JP3135507B2 - 静電荷像現像用トナー及びトナー用電荷制御剤 - Google Patents

静電荷像現像用トナー及びトナー用電荷制御剤

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JP3135507B2 JP27068796A JP27068796A JP3135507B2 JP 3135507 B2 JP3135507 B2 JP 3135507B2 JP 27068796 A JP27068796 A JP 27068796A JP 27068796 A JP27068796 A JP 27068796A JP 3135507 B2 JP3135507 B2 JP 3135507B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真,静電記
録のような画像形成方法における静電荷像を現像するた
めのトナー及びトナー用電荷制御剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号、特公昭42−23910号公報
及び特公昭43−24748号公報などに種々の方法が
記載されている。
【0003】これらの電子写真法等に適用される現像方
法としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とがあ
る。前者は、さらに二成分系現像剤を用いる方法と一成
分系現像剤を用いる方法に分けられる。
【0004】これら乾式現像法に適用するトナーとして
は、従来、天然あるいは合成樹脂中に染料、顔料を分散
させた微粉体が使用されている。例えば、ポリスチレン
等の結着樹脂中に着色剤を分散させたものを1〜30μ
m程度に微粉砕した粒子がトナーとして用いられてい
る。磁性トナーとしては、マグネタイトの如き磁性体粒
子を含有させたものが用いられている。また、二成分系
現像剤の場合には、トナーは通常、鉄粉,磁性フエライ
ト粒子の如きキャリア粒子と混合されて用いられる。
【0005】いずれのトナーも、現像される静電荷像の
極性に応じて、正または負の電荷を有する必要がある。
【0006】トナーに電荷を保有せしめるためには、ト
ナーの成分である樹脂の摩擦帯電性を利用することも出
来るが、この方法ではトナーの帯電性が小さいので、現
像によって得られる画像はカブリ易く、不鮮明なものと
なりやすい。所望の摩擦帯電性をトナーに付与するため
に、帯電性を付与する染料,顔料、更には電荷制御剤を
添加することが行われている。
【0007】今日、当該技術分野で知られている正摩擦
帯電性電荷制御剤として、ニグロシン染料,アジン系染
料,銅フタロシアニン顔料,4級アンモニウム塩あるい
は、4級アンモニウム塩を側鎖に有するポリマー等が知
られている。負摩擦帯電性電荷制御剤としては、モノア
ゾ染料の金属錯塩,サリチル酸,ナフトエ酸,ダイカル
ボン酸の金属錯塩,銅フタロシアニン顔料,酸成分を含
む樹脂等が知られている。
【0008】これらの中で無色あるいは白色のものはカ
ラートナー用電荷制御剤として検討されている。
【0009】無色,白色又は淡色の負摩擦帯電性電荷制
御剤として、芳香族カルボン酸誘導体を使用した化合物
が知られている。例えば、芳香族カルボン酸誘導体ある
いは芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物を含有するト
ナーに関して、特公昭55−42752号公報(対応米
国特許No.4206064)においてサリチル酸クロ
ム化合物が、特開昭63−2074号公報,特開昭63
−33755号公報及び特開平4−83262号公報に
おいてはサリチル酸亜鉛化合物が、特開昭63−208
865号公報,特開昭63−237065号公報及び特
開昭64−10261号公報にはサリチル酸アルミニウ
ム化合物が、特開平4−347863号公報には多環式
芳香族オキシカルボン酸及び芳香族オキシカルボン酸金
属化合物の混合物を含有せしめたトナーが提案されてい
る。米国特許第5,346,795号においてはサリチ
ル酸/サリチル酸アルミニウム化合物の混合物を重量比
換算で1/4〜4/1の割合で含有するトナーが開示さ
れている。しかしながら、これら公報中に開示されてい
るトナーはいずれも芳香族カルボン酸のみならず無機化
合物の陰イオン及び陽イオンを同時には含んでおらず、
高耐久性,高い現像性及び高い転写性は同時には達成し
難いものであった。
【0010】非磁性カラートナーは磁性キャリア粒子と
混合され二成分系現像剤として使用される場合が多い。
【0011】その際、現像剤は現像剤担持体表面に供給
され、現像剤担持体内部に内蔵した磁石の磁力によって
現像剤担持体表面に担持された後、静電潜像保持体表面
に搬送され、静電潜像保持体表面に形成された静電荷像
を現像剤中のトナーにより現像する方法が一般的であ
る。
【0012】トナー像は記録用転写材料(一般には紙)
上に転写され、最後に熱あるいは圧力のエネルギーによ
り転写材料上に固定化される。この現像及び転写の両過
程においては、トナーは静電的に担持されているキャリ
ア粒子上から静電潜像保持体上へあるいは静電的に担持
されている静電潜像保持体上から転写材料上へと、逆方
向への静電力により移動させられる。
【0013】このように、現像時及び転写時におけるト
ナーの移動は、キャリア粒子あるいは静電潜像担持体と
のクーロン引力による束縛に打ち勝ち、剥離することに
より開始される。さらに剥離時においてはトナー粒子表
面の電荷とキャリア粒子あるいは静電潜像担持体表面上
の反対極性の電荷とが、ある程度再結合し消滅すること
によってクーロン引力が減少することが、剥離エネルギ
ー的に好ましい。
【0014】すなわち、反対極性の電荷同士の再結合を
促進させることによってトナーの現像性及び転写性は大
きく向上し、結果として高画像濃度及びハイライト部の
高画質化が達成されることとなる。
【0015】しかしながら、容易な電荷の再結合はトナ
ー及びキャリアの混合時における摩擦帯電量を低下させ
ることとなり、カブリの発生や耐久時のトナー飛散が発
生しやすい。
【0016】前述の問題点と合わせ、トナーの流動性を
向上させ、低湿環境下における帯電速度の低下及び高湿
環境下における帯電量の低下を改良し、同時に、電荷の
再結合による剥離エネルギーの減少を可能とする電荷制
御剤が待望されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の如き問題点を解決し得る電荷制御剤及び静電荷像現像
用トナーを提供することにある。
【0018】本発明の目的は、低湿下における帯電速度
が速く、さらに高湿下においても高い摩擦帯電量を維持
できる電荷制御剤を提供し、この電荷制御剤を用いるこ
とにより、カブリが少なく耐久性の良好な静電荷像現像
用トナーを提供することにある。
【0019】本発明の目的は、粉体流動性が高く高画質
画像が得られる静電荷像現像用トナーを提供することに
ある。
【0020】本発明の目的は、高い摩擦担持体量を維持
しつつキャリアあるいは静電潜像担持体からのトナーの
剥離を容易にし、高画質濃度及び高転写性達成可能な電
荷制御剤を含有する静電荷像現像用トナーを提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、結着樹脂、着
色剤及び電荷制御剤を少なくとも含有するトナー粒子を
有する静電荷像現像剤において、該電荷制御剤は、芳香
族オキシカルボン酸及び芳香族アルコキシカルボン酸か
ら選択される芳香族カルボン酸誘導体、該芳香族カルボ
ン酸誘導体の金属化合物及び無機陰イオンと無機陽イオ
ンとから形成された無機化合物を有し、該芳香族カルボ
ン酸誘導体、該芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物及
び該無機陰イオンの含有量をそれぞれA(wt.%),
B(wt.%),C(ppm)としたとき、A,B,C
が下記条件 1/99≦A/B≦10/90 102 ≦C を満足することを特徴とする静電荷像現像用トナーに関
する。
【0022】さらに、本発明は、芳香族オキシカルボン
酸及び芳香族アルコキシカルボン酸から選択される芳香
族カルボン酸誘導体、該芳香族カルボン酸誘導体の金属
化合物及び無機陰イオンと無機陽イオンとから形成され
た無機化合物を有し、該芳香族カルボン酸誘導体、該芳
香族カルボン酸誘導体の金属化合物及び該無機陰イオン
の含有量をそれぞれA(wt.%),B(wt.%),
C(ppm)としたとき、A,B,Cが下記条件 1/99≦A/B≦10/90 102 ≦C を満足することを特徴とするトナー用電荷制御剤に関す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明において、芳香族カルボン
酸誘導体の金属化合物とは、芳香族カルボン酸誘導体の
カルボキシル基上の酸素原子と金属との間に結合を有し
ている化合物を指す。この結合は、イオン結合あるいは
共有結合や配位結合の如き化学結合の形態である。該芳
香族カルボン酸誘導体上のカルボキシル基以外の部位に
おいて該金属とさらなる結合を有していても構わない。
【0024】一般に、電荷制御剤として有機酸の金属化
合物を用いたトナーは比較的高い摩擦帯電量を示す場合
があるものの、高湿下においては帯電量の低下が見ら
れ、低湿下においては帯電速度の低下が見られる。
【0025】この原因としては金属付近での水分の吸脱
着が考えられ、高湿下では金属化合物への吸着水量が増
大するため帯電量が低下し、低湿下では金属化合物中の
吸着水が減少するため抵抗が高くなり帯電速度が低下す
るものと思われる。
【0026】本発明者等の検討において、トナー粒子中
に金属化合物に加え有機酸も含有させることにより、高
湿下での帯電量の低下及び低湿下での帯電速度の低下を
抑え得ることが判明した。
【0027】その理由としては明らかではないが、共存
する有機酸が静電的に安定化しようとして金属化合物に
結合あるいは近傍に存在するため金属化合物への水の吸
着がブロックされるためと考えられる。
【0028】但し、共存させる有機酸は金属化合物を構
成する有機酸と同じものでなければ顕著な効果が見られ
ない。これは有機酸の酸強度あるいは対称性などに基づ
く金属化合物の安定性に起因するものと考えられる。
【0029】ここで、有機酸の中でも特に芳香族カルボ
ン酸誘導体の場合、高湿下においても高い摩擦帯電量が
得られることが判明した。これに関しては、芳香族カル
ボン酸誘導体の場合、共鳴構造によりカルボキシル基の
酸素上の負電荷密度が小さいため、金属と結合しても金
属原子上の電子密度があまり上昇せず、金属化合物の負
帯電能力が高いこと、及び立体的に大きい構造を持つた
めに水分子をブロックしやすいことなどの理由が考えら
れる。
【0030】さらに、芳香族カルボン酸誘導体の中で
も、置換基として少なくともヒドロキシ基あるいはアル
コキシ基(好ましくは、炭素数1〜6個のアルコキシ
基)を有するものは、より高い帯電量を得ることが可能
であった。これは、酸素原子を介しての芳香環との結合
による置換基効果によってカルボキシル基の酸素上の負
電荷密度がより小さくなるためと考えられる。
【0031】金属化合物におけるその多様な効果は、該
金属の価数及びイオン半径とも密接な関係にあることも
見出されている。
【0032】この理由については、金属の価数及びイオ
ン半径はカルボン酸との結合の強さと相関しており、金
属の価数が高いほどまたイオン半径が小さいほどカルボ
ン酸との結合が強固となるため、トナー製造時やトナー
の長期使用時にも結合の切断が起こりにくく安定であ
り、トナーの結着樹脂中に安定に固定化されることによ
るものと考えられる。
【0033】本発明者等の検討によれば、金属化合物を
構成する金属の価数としては2以上が特に好ましく、ま
た、イオン半径としては「化学便覧基礎編II」(改定
3版、日本化学会編)718頁の表15・23中の数値
を参考として、およそ0.8Å以下の金属が好ましい結
果を与えるものであった。金属としては、アルミニウ
ム、クロム及び亜鉛が好ましい。中でも、アルミニウム
が最も好ましい。
【0034】芳香族カルボン酸誘導体及び該芳香族カル
ボン酸誘導体の金属化合物の含有比は、電荷制御剤中に
おけるそれぞれの含有量をA(wt.%),B(wt.
%)としたとき、 1/99≦A/B≦20/80 とすることが好ましい。また、 1/99≦A/B≦15/85 とするならばより好ましいものであり、特に 1/99≦A/B≦10/90 とした場合、顕著な効果を与えることができるものであ
る。
【0035】A/B<1/99の場合は、金属化合物を
水分子からブロックするための芳香族カルボン酸誘導体
の量が乏しく高湿下での帯電量が低下しやすい。像が得
られない。一方、20/80<A/Bの場合には、金属
化合物が完全に芳香族カルボン酸誘導体に覆われてしま
うため、低湿下での帯電速度が低下しやすく、長期使用
に際してカブリ,トナー飛散が発生しやすくなり、高画
質な画像を形成し難くなる。
【0036】一方、帯電部位となる金属化合物を芳香族
カルボン酸で過度にブロックすることは、金属化合物と
キャリアあるいは静電潜像担持体との接触抵抗の増大か
ら推測されるように、剥離時の電荷の再結合が妨げら
れ、トナーの現像性及び転写性が低下してしまう。
【0037】そこで、本発明者等が鋭意検討した結果、
帯電特性は電子の移動により、また電荷の再結合はイオ
ンの移動により制御するという機能分離の発想から、芳
香族カルボン酸誘導体及び該芳香族カルボン酸誘導体の
金属化合物に加え無機化合物の陽イオン及び無機化合物
の陰イオンも同時に含有する電荷制御剤をトナーに含有
させることに本発明者らは到達した。これにより、低湿
環境下及び高湿環境下での帯電特性を維持したままトナ
ーの現像性及び転写性の大幅な向上が達成可能となった
ものである。
【0038】一般にイオンによる電荷の再結合が行われ
る場合、トナーの帯電極性と同極性のイオンがトナー粒
子中から外部へと移動すると考えられ、本発明における
負帯電用電荷制御剤においては含有される陰イオンがト
ナー粒子中から外部へと移動するものと思われる。本発
明者等の検討ではこの陰イオンが有機化合物である場
合、現像性及び転写性の向上効果はほとんどみられない
ことが明らかとなった。
【0039】これは、有機化合物の陰イオンの場合、無
機化合物の陰イオンとは異なり、対陽イオンとの結合が
共有結合的であるため分極が小さく、イオン対全体とし
て中性に近いためにキャリア粒子あるいは静電潜像保持
体表面の正電荷より受ける静電的引力が弱いため陰イオ
ンの移動が起こりにくいのではないかと推測される。陰
イオンは硫酸イオン又はハロゲンイオンが好ましい。
【0040】一方、陰イオンと共にトナー中に共存する
陽イオンも、剥離エネルギーの減少による現像性及び転
写性の改良の多大な影響を及ぼすことが本発明者等の検
討において判明している。
【0041】電荷制御剤に含有される陽イオンが有機化
合物である場合、やはり現像性及び転写性の向上効果は
ほとんど見られない。
【0042】これは、陰イオンが有機化合物である場合
と同様にイオン対全体としての分極が小さいため静電的
引力による陰イオンの移動が起こりにくいためと推測さ
れる。
【0043】さらに、本発明の電荷制御剤に含有される
無機化合物陽イオンは、価数が少ないほど好ましく、イ
オン半径が小さいほどより好ましい。これは、対陽イオ
ンの価数が小さいほど陰イオンとの結合が弱いため、現
像時あるいは転写時における陰イオン単独の移動が容易
なこと、及びイオン半径が小さいほどハードなイオンと
なり、陰イオン及び陽イオン間の分極が大きくなるた
め、キャリア粒子あるいは静電潜像担持体表面の正電荷
より受ける静電的引力が強くなり、トナー粒子中から外
部への陰イオンの移動が起こりやすくなることにより、
電荷の再結合が容易となることが原因と考えられる。
【0044】本発明者等の検討によれば、無機化合物の
陽イオンとしては特にアルカリ金属イオンが好ましいこ
とが分かった。これは、アルカリ金属イオンが上述した
陽イオンとして好ましい物性を特に満たしているからと
考えられる。
【0045】ここで、無機化合物の陽イオン及び陰イオ
ンの含有量は、陰イオン及び陽イオンのそれぞれの含有
量を重量基準でC(ppm),D(ppm)としたとき
102 Cとすることが好ましく、2×102 ≦Cとす
ることがより好ましい。
【0046】さらには、3×102 ≦C+Dとすること
がより一層好ましい結果を与えるものである。
【0047】C≧102 の場合、電荷の再結合が円滑に
進行し、現像性及び転写性が向上する。C+D≧3×1
2 の場合、電荷の再結合が十分であり低湿下での帯電
速度が向上し、カブリやトナー飛散の発生が防止でき、
トナーの耐久性が向上する。
【0048】無機化合物の陰イオンの含有量(C)は、
より好ましくは2×102乃至7000ppm,さらに
好ましくは3000乃至6000ppmが良い。また、
無機化合物の陽イオンの含有量は、より好ましくは10
0乃至40000ppm,さらに好ましくは200乃至
30000ppmが良い。
【0049】さらに本発明者等の検討では、帯電制御剤
の抵抗特性も現像性及び転写性に大きく影響することを
見出している。帯電制御剤の抵抗値はそのまま含有され
るイオンの移動の難易度を示していることにより、この
抵抗値が小さい方が電荷の再結合も起こりやすいと考え
られる。実際、本発明者等の検討によれば、具体的には
後述する体積抵抗測定法において9.5×108 Ω・c
m以下の値を示す電荷制御剤が、現像性,転写性のいず
れにおいても良好な結果を示した。この電荷制御剤の体
積抵抗は、含有する無機化合物の陰イオン及び陽イオン
のイオン種あるいは含有量によって調整することが可能
であり、9.5×108 Ω・cm以下の値を持つように
制御してやることが好ましい。より好ましくは、電荷制
御剤は体積抵抗が1×106乃至9.4×108Ω・cm
であることが良い。
【0050】電荷制御剤の添加量は、結着樹脂100重
量部に対して0.5〜15重量部とすることが好まし
い。0.5重量部未満では前述の多様な効果が小さく、
逆に15重量部を超えてしまうとキャリアスペントが発
生しやすくなり耐久時の帯電量低下によるカブリあるい
はトナー飛散が見られる場合がある。より好ましくは1
〜10重量部である。
【0051】本発明における電荷制御剤は、既成の方法
で合成した芳香族カルボン酸の金属化合物に該芳香族カ
ルボン酸,無機化合物の陰イオン及び陽イオンを添加し
て製造する方法、芳香族カルボン酸の金属化合物の合成
途中で溶液のpH調整などにより1ステップで製造する
方法など、任意の方法で製造することができる。
【0052】電荷制御剤を構成する芳香族カルボン酸誘
導体は、置換基としてヒドロキシル基及びアルキル基を
有していることが負荷電性制御性が向上するので好まし
い。
【0053】さらに、芳香族カルボン酸誘導体は、安息
香酸誘導体又はナフトエ酸誘導体が好ましい。具体的化
合物としては、サリチル酸、炭素数1〜12個のアルキ
ル基を有するアルキルサリチル酸、炭素数1〜12個の
アルキル基を2個有するジアルキルサリチル酸、ヒドロ
キシナフトエ酸及びアルキルヒドロキシナフトエ酸が好
ましい。特に、3,5−ジ−ターシャリーブチルサリチ
ル酸及び5−ターシャリーオクチルサリチル酸が好まし
い。
【0054】本発明のトナーには、従来の技術で述べた
ような公知の電荷制御剤と本発明の電荷制御剤を組み合
せて使用することもできる。含有させる方法としては、
トナー粒子内部に添加する方法と外添する方法とがある
が、トナー粒子に内添する方が好ましい。
【0055】結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリ−
p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンの如きスチレ
ン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロルス
チレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、
スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アク
リル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エス
テル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビ
ニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチル
ケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチ
レン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリ
ル−インデン共重合体の如きスチレン共重合体;ポリ塩
化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、
天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹
脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラー
ル、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂
等が挙げられる。中でも、スチレン共重合体、ポリエス
テル樹脂及びエポキシ樹脂が負帯電性トナーを形成する
上で好ましい。
【0056】架橋されたスチレン系共重合体も好ましい
結着樹脂である。
【0057】スチレン共重合体のスチレンモノマーに対
するコモノマーとしては、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリルアミドのような二重結合を有
するモノカルボン酸もしくはその置換体;マレイン酸、
マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸ジメ
チルのような二重結合を有するジカルボン酸及びその置
換体;塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルのよう
なビニルエステル;エチレン、プロプレン、ブチレンの
ようなエチレン系オレフィン;ビニルメチルケトン、ビ
ニルヘキシルケトンのようなビニルケトン;ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチル
エーテルのようなビニルエーテルが挙げられる。これら
ビニル単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
【0058】架橋剤としては、2個以上の重合可能な二
重結合を有する化合物が用いられる。例えば、ジビニル
ベンゼン、ジビニルナフタレンのような芳香族ジビニル
化合物;エチレングリコールアクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジ
メタクリレートのような二重結合を2個有するカルボン
酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジ
ビニルスルフィド、ジビニルスルホンのジビニル化合
物;及び3個以上のビニル基を有する化合物が挙げられ
る。これらは単独もしくは混合して用いられる。
【0059】結合樹脂がスチレン−アクリル共重合体の
場合、結着樹脂のTHF可溶分のゲルパミエーションク
ロマトグラフィ(GPC)による分子量分布で、分子量
3千〜5万の領域に少なくとも1つピーク(好ましく
は、メインピーク)が存在し、分子量10万以上の領域
に少なくとも1つピークが存在し、分子量10万以下の
成分が50〜90%となるような結着樹脂が好ましい。
【0060】結着樹脂がポリエステル樹脂の場合は、G
PCによる分子量分布で、分子量3千〜5万の領域に少
なくとも1つピークが存在し、分子量10万以下の成分
が60〜100%となるような結着樹脂が好ましい。さ
らに好ましくは、分子量5千〜2万の領域に少なくとも
1つピークが存在するのが良い。
【0061】ポリエステル樹脂は定着性に優れ、カラー
トナーに適している。
【0062】特に一般式(I)で代表されるビスフェノ
ール誘導体をジオール主成分とし、2価以上のカルボン
酸またはその酸無水物またはその低級アルキルエステル
とからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸など)とを共縮重合したポリ
エステル樹脂が、カラートナーとして、良好な帯電特性
を有するのでより好ましい。
【0063】
【外1】 (式中、Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,
yはそれぞれ1以上の整数であり、且つx+yの平均値
は2〜10である。)
【0064】着色剤として磁性材料を含有させて磁性ト
ナーとして用いることができる。磁性微粉体の平均粒径
としては、0.05〜0.5μmが好ましく、より好ま
しくは0.1〜0.4μmが良い。磁性微粉体の粒度の
変動係数は、30%以下が良い。磁性トナー中に含有さ
せる量としては結着樹脂100重量部に対し40〜12
0重量部が好ましい。
【0065】磁性材料としては、マグネタイト、γ−酸
化鉄、フェライト、鉄過剰型フェライトの如き酸化鉄;
鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いはこれらの金
属としてアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウ
ム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、
カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、
タングステン、パナジウムのような金属との合金及びそ
の混合物等が挙げられる。
【0066】トナー粒子にワックス成分を含有させても
良い。
【0067】炭化水素ワックスとしては、アルキレンを
高圧下でラジカル重合したアルキレンポリマー;低圧下
でチーグラー触媒で重合したアルキレンポリマー;高分
子量のアルキレンポリマーを熱分解して得られるアルキ
レンポリマー;一酸化炭素、水素からなる合成ガスから
アーゲ法により得られる炭化水素の蒸留残分を水素添加
して得られる合成炭化水素等が使用できる。これらの炭
化水素ワックスのうち、特定の成分を抽出分別した炭化
水素ワックスが特に適している。プレス発汗法、溶剤
法、真空蒸留を利用した分別結晶方式などの方法によっ
て、低分子量を除去したもの、低分子量分を抽出したも
の、およびさらにこれから低分子量成分を除去したもの
などが好ましい。
【0068】この他、マイクロクリスタリンワックス、
カルナバワックス、サゾールワックス。パラフィンワッ
クス等も用いることができる。
【0069】これらのワックスの分子量は、数平均分子
量(Mn、ポリエチレン換算)が500〜1200で、
重量平均分子量(Mw)が800〜3600のものが好
ましい。分子量が上記範囲より小さくなると耐ブロッキ
ング性、現像性に劣るようになり、上記範囲より分子量
が大きくなると、良好な定着性、耐オフセット性が得に
くくなる。
【0070】ワックスのMw/Mnが5.0以下が良
く、より好ましくは3.0以下が良い。
【0071】これらワックスの含有量は結着樹脂100
重量部に対し0.5〜10重量部用いるのが効果的であ
る。
【0072】着色剤としては、従来公知の有彩色及び黒
色〜白色の顔料が挙げられる。中でも親油性の高い有機
顔料が好ましい。
【0073】たとえば、ナフトールイエローS,ハンザ
イエローG,パーマネントイエローNCG,パーマネン
トオレンジGTR,ピラゾロンオレンジ,ベンジジンオ
レンジG,パーマネントレッド4R,ウオッチングレッ
ドカルシウム塩,ブリリアントカーミン38,ファスト
バイオレットB,メチルバイオレットレーキ,フタロシ
アニンブルー,ファーストスカイブルー,インダンスレ
ンブルーBC等がある。
【0074】好ましくはポリ縮合アゾ系顔料,不溶性ア
ゾ系顔料,キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔
料,ペリレン系顔料,アントラキノン系顔料,銅フタロ
シアニン系顔料が高耐光性を有するので好ましい。
【0075】好ましいマゼンタ用着色顔料としては、
C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18、19、21、22、23、30、3
1、32、37、38、39、40、41、48、4
9、50、51、52、53、54、55、57、5
8、60、63、64、68、81、83、87、8
8、89、90、112、114、122、123、1
46、150、163、184、202、206、20
7、209、238;C.I.ピグメントバイオレット
19;C.I.バットレット1、2、10、13、1
5、23、29、35等が挙げられる。
【0076】シアン用顔料としては、C.I.ピグメン
トブルー2、3、15、16、17;C.I.バットブ
ルー6;C.I.アシッドブルー45又は(1)式で示
される構造を有するフタロシアニン骨格にフタルイミド
メチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料等が
挙げられる。
【0077】
【外2】 〔式中、nは1〜5の正数を示す〕
【0078】イエロー用着色顔料としてはC.I.ピグ
メントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、1
1、12、13、14、15、16、17、23、6
5、73、74、81、83、93、94、95、9
7、98、109、120、128、138、147、
151、154、166、167、173、180、1
81;C.I.バットイエロー1、3、20等が挙げら
れる。
【0079】本発明においては、上記の着色剤の公知の
製造工程におけるろ過工程前の顔料スラリーからただの
一度も乾燥工程を程ずらして得られたペースト状顔料が
好ましい。一度乾燥させた粉末の顔料を水系にもどして
ペースト状にしたものは好ましくない。
【0080】有機顔料の含有量としては、OHPフィル
ムの透過性に対し敏感に反映するイエロートナーについ
ては、結着樹脂100重量部に対して12重量部以下で
あり、好ましくは0.5〜7重量部が好ましい。12重
量部を上回ると、イエローの混合色であるグリーン,レ
ッド、また、画像としては人間の肌色の再現性が低下す
る。
【0081】マゼンタ又はシアンのカラートナーについ
ては、結着樹脂100重量部に対しては15重量部以
下、より好ましくは0.1〜9重量部が好ましい。
【0082】本発明のトナーはそのままでも良好な流動
特性をもつが、さらに流動性向上剤を添加して用いても
良い。
【0083】流動性向上剤としては、トナー粒子に添加
することにより、流動性が添加前後を比較すると増加し
うるものであれば、使用可能である。例えば、疎水性コ
ロイダルシリカ微粉体、コロイダルシリカ微粉体、疎水
性酸化チタン微粉体、酸化チタン微粉体、疎水性アルミ
ナ微粉体、アルミナ微粉体、それらの混合粉体等が挙げ
られる。
【0084】トナーの製造にあたっては、熱ロール、ニ
ーダー、エクストルーダーの如き熱混練機によって構成
材料を良く混練した後、機械的な粉砕、分級によって得
る方法;結着樹脂溶液中に着色剤及び電荷制御剤等の材
料を分散した後、噴霧乾燥することにより得る方法;結
着樹脂を生成するための単量体に所定材料を混合した単
量体組成物を水系媒体中とこの乳化懸濁し、重合させる
ことによりトナー粒子を得る重合トナー製造法が使用で
きる。
【0085】本発明のトナーは、キャリアと混合して二
成分現像剤として用いることができる。その際、必要に
応じて種々の材料でキャリア粒子表面を被覆しても良
い。その場合キャリアの帯電能,抵抗及びキャリア表面
の凹凸度合いによって、被覆する樹脂の種類や量を適宜
に調整するのが良い。
【0086】キャリア表面を被覆する場合、その樹脂と
しては、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エス
テル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、変性あ
るいは未変性シリコーン樹脂、フッ素含有樹脂、ポリア
ミド樹脂、アイオノマー樹脂、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂など或いは、これらの混合物を用いることがで
きる。
【0087】キャリアコアの磁性材料としては、フェラ
イト、鉄過剰型フェライト、マグネタイト、γ−酸化鉄
等の酸化物を用いることができる。
【0088】二成分現像剤を調製する場合、トナーとキ
ャリアの混合比率は現像剤中のトナー濃度として、1重
量%〜15重量%、好ましくは2重量%〜13重量%に
すると通常良好な結果が得られる。トナー濃度が1重量
%未満では画像濃度が低くなり、15重量%を超えると
カブリや機内におけるトナー飛散が発生しやすくなる。
【0089】以下に、本発明に係る各物性値及び評価方
法について述べる。
【0090】(1)体積抵抗値の測定 電荷制御剤の体積抵抗値の測定は、図1に示すセルを用
いて測定した。
【0091】図1において、11は下部電極を示し、1
2は上部電極を示し、14は電流計を示し、15は定電
圧装置を示し、17は測定サンプルを示し、18はガイ
ドリングを示し、dは測定サンプルの厚みを示し、Aは
体積抵抗測定セルを示す。
【0092】セルAにサンプルを充填し、充填したサン
プル17に接するように電極11及び12を配し、該電
極間に電圧を印加し、その時流れる電流を電流計14で
測定することにより求めた。その測定結果は、23℃,
65%の環境で充填サンプルのセルとの接触面積S=2
cm2 ,厚みd=1mm,上部電極の荷重15kg,印
加交流電圧5000V(10000Hz)である。
【0093】(2)摩擦帯電量の測定方法 測定法を図面を用いて詳述する。
【0094】図2はトナーのトリボ電荷量を測定する装
置の説明図である。底に500メッシュのスクリーン2
3のある金属製の測定容器22に、現像器のスリーブ上
から採取した現像剤約0.5〜0.9gを入れ金属製の
フタ24をする。このときの測定容器22全体の重量を
秤りW1 (g)とする。次に、吸引機21(測定容器2
2と接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口
27から吸引し風量調節弁26を調整して真空計25の
圧力を250mmAqとする。この状態で充分、好まし
くは約2分間吸引を行いトナーを吸引除去する。このと
きの電位計29の電位をV(ボルト)とする。ここで2
8はコンデンサーであり容量をC(μF)とする。ま
た、吸引後の測定容器全体の重量を秤りW2 (g)とす
る。このトナーの摩擦帯電量(mC/kg)は下式の如
く計算される。
【0095】トナーの摩擦帯電量(mC/kg)=(C
×V)/(W1 −W2
【0096】(3)カブリの測定方法 カブリの測定は、東京電色社製のREFLECTOME
TER MODELTC−6DSを使用して測定し、シ
アントナー画像ではamberフィルターを使用し、下
記式より算出した。数値が小さい程、カブリが少ない。
【0097】カブリ(反射率)(%)=〔標準紙の反射
率(%)〕−〔サンプルの非画像部の反射率(%)〕
【0098】(4)現像性,転写性の評価 先述したように、トナーの現像性及び転写性はそれぞれ
画像濃度及びハイライト部の画質に大きく影響すること
により、トナーの現像性及び転写性については、得られ
た転写紙上画像のマクベス画像濃度及びハイライト部の
画質より判断した。
【0099】(5)芳香族カルボン酸誘導体、無機陽,
陰イオンの分析 電荷制御剤中の芳香族カルボン酸誘導体及び無機陽イオ
ン,無機陰イオンの含有量の測定は下記の如くおこなっ
た。
【0100】電荷制御剤中の芳香族カルボン酸誘導体の
含有量は、秤量した電荷制御剤をクロロホルムに溶解
し、得られたクロロホルム溶液にアセトニトリルを加
え、芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物を折出させ
た。得られた液をろ別し、沈殿物とろ液に分離した。分
離したろ液に内部標準物として所定量のn−トリデカン
を添加し、n−トリデカンを含むろ液をガスクロマトグ
ラフィーにかけ、n−トリデカンの含有量との対比によ
り芳香族カルボン酸誘導体の含有量を求めた。
【0101】電荷制御剤中の無機化合物を構成する無機
陽イオン成分及び無機陰イオン成分は、秤量した電荷制
御剤をメタノールに溶解又は膨潤させ、次いで、メタノ
ール液に水を加え、メタノール−水混合液を加熱し沸騰
させた後に、メタノール−水混合液をろ過した。得られ
たろ液をICP(inductively covpl
ed plasma)法により無機陽イオン成分を定量
し、一方、得られたろ液をイオンクロマトグラフィーで
分析することにより無機陰イオン成分を定量した。
【0102】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これは、本発明を何ら限定するものではない。以
下の配合における部数は、特に説明の無い場合が重量部
である。
【0103】アルミニウム化合物の製造例1 NaOH0.5モルの水溶液と3,5−ジ−tert−
ブチルサリチル酸0.4モルを混合し、加熱溶解した。
この溶液をAl2 (SO43 0.1モルの水溶液に添
加し加熱撹拌した後、溶液を中性に調整して濾別採取し
た。採取した白色沈殿物を水洗した後乾燥し、3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物
(Al化合物No.1)を得た。
【0104】得られたAl化合物No.1はフリーの
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸を実質的に含
有していなく、ナトリウムイオンを40ppm含有し、
硫酸イオンを70ppm含有していた。
【0105】クロム化合物の製造例 Al2 (SO43 のかわりにCr2 (SO43 を用
いる以外はアルミニウム化合物の製造例1と同様にして
Cr化合物を調製した。
【0106】得られた、Cr化合物はフリーの3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸を実質的に含有してい
なく、ナトリウムイオンを30ppm含有し、硫酸イオ
ンを70ppm含有していた。
【0107】亜鉛化合物の製造例 Al2 (SO43 のかわりにZnCl2 を用いる以外
は、アルミニウム化合物の製造例1と同様にしてZn化
合物を調製した。
【0108】得られたZn化合物はフリーの3,5−ジ
−tert−ブチルサリチル酸を実質的に含有していな
く、ナトリウムイオンを20ppm含有し、クロムイオ
ンを46ppm含有していた。
【0109】アルミニウム化合物の製造例2 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のかわりに5
−tert−オクチルサリチル酸を使用する以外はアル
ミニウム化合物の製造例1と同様にしてAl化合物N
o.2を調製した。
【0110】得られたAl化合物No.2は5−ter
t−オクチルサリチル酸を実質的に含有していなく、ナ
トリウムイオンを30ppm含有し、硫酸イオンを70
ppm含有していた。
【0111】電荷制御剤の製造例1 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸及び硫酸ナト
リウム(Na2 SO4)を溶解しているメタノールと水
の混合液(70:30)にアルミニウム化合物No.1
を分散し、噴霧乾燥して、ナトリウムイオンを240p
pm含有し、硫酸イオンを560ppm含有している電
荷制御剤No.1を調製した。
【0112】電荷制御剤の組成を表1に示す。
【0113】電荷制御剤の製造例2乃至4 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸及び硫酸ナト
リウムの使用量を変える以外は、製造例1と同様にして
電荷制御剤No.2〜4を調製した。電荷制御剤No
s.2〜4の組成を表1に示す。
【0114】電荷制御剤の製造例5 Cr化合物を使用し、3,5−ジ−tert−ブチルサ
リチル酸及び硫酸ナトリウムの使用量を変える以外は、
製造例1と同様にして電荷制御剤No.5を調製した。
電荷制御剤No.5の組成を表1に示す。
【0115】電荷制御剤の製造例6 Zn化合物を使用し、3,5−ジ−tert−ブチルサ
リチル酸及び硫酸ナトリウムの使用量を変える以外は、
製造例1と同様にして電荷制御剤No.6を調製した。
電荷制御剤No.6の組成を表1に示す。
【0116】電荷制御剤の製造例7 Al化合物No.2を使用し、5−tert−オクチル
サリチル酸を使用し、硫酸ナトリウムの使用量を変える
以外は、製造例1と同様にして電荷制御剤No.7を調
製した。電荷制御剤No.7の組成を表1に示す。
【0117】電荷制御剤の製造例8 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸及び硫酸ナト
リウムの使用量を変える以外は、製造例1と同様にして
電荷制御剤No.8を調製した。電荷制御剤No.8の
組成を表1に示す。
【0118】電荷制御剤の製造例9 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の使用量を変
え、硫酸カリウムを使用する以外は、製造例1と同様に
して電荷制御剤No.9を調製した。電荷制御剤No.
9の組成を表1に示す。
【0119】電荷制御剤の製造例10 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の使用量を変
え、硫酸カルシウムを使用する以外は、製造例1と同様
にして電荷制御剤No.10を調製した。電荷制御剤N
o.10の組成を表1に示す。
【0120】電荷制御剤の製造例11 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の使用量を変
え、塩化カリウムを使用する以外は、製造例1と同様に
して電荷制御剤No.11を調製した。電荷制御剤N
o.11の組成を表1に示す。
【0121】電荷制御剤の製造例12(比較例) テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライドを使用する
以外は、製造例1と同様にして電荷制御剤No.12を
調製した。電荷制御剤No.12の組成を表1に示す。
【0122】電荷制御剤の製造例13(比較例) p−トルエンスルホン酸ナトリウムを使用する以外は、
製造例1と同様にして電荷制御剤No.13を調製し
た。電荷制御剤No.13の組成を表1に示す。
【0123】電荷制御剤の製造例14(比較例) Al化合物No.1をさらに熱水で良く洗浄し、ナトリ
ウムイオン及び硫酸イオンの含有量を減らした後、製造
例1と同様にして電荷制御剤No.14を調製した。電
荷制御剤No.14の組成を表1に示す。
【0124】電荷制御剤の製造例15(比較例) Al化合物No.1をさらに熱水で良く洗浄し、ナトリ
ウムイオン及び硫酸イオンの含有量を減らした後、3,
5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の使用量を変える
以外は製造例1と同様にして電荷制御剤No.15を調
製した。電荷制御剤No.15の組成を表1に示す。
【0125】電荷制御剤の製造例16(比較例) 3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸及び硫酸ナト
リウムの使用量を変える以外は、製造例1と同様にして
電荷制御剤No.16を調製した。電荷制御剤No.1
6の組成を表1に示す。
【0126】電荷制御剤の製造例17(比較例) Al化合物No.2を使用し、3,5−ジ−tert−
ブチルサリチル酸を使用し、硫酸ナトリウムの使用量を
変える以外は、製造例1と同様にして電荷制御剤No.
17を調製した。電荷制御剤No.17の組成を表1に
示す。
【0127】電荷制御剤の製造例18(比較例) 5−tert−オクチルサリチル酸を使用し、硫酸ナト
リウムの使用量を変える以外は、製造例1と同様にして
電荷制御剤No.18を調製した。電荷制御剤No.1
8の組成を表1に示す。
【0128】
【表1】
【0129】実施例1 ・ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル )プロパンとフマール酸及び1,2,5−ヘキサントリカルボン酸を縮重合して 得られたポリエステル樹脂(酸価1.2) 100部 ・フタロシアニン顔料 4部 ・電荷制御剤No.1 5部
【0130】上記材料をヘンシェルミキサーにより十分
予備混合を行い、二軸押出混練機により溶融混練し、冷
却後ハンマーミルを用いて約1〜2mm程度に粗粉砕
し、次いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕
した。さらに得られた微粉砕物を分級して、重量平均径
が5.8μmである青色のトナーを得た。
【0131】トナー100部と、水中でアルミナ微粉体
100部当りiso−C49 −Si−(OCH33
の20部で処理した疎水性アルミナ微粉末1.5部とを
ヘンシェルミキサーで混合し、シアントナーNo.1を
得た。
【0132】実施例2乃至10,参考例及び比較例1乃
至7 電荷制御剤No.2乃至18を使用する以外は、実施例
1と同様にしてシアントナーNos2乃至18を調製し
た。
【0133】実験例 アクリル変性シリコーンを被覆量1.0部でコーティン
グしたフェライトキャリア(平均粒径50μm)94部
に対してトナーNo.1を6部混合して現像剤とした。
【0134】この現像剤で、カラー複写機CLC−80
0(キヤノン製)を用い画像面積比率25%のオリジナ
ル原稿を用いて30℃/80%RH及び25℃/10%
RHの環境下で、10000枚の画出しを行った。表3
に結果を示したように、この現像剤は現像性及び転写性
の耐久性に優れ、環境変動も小さく、10000枚後の
飛散も見られず、非常に良好な性能を示した。
【0135】以下の実施例2乃至10,参考例及び比較
例1乃至7の結果も同様に表2に示した。
【0136】
【表2】
【0137】画質は、オリジナル画像との目視による対
比によって非常に良好(A),良好(B),普通
(C),悪い(D)の4段階に評価した。
【0138】現像器からのトナー飛散は、現像器の周囲
及び現像器の下部の複写機本体内のトナーにより汚れの
程度により下記基準で評価した。 A…現像器からのトナーの飛散が全く認められない。 B…現像器の周囲の機器に現像器から飛散したトナーの
付着が目視で確認できる。 C…現像器の下部に現像器からのトナーの少量のこぼれ
が確認される。 D…現像器の下部に現像器からのトナーの多量のこぼれ
が確認される。
【0139】
【発明の効果】本発明の電荷制御剤は、少なくとも芳香
族カルボン酸誘導体,該芳香族カルボン酸誘導体の金属
化合物,無機化合物陽イオン及び無機化合物陰イオンか
らなり、該電荷制御剤を含有する現像剤は帯電量の耐久
性が良好であり、現像性及び転写性も高く高画質を与え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電荷制御剤の体積抵抗値を測定する装置の説明
図である。
【図2】トナーの摩擦帯電量を測定する装置の説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 神林 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 飯田 育 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岡戸 謙次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−347863(JP,A) 米国特許5346795(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 - 9/097

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及び電荷制御剤を少な
    くとも含有するトナー粒子を有する静電荷像現像剤にお
    いて、該電荷制御剤は、芳香族オキシカルボン酸及び芳
    香族アルコキシカルボン酸から選択される芳香族カルボ
    ン酸誘導体、該芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物及
    び無機陰イオンと無機陽イオンとから形成された無機化
    合物を有し、 該芳香族カルボン酸誘導体、該芳香族カルボン酸誘導体
    の金属化合物及び該無機陰イオンの含有量をそれぞれA
    (wt.%),B(wt.%),C(ppm)としたと
    き、A,B,Cが下記条件 1/99≦A/B≦10/90 102 ≦C を満足することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 無機化合物の陰イオン及び無機化合物の
    陽イオンの含有量のそれぞれをC(wt.%)及びD
    (wt.%)とすると、C及びDが下記条件 3×102 ≦C+D を満足する請求項1に記載のトナー。
  3. 【請求項3】 C(ppm)が2×102 ppm以上で
    ある請求項2に記載のトナー。
  4. 【請求項4】 無機化合物の陽イオンがアルカリ金属イ
    オンである請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー。
  5. 【請求項5】 無機化合物の陰イオンが硫酸イオン又は
    ハロゲンイオンである請求項1乃至4のいずれかに記載
    のトナー。
  6. 【請求項6】 芳香族カルボン酸誘導体が置換基として
    アルキル基を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の
    トナー。
  7. 【請求項7】 芳香族カルボン酸誘導体は、サリチル
    酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ヒド
    ロキシナフトエ酸及びアルキルヒドロシキナフトエ酸か
    らなるグループから選択される化合物である請求項1乃
    至5のいずれかに記載のトナー。
  8. 【請求項8】 芳香族カルボン酸誘導体が3,5−ジ−
    ターシャリーブチルサリチル酸又は5−ターシャリーオ
    クチルサリチル酸である請求項1乃至5のいずれかに記
    載のトナー。
  9. 【請求項9】 芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物の
    該金属の価数が2以上である請求項1乃至8のいずれか
    に記載のトナー。
  10. 【請求項10】 電荷制御剤がジ−ターシャリーブチル
    サリチル酸、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のアル
    ミニウム化合物、ナトリウムイオン及び硫酸イオンから
    形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載のトナ
    ー。
  11. 【請求項11】 電荷制御剤がジ−ターシャリーブチル
    サリチル酸、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のクロ
    ム化合物、ナトリウムイオン及び硫酸イオンから形成さ
    れている請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー。
  12. 【請求項12】 電荷制御剤がジ−ターシャリーブチル
    サリチル酸、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸の亜鉛
    化合物、ナトリウムイオン及び塩素イオンから形成され
    ている請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー。
  13. 【請求項13】 電荷制御剤が5−ターシャリーオクチ
    ルサリチル酸、5−ターシヤリーオクチルサリチル酸の
    アルミニウム化合物、ナトリウムイオン及び硫酸イオン
    から形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の
    トナー。
  14. 【請求項14】 結着樹脂は、スチレン共重合体、ポリ
    エステル樹脂及びエポキシ樹脂からなるグループから選
    択されるポリマーである請求項1乃至13のいずれかに
    記載のトナー。
  15. 【請求項15】 電荷制御剤は、結着樹脂100重量部
    当り0.5〜15重量部含まれている請求項1乃至14
    のいずれかに記載のトナー。
  16. 【請求項16】 電荷制御剤は、結着樹脂100重量部
    当り1〜10重量部含まれている請求項1乃至14のい
    ずれかに記載のトナー。
  17. 【請求項17】 トナー粒子は、負帯電性を有する請求
    項1乃至16のいずれかに記載のトナー。
  18. 【請求項18】 電荷制御剤は、体積抵抗が9.5×1
    8 Ω・cm以下である請求項1乃至14のいずれかに
    記載のトナー。
  19. 【請求項19】 芳香族オキシカルボン酸及び芳香族ア
    ルコキシカルボン酸から選択される芳香族カルボン酸誘
    導体、該芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物及び無機
    陰イオンと無機陽イオンとから形成された無機化合物を
    有し、 該芳香族カルボン酸誘導体、該芳香族カルボン酸誘導体
    の金属化合物及び該無機陰イオンの含有量をそれぞれA
    (wt.%),B(wt.%),C(ppm)としたと
    き、A,B,Cが下記条件 1/99≦A/B≦10/90 102 ≦C を満足することを特徴とするトナー用電荷制御剤。
  20. 【請求項20】 電荷制御剤が無色、白色又は淡色であ
    る請求項19に記載の電荷制御剤。
  21. 【請求項21】 無機化合物の陰イオン及び無機化合物
    の陽イオンの含有量のそれぞれをC(wt.%)及びD
    (wt.%)とすると、C及びDが下記条件 3×102 ≦C+D を満足する請求項20に記載の電荷制御剤。
  22. 【請求項22】 C(ppm)が2×102 ppm以上
    である請求項21に記載の電荷制御剤。
  23. 【請求項23】 無機化合物の陽イオンがアルカリ金属
    イオンである請求項19乃至22のいずれかに記載の電
    荷制御剤。
  24. 【請求項24】 無機化合物の陰イオンが硫酸イオン又
    はハロゲンイオンである請求項19乃至23のいずれか
    に記載の電荷制御剤。
  25. 【請求項25】 芳香族カルボン酸誘導体が置換基とし
    てアルキル基を有する請求項19乃至24のいずれかに
    記載の電荷制御剤。
  26. 【請求項26】 芳香族カルボン酸誘導体は、サリチル
    酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ヒド
    ロキシナフトエ酸及びアルキルヒドロキシナフトエ酸か
    らなるグループから選択される化合物である請求項19
    乃至24のいずれかに記載の電荷制御剤。
  27. 【請求項27】 芳香族カルボン酸誘導体が3,5−ジ
    −ターシャリブチルサリチル酸又は5−ターシャリーオ
    クチルサリチル酸である請求項19乃至24のいずれか
    に記載の電荷制御剤。
  28. 【請求項28】 芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物
    の該金属の価数が2以上である請求項19乃至27のい
    ずれかに記載の電荷制御剤。
  29. 【請求項29】電荷制御剤がジ−ターシャリーブチルサ
    リチル酸、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のアルミ
    ニウム化合物、ナトリウムイオン及び硫酸イオンから形
    成されている請求項19乃至22のいずれかに記載の電
    荷制御剤。
  30. 【請求項30】電荷制御剤がジ−ターシャリーブチルサ
    リチル酸、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のクロム
    化合物、ナトリウムイオン及び硫酸イオンから形成され
    ている請求項19乃至22のいずれかに記載の電荷制御
    剤。
  31. 【請求項31】電荷制御剤がジ−ターシャリーブチルサ
    リチル酸、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸の亜鉛化
    合物、ナトリウムイオン及び塩素イオンから形成されて
    いる請求項19乃至22のいずれかに記載の電荷制御
    剤。
  32. 【請求項32】電荷制御剤が5−ターシャリーオクチル
    サリチル酸、5−ターシャリーオクチルサリチル酸のア
    ルミニウム化合物、ナトリウムイオン及び硫酸イオンか
    ら形成されている請求項19乃至22のいずれかに記載
    の電荷制御剤。
  33. 【請求項33】 負電荷制御性を有する請求項19乃至
    32のいずれかに記載の電荷制御剤。
  34. 【請求項34】 9.5×108 Ω・cm以下の体積抵
    抗値を有する請求項19乃至33のいずれかに記載の電
    荷制御剤。
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