JP3132869U - サンダル構造 - Google Patents

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徳洙 朴
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有限会社国際インフォメーションセンター日韓企画
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Abstract

【課題】 サンダル用バンド部の指股部に力が加わってもソール本体が裂けたり指股部が抜けたりしないサンダル構造に関する。
【解決手段】 指股部の下端に設けた抜止め部を、ソール本体の前方取付孔に押し込んで挿入した状態で、可撓性を有する素材からなって端部を分離する切れ目を有するワッシャの切れ目を開いて前記指股部を穴に挿入し、指股部にワッシャを外嵌し、指股部の抜止め部と前方取付孔の間にワッシャを介設してなるので、抜止め部を確実にソール本体に係止することができる。
【選択図】 図2

Description

本考案は、バンド部の指股部が外れにくいビーチサンダル等のサンダル構造の改良に関する。
従来、例えば実開昭46−042274公報や実開昭53−30951公報に記載されているように、ゴム草履やビーチサンダル等の軟質樹脂材からなるソール本体に、鼻緒となる指股部を備えたサンダル用バンド部を掛止める孔をあけ、該孔には孔径より広い段部を凹設し、先端に突縁状係止部を設けた端部を樹脂材の伸縮性を利用して該孔を押し広げて通し、前記段部ににバンド部の突縁状係止部を係止させたサンダルなどの履物が知られている。
上記のような従来構造では、特に指股部は負荷が掛かる個所であるので、躓いたりして力が掛かってもソール本体からバンド部が抜けたり、あるいは指股部によって孔が裂けたりしないように確実に係止する必要がある。
しかし、抜けにくいように指股部の突縁状係止部を孔径よりかなり大きくすると、孔を押し広げて通すことが困難となったり孔が裂けやすくなり、孔を通しやすくしようとして突縁状係止部を小さくしたり孔の伸縮性を高めると、今度はバンド部が抜けやすくなるという不都合があった。
実開昭46−042274号公報 実開昭53−30951号公報
本考案は上記事情に鑑み創案されたものであって、その主たる課題は、サンダル用バンド部の指股部に力が加わってもソール本体から抜けにくく、また指股部を通す孔が裂けることがない信頼性の高いサンダル構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1の考案では、
発泡ゴムなどの弾性を有する板状素材からなるソール本体と、
該ソール本体の前方の略中央で貫通する前方取付孔および後方の左右両側で貫通する一対の後方取付孔と、
前記ソール本体の裏面で前方取付孔および後方取付孔に接して設けられ各取付孔より拡開して凹む係止段部と、
軸状の指股部を有し左右に分岐する分岐バンドを備えた柔軟性を有するサンダル用バンド部と、
前記指股部および分岐バンドの先端で前記係止段部に略隙間無く係止される抜止め部と、
上記前方取付孔の係止段部に嵌合し、前方取付孔と略同じ大きさの穴を有する環状体からなるワッシャとからなり、
該ワッシャは、前記ソール本体より硬く可撓性を有する素材からなって、前記環状体の端部を分離する切れ目を有しており、該切れ目を開いて前記指股部の軸部分をワッシャの孔に挿入し、指股部の抜止め部と前方取付孔の間にワッシャを介設してなることを特徴とする。
また、請求項2の考案では、
前記指股部の下方に前方取付孔に整合すると共に、下端に大径の抜止め部を一体に形成した嵌合軸部が設けられており、該嵌合軸部にワッシャを外嵌してなることを特徴とする。
請求項1の考案によれば、
ワッシャの取付に際しては、ワッシャが切れ目を有し可撓性を備えていることから、予め指股部の抜止め部を前方取付孔からその係止段部まで押し込んでおき、次いで、ソール本体の裏側で、ワッシャの切れ目を開いて指股部に外嵌して、抜止め部とワッシャとを係止段部内に係止することができる。
これにより、ソール本体の前方取付孔に設けた係止段部の中で、指股部に設けた抜止め部と前方取付孔の間に硬質のワッシャが介設されるので、指股部を引っ張る方向に大きな力が作用しても、抜止め部はワッシャにより拘束されるので、抜止め部が直接に前方取付孔を押し広げることはなく、抜止め部は前方取付孔から抜け出ることがない。
また、請求項2の考案によれば、
指股部の下方に嵌合軸部を設けておき、該嵌合軸部の下端に抜止め部が形成されるので、抜止め部の強度を高めることができる。
この考案では、可撓性を有するワッシャに切れ目を設けているので、ワッシャの孔に抜止め部を通すことなく、ワッシャの切れ目を開いて指股部にワッシャを外嵌させることで、抜止め部と前方取付孔の間にワッシャを介設でき、サンダル用バンド部の指股部がソール本体から外れないよう強度向上を実現した。
以下に、この考案のサンダル構造をビーチサンダルに適用した実施例について図面を参照しながら説明する。
サンダル1は、図1に示すように、ソール本体2と、ソール本体2に設けた取付孔3および一対の後方取付孔4A、4Bに挿入されてソール本体2に係止されるサンダル用バンド部5とからなっている。
[ソール本体]
ソール本体2は、発泡ゴムなどの弾性を有する板状素材の靴底形状からなっている。
上記ソール本体2には、その前方の中央で上下に貫通する前方取付孔3と、後方の左右両側で上下に貫通する一対の後方取付孔4A、4Bとが穿設されている。
そして、上記前方取付孔3および後方取付孔4A、4Bには、それぞれソール本体2の底面側で各取付孔3、4A、4Bと同心大径に拡開して凹む前方取付孔の係止段部3aおよび一対の後方取付孔の係止段部4a、4bが形成されている。
[サンダル用バンド部]
上記ソール本体2に緒となるサンダル用バンド部5が係止されている。
サンダル用バンド部5は、本実施例の場合、柔軟性を有する合成樹脂からなっており、軸状で鼻緒となる指股部5Aと、該指股部5Aの上端から左右に分岐する一対の分岐バンド6A、6Bとを有している。
[抜止め部]
指股部5Aは、軸部の下方に前方取付孔3の孔とほぼ同じに設定された嵌合軸部5aを有しており、該嵌合軸部5aの下端に前方取付孔3より大きく円盤状に膨出する指股部用抜止め部7aを一体に形成している。
また、分岐バンド6A、6Bの自由端側にはバンド用軸部6a、6bが垂下しており、該軸部6a、6bの下端に前記後方取付孔4A、4Bより大きく円盤状に膨出するバンド用抜止め部8a、8bを一体に形成している。
このサンダル用バンド部5は、前記嵌合軸部5aおよび指股部用抜止め部7aをソール本体2の表側から前方取付孔3を反発可能に拡張させながら押し込んで裏側に通し、同様にバンド用軸部6a、6bおよびバンド用抜止め部8a、8bを後方取付孔4A、4Bを反発可能に拡張させながら押し込んで裏側に通して装着する。
これにより、前記嵌合軸部5aは前方取付孔3に挿入され、バンド用軸部6a、6bは後方取付孔4A、4Bに挿入され、指股部用抜止め部7aは前方取付孔の係止段部3aに略隙間無く嵌合し、バンド用抜止め部8a、8bは後方取付孔の係止段部4a、4bにそれぞれ略隙間無く嵌合してサンダル用バンド部5がソール本体2に係止される。
[ワッシャ]
ワッシャ9は、ソール本体2より硬くて可撓性を有する合成樹脂材からなっており、中央に穴9aを有する環状体の端部を切れ目9bで分離可能とした形状からなっている。
このワッシャ9は、前方取付孔3(および嵌合軸部5a)と同径の穴9aを有し、その係止段部3aの内周に隙間無く嵌合する外周に設定されている。
そこで、ワッシャ9は、前記切れ目9bを開いて穴9aに前記ソール本体2に掛け止められた指股部5Aの嵌合軸部5aを挿入させて(図3(a)参照)、嵌合軸部5aにワッシャ9を外嵌し(図3(b)参照)、指股部用抜止め部7aと前方取付孔3の間にワッシャ9を介設して係止段部3a内に収納される(図2参照)。
これにより、指股部5Aが外側に引っ張られても、指股部用抜止め部7aは直接に前方取付孔3と接することはなく、硬質のワッシャ9と衝合するのでワッシャの穴9aから抜け出ることがなく、指股部5Aを確実にソール本体2に係止することができる。
なお、この実施例では、ワッシャ9を指股部5Aの軸部5aに外嵌する構成とし、分岐バンド部6A、6Bの軸部6a、6bにはワッシャを外嵌していない(図示せず)。
実施例2のサンダル構造では、前記実施例1の構成に加えて、図4に示すように、分岐バンド部6A、6Bの軸部6a、6bにワッシャ9を同様に外嵌してバンド用抜止め部8a、8bを確実に係止する構成としている。
その他の構成は前記実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、分岐バンド部6A、6Bのいずれか一方の軸部6aまたは6bにワッシャ9を外嵌するようにしてもよい。
また、ワッシャ9は、切れ目9bを開いて軸部を穴9aに挿入できる程度の可撓性を有していればよく、弾性力を持たせることでスプリングワッシャとして機能させることもできる。
その他、要するにこの考案の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
ビートサンダルの実施例1を示す斜視図である。 前方取付孔に指股部を係止した状態の要部断面図である。 (a)はワッシャを指股部の嵌合軸部に取付ける状態を示す斜視図、(b)はワッシャを嵌合軸部に外嵌した状態の斜視図である。 後方取付孔に分岐バンドを係止した状態の実施例2の要部断面図である。
符号の説明
1 サンダル
2 ソール本体
3 取付孔
3a 係止段部
4A、4B 後方取付孔
4a、4b 係止段部
5 サンダル用バンド部
5A 指股部
5a 嵌合軸部
6A、6B 分岐バンド
6a、6b バンド用軸部
7a 指股部用抜止め部
8a、8b バンド用抜止め部
9 ワッシャ
9a 穴
9b 切れ目

Claims (2)

  1. 発泡ゴムなどの弾性を有する板状素材からなるソール本体と、
    該ソール本体の前方の略中央で貫通する前方取付孔および後方の左右両側で貫通する一対の後方取付孔と、
    前記ソール本体の裏面で前方取付孔および後方取付孔に接して設けられ各取付孔より拡開して凹む係止段部と、
    軸状の指股部を有し左右に分岐する分岐バンドを備えた柔軟性を有するサンダル用バンド部と、
    前記指股部および分岐バンドの先端で前記係止段部に略隙間無く係止される抜止め部と、
    上記前方取付孔の係止段部に嵌合し、前方取付孔と略同じ大きさの穴を有する環状体からなるワッシャとからなり、
    該ワッシャは、前記ソール本体より硬く可撓性を有する素材からなって、前記環状体の端部を分離する切れ目を有しており、該切れ目を開いて前記指股部の軸部分をワッシャの孔に挿入し、指股部の抜止め部と前方取付孔の間にワッシャを介設してなることを特徴とするサンダル構造。
  2. 指股部の下方に前方取付孔に整合すると共に、下端に大径の抜止め部を一体に形成した嵌合軸部が設けられており、該嵌合軸部にワッシャを外嵌してなることを特徴とする請求項1に記載のサンダル構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010098956A2 (en) * 2009-02-25 2010-09-02 Dream Weaverz Lifewear Llc Modular open-toe footwear retaining system
KR101364281B1 (ko) * 2009-10-29 2014-02-18 나이키 인터내셔널 엘티디. 스트랩을 갖는 신발 제품
JP2015112121A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 妹尾 淑子 鼻緒および鼻緒付き履物、または鼻緒付き履物の台
JP6474475B1 (ja) * 2017-10-10 2019-02-27 奈良県履物協同組合連合会 鼻緒係止具及びそれを備えた履物

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