JP3136624U - 食品包装フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】 食品の周囲に巻き付けた食品包装フィルムを簡単且つ適切に取り外すことができるようにすると共に、この食品包装フィルムの製造コストが高く付くのを防止する。
【解決手段】 食品1の周囲に巻き付ける食品包装フィルム10において、食品の周囲に巻き付ける帯状フィルム11の長手方向の端部に把持用の突出部12を設けた。
【選択図】 図2

Description

この考案は、ケーキや羊羹等の食品の周囲に巻き付ける食品包装フィルムに係り、特に、これらの食品を食する場合等において、食品の周囲に巻き付けた上記の食品包装フィルムを簡単且つ適切に取り外すことができるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、ケーキや羊羹等の食品においては、品質が劣化したり、持ち運ぶ場合等に食品に指が触れたりするのを防止して、食品の品質や衛生を確保する等の目的で、これらの食品の周囲に帯状になった食品包装フィルムを巻き付けることが行われている。
そして、このような食品を食する場合等においては、上記のように巻き付けた食品包装フィルムを取り外すようにしている。
ここで、上記のように食品の周囲に巻き付けた食品包装フィルムを取り外す場合、まずこの食品包装フィルムの端を見つけ、この端を指で持って食品包装フィルムを食品の周囲を一周させて剥がすようにしてういる。
しかし、上記の食品包装フィルムは食品の周囲に密着した状態になっているため、上記のように食品包装フィルムの端を見つけ出して剥すことが非常に面倒であり、特に、弱視の方にとっては、食品包装フィルムの端を見つけることが非常に困難であり、さらに上記の食品がケーキの場合には、食品包装フィルムの内面側にクリームが付いていることも多く、指にクリームが付かないようにして、食品包装フィルムを剥すことは非常に面倒であった。
このため、近年においては、特許文献1に示されるように、ケーキ包装フィルムの端を折り曲げ接着して袋状になった部分を設け、そこにフォークの先端を入れて、くるくるとフィルムを巻き取るようにしたものや、特許文献2に示されるように、ケーキの周囲に巻き付けるテープ状フィルムの長さ方向の中央付近上部に目印部を設けると共に、この目印部の左右両脇に折り返し部を設けるようにしたものが提案されている。
しかし、特許文献1に示されるように、ケーキ包装フィルムの端を折り曲げ接着して袋状になった部分を設けるようにしたり、また特許文献2に示されるように、テープ状フィルムの長さ方向の中央付近上部に目印部を設けると共に、この目印部の左右両脇に折り返し部を設けるようにすることは非常に面倒であり、これらの製造コストが高くつき、さらに特許文献2に示されるものにおいては、上記のテープ状フィルムをケーキの周囲に巻き付けるようにして取り付ける作業も面倒になるという問題があった。
実用新案登録第3112163号公報 特許第3821394号公報
この考案は、ケーキや羊羹等の食品の周囲に巻き付ける食品包装フィルムにおける上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、この考案においては、食品の周囲に巻き付けた食品包装フィルムを簡単且つ適切に取り外すことができるようにすると共に、この食品包装フィルムの製造コストが高く付くのを防止することを課題とするものである。
この考案における食品包装フィルムにおいては、上記のような課題を解決するため、食品の周囲に巻き付ける帯状フィルムの長手方向の端部に把持用の突出部を設けるようにした。
ここで、上記のように帯状フィルムの長手方向の端部に把持用の突出部を設けるにあたっては、帯状フィルムの長手方向の端部に把持用の突出部を帯状フィルムと一体に形成するようにし、或いは、粘着部と非粘着部とを有するラベルを用い、このラベルの粘着部を上記の帯状フィルムの長手方向の端部に貼付させると共に、このラベルの非粘着部を帯状フィルムの長手方向の端部から突出させるようにすることができる。
また、上記の食品包装フィルムにおいては、少なくとも上記の把持用の突出部に目印表示を設けることが好ましい。
この考案における食品包装フィルムにおいては、食品の周囲に巻き付ける帯状フィルムの長手方向の端部に把持用の突出部を設けたため、このように突出した突出部により、弱視の方であっても、食品の周囲に巻き付けた帯状フィルムの端部を簡単に見つけることができるようになると共に、この突出部を指で保持して、食品の周囲に巻き付けられたこの食品包装フィルムを食品から簡単に取り外すことができるようになる。
また、上記の把持用の突出部に目印表示を設けると、この目印表示によって帯状フィルムの長手方向の端部に設けられた突出部をより簡単に見つけることができるようになり、上記の突出部を指で保持してこの食品包装フィルムを食品から取り外すことが一層簡単に行えるようになる。
以下、この考案の実施形態に係る食品包装フィルムを添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この考案に係る食品包装フィルムは、特に下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態における食品包装フィルム10においては、図1に示すように、帯状フィルム11の長手方向の一方の端部から側方に突出するようにして把持用の突出部12を帯状フィルム11と一体に形成している。
また、この実施形態における食品包装フィルム10においては、上記の突出部12から帯状フィルム11の端部の部分に、「OPEN」の文字やはがし方向を示す矢印等の目印表示13を印刷している。なお、目印表示13はこのようなものに限定されず、図示していないが、様々な表示を行うことができ、また上記の突出部12を着色させるようにすることもできる。
そして、この実施形態における食品包装フィルム10を用いてケーキ等の食品1を包装するにあたっては、図2に示すように、上記の帯状フィルム11をケーキ等の食品1に周囲に巻き付け、上記の把持用の突出部12が設けられた帯状フィルム11の長手方向の一方の端部を、この帯状フィルム11の長手方向の他方の端部の上に重ねて、上記の把持用の突出部12を帯状フィルム11の上面側に位置させるようにする。
また、この実施形態においては、把持用の突出部12が設けられた帯状フィルム11の長手方向の一方の端部を他方の端部の上に重ねるにあたり、帯状フィルム11の長手方向の一方の端部と他方の端部とを上下方向に少しずらせている。このようにすると、食品1の周囲に巻き付けた帯状フィルム11の端部の重なり部分が簡単に見つけることができるようになる。
そして、上記のように帯状フィルム11をケーキ等の食品1の周囲に巻き付けた食品包装フィルム10を食品1から取り外す場合には、この帯状フィルム11の上面側において、帯状フィルム11の長手方向の端部から突出した把持用の突出部12を見つけ、この突出部12を指で保持して、食品1の周囲に巻き付けられた帯状フィルム11を食品1の周囲に沿って剥して、この食品包装フィルム10を食品から取り外すようにする。
この場合、上記の突出部12から帯状フィルム11の端部の部分に、上記のような目印表示13が設けられているため、把持用の突出部12を簡単に見つけることができ、またこの把持用の突出部12自体は食品に接触していないため、この把持用の突出部12を指で持って帯状フィルム11を食品1の周囲に沿って剥すことが簡単に行えるようになると共に、クリーム等の食品1の一部が帯状フィルム11に付着していても、これが指に付着して指が汚れたりすることもない。
なお、この実施形態における食品包装フィルム10においては、上記のように把持用の突出部12を、帯状フィルム11の長手方向の一方の端部から側方に突出するようにして帯状フィルム11と一体に形成したが、帯状フィルム11の長手方向の一方の端部に把持用の突出部12を設ける方法はこのようなものに限定されない。
例えば、図3(A),(B)に示すように、表面に「OPEN」の文字やはがし方向を示す矢印等の目印表示13が印刷されると共に、裏面に粘着剤が設けられた粘着部14aと粘着剤が設けられていない非粘着部14bとを有するラベル14を用い、図4に示すように、このラベル14の裏面の粘着部14aを帯状フィルム11の長手方向の端部に貼付させて、このラベル14の非粘着部14bを上記の帯状フィルム11の長手方向の端部から側方に突出させ、このように帯状フィルム11の長手方向の端部から側方に突出させた部分を上記の把持用の突出部12として用いるようにすることも可能である。
そして、このようにラベル14の粘着部14aを帯状フィルム11の長手方向の端部に貼付させて、帯状フィルム11の長手方向の端部から側方に突出させたラベル14の部分を把持用の突出部12として用いるようにした食品包装フィルム10においても、上記の実施形態の食品包装フィルム10と同様にして使用することができて同様の効果が得られる。
また、このようにラベル14の裏面の粘着部14aを帯状フィルム11の長手方向の端部に貼付させて、このラベル14の非粘着部14bを帯状フィルム11の長手方向の端部から突出させる場合において、ラベル14の表面側からラベル14の裏面における粘着部14aと非粘着部14bとの境界を簡単に検知できるようにするため、図5に示すように、粘着部14aと非粘着部14bとの境界に対応させて、ラベル14の表面における色彩を変更させるようにすることも可能である。
さらに、上記のラベル14にわさびエキス等を含有させて防腐効果を付与することも可能である。
この考案の一実施形態に係る食品包装フィルムを示した概略平面図である。 同実施形態における食品包装フィルムをケーキ等の食品に周囲に巻き付けた状態を示した概略説明図である。 この考案の他の実施形態に係る食品包装フィルムにおいて使用するラベルを示し、(A)はラベルの概略平面図、(B)はラベルの概略底面図である。 上記のラベルを使用した他の実施形態に係る食品包装フィルムを示した概略平面図である。 他の実施形態に係る食品包装フィルムにおいて使用するラベルの変更例を示した概略平面図である。
符号の説明
1 食品
10 食品包装フィルム
11 帯状フィルム
12 突出部
13 目印表示
14 ラベル
14a 粘着部
14b 非粘着部

Claims (4)

  1. 食品の周囲に巻き付ける帯状フィルムの長手方向の端部に把持用の突出部を設けたことを特徴とする食品包装フィルム。
  2. 請求項1に記載の食品包装フィルムにおいて、上記の帯状フィルムの長手方向の端部に把持用の突出部が帯状フィルムと一体に形成されていることを特徴とする食品包装フィルム。
  3. 請求項1に記載の食品包装フィルムにおいて、粘着部と非粘着部とを有するラベルを用い、このラベルの粘着部を上記の帯状フィルムの長手方向の端部に貼付させると共に、このラベルの非粘着部を帯状フィルムの長手方向の端部から突出させて、上記の把持用の突出部を設けたことを特徴とする食品包装フィルム。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の食品包装フィルムにおいて、少なくとも上記の把持用の突出部に目印表示を設けたことを特徴とする食品包装フィルム。
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