JP3135326B2 - カム軸 - Google Patents

カム軸

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JP3135326B2
JP3135326B2 JP03345514A JP34551491A JP3135326B2 JP 3135326 B2 JP3135326 B2 JP 3135326B2 JP 03345514 A JP03345514 A JP 03345514A JP 34551491 A JP34551491 A JP 34551491A JP 3135326 B2 JP3135326 B2 JP 3135326B2
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camshaft
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清一 桐ケ谷
八郎 松永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関などに用いら
れるカム軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカム軸としては、特開昭63−2
97707号公報に記載されたものが知られている。こ
のカム軸は、図5〜図10に示したように、円筒状の軸
本体1をカム2にはめ込んでなるものであって、軸本体
1の、カム2が取り付けられる部分の外面には、周方向
に延びる突条3が転造などの手段によって形成されてい
る(図7)。他方、この軸本体1にはめ込むカム2の真
円状の取付孔4の径は、前記突条3の外径よりも若干大
きく形成されると共に、この取付孔4の内面には複数の
突出部5が形成されている。この突出部5の先端を結ん
でできる円の径は、前記突条3の径よりも小さくされて
いる。
【0003】このカム2に前記軸本体1の突条3を圧入
すると、図7および図9に示すように、カム2の取付孔
4に設けた突出部5が軸本体1の突条3を切削して、溝
(図10参照)を形成し、この溝と突出部5との係合に
よりカム2が軸本体1に対して回転不能に固定される。
【0004】こうした従来のカム軸においては、切削に
よって形成された溝と突出部5との係合によってカム2
と軸本体1とを固定しているので、カム2が高い抗空転
性を有するという利点がある。
【0005】ところで、前記従来の技術においては、突
出部5によって突条3を切削しているために、この切削
によって切屑が発生し、この切屑が軸本体1やカム2な
どの表面に付着してしまう。このため、この切屑を洗浄
等の手段によって除去しなければならないという問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記事情に鑑
みてなされたもので、カムへの軸本体の取り付けの際に
切屑の発生量が少ないカム軸を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカム軸は、
取付孔を略円形に形成するとともに、少なくとも一部
に、内方へ向けて突出し、突条に圧着させられる隆起部
を形成し、この隆起部の内面に、突起部を形成してい
る。
【0008】
【作用】本発明のカム軸は、カムに軸本体を圧入するこ
とによって、カムの隆起部に軸本体の突条を当接させ、
この突条を主に塑性変形させるとともに、突起部によっ
て突条を切削して溝を形成し、この溝と突起部との係合
によって、カムを軸本体に固定することができる。すな
わち、本発明のカム軸は、突起部と溝との係合だけでな
く、突条を隆起部によって塑性変形させて、カムと軸本
体とを固定することができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例に係るカム軸を図1に基づい
て説明する。なお、前記従来のカム軸と共通の構成に
は、同一符号を付して説明を簡略化する。
【0010】本実施例のカム軸においては、取付孔40
が、略真円状に形成されているとともに、この取付孔4
0に、内方へ向けて突出し、軸本体1の突条3に圧着さ
せられる2つの隆起部41が形成され、これらの隆起部
41の内面に、矩形状の突起部42がそれぞれ形成され
ている点で、前記従来のカム軸と相違している。
【0011】ここで、前記取付孔40の径D1(図1参
照)は、カム軸1の突条3の外径よりも僅かに大きく形
成されている。また、前記隆起部41どうしの離間距離
D2は、前記した突条3の外径よりも小さくかつ軸本体
1の外径よりも大きく形成されている。さらに、突起部
42どうしの間隔は、軸本体1の外径よりも大きく形成
されており、軸本体1に干渉しないようになっている。
【0012】また、前記2つの隆起部41の内面は、平
面に形成されている。
【0013】前記本例のカム軸においても、従来と同様
に、カム20の取付孔40にカム軸1の突条3を圧入す
ることによって組み立てることができる。ここで、本例
のカム軸においては、取付孔40に隆起部41を形成し
ているので、組立時において、この隆起部41によって
突条3を塑性変形させ、この塑性変形によってカム20
を軸本体1に固定することができる。
【0014】さらに、本例のカム軸によれば、前記した
突条3の塑性変形と同時に、突起部42によって突条3
を切削して溝を形成し、この溝と突起部42とを係合さ
せることができる。
【0015】このため、本例のカム軸によれば、突起部
42と隆起部41との両者によってカム20を軸本体1
に固定することができる。したがって、突起部42の大
きさを、従来の突出部5に比較して小さく形成し、ある
いは、突起部42の数を従来の突出部5に比較して少な
くしても、カムに、従来と同程度の高い抗空転性を付与
することができる。よって、従来のカム軸に比較して、
切屑発生量を大幅に減少させることができるという利点
がある。
【0016】また、本例のカム軸においては、取付孔4
0を突条3よりも大径に形成しているので、隆起部41
および突起部42のみが突条3と干渉する。したがっ
て、カム20への軸本体1の圧入に必要な力を、従来の
カム軸と同程度に押えることが可能であるという利点も
ある。
【0017】なお、前記した本例のカム軸においては、
隆起部41および突起部42を2つづつ形成したが、こ
の隆起部41および突起部42は、それぞれ1つであっ
てもよい。要は、隆起部41が、突条3に圧着させられ
る位置に形成され、この隆起部41の内面に突起部42
が形成されていれば、前記した利点を発揮することがで
きる。
【0018】さらに、本例のカム軸においては、突起部
42を矩形状のものとしたが、図2〜図4に示すよう
に、三角形状や、内面が円柱面に膨出した形状や、台形
状であってもよい。三角形状とした場合には、軸本体1
のカム2への圧入に必要な力を小さくすることができ、
後二者によれば、軸本体1をカム20に圧入する際に突
起部42の隅部に破損を生じにくいという利点がある。
【0019】また、隆起部41は、3つ以上形成するこ
ともできる。この場合には、軸本体1の軸心と取付孔4
0の軸心とを自動的に合せることが可能となる。
【0020】さらに、本例のカム軸においては、隆起部
41の内面を平面としたが、円柱面や球面など種々の形
状であってもよいことは当然である。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るカム軸は、取付孔を略円形
に形成するとともに、少なくとも一部に、内方へ向けて
突出し、突条に圧着させられる隆起部を形成し、この隆
起部の内面に、突起部を形成しているので、突起部の大
きさを、従来の突出部に比較して小さく形成し、あるい
は、突起部の数を従来の突出部に比較して少なくして
も、カムに、従来と同程度の高い抗空転性を付与するこ
とができる。したがって、従来のカム軸に比較して、切
屑発生量を大幅に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るカム軸に用いるカムの正
面図である。
【図2】本例のカム軸の変形例を示す要部拡大図であ
る。
【図3】本例のカム軸の変形例を示す要部拡大図であ
る。
【図4】本例のカム軸の変形例を示す要部拡大図であ
る。
【図5】従来のカム軸を示す斜視図である。
【図6】従来のカムの正面図である。
【図7】従来のカムを軸本体に取り付ける状態を示す側
面図である。
【図8】従来のカムを軸本体に取り付けた状態を示す側
面図である。
【図9】図7のA部分の拡大図である。
【図10】図9のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 軸本体 3 突条 20 カム 40 取付孔 41 隆起部 42 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルーカス マット リヒティンシュタイン国 9492 エッシ ェン (番地なし) プレス ウント シュタンツベルク アーゲー内 (56)参考文献 特開 平2−150541(JP,A) 特開 昭63−297707(JP,A) 特開 昭61−189830(JP,A) 特開 平5−172208(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/04 F16H 53/02 F16B 4/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に突条が形成された軸本体を、カム
    に形成された取付孔に嵌合させ、この取付孔に前記突条
    を圧入して前記カムを前記軸本体に固定してなるカム軸
    であって、前記取付孔は、略円形に形成されているとと
    もに、少なくとも一部に、内方へ向けて突出し、前記突
    条に圧着させられる隆起部が形成され、この隆起部の内
    面には、突起部が形成されており、 前記隆起部は、前記軸本体の突条を塑性変形させるもの
    である ことを特徴とするカム軸。
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