JP5595130B2 - エスカレータステップ洗浄具 - Google Patents

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Description

本発明は、エスカレータのステップに形成されているクリート溝内を洗浄し、クリート溝内面にこびりついたように付着した機械油等の油脂分、その汚損物等を洗浄、除去するためのエスカレータステップ洗浄具に関する。
エスカレータのステップは、足が乗るクリート面と前傾部のライザー面とを備え、クリート面には多数のクリート溝が、またライザー面には多数のライザー溝が走行方向に形成されている。これらクリート面やライザー面を清掃するときには、作業者が吸引掃除機や電動回転ブラシ等を使ってクリート溝やライザー溝内に付着した塵埃等を捕集するか除去するかしているのである。
その塵埃等の捕集、除去のために、従来においては、例えば特許文献1に開示されているように、ステップのクリート面やライザー面に傷を付けることなく塵埃を除去することができるエスカレータ用ステツプ清掃具が存在する。これは、持ち手に連結した清掃体保持部に、クリート面のクリート溝やライザー面のライザー溝等の条溝に嵌合する凹凸部を下端縁に有する薄板状の弾性体から成る清掃体を取り付けて構成されている。そして、掃除機のノズルに連結して、硬質スポンジ等の弾性体で形成された清掃体の凹凸面を条溝に合致させ、掃除機を作動させながら清掃体の凹凸面を条溝に沿つて往復動させることで条溝に付着していた塵埃を除去するものとなっている。
また、特許文献2に開示されているように、従来の掃除機用のブラシを使ったものよりも小型軽量で汎用性のあるエスカレータ用掃除機の吸引ヘッドなるものも存在する。これは、吸引ヘッドをステップのクリート面またはライザー面に押し当てる際にクリート溝またはライザー溝と直交する方向に配置される前後の側壁に沿って、それぞれ所定の角度をもって下方へ延出し、各クリート溝等に進入するように列をなして植設された第1および第2のブラシ列を具備して成るものである。
また、特許文献3に開示されているように、エスカレータを運転しながらステップのクリート面のクリート溝内を、ゴミを周囲に飛散させることなく清掃することのできるステップ清掃装置なるものも存在する。この装置は、ステップのクリート面と略同幅のブラシの前後に、吸引装置の吸込口を配置して成る本体部と、該本体部をエスカレータのステップ上方位置に固定する固定手段とを有して成り、エスカレータを運転しながら吸引装置により吸引を行うと、ブラシによりクリート溝内のゴミが掻き出され、吸引装置に吸引されるものとなっている。
特開平6−298479号公報 実用新案登録第3116033号公報 特開平7−277662号公報
しかしながら、上記した従来の清掃具、吸引ヘッド、清掃装置等においては、吸引掃除機を用いた場合では、ステップのクリート面、ライザー面に多数のクリート溝、ライザー溝がそれぞれあるために吸い口内部を真空状態にできず捕集効率が悪いものとなる。また、電動回転ブラシを用いた場合では、当該ブラシがクリート溝やライザー溝の内奥部まで十分に届かないため、クリート溝等内に堅固に付着した塵埃を完全に除去することができず、しかもステップのクリート面やライザー面に傷を付けてしまう等の虞れも生じる。特に、このような従来の清掃具等では、クリート溝内にこびりついている塵埃が混じった油脂分は除去できず、またその油脂分を洗浄除去することは全く考慮されていない。
また、特許文献1によるエスカレータ用ステツプ清掃具の場合では、下端縁に凹凸部を有する薄板状の弾性体によって清掃体が形成されているため、清掃体をエスカレータの走行方向にスライドさせた際に、条溝内に嵌合されている凸部が滑り摩擦によって走行方向に撓曲してしまい、塵埃を完全に除去することができない。
特許文献2によるエスカレータ用掃除機の吸引ヘッドの場合では、たとえブラシ列が各クリート溝や各ライザー溝に進入するように列をなしていても、吸引ヘッドの吸引口の面積自体がブラシ列部分よりも広いため、吸引口内部を真空状態にできず捕集効率が悪いものとなる。しかも、ブラシ列によってステップのクリート面やライザー面に傷を付けてしまう虞れもある。
特許文献3によるステップ清掃装置の場合では、本体部が、ステップのクリート面と略同幅となった横1列のブラシの前後に、ステップのクリート面と略同幅となった吸込口を配置して成る。そのため、クリート面への吸込口の下端縁の接触によって当該クリート面を傷付けないように本体部を固定手段によってステップ上方位置に固定配置させるとするが、このような固定手段による本体部の上下位置調整自体が非常に面倒な作業となる。しかも、この調整設定が微妙に狂ってしまうと、ゴミの効率的な吸引除去が行えないばかりでなく、かえってステップを傷付けてしまう虞がある。
そればかりでなく、クリート溝内面に付着している機械油の油脂分、更にはこの油脂分に塵埃等が混ざり、凝固された汚損物等は溝内面にこびりついた状態となっているから、真空吸引やブラシ清掃等では簡単に除去できず、ステップの出没、昇降等を伴うエスカレータ運転に支障を来すこともあった。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、吸引掃除機を使用せずに、ステップを傷付けることなく当該ステップのクリート溝等内にこびりついたように付着した油脂分、塵埃の汚損物等を、エスカレータを運転しながら効率良く且つ完全に洗浄、除去することができるエスカレータステップ洗浄具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、エスカレータのステップSに走行方向に向けて形成されている複数の平行なクリート溝Cを洗浄するエスカレータステップ洗浄具であって、上面に取っ手5を備えた天板2、天板2の両端から下方へ延出する左右側壁3を備えた洗浄体保持部1と、複数の洗浄拭掃材12を支持手段(14,15,18)によって左右側壁3相互間に固定して成る洗浄体11とを備え、洗浄体11は支持手段(14,15,18)を介して洗浄体保持部1の左右側壁3相互間で脱着自在に取り付け可能にし、複数の洗浄拭掃材12の各下端縁を複数のクリート溝Cそれぞれに対応させるべく洗浄体保持部1から下方に向けて突出配置させて成るものである。
洗浄拭掃材12は、洗浄液が含ませられる浸潤性を備えている構成とすることができる。
洗浄体11は、支持手段(14,15,18)を介して洗浄体保持部1の左右側壁3相互間で上下反転自在に取り付け可能にした構成とすることができる。
洗浄体11は、複数のクリート溝Cに対応するよう複数の洗浄拭掃材12をスペーサ13を介して並列状に組み合わせた構成とすることができる。
スペーサ13は、クリート溝C間隔に対応して肉厚が変動可能な弾性作用がある合成樹脂製にて板状に形成することができる。
支持手段(14、15,18)は、洗浄体11に一対となって貫通される棒状材にて形成され、当該支持手段(14、15,18)の端部(14a,15a,18a)を、洗浄体保持部1の左右側壁3の内面において下端縁から上側に向けて形成された嵌合部4に下側から挿入させ且つ前後いずれかの方向に移動させることで、洗浄体11を抜脱不能な状態に保持させる構成とすることができる。
嵌合部4は、溝状またはスリット状に形成されているものとすることができる。
以上のように構成された本発明に係るエスカレータステップ洗浄具にあって、洗浄体11は支持手段(14,15,18)を介して洗浄体保持部1の左右側壁3相互間に取り付けられた際には、スペーサ13が弾性材であることと相俟ち、複数の洗浄拭掃材12の各下端縁を複数のクリート溝C自体の幅員相違、その間隔幅員の相違それぞれに対応して洗浄体保持部1から下方に向けて突出配置させる。
そして、洗浄体保持部1の取っ手5を把持して、洗浄液等を含ませた洗浄体11の洗浄拭掃材12がステップSのクリート溝Cにあてがわせられたままの状態で、エスカレータが運転されると、その運転中に繰り出されてくるステップSの上昇あるいは下降の前進移動に伴い、洗浄拭掃材12によりクリート溝C内の油脂分等を洗浄除去させ、また塵埃等をも謂わば掻き払い状に除去させる。
支持手段(14,15,18)を介して洗浄体保持部1の左右側壁3相互間で脱着自在に且つ上下反転自在に取り付け可能にした洗浄体11は、当該洗浄体11の上下反転使用を可能にさせる。
複数の洗浄拭掃材12をスペーサ13を介して並列状に組み合わせて成る洗浄体11は、複数のクリート溝C相互の間隔に対応すべく複数の洗浄拭掃材12相互間にスペーサ13を介在させることで、複数の洗浄拭掃材12の各下端縁を複数のクリート溝Cそれぞれに嵌合可能にさせる。
肉厚が変動可能な弾性作用がある合成樹脂製の板状のスペーサ13は、洗浄体11として組み合わせられるときの洗浄拭掃材12相互の間隔を、セットすべき洗浄拭掃材12の枚数の選定と共に弾性作用によって広狭自在に調整させ、クリート溝C相互間の突条堰幅員を隔てた状態でクリート溝Cそれぞれ内に個別に嵌合させる。
洗浄体保持部1の左右側壁3の内面において下端縁から上側に向けて形成された嵌合部4は、洗浄体11に一対となって貫通されている棒状の支持手段(14、15)の端部を下側から挿入させ且つ前後いずれかの方向に移動させることで、洗浄体11自体を洗浄体保持部1に保持させる。
溝状またはスリット状に形成されている嵌合部4は、洗浄体保持部1に対し支持手段(14、15,18)による洗浄体11の脱着をスムーズに行わせる。
本発明によれば、吸引掃除機を使用せずに、ステップSを傷付けることなく当該ステップSのクリート溝C等内にこびりつくように付着された油脂分、更には油脂分に混じっている塵埃等を洗浄拭掃材12に含ませた洗浄液と共に洗浄除去でき、しかもエスカレータを運転しながら効率良く且つ確実に、また掻き取るように除去することができる。
すなわちこれは、本発明が、上面に取っ手5を備えた天板2、天板2の両端から下方へ延出する左右側壁3を備えた洗浄体保持部1と、複数の洗浄拭掃材12を支持手段(14,15,18)によって左右側壁3相互間に固定して成る洗浄体11とを備え、洗浄体11は支持手段(14,15,18)を介して洗浄体保持部1の左右側壁3相互間で脱着自在に取り付け可能にし、複数の洗浄拭掃材12の各下端縁を複数のクリート溝Cそれぞれに対応させるべく洗浄体保持部1から下方に向けて突出配置させて成るからである。これにより、所定の洗浄液を含ませた複数の洗浄拭掃材12の各下端縁が複数のクリート溝Cそれぞれに対しエスカレータの走行方向に沿って確実に嵌合させることができ、このように嵌合させた状態のまま取っ手5を把持固定しておくだけで、エスカレータを運転しながらクリート溝C内の油脂分、塵埃等を効率的に洗浄し、拭掃でき、汚損物等を確実に除去でき、ひいてはエスカレータのステップSの円滑な出没、昇降による円滑な運転を可能にする。
洗浄体11は、支持手段(14,15,18)を介して洗浄体保持部1の左右側壁3相互間で上下反転自在に取り付け可能にしたので、洗浄拭掃材12の下端縁側が摩耗した際には、洗浄体11自体を上下反転させて洗浄体保持部1に取り付けることで、洗浄体11の繰り返し使用が可能となる。
洗浄体11は、複数のクリート溝Cに対応するよう複数の洗浄拭掃材12をスペーサ13を介して並列状に組み合わせた構成となっているので、複数の洗浄拭掃材12相互間に介在するスペーサ13によって複数の洗浄拭掃材12同士の間隔が複数のクリート溝C同士の間隔に容易に対応させることができる。
また、スペーサ13は弾性材にて形成されているので、支持手段(14、15,18)によって複数の洗浄拭掃材12と共に洗浄体11として組み合わせられるとき、その弾性作用によって洗浄拭掃材12相互の間隔を調整でき、例えばクリート溝C相互間の突条堰の幅員に相違があってもこれに対応できる。しかも、洗浄体11として組み合わせるときの洗浄拭掃材12の枚数の選定を考慮することでクリート溝Cそれぞれに個別に嵌合できるものとなる。そのため、クリート溝C内の汚損物等を洗浄拭掃材12に含ませた洗浄液による浸潤作用、洗浄拭掃材12それぞれの下端縁の複数のクリート溝Cそれぞれに対する確実な嵌合作用等で、油脂分、それを含む塵埃等をいわば掻き取り状に除去することができる。
支持手段(14、15,18)は、洗浄体11に一対となって貫通される棒状材によって形成され、当該支持手段(14、15,18)の端部(14a,15a,18a)を、洗浄体保持部1の左右側壁3の内面において下端縁から上側に向けて形成された嵌合部4に下側から挿入させ且つ前後いずれかの方向に移動させることで洗浄体11を抜脱不能な状態に保持させる構成としたので、洗浄体保持部1に対する洗浄体11の廃棄時・交換時・反転時における脱着が容易に行える。しかも、支持手段(14、15,18)は、洗浄体11に一対となって貫通されていることで当該洗浄体11は洗浄体保持部1に対し2点で支持されて回転不能な安定した状態となり、クリート溝Cに洗浄拭掃材12の各下端縁をあてがった際でも、洗浄体11自体をガタ付かせることはない。
嵌合部4は、溝状またはスリット状に形成されているので、洗浄体保持部1に対する洗浄体11の脱着が容易に行えると共に、溝状である場合には、支持手段(14、15,18)の端部(14a,15a,18a)が洗浄体保持部1の左右側壁3外に突出することなく、余計な出張り部分による周囲物に対して破損・損傷等を与えることがなく、安全に使用できる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
本発明を実施するための一形態を示す分解斜視図である。 同じく組立後の状態を示し、側壁の嵌合部の位置する一部を切欠した状態の斜視図である。 同じく側壁の嵌合部に支持手段の第1支持材または第2支持材の端部を装着する一例を示すもので、(a)は装着前の状態の一部切欠断面図、(b)は装着後の状態の一部切欠断面図である。 同じく使用状態を示す縦断面図である。 同じく他の実施の形態における洗浄体の分解斜視図である。 同じく使用状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を詳細に説明すると、図において示される符号1は、本発明に係るエスカレータステップ洗浄具を構成する洗浄体保持部である。該洗浄体保持部1は、図1および図2に示すように、例えば前後幅が約100mm、左右幅が約200mm程度の略矩形薄板状の天板2と、天板2の左右両端から下方へ延出する縦幅が約30mm程度の左右側壁3とを備え、天板2の上面中央には前後いずれかの方向に向けて斜行状に連設した突出している取っ手5を設けてある。
また、図3および図4に示すように、洗浄体保持部1の左右側壁3の各内面には、下端縁から上側に向けて形成された略T字状の溝による嵌合部4が前後一対となって形成されている。この嵌合部4に、後述する洗浄体11に装着された支持手段(14,15,18)における第1支持材14および第2支持材15、支持棒材18の端部14a,15a,18aが挿入、移動されることで脱着可能に取り付けられており、これによって当該洗浄体11が左右側壁3相互間に挟持配置されるようにしてある。
このとき、図1、図2、図4に示すように、嵌合部4の位置する側壁3部分は、左右側壁3の下端縁から所定深さの溝状となるように外方へ若干膨出した状態となっている。すなわち、嵌合部4は、側壁3の内側から外側に向けて略T字状に膨らませることで形成されていて、支持手段(14,15,18)の端部14a,15a,18aがスライドして嵌め入れられるようになっている。
尚、前後一対の嵌合部4は略T字状に形成する代わりに、共に略L字状としても良い。また、嵌合部4を溝によって形成する他に、略T字状もしくは略L字状のスリットにしても良く、支持手段(14,15,18)の端部14a,15a,18aそれぞれが左右側壁3における下端縁の開口を経てスライド挿入されて嵌め入れ、固定されるようになっていれば良い。
洗浄体11は、例えば前後幅が約100mm、縦幅が約50mm程度、肉厚がクリート溝Cの溝幅員に相当するようにした略矩形板状に成形された例えば合計約20枚のフェルト材製の洗浄拭掃材12を、例えば前後幅が約100mm、縦幅が約10mm程度の板状に成形された例えば肉厚が変動できるように弾性作用がある合成樹脂製の合計19枚のスペーサ13の各1枚を介在させて並列状に組み合わせることで構成されている。また、スペーサ13自体は、その長手方向が前後に向けて洗浄拭掃材12の略中央に位置するように配置されていて、洗浄拭掃材12と共に支持手段(14,15,18)が貫挿されることで所定数で組み合わせられる。組み合わせられるとき、クリート溝Cの溝幅員、その相互間の突条堰の幅員等に対応するよう、必要があれば複数枚の洗浄拭掃材12あるいはスペーサ13を重ね合わせることもある。
尚、洗浄拭掃材12としては、羊毛等を圧縮して形成される湿潤性の高いフェルト材製の素材を用いているが、本発明はこのフェルト材製の素材に限らず、その他の種々の布地素材等を例えば重ねて使用したり、ブラシ構造のものとしたり等にすることができ、いずれにおいても、油脂分等を洗浄除去するよう使用される洗浄液が含ませられる湿潤性を備えていれば良い。また、ステップSを傷付けずに、付着した油脂分、塵埃等を掻き落とすことが可能な、ある程度の硬さを有していることも望ましい。
そして、洗浄拭掃材12およびスペーサ13に、例えば約70〜80mm程度の前後方向の間隔で前後一対となっている透孔16を貫設形成し、この透孔16それぞれに、一端側から支持手段の一方を構成する棒状の第1支持材14を貫挿させ、他端側から支持手段の他方を構成する第2支持材15を貫挿させ、所定位置の透孔16内部で両者をネジ止めする。このようにして、各スペーサ13を介して複数の洗浄拭掃材12同士が、クリート溝Cそれぞれの幅員に対応して互いに所定の間隔を保持しながら固定されるようにしてある。
具体的には、例えば図1および図4に示すように、支持手段の一方の第1支持材14は洗浄体11の全長よりも若干短い棒材によって形成され、その一端には外径が前記左右側壁3の嵌合部4の溝の内法幅に対応した円形頭部状の端部14aを有し、他端には棒材自体の外径よりも若干細い外径を有する雄ネジ14bが設けられている。また、支持手段の他方の第2支持材15は第1支持材14よりも短い棒状に形成され、一端には第1支持材14の雄ネジ14bをねじ込ませるための雌ネジ15bを有し、他端には外径が前記左右側壁3の嵌合部4の溝の内法幅に対応した円形頭部状の端部15aを有している。
そして、第1支持材14の雄ネジ14b側および第2支持材15の雌ネジ15b側それぞれを、例えば硬質・剛性等の当板17を介して互いに反対側から透孔16に挿入し、所定位置の透孔16内部にて雌ネジ15bに雄ネジ14bがねじ込まれることで洗浄拭掃材12およびスペーサ13が左右両側から保持固定されるものとなっている。当板17は、洗浄拭掃材12およびスペーサ13に対応した同一の透孔16を有しているが、当板17の縦の長さを洗浄拭掃材12の縦の長さよりも若干短くなっており、拭掃中において当板17がステップに接触しないようになっている。
第1支持材14、第2支持材15相互のネジ止めに際し、付与される圧縮力に対する弾性作用で肉厚が変動するスペーサ13によって洗浄拭掃材12相互間の間隔幅員を調整することができる。すなわち、クリート溝C相互間の間隔、クリート溝C自体の溝幅員それぞれに対応するように、洗浄拭掃材12、スペーサ13それぞれの枚数の選定と共にねじ込み長さを調整すると良い。
尚、両端部14a,15a,18aの各側平面には六角レンチ等にて捻回するための六角穴が設けられており、第1支持材14あるいは第2支持材15のどちら側からでも容易に回転操作が行えるようにしてある。
図5には別の実施の形態が示されており、支持手段として対となる小径棒状の支持棒材18としたものであり、端部が洗浄体保持部1の左右側壁に形成してある嵌合部4それぞれに嵌り込む長さとし、洗浄拭掃材12、スペーサ13をクリート溝Cそれぞれに嵌り込むように枚数等を設定し、適宜に調整して組み合わせることで洗浄体11とすることができる。こうすることで、支持棒材18による洗浄体保持部1に対する着脱、抜き差しによる洗浄拭掃材12、スペーサ13それぞれの間隔・枚数設定、交換等ができ、構成を簡易にする。
このように構成される洗浄体11においては、図4に示すように、洗浄拭掃材12の厚さは、エスカレータのステップSに形成されている複数のクリート溝Cの溝幅に略対応し、スペーサ13の厚さは、隣り合う複数のクリート溝Cを互いに区画している突条堰である凸部の間隔幅に略対応している。このとき、洗浄拭掃材12の厚さをクリート溝Cの溝幅よりも若干小さくすることでクリート溝C内への洗浄拭掃材12の嵌め込みが円滑に行える。と同時に洗浄拭掃材12の下端縁面がクリート溝C内の溝底面に圧接された際には、当該下端縁が若干拡がり、溝底面全体に当接することで溝底内に付着した油脂分、塵埃等を確実に洗浄、拭除できるようにしている。
また、洗浄体11は、洗浄体保持部1の左右側壁3相互間において上下反転して取り付けることができるようになっている。すなわち、洗浄体11を上下反転させても、前後一対の支持手段(14,15,18)は前後反転した状態となって、各嵌合部4に嵌合させることができるようになっている。
洗浄体11は第1支持材14および第2支持材15、支持棒材18それぞれの端部14a,15a,18aを、洗浄体保持部1の左右側壁3内面において形成されている嵌合部4に下側から挿入させ且つ前後いずれかの方向に移動させることにより、洗浄体11自体は抜脱不能な状態に左右側壁3相互間で保持される。これによって洗浄拭掃材12の下端縁が洗浄体保持部1の側壁3下端から下方に向けて例えば約20mm程度だけ突出配置されるようになっている。
次に、以上のように構成された形態についての組立、使用の一例について説明すると、洗浄体11自体の組立は、図1に示すように、先ず洗浄拭掃材12の例えば20枚を19枚のスペーサ13の各1枚を介在させて並列状に組み合わせておく。このとき、複数の洗浄拭掃材12同士の間隔が複数のクリート溝C同士の間隔に対応するようスペーサ13を所定の厚さに予め調整しておく。
そして、洗浄拭掃材12およびスペーサ13の前後一対の透孔16それぞれに、当板17を介在させて一端側から支持手段の第1支持材14を、他端側から同じく支持手段の第2支持材15をそれぞれ貫挿し、第1支持材14の雄ネジ14bと第2支持材15の雌ネジ15bとを透孔16内部でネジ止めする。このようにして、各スペーサ13を介して複数の洗浄拭掃材12同士を互いに所定の間隔を保持して固定することで、洗浄体11を構成しておく。
洗浄体11を洗浄体保持部1に取り付けるに際し、図3(a)および図3(b)に示すように、支持手段の端部である第1支持材14および第2支持材15それぞれの端部14a,15aを左右側壁3内面の各嵌合部4に下側から挿入し且つ洗浄体11を前後いずれかの方向、例えば洗浄体保持部1の前寄り側に移動することで端部14a,15aは嵌合部4の前側溝壁によって係止され、洗浄体11自体は抜脱不能な状態に保持される。
清掃作業員Rによる使用に際し、図6に示すように、例えば上りエスカレータの昇り口階下側においては、運転中のエスカレータのステップSが清掃作業員Rの作業位置に対し前方へ向けて順次繰り出されている。そこで、清掃作業員Rは洗浄拭掃材12に所定の洗浄液を湿潤して含ませておいて、取っ手5を持って洗浄体11の洗浄拭掃材12の各下端縁を複数のクリート溝Cそれぞれに嵌合させたままの状態で取っ手5を保持固定させておく。すると、ステップSの前進移動によって洗浄拭掃材12はクリート溝C内の後方側に相対摺動させられ、クリート溝C内にこびりつくように付着している機械油等の余分な油脂分は洗浄され、また油脂分に混じる塵埃等は後方側に掻き寄せられる。このようにエスカレータの運転中、ステップSの出てくる場所で洗浄体11をあてがっておくだけでクリート溝C内の油脂分、塵埃等は謂わば掻き払い状に除去されるのである。
このとき、洗浄拭掃材12の滑り摩擦によって、洗浄体11は、これを固定保持させている洗浄体保持部1に対して前方側に押しやられようとするが、第1支持材14が略T字状の嵌合部4の前側溝壁に係止されているため、前方側への移動が阻止されると同時に洗浄体保持部1からの洗浄体11の脱落も阻止される。
尚、下りエスカレータの降り口階上側においても、上記した同じ操作でもって、エスカレータを運転しながらクリート溝C内の油脂分、塵埃等が洗浄、除去される。
また、長期にわたる繰り返し使用によって洗浄体11の下端縁が摩耗し汚れた際には、支持手段の端部である第1支持材14および第2支持材15それぞれの端部14a,15aを嵌合部4の中央位置に移動させてから下方に取り出し、洗浄体1を上下反転させてから端部14a,15aを再度嵌合部4に下側から嵌め込み、洗浄体保持部1に対して洗浄体11を前後いずれかの方向に移動することで固定すれば良い。
さらに、洗浄体11を新規なものに交換する際には、洗浄体11から第1支持材14および第2支持材15を取り外すことで洗浄拭掃材12およびスペーサ13を解体し、洗浄拭掃材12だけを廃棄処分すれば良い。
尚、図示を省略したが、ステップSのライザー溝に対しても同様にあてがい、清掃することができる。
S…ステップ C…クリート溝
R…清掃作業員
1…洗浄体保持部 2…天板
3…左右側壁 4…嵌合部
5…取っ手
11…洗浄体 12…洗浄拭掃材
13…スペーサ 14…第1支持材(支持手段)
14a…端部 14b…雄ネジ
15…第2支持材(支持手段) 15a…端部
15b…雌ネジ 16…透孔
17…当板 18…支持棒材(支持手段)
18a…端部

Claims (5)

  1. エスカレータのステップに走行方向に向けて形成されている複数の平行なクリート溝を清掃するエスカレータステップ洗浄具であって、上面に取っ手を備えた天板、天板の両端から下方へ延出する左右側壁を備えた洗浄体保持部と、複数の洗浄拭掃材を支持手段によって左右側壁相互間に固定して成る洗浄体とを備え、洗浄体は支持手段を介して洗浄体保持部の左右側壁相互間で脱着自在に取り付け可能にし、複数のクリート溝に対応するよう複数の洗浄拭掃材をクリート溝間隔に対応して肉厚が変動可能な弾性作用がある合成樹脂製の板状のスペーサを介して並列状に組み合わせると共に、複数の洗浄拭掃材の各下端縁を複数のクリート溝それぞれに対応させるべく洗浄体保持部から下方に向けて突出配置させて成ることを特徴とするエスカレータステップ洗浄具。
  2. 洗浄拭掃材は、洗浄液が含ませられる浸潤性を備えている請求項1記載のエスカレータステップ洗浄具。
  3. 洗浄体は、支持手段を介して洗浄体保持部の左右側壁相互間で上下反転自在に取り付け可能にした請求項1または2記載のエスカレータステップ洗浄具。
  4. 支持手段は、洗浄体に一対となって貫通される棒状材にて形成され、当該支持手段の端部を、洗浄体保持部の左右側壁の内面において下端縁から上側に向けて形成された嵌合部に下側から挿入させ且つ前後いずれかの方向に移動させることで洗浄体を抜脱不能な状態に保持させて成る請求項1乃至3のいずれか記載のエスカレータステップ洗浄具。
  5. 嵌合部は、溝状またはスリット状に形成されている請求項4記載のエスカレータステップ洗浄具。
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