JPH1174705A - マイクロ波回路 - Google Patents

マイクロ波回路

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JPH1174705A
JPH1174705A JP23451097A JP23451097A JPH1174705A JP H1174705 A JPH1174705 A JP H1174705A JP 23451097 A JP23451097 A JP 23451097A JP 23451097 A JP23451097 A JP 23451097A JP H1174705 A JPH1174705 A JP H1174705A
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JP
Japan
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thin film
film resistor
dielectric substrate
wiring means
microwave circuit
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JP23451097A
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Hironori Fujishiro
博記 藤代
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミリ波で動作させることができるマイクロ波
回路を提供する。 【解決手段】 誘電体基板101の表面に形成された導
体線路102と、導体線路102と接するように誘電体
基板101の表面に形成された薄膜抵抗103と、この
薄膜抵抗103を介して導体線路102と導通するよう
に形成されたヴィアホール受けパット106および導電
性部材105と、誘電体基板101の裏面に形成された
下部接地導体107とからなるマイクロストリップライ
ン構造の終端回路を備えたマイクロ波回路において、薄
膜抵抗103の幅Wt を導体線路102の幅Wm よりも
大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波回路
に関するものであり、より詳細には、薄膜抵抗を用いて
導体線路の抵抗を設定する構造を備えたマイクロ波回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロ波回路の主流は、導波管
を用いた回路素子で構成したもの(いわゆる立体回路)
から、誘電体基板上に形成した分布定数線路を用いたも
の(いわゆる平面回路)で構成したマイクロ波集積回路
(MIC;Microwave Integrated Circuit)へと移行し
ている。さらに、今日では、GaAs等で形成した基板
上にマッチング回路などの受動回路と電界効果トランジ
スタなどの能動素子とを同時に作り込んだモノリシック
マイクロ波集積回路(MMIC;Monolithic Microwave
Integrated Circuit )の開発も進められている。
【0003】これらのマイクロ波回路(MIC、MMI
C)において、信号線の電気的な接地を行う場合には、
一般に、ヴィアホールと呼ばれる貫通孔を基板に形成
し、このヴィアホール内に埋設した導電性部材によって
信号線と誘電体基板等の裏面に形成された下部接地導体
とを導通させることによって、マイクロストリップライ
ンを構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ヴィアホールを用いて
マイクロストリップラインを接地する場合、このマイク
ロストリップラインを構成する信号線とヴィアホール中
の導電性部材との間に薄膜抵抗を介在させることによっ
て、マイクロストリップラインの終端部の抵抗を設定す
ることがある。
【0005】図11は、薄膜抵抗を用いてマイクロスト
リップラインの終端部の抵抗を設定するための構造を概
念的に示す斜視図である。
【0006】同図に示したように、誘電体基板1101
の表面には、マクロストリップラインを構成する導体線
路1102と、この導体線路1102と接するように設
けられた薄膜抵抗1103とが形成されている。また、
誘電体基板1101にはヴィアホール1104が形成さ
れており、このヴィアホール1104には導電性部材1
105が埋設されている。そして、誘電体基板1101
の表面には、この導電性部材1105および薄膜抵抗1
103と接するように、ヴィアホール受けパット110
6が形成されている。一方、誘電体基板1101の裏面
には、導電性部材1105と接するように、下部接地導
体1107が、全面に形成されている。
【0007】このような構造により、マイクロストリッ
プラインの終端部の抵抗(すなわち薄膜抵抗1103の
抵抗値)を、例えば50Ωに設定することができる。
【0008】ここで、終端抵抗は、電源抵抗と一致させ
ることが望ましい。これらの抵抗を一致させることによ
り、マイクロストリップラインの反射特性を向上させて
グランドへの電荷放出を効率よく行うことができるから
である。一方、これらの抵抗が一致しない場合には、両
抵抗の差に応じて反射特性が増大し、この増大に伴って
グランドへの電荷放出の効率は悪化する。
【0009】以下、図11に示したような構造を、「終
端回路」と記す。
【0010】しかしながら、図11に示したような構造
の終端回路では、薄膜抵抗1103の直流抵抗をほぼ一
致させたような場合でも、マイクロストリップラインを
流れるマイクロ波の周波数に応じて薄膜抵抗1103の
抵抗値(実効値)が変動してしまうという欠点があっ
た。これは、マイクロ波回路を高い周波数で動作させよ
うとすると、導電性部材1105のインダクタンス成分
や、この導電性部材1105の端部から薄膜抵抗110
3までの間の領域のインダクタンスが大きくなるからで
ある。特に、30GHz以上の周波数(すなわちミリ
波)でマイクロ波回路を動作させる場合には、この終端
抵抗が非常に大きくなり、反射特性の悪化が無視できな
いものとなる。
【0011】図12は、図11に示した50Ωの終端回
路における反射特性S11(後述の式(4)参照)の周波
数依存性をシミュレーションにより求めた結果を示すグ
ラフである。同図において、縦軸は反射特性S11[d
B]を示し、横軸は信号周波数[Hz]を示している。
なお、このグラフは、図11において、誘電体基板11
01の厚さを0.127mm、この誘電体基板1101
の誘電率を9.8、導体線路1102の幅を0.13m
m、薄膜抵抗1103の寸法を0.13mm×0.13
mm、この薄膜抵抗1103のシート抵抗を50Ω/
□、ヴィアホール1104の直径を0.15mm、ヴィ
アホール受けパット1106の寸法を0.25mm×
0.25mmとした場合を示している。
【0012】このグラフからわかるように、10GHz
以下の周波数帯では、反射特性S11は−20dB以下に
抑えられており、これにより薄膜抵抗1103の抵抗値
はほぼ50Ωとなっている。これは、10GHz以下の
周波数帯では、導電性部材1105のインダクタンス成
分や、この導電性部材1106の端部から薄膜抵抗11
03までの間の領域のインダクタンスが小さいためであ
る。
【0013】これに対して、信号周波数が大きくなる
と、上述のインダクタンス成分やインダクタンスが増大
するので薄膜抵抗1103の抵抗値が増大し、従って反
射特性S11も上昇する。例えば、信号周波数が60GH
zのときは反射抵抗が−10.9dBまで上昇し、この
終端回路で信号が反射してしまう。
【0014】このように、従来のマイクロ波回路に設け
られた50Ω終端回路では、例えばミリ波のような高周
波数信号を使用する場合には薄膜抵抗1103の抵抗値
の変動が激しいために満足な反射特性S11を得ることが
できなかった。このため、従来のマイクロ波回路は、ミ
リ波のような高周波数帯で使用することが困難であっ
た。
【0015】このような理由により、従来から、非常に
高い周波数帯でも動作させることができるマイクロ波回
路の登場が嘱望されていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)第1の発明に係るマイクロ波回路は、第1の誘電
体基板の表面に形成された第1の配線手段と、この第1
の配線手段と接するように第1の誘電体基板の表面に形
成された薄膜抵抗と、この薄膜抵抗を介して第1の配線
手段と導通するように形成された第2の配線手段と、第
1の誘電体基板の裏面に形成された下部接地導体とを備
えたマイクロ波回路に関するものである。
【0017】そして、薄膜抵抗の幅が、第1の配線手段
の幅よりも大きいことを特徴とする。
【0018】このような構成によれば、薄膜抵抗と下部
接地導体との間に寄生する並列容量のサセプタンスによ
って、第2の配線手段に起因して発生する寄生インダク
タンスの影響を打ち消すことができるので、非常に高い
周波数帯でもマイクロ波回路を動作させることが可能と
なる。
【0019】(2)第2の発明に係るマイクロ波回路
は、第1の誘電体基板の表面に形成された第1の配線手
段と、この導体線路と接するように第1の誘電体基板の
表面に形成された薄膜抵抗と、この薄膜抵抗を介して第
1の配線手段と導通するように形成された第2の配線手
段と、第1の誘電体基板の裏面に形成された下部接地導
体とを備えたマイクロ波回路に関するものである。
【0020】そして、配線抵抗の側面の一方または両方
と対向するように、この側面と所定の間隔を隔てて形成
された、一個または二個の側部接地導体をさらに備えた
ことを特徴とする。
【0021】このような構成によれば、側部接地導体と
下部接地導体との間に寄生する並列容量のサセプタンス
によって、第2の配線手段に起因して発生する寄生イン
ダクタンスの影響を打ち消すことができるので、非常に
高い周波数帯でもマイクロ波回路を動作させることが可
能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分
の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解でき
る程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説
明する数値的条件は単なる例示にすぎないことを理解さ
れたい。
【0023】第1の実施の形態 まず、第1の実施の形態として、第1の発明の実施の形
態について、図1〜図3を用いて説明する。
【0024】図1および図2は、この実施の形態のマイ
クロ波回路に係る終端回路のマイクロストリップライン
構造を概念的に示すものであり、図1は斜視図、図2は
平面図である。
【0025】図1および図2に示したように、誘電体基
板101の表面には、第1の配線手段としての導体線路
102(線幅をWm とする)が形成されている。
【0026】また、この誘電体基板101の表面には、
導体線路102と接するように、幅Wt ×長さLt の薄
膜抵抗103が形成されている。ここで、この薄膜抵抗
103の幅Wt は、導体線路102よりも幅広に、すな
わちWt >Wm となるように形成されている。そして、
この薄膜抵抗103の幅は、後述するように、この薄膜
抵抗103の並列容量によって、ヴィアホール104お
よびヴィアホール受けパット106からなる配線に起因
して発生する寄生リアクタンスが打ち消されるように決
定されている。また、かかる薄膜抵抗103は、この終
端回路における終端抵抗の設定値よりも小さい直流抵抗
値を有するように形成されている。
【0027】誘電体基板101には、この誘電体基板1
01の表面側から裏面側に貫通させて、ヴィアホール1
04が形成されている。そして、このヴィアホール10
4には、導電性部材105が埋設されている。また、誘
電体基板101の表面には、この導電性部材105およ
び薄膜抵抗103と接するように、ヴィアホール受けパ
ット106が形成されている。なお、これらの各部10
4,105,106が、この発明の第2の配線手段を構
成している。
【0028】一方、誘電体基板101の裏面には、下部
接地導体107が、全面に形成されている。上述の導電
性部材105は、この下部接地導体107と接するよう
に形成されている。なお、かかる下部接地導体107
は、図示しない導通手段により、接地されている。
【0029】次に、図1および図2に示した終端回路の
動作原理について説明する。
【0030】上述したように、終端回路では、ヴィアホ
ール104およびヴィアホール受けパット106からな
る配線によって、寄生インピーダンスZp が発生する。
そして、この寄生インピーダンスZp に起因する反射特
性の悪化が、マイクロ波回路を高周波信号で動作させる
ことを困難にしている(図12参照)。
【0031】一方、この実施の形態に係る終端回路で
は、薄膜抵抗103の幅Wt を導体線路102よりも幅
広に形成しているため、薄膜抵抗103と下部接地導体
107との間には、導電性部材105およびヴィアホー
ル受けパット106と並列に、寄生容量が発生する。こ
こで、この寄生容量のサセプタンスGt (すなわちアド
ミタンスの虚数部)は、下式(1)で近似的に示され
る。
【0032】
【数1】
【0033】なお、上式(1)において、Wt は薄膜抵
抗103の幅、zは特性インピーダンス、λg は所望の
帯域の中心周波数における波長である。
【0034】この実施の形態では、この寄生インピーダ
ンスZp のリアクタンスXp が上述のサセプタンスGt
によって打ち消されるように、薄膜抵抗103の幅をW
t を決定する。これにより、この寄生インピーダンスZ
p は、マイクロ波回路の信号周波数が低いときは下式
(2)で与えられる直流抵抗値RDCに等しくなり、信号
周波数が高いときはリアクタンスXp とサセプタンスG
t との相互作用によって所定の抵抗値RHF(RHF
DC)にインピーダンス変換される。
【0035】
【数2】
【0036】従って、薄膜抵抗103の抵抗の設定値を
L とすると、直流から高周波までの広い周波数範囲で
L に近い抵抗値を得るためには、下式(3)が成立す
るように、この薄膜抵抗103の直流抵抗値RDCをRL
よりも小さく設定すればよい。
【0037】
【数3】
【0038】また、所望の周波数範囲でRL に近い抵抗
値を得るためには、直流抵抗値RDCだけでなく、薄膜抵
抗103の幅Wt および長さLt も同時に最適化するこ
とが望ましい。
【0039】図3は、図1および図2に示した終端回路
における反射特性S11の周波数依存性をシミュレーショ
ンにより求めた結果を示すグラフである。同図におい
て、縦軸は反射特性S11[dB]を示し、横軸は信号周
波数[GHz]を示している。
【0040】ここでは、薄膜抵抗103の抵抗の設定値
を、RL =50Ωとした。
【0041】なお、この実施の形態に係る終端回路の反
射特性S11は、下式(4)で与えられる。ここで、zl
は負荷インピーダンスであり、この実施の形態では終端
抵抗の現実の値がこれに相当する。また、z0 は特性イ
ンピーダンスであり、この実施の形態では終端抵抗の設
定値(RL =50Ω)がこれに相当する。
【0042】
【数4】
【0043】また、このグラフは、図1および図2にお
いて、誘電体基板101の厚さをTs =0.127m
m、この誘電体基板101の誘電率をεr =9.8、導
体線路102の幅をWm =0.13mm、薄膜抵抗10
3の幅をWt =0.64mm、薄膜抵抗103の長さを
t =0.05mm、この薄膜抵抗103のシート抵抗
をR□=550Ω/□、ヴィアホール104の直径を
0.15mm、ヴィアホール受けパット106の幅をW
p =0.25mm、ヴィアホール受けパット106の長
さをLp =0.25mmとした場合を示している。
【0044】なお、Wt =0.64mm、Lt =0.0
5mm、R□=550Ω/□を上式(2)に代入するこ
とにより、薄膜抵抗103の直流抵抗値はRDC=43Ω
となる。
【0045】このグラフからわかるように、信号が直流
または低周波の場合は、反射特性S11が、従来の終端回
路の場合(図12参照)よりも大きくなる。これは、こ
の実施の形態に係る終端回路では、直流および低周波数
領域の抵抗値(≒43Ω)が従来の終端回路の場合(≒
50Ω)よりも小さくなるためである。
【0046】一方、信号が高周波(15〜90GHz)
の場合は、反射特性S11は、従来の場合よりも低減さ
れ、特に信号周波数が65GHz程度までは−20dB
以下に抑えられる。例えば、従来の終端回路では信号周
波数が65GHzのときの反射特性はS11=−10.9
dBであるのに対し、この実施の形態ではS11=−2
1.7dBとなる。これは、この実施の形態に係る終端
回路では、信号周波数が高くなるに従ってヴィアホール
104およびヴィアホール受けパット106に起因する
寄生リアクタンスが増加しても、この周波数の増加に従
って薄膜抵抗103の並列容量も増加するからである。
すなわち、この実施の形態の終端回路によれば、かかる
並列容量のサセプタンスGt によって寄生リアクタンス
が打ち消され、このため薄膜抵抗103の抵抗値RL
50Ω近傍に抑えることができるからである。
【0047】このように、この実施の形態に係るマイク
ロ波回路では、高周波信号を使用することに伴う終端回
路の抵抗値RL の増大を抑制することができ、これによ
り反射特性の悪化を抑制することができる。従って、例
えばミリ波のような高周波数の信号を使用した場合で
も、マイクロ波回路を動作させることができる。
【0048】第2の実施の形態 次に、第2の実施の形態として、第1の発明の他の実施
の形態について、図4を用いて説明する。この実施の形
態は、2個の誘電体基板を用いた点が、上述の第1の実
施の形態と異なる。
【0049】図4は、この実施の形態のマイクロ波回路
に係る終端回路を構造を概念的に示す斜視図である。
【0050】図4に示したように、誘電体基板401
は、表面に形成された導体線路403と、この導体線路
403に接するように形成された薄膜抵抗404と、こ
の薄膜抵抗404に接するように形成されたヴィアホー
ル受けパット405とを有している。そして、この誘電
体基板401には、表面どうしが密接するように、誘電
体基板402が接合されている。ここで、上述の第1の
実施の形態の場合と同様、薄膜抵抗404の幅は、導体
線路403の幅よりも幅広に形成されている。
【0051】また、これらの誘電体基板401,402
には、両基板401,402を貫通するように、ヴィア
ホール406が形成されている。さらに、このヴィアホ
ール406内には、導電性部材407が埋設されてい
る。
【0052】そして、誘電体基板401の下面には下部
接地導体408としての導電性薄膜が、誘電体基板40
2の上面には上部接地導体409としての導電性薄膜
が、それぞれ形成されている。
【0053】このような終端回路によれば、上述の第1
の実施の形態の場合と同様、薄膜抵抗404の幅を導体
線路403の幅よりも幅広に形成しているので、薄膜抵
抗404と下部接地導体408との間に寄生容量を発生
させることができる。従って、かかる並列容量のサセプ
タンスGt によって、ヴィアホール406およびヴィア
ホール受けパット405に起因して発生した寄生リアク
タンスを打ち消すことができるので、終端回路の抵抗値
L の増大を抑制することができ、これにより高周波数
の信号でマイクロ波回路を動作させることが可能とな
る。
【0054】また、この実施の形態によれば、2個の誘
電体基板401,402を接合させた構造となっている
ので、マイクロストリップラインで生成される電界が外
部に漏れて他の回路に悪影響を与えたり、マイクロスト
リップラインが外部の電気的な擾乱の影響を受けたりす
ることを防止する上で有効である。
【0055】第3の実施の形態 次に、第3の実施の形態として、第1の発明の他の実施
の形態について、図5を用いて説明する。この実施の形
態は、第2の配線手段として導体線路を用いた点が、上
述の第1の実施の形態と異なる。
【0056】図5は、この実施の形態のマイクロ波回路
に係る終端回路を構造を概念的に示す斜視図である。
【0057】図5に示したように、誘電体基板501
は、表面に形成された導体線路502と、この導体線路
502に接するように形成された薄膜抵抗503と、こ
の薄膜抵抗503に接するように形成された導体線路5
04とを有している。ここで、薄膜抵抗503は、導体
線路502,504よりも幅広に形成されている。
【0058】一方、誘電体基板501の下面には下部接
地導体505としての導電性薄膜が形成されている。
【0059】このような終端回路によれば、薄膜抵抗5
03の幅を導体線路502,504の幅よりも幅広に形
成しているので、薄膜抵抗503と下部接地導体505
との間に寄生容量を発生させることができる。そして、
これにより、薄膜抵抗503によって抵抗素子を構成す
るとともに、マッチング回路等の分布定数回路の一部を
構成することができ、従ってマイクロ回路の構造を単純
化することができる。
【0060】第4の実施の形態 次に、第4の実施の形態として、第2の発明の実施の形
態について、図6〜図8を用いて説明する。
【0061】図6および図7は、この実施の形態のマイ
クロ波回路に係る終端回路のマイクロストリップライン
構造を概念的に示すものであり、図6は斜視図、図7は
平面図である。
【0062】図6および図7に示したように、誘電体基
板601の表面には、第1の配線手段としての導体線路
602(線幅をWm とする)が形成されている。
【0063】また、この誘電体基板601の表面には、
導体線路602と接するように、幅Wm (すなわち導体
線路の幅と同じ幅)の薄膜抵抗603が形成されてい
る。
【0064】誘電体基板601には、この誘電体基板6
01の表面側から裏面側に貫通させて、ヴィアホール6
04が形成されている。そして、このヴィアホール60
4には、導電性部材605が埋設されている。また、誘
電体基板601の表面には、この導電性部材605およ
び薄膜抵抗603と接するように、ヴィアホール受けパ
ット606が形成されている。これらの各部604,6
05,606が、この発明の第2の配線手段を構成して
いる。
【0065】さらに、誘電体基板601には、表面側か
ら裏面側に貫通させて、ヴィアホール611,621が
形成されている。このヴィアホール611,621に
は、それぞれ、導電性部材612,622が埋設されて
いる。そして、誘電体基板601の表面には、この導電
性部材612,622と接するように、ヴィアホール受
けパット613,623が形成されている。これらのヴ
ィアホール受けパット613,623は、上述のヴィア
ホール受けパット606と一体に形成されている。ここ
で、ヴィアホール受けパット613,623は、所定の
間隔Ws だけ隔てて、薄膜抵抗603の側面と平行に配
置されている。なお、これらの各部611,612,6
13および各部621,622,623は、それぞれ、
この発明の側部接地導体610,620を構成してい
る。
【0066】また、誘電体基板601の裏面には、下部
接地導体607が、全面に形成されている。上述の導電
性部材605,612,622は、それぞれ、この下部
接地導体607と接するように形成されている。なお、
かかる下部接地導体607は、図示しない導通手段によ
り、接地される。
【0067】次に、図6および図7に示した終端回路の
動作原理について説明する。
【0068】上述したように、この終端回路では、2個
の側部接地導体610,620を設けている。これによ
り、薄膜抵抗603の特性インピーダンス(虚数部を含
む)は、この薄膜抵抗603の抵抗の設定値RL (ここ
では50Ωとする)よりも大きくなる。このときの特性
インピーダンスの上昇は、ヴィアホール受けパット61
3,623と側部接地導体610との間隔Ws が短くな
るほど顕著である。そして、この特性インピーダンスの
増加により、薄膜抵抗603と下部接地導体607との
間には、導電性部材605およびヴィアホール受けパッ
ト606と並列な寄生容量が発生する。この寄生容量の
値Ct は、下式(5)で近似的に示される。
【0069】
【数5】
【0070】なお、上式(5)において、zは薄膜抵抗
603の特性インピーダンス、Vgは薄膜抵抗603の
位相速度、z0 はマイクロストリップラインの特性イン
ピーダンス、Vg0はマイクロストリップラインの位相速
度である。
【0071】従って、この寄生容量ののサセプタンスG
t は、下式(6)で与えられる。
【0072】
【数6】
【0073】この実施の形態では、ヴィアホール604
およびヴィアホール受けパット606からなる配線によ
って生じる寄生インピーダンスZp のリアクタンスXp
が上述のサセプタンスGt によって打ち消されるよう
に、ヴィアホール受けパット613,623と側部接地
導体610との間隔Ws を決定する。また、薄膜抵抗6
03のシート抵抗値R□を、この薄膜抵抗603の直流
抵抗値RDCが上式(3)で与えられる値とほぼ一致する
ように決定する。
【0074】また、所望の周波数範囲でRL に近い抵抗
値を得るためには、これらの値Ws,R□だけでなく、
薄膜抵抗603の幅Wm および長さLt も同時に最適化
することが望ましい。
【0075】図8は、図6および図7に示した終端回路
における反射特性S11の周波数依存性をシミュレーショ
ンにより求めた結果を示すグラフである。同図におい
て、縦軸は反射特性S11[dB]を示し、横軸は信号周
波数[GHz]を示している。
【0076】ここでは、薄膜抵抗603の抵抗の設定値
を、RL =50Ωとした。
【0077】また、このグラフは、図6および図7にお
いて、誘電体基板601の厚さをTs =0.127m
m、この誘電体基板601の誘電率をεr =9.8、導
体線路602の幅および薄膜抵抗603の幅をWm =W
t =0.13mm、薄膜抵抗603の長さをLt =0.
13mm、この薄膜抵抗603のシート抵抗をR□=4
2Ω/□(従ってRDC=42Ω)、ヴィアホール604
の直径を0.15mm、ヴィアホール受けパット606
の幅をWp =0.25mm、ヴィアホール受けパット6
06の長さをLp =0.25mmとした場合を示してい
る。
【0078】このグラフからわかるように、信号が直流
または低周波の場合は、反射特性S11が、従来の終端回
路の場合(図12参照)よりも大きくなる。これは、こ
の実施の形態に係る終端回路では、直流および低周波数
領域の抵抗値(=42Ω)が従来の終端回路の場合(=
50Ω)よりも小さくなるためである。
【0079】一方、信号が高周波(約18GHz)の場
合は、反射特性S11は、従来の場合よりも低減され、特
に信号周波数が65GHz程度までは−20dB以下に
抑えられる。例えば、従来の終端回路では信号周波数が
65GHzのときの反射特性はS11=−10.9dBで
あるのに対し、この実施の形態ではS11=−21.5d
Bとなる。これは、この実施の形態に係る終端回路で
は、信号周波数が高くなるに従ってヴィアホール604
およびヴィアホール受けパット606に起因する寄生リ
アクタンスが増加しても、この周波数の増加に従って薄
膜抵抗603の並列容量も増加するからである。すなわ
ち、この実施の形態の終端回路によれば、かかる並列容
量のサセプタンスGt によって寄生リアクタンスが打ち
消され、このため薄膜抵抗603の抵抗値RL を50Ω
近傍に抑えることができるからである。
【0080】このように、この実施の形態に係るマイク
ロ波回路によっても、上述の各実施の形態の場合と同
様、高周波信号を使用することに伴う終端回路の抵抗値
L の増大を抑制することができる。従って、例えばミ
リ波のような高周波数の信号を使用した場合でも、マイ
クロ波回路を動作させることができる。
【0081】また、この実施の形態では、上述の各実施
の形態で用いたような幅の広い薄膜抵抗を設ける必要が
ないので、かかる薄膜抵抗をシート抵抗が高くなるよう
に形成する必要が無く、従って作製が容易である。
【0082】なお、この実施の形態では、2個の側部接
地導体610,620を設けることとしたが、一方の側
部接地導体のみを設けることとしてもよい。
【0083】第5の実施の形態 次に、第5の実施の形態として、第2の発明の他の実施
の形態について、図9を用いて説明する。この実施の形
態は、2個の誘電体基板を用いた点が、上述の第4の実
施の形態と異なる。
【0084】図9は、この実施の形態のマイクロ波回路
に係る終端回路を構造を概念的に示す斜視図である。
【0085】図9に示したように、誘電体基板901
は、表面に形成された導体線路903と、この導体線路
903に接するように形成された薄膜抵抗904と、こ
の薄膜抵抗904に接するように形成されたヴィアホー
ル受けパット905と、距離Ws だけ隔てて薄膜抵抗9
04と平行に形成されたヴィアホール受けパット91
3,923とを有している。そして、この誘電体基板9
01には、表面どうしが密接するように、誘電体基板9
02が接合されている。
【0086】また、これらの誘電体基板901,902
には、両基板901,902を貫通するように形成され
たヴィアホール906と、このヴィアホール906に埋
設された導電性部材907とが設けられている。
【0087】さらに、これらの誘電体基板901,90
2には、ヴィアホール911,921と、このヴィアホ
ール911,921に埋設された導電性部材912,9
22とが設けられている。これらの各部911,91
2,921,922と、ヴィアホール受けパット91
3,923とにより、2個の側部接地導体910,92
0が構成されている。
【0088】一方、誘電体基板901の下面には下部接
地導体908としての導電性薄膜が、誘電体基板902
の上面には上部接地導体909としての導電性薄膜が、
それぞれ形成されている。
【0089】このような終端回路によれば、上述の第4
の実施の形態の場合と同様、側部接地導体910,92
0を設けたので、薄膜抵抗904と下部接地導体907
との間に寄生容量を発生させることができる。従って、
かかる並列容量のサセプタンスGt によって、ヴィアホ
ール906およびヴィアホール受けパット905に起因
して発生した寄生リアクタンスを打ち消すことができる
ので、終端回路の抵抗値RL の増大を抑制することがで
き、これにより高周波数の信号でマイクロ波回路を動作
させることが可能となる。
【0090】また、上述の第4の実施の形態と同様、幅
の広い薄膜抵抗を設ける必要がないので、かかる薄膜抵
抗をシート抵抗が高くなるように形成する必要が無く、
従って作製が容易である。
【0091】さらに、この実施の形態によれば、2個の
誘電体基板901,902を接合させた構造となってい
るので、マイクロストリップラインで生成された電界が
外部に漏れて他の回路に悪影響を与えたり、マイクロス
トリップラインが外部の電気的な擾乱の影響を受けたり
することを防止する上で有効である。
【0092】なお、この実施の形態でも、上述の第4の
実施の形態と同様、2個の側部接地導体910,920
を設けることとしたが、一方の側部接地導体のみを設け
ることとしてもよい。
【0093】第6の実施の形態 次に、第6の実施の形態として、第2の発明の他の実施
の形態について、図10を用いて説明する。この実施の
形態は、第2の配線手段として導体線路を用いた点が、
上述の第4の実施の形態と異なる。
【0094】図10は、この実施の形態のマイクロ波回
路に係る終端回路を構造を概念的に示す斜視図である。
【0095】図10に示したように、誘電体基板100
1は、表面に形成された導体線路1002と、この導体
線路1002に接するように形成された薄膜抵抗100
3と、この薄膜抵抗1003に接するように形成された
導体線路1004とを有している。
【0096】さらに、この終端回路は、この誘電体基板
に形成されたヴィアホール1011,1021と、これ
らのヴィアホール1011,1021内に埋設された導
電性部材1012,1022と、これらの導電性部材1
012,1022と接するように誘電体基板1001上
に形成されたヴィアホール受けパット1013,102
3とを有している。そして、これらの各部1011〜1
013,1021〜1023により、側部接地導体10
10,1020が構成されている。
【0097】一方、誘電体基板1001の下面には下部
接地導体1005としての導電性薄膜が、導電性部材1
012,1022と接するように形成されている。
【0098】このような終端回路によれば、側部接地導
体1010,1020を設けることとしたので、薄膜抵
抗1003と下部接地導体1005との間に寄生容量を
発生させることができる。そして、これにより、薄膜抵
抗1003によって抵抗素子を構成するとともに、マッ
チング回路等の分布定数回路の一部を構成することがで
き、従ってマイクロ回路の構造を単純化することができ
る。
【0099】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、非常に高い周波数帯でも動作させることができ
るマイクロ波回路を提供することができ、また、このマ
イクロ回路の構造を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るマイクロ波回路の要部
構造を概念的に示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るマイクロ波回路の要部
構造を概念的に示す平面図である。
【図3】第1の実施の形態に係るマイクロ波回路の特性
を説明するためのグラフである。
【図4】第2の実施の形態のマイクロ波回路に係る終端
回路の構造を概念的に示す斜視図である。
【図5】第3の実施の形態のマイクロ波回路に係る終端
回路の構造を概念的に示す斜視図である。
【図6】第4の実施の形態に係るマイクロ波回路の要部
構造を概念的に示す斜視図である。
【図7】第4の実施の形態に係るマイクロ波回路の要部
構造を概念的に示す平面図である。
【図8】第4の実施の形態に係るマイクロ波回路の特性
を説明するためのグラフである。
【図9】第5の実施の形態のマイクロ波回路に係る終端
回路の構造を概念的に示す斜視図である。
【図10】第6の実施の形態のマイクロ波回路に係る終
端回路の構造を概念的に示す斜視図である。
【図11】従来のマイクロ波回路の要部構造を概念的に
示す斜視図である。
【図12】従来のマイクロ波回路の特性を説明するため
のグラフである。
【符号の説明】
101 誘電体基板 102 導体線路 103 薄膜抵抗 104 ヴィアホール 105 導電性部材 106 ヴィアホール受けパット 107 下部接地導体

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の誘電体基板の表面に形成された第
    1の配線手段と、この第1の配線手段と接するように前
    記第1の誘電体基板の表面に形成された薄膜抵抗と、こ
    の薄膜抵抗を介して前記第1の配線手段と導通するよう
    に形成された第2の配線手段と、前記第1の誘電体基板
    の裏面に形成された下部接地導体とを備えたマイクロ波
    回路において、 前記薄膜抵抗の幅が、前記第1の配線手段の幅よりも大
    きいことを特徴とするマイクロ波回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の配線手段が導体線路であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の配線手段が、前記下部接地導
    体と接するように前記第1の誘電体基板のヴィアホール
    に埋設された導電性部材と、この導電性部材および前記
    薄膜抵抗と接するように前記第1の誘電体基板の表面に
    形成されたヴィアホール受けパットとを備えたことを特
    徴とする請求項1または2に記載のマイクロ波回路。
  4. 【請求項4】 前記薄膜抵抗の幅が、この薄膜抵抗と前
    記下部接地導体の間に生じる並列容量によって前記第2
    の配線手段に起因して発生する寄生リアクタンスが打ち
    消されるように決定されたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のマイクロ波回路。
  5. 【請求項5】 前記薄膜抵抗が、この薄膜抵抗に供給さ
    れるマイクロ波に対する交流抵抗の設定値よりも小さい
    直流抵抗値を有するように形成されたことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロ波回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の誘電体基板と表面どうしを密
    接させて設けられた第2の誘電体基板と、この第2の誘
    電体基板の裏面に形成された上部接地導体とをさらに備
    えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    マイクロ波回路。
  7. 【請求項7】 前記第2の配線手段が、前記第1の誘電
    体基板の表面に形成された導体線路であることを特徴と
    する請求項1または2に記載のマイクロ波回路。
  8. 【請求項8】 第1の誘電体基板の表面に形成された第
    1の配線手段と、この導体線路と接するように前記第1
    の誘電体基板の表面に形成された薄膜抵抗と、この薄膜
    抵抗を介して前記第1の配線手段と導通するように形成
    された第2の配線手段と、前記第1の誘電体基板の裏面
    に形成された下部接地導体とを備えたマイクロ波回路に
    おいて、 前記配線抵抗の側面の一方または両方に対向するよう
    に、この側面と所定の間隔を隔てて形成された、一個ま
    たは二個の側部接地導体をさらに備えたことを特徴とす
    るマイクロ波回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の配線手段が導体線路であるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のマイクロ波回路。
  10. 【請求項10】 前記第2の配線手段が、前記下部接地
    導体と接するように前記第1の誘電体基板のヴィアホー
    ルに埋設された導電性部材と、この導電性部材および前
    記薄膜抵抗と接するように前記第1の誘電体基板の表面
    に形成されたヴィアホール受けパットとを備えたことを
    特徴とする請求項8または9に記載のマイクロ波回路。
  11. 【請求項11】 前記側部接地導体が、前記下部接地導
    体と接するように前記第1の誘電体基板のヴィアホール
    に埋設された導電性部材と、この導電性部材および前記
    薄膜抵抗と接するように前記第1の誘電体基板の表面に
    形成されたヴィアホール受けパットとを備えたことを特
    徴とする請求項10に記載のマイクロ波回路。
  12. 【請求項12】 前記第2の配線手段の前記ヴィアホー
    ル受けパットと前記側部接地導体のヴィアホール受けパ
    ットとが一体に形成されたことを特徴とする請求項11
    に記載のマイクロ波回路。
  13. 【請求項13】 前記薄膜抵抗の幅が、この薄膜抵抗と
    前記接地導体との間に生じる並列生容量によって前記第
    2の配線手段に起因して発生する寄生リアクタンスが打
    ち消されるように決定されたことを特徴とする請求項8
    〜12のいずれかに記載のマイクロ波回路。
  14. 【請求項14】 前記薄膜抵抗が、この薄膜抵抗に供給
    されるマイクロ波に対する交流抵抗の設定値よりも小さ
    い直流抵抗値を有するように形成されたことを特徴とす
    る請求項8〜13のいずれかに記載のマイクロ波回路。
  15. 【請求項15】 前記第1の誘電体基板と表面どうしを
    密接させて設けられた第2の誘電体基板と、この第2の
    誘電体基板の裏面に形成された上部接地導体とをさらに
    備えたことを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記
    載のマイクロ波回路。
  16. 【請求項16】 前記第2の配線手段が、前記第1の誘
    電体基板の表面に形成された導体線路であることを特徴
    とする請求項8または9に記載のマイクロ波回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003007883A (ja) * 2001-06-26 2003-01-10 Kyocera Corp 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置
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