JP3133921U - 氷削り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原料氷塊に回転テーブルの爪を食い込ませることなく、切削刃により原料氷塊を削って切削氷とすることができる氷削り装置を提供する。
【解決手段】フレームと、軸方向の一端側に形成された受入開口と他端側に形成された突出開口とを連通させる氷保持空間を有し、受入開口から受け入れた原料氷塊を該軸の周りに相対的に回転不可能かつ該軸方向にスライド可能に支持する氷保持手段と、氷保持手段をフレームに対し該軸の周りに回転可能に支持する軸支手段と、氷保持手段をフレームに対して該軸の周りに回転させる駆動手段と、原料氷塊の該軸に沿った他端側を削る切削刃を支持し、フレームに取り付けられる切削刃支持手段と、原料氷塊を該軸に沿った該他端方向へ付勢する付勢手段と、を備えてなる、氷削り装置である。
【選択図】 図4

Description

本考案は、氷削り装置に関し、より詳細には、原料氷塊を切削刃により削り、削られた氷(薄片状、雪状、微細な粒状、粉状等)を製造する氷削り装置に関する。
原料氷を切削刃により削ることで得られる削られた氷(薄片状、雪状、微細な粒状、粉状等の形状を有する。以下、「切削氷」という。)は、かき氷用、氷菓用、料理用、冷却目的用等として広く用いられている。
この切削氷は、原料氷を切削刃により削ることで製造されるが、硬い原料氷を切削刃により効率的に削るため、種々の氷削り装置が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示の氷削り装置は、「「サクサク」とした従来の手作りのかき氷に見られる雪のような食感があり、しかも開封後も簡単にスプーンですくい取ることができる氷菓を得ようとする」(段落番号0005)ものであり、具体的には、特許文献1の図1及び図2に図示されたが如く「装置本体11の氷削台12には所定の長さの開口部13が形成されており、この開口部13に沿って切削刃14が固定されている。他方氷削台12上には氷削台12に搭載された氷塊15を保持して回転させるための回転テーブル16が吊り下げられている。この回転テーブル16は下面に氷塊15に食い込む爪17が多数突設され、また装置本体11の上部に設けたガイドレール18に、昇降自在に取り付けられたモータ19によって回転駆動される。この回転テーブル16は装置本体11の側面に突出させたハンドル20によって所定位置まで上昇させることができ、氷塊15を氷削台12の所定位置に搭載した後はその自重で自動的に降下して氷塊15に爪17が食い込むようになっている。回転テーブル16の駆動によって氷塊15が切削刃14で切削され、開口部13から氷削台12に落下してきた氷片3は、窒素ガス等の不活性ガスを混入され、この不活性ガスとともに給送管21を経て次のシロップ類4の注入工程に送られる。」(段落番号0011〜0012)ものである。
特開平6−141781号公報(発明の詳細な説明の段落番号0005、0011〜0012、0020、第1図、第2図等)
上記した特許文献1に開示された氷削り装置は、「回転テーブル16の駆動によって氷塊15が切削刃14で切削され、開口部13から氷削台12に落下してきた氷片3は、窒素ガス等の不活性ガスを混入され、この不活性ガスとともに給送管21を経て次のシロップ類4の注入工程に送られる」(段落番号0012)ので、「「サクサク」とした従来の手作りのかき氷に見られる雪のような食感があり、しかも開封後も簡単にスプーンですくい取れる氷菓を簡便に提供することができる」(段落番号0020)ものの、氷削台12上に載置された氷塊15(本考案にいう原料氷塊)に回転テーブル16の爪17を食い込ませることで、回転テーブル16の駆動により氷塊15を回転させ切削刃14により氷塊15を削って氷片3(切削氷)とするものである。即ち、切削刃14による氷塊15の切削抵抗に抗して氷塊15を回転させるため、回転テーブル16の爪17を氷塊15に十分食い込ませる必要があった。
この爪17を氷塊15に十分食い込ませる必要があることは、次のような問題を生じ得る。
(イ)回転テーブル16の爪17を氷塊15に食い込ませるのに十分な下向きの力を回転テーブル16に与える必要があり、このような大きな力を加えたり取り除いたりするには手間がかかる(特許文献1では、ハンドル20を手動にて回転させ回転テーブル16を上昇させることにより該力を除く必要があった。)。このため該力を除いたり加えたりすることを要する氷塊15(本考案にいう原料氷塊)のセット、交換、補充等の作業は、難儀なものであった。
(ロ)切削刃14への氷塊15の当接力は、回転テーブル16の爪17を氷塊15に食い込ませる力を含むため、爪17を氷塊15に十分食い込ませるためには該当接力がある程度以上大きなものとならざるを得ず、該当接力を自由に設定することが難しかった。該当接力は氷片3(切削氷)の形状等に大きな影響を与えるため、該当接力の範囲が制限されることは、得られる氷片3(切削氷)の形状等も制限されてしまう(例えば、氷片3(切削氷)がかき氷用や氷菓用であれば、好ましい食感が得られない問題も生じ得る。)。
(ハ)爪17を氷塊15に食い込ませるので、爪17が食い込んだ部分の氷塊15は使用できず無駄になる問題もあった。
そこで、本考案では、原料氷塊(特許文献1中では氷塊15)に回転テーブル16の爪17を食い込ませることなく、切削刃により原料氷塊を削って切削氷(特許文献1中では氷片3)とすることができる氷削り装置を提供することを目的とする。
本考案の氷削り装置(以下、「本装置」という。)は、フレームと、軸方向の一端側に形成された受入開口と他端側に形成された突出開口とを連通させる氷保持空間を有し、受入開口から受け入れた原料氷塊を該軸の周りに相対的に回転不可能かつ該軸方向にスライド可能に支持する氷保持手段と、氷保持手段をフレームに対し該軸の周りに回転可能に支持する軸支手段と、氷保持手段をフレームに対して該軸の周りに回転させる駆動手段と、原料氷塊の該軸に沿った他端側を削る切削刃を支持し、フレームに取り付けられる切削刃支持手段と、原料氷塊を該軸に沿った該他端方向へ付勢する付勢手段と、を備えてなる、氷削り装置である。
本装置は、フレームと、氷保持手段と、軸支手段と、駆動手段と、切削刃支持手段と、付勢手段と、を備えてなる。
フレームは、本装置の各部を所定の位置関係に保つ構造部分であり、例えば、本装置が載置面(例えば、テーブルの上面)に載置されて用いられる場合であれば、載置面に載置された状態で本装置が使用できるよう各部を所定の位置関係に保つものであり、本装置が支持物(例えば、柱や天井)に支持されて用いられる場合であれば、支持物に支持された状態で本装置が使用できるよう各部を所定の位置関係に保つものである。
氷保持手段は、軸方向の一端側に形成された受入開口と、軸方向の他端側(該一端側とは逆側)に形成された突出開口と、を連通させる氷保持空間を有する(氷保持空間の該軸方向の一端側に受入開口が存し、氷保持空間の該軸方向の他端側に突出開口が存する。)。なお、該軸は、氷保持手段がフレームに対し回転する回転の軸(この回転軸の位置を示す仮想的な直線である。軸を形成する実際の部材を意味するものではない。)である。そして、原料氷塊は受入開口から氷保持空間へ受け入れられ、氷保持空間へ受け入れられた原料氷塊は、該軸の周りに氷保持手段に対し相対的に回転不可能かつ該軸方向にスライド可能に支持される。
軸支手段は、氷保持手段をフレームに対し該軸の周りに回転可能に支持する。
駆動手段は、氷保持手段をフレームに対して該軸の周りに回転させる。
切削刃支持手段は、フレームに取り付けられると共に、原料氷塊を削る切削刃を支持する。このため切削刃は、フレームに対して切削刃支持手段を介して取り付けられる。切削刃は、原料氷塊の該軸に沿った他端側(氷保持手段の突出開口から突出した原料氷塊の端)を削る。
付勢手段は、原料氷塊を該軸に沿った該他端方向(切削刃の方向)へ付勢する。
このようにして本装置によれば、受入開口から氷保持空間(氷保持手段)へ原料氷塊を装入し、付勢手段により原料氷塊を該軸に沿った該他端方向へ付勢した状態(氷保持手段は、原料氷塊を該軸方向にスライド可能に支持するので、該他端方向へ付勢された原料氷塊は突出開口から切削刃方向へ突出し、原料氷塊の該軸に沿った他端側が切削刃に当接する。)において、駆動手段によって氷保持手段(軸支手段により該軸の周りに回転可能に支持される。)を該軸の周りに回転させれば、原料氷塊が切削刃に当接した状態で原料氷塊が切削刃に対し該軸の周りに相対的に回転するので(原料氷塊は氷保持手段に対し該軸の周りに相対的に回転不可能である。)、切削刃により原料氷塊を削って切削氷とすることができる。このように本装置では、特許文献1に開示された氷削り装置のように原料氷塊に回転テーブル16の爪17を食い込ませることなく、切削刃により原料氷塊を削って切削氷とすることができる(これにより本装置は、上記した問題(イ)〜(ハ)についても解決又は減少させることができる。)。
氷保持空間が、前記軸の周りの回転面ではない側面を有する柱体形状を形成するものであってもよい。
前記軸を軸とする回転面(一例を挙げれば、前記軸を中心軸とする直円柱の側面や直円錐の側面等)ではない側面を有する柱体形状を氷保持空間が形成していれば、該回転面ではない側面に沿った側面を有する原料氷塊を氷保持空間が受け入れることで、該受け入れられた原料氷塊を該軸の周りに氷保持手段に対し相対的に回転不可能に支持し得る。
なお、前記軸の周りの回転面ではない側面を有する柱体形状の一例を挙げれば、三角柱、四角柱、五角柱、六角柱・・・のようにn角柱(但し、nは3以上の整数)、楕円柱、半円柱等を例示することができる。また、受入開口から受け入れた原料氷塊を該軸方向にスライド可能に支持するには、前記軸に対する垂直な氷保持空間の断面形状が前記軸のいずれの位置においても略同じであってもよい。
前記一端が上方であると共に、前記他端が下方であってもよい(以下、「上下方向本装置」という。)。
こうすることで原料氷塊の重さによる重力も、原料氷塊を前記軸に沿った前記他端方向(下方)へ押すので、該他端方向へ付勢された原料氷塊は突出開口から切削刃方向へうまく突出し、原料氷塊の該軸に沿った他端側を切削刃に円滑に当接させ、切削刃により原料氷塊を効果的に削って切削氷とすることができる。
上下方向本装置の場合、付勢手段が、原料氷塊の前記一端に当接し前記他端側に付勢する錘部材であってもよい。
こうすることで原料氷塊の前記一端に当接する錘部材の重さによる重力により、原料氷塊を前記軸に沿った前記他端方向(下方)へ付勢することができ、錘部材という簡単な構成により付勢手段を構成することができる。また、錘部材の重さによる重力は原料氷塊を削っている間にも一定であるので、原料氷塊を前記軸に沿った前記他端方向(下方)へ付勢する力を一定とすることができ、切削刃により原料氷塊を円滑に削って切削氷とすることができる。
上下方向本装置の場合、軸支手段及び駆動手段が、受入開口を鉛直上方向に正投影した空間に存しないもの(以下、「軸支手段等所定位置配設本装置」という。)であってもよい。
軸支手段や駆動手段は、部材(例えば、金属部品)同士の接触部分や、潤滑油脂等の保有部分を含むことが多く、これら接触部分からは部材同士の摩擦や衝突によって生じた粉体や粒体が生じることや、潤滑油脂等の保有部分からは潤滑油脂等の液滴等が生じることがある。このような部材から生じた粉体等や潤滑油脂等の液滴等はいずれも異物であり、原料氷塊や切削氷に混入しないようにされることが好ましい。軸支手段や駆動手段にて生じたかかる異物は、通常、重力によって鉛直下方に落下するので、かかる異物を生じうる軸支手段や駆動手段は、原料氷塊を保持する氷保持空間の上部開口たる受入開口の鉛直上方向に存しないことが好ましい(さもなければ、軸支手段や駆動手段にて生じた異物は、上部開口たる受入開口から氷保持空間に容易に進入し、原料氷塊や切削氷に混入し得る。)。
なお、「受入開口を鉛直上方向に正投影した空間」とは、受入開口を鉛直上方向(本装置が使用される状態において鉛直な上方向をいう。)に移動させたとき、受入開口が描く軌跡(受入開口に属する点群が描く軌跡)に含まれる空間をいう。
軸支手段等所定位置配設本装置の場合、氷保持手段が、氷保持空間を有する筒状部材と、筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りの回転面に沿った外周面を有する回転面部材と、を含んでなり、軸支手段が、該外周面に当接しころがり軸受として氷保持手段を支持するもの(以下、「回転面本装置」という。)であってもよい。
即ち、氷保持空間を内部空間として有する筒状部材(無底無蓋。この筒の上端が受入開口であり、下端が突出開口である。)と、筒状部材の外面に前記軸の周りに回動不可能に取り付けられる回転面部材(筒状部材と回転面部材とは一体又は別体のいずれでもよい。)と、を氷保持手段が含むと共に、回転面部材が前記軸の周りの回転面に沿った外周面を有する。そして、軸支手段が、該外周面に当接しころがり軸受として氷保持手段を支持するので、氷保持手段をフレームに対し前記軸の周りに回転可能に確実に支持することができる。
軸支手段等所定位置配設本装置の場合、氷保持手段が、氷保持空間を有する筒状部材と、筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りに形成された歯を有する歯車部材と、を含んでなり、軸支手段が、該歯車部材の該歯に噛合し氷保持手段を支持するもの(以下、「歯車本装置」という。)であってもよい。
即ち、氷保持空間を内部空間として有する筒状部材(無底無蓋。この筒の上端が受入開口であり、下端が突出開口である。)と、筒状部材の外面に前記軸の周りに回動不可能に取り付けられる歯車部材(筒状部材と歯車部材とは一体又は別体のいずれでもよい。)と、を氷保持手段が含むと共に、歯車部材が前記軸の周りに形成された歯(歯車の外周に形成される歯)を有する。そして、軸支手段が、該歯車部材の該歯に噛合し氷保持手段を支持するので、氷保持手段をフレームに対し前記軸の周りに回転可能に確実に支持することができる。
回転面本装置又は歯車本装置の場合、駆動手段が、前記筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に前記筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りの回転面に沿った外周面を有する回転面部材と、前記筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に前記筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りに形成された歯を有する歯車部材と、のいずれかに当接する回転体と、該回転体を回転させる駆動部と、を含んでなるものであってもよい。
こうすることで、回転面部材の外周面に回転体が当接し、又は歯車部材の歯に回転体(この場合は歯車)が当接(噛合)すると共に、駆動部により回転体が回転されるので、駆動手段が氷保持手段をフレームに対して前記軸の周りに確実に回転させることができる。
なお、回転面本装置において軸支手段が前記外周面に当接する回転面部材と、回転体が当接する回転面部材と、は同一でも異なってもよい(異なる場合であれば少なくとも2の回転面部材を有する。また、回転面本装置において回転体(この場合は歯車)が当接(噛合)する歯車部材を有してよいことは言うまでもない。)。同様に、歯車本装置において軸支手段が歯に噛合する歯車部材と、回転体(この場合は歯車)が当接(噛合)する歯車部材と、は同一でも異なってもよい(異なる場合であれば少なくとも2の歯車部材を有する。歯車本装置において回転体が当接する回転面部材を有してよいことは言うまでもない。)。
本装置においては、切削刃支持手段がフレームに着脱自在に取り付けられるものであってもよい。
原料氷塊の前記軸に沿った他端側を削る切削刃を支持する切削刃支持手段を、フレームに着脱自在に取り付けられるようにすることで、原料氷塊に直接接触する切削刃及びその周辺の切削刃支持手段を本装置から簡単に取り外すことができこれらを確実に洗浄することができるので本装置を衛生的に使用することができる。また、切削刃支持手段をフレームから取り外せば、氷保持手段の氷保持空間に存在する原料氷塊を切削刃が存していた側に容易に取り出すことができる。
なお、切削刃支持手段がフレームに着脱自在に取り付けられる方法は、いかなるものであってもよく何ら制限されるものではないが、一例を挙げれば、切削刃支持手段とフレームとの一方に設けられた凸部と他方に設けられた凹部とが着脱自在に嵌合する場合、該一方と該他方とを連結する嵌脱自在な連結部材(例えば、連結ピンや連結ネジ等)を用いる場合、該一方に設けられた凸条と該他方に設けられ該凸条を嵌脱自在な凹条とを着脱自在に嵌合する場合等を例示することができる。
本装置においては、原料氷塊の前記一端が前記軸に沿ったいずれの位置に存するかを示す氷残量指示手段を備えるもの(以下、「氷残量指示本装置」という。)であってもよい。
こうすることでどの程度の原料氷塊が残っているかを知ることができるので、原料氷塊の追加要否を知ったり、残りの原料氷塊によってどの程度の切削氷をつくることができるかを知ることができ便利である。
氷残量指示本装置の場合、付勢手段が、原料氷塊の前記一端に当接して前記他端側に付勢し、前記一端が前記他端側に移動するに伴って移動する付勢移動部を含むものであり、氷残量指示手段が、氷保持手段に対する付勢移動部の相対的移動により原料氷塊の前記一端の位置を示すものであってもよい。
付勢手段は、原料氷塊を前記軸に沿った前記他端方向へ付勢するものであるので、付勢移動部を含むようにしてもよい。付勢移動部は、原料氷塊の前記一端に当接して原料氷塊を前記他端側に付勢すると共に、原料氷塊の前記一端が前記他端側に移動するに伴って付勢移動部も前記他端側に移動する。このため付勢移動部の前記他端側への移動は、原料氷塊の前記一端の前記他端側への移動を示すものであるので、氷保持手段に対する付勢移動部の相対的移動によって原料氷塊の前記一端の位置を示すことができる。そこで氷残量指示手段が、氷保持手段に対する付勢移動部の相対的移動により原料氷塊の前記一端の位置を示すようにすれば、原料氷塊の前記一端に当接して原料氷塊を前記他端側に付勢し原料氷塊の前記一端が前記他端側に移動するに伴って前記他端側に移動する付勢移動部の機能により簡単かつ確実に原料氷塊の前記一端の位置を示すことができる。
本装置においては、氷保持手段が、氷保持空間を有する筒状部材と、氷保持空間を規定する筒状部材の内面と原料氷塊との間に介在する着脱自在な裏打ち筒材と、を含んでなるものであってもよい。
このように筒状部材の内面と原料氷塊との間に介在する着脱自在な裏打ち筒材(無底無蓋)を用いることで、筒状部材の内面に原料氷塊が直接接触しない。このため(a)原料氷塊が直接接触する裏打ち筒材を取り外して洗浄することによって衛生的に本装置を使用することができる(筒状部材の内面を洗浄するために本装置から筒状部材を取り外すよりも裏打ち筒材を取り外して洗浄する方が容易かつ迅速である。)、(b)筒状部材の内面が汚れていても、原料氷塊が直接接触する裏打ち筒材を洗浄しておけば、原料氷塊が汚染されない、(c)筒状部材よりも熱伝導率の小さな材質(堅牢性等から筒状部材はステンレス鋼等の金属により形成されることが多いので、例えば、それよりも熱伝導率の小さな樹脂材料等を例示できる。)により裏打ち筒材を形成しておけば、周囲から原料氷塊が温められにくくなり、裏打ち筒材に収容された原料氷塊が溶けることを減少させ、原料氷塊のロス(損失)を減少させることができる、という効果を奏する。
本考案の実施の形態を図面を参照して詳述するが、本考案はこれに限定されるものではない。
図1は、一例の本考案の氷削り装置(本装置)11の正面図であり、図2は本装置11の右側面図(図1中、矢印A方向から見たところを示している。)であり、図3は図2のB−B断面図であり、図4は主として氷保持器31と切削刃支持台83と付勢錘91とを分解した分解斜視図である。図1乃至図4を参照して、本装置11について説明する。なお、本装置11は、略水平面たる載置面201に載置され使用されるものであり、ここでは原料氷塊を削って切削氷たる「かき氷」を製造する業務用かき氷製造装置である。また、図中、鉛直上方向を矢印C1にて、鉛直下方向を矢印C2にて、それぞれ示す。
本装置11は、大まかには、載置面201に下面が載置されるフレーム21と、略直四角柱形状の氷保持空間39を有する氷保持器31と、氷保持器31をフレーム21に対し軸Zの周りに回転可能に支持する軸支部51と、氷保持器31をフレーム21に対して軸Zの周りに回転させる駆動部分71と、切削刃81を支持しフレーム21に着脱自在に取り付けられる切削刃支持台83と、図示しない原料氷塊を軸Zに沿った下方向へ付勢する付勢錘91と、を備えてなる。
フレーム21は、載置面201に下面が載置される基礎部22と、基礎部22に下端が取り付けられ上方に向かってのびるように形成された立ち上がり部23と、立ち上がり部23の上部から水平横方向に張り出すように形成された横張り出し部24と、を有してなり、ステンレス鋼により片仮名の「コ」の字形状(特に図2参照)に形成されている。
そして、本装置11は、横張り出し部24の上面を開閉可能に設けられた上面開閉板25を有する。上面開閉板25は、開閉板本体部25aと、開閉板本体部25aをフレーム21(具体的には、立ち上がり部23の上面)に回動自在に取り付ける一対の蝶番部25b1、25b2と、横張り出し部24の上面を開閉板本体部25aが閉じた状態で固定する固定ネジ25cと、を有してなる。開閉板本体部25aの略中心部には、後述する付勢錘91の錘本体部93aを貫通させるための錘貫通孔25hが略円形に穿設されている(特に図4参照)。
氷保持器31は、上面と下面とがいずれも開放(無底無蓋)された中空の直四角柱(ここでは底面が略正方形)形状をした筒状部材32と、筒状部材32の外面に取り付けられた第1円盤部材33(回転面部材)と、筒状部材32の外面に取り付けられた第2円盤部材34(回転面部材)と、筒状部材32の外面に取り付けられた歯車部材35と、筒状部材32の内面32aを裏打ちする着脱自在な裏打ち筒材36(樹脂製の無底無蓋の筒)と、を有してなる。
筒状部材32は、軸Zに沿った中空(両端が開放されている)の直四角柱形状(上部開口38aと下部開口38bとを有する無底無蓋の中空の直四角柱)を略なしており、具体的には、該直四角柱の両底面のうち一方の底面をなす四角形(ここでは正方形)の対角線の交点と、該両底面のうち他方の底面をなす四角形(ここでは正方形)の対角線の交点と、の両交点とも軸Z上に略存するよう配設されている。
第1円盤部材33は、外周面33cが軸Zの周りの回転面を略構成し、そして軸Zに対し略垂直な主表面を有する円盤形状(但し、筒状部材32が貫通した部分は切り取られている。)をしている。第1円盤部材33は、筒状部材32に対して軸Zの周りに回動不可能に筒状部材32の外面に溶接により一体的に取り付けられている。
第2円盤部材34は、外周面34cが軸Zの周りの回転面を略構成し、そして軸Zに対し略垂直な主表面を有する円盤形状(但し、筒状部材32が貫通した部分は切り取られている。)をしている。第2円盤部材34は、筒状部材32に対して軸Zの周りに回動不可能に筒状部材32の外面に溶接により一体的に取り付けられている。なお、第2円盤部材34は、第1円盤部材33と略平行になるように、第1円盤部材33よりも下方に配設されている。
歯車部材35は、外周面35cが軸Zの周りの回転面に沿っており、外周面35cには軸Zの周りに形成された平歯車の歯(図示省略)が形成されている。歯車部材35は、軸Zに対し略垂直な主表面を有するやや厚めの円盤形状(但し、筒状部材32が貫通した部分は切り取られている。)をしている。歯車部材35は、筒状部材32に対して軸Zの周りに回動不可能に筒状部材32の外面に溶接により一体的に取り付けられている。
以上のように、第1円盤部材33の外周面33cと、第2円盤部材34の外周面34cと、歯車部材35の外周面35c(歯車の歯が形成された面)と、はいずれも軸Zの周りの回転面を略構成している。
裏打ち筒材36は、筒状部材32の内面32aを裏打ちする両端が開放された中空筒形状(上部開口37aと下部開口37bとを有する無底無蓋の中空の筒)の裏打ち本体部36aと、裏打ち本体部36aの一端に一体的に外方向に張り出すように形成されたつば部36bと、を樹脂材料によって一体に形成してなる。裏打ち本体部36aは、筒状部材32の内面32aに沿った形状及び寸法の中空の直四角柱(ここでは底面が略正方形)形状をしており、裏打ち本体部36aが筒状部材32内部に挿入されると裏打ち本体部36aの外面が内面32aに略密接し内面32aを内面からうまく裏打ちするよう形成している。つば部36bは、裏打ち本体部36aの一端(上端)から外方向に張り出すよう形成されており、筒状部材32の上縁に当接することで裏打ち筒材36が筒状部材32の所定位置に固定されるようになっている(裏打ち筒材36が筒状部材32内部において下方に脱落等することを防止する。)。このように裏打ち筒材36は、氷保持空間39を規定する筒状部材32の内面32aと原料氷塊(図示せず)との間に介在する着脱自在な裏打ち筒材(無底無蓋の中空の筒)を形成する。
軸支部51は、第1円盤部材33の外周面33c又は第2円盤部材34の外周面34cに当接する回転自在なローラー53(外周面が回転面を略形成している。ローラー53a、53bを含む。)と、ローラー53をフレーム21(横張り出し部24)に回転自在に取り付けるローラー支持部55(ローラー支持部55a、55bを含む。)と、を有している。ローラー53とそれを支持するローラー支持部55とは対をなしており、第1円盤部材33の外周面33cに当接するローラー53aとそれを支持するローラー支持部55aとは第1円盤部材33を取り囲むように3対が等間隔に配設されており(軸Zの周りの角度120度毎)(なお、図1においては、ローラー53aとそれを支持するローラー支持部55aとの図示を省略している。)、同様に、第2円盤部材34の外周面34cに当接するローラー53bとそれを支持するローラー支持部55bとは第2円盤部材34を取り囲むように3対が等間隔に配設されている(軸Zの周りの角度120度毎)。図5に示すように、これら6のローラー53(ローラー53a、53b)はいずれも、それぞれのローラー支持部55(ローラー支持部55a、55b。なお、図5においては図示を省略している。)によって軸Zに略平行な回転軸Yの周りに回転自在に支持されていると共に、ローラー53の外周面54に形成された外周溝54g(回転軸Yに対して略垂直な平面に属するように外周溝54gは形成されている。)に外周面33c、34cは係合(嵌入)するようになっている。このため外周面33c、34cが回転自在なローラー53(フレーム21(横張り出し部24)に対して回転自在に固定されている。)に当接(係合)することにより、氷保持器31は、軸Zと垂直方向(ラジアル方向)及び軸Zと平行方向(スラスト方向)の両方向に関し位置が保たれた状態でフレーム21に対し軸Zの周りに回転自在に保持されている。
駆動部分71は、フレーム21(立ち上がり部23)に取り付けられ電気的に回転するモータ73と、モータ73により回転される歯車75(平歯車)と、を含んでなる。歯車75は、歯車部材35の外周面35cに沿って形成された歯車の歯と噛合しており、モータ73を回転させることで歯車75及び歯車部材35を介して氷保持器31が軸Zの周りに回転される。
切削刃支持台83は、略長方形の主表面を有する板状部材により構成される支持台本体部83aと、支持台本体部83aの一主表面(上面)に取り付けられた環状堰部83bと、出没自在に設けられた係止爪85と、を有している(特に、図4参照)。環状堰部83bは、その下縁が支持台本体部83aの一主表面(上面)に液密的に取り付けられており、上方に立ち上がるように略円環状に形成された壁構造になっている。なお、切削刃支持台83がフレーム21の所定位置に取り付けられた状態(例えば、図1〜図3等)においては該円環の中心を軸Zが略通過すると共に、支持台本体部83aの一主表面(上面)が略水平面を形成する(支持台本体部83aの一主表面(上面)は軸Zに対して略垂直である。)。
環状堰部83bに取り囲まれた支持台本体部83aの部分には、支持台本体部83aの一主表面(上面)と他主表面(下面)とを連通させる略長方形の開口83hが穿設されており、支持台本体部83aの一主表面(上面)から上方に向けて刃先が突出するよう切削刃81が開口83hに取り付けられている。この開口83hに取り付けられた切削刃81によって、支持台本体部83aの一主表面(上面)に当接した状態で軸Zの周りに回転する原料氷塊(不図示)を削って切削氷(不図示)とすることができる。なお、切削刃81によって原料氷塊(不図示)が削られ生じた切削氷(不図示)は開口83hを通過して下方に落下する。
係止爪85は、支持台本体部83aの他主表面(下面)に沿って横方向に出没自在に設けられており、具体的には、一方向(図4中、矢印F1方向)に向かって突出するようバネ(図示せず)により付勢された一対の係止爪85aと、他方向(図4中、矢印F2方向)に向かって突出するようバネ(図示せず)により付勢された一対の係止爪85bと、を有している。そして、切削刃支持台83がフレーム21の所定位置に取り付けられたとき、係止爪85(85a、85b)を収容する収容穴(図6中に収容穴29として示す。)がフレーム21(横張り出し部24)に設けられている。係止爪85aが突出する一方向(図4中、矢印F1方向)と、係止爪85bが突出する他方向(図4中、矢印F2方向)と、は互いに逆方向であり、これら係止爪85a、85bが収容穴(図6中、収容穴29)に一方向(図4中、矢印F1方向)と他方向(図4中、矢印F2方向)との両方向から嵌入される嵌入状態(特に図1)においては、切削刃支持台83はフレーム21に確実に取り付けられる。そして、該嵌入状態から係止爪85を収容穴(図6中、収容穴29)から抜くことにより切削刃支持台83はフレーム21から取り外すことができるようになっている(具体的には、係止爪85は収容穴(図6中、収容穴29)に嵌入される方向(係止爪85aは一方向(図4中、矢印F1方向)であり、係止爪85bは他方向(図4中、矢印F2方向)である。)に突出するようバネ(不図示)により付勢されているので、該バネの付勢力に抗して係止爪85を引っ込めて収容穴から抜けばよい。)。このようにして切削刃支持台83はフレーム21に着脱自在に取り付けられている。
付勢錘91は、直円柱形状を略した錘本体部93aと、錘本体部93aの一端に形成され錘本体部93aよりも半径の大きな直円柱形状を略したフランジ部93bと、をステンレス鋼により一体に形成してなる。なお、錘本体部93aが形成する直円柱の軸と、フランジ部93bが形成する直円柱の軸と、は略一直線に存するようにされ、本装置11が運転状態(原料氷塊(不図示)を削っているとき)ではこれら両軸は軸Z上に略存する。錘本体部93aは開閉板本体部25aの錘貫通孔25hに遊嵌されることができる半径にされると共に原料氷塊(不図示)をほとんど残り無く切削刃81によって削ることができるような長さ(但し錘本体部93aの下端が切削刃81に接触しない程度)にされている。フランジ部93bは錘貫通孔25hを通過できない大きさ(半径)にされている。
付勢錘91は、錘本体部93aが錘貫通孔25hに遊嵌され、錘本体部93aの下端が原料氷塊(不図示)に当接することで、付勢錘91の重さ(重力)によって原料氷塊(不図示)を切削刃81方向(下方向)へ付勢し、原料氷塊(不図示)が切削刃81により円滑に削られるようにする。なお、錘本体部93aが錘貫通孔25hに嵌入されることにより、本装置11が運転状態(原料氷塊(不図示)を削っているとき)に生じる振動等によって付勢錘91が不意に移動等することを防止することができる。
次いで、本装置11の使用方法について説明する。
図6は、本装置11の使用方法の第1ステップを示す断面図(軸Zを含む面にて切断した断面を示している。断面位置を図1のKーK断面として示す。なお、図示や理解を容易にするためハッチングは省略している。)である。図6を参照して、本装置11の使用方法の第1ステップについて説明する。
図1及び図2に示した状態から、切削刃支持台83をフレーム21から取り外し、開閉板本体部25aを横張り出し部24の上面を開放するように回動させると共に、筒状部材32から裏打ち筒材36を上方に抜き取ったところを図6は示している。また、原料氷塊101は、裏打ち本体部36aの中空の内部36anが形成する直四角柱(以下、「内部直四角柱」という。)に比し、軸Zに対して垂直な断面形状は内部直四角柱と同様の形状を有すると共に、軸Zに沿った長さ(高さ)は内部直四角柱よりもやや小さくされている。このため原料氷塊101は、軸Z方向に沿って裏打ち本体部36aの内部36anにうまく嵌入可能であると共に、嵌入された状態においては裏打ち筒材36に対して軸Zの周りに相対的に回動不可能である。
図7は、本装置11の使用方法の第2ステップを示す断面図(軸Zを含む面にて切断した断面を示している。断面位置を図2のNーN断面として示す。なお、図示や理解を容易にするためハッチングは省略している。)である。図7を参照して、本装置11の使用方法の第2ステップについて説明する。
まず、図6に示した状態から、切削刃支持台83をフレーム21に取り付ける。
次いで、裏打ち筒材36を上方から筒状部材32内部に挿入した後、原料氷塊101を軸Z方向に沿って裏打ち本体部36aの内部36anに嵌入する。
そして、開閉板本体部25aを横張り出し部24の上面を覆う(閉じる)ように回動させると共に固定ネジ25cによって横張り出し部24の上面を開閉板本体部25aが閉じた状態で固定する。
その後、開閉板本体部25aの錘貫通孔25hに錘本体部93aを遊嵌し、付勢錘91(錘本体部93a)の下端を原料氷塊101(上部)に当接させ、付勢錘91の重さ(重力)によって原料氷塊101を切削刃81方向(下方向)へ付勢し切削刃81に当接させる。
最後に、駆動部分71のモータ73を起動し、氷保持器31を軸Zの周りに回転させる。氷保持器31の軸Zの周りの回転により、氷保持器31に対して軸Zの周りに相対的に回転不可能に保持された原料氷塊101は、切削刃81に対して相対的に軸Zの周りに回転し、原料氷塊101は下端から切削刃81によって削られ切削氷(不図示)となり開口83hを通過して下方に落下する。なお、原料氷塊101は軸Z方向に沿って裏打ち本体部36aの内部36anをスライド可能であるので、下端が切削刃81によって削られることに伴い原料氷塊101は自身の重さ(重力)と付勢錘91の付勢力(重さ(重力))とによって切削刃81方向(下方向)へ移動しつつ下端が削られてゆく。
このように原料氷塊101が下端から切削刃81によってどの程度削られ、原料氷塊101の上端が軸Zに沿ったいずれの位置に存在するかは、フランジ部93bが上面開閉板25よりもどの程度上方に突出しているかにより知ることができる。もっとも、原料氷塊101の上端が軸Zに沿ったいずれの位置に存在するかを一層正確に知ろうとすれば、錘本体部93aの外面に軸Z方向に沿った寸法目盛を付すようにしてもよい。
このように本装置11においては、原料氷塊101が接触するものとしては、付勢錘91、裏打ち筒材36及び切削刃支持台83(切削刃81を含む)であり、これら付勢錘91、裏打ち筒材36及び切削刃支持台83(切削刃81を含む)のいずれも着脱自在にされているので容易に洗浄が可能であり、本装置11の衛生的な使用を可能にする(特許文献1に開示されたような従来のものは、原料氷塊が接触する部分を容易に取り外すことができず、装置全体に散水しつつ洗浄することを要し、散水可能な場所に設置するか(設置場所が限定されるという問題がある)、洗浄しないか(衛生面に問題が生じうる)、いずれかであった。)。
そして、原料氷塊101が下端から切削刃81によって削られ、別の原料氷塊を追加する場合には開閉板本体部25aを横張り出し部24の上面を開放するように回動させ、別の原料氷塊を裏打ち本体部36aの内部36anに挿入すればよく、原料氷塊を削る作業を連続して円滑に行うことができる(例えば、特許文献1に開示のものは、原料氷塊を追加しようとすると、回転テーブル16を装置本体11の側面に突出させたハンドル20によって上昇させる必要があり作業性が悪かった。また、大きな氷塊を手で把持する必要があったので、滑りやすく難儀な作業であった。)。
また、本装置11においては、軸支部51及び駆動部分71のいずれも、裏打ち筒材36の上部開口37aを鉛直上方向(ここでは軸Zに沿った上方向)に正投影した空間に存しないので、これら軸支部51及び駆動部分71から生じうる異物(金属粉や潤滑油脂等)が原料氷塊101に付着したり混入することを防止することができる。
加えて、本装置11においては、切削刃支持台83(切削刃81を含む)が着脱自在であるので、切削刃支持台83(切削刃81を含む)を取り外すことにより裏打ち筒材36に保持されている原料氷塊101を下方から取り出すことができ便利である(支持台本体部83aの一主表面(上面)に取り付けられた環状堰部83bがあるので、環状堰部83bに取り囲まれた状態で原料氷塊101を取り出すことができる。環状堰部83bに取り囲まれた状態の原料氷塊101は切削刃支持台83から滑り落ちることを防止されると共に、原料氷塊101を直接手で触れなくて済むので衛生的に原料氷塊101を再使用することができる。)。
そして、裏打ち筒材36を形成する樹脂材料は、筒状部材32を形成する鋼材(ここではステンレス鋼)に比し熱伝導率が小さいので熱を伝えにくく、裏打ち筒材36の内部に保持される原料氷塊101が外気により温められて溶けることを減少させ原料氷塊101の効率的な使用を可能にする。
以上説明したように本装置11は、フレーム21と、軸Z方向の一端(ここでは上)側に形成された受入開口たる上部開口38aと他端(ここでは下)側に形成された突出開口たる下部開口38bとを連通させる氷保持空間39を有し、受入開口(上部開口38a)から受け入れた原料氷塊101を該軸Zの周りに相対的に回転不可能かつ該軸Z方向にスライド可能に支持する氷保持手段たる氷保持器31と、氷保持手段(氷保持器31)をフレーム21に対し該軸Zの周りに回転可能に支持する軸支手段たる軸支部51と、氷保持手段(氷保持器31)をフレーム21に対して該軸Zの周りに回転させる駆動手段たる駆動部分71と、原料氷塊101の該軸Zに沿った他端(ここでは下)側を削る切削刃81を支持し、フレーム21に取り付けられる切削刃支持手段たる切削刃支持台83と、原料氷塊101を該軸Zに沿った該他端(ここでは下)方向へ付勢する付勢手段たる付勢錘91と、を備えてなる、氷削り装置である。
本装置11においては、氷保持空間39が、前記軸Zの周りの回転面ではない側面を有する柱体形状(ここでは略直四角柱形状)を形成するものである。
本装置11においては、前記一端(ここでは上)が上方であると共に、前記他端(ここでは下)が下方である。
本装置11においては、付勢手段(付勢錘91)が、原料氷塊101の前記一端(ここでは上)に当接し前記他端(ここでは下)側に付勢する錘部材である。
軸支手段(軸支部51)及び駆動手段(駆動部分71)が、受入開口(上部開口38a)を鉛直上方向に正投影した空間に存しないものである。なお、ここでは軸Zは略鉛直である。
本装置11においては、氷保持手段(氷保持器31)が、氷保持空間39を有する筒状部材32と、筒状部材32に対して前記軸Zの周りに回動不可能に筒状部材32の外面に取り付けられ、前記軸Zの周りの回転面に沿った外周面たる外周面33c、34cを有する回転面部材たる第1円盤部材33及び第2円盤部材34と、を含んでなり、軸支手段(軸支部51)が、該外周面33c、34cに当接しころがり軸受(軸支部51は、回転自在なローラー53と、ローラー53を回転自在に支持するローラー支持部55と、を有している。)として氷保持手段(氷保持器31)を支持するものである。また、ここではそうしていないが、氷保持手段(氷保持器31)が、氷保持空間39を有する筒状部材32と、筒状部材32に対して前記軸Zの周りに回動不可能に筒状部材32の外面に取り付けられ、前記軸Zの周りに形成された歯を有する歯車部材と、を含んでなり、軸支手段が、該歯車部材の該歯に噛合し氷保持手段(氷保持器31)を支持するものであってもよい。
本装置11においては、駆動手段(駆動部分71)が、前記筒状部材32に対して前記軸Zの周りに回動不可能に前記筒状部材32の外面に取り付けられ、前記軸Zの周りに形成された歯を有する歯車部材35に当接する回転体たる歯車75と、該回転体(歯車75)を回転させる駆動部たるモータ73と、を含んでなる。
本装置11においては、切削刃支持手段(切削刃支持台83)がフレーム21に着脱自在に取り付けられるものである。
そして、本装置11においては、原料氷塊101の前記一端(ここでは上)が前記軸Zに沿ったいずれの位置に存するかを示す氷残量指示手段たるフランジ部93bを備えるものである。即ち、フランジ部93bが氷保持手段(氷保持器31)よりもどの程度上方に突出しているかにより原料氷塊101の前記一端(ここでは上)が前記軸Zに沿ったいずれの位置に存するかを知ることができる。なお、ここではそうしていないが錘本体部93aの外面に軸Z方向に沿った寸法目盛を付すようにすれば、原料氷塊101の上端が軸Zに沿ったいずれの位置に存在するかを一層正確に知ることができる。
また、付勢手段(付勢錘91)が、原料氷塊101の前記一端(ここでは上)に当接して前記他端(ここでは下)側に付勢し、前記一端(ここでは上)が前記他端(ここでは下)側に移動するに伴って移動する付勢移動部(ここでは付勢錘91全部)を含むものであり、氷残量指示手段(フランジ部93b)が、氷保持手段(氷保持器31)に対する付勢移動部(ここでは付勢錘91全部)の相対的移動により原料氷塊101の前記一端(ここでは上)の位置を示すものである。
最後に、ここでは氷保持手段(氷保持器31)が、氷保持空間39を有する筒状部材32と、氷保持空間39を規定する筒状部材32の内面32aと原料氷塊101との間に介在する着脱自在な裏打ち筒材36と、を含んでなる。
本装置の正面図である。 本装置の右側面図である。 図2のB−B断面図である。 主として氷保持器と切削刃支持台と付勢錘との分解斜視図である。 ローラーの外周面を示す拡大断面図である。 本装置の使用方法の第1ステップを示す断面図である。 本装置の使用方法の第2ステップを示す断面図である。
符号の説明
11 本装置
21 フレーム
22 基礎部
23 立ち上がり部
24 横張り出し部
25 上面開閉板
25a 開閉板本体部
25b1、25b2 蝶番部
25c 固定ネジ
25h 錘貫通孔
29 収容穴
31 氷保持器
32 筒状部材
32a 内面
33 第1円盤部材
33c 外周面
34 第2円盤部材
34c 外周面
35 歯車部材
35c 外周面
36 裏打ち筒材
36a 裏打ち本体部
36an 内部
36b つば部
37a 上部開口
37b 下部開口
38a 上部開口
38b 下部開口
39 氷保持空間
51 軸支部
53、53a、53b ローラー
54 外周面
54g 外周溝
55、55a、55b ローラー支持部
71 駆動部分
73 モータ
75 歯車
81 切削刃
83 切削刃支持台
83a 支持台本体部
83b 環状堰部
83h 開口
85、85a、85b 係止爪
91 付勢錘
93a 錘本体部
93b フランジ部
101 原料氷塊
201 載置面

Claims (12)

  1. フレームと、
    軸方向の一端側に形成された受入開口と他端側に形成された突出開口とを連通させる氷保持空間を有し、受入開口から受け入れた原料氷塊を該軸の周りに相対的に回転不可能かつ該軸方向にスライド可能に支持する氷保持手段と、
    氷保持手段をフレームに対し該軸の周りに回転可能に支持する軸支手段と、
    氷保持手段をフレームに対して該軸の周りに回転させる駆動手段と、
    原料氷塊の該軸に沿った他端側を削る切削刃を支持し、フレームに取り付けられる切削刃支持手段と、
    原料氷塊を該軸に沿った該他端方向へ付勢する付勢手段と、
    を備えてなる、氷削り装置。
  2. 氷保持空間が、前記軸の周りの回転面ではない側面を有する柱体形状を形成するものである、請求項1に記載の氷削り装置。
  3. 前記一端が上方であると共に、前記他端が下方である、請求項1又は2に記載の氷削り装置。
  4. 付勢手段が、原料氷塊の前記一端に当接し前記他端側に付勢する錘部材である、請求項3に記載の氷削り装置。
  5. 軸支手段及び駆動手段が、受入開口を鉛直上方向に正投影した空間に存しないものである、請求項3又は4に記載の氷削り装置。
  6. 氷保持手段が、氷保持空間を有する筒状部材と、筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りの回転面に沿った外周面を有する回転面部材と、を含んでなり、
    軸支手段が、該外周面に当接しころがり軸受として氷保持手段を支持するものである、請求項5に記載の氷削り装置。
  7. 氷保持手段が、氷保持空間を有する筒状部材と、筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りに形成された歯を有する歯車部材と、を含んでなり、
    軸支手段が、該歯車部材の該歯に噛合し氷保持手段を支持するものである、請求項5に記載の氷削り装置。
  8. 駆動手段が、
    前記筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に前記筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りの回転面に沿った外周面を有する回転面部材と、前記筒状部材に対して前記軸の周りに回動不可能に前記筒状部材の外面に取り付けられ、前記軸の周りに形成された歯を有する歯車部材と、のいずれかに当接する回転体と、
    該回転体を回転させる駆動部と、
    を含んでなる、請求項6又は7に記載の氷削り装置。
  9. 切削刃支持手段がフレームに着脱自在に取り付けられるものである、請求項1乃至8のいずれか1に記載の氷削り装置。
  10. 原料氷塊の前記一端が前記軸に沿ったいずれの位置に存するかを示す氷残量指示手段を備えるものである、請求項1乃至9のいずれか1に記載の氷削り装置。
  11. 付勢手段が、原料氷塊の前記一端に当接して前記他端側に付勢し、前記一端が前記他端側に移動するに伴って移動する付勢移動部を含むものであり、
    氷残量指示手段が、氷保持手段に対する付勢移動部の相対的移動により原料氷塊の前記一端の位置を示すものである、請求項10に記載の氷削り装置。
  12. 氷保持手段が、氷保持空間を有する筒状部材と、氷保持空間を規定する筒状部材の内面と原料氷塊との間に介在する着脱自在な裏打ち筒材と、を含んでなる、請求項1乃至11のいずれか1に記載の氷削り装置。
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JP5800961B1 (ja) * 2014-07-04 2015-10-28 株式会社セアール 氷削り機

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