JP3133579U - フローリングワイパー - Google Patents

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Abstract

【課題】拭取シートを装着し清掃床面を摺動するフローリングワイパーにおいて、拭取シートの清掃面を広く経済的に使用でき、埃、塵等が清掃床面と拭取シートの間に入り込みやすく、また、拭取シートにからみやすいフローリングワイパーを得る。
【解決手段】ワイパーヘッド3に連結された柄棒4からなり、このワイパーヘッド3は、前側の基板6と、後側の基板7とに、二つに別れた形状を有していて、清掃時に、柄棒4を前に押した時に、上記前側の基板6は上の方向に動き、また、前記柄棒4を引き戻した時には、上記前側の基板6と上記後側の基板7は清掃床面1に接した状態で摺動する。また、ワイパーヘッドの端縁に斜め状に係止孔9を形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、床の拭き掃除に使用するフローリングワイパーに関する。特に、本考案は、従来のフローリングワイパーでは除去することが困難であった、一定以上の大きさを有する埃、塵等を能率よく効率的に除去することのできるフローリングワイパーに関するものである。
従来のフローリングワイパーは、清掃時に、柄棒を前に押しワイパーヘッドを摺動する時の作用により、このワイパーヘッドの前方部分が清掃床面に押し付ける状態で摺動するため、埃、塵等は拭取シートと清掃床面の間に入り込みにくく清掃効率がわるかった、また、壁際の埃、塵等および一定以上の大きさを有する埃、塵等は除去することが困難であった。また、上記、拭取シートの全面積に対し、清掃床面に接するワイパーヘッドの底面積は、約1/2程度であり不経済的であった。
下記、特許文献1に記載の清掃具は、凸面状に湾曲しているワイパーヘッドの底面が清掃時の押圧力により平坦面になり、拭取シートと清掃床面の間に埃、塵等が入り込みにくくなっている。
下記、特許文献2に記載の清掃具は、埃、塵等を拭取シートの下に入り込ませる点においては、本発明に類似しているが、埃、塵等を拭取シートと清掃床面の間に入り込ませ、拭き取る方法、および、清掃具の構造等は全く異なるものである。
特開2001−299659 特開2002−102133
本考案の課題は、清掃時、清掃床面1に接するワイパーヘッド3の底面積を広く使用でき、ワイパーヘッド3に装着した拭取シート2と清掃床面1の間に埃、塵等が入り込みやすく、また、入り込んだ埃、塵等を拭取シート2と清掃床面1の間に挟み込み摺動する構造等を備えた清掃効率の高いフローリングワイパーを提供することにある。
課題を解決すための手段
上記課題を解決するため、本考案によるフローリングワイパーは、拭取シート2を着脱自在に装着できるワイパーヘッド3と、このワイパーヘッド3に連結された柄棒4等からなり、このワイパーヘッド3は、清掃時、上記柄棒4により、上記ワイパーヘッド3を前に押した時に進む方向側となる前側の基板6と、清掃時、上記柄棒4により、上記ワイパーヘッド3を引き戻した時に進む方向側となる後側の基板7に、別れた形状を有していて、上記本考案のフローリングワイパーによる清掃時において、従来のフローリングワイパーによる清掃時と同じような動作で、拭取シート2を装着した上記ワイパーヘッド3を上記柄棒4により前側に押した時に進む方向側に摺動させた場合、上記前側の基板6は、この摺動と同時に可動軸部材22を支点として清掃床面1から遠ざかる上の方向の一定の高さでまで動き、この摺動が続いている間は一定の高さで動きが止まった状態となり、また、上記ワイパーヘッド3を柄棒4により後側に引き戻した時に進む方向側に摺動させた場合、上記前側の基板6は、この摺動と同時に清掃床面1に接し、この摺動が続いている間は清掃床面1に接している状態にある、また、上記清掃時において、上記後側の基板7は常に清掃床面1に接している状態にある。
市販の拭取シートを経済的に使用するにあたり、従来のフローリングワイパー図5に拭取シート13を装着する方法として、合成樹脂等に切れ目を入れ係止孔11を形成している、この場合、拭取シート13を押し込める深さ5が必要になるため係止孔11はワイパーヘッド12の上面に形成されている。本考案は、図1の係止孔9の通り、前側の基板6の上記押した時に進む方向側の端縁の上部および後側の基板7の上記引き戻した時に進む方向側の端縁の上部の角の部分を上記押した時に進む方向側に対して左右方向の全面を斜め状に形成し、この斜め状の部分に係止孔9を形成している。
考案の効果
清掃時において、上記の通り、清掃床面1と拭取シート2の間に埃、塵等を挟み込みながら摺動することができるため、埃、塵等は拭取シート2にからみやすくなり、また、従来のフローリングワイパー図5では難しかった、一定以上の大きさを有する埃、塵等や壁際の埃、塵等も清掃床面1と拭取シート2の間の空間8に入り込めるため同時に能率よく効率的に除去できるようになり、この種のフローリングワイパーによる清掃時においては画期的なフローリングワイパーを得ることが出来る。また、本考案のフローリングワイパー図1による清掃時において、ワイパーヘッド3の後側の基板7の向きを上記押した時に進む方向側となる前側にすることもでき、この場合、柄棒4を押し引きしても、上記の通り、後側の基板7は常に清掃床面1に接した状態で摺動するため、階段等の清掃時にもよい。また、上記の通り、係止孔9をワイパーヘッド3に対し斜め状に形成することで、係止孔9をワイパーヘッド3の下部に形成することができ、拭取シート2の広さに余裕ができる分、ワイパーヘッド3の底面積を広くすることができ、拭取シートを経済的に使用することが出来る。
以下に、本考案によるフローリングワイパーの主な、構造等、材質、寸法、実施形態等を示すが本考案はこれのみに制約されるものではない。
図1,図2は本考案によるフローリングワイパーの好ましい代表的な実施形態を示す。
本考案によるフローリングワイパー図1の、ワイパーヘッド3に連結されている柄棒4は、柄可動部材17に回動自在に連結されているため、この柄捧4は,ワイパーヘッド3の上面の前後および左右の両方向に起倒自在に動くようになっている。
本考案によるフローリングワイパー図1の主な部材の材質および形状において、例えば、硬質または半硬質の合成樹脂等によって前側の基板6と後側の基板7は、長方形状に形成され、この前側の基板6と後側の基板7の底面にクッション性を持たせるための、例えば、スポンズ体14が貼着されている、また、上記前側の基板6と後側の基板7の上面の複数箇所には、拭取シート2の端部を押し込んで係止させるための係止孔9が形成されている、この係止孔9は、例えば、合成樹脂等を弾性変形可能な程度に薄肉に形成し、その薄肉の部分に切れ目を入れることにより形成したもので、この切れ目によって形成される複数の弾片を変形させながら拭取シート2を係止孔9に押し込むことにより、上記弾片が拭取シート2を係止させるものである、また、他の実施形態として、拭取シート2を上記ワイパーヘッド3に装着するために、上記係止孔9の場所に上記係止孔9を形成せずに、ファスナー類を貼着する方法も考えられる。
本考案によるフローリングワイパー図1の主な構造等は、清掃時に柄棒4を前後に押す引く時の清掃床面1と拭取シート2間の摩擦抵抗の力を利用して基板可動部材15は可動軸部材20を支点として上記前に押した時に進む方向側と上記引き戻した時に進む方向側に動くようになっている、この基板可動部材15が上記前に押した時に進む方向側と上記引き戻した時に進む方向側に動いた場合、この基板可動部材15の可動軸部材19の部分が清掃床面1に対して上下に動き、この基板可動部材15と基板可動部材18は可動軸部材19で連結されているため、この基板可動部材18は清掃床面1に対して上下に動き、この基板可動部材18の先は前側の基板6に固着されているため、この前側の基板6は可動軸部材22を支点として清掃床面1から遠ざかる上の方向、および、この上の方向から清掃床面1の方向に動く構造になっている。
本考案によるフローリングワイパー図1の主な構造等の図は、図2に示しているが、清掃時、前側の基板6の上記、清掃床面1から遠ざかる上の方向等に動く構造等は上記のとおり回転等、テコ等の作用およびこの上記各部材を取り付ける場所等により、様々な構造等になるが、本考案によるフローリングワイパー図1による清掃時において、従来のフローリングワイパー図5による清掃時と同じような動作で、上記ワイパーヘッド3を上記柄棒4により前側に押した時に進む方向側に摺動させた場合、前側の基板6は、この摺動と同時に可動軸部材22等を支点として清掃床面1から遠ざがる上の方向の一定の高さでまで動き、この摺動が続いている間は一定の高さで動きが止まった状態となり、また、ワイパーヘッド3を柄棒4により後側に引き戻した時に進む方向側に摺動させた場合、上記前側の基板6は、この摺動と同時に清掃床面1に接し、この摺動が続いている間は清掃床面1に接している状態となり、また、上記清掃時において上記後側の基板7は常に清掃床面1に接している状態となる構造等になればよいものである。
本考案によるフローリングワイパーの主な各寸法において、ワイパーヘッド3は、市販の拭取シート、縦、約200mm、横、約300mmを装着できて、清掃に適していれば特に制約されるものではないが、前側の基板6は上記押した時に進む方向側に対して左右方向となる横の長さ250mm程度、縦の長さ40mm程度および後側の基板7は、横の長さ250mm程度、縦の長さ90mm程度が望ましい、また、基板可動部材15,18等の各寸法は、下記、前側の基板6の清掃床面1から遠ざかる上の方向に動く高さとなる寸法に合わせる。
本考案によるフローリングワイパーにおいて、前側の基板6の清掃床面1から遠ざかる上の方向に動く高さの寸法は、一般家庭の清掃時における一般的な大きさ、種類の埃、塵等が拭取シートと清掃床面1の間に入り込める高さであればよく、3mm〜10mm程度が望ましい。
本考案によるフローリングワイパー図1と従来の清掃具として一般的に市販されている花王株式会社製クイックルワイパーを下記に示す比較条件内容において、清掃効率の比較測定をした結果は下記、表1、表2清掃効率比較の通り、上記の従来の清掃具は、清掃効率がわるかった、また、本考案によるフローリングワイパー図1において、表1では、清掃効率が高かったが、表2では、従来の清掃具と清掃効率は、あまり変わらなかった、従って、この比較測定結果は、上記柄棒4を前に押した時に前側の基板6は清掃床面1から遠ざかる上の方向に動き、柄棒4を手前に引き戻した時には前側の基板6は清掃床面1に接した状態等となる一連の動きが一体として上記本考案の清掃効率を高くしているものである。
清掃効率比較条件内容は、使用する拭取シートは花王株式会社製ドライシートを使用し、埃、塵等として、このドライシートの包装面に髪の毛がとれると記載されており、また、比較測定に適しているので、髪の毛を使用し、フローリングの床に髪の毛5本をランダムに置き、通常の清掃動作にするために、柄棒を前後に押す引く時に摺動するワイパーヘッドの動く距離を前に400mm、手前に300mmを一回とし各5回行った結果を表1に、本考案、フローリングワイパー図1の前側の基盤6を清掃床面から遠ざかる上の方向に上がった状態で柄棒4を前後に押す引きしても動かないように固定し、上記比較条件に合わせて行った清掃効率比較を表2に示した。
上記、清掃効率比較の結果を下記の表1、表2に示す。
Figure 0003133579
Figure 0003133579
本考案によるフローリングワイパーのワイパーヘッドに拭取シートを装着しない状態の斜視図。 図1に拭取シートを装着した状態の断面図。 本考案によるフローリングワイパーのワイパーヘッドの前側の基板と後側の基板を連結している可動軸の状態を示す部分断面図。 図1に拭取シートを装着した清掃時状態の側面図。 従来のフローリングワイパーの清掃時状態の側面図。
符号の説明
1,25・・・清掃床面
2,13・・・拭取シート
3,12・・・ワイパーヘッド
4,23・・・柄棒
5・・・拭取シートを押し込める深さ
6・・・前側の基板
7・・・後側の基板
8・・・空間
9,11・・・係止孔
14・・・スポンジ体
15,18・・・基板可動部材
17・・・柄可動部材
19,20,22・・・可動軸部材

Claims (2)

  1. 拭取シート2を着脱自在に装着することができるワイパーヘッド3の上面に連結された柄棒4等とからなるフローリングワイパーであって、このワイパーヘッド3は、清掃時等において、上記柄棒4等により、上記ワイパーヘッド3を前に押した時に進む方向側となる前側の基板6と、上記柄棒4等により上記ワイパーヘッド3を引き戻した時に進む方向側となる後側の基板7に、別れた形状を有しており、上記前側の基板6の、上記後側の基板7側の端縁と上記後側の基板7の上記前側の基板6側の端縁は、この端縁を支点として清掃床面1から遠ざかる上の方向、および、この上の方向からこの清掃床面1の方向に動くように連結された構造等になっており、清掃時等において、上記柄棒4等により上記ワイパーヘッド3を前に押した時に進む方向側に清掃床面1を摺動させたると、上記前側の基板6は清掃床面1から遠ざかる上の方向の一定の高さでまで動き、また、上記柄棒4等により上記ワイパーヘッド3を引き戻した時に進む方向側に清掃床面1を摺動させると、上記前側の基板6は清掃床面1に接する状態になり、この清掃時等において、上記柄棒4等によりワイパーヘッド3を前に押した時に進む方向側に清掃床面1を摺動させている間は、上記前側の基板6は清掃床面1から遠ざかる上の方向の一定の高さでまで動き、止まっている状態になり、また、上記柄棒4等によりワイパーヘッド3を引き戻した時に進む方向側に清掃床面1を摺動させている間は、上記前側の基板6は上記清掃床面1に接している状態になることを特徴とするフローリングワイパー。
  2. 上記ワイパーヘッド3に装着する拭取シート2の装着において、上記前側の基板6の上記押した時に進む方向側の端縁の上部および上記後側の基板7の上記引き戻した時に進む方向側の端縁の上部の角の部分を上記押した時に進む方向側に対して左右方向の全面を斜め状に形成し、この斜め状の部分に上記拭取シート2を係止するための係止孔を形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフローリングワイパー。
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