JP3133291U - 紙製組立箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観のデザイン性に優れるのみならず、製造および輸送コストを安価にでき、組み立てが簡単で潰れにくい紙製組立箱を提供する。
【解決手段】平面状の紙を折り曲げて組み立てられる紙製組立箱10であり、収納物を載置可能な底板部11と、この一対の辺12、13に、底板部11上に折り重ねられる折り代部44を介して連結され、底板部11に対して垂直状に折り曲げ可能で先側へかけて縮幅する垂直側壁部14、15と、底板部11の他の一対の辺16、17に斜めに折り曲げ可能に連結され、垂直側壁部14、15の両縁部26〜29に当接可能で、先側へかけて縮幅する傾斜側壁部18、19と、傾斜側壁部18、19の先端に折り曲げ可能に連結され、その先側に把手部が設けられ、垂直側壁部14、15に設けられた固定部22、23により、把手部の両端部が係止される天井板部を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、洋菓子(ケーキ、クッキー)、または和菓子を入れる包装用容器に適した紙製組立箱に関する。
従来から、1枚の平面状の紙に予め形成された折り目線に沿って折り曲げることにより組み立てられる紙製組立箱が知られており、例えば菓子のような収納物を入れる包装用容器として用いられている。
例えば、特許文献1には、組み立てた形状が直方体の紙製組立箱が開示されている。
特開2006−76574号公報
しかしながら、前記従来の紙製組立箱は、その形状が直方体であり、外観のデザイン性が良好でない。ここで、デザイン性を向上させるため、底板部に連結される側壁部を、底板部に対して斜めに折り曲げた形状にすることも考えられるが、この場合、側壁部を支持する構造がなければ、紙製組立箱の強度が低下し、潰れ易くなる恐れがある。一方、側壁部を支持する構造を設ければ、箱自体の構造が複雑になって組立箱とすることが困難となる恐れがあり、折り畳めない大量の箱を取り扱う場合、嵩張って搬送と保管が非能率的となる問題がある。また、例え組立箱にできたとしても、その折り曲げ形状が複雑となって、組み立てが難しくなる問題もある。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、外観のデザイン性に優れるのみならず、製造および輸送コストを安価にでき、組み立てが簡単で潰れにくい紙製組立箱を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る紙製組立箱は、1枚の平面状の紙に予め形成された折り目線に沿って折り曲げることにより組み立てられる紙製組立箱であって、
4辺が直線状に形成され四角形となって収納物を載置可能な底板部と、
前記底板部の対向する一対の辺に、該底板部上に折り重ねられる幅狭の折り代部を介してそれぞれ連結され、該底板部に対して垂直状に折り曲げ可能で、基側から先側へかけて縮幅する垂直側壁部と、
前記底板部の対向する他の一対の辺に連結され、該底板部に対して斜めに折り曲げ可能で、しかも前記垂直側壁部の両縁部にそれぞれ当接可能で、基側から先側へかけて縮幅する傾斜側壁部と、
前記一対の傾斜側壁部の先端に折り曲げ可能に連結され、その先側には、前記底板部に対して垂直方向に折り曲げ可能で重ね合わせられる把手部が設けられ、前記一対の垂直側壁部の先端に設けられた固定部により、重ね合わせられた前記把手部の幅方向両端部が係止される天井板部とを有する。
本考案に係る紙製組立箱において、前記一対の傾斜側壁部のうち一方側に配置された傾斜側壁部の幅方向両端部には、前記一対の垂直側壁部の一側部内面に貼り付け可能な貼着部が設けられていることが好ましい。
本考案に係る紙製組立箱において、前記一対の傾斜側壁部のうち他方側に配置された傾斜側壁部は、前記一対の垂直側壁部に対して未貼着となっており、該一対の垂直側壁部には、該一対の垂直側壁部に対して垂直に折り曲げ可能で、しかも前記底板部に対して垂直状に配置可能な開閉板部が設けられていることが好ましい。
本考案に係る紙製組立箱において、前記貼着部には、前記一対の垂直側壁部に対して垂直に折り曲げ可能で、しかも前記底板部に対して垂直状に配置され、前記一方側の傾斜側壁部との間に空間部を形成可能な仕切り板部が設けられていることが好ましい。
請求項1〜4記載の紙製組立箱は、収納物を載置可能な底板部に連結される傾斜側壁部および垂直側壁部が、基側から先側へかけて縮幅しているので、従来のような立方体または直方体の形状となった紙製組立箱と比較して、外観のデザイン性が優れる。なお、底板部の面積は、天井板部の面積(正確には、天井板部を組み立てて形成される天井板の面積)と比較して大きいので、安定性にも優れる。
また、一対の垂直側壁部は、底板部に対して垂直に折り曲げられるので、天井板にある程度の力がかかった場合でも、紙製組立箱を潰れにくくできる。また、一対の傾斜側壁部は、垂直側壁部の両縁部に当接するため、外側から傾斜側壁部へ力がかかった場合でも、紙製組立箱を潰れにくくできる。
そして、一対の傾斜側壁部に連結された天井板部の先側の把手部を、一対の垂直側壁部に設けられた固定部により、把手部の両側から係止するので、一対の垂直側壁部の間隔を一定に保つことができ、外側から垂直側壁部へ押力がかかった場合でも、紙製組立箱を潰れにくくできる。
これにより、外観のデザイン性に優れるのみならず、製造および輸送コストを安価にでき、組み立てが簡単で潰れにくい紙製組立箱を提供できる。
特に、請求項2記載の紙製組立箱は、一方側の傾斜側壁部の幅方向両端部に、一対の垂直側壁部の一側部内面に貼り付け可能な貼着部が設けられているので、垂直側壁部と傾斜側壁部との連結を簡単にできる。
請求項3記載の紙製組立箱は、他方側の傾斜側壁部が、一対の垂直側壁部に対して未貼着となっており、各垂直側壁部に開閉板部が設けられているので、両方の開閉板部を底板部に対して垂直状に配置して閉状態にすることで、紙製組立箱内からの収納物の飛び出しを防止できる。また、開閉板部を開状態にする(例えば、両方の開閉板部の先側の連結状態を解除する)ことで、紙製組立箱内からの収納物の取り出しを容易にできる。
そして、開閉板部は、底板部に対して垂直に折り曲げ可能となっているので、垂直側壁部を内部へ倒れ込みにくくできるとともに、紙製組立箱内の収納物が端の方へ移動しても、収納物の上部が斜めになった傾斜側壁部の内面に接触するという恐れがなくなる。
請求項4記載の紙製組立箱は、一方側の傾斜側壁部に、底板部に対して垂直に折り曲げ可能となった仕切り板部が設けられているので、傾斜側壁部を内部へ倒れ込みにくくできるとともに、紙製組立箱内の収納物が端の方へ移動しても、収納物の上部が斜めになった傾斜側壁部の内面に接触するという恐れがなくなる。
また、仕切り板部と傾斜側壁部との間に形成される空間部には、紙製組立箱に入れる収納物の種類に応じて、例えば、保冷剤、スプーン、またはフォークを収納できる。これにより、空間部をデッドスペースとすることなく有効利用できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1(A)〜(C)はそれぞれ本考案の一実施の形態に係る紙製組立箱の組立後の正面図、側面図、平面図、図2は同紙製組立箱の展開図、図3〜図6は同紙製組立箱を組み立てる方法の説明図である。
図1(A)〜(C)に示すように、本考案の一実施の形態に係る紙製組立箱10は、例えば、洋菓子(ケーキ、クッキー)、または和菓子のような収容物(図示しない)を入れる包装用容器に適したものであり、1枚の平面状の紙に予め形成された折り目線に沿って折り曲げることにより組み立てられるものである。なお、折り目線は、図2〜図6に点線で示している。
まず、図1(A)〜(C)に示す組み立て後の紙製組立箱10について説明した後、図2に示す紙製組立箱10の展開図について説明し、この組み立て方法について説明する。
図1(A)〜(C)に示すように、組み立てられた紙製組立箱10は、収納物を載置可能な四角形の底板部11と、この底板部11の対向する一対の辺(短辺)12、13側に垂直に設けられた垂直側壁部14、15と、底板部11の対向する他の辺(長辺)16、17に傾斜して設けられた傾斜側壁部18、19を有している。この各垂直側壁部14、15と各傾斜側壁部18、19との上端位置には、天井板20が設けられ、この天井板20に把手21が設けられている。なお、把手21の幅方向両側は、各垂直側壁部14、15の先端(上端)に設けられた固定部22、23に形成された固定孔24、25に嵌め込まれており、これにより、紙製組立箱10の密閉状態を維持できるとともに、把手21の位置が固定されている。
この紙製組立箱10の大きさは、紙製組立箱10に入れる収容物の大きさおよび量に応じて設定可能であり、底板部11の大きさが、例えば、一辺が10〜30cm(本実施の形態では、16cm×21cm)程度であり、底板部11から天井板20までの高さが、例えば、5〜20cm(本実施の形態では、11cm)程度である。
垂直側壁部14、15は同一形状であり、図1に示すように、それぞれ底板部11の辺12、13から例えば5〜30mm(本実施の形態では、15mm)程度内側の位置に、底板部11に対して垂直に、しかも辺12、13と垂直側壁部14、15の底辺とが、平行となるように設けられている。なお、垂直側壁部14の底板部11の辺12からの距離と、垂直側壁部15の底板部11の辺13からの距離とは、同一となっているが、異なってもよい。
また、傾斜側壁部18、19も同一形状であり、図1(B)に示すように、底板部11に対して例えば70度以上90度未満の角度θ1、θ2で傾斜して折り曲げられている。なお、各傾斜側壁部18、19の底板部11に対する傾斜角度θ1、θ2は、同一となっているが、異なってもよい。
一方側の傾斜側壁部18の内側面は、各垂直側壁部14、15の一側縁部26、27に接触(当接)し、他側の傾斜側壁部19の内側面は、各垂直側壁部14、15の他側縁部28、29に接触(当接)している。このとき、傾斜側壁部18の両側上端位置の角が、各垂直側壁部14、15の一側上端位置の角に、傾斜側壁部19の両側上端位置の角が、各垂直側壁部14、15の他側上端位置の角に、それぞれ接触している。このように、各傾斜側壁部18、19の上端位置の幅は、対向する垂直側壁部14、15の間隔と同一となっているが、広くてもよい。
傾斜側壁部18の幅方向両端部には貼着部30、31が設けられ、この貼着部30、31に各垂直側壁部14、15の一側部内面が、例えば、両面テープまたは接着剤により貼り付けられている。なお、傾斜側壁部19は、各垂直側壁部14、15に対して未貼着となっている。
紙製組立箱10の内部で、傾斜側壁部18側には、底板部11に対して垂直状に仕切り板32が配置され、傾斜側壁部18との間に空間部33が形成されている。
この仕切り板32は、傾斜側壁部18の各貼着部30、31に連結された2枚の仕切り板部34、35で構成され、左側の仕切り板部34の先側に形成された挿入孔36に、右側の仕切り板部35の先側に設けられた突出部37を差し込み可能な構成となっている。なお、仕切り板32は、その動きを良好にするため、底板部11との間に隙間(例えば、1〜3mm程度)を形成しているが、接触してもよい。
また、各仕切り板部34、35には、細長(円形、楕円形、矩形、または多角形でもよい)形状の貫通孔38が、それぞれ複数(1個でもよい)形成されている。なお、貫通孔は形成しなくてもよい。
これにより、紙製組立箱10内に例えば生菓子を入れる場合は、この空間部33に保冷剤(図示しない)を入れることで、保冷剤の冷気が貫通孔38を介して生菓子側へ移動し、生菓子を低温に維持できる。なお、空間部33には、収納物の種類に応じて、例えば、スプーン、フォーク、または簡易性の手拭きを入れてもよい。
また、仕切り板32は、底板部11に対して垂直に設けられているため、例えば、紙製組立箱10内に生菓子を入れて持ち運ぶ際に、生菓子が紙製組立箱10内の傾斜側壁部18の方へ移動したとしても、斜めになった傾斜側壁部18の内面に、生菓子の上側が接触する恐れもない。
紙製組立箱10の内部で、傾斜側壁部19側には、底板部11に対して垂直状に開閉板39が配置されている。
この開閉板39は、垂直側壁部14、15の一端にそれぞれ連結された2枚の開閉板部40、41で構成され、開閉板部40の先側に設けられた逆L字状の係合部42と、開閉板部41の先側に設けられたL字状の係合部43とを交差可能な構成となっている。
これにより、紙製組立箱10内に収納物を入れた後は、各開閉板部40、41に設けられた係合部42、43を交差させることで、収納物が外部へ突出しようとすることを防止できる。また、開閉板39は底板部11に対して垂直に設けられているため、前記した仕切り板32と同様、斜めになった傾斜側壁部19の内面に、生菓子の上側が接触する恐れもない。なお、開閉板39は、その動きを良好にするため、底板部11との間に隙間(例えば、1〜3mm程度)を形成しているが、接触してもよい。
次に、紙製組立箱10の展開状態について、図2を参照しながら説明する。
底板部11は、4辺が直線状に形成されており、平面視して長方形(正方形でもよい)となっている。この底板部11の辺12、13には、底板部11上に折り重ねられる幅狭(例えば、5〜30mm程度)の折り代部44を介して、垂直側壁部14、15の基側がそれぞれ連結されている。なお、各折り代部44の幅は、同一幅であるが、垂直側壁部14、15の配置位置に応じて異なる幅にしてもよい。
垂直側壁部14(垂直側壁部15も同様)は、折り代部44との連結部45により、底板部11に対して垂直状に折り曲げ可能で、基側から先側へかけて縮幅している。ここで、折り代部44の連結部45と、垂直側壁部14の一側縁部26とのなす角、および他側縁部28とのなす角は、前記した底板部11に対する各傾斜側壁部18、19の傾斜角度θ1、θ2となっている。
また、垂直側壁部14(垂直側壁部15も同様)の先端には、その輪郭が円弧状となった固定部22が、垂直側壁部14に対して折り曲げ可能に設けられている。この固定部22には固定孔24が形成されている。なお、固定部の形状は、この形状に限定されるものではなく、例えば、矩形状でもよい。
垂直側壁部14(垂直側壁部15も同様)の他側には、接続部46を介して開閉板部40が設けられている。
接続部46と垂直側壁部14を接続する他側縁部28と、接続部46の底辺47とのなす角は、前記した傾斜角度θ2と同一である。更に、接続部46の底辺47と開閉板部40の底辺48とは、一直線上になっているので、接続部46を垂直側壁部14の他側内面に、例えば、両面テープまたは接着剤により貼り付けた後、開閉板部40を接続部46を介して、垂直側壁部14に対し垂直に折り曲げる場合には、開閉板部40は、底板部11に対して垂直状に配置される。
なお、各垂直側壁部14、15には、その一側下部の角から他側上部の角へかけて斜めに、傾斜折り曲げ線49、50が形成されている。この各傾斜折り曲げ線49、50は、一側縁部26、27と連結部45のなす角度(θ1)の二等分線である。
底板部11の辺16、17には、傾斜側壁部18、19の基側がそれぞれ連結されている。
各傾斜側壁部18、19は、底板部11に対して斜めに折り曲げ可能で、しかも基側から先側へかけて縮幅している。この各垂直側壁部18、19の先端には、傾斜側壁部18、19に対して折り曲げ可能で、同一形状で同一寸法となった天井板部51、52が連結されている。更に、各天井板部51、52の先側には、底板部11に対して垂直方向に折り曲げ可能な円弧状(角型でもよい)の把手部53、54が設けられている。
各天井板部51、52は、紙製組立箱10を組み立てる際に、把手部53、54の折り曲げ位置が当接可能な構成となっており、これにより、紙製組立箱10内が天井板20で覆われ、また把手部53、54が重ね合わせられて把手21が形成される。
傾斜側壁部18の幅方向両側には、接続部55、56と、貼着部30、31と、仕切り板部34、35が、順次連結されている。なお、傾斜側壁部18と接続部55、56との連結部分、接続部55、56と貼着部30、31との連結部分、貼着部30、31と仕切り板部34、35との連結部分には、それぞれ折り曲げ線57〜59が形成されている。
ここで、接続部55(接続部56も同様)の底辺60と折り曲げ線57のなす角は、底板部11の辺16と折り曲げ線57とのなす角より小さいが、同じでもよい。
また、貼着部30(貼着部31も同様)の底辺61と折り曲げ線58のなす角は、前記した傾斜角度θ1と同一であるが、接続部55の底辺60と折り曲げ線57のなす角に応じて、小さくしても、また大きくしてもよい。
貼着部30(貼着部31も同様)の底辺61と仕切り板部34の底辺62とは、一直線状になっているので、仕切り板部34を、垂直側壁部14に貼り付けた状態の貼着部30に対して垂直に折り曲げる場合には、仕切り板部34は、底板部11に対して垂直状に配置される。
以上に示した展開形状を、紙製組立箱10を製造する1枚の平面状の原料紙に形成する。この原料紙は、特に限定されないが、最低限自重および内容物の重量を支持でき、折り曲げ加工に耐える程度の強度および厚みを有している必要がある。これらの性質を具備する原料紙の一例としては、例えば、厚紙またはボール紙を使用できる。
形状の加工は、原料紙を、例えば、抜き型を用いて打ち抜き加工(トムソン加工)する。そして、折り目の形成についても、例えば、ローラー加工により行う。なお、形状の加工と折り目の形成は、それぞれ上記した方法に限定されるものではなく、従来使用されている任意の方法を適用してもよい。
続いて、本考案の一実施の形態に係る紙製組立箱10の組み立て方法について、図2〜図6を参照しながら説明する。
まず、図2に示すように、組み立て後の紙製組立箱10の外側となる面を下にする。
次に、図3に示すように、開閉板部41を接続部46とともに、他側縁部29を基点として垂直側壁部15の上へ折り曲げる。また、開閉板部40を接続部46とともに、他側縁部28を基点として垂直側壁部14の上へ折り曲げる。これにより、各接続部46は、垂直側壁部14、15に対して、例えば、両面テープまたは接着剤により貼り付けられた状態になる。
そして、垂直側壁部15を折り代部44とともに、辺13を基点として底板部11の上へ折り曲げる。更に、垂直側壁部15を傾斜折り曲げ線50に沿って折り曲げる。また、垂直側壁部14についても同様に、折り代部44とともに、辺12を基点として底板部11の上へ折り曲げる。そして、更に、垂直側壁部14を傾斜折り曲げ線49に沿って折り曲げる。これにより、各折り代部44は、底板部11に対して、例えば、両面テープまたは接着剤により貼り付けられた状態になる。
なお、各垂直側壁部14、15は、いずれを先に折り曲げてもよい。
これにより、各垂直側壁部14、15の一側縁部26、27は、それぞれ連結部45と同一直線上に配置される。
そして、仕切り板部34を、接続部55および貼着部30とともに、折り曲げ線57を基点として傾斜側壁部18の上に折り曲げる。また、仕切り板部35を、接続部56および貼着部31とともに、折り曲げ線57を基点として傾斜側壁部18の上に折り曲げる。このとき、各接続部55、56を傾斜側壁部18に、例えば、両面テープまたは接着剤により貼り付ける。
なお、各仕切り板部34、35は、いずれを先に折り曲げてもよく、また、各垂直側壁部14、15と各仕切り板部34、35についても、同時にまたはいずれを先に折り曲げてもよい。
次に、図4に示すように、傾斜側壁部18を、折り曲げた仕切り板部34、35、および天井板部51(把手部53も含む)とともに、辺16を基点として底板部11の上に折り曲げる。
このとき、貼着部30を、折り曲げた垂直側壁部14の一側部内面に、また貼着部31を、折り曲げた垂直側壁部15の一側部内面に、それぞれ貼り着ける。
この状態で、紙製組立箱10を使用する店舗へ出荷することが好ましいが、図2に示す展開図の状態、即ち打ち抜きと折り目の加工が終了した状態で出荷してもよい。
この紙製組立箱10の使用(組み立て)にあっては、図5に示すように、傾斜側壁部18を、天井板部51とともに、辺16を基点として底板部11上から引き起こす。
なお、各貼着部30、31は、各垂直側壁部14、15に貼り着けられているため、傾斜側壁部18を引き起こす動作に伴って、傾斜折り曲げ線49、50で折り曲げられた各垂直側壁部14、15も、底板部11から引き起こされながら平面状に開こうとする。
図6に示すように、各垂直側壁部14、15が、底板部11に対して垂直状に配置され、平面状となった時点で、傾斜側壁部18の引き起こしを止める。そして、形成される空間部33に例えば、保冷剤、スプーン、またはフォーク(図示しない)を収納した後、各仕切り板部34、35を、折り曲げ線59を基点として貼着部30、31に対して垂直に折り曲げ、仕切り板部34の挿入孔36に仕切り板部35の突出部37を差し込む。
これにより、仕切り板32の前方に収納領域が形成されるため、各開閉板部40、41の先側が収納領域の前方を向くように折り曲げ、収納領域に、例えば、菓子を収納した後、各開閉板部40、41を垂直側壁部14、15に対して垂直に折り曲げる。
そして、各開閉板部40、41の係合部42、43をかみ合わせることで、紙製組立箱10内に菓子を収納できる。
その後、傾斜側壁部18に対して天井板部51を折り曲げ、把手部53を天井板部51に対して垂直状に引き起こす。一方、傾斜側壁部19を、辺17を基点として底板部11に対して折り曲げ、傾斜側壁部19の両側内面に、各垂直側壁部14、15の他側縁部28、29を当接させる。そして、傾斜側壁部19に対して天井板部52を折り曲げ、把手部54を天井板部52に対して垂直状に引き起こす。
これにより、各天井板部51、52の把手部53、54の折り曲げ位置が当接し、各把手部53、54が重ね合わせられる。
このように、重ね合わせられた把手部53、54の幅方向両端部を、各垂直側壁部14、15の先端に設けられた固定部22、23の固定孔24、25に嵌め込むことで、図1(A)〜(C)に示す形状に組み立てられ、紙製組立箱10の内部を外部から密閉した状態に維持できる。
そして、例えば、お客は、把手21を持って、紙製組立箱10に収納された菓子を持ち帰ることができる。
以上、本考案を、実施の形態を参照して説明してきたが、本考案は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部または全部を組合せて本考案の紙製組立箱を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
(A)〜(C)はそれぞれ本考案の一実施の形態に係る紙製組立箱の組み立て後の正面図、側面図、平面図である。 同紙製組立箱の展開図である。 同紙製組立箱を組み立てる方法の説明図である。 同紙製組立箱を組み立てる方法の説明図である。 同紙製組立箱を組み立てる方法の説明図である。 同紙製組立箱を組み立てる方法の説明図である。
符号の説明
10:紙製組立箱、11:底板部、12、13:辺、14、15:垂直側壁部、16、17:辺、18、19:傾斜側壁部、20:天井板、21:把手、22、23:固定部、24、25:固定孔、26、27:一側縁部、28、29:他側縁部、30、31:貼着部、32:仕切り板、33:空間部、34、35:仕切り板部、36:挿入孔、37:突出部、38:貫通孔、39:開閉板、40、41:開閉板部、42、43:係合部、44:折り代部、45:連結部、46:接続部、47、48:底辺、49、50:傾斜折り曲げ線、51、52:天井板部、53、54:把手部、55、56:接続部、57〜59:折り曲げ線、60〜62:底辺

Claims (4)

  1. 1枚の平面状の紙に予め形成された折り目線に沿って折り曲げることにより組み立てられる紙製組立箱であって、
    4辺が直線状に形成され四角形となって収納物を載置可能な底板部と、
    前記底板部の対向する一対の辺に、該底板部上に折り重ねられる幅狭の折り代部を介してそれぞれ連結され、該底板部に対して垂直状に折り曲げ可能で、基側から先側へかけて縮幅する垂直側壁部と、
    前記底板部の対向する他の一対の辺に連結され、該底板部に対して斜めに折り曲げ可能で、しかも前記垂直側壁部の両縁部にそれぞれ当接可能で、基側から先側へかけて縮幅する傾斜側壁部と、
    前記一対の傾斜側壁部の先端に折り曲げ可能に連結され、その先側には、前記底板部に対して垂直方向に折り曲げ可能で重ね合わせられる把手部が設けられ、前記一対の垂直側壁部の先端に設けられた固定部により、重ね合わせられた前記把手部の幅方向両端部が係止される天井板部とを有することを特徴とする紙製組立箱。
  2. 請求項1記載の紙製組立箱において、前記一対の傾斜側壁部のうち一方側に配置された傾斜側壁部の幅方向両端部には、前記一対の垂直側壁部の一側部内面に貼り付け可能な貼着部が設けられていることを特徴とする紙製組立箱。
  3. 請求項2記載の紙製組立箱において、前記一対の傾斜側壁部のうち他方側に配置された傾斜側壁部は、前記一対の垂直側壁部に対して未貼着となっており、該一対の垂直側壁部には、該一対の垂直側壁部に対して垂直に折り曲げ可能で、しかも前記底板部に対して垂直状に配置可能な開閉板部が設けられていることを特徴とする紙製組立箱。
  4. 請求項2および3のいずれか1項に記載の紙製組立箱において、前記貼着部には、前記一対の垂直側壁部に対して垂直に折り曲げ可能で、しかも前記底板部に対して垂直状に配置され、前記一方側の傾斜側壁部との間に空間部を形成可能な仕切り板部が設けられていることを特徴とする紙製組立箱。
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