JP3136947B2 - 棟換気構造 - Google Patents

棟換気構造

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JP3136947B2
JP3136947B2 JP07104490A JP10449095A JP3136947B2 JP 3136947 B2 JP3136947 B2 JP 3136947B2 JP 07104490 A JP07104490 A JP 07104490A JP 10449095 A JP10449095 A JP 10449095A JP 3136947 B2 JP3136947 B2 JP 3136947B2
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英二 谷口
健也 近藤
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信二 山脇
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根の棟部分において
建物内外の換気を行う棟換気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図10、図11に示す如く、屋根
の棟部分において建物内外の換気を行う棟換気構造は知
られている。該棟換気構造においては、屋根下地(イ)
の棟部に換気開口(ロ)が形成され、該換気開口(ロ)
の両側に取付基板(ハ)が配設され、両取付基板(ハ)
の対向縁同士が架設バー材(ニ)にて連結されて両取付
基板(ハ)が同換気開口(ロ)の両側に固定され、換気
孔(ホ)を有し前記換気開口(ロ)の上方を覆う棟カバ
ー(ヘ)の両側縁(ト)が前記両取付基板(ハ)の外側
端縁(チ)に各々結合固定されている。
【0003】又、該棟換気構造においては、屋根下地
(イ)上に屋根瓦(リ)が敷設され、該屋根瓦(リ)上
に台板(ヌ)が載置され、該台板(ヌ)上に取付基板
(ハ)が添設され、該取付基板(ハ)の上から屋根下地
(イ)へと挿通されるネジ釘、打ち込み釘等の固着具
(ル)によって同取付基板(ハ)は台板(ヌ)と共に換
気開口(ロ)の両側に固定されている。又、架設バー材
(ニ)は折曲自在な帯状薄板でなり、両取付基板(ハ)
の対向縁同士間に二本配設されており、該架設バー材
(ニ)の両端部は取付基板(ハ)の対向縁にリベット、
ビス等の結合具(オ)によって各々結合固定されてい
る。又、棟カバー(ヘ)の両側部分に各々、多数の長孔
状の換気孔(ホ)が同棟カバー(ヘ)の両側縁(ト)に
沿って並設形成されている。なお、取付基板(ハ)、架
設バー材(ニ)、棟カバー(ヘ)等は、いずれも金属板
にて形成されている。
【0004】この場合、架設バー材(ニ)が折曲されて
その両側の取付基板(ハ)は屋根の勾配に対応するよう
に傾斜して配設固定され、棟カバー(ヘ)も棟頂角部
(ワ)において折曲されてその両側部分が同様に傾斜す
るように変形され、該棟カバー(ヘ)の両側縁(ト)が
取付基板(ハ)の外側端縁(チ)上に重合され、該重合
部分に挿通される固着具(ル)によって両者は結合固定
されている。又、換気開口(ロ)と両取付基板(ハ)の
対向縁間の間隔と棟カバー(ヘ)の換気孔(ホ)とを連
通する換気経路が形成され、該換気経路を介して建物内
外の換気が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、架設バー材(ニ)にて連結された
両取付基板(ハ)の傾斜度合いを変化調節すると、該両
取付基板(ハ)の両外側端縁(チ)間の距離寸法が変化
するため、上記の如く、棟カバー(ヘ)もその両側縁
(ト)間の距離寸法が前記両取付基板(ハ)の両外側端
縁(チ)間の距離寸法に合致するように変形させる必要
がある。該棟カバー(ヘ)を変形させる作業は、同棟カ
バー(ヘ)がその使用目的上強固に形成されていること
もあって、極めて困難な作業であり、又、同棟カバー
(ヘ)を変形させる作業は、その棟頂角部(ワ)だけで
はなく、全体の形状を整えるために棟カバー(ヘ)の各
角部分において行わねばならず、熟練による技能を要し
手間取る作業となっていた。
【0006】本発明は、上記従来の技術における問題を
解決するために発明されたもので、すなわち、その課題
は、屋根勾配の変化に対応することができ、しかも、棟
カバーを変形させることなく簡単に固定することができ
る棟換気構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
棟換気構造は、屋根下地の棟部に換気開口を形成し、該
換気開口の両側に取付基板を配設し、両取付基板の対向
縁同士を長さ調節自在な架設バー材にて連結して両取付
基板を同換気開口の両側に固定し、換気孔を有し前記換
気開口の上方を覆う棟カバーの両側縁を前記両取付基板
の外側端縁に各々結合固定してなり、この構成によって
上記課題が解決された。
【0008】本発明の請求項2記載の棟換気構造は、上
記請求項1記載の棟換気構造において、相互に間隔をお
いて配設される複数本の架設バー材にて取付基板の対向
縁同士を連結したことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3記載の棟換気構造は、上
記請求項1又は2記載の棟換気構造において、一方の取
付基板の対向縁より架設バー材を突設し、該架設バー材
にその長手方向に間隔をおいて複数の係止部を配設し、
該係止部のいずれか選択される一つを他方の取付基板の
対向縁に設けられる係止受部に係止して、同架設バー材
を長さ調節自在となしたことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4記載の棟換気構造は、上
記請求項3記載の棟換気構造において、係止部を孔形状
に形成すると共に係止受部を突片状に形成して相互に着
脱自在に係止したことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5記載の棟換気構造は、上
記請求項3又は4記載の棟換気構造において、換気開口
を棟部に沿った長孔形状に形成し、該換気開口の長手方
向の端部から外側にはずれた位置に架設バー材を配設
し、両取付基板の対向縁間の中心位置を表示する合わせ
マークを同架設バー材に付設したことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載の棟換気構造において
は、屋根下地の棟部に換気開口が形成され、該換気開口
の両側に取付基板が配設され、両取付基板の対向縁同士
が長さ調節自在な架設バー材にて連結されて両取付基板
は同換気開口の両側に固定され、換気孔を有し前記換気
開口の上方を覆う棟カバーの両側縁が前記両取付基板の
外側端縁に各々結合固定される。この場合、屋根勾配に
対応するように両取付基板の傾斜度合いが変化調節さ
れ、該両取付基板の両外側端縁間の距離寸法も変化する
ことになる。しかし、屋根勾配が緩やかで両取付基板の
両外側端縁間の距離寸法が長くなるときには架設バー材
の長さを短くし、逆に、屋根勾配が急で両取付基板の両
外側端縁間の距離寸法が短くなるときには架設バー材の
長さを長くすることによって、同両取付基板の両外側端
縁間の距離寸法を略一定に保持することができる。それ
故に、同略一定に保持される両取付基板の両外側端縁間
の距離寸法に棟カバーの両側縁間の距離寸法を合致さ
せ、該棟カバーの両側縁間の距離寸法を略一定としたま
まで、同棟カバーを変形させることなく簡単に固定する
ことができる。
【0013】本発明の請求項2記載の棟換気構造におい
ては、特に、相互に間隔をおいて配設される複数本の架
設バー材にて取付基板の対向縁同士が連結されるため、
両取付基板の対向縁間の間隔が長手方向で大きく確保さ
れて換気能力が向上し、しかも、同間隔寸法を長手方向
で均等に保持することができて施工が正確且つ簡単とな
る。
【0014】本発明の請求項3記載の棟換気構造におい
ては、特に、一方の取付基板の対向縁より架設バー材が
突設され、該架設バー材にその長手方向に間隔をおいて
複数の係止部が配設され、該係止部のいずれか選択され
る一つが他方の取付基板の対向縁に設けられる係止受部
に係止されて、同架設バー材が長さ調節自在となってい
る。それ故に、係止部のいずれか一つを選択して該係止
部を係止受部に係止することによって、架設バー材の長
さ調節を簡単に行うことができる。
【0015】本発明の請求項4記載の棟換気構造におい
ては、特に、係止部が孔形状に形成されると共に係止受
部が突片状に形成されて相互に着脱自在に係止されるた
め、架設バー材を長さ調節する際の係止作業が容易で、
同係止を着脱させて容易に係止位置を変更することもで
きる。
【0016】本発明の請求項5記載の棟換気構造におい
ては、特に、換気開口が棟部に沿った長孔形状に形成さ
れているため、該換気開口の開口面積が大きく確保され
て換気能力が向上する。しかも、同換気開口の長手方向
の端部から外側にはずれた位置に架設バー材が配設さ
れ、両取付基板の対向縁間の中心位置を表示する合わせ
マークが同架設バー材に付設されているため、換気開口
が存在しない故に現出する屋根下地の棟頂部中心を見な
がら、該棟頂部中心に架設バー材の合わせマークが合致
するように該架設バー材と共に両取付基板の位置合わせ
を行って、棟カバーを棟部中心に合うように正確且つ簡
単に固定することができる。
【0017】
【実施例】図1、図2に示す棟換気構造は、本発明の一
実施例で、屋根下地1の棟部に換気開口2を形成し、該
換気開口2の両側に取付基板7を配設し、両取付基板7
の対向縁同士を長さ調節自在な架設バー材9にて連結し
て両取付基板7を同換気開口2の両側に固定し、換気孔
12を有し前記換気開口2の上方を覆う棟カバー11の両側
縁を前記両取付基板7の外側端縁に各々結合固定してな
るものである。該棟換気構造においては、換気開口2と
両取付基板7の対向縁間の間隔と棟カバー11の換気孔12
とを連通する換気経路が形成され、該換気経路を介して
建物内外の換気が行われる。
【0018】屋根下地1は木製合板、繊維板等の板材で
なり、屋根の棟部において角度をもって突き合わせら
れ、該突き合わせ部分に換気開口2が形成され、該換気
開口2は棟部に沿った矩形の長孔形状に形成されてい
る。同換気開口2を除く屋根下地1上には防水性を有す
る屋根下地シート3が敷設されており、該屋根下地シー
ト3上には前記換気開口2の側縁に沿って断面略L型の
水切り材4が取着固定されている。該水切り材4上に
は、同屋根下地シート3上に多数枚葺設される屋根材5
の上端部分が載置されている。
【0019】取付基板7は金属板を折曲加工して形成さ
れ、その裏面に木製の台板6が添設され、該取付基板7
の上から屋根下地1へと挿通されるネジ釘、打ち込み釘
等の固着具8によって同取付基板7は台板6と共に換気
開口2の両側の屋根材5上に固定されている。両側の取
付基板7の対向縁同士は、相互に長手方向で間隔をおい
て配設される二本の架設バー材9にて連結されており、
この場合、該両架設バー材9は上記換気開口2の長手方
向の端部から外側にはずれた位置に配設されている。
【0020】両取付基板7の外側端縁には各々略V字状
に折曲した連結具10が固着されており、該連結具10を介
して棟カバー11が取り付けられる。その際、同連結具10
は略V字状の角部分で適宜角度となるように折曲され、
棟カバー11の両側縁の内側面に各々結合固定される。棟
カバー11は金属板を折曲加工して山型に形成され、該棟
カバー11の両側部分には多数の長孔状の換気孔12が整列
配置されて並設形成されている。この場合、同換気孔12
を千鳥状に長手方向に位置をずらせて並設形成すること
によって、棟カバー11の強度を確保することができる。
又、同棟カバー11の長手方向の端部には、換気機能を有
しない通常の棟部材が接続されるが、該棟部材の断面形
状は前記棟カバー11の内面に沿った形状に形成される。
【0021】又、図3に示す如く、取付基板7の長手方
向の両端部には上方へ折曲した水止め側片部13が形成さ
れ、同取付基板7の外側端縁には下方へ折曲した垂下片
部14が形成され、該垂下片部14の両端部から後方へ折曲
して前記水止め側片部13の外側に添設され立ち上がる補
助側片部15が形成され、同垂下片部14の下端縁から外側
下方へ傾斜した防水片部16が延設され、該防水片部16の
裏面に防水パッキン材17が付設されている。又、同取付
基板7の対向縁となる内側端縁には上方へ略く字状に折
曲した立ち上げ片部18が形成され、該立ち上げ片部18の
長手方向の一方の端部付近には一対の取付孔19が穿設さ
れて、該取付孔19において架設バー材9が結合固定さ
れ、同立ち上げ片部18の長手方向の他方の端部付近には
その先端縁より突片状の係止受部20が突設されている。
なお、前記水止め側片部13の前端部分及び後端部分には
隙間が発生するが、これらの隙間はコーキング材21を充
填することによって閉塞される。図4は該取付基板7の
展開状態を示し、所定形状に打ち抜き形成された金属板
を同図点線に沿って折曲加工することによって同取付基
板7が形成される。
【0022】又、図5に示す如く、架設バー材9は帯状
金属板を略L字状に折曲加工して形成され長辺部22と短
辺部23とでなり、該長辺部22と短辺部23との境界角部24
において適宜角度となるように折曲される。同架設バー
材9の両側縁部分には内側に折り返された補強重合部25
が形成されているが、該補強重合部25は前記境界角部24
には形成されておらず、該境界角部24において折曲し易
くなっている。架設バー材9の短辺部23には一対の取着
孔26が穿設されており、同短辺部23が上記取付基板7の
立ち上げ片部18に重合され、両者の取付孔19、取着孔26
にリベット、ビス等の結合具27が挿通されて結合固定さ
れ、同取付基板7の対向縁より架設バー材9が突設され
ている。
【0023】又、架設バー材9の長辺部22にはその長手
方向に所定の間隔をおいて四つの横長孔状の係止部28が
配設されており、該係止部28のいずれか選択される一つ
が上記取付基板7の対向縁に突設される係止受部20に着
脱自在に係止され、該選択係止作業によって該架設バー
材9の長さ調節が自在に行われる。この場合、屋根勾配
が緩やかで両取付基板7の両外側端縁間の距離寸法が長
くなるときには同架設バー材9の長さが短くなり、逆
に、屋根勾配が急で両取付基板7の両外側端縁間の距離
寸法が短くなるときには同架設バー材9の長さが長くな
るように、前記四つの係止部28が所定の位置に配設され
ており、該係止部28のいずれか選択される適切な一つを
係止受部20に係止することによって、同両取付基板7の
両外側端縁間の距離寸法を略一定に保持することができ
る。
【0024】又、架設バー材9の一方の側縁部表面に
は、両取付基板7の対向縁間の中心位置を表示する合わ
せマーク29が付設されている。該合わせマーク29は上記
四つの係止部28に各々対応して四つ設けられており、い
ずれの係止部28が選択された屋根勾配であっても、その
場合の両取付基板7の対向縁間の中心位置を表示するこ
とができる。なお、上記各係止部28の側方には各々に適
切な屋根勾配の範囲を表示する勾配表示が付与されてお
り、各係止部28と各合わせマーク29を繋ぐ矢印表示が付
与されており、各合わせマーク29及び各表示等はこれ等
が印刷されたシールを架設バー材9の表面に貼着するこ
とによって付与することができる。
【0025】又、取付基板4には、図4に示す如く、固
定孔30と結合孔31とが穿設されており、固定孔30におい
て同取付基板4が屋根下地1に固定され、結合孔31にお
いて上記連結具10が結合固定される。すなわち、図6に
示す如く、固定孔30の周縁部分はバーリング加工が施さ
れて立ち上げられており、該立ち上がりによって該固定
孔30内への水の侵入が防止されると共に、同固定孔30に
挿通される上記固着具8が強固に固定される。又、取付
基板7の外側端縁上面に上記略V字状の連結具10の一辺
部32が固着されて該連結具10の他辺部33が立設され、そ
の際、図7に示す如く、同一辺部32に穿設される一対の
貫通孔34と前記取付基板4の結合孔31とに挿通される結
合具27にて両者は結合固着されている。又、連結具10の
一辺部32と他辺部33との境界角部分が折曲自在となり、
同連結具10の他辺部33の外側面に棟カバー11の側縁内面
が当接されて両者は外側からねじ込まれるビス38にて結
合固定される。
【0026】この場合、連結具10の他辺部33には内側へ
断面略V字状に凹曲した水平方向の屈曲溝部35が形成さ
れ、該屈曲溝部35の中程底部分に同屈曲溝部35に沿った
長孔36が穿設され、棟カバー11の外側からねじ込まれる
ビス38が同長孔36にねじ込み係止される。その際、ビス
38が屈曲溝部35にガイドされて長孔36にスムーズに挿入
されると共に、同ビス38は長孔36に容易且つ強固にねじ
込み係止されて固定される。又、連結具10の他辺部33の
上端縁には内側上方へ傾斜したガイド部37が形成されて
おり、該ガイド部37に摺接ガイドされて棟カバー11の側
縁内面が同連結具10の他辺部33の外側面にスムーズに当
接配置される。
【0027】又、棟カバー11の側縁と取付基板7の外側
端縁との間に水抜き間隙39が形成されるように両者は同
連結具10を介して結合固定されていて、棟カバー11内に
侵入した雨水が同水抜き間隙39から支障なく排出され
る。その際、連結具10の一辺部32の先端縁が山型に傾斜
するように形成されており、該山型の傾斜に沿って取付
基板7上の水が流下して水抜き間隙39へとガイドされス
ムーズに排出される。更に、同連結具10の一辺部32の下
面には防水テープ50が貼着されており、該防水テープ50
によって同一辺部32の貫通孔34から取付基板7の結合孔
31を通って該取付基板7の下側へと雨水が侵入するのが
防止される。
【0028】又、取付基板7の外側端縁に形成される上
記防水片部16の裏面に付設される防水パッキン材17が、
同防水片部16と防水パッキン材17との弾性によって屋根
材5の表面に確実に密着されると共に、棟カバー11の両
側縁に外側下方へ傾斜するように延設される傾斜垂下片
部40がその弾性によって同屋根材5の表面に安定して当
接されるため、同棟カバー11の両側縁部分からの雨水の
侵入が二重に確実に防止される。又、図1に示す如く、
棟カバー11の各換気孔12は打ち抜き切り起こし加工によ
って形成されており、該切り起こし片41が各換気孔12の
内側縁より垂下されることによって、同換気孔12から侵
入した雨水が換気開口2へ向かって内側へ入り込むこと
が防止される。
【0029】又、図8に示す状態で、換気開口2の長手
方向の端部から外側にはずれた位置において両側の屋根
下地1が突き合う同屋根下地1の棟頂部中心を見なが
ら、該棟頂部中心に架設バー材9の合わせマーク29が合
致するように該架設バー材9と共に両取付基板7の位置
合わせを行って適切な位置に固定し、該両取付基板7の
上方から両側の連結具10に沿わせて棟カバー11を被嵌し
て、該棟カバー11を棟部中心に合うように正確且つ簡単
に上記の如く結合固定することができる。この場合、両
側の取付基板7は同形状のものが向きを変えて配設固定
されており、部材の共用化が図られている。
【0030】又、図1に示す如く、棟カバー11の下面中
央の前記換気開口2と対応する位置には、ゴムシート、
発泡合成樹脂シート等でなる結露防止シート49が付設さ
れており、換気開口2への結露水の落下が防止される。
この場合、該結露防止シート49の両側において、同棟カ
バー11に上記多数の換気孔12が並設形成されることにな
る。又、棟カバー11の下面には同結露防止シート49の両
側縁に沿って水切り片42が垂設されており、該水切り片
42によっても換気孔12から侵入した雨水が換気開口2へ
向かって内側へ入り込むことが防止される。該水切り片
42は金属製型材で棟カバー11を補強する役目も果たし、
同水切り片42と直交する方向に棟カバー11の下面に補強
板43が取着されている。
【0031】この場合、図9に示す如く、水切り片42は
横片44と縦片45とでなる断面略L型の金属製型材で形成
され、補強板43は棟カバー11の内形状に沿った縦板部47
と該縦板部47の上側周縁に折曲形成される周片部48とで
なり金属製である。水切り片42の両端部及び中程部にお
いて、該水切り片42の横片44と補強板43の周片部48とが
重合され該重合部分に結合具27が挿通されて、同水切り
片42及び補強板43は棟カバー11の下面に結合固定され
る。その際、水切り片42の中程部において縦片45に形成
される切欠部46に補強板43の上縁部分が係合収容され
る。同水切り片42及び三つの補強板43によって、棟カバ
ー11の形状が変形しないように強固に保持される。
【0032】したがって、該実施例の棟換気構造におい
ては、屋根勾配に対応するように両取付基板7の傾斜度
合いを変化調節して、同屋根勾配の変化に対応すること
ができる。しかも、その際、通常なれば、両取付基板7
の両外側端縁間の距離寸法も変化することになる所、該
実施例の棟換気構造においては、屋根勾配が緩やかで両
取付基板7の両外側端縁間の距離寸法が長くなるときに
は架設バー材9の長さを短くし、逆に、屋根勾配が急で
両取付基板7の両外側端縁間の距離寸法が短くなるとき
には架設バー材9の長さを長くすることによって、同両
取付基板7の両外側端縁間の距離寸法を略一定に保持す
ることができ、同略一定に保持される両取付基板7の両
外側端縁間の距離寸法に棟カバー11の両側縁間の距離寸
法を合致させ、該棟カバー11の両側縁間の距離寸法を略
一定としたままで、同棟カバー11を変形させることなく
簡単に固定することができる。
【0033】又、該実施例の棟換気構造においては、相
互に間隔をおいて配設される複数本の架設バー材9にて
取付基板7の対向縁同士が連結されるため、両取付基板
7の対向縁間の間隔が長手方向で大きく確保されて換気
能力が向上し、しかも、同間隔寸法を長手方向で均等に
保持することができて施工が正確且つ簡単となってい
る。又、一方の取付基板7の対向縁より架設バー材9が
突設され、該架設バー材9にその長手方向に間隔をおい
て複数の係止部28が配設され、該係止部28のいずれか選
択される一つが他方の取付基板7の対向縁に設けられる
係止受部20に係止されて、同架設バー材9が長さ調節自
在となっているため、係止部28のいずれか一つを選択し
て該係止部28を係止受部20に係止することによって、架
設バー材9の長さ調節を簡単に行うことができる。しか
も、この場合、係止部28が孔形状に形成されると共に係
止受部20が突片状に形成されて相互に着脱自在に係止さ
れるため、架設バー材9を長さ調節する際の係止作業が
容易で、同係止を着脱させて容易に係止位置を変更する
こともできる。
【0034】又、該実施例の棟換気構造においては、換
気開口2が棟部に沿った長孔形状に形成されているた
め、該換気開口2の開口面積を大きく確保することがで
きて換気能力が向上する。しかも、同換気開口2の長手
方向の端部から外側にはずれた位置に架設バー材9が配
設され、両取付基板7の対向縁間の中心位置を表示する
合わせマーク29が同架設バー材9に付設されているた
め、換気開口2が存在しない故に現出する屋根下地1の
棟頂部中心を見ながら、該棟頂部中心に架設バー材9の
合わせマーク29が合致するように該架設バー材9と共に
両取付基板7の位置合わせを行って、棟カバー11を棟部
中心に合うように正確且つ簡単に固定することができ
る。
【0035】なお、上記実施例を本発明の棟換気構造の
最善の実施例として示したが、本発明の棟換気構造は上
記実施例のものに限定されるものではなく、各部材の形
状、材料、或いは、各部材の組み合わせ形態等は、施工
現場に応じて種々設計変更可能である。
【0036】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の棟
換気構造においては、屋根勾配に対応するように両取付
基板の傾斜度合いを変化調節して、同屋根勾配の変化に
対応することができ、しかも、その際、架設バー材の長
さを調節することによって、両取付基板の両外側端縁間
の距離寸法を略一定に保持することができ、棟カバーを
変形させることなく簡単に固定することができる。
【0037】又、本発明の請求項2記載の棟換気構造に
おいては、特に、相互に間隔をおいて配設される複数本
の架設バー材にて取付基板の対向縁同士が連結され、両
取付基板の対向縁間の間隔が長手方向で大きく確保され
て換気能力が向上し、同間隔寸法を長手方向で均等に保
持することができて施工が正確且つ簡単となる。
【0038】又、本発明の請求項3記載の棟換気構造に
おいては、特に、一方の取付基板の対向縁より突設され
た架設バー材に配設される複数の係止部のいずれか一つ
を選択し、該係止部を他方の取付基板の対向縁に設けら
れる係止受部に係止することによって、同架設バー材の
長さ調節を簡単に行うことができる。
【0039】又、本発明の請求項4記載の棟換気構造に
おいては、特に、架設バー材を長さ調節する際の係止作
業が孔と突片との係止となって容易であり、同係止を着
脱させて容易に係止位置を変更することもできる。
【0040】又、本発明の請求項5記載の棟換気構造に
おいては、特に、換気開口が棟部に沿った長孔形状に形
成され、該換気開口の開口面積が大きく確保されて換気
能力が向上し、しかも、換気開口が存在しない故に現出
する屋根下地の棟頂部中心を見ながら、該棟頂部中心に
架設バー材の合わせマークが合致するように該架設バー
材と共に両取付基板の位置合わせを行って、棟カバーを
棟部中心に合うように正確且つ簡単に固定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である棟換気構造を示す断面
図。
【図2】同棟換気構造の平面図。
【図3】同棟換気構造における取付基板を示す要部斜視
図。
【図4】同取付基板の要部展開図。
【図5】同棟換気構造における架設バー材を示す(a)
は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は
側面図である。
【図6】同棟換気構造の要部拡大断面図。
【図7】同棟換気構造における連結具を示す(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図8】同棟換気構造における取付基板の施工状態を示
す平面図。
【図9】同棟換気構造における水切り片及び補強板を示
す斜視図。
【図10】従来例である棟換気構造を示す断面図。
【図11】同棟換気構造の平面図。
【符号の説明】
1 屋根下地 2 換気開口 7 取付基板 9 架設バー材 11 棟カバー 12 換気孔 20 係止受部 28 係止部 29 合わせマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山脇 信二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 川口 剛 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−268954(JP,A) 特開 平5−171760(JP,A) 特開 平8−35295(JP,A) 実公 昭61−25540(JP,Y2) 実公 昭60−37962(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/16 E04D 3/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地の棟部に換気開口を形成し、該
    換気開口の両側に取付基板を配設し、両取付基板の対向
    縁同士を長さ調節自在な架設バー材にて連結して両取付
    基板を同換気開口の両側に固定し、換気孔を有し前記換
    気開口の上方を覆う棟カバーの両側縁を前記両取付基板
    の外側端縁に各々結合固定してなる棟換気構造。
  2. 【請求項2】 相互に間隔をおいて配設される複数本の
    架設バー材にて取付基板の対向縁同士を連結したことを
    特徴とする請求項1記載の棟換気構造。
  3. 【請求項3】 一方の取付基板の対向縁より架設バー材
    を突設し、該架設バー材にその長手方向に間隔をおいて
    複数の係止部を配設し、該係止部のいずれか選択される
    一つを他方の取付基板の対向縁に設けられる係止受部に
    係止して、同架設バー材を長さ調節自在となしたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の棟換気構造。
  4. 【請求項4】 係止部を孔形状に形成すると共に係止受
    部を突片状に形成して相互に着脱自在に係止したことを
    特徴とする請求項3記載の棟換気構造。
  5. 【請求項5】 換気開口を棟部に沿った長孔形状に形成
    し、該換気開口の長手方向の端部から外側にはずれた位
    置に架設バー材を配設し、両取付基板の対向縁間の中心
    位置を表示する合わせマークを同架設バー材に付設した
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の棟換気構造。
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