基づき
コンタクトを変位させる駆動手段と、駆動手段に制御信
号を与える第1の制御信号線と、第1の制御信号線に接
続されかつ高周波信号線に流れる高周波信号の通過を阻
止する第1の高周波信号阻止手段とを備えることにより
特徴づけられる。この場合、駆動手段の一構成例は、各
高周波信号線の間におけるコンタクトの直下に配置され
た制御電極からなる。このとき、支持手段は、導電性を
有しており、さらに、制御電極への制御信号の印加開始
時にコンタクトに静電誘導により発生する電荷を支持手
段を介して充電するとととに制御電極への制御信号の印
加停止時に電荷をコンタクトから支持手段を介して放電
する第2の制御信号線と、第2の制御信号線に接続され
かつ高周波信号線に流れる高周波信号の通過を阻止する
第2の高周波信号阻止手段とを備えていてもよい。ま
た、駆動手段の他の構成例は、各高周波信号線および各
高周波信号線間の隙間の両方と離間する位置に配置され
た下部電極と、下部電極と離間して対向するように支持
手段に取り付けられた上部電極とからなる。この場合、
制御信号は、下部電極に与えられてもよい。このとき、
支持手段は、上部電極とコンタクトとの間の部分が絶縁
性を有しており、さらに、下部電極への制御信号の印加
開始時に上部電極に静電誘導により発生する電荷を支持
手段を介して充電するとととに下部電極への制御信号の
印加停止時に電荷を上部電極から支持手段を介して放電
する第2の制御信号線と、第2の制御信号線に接続され
かつ高周波信号線に流れる高周波信号の通過を阻止する
第2の高周波信号阻止手段とを備えていてもよい。第2
の高周波信号阻止手段の第1構成例は、一端が支持手段
に接続されかつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で
高周波信号線の特性インピーダンスよりも大きな特性イ
ンピーダンスを有する高インピーダンス線路と、一端が
高インピーダンス線路の他端に接続されるとともに他端
が開放されかつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で
高インピーダンス線路の特性インピーダンスよりも小さ
な特性インピーダンスを有する低インピーダンス線路と
からなり、第2の制御信号線は、高インピーダンス線路
の他端に接続されている。また、第2の高周波信号阻止
手段の第2構成例は、一端が支持手段に接続されかつ高
周波信号の波長の約1/4の線路長で高周波信号線の特
性インピーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有
する高インピーダンス線路と、一方の電極が高インピー
ダンス線路の他端に接続されるとともに他方の電極が接
地に接続されたキャパシタとからなり、第2の制御信号
線は、高インピーダンス線路の他端に接続されている。
また、第1および第2の高周波信号阻止手段は、一端が
駆動手段に接続されかつ高周波信号の波長の約1/4の
線路長で高周波信号線の特性インピーダンスよりも大き
な特性インピーダンスを有する第1の高インピーダンス
線路と、一端が支持手段に接続されかつ高周波信号の波
長の約1/4の線路長で高周波信号線の特性インピーダ
ンスよりも大きな特性インピーダンスを有する第2の高
インピーダンス線路と、一方の電極が第1の高インピー
ダンス線路の他端に接続されるとともに他方の電極が第
2の高インピーダンス線路の他端に接続されたキャパシ
タとにより構成され、第1の高インピーダンス線路の他
端は、第1の制御信号線に接続され、第2の高インピー
ダンス線路の他端は、接地に接続されるように構成され
てもよい。また、第2の高周波信号阻止手段の第3構成
例は、インダクタンス素子からなる。また、第2の高周
波信号阻止手段の第4構成例は、各高周波信号線の特性
インピーダンスよりも十分大きなインピーダンスを有す
る抵抗素子からなる。このとき、抵抗素子は、第2の制
御信号線に直列に挿入されていてもよい。あるいは、抵
抗素子は、一端が第2の制御信号線に接続されるととも
に他端が開放されていてもよい。さらに、前述したマイ
クロマシンスイッチにおいて、支持手段は、上部電極と
コンタクトとの間の部分が絶縁性を有しており、制御信
号は、上部電極に与えられてもよい。この場合、上部電
極への制御信号の印加開始時に下部電極に静電誘導によ
り発生する電荷を充電するとととに上部電極への制御信
号の印加停止時に電荷を下部電極から放電する第2の制
御信号線と、第2の制御信号線に接続されかつ高周波信
号線に流れる高周波信号の通過を阻止する第2の高周波
信号阻止手段とを備えていてもよい。このように、第2
の制御信号線を介してコンタクト、上部電極または下部
電極に電荷の充放電を行うことにより、スイッチング動
作が安定するとともに、スイッチング速度が速くなる。
また、第2の制御信号線に上記のような第2の高周波信
号阻止手段を設けることにより、第2の制御信号線への
高周波信号の漏洩を防止できる。
【0011】また、本発明のマイクロマシンスイッチ
は、各高周波信号線の間におけるコンタクトの直下に配
置されかつ制御信号に基づきコンタクトを変位させる制
御電極と、制御電極に制御信号を与える第1の制御信号
線と、第1の制御信号線に接続されかつ高周波信号線に
流れる高周波信号の通過を阻止する第1の高周波信号阻
止手段とを備え、コンタクトは、一方の高周波信号線の
端部から他方の高周波信号線の上方まで延在しているこ
とにより特徴づけられる。この場合、制御電極への制御
信号の印加開始時にコンタクトに静電誘導により発生す
る電荷を一方の高周波信号線を介して充電するとととに
制御電極への制御信号の印加停止時に電荷をコンタクト
から一方の高周波信号線を介して放電する第2の制御信
号線と、第2の制御信号線に接続されかつ高周波信号線
に流れる高周波信号の通過を阻止する第2の高周波信号
阻止手段とを備えていてもよい。また、第2の高周波信
号阻止手段の第1構成例は、一端が一方の高周波信号線
に接続されかつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で
高周波信号線の特性インピーダンスよりも大きな特性イ
ンピーダンスを有する高インピーダンス線路と、一端が
高インピーダンス線路の他端に接続されるとともに他端
が開放されかつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で
高インピーダンス線路の特性インピーダンスよりも小さ
な特性インピーダンスを有する低インピーダンス線路と
からなり、第2の制御信号線は、高インピーダンス線路
の他端に接続されている。また、第2の高周波信号阻止
手段の第2構成例は、一端が一方の高周波信号線に接続
されかつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で高周波
信号線の特性インピーダンスよりも大きな特性インピー
ダンスを有する高インピーダンス線路と、一方の電極が
高インピーダンス線路の他端に接続されるとともに他方
の電極が接地に接続されたキャパシタとからなり、第2
の制御信号線は、高インピーダンス線路の他端に接続さ
れている。また、第1および第2の高周波信号阻止手段
は、一端が駆動手段に接続されかつ高周波信号の波長の
約1/4の線路長で高周波信号線の特性インピーダンス
よりも大きな特性インピーダンスを有する第1の高イン
ピーダンス線路と、一端が一方の高周波信号線に接続さ
れかつ高周波信号の波長の約1/4の線路長で高周波信
号線の特性インピーダンスよりも大きな特性インピーダ
ンスを有する第2の高インピーダンス線路と、一方の電
極が第1の高インピーダンス線路の他端に接続されると
ともに他方の電極が第2の高インピーダンス線路の他端
に接続されたキャパシタとにより構成され、第1の高イ
ンピーダンス線路の他端は、第1の制御信号線に接続さ
れ、第2の高インピーダンス線路の他端は、接地に接続
されるように構成されてもよい。また、第2の高周波信
号阻止手段の第3構成例は、インダクタンス素子からな
る。また、第2の高周波信号阻止手段の第4構成例は、
各高周波信号線の特性インピーダンスよりも十分大きな
インピーダンスを有する抵抗素子からなる。このとき、
抵抗素子は、第2の制御信号線に直列に挿入されていて
もよい。あるいは、抵抗素子は、一端が第2の制御信号
線に接続されるとともに他端が開放されていてもよい。
このように、コンタクトが固定されている方の高周波信
号線に第2の制御信号線を介して電荷の充放電を行うこ
とにより、スイッチング動作が安定するとともに、スイ
ッチング速度が速くなる。また、第2の制御信号線に上
記のような第2の高周波信号阻止手段を設けることによ
り、第2の制御信号線への高周波信号の漏洩を防止でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明によるマイクロマシ
ンスイッチの第1の実施の形態の全体構成を示すブロッ
ク図である。また図2は図1におけるスイッチ本体の第
1構成例の斜視図である。
【0013】図2に示すように、高周波信号線1a,1
bは僅かな隙間を有して、基板10上に形成されてい
る。この高周波信号線1a,1bの隙間の上部空間に
は、コンタクト11が高周波信号線1a,1bと接離自
在となるよう、支持手段13により支持されている。支
持手段13はポスト13aとアーム13bとにより構成
されている。ポスト13aは高周波信号線1a,1bと
離間して、基板10上に形成されている。アーム13b
はポスト13aの側面上部から高周波信号線1a,1b
の隙間の上部空間まで延在している。コンタクト11は
このアーム13bの先端部下面に取り付けられている。
【0014】一方、基板10上の高周波信号線1a,1
bの隙間、すなわちコンタクト11の直下には、制御電
極12が形成されている。この制御電極12の厚さは高
周波信号線1a,1bの厚さよりも薄い。図2に示すス
イッチ本体2は、以上のコンタクト11と支持手段13
と制御電極12とにより構成される。なお、コンタクト
11の下面には、絶縁膜(図示せず)が形成されていて
もよい。
【0015】制御装置5が接続された第1の制御信号線
4は、第1の高周波信号阻止手段3を介して、この制御
電極12に接続されている。ここで、制御装置5は高周
波信号線1a,1bの接続状態を切り換える制御信号を
出力するものである。また、第1の高周波信号阻止手段
3は、高周波信号線1a,1bが接続されているときに
流れる高周波信号RFの通過を阻止するものである。
【0016】したがって、制御装置5から出力された制
御信号は、第1の制御信号線4および第1の高周波信号
阻止手段3を介して、制御電極12に印加される。後述
するように、制御電極12に電圧が印加されるか否かに
よりコンタクト11の変位が制御されるので、制御電極
12はコンタクト11の駆動手段としての機能を有して
いる。
【0017】次に、このマイクロマシンスイッチの動作
を説明する。制御電極12に制御信号として電圧が印加
された場合、例えば正の電圧が印加されると、制御電極
12の表面に正電荷が発生するとともに、対向するコン
タクト11の下面に静電誘導により負電荷が現れ、両者
間の吸引力によりコンタクト11は高周波信号線1a,
1b側に引き寄せられる。コンタクト11の長さが高周
波信号線1a,1bの隙間よりも長いため、コンタクト
11が高周波信号線1a,1bの両方に接触し、高周波
信号線1a,1bがコンタクト11を介して高周波的に
接続される。このとき、高周波信号線1aから1bへ高
周波信号RFが流れるが、第1の高周波信号阻止手段3
により第1の制御信号線4への高周波信号RFの流入は
阻止される。
【0018】一方、制御電極12への正の電圧の印加が
停止されると、吸引力がなくなるので、アーム13bの
復元力によりコンタクト11は元の離間した位置に戻
る。これにより、高周波信号線1a,1bが開放され
る。
【0019】次に、図3〜図7を用いて、図1における
第1の高周波信号阻止手段3の構成例について説明す
る。まず、第1の高周波信号阻止手段3の第1構成例に
ついて説明する。図3はこの第1構成例を示す図であ
り、図3(A)は回路図、図3(B)は平面図である。
第1の高周波信号阻止手段3の第1構成例は、高インピ
ーダンスλ/4線路21と低インピーダンスλ/4線路
22とにより構成されるフィルタ20である。高インピ
ーダンスλ/4線路21は、線路長が約λ/4(λは高
周波信号RFの波長)であり、高周波信号線1a,1b
よりも大きな特性インピーダンスを有している。また、
低インピーダンスλ/4線路22は、線路長が約λ/4
であり、高インピーダンスλ/4線路21よりも小さな
特性インピーダンスを有している。
【0020】これらの線路21,22の特性インピーダ
ンスの値は、高周波信号線1a,1bの特性インピーダ
ンスに応じて決められ、例えば高周波信号線1a,1b
の特性が一般的な50Ωであれば、高インピーダンスλ
/4線路21の特性インピーダンスは概ね70〜200
Ω(すなわち、高周波信号線1a,1bの特性インピー
ダンスの1.4〜4倍)程度、低インピーダンスλ/4
線路22の特性インピーダンスは概ね20〜40Ω(す
なわち、高周波信号線1a,1bの特性インピーダンス
の0.4〜0.8倍)程度であることが望ましい。
【0021】高インピーダンスλ/4線路21の一端は
制御電極12に接続され、他端は低インピーダンスλ/
4線路22の一端に接続される。低インピーダンスλ/
4線路22の他端は開放される。さらに、高インピーダ
ンスλ/4線路21の他端(すなわち、線路21と22
の接続点23)には、高インピーダンスの第1の制御信
号線4が接続される。
【0022】以下、このフィルタ20の動作原理を簡単
に説明する。上述したように、低インピーダンスλ/4
線路22の他端は開放されている。このため、この他端
よりλ/4経た接続点23から低インピーダンスλ/4
線路22側をみたときのインピーダンスは0Ωとなるの
で、接続点23で高周波的に接地されている状態と等価
となる。したがって、この接続点23に第1の制御信号
線4を並列に接続しても、接続点23でのインピーダン
スは0Ωのままであり、高周波の振る舞いに影響を与え
ない。
【0023】さらに、制御電極12は接続点23から線
路長λ/4の高インピーダンスλ/4線路22を経て接
続されているので、制御電極12からフィルタ20側を
みたときのインピーダンスは無限大(∞Ω)となる。し
たがって、制御電極12からフィルタ20側には高周波
は流れないので、高周波的にはフィルタ20と第1の制
御信号線4とがない状態と等価となる。ここで説明した
フィルタ20の構成は、一般にバイアスティーと呼ばれ
ているが、特定の周波数帯のみ遮断するので、一種の帯
域阻止フィルタとして動作する。
【0024】次に、第1の高周波信号阻止手段3の第2
構成例について説明する。図4はこの第2構成例を示す
図であり、図4(A)は回路図、図4(B)は平面図で
ある。第1の高周波信号阻止手段3の第2構成例は、高
インピーダンスλ/4線路31と、キャパシタ32と、
接地33とにより構成されるフィルタ30である。図4
(A)に示すように、高インピーダンスλ/4線路31
の一端は制御電極12に接続され、他端はキャパシタ3
2の一方の電極に接続される。また、このキャパシタ3
2の他方の電極は接地33に接続される。さらに、高イ
ンピーダンスλ/4線路31が接続されるキャパシタ3
2の一方の電極には、第1の制御信号線4が接続され
る。
【0025】キャパシタ32は図4(B)に示すよう
に、前記一方の電極となる電極34と、前記他方の電極
となる接地された電極33aと、電極34,33a間に
介挿された絶縁膜35とにより構成できる。高インピー
ダンスλ/4線路31は、線路長が約λ/4であり、高
周波信号線1a,1bよりも大きな特性インピーダンス
を有している。高インピーダンスλ/4線路31の特性
インピーダンスの最適値は、図3における高インピーダ
ンスλ/4線路21と同様に決められる。
【0026】以下、このフィルタ30の動作原理を簡単
に説明する。キャパシタ32は十分な容量を有してお
り、高インピーダンスλ/4線路31とキャパシタ32
との接続点は高周波的に接地されているのと等価とな
り、インピーダンスは0Ωとなる。したがって、図3の
場合と同様、この接続点に第1の制御信号線4をさらに
接続しても、高周波的には影響がない。さらに、制御電
極12はキャパシタ32から線路長λ/4の高インピー
ダンスλ/4線路31を経て接続されているので、制御
電極12からフィルタ30側をみたときのインピーダン
スは無限大(∞Ω)、つまり制御電極12からフィルタ
30側に高周波信号RFが流れない状態となる。ここで
説明したフィルタ30もバイアスティーの一種であり、
帯域阻止フィルタとして動作する。
【0027】次に、第1の高周波信号阻止手段3の第3
構成例について説明する。図5はこの第3構成例を示す
図であり、図5(A)は回路図、図5(B),(C)は
平面図である。図5(A)に示すように第1の高周波信
号阻止手段3として、インダクタンス素子からなるフィ
ルタ40を使用することもできる。より具体的には、図
5(B)に示すスパイラルインダクタ41、および図5
(C)に示すミアンダラインインダクタ42などを使用
できる。これら誘導性の回路素子は、直流〜低周波数で
は低インピーダンスであるが、高周波数では高インピー
ダンスを示すので、低域通過フィルタとして動作する。
ただし、カットオフ周波数は、高周波信号RFの周波数
よりも低く設定される。
【0028】このような分布定数素子だけでなく、コイ
ルなどの集中定数素子を外付けして利用してもよい。な
お、低域通過フィルタとしては、特性インピーダンスの
異なる線路を多段縦続接続して構成したフィルタなど、
他のタイプのフィルタも利用できる。
【0029】次に、第1の高周波信号阻止手段3の第4
構成例について説明する。図6はこの第4構成例を示す
図であり、図6(A)は回路図、図6(B)は平面図で
ある。図6(A)に示すように、第1の高周波信号阻止
手段3として抵抗素子51を第1の制御信号線4に直列
に挿入して、高周波信号RFの流入を阻止することもで
きる。
【0030】抵抗素子51のインピーダンスの値は、高
周波信号線1a,1bの特性インピーダンスの2倍以上
であればよいが、概ね20倍以上に設定されることが望
ましい。すなわち、高周波信号線1a,1bの特性が一
般的な50Ωであれば、抵抗素子51のインピーダンス
は概ね1kΩ以上に決められる。このように抵抗素子5
1のインピーダンスを決めることにより、高周波信号線
1a,1bと整合がとれなくなるので、第1の制御信号
線4への高周波信号RFの漏洩を抑制できる。
【0031】この抵抗素子51の作成には、例えば真空
蒸着またはスパッタリングにより薄膜抵抗素子を形成す
る方法、半導体n層またはn+ 層を流用する方法などを
利用できる。第1の制御信号線4への高周波信号RFの
漏洩を防止するために図3〜図5に示したフィルタ2
0,30,40を追加するとマイクロマシンスイッチの
全体寸法が大きくなるが、図6に示した抵抗素子51を
利用することにより全体寸法を大きくすることなく上記
の目的を達成できる。なお、図7に示すように抵抗素子
51を第1の制御信号線4に並列に接続(つまり、抵抗
素子51の一端を第1の制御信号線4に接続するととも
に、他端を開放)しても、共振の発生防止には有効であ
る。
【0032】(第2の実施の形態)図8は本発明による
マイクロマシンスイッチの第2の実施の形態の全体構成
を示すブロック図である。また、図9はこのマイクロマ
シンスイッチの一構成例を示す図であり、図9(A)は
回路図、図9(B)は平面図である。図9に示したマイ
クロマシンスイッチは、図3に示したマイクロマシンス
イッチのコンタクト11を、支持手段13′、第2の高
周波信号阻止手段3aとしてのフィルタ20aおよび第
2の制御信号線4aを介して接地したものである。
【0033】支持手段13′は導電性を有する部材、す
なわち導体または半導体で形成されている点を除き、図
2における支持手段13と同じ構成をしている。また、
フィルタ20aは図3におけるフィルタ20と同様の構
成をしており、高インピーダンスλ/4線路21aと低
インピーダンスλ/4線路22aとから構成されてい
る。高インピーダンスλ/4線路21aの一端は支持手
段13′に接続され、他端は低インピーダンスλ/4線
路22aの一端に接続されている。低インピーダンスλ
/4線路22aの他端は開放されている。さらに、高イ
ンピーダンスλ/4線路21aの他端(すなわち、線路
21aと22aの接続点23a)には、接地5aに接続
された第2の制御信号線4aが接続されている。
【0034】このようにしてコンタクト11を接地する
ことにより、制御電極12への制御信号の印加開始時に
はコンタクト11に静電誘導により発生する電荷を素早
く充電でき、制御信号の印加停止時には蓄積された電荷
を素早く放電できる。したがって、マイクロマシンスイ
ッチのスイッチング動作が安定するとともに、スイッチ
ング速度が速くなる。このとき、高周波信号線1a,1
bに流れる高周波信号RFの通過を阻止するフィルタ2
0aが第2の制御信号線4aに接続されているので、高
周波信号線1a,1bから第2の制御信号線4aへ高周
波信号RFは漏洩しない。したがって、挿入損失の増加
や高周波特性の劣化といった問題は生じない。
【0035】なお、コンタクト11と制御信号線4aと
は必ずしも直流的に導通している必要はなく、その間に
キャパシタが接続されていても容量が十分大きければ、
コンタクト11と制御信号線4aとが高周波的に接続さ
れるので、前述の充放電の効果が得られる。
【0036】第2の高周波信号阻止手段3aには、フィ
ルタ20のほか、図4,5に示したフィルタ30,4
0、および図6,7に示した抵抗素子51を利用でき
る。もちろん、第1の高周波信号阻止手段3の構成と第
2の高周波信号阻止手段3aの構成とが異なる組合わせ
であってもよい。ただし、第1,第2の高周波信号阻止
手段3,3aをともにフィルタ30で構成すれば、第
1,第2の高周波信号阻止手段3,3aの構成を簡略化
できる。図10は第1,第2の高周波信号阻止手段3,
3aの両方をフィルタ30で構成したときのマイクロマ
シンスイッチの構成図であり、図10(A)は回路図、
図10(B)は平面図である。
【0037】このマイクロマシンスイッチは、図10
(B)に示すように、図4(B)に示したマイクロマシ
ンスイッチのポストを高インピーダンスλ/4線路31
aで接地電極33aに接続するだけで構成できる。ここ
で、高インピーダンスλ/4線路31aは、制御電極1
2と電極34とを接続する高インピーダンスλ/4線路
31と同様の構成をしている。図10(A)において、
高インピーダンスλ/4線路(第1の高インピーダンス
線路)31と、キャパシタ32と、接地33とにより第
1の高周波信号阻止手段3が構成される。また、高イン
ピーダンスλ/4線路(第2の高インピーダンス線路)
31aと、キャパシタ32と、第1の制御信号線4とに
より第2の高周波信号阻止手段3aが構成される。この
ように第1,第2の高周波信号阻止手段3,3aの間で
構成部品を共用することにより、マイクロマシンスイッ
チを小型化できる。
【0038】以上、図2に示した構成のスイッチ本体2
に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は
第1の制御信号線4または第2の制御信号線4aに高周
波信号阻止手段を挿入することを特徴とするものであ
り、スイッチ本体2は図2の構成に限定されない。以
下、図11〜図14を用いて、スイッチ本体2の他の構
成例について説明する。
【0039】まず、スイッチ本体2の第2構成例につい
て説明する。図11はこの第2構成例を示す図であり、
図11(A)は平面図、図11(B)は図11(A)に
おけるXIB−XIB′線断面を示す断面図、図11(C)は
図11(A)におけるXIC−XIC′線断面を示す断面図、
図11(D)は図11(A)におけるXID−XID′線断面
を示す断面図である。図11に示すように、高周波信号
線1a,1bは僅かな隙間を有して、基板10上に形成
されている。この高周波信号線1a,1bの隙間の上部
空間には、コンタクト61が高周波信号線1a,1bと
接離自在となるよう、支持手段により支持されている。
【0040】支持手段はポスト63aとアーム63bと
絶縁部材63cとにより構成されている。ポスト63a
は高周波信号線1a,1bと離間して、基板10上に形
成されている。アーム63bはポスト63aの側面上部
から、後述する下部電極62の上方までのびており、ア
ーム63bの先端部下面に絶縁部材63cの基部が固定
されている。この絶縁部材63cはアーム63bの先端
部下面から高周波信号線1a,1bの隙間の上方まで延
在しており、この絶縁部材63cの先端部下面にコンタ
クト61が取り付けられている。また、絶縁部材63c
の先端部上面に補強部材64が取り付けられている。
【0041】さらに、高周波信号線1a,1bの隙間と
ポスト63aとの間(すなわち、高周波信号線1a,1
bおよびその隙間の両方と離間して)の基板10上に、
下部電極62が形成されている。そして、下部電極62
と離間して対向するように、上部電極61aが絶縁部材
63cの基部下面に取り付けられている。上部・下部電
極61a,62の厚みは、コンタクト61が高周波信号
線1a,1bに接触したときでも、上部・下部電極61
a,62が接触しないように設定される。図11に示す
スイッチ本体2は、以上のコンタクト61と、支持手段
と、補強部材64と、下部電極62と、上部電極61a
とにより構成される。
【0042】制御信号を印加する第1の制御信号線4は
下部電極62に接続されており、高周波信号RFの通過
を阻止する第1の高周波信号阻止手段3はこの第1の制
御信号線4に接続される。図11では第1の高周波信号
阻止手段3として抵抗素子51が例示されているが、第
1の高周波信号阻止手段3としてフィルタ20,30,
40も使用可能である。
【0043】このような構成において、下部電極62に
制御信号として電圧が印加されると、図2と同じ原理で
下部電極62と上部電極61aとの間に吸引力が発生
し、上部電極61aが下部電極62側に引き寄せられ
る。コンタクト61は、絶縁部材63cにより上部電極
61aと連結されているので、上部電極61aに連動し
て変位する。そして、コンタクト61が高周波信号線1
a,1bの両方に接触すると、高周波信号線1a,1b
が高周波的に接続される。
【0044】一方、下部電極62への電圧の印加が停止
されると、上部・下部電極61,61a間の吸引力がな
くなるので、上部電極61aが元の位置に戻る。これに
連動してコンタクト61も元の離間した位置に戻り、高
周波信号線1a,1bが開放される。このように下部電
極62に制御信号が印加されたときの上部電極61aの
動作によりコンタクト61の変位が制御されるので、上
部電極61aおよび下部電極62はコンタクト61の駆
動手段として機能する。
【0045】また、図11に示すように第2の制御信号
線4aをポスト63aに接続して、下部電極62に制御
信号を印加したとき静電誘導により上部電極61aに発
生する電荷を第2の制御信号線4aを介して充放電する
ようにしてもよい。このとき、ポスト63aおよびアー
ム63bは導電性を有しており、かつ上部電極61aは
このアーム63bに電気的に接続されている必要があ
る。具体的には、図11(C),(D)に示すように上
部電極61aとアーム63bとの間にコンタクト63d
を形成する、または上部電極61aをアーム63bの先
端部上面に配置するなどして、上部電極61aとアーム
63bとを電気的に接続できる。さらに、第2の制御信
号線4aには第2の高周波信号阻止手段3aが接続され
る。この第2の高周波信号阻止手段3aとしては、例示
されている抵抗素子51aのほか、フィルタ20a,3
0a,40aも使用可能である。
【0046】なお、図11では制御信号が下部電極62
に与えられているが、制御信号が上部電極61aに与え
られるように構成してもよい。この場合、第1の制御信
号線4はポスト63aに接続される。ポスト63aおよ
びアーム63bは導電性を有しており、かつ上部電極6
1aはこのアーム63bに電気的に接続されている必要
がある。このとき、静電誘導により下部電極62に発生
する電荷の充放電を行う第2の制御信号線4aを、下部
電極62に接続してもよい。
【0047】次に、スイッチ本体2の第3構成例につい
て説明する。図12はこの第3構成例を示す図であり、
図12(A)は平面図、図12(B)は図12(A)に
おけるXIIB−XIIB′線断面を示す断面図である。図12
に示すように、高周波信号線1a,1bは僅かな隙間を
有して、基板10上に形成されている。高周波信号線1
bの端部には、導電性部材からなるポスト75が形成さ
れている。さらにポスト75の上面には、やはり導電性
部材からなるコンタクト71の基部が固定されている。
このコンタクト71は、ポスト75の上面から高周波信
号線1a端部の上方まで延在している。また、基板10
上の高周波信号線1a,1bの隙間、すなわちコンタク
ト71の直下には、制御電極(駆動手段)72が形成さ
れている。図12に示すスイッチ本体2は、以上のポス
ト75とコンタクト71と制御電極72とにより構成さ
れる。
【0048】制御電極72には制御信号を印加する第1
の制御信号線4が接続されており、さらに高周波信号R
Fの通過を阻止する第1の高周波信号阻止手段3がこの
第1の制御信号線4に接続されている。図12では第1
の高周波信号阻止手段3として抵抗素子51が例示され
ているが、第1の高周波信号阻止手段3としてフィルタ
20,30,40も使用可能である。また、図12に示
すように第2の制御信号線4aを高周波信号線1bに接
続して、制御電極72に制御信号を印加したとき静電誘
導によりコンタクト71に発生する電荷を第2の制御信
号線4aを介して充放電するようにしてもよい。このと
き、第2の制御信号線4aには第2の高周波信号阻止手
段3aが接続される。この第2の高周波信号阻止手段3
aとしては、例示されている抵抗素子51aのほか、フ
ィルタ20a,30a,40aも使用可能である。
【0049】このような構成において、制御電極72に
制御信号として電圧が印加されると、図2と同じ原理で
制御電極72とコンタクト71との間に吸引力が発生す
る。この吸引力によりコンタクト71が基板10側に湾
曲して、コンタクト71の先端が高周波信号線1aの端
部と接触すると、高周波信号線1a,1bが高周波的に
接続される。一方、制御電極72への電圧の印加が停止
されると、吸引力がなくなるのでコンタクト71は元の
離間した位置に戻る。これにより、高周波信号線1a,
1bが開放される。図12の構成では、図2および図1
1のような複雑な形状のコンタクト支持手段が不要であ
る。したがって、マイクロマシンスイッチの構成を簡素
化できる。
【0050】次に、スイッチ本体2の第4構成例につい
て説明する。図13はこの第4構成例の一形態を示す図
であり、図13(A)は回路図、図13(B)は平面
図、図13(C)は図13(B)におけるXIIIC−XIII
C′線断面を示す断面図である。図13に示すように、
高周波信号線1a〜1cが基板上に形成されている。高
周波信号線1aの一端は僅かな隙間をもって高周波信号
線1bと隔てられており、高周波信号線1aの他端はキ
ャパシタ86を介して高周波信号線1cと接続されてい
る。キャパシタ86は高周波信号線1aと1cとの間に
絶縁膜86aを介挿することにより構成されている。
【0051】高周波信号線1bの端部には、導電性部材
からなるポスト85が形成されている。さらにポスト8
5の上面には、やはり導電性部材からなるコンタクト8
1の基部が固定されている。このコンタクト81は、ポ
スト85の上面から高周波信号線1aの一端の上方まで
延在している。コンタクト81の先端部下面には絶縁膜
81aが形成されている。図13に示すスイッチ本体2
は、以上のポスト85とコンタクト81と絶縁膜81a
とキャパシタ86とにより構成される。制御信号を印加
する第1の制御信号線4は、高周波信号RFの通過を阻
止する第1の高周波信号阻止手段3を介して、高周波信
号線1aに接続されている。図13では第1の高周波信
号阻止手段3としてフィルタ20が例示されているが、
第1の高周波信号阻止手段3としてフィルタ30,4
0、抵抗素子51も使用可能である。
【0052】このような構成において、高周波信号線1
aに制御信号として電圧が印加されると、図2と同じ原
理で高周波信号線1aとコンタクト81の対向部分に吸
引力が発生する。この吸引力によりコンタクト81が基
板10側に湾曲して、コンタクト81先端部の絶縁膜が
高周波信号線1aと接触すると、容量結合により高周波
信号線1a,1bが高周波的に接続される。このとき高
周波信号線1cと1aの間も高周波は短絡されるので、
高周波信号線1a〜1cが高周波的に接続される。な
お、絶縁膜81a,86aにより高周波信号線1aは1
b,1cと直流および低周波的に絶縁されているので、
高周波信号線1aに与えられた制御信号が高周波信号線
1b,1cへ漏れることはない。
【0053】一方、高周波信号線1aへの電圧の印加が
停止されると、吸引力がなくなるのでコンタクト81お
よび絶縁膜81aは元の離間した位置に戻る。これによ
り、高周波信号線1a,1bが開放される。このように
高周波信号線1aに電圧が印加されるか否かによりコン
タクト81および絶縁膜81aの変位が制御されるの
で、高周波信号線1aはコンタクト81の駆動手段とし
ての機能を兼ね備えている。図13の構成では図12と
同様に複雑な形状のコンタクト支持手段が不要なので、
マイクロマシンスイッチの構成を簡素化できる。
【0054】また、図14(A)に示すように第2の制
御信号線4aを高周波信号線1bに接続して、高周波信
号線1aに制御信号を印加したとき静電誘導によりコン
タクト81に発生する電荷を第2の制御信号線4aを介
して充放電するようにしてもよい。このとき、第2の制
御信号線4aには第2の高周波信号阻止手段3aが接続
される。この第2の高周波信号阻止手段3aとしては、
例示されている抵抗素子51aのほか、フィルタ20
a,30a,40aも使用可能である。また、図14
(B)に示すように第1,第2の高周波信号阻止手段
3,3aを構成してもよい。なお、図13,14ではコ
ンタクト81の高周波信号線1b側が固定された構造と
なっているが、逆にコンタクト81の高周波信号線1a
側が固定された構造となっていてもよい。
【0055】ところで、本発明によるマイクロマシンス
イッチは、すべての構成を基板10上に形成してもよい
し、構成の一部をチップ化してこれを基板10に搭載・
実装することによりマイクロマシンスイッチを形成して
もよい。ここでチップ化とは、単位回路を半導体プロセ
スなどにより別基板上に多数一括形成して単位回路ごと
に切り出し、さらに基板10に搭載・実装するための加
工を施すことをいう。
【0056】図15はスイッチ本体2をチップ化したも
のを基板10に実装して図3に示したマイクロマシンス
イッチを形成したときの平面図である。チップ90に
は、スイッチ本体2とともに、スイッチの固定接点とな
る高周波信号線1a,1bの端部1aa,1bbが形成
される。一方、基板10上には、高周波信号線1a,1
bの端部を除く部分、高インピーダンスλ/4線路2
1、低インピーダンスλ/4線路22および第1の制御
信号線4が配線されている。この基板10にチップ90
を実装することにより、図3に示したマイクロマシンス
イッチと同等の機能を実現できる。しかも、チップ90
単体の不良検査を実施できるので、マイクロマシンスイ
ッチが使用される回路全体の歩留まりを向上できるとい
う利点もある。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高周波信号線に流れる高周波信号の通過を阻止する第1
の高周波信号阻止手段を第1の制御信号線に接続するこ
とにより、高周波信号線から第1の制御信号線への高周
波信号の漏洩を防止できる。したがって、マイクロマシ
ンスイッチの挿入損失を低減できる。また、第1の制御
信号線から他の高周波信号線への電磁的結合を防止でき
るので、マイクロマシンスイッチが使用される回路の高
周波特性を改善できる。
【0058】また、マイクロマシンスイッチの形態に応
じて、コンタクト、上部電極、下部電極またはコンタク
トが固定されている方の高周波信号線に信号線を接続
し、この信号線を介して電荷の充放電を行う。これによ
り、スイッチング動作が安定するとともに、スイッチン
グ速度が速くなる。このとき、高周波信号線に流れる高
周波信号の通過を阻止する第2の高周波信号阻止手段を
信号線に接続することにより、高周波信号線から信号線
への高周波信号の漏洩を防止できる。したがって、挿入
損失の増加や高周波特性の劣化といった問題は生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるマイクロマシンスイッチの第1
の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 スイッチ本体の第1構成例の斜視図である。
【図3】 第1の高周波信号阻止手段の第1構成例を示
す図である。
【図4】 第1の高周波信号阻止手段の第2構成例を示
す図である。
【図5】 第1の高周波信号阻止手段の第3構成例を示
す図である。
【図6】 第1の高周波信号阻止手段の第4構成例を示
す図である。
【図7】 第1の高周波信号阻止手段の第5構成例を示
す図である。
【図8】 本発明によるマイクロマシンスイッチの第2
の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【図9】 図8に示したマイクロマシンスイッチの一構
成例を示す図である。
【図10】 第1,第2の高周波信号阻止手段の両方を
図4に示したフィルタで構成したときのマイクロマシン
スイッチの構成図である。
【図11】 スイッチ本体の第2構成例を示す図であ
る。
【図12】 スイッチ本体の第3構成例を示す図であ
る。
【図13】 スイッチ本体の第4構成例の一形態を示す
図である。
【図14】 スイッチ本体の第4構成例の他の形態を示
す図である。
【図15】 スイッチ本体をチップ化したものを基板に
実装して図3に示したマイクロマシンスイッチを形成し
たときの平面図である。
【図16】 従来のマイクロマシンスイッチの全体構成
を示すブロック図である。
【図17】 図16におけるスイッチ本体の構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c…高周波信号線、1aa,1bb…端
部、2…スイッチ本体、3…第1の高周波信号阻止手
段、3a…第2の高周波信号阻止手段、4…第1の制御
信号線、4a…第2の制御信号線、5…制御装置、5
a,33…接地、10…基板、11,61,71,81
…コンタクト、12,72…制御電極、13,13′…
支持手段、13a,63a,75,85…ポスト、13
b,63b…アーム、20,20a,30,40…フィ
ルタ、21,21a,31,31a…高インピーダンス
λ/4線路、22,22a…低インピーダンスλ/4線
路、23,23a…接続点、32,86…キャパシタ、
33a,34…電極、35,81a,86a…絶縁膜、
41…スパイラルインダクタ、42…ミアンダラインイ
ンダクタ、51…抵抗素子、61a…上部電極、62…
下部電極、63c…絶縁部材、64…補強部材、90…
チップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 59/00 H01P 1/12 B81B 3/00

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されかつコンタクトを変位
    させることにより2つの高周波信号線の接続状態を切り
    換えるマイクロマシンスイッチにおいて、 制御信号に基づき前記コンタクトを変位させる駆動手段
    と、 前記駆動手段に前記制御信号を与える第1の制御信号線
    と、 前記第1の制御信号線に接続されかつ前記高周波信号線
    に流れる高周波信号の通過を阻止する第1の高周波信号
    阻止手段とを備えることを特徴とするマイクロマシンス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロマシンスイッチ
    において、 前記第1の高周波信号阻止手段は、 一端が前記駆動手段に接続されかつ前記高周波信号の波
    長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の特性インピ
    ーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する高イ
    ンピーダンス線路と、 一端が前記高インピーダンス線路の他端に接続されると
    ともに他端が開放されかつ前記高周波信号の波長の約1
    /4の線路長で前記高インピーダンス線路の特性インピ
    ーダンスよりも小さな特性インピーダンスを有する低イ
    ンピーダンス線路とからなり、 前記第1の制御信号線は、前記高インピーダンス線路の
    他端に接続されていることを特徴とするマイクロマシン
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のマイクロマシンスイッチ
    において、 前記第1の高周波信号阻止手段は、 一端が前記駆動手段に接続されかつ前記高周波信号の波
    長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の特性インピ
    ーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する高イ
    ンピーダンス線路と、 一方の電極が前記高インピーダンス線路の他端に接続さ
    れるとともに他方の電極が接地に接続されたキャパシタ
    とからなり、 前記第1の制御信号線は、前記高インピーダンス線路の
    他端に接続されていることを特徴とするマイクロマシン
    スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のマイクロマシンスイッチ
    において、 前記第1の高周波信号阻止手段は、インダクタンス素子
    からなることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のマイクロマシンスイッチ
    において、 前記第1の高周波信号阻止手段は、前記各高周波信号線
    の特性インピーダンスよりも十分大きなインピーダンス
    を有する抵抗素子からなることを特徴とするマイクロマ
    シンスイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のマイクロマシンスイッチ
    において、 前記抵抗素子は、前記第1の制御信号線に直列に挿入さ
    れていることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のマイクロマシンスイッチ
    において、 前記抵抗素子は、一端が前記第1の制御信号線に接続さ
    れるとともに他端が開放されていることを特徴とするマ
    イクロマシンスイッチ。
  8. 【請求項8】 基板上に形成されかつコンタクトを変位
    させることにより2つの高周波信号線の接続状態を切り
    換えるマイクロマシンスイッチにおいて、 前記コンタクトを支える支持手段と、 制御信号に基づき前記コンタクトを変位させる駆動手段
    と、 前記駆動手段に前記制御信号を与える第1の制御信号線
    と、 前記第1の制御信号線に接続されかつ前記高周波信号線
    に流れる高周波信号の通過を阻止する第1の高周波信号
    阻止手段とを備えることを特徴とするマイクロマシンス
    イッチ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のマイクロマシンスイッチ
    において、 前記駆動手段は、前記各高周波信号線の間における前記
    コンタクトの直下に配置された制御電極からなることを
    特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のマイクロマシンスイッ
    チにおいて、 前記支持手段は、導電性を有しており、 前記制御電極への前記制御信号の印加開始時に前記コン
    タクトに静電誘導により発生する電荷を前記支持手段を
    介して充電するとととに、前記制御電極への前記制御信
    号の印加停止時に前記電荷を前記コンタクトから前記支
    持手段を介して放電する第2の制御信号線と、 前記第2の制御信号線に接続されかつ前記高周波信号線
    に流れる前記高周波信号の通過を阻止する第2の高周波
    信号阻止手段とを備えることを特徴とするマイクロマシ
    ンスイッチ。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のマイクロマシンスイッ
    チにおいて、 前記駆動手段は、 前記各高周波信号線および前記各高周波信号線間の隙間
    の両方と離間する位置に配置された下部電極と、 前記下部電極と離間して対向するように前記支持手段に
    取り付けられた上部電極とからなることを特徴とするマ
    イクロマシンスイッチ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記制御信号は、前記下部電極に与えられることを特徴
    とするマイクロマシンスイッチ。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記支持手段は、前記上部電極と前記コンタクトとの間
    の部分が絶縁性を有しており、 前記下部電極への前記制御信号の印加開始時に前記上部
    電極に静電誘導により発生する電荷を前記支持手段を介
    して充電するとととに、前記下部電極への前記制御信号
    の印加停止時に前記電荷を前記上部電極から前記支持手
    段を介して放電する第2の制御信号線と、 前記第2の制御信号線に接続されかつ前記高周波信号線
    に流れる前記高周波信号の通過を阻止する第2の高周波
    信号阻止手段とを備えることを特徴とするマイクロマシ
    ンスイッチ。
  14. 【請求項14】 請求項10または13記載のマイクロ
    マシンスイッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、 一端が前記支持手段に接続されかつ前記高周波信号の波
    長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の特性インピ
    ーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する高イ
    ンピーダンス線路と、 一端が前記高インピーダンス線路の他端に接続されると
    ともに他端が開放されかつ前記高周波信号の波長の約1
    /4の線路長で前記高インピーダンス線路の特性インピ
    ーダンスよりも小さな特性インピーダンスを有する低イ
    ンピーダンス線路とからなり、 前記第2の制御信号線は、前記高インピーダンス線路の
    他端に接続されていることを特徴とするマイクロマシン
    スイッチ。
  15. 【請求項15】 請求項10または13記載のマイクロ
    マシンスイッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、 一端が前記支持手段に接続されかつ前記高周波信号の波
    長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の特性インピ
    ーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する高イ
    ンピーダンス線路と、 一方の電極が前記高インピーダンス線路の他端に接続さ
    れるとともに他方の電極が接地に接続されたキャパシタ
    とからなり、 前記第2の制御信号線は、前記高インピーダンス線路の
    他端に接続されていることを特徴とするマイクロマシン
    スイッチ。
  16. 【請求項16】 請求項10または13記載のマイクロ
    マシンスイッチにおいて、 前記第1および第2の高周波信号阻止手段は、 一端が前記駆動手段に接続されかつ前記高周波信号の波
    長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の特性インピ
    ーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する第1
    の高インピーダンス線路と、 一端が前記支持手段に接続されかつ前記高周波信号の波
    長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の特性インピ
    ーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する第2
    の高インピーダンス線路と、 一方の電極が前記第1の高インピーダンス線路の他端に
    接続されるとともに他方の電極が前記第2の高インピー
    ダンス線路の他端に接続されたキャパシタとにより構成
    され、 前記第1の高インピーダンス線路の他端は、前記第1の
    制御信号線に接続され、 前記第2の高インピーダンス線路の他端は、接地に接続
    されていることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  17. 【請求項17】 請求項10または13記載のマイクロ
    マシンスイッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、インダクタンス素子
    からなることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  18. 【請求項18】 請求項10または13記載のマイクロ
    マシンスイッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、前記各高周波信号線
    の特性インピーダンスよりも十分大きなインピーダンス
    を有する抵抗素子からなることを特徴とするマイクロマ
    シンスイッチ。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記抵抗素子は、前記第2の制御信号線に直列に挿入さ
    れていることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  20. 【請求項20】 請求項18記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記抵抗素子は、一端が前記第2の制御信号線に接続さ
    れるとともに他端が開放されていることを特徴とするマ
    イクロマシンスイッチ。
  21. 【請求項21】 請求項11記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記支持手段は、前記上部電極と前記コンタクトとの間
    の部分が絶縁性を有しており、 前記制御信号は、前記上部電極に与えられることを特徴
    とするマイクロマシンスイッチ。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記上部電極への前記制御信号の印加開始時に前記下部
    電極に静電誘導により発生する電荷を充電するととと
    に、前記上部電極への前記制御信号の印加停止時に前記
    電荷を前記下部電極から放電する第2の制御信号線と、 前記第2の制御信号線に接続されかつ前記高周波信号線
    に流れる前記高周波信号の通過を阻止する第2の高周波
    信号阻止手段とを備えることを特徴とするマイクロマシ
    ンスイッチ。
  23. 【請求項23】 基板上に形成されかつコンタクトを変
    位させることにより2つの高周波信号線の接続状態を切
    り換えるマイクロマシンスイッチにおいて、 前記各高周波信号線の間における前記コンタクトの直下
    に配置されかつ制御信号に基づき前記コンタクトを変位
    させる制御電極と、 前記制御電極に前記制御信号を与える第1の制御信号線
    と、 前記第1の制御信号線に接続されかつ前記高周波信号線
    に流れる高周波信号の通過を阻止する第1の高周波信号
    阻止手段とを備え、 前記コンタクトは、一方の前記高周波信号線の端部から
    他方の前記高周波信号線の上方まで延在していることを
    特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  24. 【請求項24】 請求項23記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記制御電極への前記制御信号の印加開始時に前記コン
    タクトに静電誘導により発生する電荷を前記一方の高周
    波信号線を介して充電するとととに、前記制御電極への
    前記制御信号の印加停止時に前記電荷を前記コンタクト
    から前記一方の高周波信号線を介して放電する第2の制
    御信号線と、 前記第2の制御信号線に接続されかつ前記高周波信号線
    に流れる前記高周波信号の通過を阻止する第2の高周波
    信号阻止手段とを備えることを特徴とするマイクロマシ
    ンスイッチ。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、 一端が前記一方の高周波信号線に接続されかつ前記高周
    波信号の波長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の
    特性インピーダンスよりも大きな特性インピーダンスを
    有する高インピーダンス線路と、 一端が前記高インピーダンス線路の他端に接続されると
    ともに他端が開放されかつ前記高周波信号の波長の約1
    /4の線路長で前記高インピーダンス線路の特性インピ
    ーダンスよりも小さな特性インピーダンスを有する低イ
    ンピーダンス線路とからなり、 前記第2の制御信号線は、前記高インピーダンス線路の
    他端に接続されていることを特徴とするマイクロマシン
    スイッチ。
  26. 【請求項26】 請求項24記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、 一端が前記一方の高周波信号線に接続されかつ前記高周
    波信号の波長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の
    特性インピーダンスよりも大きな特性インピーダンスを
    有する高インピーダンス線路と、 一方の電極が前記高インピーダンス線路の他端に接続さ
    れるとともに他方の電極が接地に接続されたキャパシタ
    とからなり、 前記第2の制御信号線は、前記高インピーダンス線路の
    他端に接続されていることを特徴とするマイクロマシン
    スイッチ。
  27. 【請求項27】 請求項24記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記第1および第2の高周波信号阻止手段は、 一端が前記駆動手段に接続されかつ前記高周波信号の波
    長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の特性インピ
    ーダンスよりも大きな特性インピーダンスを有する第1
    の高インピーダンス線路と、 一端が前記一方の高周波信号線に接続されかつ前記高周
    波信号の波長の約1/4の線路長で前記高周波信号線の
    特性インピーダンスよりも大きな特性インピーダンスを
    有する第2の高インピーダンス線路と、 一方の電極が前記第1の高インピーダンス線路の他端に
    接続されるとともに他方の電極が前記第2の高インピー
    ダンス線路の他端に接続されたキャパシタとにより構成
    され、 前記第1の高インピーダンス線路の他端は、前記第1の
    制御信号線に接続され、 前記第2の高インピーダンス線路の他端は、接地に接続
    されていることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  28. 【請求項28】 請求項24記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、インダクタンス素子
    からなることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  29. 【請求項29】 請求項24記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記第2の高周波信号阻止手段は、前記各高周波信号線
    の特性インピーダンスよりも十分大きなインピーダンス
    を有する抵抗素子からなることを特徴とするマイクロマ
    シンスイッチ。
  30. 【請求項30】 請求項29記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記抵抗素子は、前記第2の制御信号線に直列に挿入さ
    れていることを特徴とするマイクロマシンスイッチ。
  31. 【請求項31】 請求項29記載のマイクロマシンスイ
    ッチにおいて、 前記抵抗素子は、一端が前記第2の制御信号線に接続さ
    れるとともに他端が開放されていることを特徴とするマ
    イクロマシンスイッチ。
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