JP3134420B2 - 感圧フィルム - Google Patents

感圧フィルム

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JP3134420B2 JP30178591A JP30178591A JP3134420B2 JP 3134420 B2 JP3134420 B2 JP 3134420B2 JP 30178591 A JP30178591 A JP 30178591A JP 30178591 A JP30178591 A JP 30178591A JP 3134420 B2 JP3134420 B2 JP 3134420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れた感圧フ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧力測定用感圧材料としては、現在ポリ
エステルフィルムをベースとしたものが市販されている
が、マイクロカプセル化した発色剤を塗布したものであ
り、精度的には優れているが、使用温度が常温付近に限
定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、産業上
で使用する場合、例えば熱盤の当たり調整に用いる場合
など、常温で調整しても、使用温度まで昇温すると新た
な歪みが生じて不都合な場合がある。本発明は、高温下
で直接、熱盤間あるいは加熱ロール間の接触状態を評価
できる、耐熱性に優れた感圧フィルムを提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、芳香族ポリア
ミドと可溶性樹脂とのブレンド樹脂からなる、微孔性を
有する白濁フィルムであって、該芳香族ポリアミドの量
がブレンド樹脂の5重量%以上90重量%以下の範囲で
あり、かつ、該フィルムのヘイズが70%以上であるこ
とを特徴とする感圧フィルムに関するものである。
【0005】本発明の芳香族ポリアミドとは、一種以上
の、一般式
【0006】
【化1】
【0007】で示される繰り返し単位を50モル%以上
含むものが好ましく、70モル%以上から成るものがよ
り好ましい。
【0008】ここでAr1 ,Ar2 は少なくとも一個の
芳香環を含む一種以上の構造からなり、同一組成でも異
なっていてもよく、これらの代表例としては次のものが
挙げられる。
【0009】
【化2】
【0010】また、これらの芳香環の環上の水素の一部
が、ハロゲン基(特に塩素)、ニトロ基、C1 〜C3
アルキル基(特にメチル基)、C1 〜C3 のアルコキシ
基などの置換基で置換されているものも含む。また、X
は、−O−,−CH2 −,−SO2 −,−S−,−CO
−などである。これらは単独または共重合の形で含まれ
る。
【0011】本発明の目的である耐熱性という観点か
ら、Ar1 ,Ar2 は主としてパラ配向で剛直な構造が
好ましく、また、芳香環にハロゲン基やアルキル基など
の置換基を有するものは、溶媒に対する溶解性、可溶性
樹脂との相溶性が高くより好ましい。
【0012】また、溶媒に対する溶解性、可溶性樹脂と
の相溶性が高くなる点では、−O−,−CH2 −,−S
2 −,−S−,−CO−などを介して2個の芳香環が
結合している構造が共重合されているのも好ましいが、
多過ぎると逆に熱特性、機械特性などを悪化させること
になる。
【0013】すなわち、 Ar1 :(Ar3 a (Ar4 b (Ar5 c Ar2 :(Ar6 d (Ar7 e ただし、a+b+d+e>0.5 b+e>0.5 c<0.4 Ar3 、Ar6
【0014】
【化3】
【0015】Ar4 、Ar7 :Ar3 、Ar6 が核置換
(ハロゲンなど)された基 Ar5
【0016】
【化4】
【0017】を満たす芳香族ポリアミドが好ましい。な
お、Ar1 、Ar2 を構成する、Ar3 、Ar4 、Ar
5 、Ar6 、Ar7 以外の基は、上式を満足していれば
特に制限はない。
【0018】例えば、
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】などで表わされる一種以上の芳香族ポリア
ミドと、可溶性樹脂との溶液は、長時間保存してもポッ
トライフは極めて安定であり、得られる微孔性フィルム
も強靭で耐熱性の良好なものとなる。
【0022】また、本発明の可溶性樹脂とは、前述した
芳香族ポリアミドを溶解する溶媒に1重量%以上溶解す
る樹脂一種以上を意味し、特に限定されるものではな
い。芳香族ポリアミドと可溶性樹脂の両者を溶解する溶
媒としては、取り扱いやすさなどを考慮すると有機系の
溶媒が好ましく、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチレンホスホルアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルイミダゾリジノンなどのア
ミド系極性溶媒やジメチルスルホンなどが挙げられる
が、特にN−メチル−2−ピロリドンおよびN−メチル
−2−ピロリドンと他のアミド系極性溶媒の混合物が好
ましい。これらの溶媒を用いた場合特に、ポリカーボネ
ート、ポリフッ化ビニリデン、ポリメチルメタアクリレ
ート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリエー
テルスルホン、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリス
ルフィドスルホン、ポリエーテルイミドなどが好まし
く、高温での機械特性の改良が顕著で湿度特性の優れて
いる非晶性樹脂、例えば、ポリカーボネート、ポリエー
テルスルホン、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリス
ルフィドスルホンがより好ましい。特に、
【0023】
【化7】
【0024】の基本骨格Aと
【0025】
【化8】
【0026】の構造を両方有する樹脂は、該芳香族ポリ
アミドとの相溶性が非常によいために、芳香族ポリアミ
ドと可溶性樹脂を上記溶媒に溶解して得られるブレンド
溶液は長期保存安定性に優れ、また機械特性の優れたフ
ィルムが得られるなどの理由で、より好ましい。例えば
ポリカーボネート、ポリアリレートなどが挙げられ、経
済性の点からポリカーボネートがさらに好ましい。上記
基本骨格Aには、置換基があってもよく、例えばハロゲ
ン基などが挙げられる。また、上記芳香族ポリアミドと
可溶性樹脂とのブレンド樹脂にさらに、第3成分として
別の樹脂が該可溶性樹脂の好ましくは40重量%以下、
より好ましくは30重量%以下、さらに好ましくは20
重量%以下添加されていてもよく、例えば、可溶性樹脂
としてポリカーボネートを用いた場合、これにポリエー
テルスルホン、ポリスルホンなどを添加すると、機械特
性が向上する。また、上記溶媒の他に、可溶性樹脂の良
溶媒、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、塩化メ
チレン、クロロホルム、1,1,2-トリクロロエタン、トリ
クレン、アセトン、トルエンなどを、可溶性樹脂と芳香
族ポリアミドが相溶するのを妨げない範囲内で、好まし
くは全溶媒量の20重量%以内、より好ましくは15重
量%以内でなら含まれてもさし支えない。
【0027】上述したブレンド溶液を、溶液製膜するこ
とでブレンド樹脂からなるフィルムが得られる。
【0028】本発明のフィルム中の芳香族ポリアミドの
量は、ブレンド樹脂の5重量%以上90重量%以下の範
囲であることが必要である。芳香族ポリアミドの量がこ
の範囲より少ない場合、もはや耐熱性の効果は見られ
ず、高温下での使用に耐えられなくなる。好ましくは7
重量%以上、より好ましくは10重量%以上である。ま
た、芳香族ポリアミドの量がこの範囲より多い場合は、
微孔の生成が不十分となる。好ましくは70重量%以
下、より好ましくは50重量%以下である。
【0029】本発明の感圧フィルムとは、フィルムのヘ
イズが70%以上、好ましくは80%以上、より好まし
くは90%以上であり、加圧によって透明化するものを
いう。ヘイズの値がこれより低い場合には、フィルムは
半透明状態となり、加圧によって透明化が進行しても、
原フィルムとの差が小さく、実用的ではない。
【0030】本発明のフィルムは少なくとも一方向の破
断伸度が5%以上が好ましい。より好ましくは10%以
上、さらに好ましくは15%以上である。5%未満では
フィルムの加工時や、測定時のハンドリング性が悪くフ
ィルム破れを起こし、実用に耐えない。また、少なくと
も一方向の強度は1kg/mm2 以上が好ましく、より好ま
しくは3kg/mm2 以上、さらに好ましくは5kg/mm2
上である。少なくとも一方向のヤング率は50kg/mm2
以上が好ましく、さらに好ましくは100kg/mm2 以上
である。
【0031】本発明のフィルムの厚みは10〜300μ
mが好ましく、20〜150μmがより好ましい。
【0032】次に、本発明の感圧フィルムの製造方法に
ついて説明するが、これに限定されるものではない。
【0033】本発明の芳香族ポリアミドはジイソシアネ
ートとジカルボン酸、あるいはジ酸クロリドとジアミン
との反応で得られる。ジ酸クロリドとジアミンとからの
場合は、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセト
アミドなどのアミド系極性溶媒中で、溶液重合したり、
水系媒体を使用する界面重合などで合成される。ジ酸ク
ロリドとジアミンを低水分のアミド系極性溶媒中で低温
下(通常50℃以下、好ましくは30℃以下)で1〜2
時間撹拌し重合される。モノマの添加順序は特に限定さ
れるものではない。重合後発生した塩酸を無機アルカリ
あるいは有機系の中和剤で中和する。また、ジイソシア
ネートとジカルボン酸との反応は、アミド系極性溶媒
中、触媒の存在下、通常は高温下(50〜200℃)で
行なわれる。これらのポリマ溶液はそのままブレンド用
原液にしてもよく、またポリマーを一度単離してから溶
媒に再溶解してブレンド用原液を調製してもよい。ブレ
ンド用原液には、溶解助剤として無機塩、例えば塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウムなどを添加する場合もあ
る。ポリマ濃度は、0.5〜40重量%が好ましく、2
〜20重量%がより好ましい。
【0034】感圧フィルムの特性を安定させるために
は、ポリマの分子量を一定にしておく必要があり、この
尺度としては固有粘度(ηinh )をもって表わすのが便
利である。すなわち、固有粘度は、好ましくは1.0〜
10.0、より好ましくは1.5〜9.0である。
【0035】上記芳香族ポリアミドと可溶性樹脂とのブ
レンドの方法としては、芳香族ポリアミドと可溶性樹脂
のそれぞれのブレンド原液を別個に調製しその原液同士
をブレンドする方法、可溶性樹脂を溶解したアミド系極
性溶媒溶液を調整し、その中で前述した芳香族ポリアミ
ドの重合を行ない、重合とブレンドを同時に行なう方法
などが挙げられる。こうして得られた製膜原液から得ら
れる見かけの固有粘度は0.1〜8.0が好ましく、よ
り好ましくは0.2〜5.0である。
【0036】次に感圧フィルムの作製であるが、いわゆ
る湿式製膜法で行なわれる。湿式浴としては、ポリマが
不溶でかつ溶媒が溶解するものであればよいが、取り扱
いやすさなどから通常は水が好ましい。また、この水浴
には塩化リチウムなどの無機塩や水に可溶性の他の溶媒
を含んでいてもよい。この製膜原液を金属ドラムやエン
ドレスの金属ベルトなどの支持体上にキャストし支持体
とともに水中に導入されるか、あるいは水中や水面上の
口金からそのままで水中に浸された後すみやかに縦方向
に1.01〜1.5倍延伸する。その後、無機塩を添加
した場合は無機塩が完全にフィルム中からなくなるま
で、また、非プロトン性極性溶媒の残存率が5%以下に
なるまで水中を通す。水温は、0℃以上90℃以下が好
ましく20℃以上80℃以下がより好ましい。その後、
100〜250℃で乾燥が行なわれる。
【0037】製膜時の粘度は、5〜50000ポイズに
なるように製膜原液のポリマ濃度や温度を調節すること
が好ましい。より好ましくは、100〜10000ポイ
ズである。ここで粘度とは、回転式B型粘度計で製膜時
と同一条件(濃度、温度)で測定した値をいう。金属ド
ラムやエンドレスの金属ベルトなどの支持体上にキャス
トした場合はここで乾燥した後水中へ導いてもよい。こ
の際溶媒が急激に飛散して面荒れを起こさないように調
節する必要があり、一般に室温〜300℃、好ましくは
50〜250℃で60分以内の範囲で行なわれる。面倍
率は、好ましくは0.8〜5.0倍、より好ましくは
1.0〜3.0倍で延伸あるいはリラックスを行なう。
面倍率とはフイルム長手方向(MD方向)の延伸倍率と
幅方向(TD方向)の延伸倍率の積を言う。
【0038】かくして得られた本発明の感圧フィルム
は、プレス機や加圧ロール、ヒートシーラーなど工作機
械の当たり調整や圧力測定に用いることができる。
【0039】[特性の評価法] (1)機械特性(強度、伸度、ヤング率) ASTM−D−882によるテンシロン型引張試験機に
試幅10mm、試長50mmとなるようにセットし、引
っ張り速度300mm/分で引っ張ってフィルムが破断
する時の強度、伸度を測定する。雰囲気は25℃、55
%RHである。
【0040】(2)固有粘度(ηinh ) N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として、0.5g/
100ml、30℃の条件下にウベローデ型粘度計を用
いて測定し、下式により求めた。
【0041】
【数1】
【0042】(3)溶液粘度(ポイズ) 回転式B型粘度計(東京計器)を用い、温度30℃で測
定した。
【0043】(4)ヘイズ JIS−K−6714−58によるSEP−H−2型濁
度計(日本精密光学)を用いて測定し、下式により算出
した。 ヘイズ(%)=拡散光線透過率/全光線透過率×100
【0044】(5)感圧性評価 フィルムを約5cm×5cmに切り出し、加熱プレスを用い
て3cm×4cmの金型で10秒間加圧し、加圧前後の透明
度の変化を濁度計(ヘイズ)で評価した。
【0045】
【実施例】次に、本発明をより具体的に説明するために
実施例を示すが、これらに限定されるものではない。
【0046】実施例1 3,4'- ジアミノジフェニルエーテル100mol%とテ
レフタル酸クロリド100mol%をN−メチル−2−
ピロリドン(以下NMPと略す)中で20℃以下で反応
させ、芳香族ポリアミドのNMP溶液を得た。この溶液
を多量の水に投入し、再沈・乾燥して粉体状のポリマを
得た。このポリマ15部をNMP100部に溶解させ、
この中に別に調整しておいたポリカーボネート30部を
含むNMP溶液200部を加えてブレンド溶液を得た。
固有粘度は1.1であり溶液粘度は230ポイズであっ
た。
【0047】この製膜用原液をガラス板上にキャスト
し、ガラス板ごと水中に漬けると自然にガラス板から剥
離してくる。水中に15分間浸した後、150℃で3分
間乾燥した。
【0048】得られたフィルムは、厚み30μm、強度
4.1kg/mm2 、伸度43%、ヤング率110kg
/mm2 、ヘイズ97%の白濁したフィルムであった。
このフィルムを150℃、20kg/cm2 で10秒間
加圧したところ、加圧部分の透明度が明確にかつ均一に
変化し、加圧部分のヘイズは52%であった。
【0049】実施例2 実施例1と同様な方法で、2-クロロパラフェニレンジア
ミン95mol%、4,4'- ジアミノジフェニルエーテル
5mol%と2-クロロテレフタル酸クロリド100mo
l%の反応から得られる芳香族ポリアミド15部と、ポ
リカーボネート40部を含むNMP溶液350部を調製
した。固有粘度は2.1であり溶液粘度は、30℃で5
40ポイズであった。このブレンド原液を、幅100m
m、スリット0.3mmの口金から連続的に水中に押し
出し、水中で縦方向に1.05倍延伸し、150℃で横
方向に1.1倍延伸した。
【0050】得られたフィルムは、厚み50μm、強度
6.7kg/mm2 、伸度17%、ヤング率160kg
/mm2 、ヘイズ95%で実施例1と同様白濁したフィ
ルムであった。このフィルムを120℃、20kg/c
2 で10秒間加圧したところ、加圧部分のヘイズは7
4%であった。また、あらたに切り出した本フィルム
を、同温度、50kg/cm2 で10秒間加圧したとこ
ろ,加圧部分のヘイズは62%となり圧力を増加するこ
とにより透明度が向上した。
【0051】さらに、あらたに切り出した本フィルム
を、300℃、50kg/cm2 で10秒間加圧したと
ころ,加圧部分のヘイズは58%であった。
【0052】比較例1 ポリカーボネートのNMP溶液をガラス板上に流延し、
そのまま水中に15分間浸した後、120℃で6分乾燥
した。
【0053】このポリカーボネートのみからなるフィル
ムは、厚み50μm、強度0.9kg/mm2 、伸度3
2%、ヤング率45kg/mm2 、ヘイズ99%であっ
た。このフィルムを250℃、20kg/cm2 で10
秒間加圧したところ、加圧部分のフィルムが流れてしま
い、耐熱感圧フィルムとしては、使用できない。
【0054】比較例2 実施例2で得た芳香族ポリアミド25部とポリカーボネ
ート1部を含むNMP溶液300部を調製した。固有粘
度は3.1であり、溶液粘度は720ポイズであった。
この製膜用原液をガラス板上にキャストし、水中に15
分間浸した後、150℃で3分間乾燥した。
【0055】得られたフィルムは、厚み25μm、強度
7.6kg/mm2 、伸度23%、ヤング率510kg
/mm2 、ヘイズ63%の半透明なフィルムであった。
このフィルムを250℃、20kg/cm2 で10秒間
加圧したところ、加圧部分のヘイズは57%と若干低下
したが、肉眼ではほとんど識別できず本目的には使用で
きない。
【0056】
【発明の効果】本発明で得られる感圧フィルムは、芳香
族ポリアミドと可溶性樹脂とのブレンドにより発生する
微孔によって白濁化したフィルムが、加圧されることに
よって透明化することを利用したものであり、発色剤の
塗布などの加工を必要とせず、製膜したフィルムを、そ
のまま感圧フィルムとして使用することが可能である。
また、芳香族ポリアミドの有する耐熱性によってかなり
高温雰囲気まで使用することができる。さらに、圧力に
よって透明化の程度が異なることから、検量線によって
圧力の絶対値を測定することが可能である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 - 9/42 C08J 5/18 G01L 5/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリアミドと可溶性樹脂とのブレ
    ンド樹脂からなる、微孔性を有する白濁フィルムであっ
    て、該芳香族ポリアミドの量がブレンド樹脂の5重量%
    以上90重量%以下の範囲であり、かつ、該フィルムの
    ヘイズが70%以上であることを特徴とする感圧フィル
    ム。
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