JPH10276943A - 乗客コンベアの踏段清掃装置 - Google Patents

乗客コンベアの踏段清掃装置

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JPH10276943A
JPH10276943A JP8411397A JP8411397A JPH10276943A JP H10276943 A JPH10276943 A JP H10276943A JP 8411397 A JP8411397 A JP 8411397A JP 8411397 A JP8411397 A JP 8411397A JP H10276943 A JPH10276943 A JP H10276943A
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JP
Japan
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brush
rotating shaft
cleaning device
box
passenger conveyor
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Pending
Application number
JP8411397A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kamoshita
正彦 鴨下
Makoto Shimodera
下寺  誠
Keijiro Sakamoto
慶次郎 坂本
Toshimi Okazaki
利美 岡崎
Toshinori Tsutsumishita
俊則 堤下
Satoshi Sasaki
智 佐々木
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Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 踏段の踏面の側端部まで清掃でき、隣合う踏
段間に形成される段差部に箱体が衝突することなく清掃
できる乗客コンベアの踏段清掃装置の提供。 【解決手段】 真空掃除機11にホース3を介して接続
された箱体24内に一対の軸受25を配置し、これらの
軸受25にシャフト38を支持させ、シャフト38の両
端に一対の回転軸26を着脱可能に取り付けると共に、
箱体24内に回転軸26を駆動する電動機28を配置す
る。回転軸26のそれぞれの周囲には螺旋状のブラシ2
9を設け、このブラシ29を箱体24の開口36から突
出させる。箱体24に一体に、隣合う踏段2間の接続部
分を乗り越えることのできる「そり」形状の案内部材3
4a,34bを設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータや移
動道路などの乗客コンベアの踏段清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は一般的な乗客コンベアの要部を
示す斜視図である。同図12に示すように、相対向する
スカートガード1,1の間に多数の踏段2が無端状に連
設されており、これらの踏段は図示しない電動機により
回転駆動される。各踏段2の踏面2aに乗客が乗り降り
するようになっており、踏面2aには踏段2の進行方向
に延びる多数の溝が形成され、踏面2aの表面は、山部
と谷部が交互に連続する凹凸状に形成されている。踏段
2は同一材料で全体が平坦に形成されているものもある
が、乗客に注意を促すために踏面2aの両端部に着色し
た樹脂材を取り付けたものや、同図12に示すように、
踏段2の両側部に踏面2aより高い突出部2bを設けた
ものがある。このような乗客コンベアにおいては、乗客
の靴底などに付着した泥や塵埃などの異物が踏段2の踏
面2aに堆積するため、この異物を取り除く清掃作業を
定期的に行う必要がある。
【0003】従来、このような清掃作業を実施する乗客
コンベアの踏段清掃装置として、例えば実開昭63−1
75679号公報に記載のように、ブラシを回転駆動さ
せて異物を取り除くようにしたものが提案されている。
図13は、その公報に記載の従来技術に相当する踏段清
掃装置の平面図である。この従来技術は同図13に示す
ように、上面にホース3を有する箱体4の内底面に一対
の軸受5が配置されており、これらの軸受5に回転軸6
の両端が回転自在に支承されている。この回転軸6はベ
ルト7を介して電動機8に連結されており、回転軸6は
電動機8を駆動源として回転する。回転軸6の周面には
多数のブラシ9が植設されており、これらのブラシ9は
箱体3の底面に設けた図示しない開口から突出してい
る。
【0004】このように構成された従来の踏段清掃装置
を用いて乗客コンベアの踏段2を清掃すに際しては、図
14,15に示すように、箱体4を上部乗場10付近の
踏段2の踏面2a上に載置し、図15に示すホース3を
真空掃除機11に接続し、この状態で図13に示す電動
機8を駆動し、回転軸6とブラシ9を一体的に回転させ
る。これにより、図14に示す踏段2の踏面2aの溝2
c内に堆積した泥や塵埃などの異物がブラシ9によって
掻き出されると共に、掻き出された異物がホース3を介
して真空掃除機11に吸引される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の踏段清掃装置では、周囲にブラシ9が植設された回
転軸6の両端を一対の軸受5で支承しているため、両軸
受5を箱体4の側端面に限りなく近づけたとしても、軸
受5の配置部分がブラシ9を設けられないデッドスペー
スとなる。このため、箱体4をその側端面がスカートガ
ード1に当接する位置まで移動させたとしても、踏段2
の端部近傍に形成された溝2a内にブラシ9を押し当て
ることができず、この清掃装置を用いて踏面2aの両端
部分を清掃できないという問題がある。特に、踏面2a
の端部に黄色や橙色などの着色した樹脂材を取り付けた
乗客コンベアの場合、この着色によって乗客への注意喚
起を促せられるというメリットがある反面、着色部分に
泥や塵埃などが付着しているとかえって見苦しいものと
なり、上記の問題は顕著となる。
【0006】また、踏段2の側端部に突出部2bを設け
た乗客コンベアの場合、清掃中に箱体4の端部が突出部
2bに乗り上げると、箱体4の底面が傾いて踏面2aか
ら離れるため、ブラシ9によって箱体4内に巻き込まれ
た塵埃を十分に吸引できず、周囲に塵埃が飛散してしま
うという問題もある。
【0007】また、図13,15に示すように、前方の
ブラシ9の位置に対して真空掃除機11に接続するホー
ス3が後方位置に取り付けられており、ブラシ9の上下
方向の動きを制約するような構造となっていないため、
ブラシ9が踏段2間の接続部分を通過する度に上下に振
動し、これによっても塵埃を十分に吸引できず、周囲に
塵埃が飛散してしまうという問題もある。
【0008】なお、例えば図16に示すように、1つの
踏段2の一部のみが上部乗場10の直下に配置される乗
客コンベアでは、踏段2のほぼ中央位置に箱体4を容易
に位置させることができ、また、上部乗場10の真下か
ら最初出てくる踏段2はほとんど降下動作を行わないの
で、その踏段2と次に出てくる踏段2との間に段差部が
発生せず、連続的な清掃が可能となる。しかし、図17
に示すように、1つの踏段2のほぼ全体が上部乗場10
の直下に配置される乗客コンベアでは、上部乗場10の
真下から最初に出てくる踏段2は降下動作を行うので、
その踏段2の降下が始まった後、次に出てくる踏段2と
の間に段差部17が発生する。このような場合には、そ
の段差部17に箱体4が衝突してしまう。すなわち、送
られてくる各踏段2毎に箱体4と段差部17との衝突を
生じ、これにより連続した円滑な清掃が困難となる問題
がある。
【0009】さらに、図15に示す踏段清掃装置の底面
図である図18に示すように、回転軸6には90°間隔
でブラシ9を植設してあり、また、走行させるためのロ
ーラ12が設けられている。このローラ12の位置に対
応する箱体4の表面側の部分には前述した真空掃除機1
1のホース3が接続される吸い込み口が形成されてい
る。上述のように90°間隔で植設されたブラシ9にお
いては、ブラシ9を回転させても前述した吸い込み口ま
で塵埃を運ぶ空気流は発生しない。このため、真空掃除
機11は、踏段2の移動速度以上の速度で塵埃を吸引す
る強力な特性を持つことを要求される。
【0010】本発明は、上述した従来技術の実状に鑑み
てなされたもので、その第1の目的は、踏段の踏面の側
端部まで清掃でき、隣合う踏段間に形成される段差部に
箱体が衝突することなく清掃できる乗客コンベアの踏段
清掃装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、隣合う踏段
間に形成される接続部分でのブラシの上下振動を抑制で
きる乗客コンベアの踏段清掃装置を提供することにあ
る。
【0012】また、本発明の第3の目的は、ブラシの回
転に伴って塵埃を誘導することのできる乗客コンベアの
踏段清掃装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の請求項1に係る発明は、箱体の内部
に配置された電動機と、前記箱体の内部に軸受を介して
回転自在に支持された回転軸と、この回転軸の周囲に取
り付けられたブラシとを備え、前記回転軸が前記電動機
を駆動源としてとして回転する乗客コンベアの踏段清掃
装置において、前記回転軸に前記ブラシを取り付け、こ
のブラシの内側位置に前記軸受を配置するとともに、前
記箱体の下部に、隣合う踏段の接続部を乗り越えること
のできる案内部材を設けた構成にしてある。
【0014】このように構成した請求項1に係る発明で
は、ブラシを箱体の側端面に極力近づけることができる
ので、踏段の側端部を含む踏面全体をきれいに清掃する
ことができる。また、踏段の進行に伴って案内部材が隣
合う踏段によって形成される段差部を乗り越え、したが
って段差部に箱体が衝突することなく連続的で円滑な清
掃を実現できる。
【0015】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に
おいて、前記ブラシが、前記回転軸の軸線方向に沿って
交互に連続する長毛部と短毛部を有する構成にしてあ
る。
【0016】このように構成した請求項2に係る発明で
は、例えば長毛部と短毛部を回転軸の軸線方向に沿って
交互に連続する凹凸形状にすれば、踏段の溝内を長毛部
で清掃し、踏段の踏面を短毛部で清掃することができ、
より高い清掃性能を得ることができる。
【0017】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明の請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明に
おいて、前記ブラシの外端側に位置する長毛部と短毛部
を、その内側に位置する長毛部と短毛部に対して短寸に
形成した構成にしてある。
【0018】このように構成した請求項3に係る発明で
は、踏段の側端部に突出部が設けられている乗客コンベ
アの清掃を行う場合でも、ブラシの外端側に位置する短
寸の長毛部と短毛部とによって、突出部もきれいに清掃
することができる。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明に
おいて、前記回転軸のほぼ直上に位置すると共に前記回
転軸の延設方向に沿う前記箱体の領域部分に、塵埃を吸
引する真空掃除機のホースが接続される吸い込み口を形
成した構成にしてある。
【0020】このように構成した請求項4に係る発明で
は、ホースの重量がブラシを踏段に押し付ける力として
働き、これにより隣合う踏段の接続部分でのブラシの上
下振動を抑制できる。
【0021】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明に
おいて、前記ブラシを前記回転軸に螺旋状に植設した構
成にしてある。
【0022】このように構成した請求項5に係る発明で
は、回転軸の回転に伴うブラシの回転により、螺旋状の
ブラシに案内されるように空気流が発生し、その空気流
によってブラシによって除去された踏段の塵埃を箱体の
吸い込み口方向に誘導させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乗客コンベアの踏
段清掃装置の実施の形態を図に基づいて説明する。図1
〜図8は本発明の乗客コンベアの踏段清掃装置の一実施
形態を示す説明図で、図1は、この一実施形態の底部を
示す斜視図、図2は図1に示す一実施形態を踏段の踏面
上に載置した状態を示す斜視図、図3は図2のA−A断
面図、図4は図1に示す一実施形態の正面図、図5は図
1に示す一実施形態の側面図、図6は図1に示す一実施
形態の一部を切り欠いた状態を示す底部斜視図、図7は
図1に示す一実施形態に備えられるブラシが植設される
回転軸の取り付け構造を示す分解斜視図、図8は図1に
示す一実施形態に備えられるブラシを踏段の踏面上に載
置したときの要部拡大断面図である。
【0024】これらの図、例えば図1に示すように、本
実施形態は、箱体24と、この箱体24の内部に配置し
た一対の軸受25と、これらの軸受25に回転自在に支
承させたシャフト38と、このシャフト38の両端に、
すなわち軸受25よりも外側に位置するシャフト38の
部分に、例えば着脱可能に取り付けた一対の回転軸26
と、回転軸26の周面に植設したブラシ29と、ベルト
27を介して回転軸26を回転駆動する電動機28と、
箱体24の下部に設けられ、後述するように隣合う踏段
の接続部分を乗り越えることのできる「そり」形状の案
内部材34a,34bと、箱体24の表面側に形成した
吸い込み口33に後述のようにホース3を介して接続さ
れる真空掃除機11とから主に構成してある。
【0025】前述した箱体24の底面側には、箱体24
の走行動作を容易にさせる一対のローラ32を設けてあ
る。また、前述したブラシ29を有する回転軸26に対
向する箱体24の部分には、開口36をそれぞれ形成し
てある。これらの開口36は、図3にも示すように箱体
24の内部に形成した通路40に連通し、また、通路4
0は前述した吸い込み口33に連通している。前述した
ブラシ29は、開口36のそれぞれから突出するように
設けてある。
【0026】また、図4,8に示すようにブラシ29の
毛の長さは一様ではなく、回転軸26の軸線方向に沿っ
て交互に長毛部29aと短毛部29bを連続的に形成し
てある。また、このブラシ29は全体が螺旋状を形成す
るように植設してある。さらに、ブラシ29の外端側に
位置する長毛部29aと短毛部29bは、その内側に位
置する長毛部29aと短毛部29bに比べて短寸に形成
してある。
【0027】また、上述した「そり」形状の案内部材3
4a,34abは、例えば箱体24に一体形成してあ
る。また、案内部材34bの高さ位置は、図8に示す踏
段2の突出部2bの高さ寸法に適合させてある。すなわ
ち、箱体24を踏段2に乗せ、案内部材34aが踏段2
の踏面2aに載置されたとき、案内部材34bが踏段2
の側端部の突出部2bの上面に当接する高さ寸法関係に
設定してある。
【0028】なお、図6,7に示すように、シャフト3
8のほぼ中央位置に、前述したベルト27が係合する回
転軸25aを固定してあり、前述した回転軸26のそれ
ぞれは、シャフト38の両端から挿入可能になってい
る。また、シャフト38に挿入された回転軸26のそれ
ぞれは、シャフト38の両端に形成したねじに螺合する
ナット37のそれぞれを回すことによりシャフト38に
一体に締結される。
【0029】このように構成した一実施形態を用いた乗
客コンベアの踏段2の清掃は以下のようにして行われ
る。
【0030】すなわち、例えば図9に示すように、乗客
コンベアの踏段2の進行方向が矢印42方向である場
合、真空掃除機11を上部乗場10に配置し、箱体24
を多数の踏段2のうちの最も手前に位置する踏段2の踏
面2a上に位置させる。ここで図1に示す電動機28を
駆動すると、ベルト27を介して回転軸25aが回転
し、これと一体的にシャフト38及び回転軸26が回転
し、回転軸26と一体にブラシ29が回転する。ここで
箱体24を踏面2aのほぼ中央に載置した場合には、箱
体24の底面側の開口36から突出するブラシ29のう
ち、回転軸26の外側端に設けた短寸の長毛部29a、
短毛部29bを除いた部分が清掃に活用される。すなわ
ち、該当する長毛部29aが踏段2の溝2cの底に押し
付けられ、該当する短毛部29bが踏面29に押し付け
られ、この状態で回転する。したがって、長毛部29a
によって踏面2aの表面の塵埃が除去され、短毛部29
bによって溝2c内の塵埃が除去される。このとき、ブ
ラシ29は螺旋状に形成されているので、ブラシ29の
回転に伴ってその螺旋状に案内されるように空気流が発
生し、長毛部29a、短毛部29bによって除去された
塵埃が上述の空気流によって図3の矢印41のように、
誘導され、通路40から吸い込み口33まで運ばれる。
そして、ホース3を介して真空掃除機11によって吸引
される。
【0031】また、上述の状態から箱体24をいずれか
のスカートガード1側に移動させると、図8に示すよう
に、踏段2の側端部に形成される突出部2bの溝内にブ
ラシ29の短寸の長毛部29aが進入し、突出部2bの
上面にブラシ29の短寸の短毛部29bが接触する状態
とすることができる。この状態において、電動機28を
駆動すると、前述と同様にして突出部2bの塵埃が、ブ
ラシ29によって除去され、通路40、吸い込み口3
3、ホース3を経て真空掃除機11に吸引される。
【0032】したがって、箱体24を踏段2の進行方向
に対して直交する方向へ適宜移動させることにより、踏
段2の両端側の突出部2bを含む踏面2aの全体をきれ
いに清掃できる。
【0033】また、上述した踏段2の清掃動作に際し、
その踏段2が備えられる乗客コンベアが、前述した図1
7に例示した乗客コンベアのように、1つの踏段2のほ
ぼ全体が上部乗場10の真下に配置され、その上部乗場
10の真下から最初に出てくる踏段2が降下動作を行う
ものにあっては、その最初に出てくる踏段2と次に出て
くる踏段2との間に図10に例示するように段差部43
が発生するが、本実施形態にあっては、箱体24に「そ
り」形状の案内部材34a、34bを設けてあるので、
踏段2の進行に伴って案内部材34a,34bが段差部
43を乗り越える。したがって、その段差部43と箱体
24との衝突を生じさせることがない。
【0034】また、ブラシ29のほぼ直上の領域部分に
吸い込み口33が形成され、この吸い込み口33にホー
ス3が接続されることから、ブラシ29にホース3の重
力を常時与えており、したがって、上述の段差部43の
ような隣合う踏段2の接続部分にブラシ29が位置した
ときでも、ブラシ29の上下振動を抑制できる。
【0035】このように構成した本実施形態にあって
は、上述のようにブラシ29を箱体24の側端部に極力
近づけることができるので、踏段2の側端部を含む踏面
2aの全体をきれいに清掃することができ、優れた清掃
性能が得られ、清掃作業の作業能率を向上させることが
できる。また、踏段2の進行に伴って隣合う踏段2間に
段差部43が形成される場合でも、その段差部43に箱
体24が衝突することなく、連続的で円滑な清掃を実現
でき、この観点から優れた清掃性能が得られ、清掃作業
の作業能率を向上させることができる。
【0036】また上述のように、ブラシ29が回転軸2
6の軸線方向に沿って交互に連続する長毛部29aと短
毛部29bとを有するので、踏段2の踏面2aと溝2c
の双方をきれいに清掃することができ、この観点から優
れた清掃性能が得られ、清掃作業の作業能率を向上させ
ることができる。
【0037】また上述のように踏段2の側端部に突出部
2bが設けられている乗客コンベアの清掃を行う場合で
も、ブラシ29の外端側に位置する短寸の長毛部29a
と短毛部29bとによって、突出部2bをきれいに清掃
することができ、この観点から優れた清掃性能が得ら
れ、清掃作業の作業能率を向上させることができる。
【0038】また上述のように、ホース3の重量がブラ
シ29を踏段2に押し付ける力として働き、これにより
隣合う踏段2の接続部分でのブラシ29の上下振動を抑
制でき、ブラシ29が踏段2に接触する領域を広く確保
でき、この観点から優れた清掃性能が得られ、清掃作業
の作業能率を向上させることができる。
【0039】さらに上述のように、螺旋状のブラシ29
に案内されるように空気流が発生し、その空気流によっ
てブラシ29で除去された塵埃を箱体24内の吸い込み
口33方向に運ぶことができる。したがって、比較的吸
引性能の低い真空掃除機11を採用することができ、装
置の費用を安くすることができる。
【0040】なお、回転軸26はシャフト38に対して
着脱自在になっているので、繰り返し行われる清掃に伴
ってブラシ29に摩耗を生じた場合には、ブラシ29を
有する回転軸26だけを新しいものに交換すればよい。
【0041】また、上記実施形態では、回転軸26をシ
ャフト38に対して着脱自在に構成したが、本発明は、
この構成に限られず、回転軸26、シャフト38を、前
述した図13に示すように一本の長尺の回転軸として構
成してもよい。
【0042】また、上記実施形態では、「そり」形状の
案内部材34a,34bを箱体24に一体に設けたが、
本発明は、この構成には限られない。これらの案内部材
34a,34bを箱体24とは別体に設け、箱体24に
着脱可能な構成にしてもよい。
【0043】また、上記実施形態では、踏段2の両側端
部に突出部2bが形成された乗客コンベアについて説明
したが、本発明は両側端に突出部2bを設けてない踏段
2についても適用することができる。その場合は、図1
1に示すように、ブラシ29の各長毛部29aの毛の長
さ、各短毛部29bの毛の長さをそれぞれ全て同じにす
ればよい。このようにしたものも、ブラシ29を箱体2
4の端面付近まで延設できるので、上述と同様に、踏段
2の両側端部を含む踏面2aの全体をきれいに清掃で
き、優れた清掃性能が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上の構成にしてあることから、本発明
の請求項1に係る発明は、ブラシを箱体の側端部に極力
近づけることができ、踏段の側端部を含む踏面の全体を
きれいに清掃でき、従来に比べて優れた清掃性能が得ら
れ、清掃作業の能率を向上させることができる。また、
踏段の進行に伴って隣合う踏段間に段差部が形成される
場合でも、その段差部に箱体が衝突することなく連続的
で円滑な清掃を実現でき、この観点からも従来に比べて
優れた清掃性能が得られ、清掃作業の能率を向上させる
ことができる。
【0045】また、本発明の請求項2に係る発明によれ
ば、ブラシの長毛部と短毛部とにより踏段の溝と踏面表
面の双方をきれいに清掃でき、この観点から従来に比べ
て優れた清掃性能が得られ、清掃作業の能率を向上させ
ることができる。
【0046】また、本発明の請求項3に係る発明によれ
ば、ブラシの短寸の長毛部と短毛部とによって踏段の側
端部の突出部をきれいに清掃でき、この観点から従来に
比べて優れた清掃性能が得られ、清掃作業の能率を向上
させることができる。
【0047】また、本発明の請求項4に係る発明によれ
ば、ホースの重量がブラシを踏段に押し付ける力として
働き、これにより隣合う踏段の接続部分でのブラシの上
下振動を抑制でき、ブラシが踏段に接触する領域を広く
確保でき、この観点から従来に比べて優れた清掃性能が
得られ、清掃作業の能率を向上させることができる。
【0048】また、本発明の請求項5に係る発明によれ
ば、螺旋状のブラシに案内されるように発生した空気流
によってブラシで除去された塵埃を吸い込み口に運び、
真空掃除機で吸引させることができ、したがって比較的
吸引性能の低い真空掃除機を採用でき、従来に比べて装
置費用を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗客コンベアの踏段清掃装置の一実施
形態の底部を示す斜視図である。
【図2】図1に示す一実施形態を踏段の踏面上に載置し
た状態を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図1に示す一実施形態の正面図である。
【図5】図1に示す一実施形態の側面図である。
【図6】図1に示す一実施形態の一部を切り欠いた状態
を示す底部斜視図である。
【図7】図1に示す一実施形態に備えられるブラシが植
設される回転軸の取り付け構造を示す分解斜視図であ
る。
【図8】図1に示す一実施形態に備えられるブラシを踏
段の踏面上に載置したときの要部拡大断面図である。
【図9】図1に示す一実施形態の使用時の状態を示す斜
視図である。
【図10】図1に示す一実施形態の使用時における動作
を例示する側面図である。
【図11】図1に示す一実施形態に備えられるブラシの
他の例を示す要部断面図である。
【図12】一般的な乗客コンベアの要部を示す斜視図で
ある。
【図13】従来の踏段清掃装置の一例を示す平面図であ
る。
【図14】図13に示す踏段清掃装置に備えられるブラ
シと踏段の係合関係を示す要部断面図である。
【図15】図13に示す踏段清掃装置の使用時の状態を
示す斜視図である。
【図16】図13に示す踏段清掃装置の使用時における
動作の一例を示す側面図である。
【図17】図13に示す踏段清掃装置の使用時における
動作の他の例を示す側面図である。
【図18】図13示す踏段清掃装置の底部を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 踏段 2a 踏面 2b 突出部 2c 溝 3 ホース 10 上部乗場 11 真空掃除機 24 箱体 25 軸受 25a 回転軸 26 回転軸 27 ベルト 28 電動機 29 ブラシ 29a 長毛部 29b 短毛部 32 ローラ 33 吸い込み口 34a 案内部材 34b 案内部材 36 開口 37 ナット 38 シャフト 40 通路 43 段差部
フロントページの続き (72)発明者 岡崎 利美 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 堤下 俊則 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 佐々木 智 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体の内部に配置された電動機と、前記
    箱体の内部に軸受を介して回転自在に支持された回転軸
    と、この回転軸の周囲に取り付けられたブラシとを備
    え、前記回転軸が前記電動機を駆動源としてとして回転
    する乗客コンベアの踏段清掃装置において、 前記回転軸に前記ブラシを取り付け、このブラシの内側
    位置に前記軸受を配置するとともに、 前記箱体の下部に、隣合う踏段の接続部分を乗り越える
    ことのできる案内部材を設けたことを特徴とする乗客コ
    ンベアの踏段清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシが、前記回転軸の軸線方向に
    沿って交互に連続する長毛部と短毛部を有することを特
    徴とする請求項1記載の乗客コンベアの踏段清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシの外端側に位置する長毛部と
    短毛部を、その内側に位置する長毛部と短毛部に対して
    短寸に形成したことを特徴とする請求項2記載の乗客コ
    ンベアの踏段清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記回転軸のほぼ直上に位置すると共に
    前記回転軸の延設方向に沿う前記箱体の領域部分に、塵
    埃を吸引する真空掃除機のホースが接続される吸い込み
    口を形成したことを特徴とする請求項1記載の乗客コン
    ベアの踏段清掃装置。
  5. 【請求項5】 前記ブラシを前記回転軸に螺旋状に植設
    したことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの踏
    段清掃装置。
JP8411397A 1997-04-02 1997-04-02 乗客コンベアの踏段清掃装置 Pending JPH10276943A (ja)

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