JP3134550B2 - 紙容器 - Google Patents
紙容器Info
- Publication number
- JP3134550B2 JP3134550B2 JP28841992A JP28841992A JP3134550B2 JP 3134550 B2 JP3134550 B2 JP 3134550B2 JP 28841992 A JP28841992 A JP 28841992A JP 28841992 A JP28841992 A JP 28841992A JP 3134550 B2 JP3134550 B2 JP 3134550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- plastic
- laminated
- cup
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02W90/10—Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics
Landscapes
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
を紙に積層した紙からなる紙容器に関し、使用後埋立分
解又は焼却処理可能なものに関する。
形状で残ってしまう従来より用いられてきたプラスチッ
クに対して、微生物により環境中において生化学的に完
全に分解する分解性プラスチックが注目されている。
る紙単独では強度不足、防水性がないなどの理由から、
紙と他のプラスチックを貼り合わせたりした状態で現在
も広く用いられており、主に紙カートン(箱)、紙カッ
プ、紙トレー(皿)などの容器(紙器)の分野で用いら
れている。一般にこれらのプラスチックを積層した紙容
器はそのほとんどがワンウェイの使い捨てが主で、一度
限りの使用で廃棄物となってしまい、焼却または埋め立
て処理される。
無いプラスチックを貼合わせた素材で作られた容器は、
本来の生分解性を失ってしまい、環境中で分解されずに
残留する。このような状況の中で、紙本来の生分解性を
損なうことなくプラスチックを積層した紙容器を用いる
ことが好ましい。
材として、紙、板紙、セロファンをはじめレーヨンやそ
れらを用いた不織布などの生分解性のある天然素材を主
体とした基材の、少なくとも片面に生分解性のプラスチ
ックを積層させた積層体を提案した。(特願平3−24
9106号)これらの素材を用いて、加熱融着法等を用
いる従来のプラスチックを積層した紙からなる積層体の
成形方法により成形した紙容器は容器全体が生分解性を
有することになる。
面だけに積層した紙を素材とした場合は、プラスチック
面同士のみの接着だけではなく、紙面とプラスチック面
との接着も必要になる。この紙面とプラスチック面との
接着を加熱融着法により成形しようとするとき、生分解
性のプラスチックとして3−ヒドロキシ酪酸の重合体
(以下、P(3HB)とする)または3−ヒドロキシ酪
酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体(以下、P(3H
B−3HV)とする)を使用した場合は接着強度の点で
成形が困難となる場合があった。
HV)は加工温度約200℃以上の加熱で分解し、異臭
を発生するという問題点があった。
問題点を解決するためになされたものであり、その課題
とするところは、P(3HB)またはP(3HB−3H
V)からなる生分解性のプラスチックを積層した紙容器
を成形する上で、十分な接着強度を得ることが出来、低
い加工温度で成形でき、加熱による分解と異臭の発生を
防ぐことにできる紙容器を提供することにある。
するため、P(3HB−3HV)を紙に積層した紙(以
下、プラスチック積層紙とする)からなる紙容器におい
て、ヒドロキシ吉草酸(以下、HVとする)の構成比が
5〜20重量%であるか、または、P(3HB)または
P(3HB−3HV)にポリε−カプロラクトン(以
下、PCLとする)を任意の割合で混合することを特徴
とする紙容器を提供する。
明に係るP(3HB−3HV)としては、そのHV含有
率が5〜20重量%のものを使用する。ここで、HV含
有率は単一ポリマーとしての含有率だけではなく、HV
含有率の異なるP(3HB−3HV)の混合によってH
V含有率を調整したものでもよい。
HV)に任意の割合でPCLを混合したものを使用す
る。
積層方法は、通常のプラスチック積層紙の製造に用いら
れる方法でよく、紙へのプラスチックフィルムのラミネ
ーション、または紙へのプラスチックの溶融押出コーテ
ィング等の方法で積層できるが、特願平3−24910
6号に示した製造方法が特に適している。
溶融押出コーティングの場合もアンカーコート剤等を必
要とすることがあるが、プラスチック積層紙の生分解性
への影響を考えると、分解性のない一般的な接着剤、ア
ンカーコート剤は用いないほうが好ましい。
は、従来のプラスチック積層紙の成形と同様の方法で行
うことが出来る。装置としては、紙カップ成形機、打抜
機、サック貼機、製函機等があげられる。
HVを含まないポリヒドロキシ酪酸(以下P(3HB)
とする)は共に結晶性ポリマーであり、HV含有量によ
り結晶化度、融点が変化する。紙面とプラスチック面と
の接着において、真に接着するには、ホットエアー等の
加熱によりプラスチック表面が非結晶状態になり溶融し
て、紙面のパルプ繊維同士の隙間に入り込み、その後冷
却され固定されなければならない。融点および結晶化度
が高いものは、完全に溶融し切れないで圧着されるた
め、ほとんどの場合が擬似接着状態であり、形状として
は正常に接着しているようだが、強度的に不十分である
ことが多い。真に接着できる条件は、プラスチックを溶
融する熱量、すなわち加熱温度と加熱時間の積により決
まるが、P(3HB−3HV)のHV含有率によりその
条件は変化する。すなわち、HV含有率が増えるに従い
融点が下がり、結晶化度も下がるので、プラスチックを
溶融する熱量が少なくて済むようになる。また、PCL
をP(3HB)またはP(3HB−3HV)に混合する
ことによって、P(3HB)またはP(3HB−3H
V)の物性に柔軟性と衝撃強度を付加して、紙容器の製
函加工等の罫線付け時における、積層したプラスチック
面のクラック発生による液洩れ、プラスチック層の剥離
等の積層体自体の物性を改善できる。
220g/m2 )の片面にHV含有率5、8、15、2
0%のP(3HB−3HV)(英国ICI社製:「バイ
オポール」)をTダイ溶融押出法にてそれぞれ30μm
の厚みに積層したプラスチック積層紙を用いて、接着方
法にホットエアー(設定温度:250℃)を用いた紙カ
ップ成形機にて、図1に斜視図、図2にその展開図を示
した形状の紙カップをプラスチック面が内面になるよう
に成形した。
HB−3HV)およびHVを含まないP(3HB)を実
施例1と同様に積層し、紙カップを成形した。
て、液洩れチェック液をカップ8分目まで容器に満たし
て洩れ状態を観察した。さらに、図1のサイドヒートシ
ール部3、ボトムヒートシール部4の剥離強度を測定し
た。
の異なるP(3HB−3HV)及びHVを含まないP
(3HB)の何れの積層紙を用いても良好にカップに成
形することが出来た。それぞれの紙カップの液洩れチェ
ックの結果を表1に示した。
ップは30分以内でチェック液がサイドシール部より染
み出してきた。HV含有率が5〜20%のものを用いた
カップは2時間しても変化はなく、チェック液の洩れだ
しはなかった。
は表2に示した。
ック面との接着であるサイドシール部分の強度は、HV
含有率が5%未満の積層体のものでは、200g/15
mm以下の弱い強度で、プラスチックが溶融しないまま
接着された擬似接着状態であった。これに対してHV含
有率5〜20%のものはプラスチックが溶融して紙面の
繊維間に入り込み完全に接着しており、剥離させると剥
離面は紙の繊維間で生じ(紙ムケ状態)、十分な強度が
出ていた。プラスチック面同士の接着であるボトムヒー
トシール部分は、何れの積層体を用いたカップにおいて
十分な強度が出て完全に接着しており、剥離面は紙の繊
維間で生じた(紙ムケ状態)。
イボリー、220g/m2 )の片面に、HV含有率3%
のP(3HB−3HV)(英国ICI社製:「バイオポ
ール」)あるいはP(3HB)に対してPCL(米国U
CC社製:「トーンP−767E」)を5%、25%、
50%、90%(重量%)で2軸押出混練機にて混合し
たものを、実施例1と同様の方法で20μmの厚みに積
層したプラスチック積層紙を用いて実施例1と同様の方
法で紙カップを成形した。成形時のホットエアー温度は
250℃に設定した。成形カップの評価は実施例1と同
様に、液洩れチェックおよびサイドシール部の剥離強度
を測定した。
の積層体の何れを用いても良好にカップに成形すること
ができた。カップの液洩れチェックの結果を表3に示
す。
含有率が5%未満のP(3HB−3HV)の積層体を用
いたカップは30分でチェック液がサイドシール部より
染み出してきたが、同じ3%HV含有率のものやP(3
HB)にPCLを混合したプラスチック積層体について
は、2時間しても変化はなく、チェック液の洩れだしは
なかった。
は表4に示した。
ドシール部分の強度は、PCLを混合することにより向
上し、剥離面は紙の繊維間で生じ(紙ムケ状態)、十分
な値がえられた。また、何れの場合においてもP(3H
B)やP(3HB−3HV)の過熱分解による異臭の発
生はなかった。
ラスチックを紙に積層したプラスチック積層紙を用いて
いるため、プラスチックを積層することにより紙が本来
有している生分解性機能を損なうことなく、製品である
紙容器全体が生分解性があり、さらに積層体素材に用い
るP(3HB−3HV)のHV含有率を5〜20%に限
定することにより、ヒートシール性を向上させ液洩れを
防ぎ、あるいはP(3HB)やP(3HB−3HV)に
PCLを混合することにより、ヒートシール性を向上さ
せ液洩れを防ぐことができ、通常より低い温度で成形加
工することが出来、これによって過熱による異臭の発生
も抑えることが出来る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草
酸の共重合体を紙に積層した紙からなる紙容器におい
て、3−ヒドロキシ吉草酸の構成比が5〜20重量%で
あることを特徴とする紙容器。 - 【請求項2】3ヒドロキシ酪酸の重合体または3−ヒド
ロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体を紙に積
層した紙からなる紙容器において、前記重合体または共
重合体にポリε−カプロラクトンを任意の割合で混合す
ることを特徴とする紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28841992A JP3134550B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28841992A JP3134550B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 紙容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135457A JPH06135457A (ja) | 1994-05-17 |
JP3134550B2 true JP3134550B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=17729977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28841992A Expired - Fee Related JP3134550B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3134550B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8180143B2 (en) | 2008-12-23 | 2012-05-15 | General Electric Company | Method and system for estimating contact patterns |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3537274B2 (ja) * | 1996-10-29 | 2004-06-14 | 鐘淵化学工業株式会社 | 生分解性を有する積層体 |
CN118076445A (zh) * | 2021-10-14 | 2024-05-24 | 株式会社钟化 | 层叠体的制造方法 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP28841992A patent/JP3134550B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8180143B2 (en) | 2008-12-23 | 2012-05-15 | General Electric Company | Method and system for estimating contact patterns |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06135457A (ja) | 1994-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6521336B2 (en) | Aliphatic polyester compositions, film made thereof and laminates thereof | |
US4832775A (en) | Composite structure based on polystyrene foam and oriented polypropylene film and thermo-formed articles fabricated therefrom | |
WO2003070459A1 (fr) | Film biodegradable | |
JP5092521B2 (ja) | 多層積層フィルム | |
JP2002321274A (ja) | インモールド成形用ラベル | |
JP3134550B2 (ja) | 紙容器 | |
CA2110511C (en) | Peelable seal compositions | |
JPH05214228A (ja) | 易剥離性熱封緘用樹脂組成物、包装用フィルムもしくはシート、複合包装材料および密封容器 | |
US5470594A (en) | Paper pouch for food products | |
JPH05229050A (ja) | 易剥離性包装材料および密封容器 | |
JP2884936B2 (ja) | 紙カップおよびその製造方法 | |
EP0764122B1 (en) | Lid for container | |
JP3071861B2 (ja) | 分解性ラミネート紙 | |
JP2830680B2 (ja) | プラスチック紙容器 | |
JPS6317048A (ja) | フイルム状積層体 | |
JP2008189342A (ja) | 紙カップ及びその製造方法 | |
WO2005027080A1 (ja) | インモールド成形用ラベル | |
JPH06143521A (ja) | 積層体及びその製造方法 | |
JP3071881B2 (ja) | 分解性ラミネート組成物 | |
JPWO2021002208A1 (ja) | 積層フィルム及び蓋材 | |
JP2927109B2 (ja) | 積層体及びその製造方法 | |
JPS6047105B2 (ja) | スキン包装用フイルム | |
JPH1120084A (ja) | 生分解性包装体 | |
JP2007320054A (ja) | イ−ジ−ピ−ルシ−ラント | |
JP3353432B2 (ja) | 生分解性を有するフィルムおよび積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071201 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081201 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |