JP3133121B2 - 改修用外壁材の固定方法 - Google Patents

改修用外壁材の固定方法

Info

Publication number
JP3133121B2
JP3133121B2 JP03326707A JP32670791A JP3133121B2 JP 3133121 B2 JP3133121 B2 JP 3133121B2 JP 03326707 A JP03326707 A JP 03326707A JP 32670791 A JP32670791 A JP 32670791A JP 3133121 B2 JP3133121 B2 JP 3133121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall material
repair
fixing
wall
sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03326707A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05141105A (ja
Inventor
史朗 佐々木
正志 粂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHIDA METAL INDUSTRY CO.,LTD.
Original Assignee
YOSHIDA METAL INDUSTRY CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOSHIDA METAL INDUSTRY CO.,LTD. filed Critical YOSHIDA METAL INDUSTRY CO.,LTD.
Priority to JP03326707A priority Critical patent/JP3133121B2/ja
Publication of JPH05141105A publication Critical patent/JPH05141105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3133121B2 publication Critical patent/JP3133121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その波が上下方向にほ
ぼ直線状を成すように波形スレートがリップみぞ形鋼よ
り成る胴縁材の外面側に固定されて成る外壁を改修する
に際し、既設の波形スレートを撤去すること無く、この
既設の波形スレートを降雨時等の際の養生に活用しなが
ら改修用外壁材を経済的に且つ外観の優れた状態に固定
することのできる改修用外壁材の固定方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】その波が上下方向にほぼ直線状を成すよ
うに波形スレートがリップみぞ形鋼より成る胴縁材の外
面側に固定されて成る外壁は、工場等に多く利用されて
いるが、この波形スレートの老朽化が進むと雨や風が屋
内に侵入するようになるのでこのような外壁を改修しな
ければならない。波形スレート胴縁材に固定された外
壁の改修は、従来は既設の波形スレートを撤去して新た
に金属製等の外壁材を施工する方法で行われていた。
【0003】しかしながら、この方法は既設の波形スレ
ートを撤去する必要があるのでその作業が面倒であるば
かりでなく、撤去した波形スレートの廃棄処理が必要と
なるので費用を要し且つ降雨時等の養生を行いながら作
業を進めなければならないので、これらの費用が高価と
なるだけでなく効率も悪いという欠点があった。
【0004】そこで、波形スレート葺きの屋根を改修す
るのに実施されているのと同様に、外壁材として固定さ
れている波形スレートを撤去すること無くこの既設の波
形スレートの外面に外壁材を施工すれば、上記した欠点
が解決できることが考えられる。波形スレート葺きの屋
根を既設の波形スレートを撤去すること無く改修する方
法としては、例えば改修すべき屋根面を構成している既
設の波形スレートの波のピッチと同じピッチで且つ下面
が既設の波形スレートを母屋材に固定している金具と当
接しないように波の高さが既設の波形スレートの波の高
さより充分に高い改修用金属屋根材を波形にロール成形
し、この改修用金属屋根材の波を既設の波形スレートの
波に合せて配置し、ドリルビスを波の山部位置で既設の
波形スレートに貫通させて母屋材に螺着して前記改修用
金属屋根材を固定する方法や、既設の波形スレートの波
のピッチの整数倍のピッチで波形スレートの谷部に当接
する谷部が形成されているタイトフレームを波の谷部位
置で既設の波形スレートを貫通させたドリルビスで母屋
材に固定し、このタイトフレームの山部に既設の波形ス
レートの波のピッチの整数倍のピッチで山部が形成され
ている改修用金属折板屋根材の山部を当接させてその山
部位置でドリルビスにより改修用金属屋根材を固定した
りする方法が一般に行われていた。
【0005】しかしながら改修すべき外壁を構成してい
る波形スレートは、通常長さが1820mm,幅が720mm,厚
さが6.3mm,谷の深さが17.5mm,谷のピッチが63.5mmに
形成されている小波の波形スレートをその波が上下方向
に直線状を成すようにして長さ方向には120mm,幅方向
にはピッチの1山半だけをそれぞれ重ね合せた状態で配
置され、長さ方向の重ね合せ部分及びこの長さ方向の重
ね合せ部分間の中央部分に対応した位置に設置されてい
るリップみぞ形鋼より成る既設の胴縁材にフックボルト
で固定されて、外壁が構成されているのである。
【0006】従って、波形スレートの外面の高さすなわ
ち胴縁材外面から波形スレートの山の頂部(又は谷の底
部)までの距離は、波形スレートが長さ方向にのみ重ね
合せられている長さ方向の重ね合せ部分とこれら長さ方
向の重ね合せ部分間の中央部分と長さ方向及び幅方向が
共に重ね合せられている部分とでは異なっているので、
屋根面の改修におけるように、既設の波形スレートの波
のピッチと同じピッチで且つ波の高さが既設の波形スレ
ートの波の高さより充分に高い波形にロール成形した改
修用金属材を使用する前記した前者の方法と同様な方法
では波形スレートの波の谷部に当接させた改修用外壁材
の波の谷部の高さが、また既設の波形スレートの波のピ
ッチの整数倍のピッチで波形スレートの谷部に当接する
谷部が形成されているタイトフレームを使用する前記し
た後者の方法と同様な方法では波形スレートの波の谷部
に当接させた改修用外壁材を固定するための部材(改修
用屋根材を固定するためのタイトフレームに相当する)
の波形スレートとの当接部の高さがそれぞれ前記各部分
によって異なるのであり、その結果固定された改修用外
壁材は上下方向に波を打った状態で固定されるので側方
から見ると外観の悪いことが顕著に現われ、しかも耐漏
水性に関しても問題があった。
【0007】また既設の波形スレートは、施工時の施工
誤差や、長年自然環境下に置かれているので地震,台風
等によりズレが生じて、波形スレートの波が完全な直線
状を成していない場合が多い。よってこのような波が完
全な直線状を成していない既設の波形スレート上に波形
に形成された改修用外壁材を波同士を合せて配置するこ
とは困難であり、また既設の波形スレート上に山と谷と
を一定ピッチで形成されている改修用外壁材を固定する
ための部材(改修用屋根材を固定するためのタイトフレ
ームに相当する)を使用して改修用外壁材を固定したと
してもこの部材の山部を上下方向に完全な直線状を成し
た状態及びその山の頂部同士を結ぶ線が垂直になるよう
にすることができないという欠点があった。
【0008】更に、改修用外壁材を固定するための部材
は通常、既設の波形スレートの谷部に当接する谷部と改
修用外壁材の山部に当接する山部とが一体形成されてい
るので、その山部のピッチが既設の波形スレートの波の
ピッチの整数倍に形成されている改修用外壁材でなけれ
ば固定することができないために、改修用外壁材の形状
に制限があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の諸欠点を解消し、外壁材として固定されている波形
スレートの状態に拘らず、外面が凹凸の少ない外観の優
れた状態で且つ雨仕舞の良好な状態に改修用外壁材を固
定することができる改修用外壁材の固定方法を提供する
ことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく種々検討した結果、その波が上下方向にほぼ
直線状を成すように波形スレートがリップみぞ形鋼より
成る既設の胴縁材の外面側に固定されて成る外壁を改修
するに際し、ハット形やZ形などの高さを異にして平行
に形成されている長さ方向に所定間隔にビス孔が穿設さ
れている平板部分と改修用外壁材が当接される平板部分
とを有する金属材より成る外壁材支持材の該ビス孔の位
置に既設の波形スレートの最大重ね合せ厚さより長いス
リーブを位置せしめてスリーブより長い胴縁材固定用
ドリルビスを該ビス孔と該スリーブとに挿通させてお
き、また波形スレートの胴縁材に対応する位置であっ
ビス孔に対応する位置にスリーブが挿入されるスリ
ーブ孔を穿設して前記胴縁材固定用ドリルビスを既設の
波形スレートのスリーブ孔の位置で前記スリーブが胴縁
材とビス孔が穿設されている平板部分とに当接する状態
となるまで胴縁材に螺入して外壁材支持材を固定した
後、改修用外壁材の裏面を外壁材支持材の改修用 外壁材
が当接される平板部分に当接させて該改修用外壁材の外
面側から改修用外壁材固定用ドリルビスを外壁材支持材
改修用外壁材が当接される平板部分に螺着して固定す
れば、建築物の改修すべき外壁を構成している波形スレ
ートの状態に拘らず外面に凹凸の少なくて外観が優れ且
つ雨仕舞が良好な状態に改修用外壁材を固定することが
できることを究明して本発明を完成したのである。
【0011】以下、図面により本発明に係る改修用外壁
材の固定方法について詳細に説明する。図1は本発明方
法を実施して改修用外壁材を固定した状態の1実施例を
示す一部切欠正面説明図、図2は図1におけるA−A線
拡大断面図、図3は図1におけるB−B線拡大断面図、
図4は本発明方法を実施して改修用外壁材を固定した状
態の他の実施例を示す一部切欠正面説明図、図5は図4
におけるC−C線拡大断面図、図6は図4におけるD−
D線拡大断面図である。
【0012】本発明に係る改修用外壁材の固定方法は、
波が上下方向にほぼ直線状を成すように波形スレート9
がリップみぞ形鋼より成る既設の胴縁材8の外面側に固
定されて成る外壁を改修するに際し、改修用外壁材4と
して例えば山部と谷部とが連続した波形に形成されてい
る波形の改修用外壁材や、山部と谷部との一方がリブ状
に突設形成されている折板の改修用外壁材の如く、ロー
ル成形又はプレス成形された長尺又は定尺の金属板製の
改修用外壁材を使用することができる。ここで、前記し
た如き波形や折板の改修用外壁材4を固定するに際し、
改修用外壁材4の山部と谷部とが図1に示す如くリップ
みぞ形鋼より成る既設の胴縁材8に対して正面から見て
水平に直線状を成すいわゆる横張り状に改修用外壁材4
を固定する場合と、図4に示す如く既設の胴縁材8に対
して正面から見て垂直に直線状を成すいわゆる縦張り状
に改修用外壁材4を固定する場合とがある。
【0013】本発明方法を実施するためには、改修用外
壁材4を横張りする場合でも縦張りする場合でも先ず
さを異にして平行に形成されている長さ方向に所定間隔
にビス孔1aが穿設されている平板部分1bと改修用外壁材
4が当接される平板部分1cと を有する冷間成形材や押出
し材の如き金属材より成外壁材支持材1を準備する。
この外壁材支持材1の改修用外壁材4が当接される平板
部分1cは改修用外壁材4をその外面側で支持する部分と
なり、ビス孔1aが穿設されている平板部分1bはこの外壁
材支持材1を胴縁材固定用ドリルビス3で既設の胴縁材
8に固定するための部分となるのであって、金属材の形
状としてはハット形やZ形やリップZ形などを利用する
ことができる。例えば、外壁材支持材1としてハット形
材を使用する場合においては、改修用外壁材4を縦張り
する場合にはハット形材の両側の平板部分が改修用外壁
材4をその外面側で支持する改修用外壁材4が当接され
平板部分1cとなり、改修用外壁材4を横張りする場合
にはハット形材の中央の平板部分が改修用外壁材4をそ
の外面側で支持する改修用外壁材4が当接される平板部
分1cとなる。
【0014】このような外壁材支持材1において、改修
用外壁材4を縦張りする場合でも横張りする場合でもこ
の外壁材支持材1を既設の胴縁材8に固定するための
縁材固定用ドリルビス3を挿通されるビス孔1aは上下に
隣接する既設の胴縁材8の上下方向のピッチに合せて予
め穿設しておくことが、更に改修用外壁材4を横張りす
る場合に使用されるものの場合には上下方向に直角に併
設されるビス孔1aは既設の波形スレート9の波のピッチ
の整数倍の間隔で穿設せしめておくことが好ましい。
【0015】そして、既設の波形スレート9の最大重ね
合せ厚さより長いスリーブ2とこのスリーブ2より長い
胴縁材固定用ドリルビス3とを準備し、外壁材支持材1
ビス孔1aが穿設されている平板部分1bに穿設されてい
るビス孔1aの位置であって平板部分1cと反対側の面にス
リーブ2を配置してこのビス孔1a及びスリーブ2に胴縁
材固定用ドリルビス3を挿通させる。この際、胴縁材固
定用ドリルビス3のネジが螺設されていない棒状部3aと
スリーブ2の内面とに凹状部を設けておいてこの凹状部
にゴム製Oリング6を係合させておくと、スリーブ2が
胴縁材固定用ドリルビス3から脱落し難いので作業性が
向上して好ましい。上記した既設の波形スレート9の最
大重ね合せ厚さとは、既設の波形スレート9は、長さ方
向の端部で重ね合せられていると共に幅方向の端部でも
重ね合せられているが、既設の波形スレート9のコーナ
ー部ではそのコーナー部が斜めに切り欠かれて3枚だけ
しか重ね合されておらず、この3枚の重ね合せ部が既設
の波形スレート9の最大重ね合せ厚さとなる。よって前
記スリーブ2の長さは、既設の波形スレート9の3枚重
ね合せられている部分の高さより長いことが必要であ
り、そしてその外径は既設の胴縁材8及び外壁材支持材
1のビス孔1aが穿設されている平板部分1bとの接触面積
を大きくして安定性を向上させると共に座屈等を生じな
いように強度面からも大きい方が好ましい。
【0016】一方、既設の波形スレート9の既設の胴縁
材8に対応する位置であって外壁材支持材1に穿設され
ているビス孔1aに対応する位置に前記スリーブ2を挿入
されるスリーブ孔9aを穿設しておく。この既設の波形ス
レート9に穿設するスリーブ孔9aは、既設の波形スレー
ト9が改修用外壁材4を固定した後の強度や雨仕舞に関
して考慮する必要が無いので、スリーブ2の外径に対し
て比較的大きく穿設しておくことが作業を容易に行える
ので好ましい。
【0017】そして外壁材支持材1の平板部分1bに穿設
されているビス孔1aに挿通された胴縁材固定用ドリルビ
ス3及びこの胴縁材固定用ドリルビス3が挿通されたス
リーブ2を前記既設の波形スレート9のスリーブ孔9aに
位置せしめて、このスリーブ2の端部がそれぞれ既設の
胴縁材8と外壁材支持材1のビス孔1aが穿設されている
平板部分1bとに当接する状態になるまで胴縁材固定用
リルビス3を既設の胴縁材8に螺入して外壁材支持材1
を固定する。ここで、改修用外壁材4を横張りする場合
には外壁材支持材1を各既設の胴縁材8の長さ方向に対
して垂直に、また改修用外壁材4を縦張りする場合には
外壁材支持材1を既設の胴縁材8の長さ方向と平行に固
定する。
【0018】しかる後、改修用外壁材4の裏面を外壁材
支持材1の改修用外壁材4が当接される平板部分1cに当
接させて改修用外壁材4の外面側から改修用外壁材固定
ドリルビス7を外壁材支持材1の改修用外壁材4が当
接される平板部分1cに順次螺着して側方及び/又は上方
へ改修用外壁材4を固定する作業が行うのである。かく
して改修用外壁材4を固定するに際し、改修用外壁材4
を縦張りする場合には改修用外壁材4は主として長尺状
のものを利用することが好ましく、また改修用外壁材4
を横張りする場合であって改修すべき外壁の幅が広い場
合には改修用外壁材4の製作面及び施工面から定尺の金
属板より成形されている改修用外壁材4を利用すること
が好ましい。
【0019】ここで、例えば600mm×3mの大きさの
如く定尺の金属板より成り長さ方向の両端部に裏面側に
折曲せしめられた目地部4aが形成されている改修用外壁
材4を横張りしようとする場合には、外壁材支持材1の
間隔を改修用外壁材4の長さ(改修用外壁材4の両端の
目地部4a間の距離)にほぼ合致した間隔にして外壁材支
持材1を既設の胴縁材8の長さ方向に対して垂直に固定
し、必要に応じて改修用外壁材4の両端の目地部4a間の
中央位置にも外壁材支持材1を既設の胴縁材8の長さ方
向に対して垂直に固定する。次いで図1及び図2に示す
如く改修用外壁材4の目地部4aを外壁材支持材1の改修
用外壁材4が当接される平板部分1cと対応した位置に位
置せしめると共に外壁材支持材1の改修用外壁材4が当
接される平板部分1cと改修用外壁材4の目地部4aの裏面
とが当接しないように改修用外壁材4と外壁材支持材1
との間に改修用外壁材4の目地部4aの深さより厚いスペ
ーサ5を配置してこのスペーサ5を貫通させて改修用外
壁材固定用ドリルビス7を外壁材支持材1の改修用外壁
材4が当接される平板部分1cに螺着させる。このとき、
改修用外壁材4の目地部4a間の中央に相当する位置にも
外壁材支持材1を固定した場合には、この外壁材支持材
1に改修用外壁材4を固定するに際し、スリーブ2の長
さを目地部4aが位置する部分に外壁材支持材1を固定す
るためのスリーブ2よりスペーサ5の厚さ分だけ長くし
たり、外壁材支持材1と改修用外壁材4との間に前記し
たスペーサ5と同一厚さのスペーサを配置したり、図2
に示す如く外壁材支持材1の両側のビス孔1aの穿設され
ている平板部分1bと中央の改修用外壁材4が当接される
平板部分1cとを連結する平板部分の長さをスペーサ5の
厚さ分だけ長くしたりすることによって、目地部4aの高
さを吸収して固定されたときの改修用外壁材4の外面を
均一にすることができる。
【0020】
【作用】このような本発明方法を実施すると、既設の波
形スレート9を撤去すること無く既設の波形スレート9
の外面側に既設の胴縁材8からスリーブ2の長さの間隔
を有して外壁材支持材1が固定されるので、既設の波形
スレート9が重ね合さっていることによる厚さの差の影
響を受けることが無く、また外壁材支持材1に固定され
た改修用外壁材4と既設の波形スレート9との間には空
気層が形成されてこの空気層が断熱及び防音の作用をす
る。
【0021】また外壁材支持材1に挿通せしめた胴縁材
固定用ドリルビス3にスリーブ2を挿通させるときに
縁材固定用ドリルビス3のネジが螺設されていない棒状
部3aとスリーブ2の内面とに凹状部を設けておいてこの
凹状部にゴム製Oリング6を係合せしめておくと、胴縁
材固定用ドリルビス3で外壁材支持材1を既設の胴縁材
8に固定するときの振動等によるスリーブ2の脱落が防
止される。
【0022】そして風等により改修用外壁材4の受ける
荷重は外壁材支持材1を介して胴縁材固定用ドリルビス
3に伝達されるが、胴縁材固定用ドリルビス3を曲げる
ように作用する力はスリーブ2と外壁材支持材1のビス
孔1aの穿設されている平板部分1b及び既設の胴縁材8と
の接触面で受けることになるので、スリーブ2の外径が
大きく形成されていればこの力に対して強度が増加す
る。
【0023】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る改修用
外壁材の固定方法は、既設の波形スレートの外面側であ
って既設の胴縁材の位置に対応する位置でスリーブが外
嵌されている胴縁材固定用ドリルビスで外壁材支持材を
既設の胴縁材に直接固定しこの外壁材支持材に改修用外
壁材固定用ドリルビスで改修用外壁材を固定するので、
既設の波形スレートがどのような状態にあるかに関係無
く種々の形状に形成されている改修用外壁材を固定する
ことができる。そして既設の胴縁材上に既設の波形スレ
ートを撤去すること無くこの波形スレートを降雨時の養
生等に活用しながら改修用外壁材を固定するので、既設
の波形スレートを撤去する廃棄処理費用及び降雨時や作
業時のための養生が不要で経済的であるだけでなく、既
設の波形スレートと固定した改修用外壁材との間に空気
層が形成されるので高価な断熱材等を使用しないにも拘
らず断熱及び防音効果に優れている。
【0024】また既設の胴縁材からスリーブの長さだけ
離れた位置に外壁材支持材が固定されるので、既設の胴
縁材の表面と同等の平面度を有した状態で外壁材支持材
が固定され且つ重ね合せ部分によって異なる既設の波形
スレートの厚さの影響を受けないので外観の非常に優れ
た且つ雨仕舞の良好な状態に改修用外壁材を固定するこ
とができる。このような種々の利点を有している本発明
方法の工業的価値は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施して改修外壁材を固定した
状態の1実施例を示す一部切欠正面説明図である。
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図3】図1におけるB−B線拡大断面図である。
【図4】本発明方法を実施して改修外壁材を固定した
状態の他の実施例を示す一部切欠正面説明図である。
【図5】図4におけるC−C線拡大断面図である。
【図6】図4におけるD−D線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 外壁材支持材 1a ビス孔 1b ビス孔が穿設されている平板部分 1c 改修用外壁材が当接される平板部分 2 スリーブ 3 胴縁材固定用ドリルビス 3a 棒状部 4 改修用外壁材 4a 目地部 5 スペーサ 6 ゴム製Oリング 7 改修用外壁材固定用ドリルビス 8 胴縁材 9 波形スレート 9a スリーブ孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/02 E04F 13/08 101 E04F 13/14 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波が上下方向にほぼ直線状を成すように
    波形スレート(9)がリップみぞ形鋼より成る既設の胴縁
    材(8)の外面側に固定されて成る外壁を改修するに際
    し、高さを異にして平行に形成されている長さ方向に所
    定間隔にビス孔(1a)が穿設されている平板部分(1b)と改
    修用外壁材(4)が当接される平板部分(1c)とを有する金
    属材より成る外壁材支持材(1)の該ビス孔(1a)の位置に
    既設の波形スレート(9)の最大重ね合せ厚さより長いス
    リーブ(2)を位置せしめて該スリーブ(2)より長い胴縁
    材固定用ドリルビス(3)を該ビス孔(1a)と該スリーブ
    (2)とに挿通させておき、波形スレート(9)の胴縁材
    (8)に対応する位置であって該ビス孔(1a)に対応する位
    置にスリーブ(2)が挿入されるスリーブ孔(9a)を穿設し
    て前記胴縁材固定用ドリルビス(3)を波形スレート(9)
    のスリーブ孔(9a)の位置で前記スリーブ(2)が胴縁材
    (8)とビス孔(1a)が穿設されている平板部分(1b)とに当
    接する状態となるまで胴縁材(8)に螺入して外壁材支持
    材(1)を固定した後、改修用外壁材(4)の裏面を外壁材
    支持材(1)の改修用外壁材(4)が当接される平板部分(1
    c)に当接させて該改修用外壁材(4)の外面側から改修用
    固定用ドリルビス(7)を該外壁材支持材(1)の改修用外
    壁材(4)が当接される平板部分(1c)に螺着することを特
    徴とする改修用外壁材の固定方法。
  2. 【請求項2】 外壁材支持材(1)としてハット形材を使
    用し、該外壁材支持材(1)の両側のビス孔(1a)が穿設さ
    れている平板部分(1b)に既設の胴縁材(8)の間隔と合致
    する間隔で穿設されているビス孔(1a)の位置に中央の
    修用外壁材(4)が当接される平板部分(1c)と反対側の面
    にスリーブ(2)を配置して胴縁材固定用ドリルビス(3)
    を挿通せしめておき、外壁材支持材(1)を胴縁材(8)の
    長さ方向に対して垂直に固定し、改修用外壁材(4)を横
    張りする請求項1に記載の改修用外壁材の固定方法。
  3. 【請求項3】 外壁材支持材(1)としてハット形材を使
    用し、該外壁材支持材(1)の中央のビス孔(1a)が穿設さ
    れている平板部分(1b)に所定の間隔で穿設されているビ
    ス孔(1a)の位置に両側の改修用外壁材(4)が当接される
    平板部分(1c)と反対側の面にスリーブ(2)を配置して
    縁材固定用ドリルビス(3)を挿通せしめておき、外壁材
    支持材(1)を胴縁材(8)の長さ方向と平行に固定し、改
    修用外壁材(4)を縦張りする請求項1に記載の改修用外
    壁材の固定方法。
  4. 【請求項4】 端部が裏面側に折曲せしめられて目地部
    (4a)を形成されている改修用外壁材(4)を横張りするに
    際し、該改修用外壁材(4)の目地部(4a)が外壁材支持材
    (1)の改修用外壁材(4)が当接される平板部分(1c)上に
    位置するように外壁材支持材(1)を固定すると共に該改
    修用外壁材(4)の裏面の目地部(4a)の両側に該外壁材支
    持材(1)の改修用外壁材(4)が当接される平板部分(1c)
    との間に該目地部(4a)の深さより厚いスペーサ(5)を配
    置して該スペーサ(5)を貫通させて改修用外壁材固定用
    ドリルビス(7)を該外壁材支持材(1)のビス孔(1a)が穿
    設されている平板部分(1b)に螺着させる請求項2に記載
    の改修用外壁材の固定方法。
  5. 【請求項5】 胴縁材固定用ドリルビス(3)をスリーブ
    (2)に挿通させるときに該胴縁材固定用ドリルビス(3)
    のネジが螺設されていない棒状部(3a)と該スリーブ(2)
    の内面とに凹状部を設けておいて、この凹状部にゴム製
    Oリング(6)を係合せしめておく請求項1から4までの
    いずれか1項に記載の改修用外壁材の固定方法。
JP03326707A 1991-11-15 1991-11-15 改修用外壁材の固定方法 Expired - Fee Related JP3133121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03326707A JP3133121B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 改修用外壁材の固定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03326707A JP3133121B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 改修用外壁材の固定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05141105A JPH05141105A (ja) 1993-06-08
JP3133121B2 true JP3133121B2 (ja) 2001-02-05

Family

ID=18190777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03326707A Expired - Fee Related JP3133121B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 改修用外壁材の固定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3133121B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05141105A (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5535560A (en) Connecting apparatus for the installation of insulation in buildings
US5581966A (en) Apparatus for installing strips of insulation in buildings
US5636487A (en) Insulation supporting strip and holding bracket for receiving it
JP3133121B2 (ja) 改修用外壁材の固定方法
US4676042A (en) Subpurlin and attachment assembly
JP2009102844A (ja) 金属製建屋、屋根材ユニット及びジョイント部材
US4791770A (en) Subpurlin and attachment assembly
US4747249A (en) Subpurlin and attachment assembly
JP3153052B2 (ja) 外壁改修用の支持材固定金具
JPH0681439A (ja) 改修用外壁材の固定方法及びこの方法に使用する金具固定用ボルト
JP2714110B2 (ja) パネルの目地構造
JP2790877B2 (ja) 波型屋根の改修方法
JPH0347358A (ja) パネルの目地構造
JP2878682B2 (ja) 断熱屋根の構造
JP3604093B2 (ja) 屋根改修構造
JPH0363620B2 (ja)
JP2907324B2 (ja) 建築物の外装構造
JPH035606Y2 (ja)
JP3029490B2 (ja) 改修用折板屋根材の施工方法及び改修折板屋根材用タイトフレーム
JP2505688Y2 (ja) 折板屋根の改修屋根
JPS6278340A (ja) 外装施工法
JP2002206315A (ja) 屋根の改修構造
JPH036733Y2 (ja)
JP3533617B2 (ja) 屋根改修構造
JPH0248570Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001114

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees