JP6524404B2 - スチームクリーナーヘッド - Google Patents
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Description
また、ゴム舌片63、ゴム舌片65の消耗、材料の劣化により、床面圧力に差が生じるという問題がある。
さらに、この発明では、ゴム舌片63、ゴム舌片65が、床面に作用する圧力をうまくコントロールすることができないという問題もある。おそらく、床面との摩擦が大きく、スムーズにスライドさせることができないと考えられる。
また、この発明では、床掃除機の持ち手部を持って前後させたときの特に後退時に、クリーニングヘッドの支持部分12は、目的の方向に動かない可能性が高く、その結果、床掃除機の持ち手部の角度を任意に下げないと、前側のゴム舌片63がうまく下がらないおそれがある。
従って、この発明は、必ずしも満足し得るものとは言い難いものであった。
即ち、本発明は、噴出させた後に被清掃面(床面)に水(水滴)となって残留するスチーム(蒸気)を効率よく集め吸引して回収し、面倒な空拭き作業を無くすことのできるスチームクリーナーヘッドを提供することを目的とするものである。
(1)スチームクリーナーの先端にホース部を介して取付けられ、
前記スチームクリーナーで発生するスチームを噴出(放出)しながら被清掃面(床面)を清掃するスチームクリーナーヘッドであって、
前記スチームクリーナーヘッドは、底部が開口し、かつ、内箱と、前記内箱を取り囲む外箱との二重箱構造を有すると共に、
前記内箱と前記外箱との間であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて左右には仕切り壁が左右1対備えられており、
前記内箱は、スチームを噴出(放出)するスチームルームを有し、
前記スチームルームには床拭きパッドが備えられており、
前記内箱と前記外箱との間の空隙であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて左右の空隙となる位置には、
同軸で回転する歯車を側部に有する走行車輪と、
前記走行車輪の前記歯車と噛み合う、前記走行車輪より小径で、かつ、トルクリミッター付きの歯車とが、前記外箱と前記仕切り壁との間に固定される形で、それぞれ併設配置されており、かつ、
前記左右1対の仕切り壁には、前記走行車輪及び前記トルクリミッター付きの歯車の配置位置とは反対側に、前記仕切り壁に沿って延びる薄片がそれぞれ左右1対備えられており、
前記薄片は、前記仕切り壁を介して、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸だけに固定されていて、前記トルクリミッター付きの歯車の回転により前記中心軸を支点とするシーソー状の運動を可能とされており、かつ、
左右1対の前記薄片の両端部は、それぞれ
前記内箱と前記外箱との空隙であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて前側の空隙及び後ろ側の空隙となっている位置まで延設され、さらに、
当該延設部から前側の空隙及び後ろ側の空隙内を、前記薄片が前記仕切り壁に沿って延びている方向に対してそれぞれ直角方向に延びて、これにより前側のスチーム掻き取り用部材及び後側のスチーム掻き取り用部材を形成し、
前記前側のスチーム掻き取り用部材及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材のそれぞれの下側には、スキージがそれぞれ設けられていて、
前記スキージは、前記スチームクリーナーヘッドの前方向への押し時には、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸を支点として、前記薄片から延設され、後ろ側の空隙内に備えられている後側のスチーム掻き取り用部材が下降し、これにつれて後ろ側のスチーム掻き取り用部材の下側に設けられている後ろ側のスキージが下降し、前記スチームクリーナーヘッドの後ろ方向への引張り時には、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸を支点として、前記薄片から延設され、前側の空隙C内に備えられている前側のスチーム掻き取り用部材が下降し、これにつれて前側のスチーム掻き取り用部材の下側に設けられている前側のスキージが下降するようにされていると共に、下降したときに、被清掃面(床面)に接触する長さのものとされており、さらに、
前記走行車輪及び前記トルクリミッター付きの歯車の配置位置の空間と、前側の空隙及び後ろ側の空隙と、に連通し、かつ、前記スチームクリーナーに備えられる吸引手段に前記ホース部を介して連結される吸引口を有する、
ことを特徴とするスチームクリーナーヘッドに関する。
(2)前記同軸で回転する歯車を側部に有する走行車輪は、前記左右の空隙となる位置に、それぞれ2輪ずつ配置されて、前側走行車輪と後ろ側走行車輪とからなる4輪を形成しており、かつ、前記前側走行車輪と前記後ろ側走行車輪との間に、前記トルクリミッター付きの歯車が、前記前側走行車輪と前記後ろ側走行車輪それぞれに備えられている歯車と噛み合うように配置されている、前記(1)に記載のスチームクリーナーヘッドに関する。
(3)前記スキージが、前側のスチーム掻き取り用部材及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材のそれぞれ下側に、間隔をおいてそれぞれ複数列配置されていると共に、スキージの各列の隙間から吸引するようにされている、前記(1)又は(2)に記載のスチームクリーナーヘッドに関する。
即ち、本発明に係るスチームクリーナーヘッドによれば、被清掃面(床面)にスチーム(蒸気)が水(水滴)となって残留し、被清掃面(床面)が湿った(濡れた)ままとなってしまうことがなく、被清掃面(床面)を乾いた状態で仕上げることができることから、空拭き作業を行わなければならないという面倒を解消することができる。
スチームを噴出(放出)しながら被清掃面(床面)を清掃するスチームクリーナーの先端に取り付けられるスチームクリーナーヘッドであって、
前記スチームクリーナーヘッドは、底部が開口し、かつ、内箱と、前記内箱を取り囲む外箱との二重箱構造を有すると共に、
前記内箱と前記外箱との間であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて左右には仕切り壁が左右1対備えられており、
前記内箱は、スチームを噴出(放出)するスチームルームを有し、
前記スチームルームには床拭きパッドが備えられており、
前記内箱と前記外箱との空隙であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて左右の空隙となる位置には、
同軸で回転する歯車を側部に有する走行車輪と、
前記走行車輪の前記歯車と噛み合う、前記走行車輪より小径で、かつ、トルクリミッター付きの歯車とが、前記外箱と前記仕切り壁との間に固定される形で、それぞれ併設配置されており、かつ、
前記左右1対の仕切り壁には、前記走行車輪及び前記トルクリミッター付きの歯車の配置位置とは反対側に、前記仕切り壁に沿って延びる薄片がそれぞれ左右1対備えられており、
前記薄片は、前記仕切り壁を介して、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸だけに固定されていて、前記トルクリミッター付きの歯車の回転により前記中心軸を支点とするシーソー状の運動を可能とされており、かつ、
左右1対の前記薄片の両端部は、それぞれ
前記内箱と前記外箱との空隙であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて前側の空隙及び後ろ側の空隙となっている位置まで延設され、さらに、
当該延設部から前側の空隙及び後ろ側の空隙内をそれぞれ直角方向に延びて、これにより前側のスチーム掻き取り用部材及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材を形成し、
前記前側のスチーム掻き取り用部材及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材のそれぞれの下側には、スキージがそれぞれ設けられていて、
前記スキージは、前記スチームクリーナーヘッドの前方向への押し時には、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸を支点として、前記薄片から延設され、後ろ側の空隙内に備えられている後ろ側のスチーム掻き取り用部材が下降し、これにつれて後ろ側のスチーム掻き取り用部材の下側に設けられている後側のスキージが下降し、前記スチームクリーナーヘッドの後ろ方向への引張り時には、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸を支点として、前記薄片から延設され、前側の空隙C内に備えられている前側のスチーム掻き取り用部材が下降し、これにつれて前側のスチーム掻き取り用部材の下側に設けられている前側のスキージが下降するようにされていると共に、下降したときに、被清掃面(床面)に接触する長さのものとされており、さらに、
前記走行車輪及び前記トルクリミッター付きの歯車の配置位置の空間と、前側の空隙及び後ろ側の空隙と、に連通する吸引口を有する、
ことを特徴とするものである。
図中、符号Aが、スチームクリーナーヘッドである。スチームクリーナーヘッドAは、通常、樹脂製のものとされるが、これに限定されるものではない。
本発明に係るスチームクリーナーヘッドAは、図12に示すように、スチームを噴出(放出)しながら被清掃面(床面)を清掃するスチームクリーナーBの先端に取り付けられるものである
スチームクリーナーBとしては、スチームを噴出(放出)しながら被清掃面(床面)を清掃することのできるものであれば、既知のスチームクリーナーの構成を採用することができ、市販されているものなど、特に制限されない。
図2では、この仕切り壁3の下端に、弾性体31が備えられたものを示しているが、これに限定されるものではなく、この弾性体31は省略することもできる。
スチームルーム4は、スチームクリーナーBから供給されるスチームを、スチーム入口5から導入し、これを噴出(放出)するエリアである。
このスチームルーム4には、床拭きパッド6が備えられている。
床拭きパッド6は、被清掃面(床面)のゴミを拭き取ることができ、しかもスチーム(蒸気)を通す構造のものとされていればよい。
なお、床拭きパッド6は、ダンパーにより、一定圧力で被清掃面(床面)に押し付けるようにしておくとよい。この床拭きパッド6は、スチームルーム4のほぼ全面に備えるようにしてもよい。
被清掃面(床面)に噴出(放出)され、被清掃面(床面)を清掃した後、スチーム(蒸気)は結露して水(水滴)となり、被清掃面(床面)に水(水滴)として残ることになる。
本発明は、このように被清掃面(床面)に最終的に水(水滴)となって残るスチーム(蒸気)を集め吸引して回収し、もって面倒な空拭き作業を無くすために、以下に述べる如き工夫を施している。
また、このトルクリミッター81の連結を解く機構を採用し、圧力の調整を行うこともできる。これにより、後述するスキージ12が被清掃面(床面)に作用する圧力を、さらに調整することもでき、スキージ12の形状、材質、被清掃面(床面)の状態変化などの変化に対応することができる。
ここで歯車8は、トルクリミッター81付きのものであるため、過負荷がかかったときに接続(動力伝達)を遮断することができる。従って、走行車輪7に過負荷がかかったときには、歯車8は空回りすることになる。
なお、スチームクリーナーヘッドAを床面に対し平行動作させるために、前記したようにダンパーを設け、ダンパーにより床拭きパッド6を被清掃面(床面)に押し付けるようにしてもよいし、或いは、走行車輪7に関して、月面車両のような、障害物を乗り越えられるような弾力性のある構造を採用してもよい。
即ち、図2などでは、同軸で回転する歯車71を側部に有する走行車輪7は、左右の空隙となる位置に、それぞれ2輪ずつ配置されて、前側走行車輪と後ろ側走行車輪とからなる4輪を形成し、前側走行車輪と後ろ側走行車輪との間に、トルクリミッター81付きの歯車8が、前側走行車輪と後ろ側走行車輪それぞれに備えられている歯車(各歯車71)と噛み合うように配置されているもの、が示されている。
走行車輪7と、トルクリミッター81付きの歯車8とは、両者が、外箱1と仕切り壁3との間に噛み合い状態にて固定される形で、併設配置されている。
なお、図1、2中、符号100は、外箱1に設けられた、走行車輪7の支持留め部であり、符号101は、外箱1に設けられた、トルクリミッター81付きの歯車8の支持留め部である。
この薄片9は、金属製のものであってもよいし、樹脂製のものであってもよい。
この薄片9は、仕切り壁3を介して、トルクリミッター81付きの歯車8の中心軸だけに固定されていて、走行車輪7の中心軸には固定されていない。そのため、薄片9は、トルクリミッター81付きの歯車8の回転により、歯車8の中心軸を支点とするシーソー状の運動を可能とされている。
スチームクリーナーヘッドAを「前方へ押した場合」には、走行車輪7が前回りに回転し、これに同軸で備えられ回転する歯車71が一緒に前回りに回転する。
走行車輪7に同軸で備えられ回転する歯車71が、前回りに回転すると、これに噛み合っている、トルクリミッター81付きの歯車8が、走行車輪7及びこの側部に備えられている歯車71の回転と連動する形で、歯車71の回転方向とは反対の方向に、つまり後ろ回りに回転することになる。
すると、トルクリミッター81付きの歯車8の中心軸に固定されている薄片9は、トルクリミッター81付きの歯車8の回転方向と同じ方向、つまり後ろ回りに回動(運動)することになる。
このようにトルクリミッター81付きの歯車8の中心軸に固定されている薄片9は、押し引きする方向とは反対周りに回動(運動)することになる。
従って、薄片9は、トルクリミッター81付きの歯車8の回転により、歯車8の中心軸を支点とするシーソー状の運動が可能となっている。
この結果、左右1対の薄片9と、前側のスチーム掻き取り用部材10及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材11とによって、図8に示すように、内箱1と外箱2との間の空隙を1周する如き形状の構造体が形成されている。
ここでスキージとは、(ウレタン)ゴムなどのような弾性素材からなる、水分をかき集めるための掻き取り用舌片を意味している。
具体的には、前側のスチーム掻き取り用部材10及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材11のそれぞれ内部に、スキージ12の各列の隙間に連通する吸引孔13を設けておき、この吸引孔13を通じて、スキージ12の各列の隙間から吸引するようにする。符号15は、かき集められた水(水滴)を示しており、かき集められた水(水滴)15は、スキージ12の各列の隙間に連通する吸引孔13から吸引されることになる。このとき、かき集められた水(水滴)15が、スキージ12の左右方向に馴染むことにより、真空状態となり、より小さな吸引力で吸引することが可能となる。
ここでスキージ12は、下降したときに、被清掃面(床面)に接触する長さのものとされている。
この結果、被清掃面(床面)に噴出(放出)され、被清掃面(床面)を清掃した後、結露して被清掃面(床面)に残る水を、スキージ12により、かき集めることができる。
この結果、スチームクリーナーヘッドAの前方向への押し時と同様に、スチームクリーナーヘッドAの後ろ方向への引き時にも、被清掃面(床面)に噴出(放出)され、被清掃面(床面)を清掃した後、結露して被清掃面(床面)に残る水を、スキージ12により、かき集めることができる。
このため、車輪7やスキージ12は、常に一定範囲の圧力で被清掃面(床面)に押し付けられることになる。
このように吸引口14は、走行車輪7及びトルクリミッター81付きの歯車8の配置位置の空間と、前側の空隙C及び後ろ側の空隙Dと、に連通しており、結局、内箱1と外箱2との間の空隙(空間)全てに連通している。
但し、必要に応じて、吸引にかかる過大なパワーを抑える見地からは、吸引口14は、走行車輪6及びトルクリミッター81付きの歯車8の配置位置の空間には連通させず、前側の空隙C及び後ろ側の空隙Dのみに連通するようにしておいてもよい。これにより、少なくともスキージ12により、かき集められた水を吸引して回収することができ、吸引にかかる過大なパワーを抑えつつ、面倒な空拭き作業を無くすことができる。
このような工夫により、本発明に係るスチームクリーナーヘッドを取り付けたスチームクリーナーの電気容量(定格消費電力)を、家庭用電気掃除機に求められる最大1500W以下とすることができる。
なお、図1〜10に示す本形態例では、吸引口14とスチーム入口5とは別々に設けているが、この吸引口14とスチーム入口5と、を同軸にして1箇所に設けておくこともできる。
このため、スチームクリーナーBに備えられる吸引手段を稼動させることにより、スキージ12により、かき集められた水(水滴)を、この吸引口14を通じて被清掃面(床面)から吸引して効率よく回収することができ、これにより被清掃面(床面)を乾いた状態で仕上げることができる。
また、図面は、いずれも本発明に係るスチームクリーナーヘッドを示す概略図である。従って、スチームクリーナーヘッドとしての製品化に際しては、必要に応じて、適宜より実用的な設計をなすことができる。
まず、本発明に係るスチームクリーナーヘッドAを先端に取り付けたスチームクリーナーBを用いて被清掃面(床面)を清掃するにあたり、スチームクリーナーヘッドAを前後方向に押し引きする。
このときスチーム入口5から導入され、スチームルーム4に噴出(放出)されたスチーム(蒸気)は、床拭きパッド6を通過し、被清掃面(床面)に、スチームによる高温と水分を与え、拭き掃除を行う。
被清掃面(床面)に噴出(放出)され、被清掃面(床面)を清掃した後、スチーム(蒸気)は結露して水(水滴)となり、被清掃面(床面)に水(水滴)として残ることになる。
即ち、スチームクリーナーヘッドAを前後方向に押し引きすると、被清掃面(床面)との摩擦にて、走行車輪7(前側走行車輪と後ろ側走行車輪)が押し引きする方向と同じ方向に回転する。
スチームクリーナーヘッドAを「前方へ押した場合」には、走行車輪7が前回りに回転し、これに同軸で回転する歯車71が一緒に前回りに回転する。歯車71が前回りに回転すると、これに噛み合っている、トルクリミッター81付きの歯車8が、歯車71の回転方向(即ち、走行方向)とは反対の方向に、つまり後ろ回りに回転することになる。
すると、トルクリミッター81付きの歯車8の中心軸に固定されていることから、薄片9は、トルクリミッター81付きの歯車8の回転方向と同じ方向、つまり後ろ回りに回動(運動)することになる。
従って、スチームクリーナーヘッドAを前方へ押し、被清掃面(床面)を清掃しようとすると、トルクリミッター81付きの歯車8の中心軸に固定されていることから、薄片9が後ろ回りに回動(運動)し、これと共に、薄片9から延設され、後ろ側の空隙D内に備えられている後ろ側(即ち、手前側)のスチーム掻き取り用部材11が、トルクリミッター81付きの歯車8の中心軸を支点として、下降し、これにつれて後ろ側のスチーム掻き取り用部材11の下側に設けられている後ろ側(即ち、手前側)のスキージ12が下降することになる。
従って、スチームクリーナーヘッドAを後方へ引いて、被清掃面(床面)を清掃しようとすると、トルクリミッター81付きの歯車8の中心軸に固定されていることから、薄片9が前回りに回動(運動)し、これと共に、薄片9から延設され、前側の空隙D内に備えられている前側(即ち、奥側)のスチーム掻き取り用部材11が、トルクリミッター81付きの歯車8の中心軸を支点として、下降し、これにつれて前側のスチーム掻き取り用部材11の下側に設けられている前側(即ち、奥側)のスキージ12が下降することになる。
そして、スキージ12により、かき集められた水は、吸引口14を通じて被清掃面(床面)から吸引し、これにより被清掃面(床面)を乾いた状態で仕上げることができる。
このため、車輪7やスキージ12は、常に一定範囲の圧力で被清掃面(床面)に押し付けられることになる。
B スチームクリーナー
C 前側の空隙
D 後側の空隙
1 内箱
2 外箱
3 仕切り壁
31 弾性体
4 スチームルーム
5 スチーム入口
6 床拭きパッド
7 走行車輪
71 走行車輪に備えられている歯車
8 歯車
81 トルクリミッター
9 薄片
10 前側のスチーム掻き取り用部材
11 後側のスチーム掻き取り用部材
12 スキージ
13 吸引孔
14 吸引口
15 水(水滴)
100 走行車輪の支持留め部
101 トルクリミッター付きの歯車の支持留め部
Claims (3)
- スチームクリーナーの先端にホース部を介して取付けられ、
前記スチームクリーナーで発生するスチームを噴出しながら被清掃面を清掃するスチームクリーナーヘッドであって、
前記スチームクリーナーヘッドは、底部が開口し、かつ、内箱と、前記内箱を取り囲む外箱との二重箱構造を有すると共に、
前記内箱と前記外箱との間であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて左右には仕切り壁が左右1対備えられており、
前記内箱は、スチームを噴出するスチームルームを有し、
前記スチームルームには床拭きパッドが備えられており、
前記内箱と前記外箱との間の空隙であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて左右の空隙となる位置には、
同軸で回転する歯車を側部に有する走行車輪と、
前記走行車輪の前記歯車と噛み合う、前記走行車輪より小径で、かつ、トルクリミッター付きの歯車とが、前記外箱と前記仕切り壁との間に固定される形で、それぞれ併設配置されており、かつ、
前記左右1対の仕切り壁には、前記走行車輪及び前記トルクリミッター付きの歯車の配置位置とは反対側に、前記仕切り壁に沿って延びる薄片がそれぞれ左右1対備えられており、
前記薄片は、前記仕切り壁を介して、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸だけに固定されていて、前記トルクリミッター付きの歯車の回転により前記中心軸を支点とするシーソー状の運動を可能とされており、かつ、
左右1対の前記薄片の両端部は、それぞれ
前記内箱と前記外箱との空隙であって、前記スチームクリーナーヘッドの移動方向からみて前側の空隙及び後ろ側の空隙となっている位置まで延設され、さらに、
当該延設部から前側の空隙及び後ろ側の空隙内を、前記薄片が前記仕切り壁に沿って延びている方向に対してそれぞれ直角方向に延びて、これにより前側のスチーム掻き取り用部材及び後側のスチーム掻き取り用部材を形成し、
前記前側のスチーム掻き取り用部材及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材のそれぞれの下
側には、スキージがそれぞれ設けられていて、
前記スキージは、前記スチームクリーナーヘッドの前方向への押し時には、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸を支点として、前記薄片から延設され、後ろ側の空隙内に備えられている後側のスチーム掻き取り用部材が下降し、これにつれて後ろ側のスチーム掻き取り用部材の下側に設けられている後ろ側のスキージが下降し、前記スチームクリーナーヘッドの後ろ方向への引張り時には、前記トルクリミッター付きの歯車の中心軸を支点として、前記薄片から延設され、前側の空隙C内に備えられている前側のスチーム掻き取り用部材が下降し、これにつれて前側のスチーム掻き取り用部材の下側に設けられている前側のスキージが下降するようにされていると共に、下降したときに、被清掃面に接触する長さのものとされており、さらに、
前記走行車輪及び前記トルクリミッター付きの歯車の配置位置の空間と、前側の空隙及び後ろ側の空隙と、に連通し、かつ、前記スチームクリーナーに備えられる吸引手段に前記ホース部を介して連結される吸引口を有する、
ことを特徴とするスチームクリーナーヘッド。
- 前記同軸で回転する歯車を側部に有する走行車輪は、前記左右の空隙となる位置に、それぞれ2輪ずつ配置されて、前側走行車輪と後ろ側走行車輪とからなる4輪を形成しており、かつ、前記側走行車輪と前記後ろ側走行車輪との間に、前記トルクリミッター付きの歯車が、前記前側走行車輪と前記後ろ側走行車輪それぞれに備えられている歯車と噛み合うように配置されている、請求項1に記載のスチームクリーナーヘッド。
- 前記スキージが、前側のスチーム掻き取り用部材及び後ろ側のスチーム掻き取り用部材のそれぞれ下側に、間隔をおいてそれぞれ複数列配置されていると共に、スキージの各列の隙間から吸引するようにされている、請求項1又は2に記載のスチームクリーナーヘッド。
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