JP3131470U - 螺旋巻きクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ばね性のある剛性線条の素材を螺旋状に重ね巻きとした鋼線と鋼線との隙間に紙片等を押し込むことが難しく、重ね巻きの数を多くしてつまみ部を設けたものは2巻きとした螺旋体ではそのつまみ部の動きによって紙片等が挟み難くなることを無くした螺旋巻きクリップを提供する。
【解決手段】ばね性のある剛性線条を螺旋巻きにして複数回巻くことで螺旋体2を形成し、その螺旋巻きした剛性線条の巻き始めと巻き終わりとになる両端部3をおおよそ上下に重なる位置とする。そして、その両端部3より剛性線条を延長させて螺旋体2の中心部内側に向けるか反対の外側に向けるかした二本の向き合う腕部4を設け、その二本の腕部4を螺旋体2の外周によって形成される中空面5と平行状態とならない外側に傾斜させた腕部4によるレバーアーム6を設けた螺旋巻きクリップとする。
【選択図】図1

Description

この考案は、ばね性のある剛性線条の素材を螺旋状に複数回巻きしたものによる、紙片等のシート片を綴じる螺旋巻きクリップに関するものである。
従来、ばね性のある剛性線条の素材を螺旋状に複数回巻いたクリップとしては、剛性線条のばね性素材を螺旋状に二回巻いて螺旋巻き剛性線条の両端部を一箇所で括り輪で固定した特許文献1があり、また、剛性線条のばね性素材を螺旋状に2回、3回、4回、5回巻きと増やして多種の紙辺類等の挟み込みを可能にした特許文献2もあって、更には、剛性線条のばね性素材を螺旋状に数多く巻いて筒状に形成した両端の一巻きを折り返してつまみ部を設けたクリップの特許文献3があった。。
実公昭36−23104号公報 実開昭61−8180号公報 実登第3068045号公報
従来のばね性のある剛性線条の素材を螺旋状に二回巻いたクリップは、その円形に重ね巻きとした鋼線と鋼線との隙間に紙片等を押し込んで螺旋体に挟み付けるクリップであって、枚数の多い紙片等を重ね巻きとした鋼線と鋼線との隙間に押し込むことが難しいものであった。
また、剛性線条の重ね巻きの数を多くしたクリップは、重ね巻きの数以上の枚数を挟むことが出来ず、枚数の多い紙片等を挟むものとしては螺旋体が大きくなり取扱い難いものとなるものであり、その螺旋体の巻き数を多くした両端の一巻きの鋼線を上方に折り返してつまみ部を設けたものは剛性線条の重ね巻きの数が少ないものでは隣接する挟持部の離れが狭くなり、二巻きとした螺旋体としたものではそのつまみ部の動きが無くなることから隣接する挟持部が離れず紙片等が挟み難くなる欠点があった。
本考案は、以上の課題を解決するためレバーアームを設けた螺旋巻きクリップを提供するものである。
本考案に係わる螺旋巻きクリップは、金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材とし、その剛性線条を螺旋巻きにして複数回巻くことでその剛性線条が一巻きした環体を挟持部1として隣り合う挟持部1が相隣接する螺旋体2を形成し、その螺旋巻きした剛性線条の巻き始めと巻き終わりとになる両端部3をおおよそ上下に重なる位置としている。
そして、その両端部3より剛性線条を延長させて螺旋体2の中心部側とは反対の外側に向けた二本の向き合う腕部4を設け、その二本の腕部4,4をその螺旋体2の外周によって形成される中空面5より外側に傾斜させた腕部4によるレバーアーム6を設けて螺旋巻きクリップを形成するものである。
この二本の向き合う腕部4を中空面5より外側に傾斜させたレバーアーム6は、指先で二本の向き合うレバーアーム6を接近するように押し寄せることで、レバーアーム6と対向する反対側の隣り合う挟持部1が離れて広い隙間を形成することになって挟持口7が開いた状態となるもので、中空面5より外側に傾斜させたレバーアーム6はその傾斜角度を大きくすれば挟持口7の開きが大きくなるものであり、挟む用紙等の枚数を多く挟むことが出来るものである。
このレバーアーム6による挟持口7の開きは、テコの原理によるもので、螺旋巻き端部3となつている腕部4の付け根が支点となって指先で押すレバーアーム6の位置が力点となり、その作用点は挟持部1の先端になる挟持口7へと力が作用することによるものである。
また、螺旋巻きの両端部3より延長する剛性線条の二本の向き合う腕部4を、螺旋体2の中心部側となる内側に向けて螺旋体2より更に延長する腕部4とし、その延長した腕部4を螺旋体2と交叉する点より螺旋体2の外周によって形成される中空面5と平行状態とならない外側に傾斜させた腕部4によるレバーアーム6を設ける手段が考えられるものである。
この螺旋体2の中心部側となる内側に向けて螺旋体2より更に延長する腕部4からなるレバーアーム6による挟持口7の開きは、腕部4が螺旋体2と交叉する点を支点として螺旋体2の両端部3から延長するレバーアーム6の先端が作用点になるものである。
更には、金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材とし、その剛性線条を螺旋巻きにして複数回巻くことでその剛性線条が一巻きした環体を挟持部1として隣り合う挟持部1が相隣接する引張りコイルばね状の螺旋体2を形成し、その螺旋体2の上下となる外側に位置する挟持部1の向き合う弧となる部分をお互いが異なる方向となる外側に曲げ起こし、その曲げ起こした弧となる部分を傾斜したレバーアーム6とするもので、螺旋体2の両端部3より延長する剛性線条によらないレバーアーム6を考えることが出来るものである。
この螺旋巻きの両端部3より延長する剛性線条によらないレバーアーム6による挟持口7の開きは、その螺旋体2の外側となる環体の弧となる部分を異なる方向の外側に曲げ起こした曲げ角が支点となり、レバーアーム6の弧となる部分が力点でその弧と反対側となる挟持口7が作用点となることで挟持口7が開くことになるものである。
引張りコイルばね状の螺旋体2としては円形が一般的であるが、剛性線条を螺旋巻きにして複数回巻くことでその剛性線条が一巻きした環体を円形以外の形状による挟持部1とすることが出来るもので、その隣り合う挟持部1が同形となる他にレバーアーム6とは反対側となる挟持口7での挟持部1の重なり合いをずらした長寸挟持部8と挟持部1とが隣り合う挟持口7に長短差を付け、その長寸挟持部8の先端が用紙等を挟持部1に案内する働きのある螺旋体2による螺旋巻きクリップを考えることが出来る。
また、螺旋体を形成して隣り合う挟持部とレバーアームとの形状を、三角形、四角形等の幾何学的な形状や花、動物等の具象的な形状とした螺旋体2による螺旋巻きクリップも考えることが出来る。
本考案による螺旋巻きクリップは、一巻きした環体を挟持部1として隣り合う二つの挟持部1の間となる挟持口7を、レバーアーム6によって大きく離し開けることが出来るので複数枚の多くを挟むことが出来、隣り合う二つの挟持部1の間に一枚の紙片等の縁を注意深く押し込めることをしなくて済むものである。
また、本考案による螺旋巻きクリップは、金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材としてその剛性線条を螺旋巻きにする加工が容易であり、その螺旋巻きを円形以外の様々な形状で螺旋体2を形成し、レバーアーム6においても様々な形状とすることが考えられて多彩な創作が出来るものであるから多くの人に喜んで使ってもらえるものとなる。
以下、実施例を図面に基づいて説明する。
本考案に係わる実施例の一つとしては、図1に示す斜視図のように、金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材とし、その剛性線条を円形の螺旋巻きにして2回巻いたものとしていて、その剛性線条の一巻きした環体を挟持部1として隣り合う挟持部1が相隣接する螺旋体2を形成し、その螺旋巻きした剛性線条の巻き始めと巻き終わりとになる両端部3をおおよそ上下に重なる位置としている。
そして、その両端部3より剛性線条を延長させて螺旋体2の中心部側とは反対の外側に向けた二本の向き合う腕部4を設け、その二本の腕部4,4の先端を円形にしてその中空面が螺旋体2の外周によって形成される中空面5より外側に傾斜させた円形のレバーアーム6を設けて螺旋巻きクリップを形成したものとしている。
この螺旋巻きクリップを使用するときには、親指と人差し指とで向かい合う円形のレバーアーム6を押し寄せると隣接する挟持部1の先端となる挟持口7が離れるもので、これは螺旋巻き端部3となつている腕部4の付け根が支点となって指先で押すレバーアーム6の位置が力点となり、その作用点は挟持部1の先端になる挟持口7へと力が作用することによるものであるから、用紙等の紙片を多数枚挟むことが出来、その取扱いも容易なものとしている。
図2に示す側面図は、レバーアーム6が挟持部1と傾斜関係にある状態を明記したものであって、向かい合うレバーアーム6を寄せ付けることで挟持部1の先端となる挟持口7が大きく開くことを想像することが出来るものとしており、図3に示す斜視図のように螺旋巻きを6回巻きにしたものはその挟持部1の数が多く、用紙等の紙片を数多い挟持部1によってより多くの枚数を挟むことが出来るものとしている。
このレバーアーム6は、螺旋巻きを8回巻きにしてその螺旋体2の外側になる両端の挟持部1を150度折り返すことによって傾斜したレバーアーム6を形成したものとして見ることが出来るものとしている。
別の実施例としては、図4に示す斜視図のように、ばね性のある剛性線条を円形の螺旋巻きで3回巻いた螺旋体2としていて、その螺旋巻きの両端部3より延長する剛性線条の二本の向き合う腕部4を円形の挟持部1の中心部側となる内側に向けて挟持部1より更に外側に向けて延長する腕部4とし、その延長した腕部4と交叉する点より挟持部1の外周によって形成される中空面5と平行状態とならない外側に傾斜させた腕部4による円形のレバーアーム6を設けたものとしている。
また、図5に示す斜視図のように、この3回巻いた螺旋体2を5回巻きの螺旋体2としていて、その螺旋巻きの両端部3より延長する剛性線条の二本の向き合う腕部4を円形の挟持部1の中心部側となる内側に向けて挟持部1より更に外側に向けて延長する腕部4とし、その延長した腕部4と挟持部1とが交叉する点より円形のレバーアーム6を挟持部1の外周によって形成される中空面5と平行状態とならない外側に傾斜させた円形のレバーアーム6を設けたものとしている。
その他の実施の形態としては、図6に示す斜視図のように、金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材とし、その剛性線条を螺旋巻きにして2回半巻くことでその剛性線条が一巻きした環体を挟持部1として隣り合う挟持部1が相隣接する引張りコイルばね状の螺旋体2を形成し、その螺旋体2の上下となる外側に位置する挟持部1の向き合う弧となる部分をお互いが異なる方向となる外側に曲げ起こし、その曲げ起こした弧となる部分を傾斜したレバーアーム6とするもので、螺旋体2の両端部3より延長する剛性線条によらないレバーアーム6を考えることが出来るもので螺旋体2よりレバーアーム6が外側に突出しない螺旋巻きクリップとしている。
また、図7に示す斜視図のものは、剛性線条の螺旋巻きを2回半巻いた螺旋体2を5回半巻きの螺旋体2とし、その螺旋体2の上下となる外側に位置する挟持部1の向き合う弧となる部分をお互いが異なる方向となる外側に曲げ起こし、その曲げ起こした弧となる部分を傾斜したレバーアーム6とするもので、螺旋体2よりレバーアーム6が外側に突出しない螺旋巻きクリップとしている。
更に、図8に示す斜視図のように、その隣り合う挟持部1が同形と成らずにレバーアーム6とは反対側となる挟持口7での挟持部1の重なり合いをずらした長寸挟持部8と挟持部1とが隣り合う挟持口7において長短差を付けることが考えられ、図9に示す斜視図の螺旋体2は剛性線条の螺旋巻きを5回巻きによる長寸挟持部8と挟持部1とが隣り合う挟持口7とした螺旋巻きクリップとしている。
この挟持口7での挟持部1の重なり合いをずらした長寸挟持部8と挟持部1とにおけるその長寸挟持部8の先端は用紙等を挟持部1に案内する働きのあるもので、この隣り合う挟持部1の密着している部分は同形の挟持部1によるものよりは少なくなるが用紙等の挟む能力としては十分な螺旋巻きクリップとしている。
螺旋体2を形成する隣り合う挟持部1とレバーアーム6との形状は、三角形、四角形等の幾何学的な形状や花、動物等の具象的な形状とした螺旋体2による螺旋巻きクリップも考えることが出来るもので、図10に示す斜視図のように、ばね性のある剛性線条の螺旋巻きを半円形に2回巻いた螺旋体2とし、その螺旋巻きの両端部3より延長する剛性線条の二本の向き合う腕部4によってハート形のレバーアーム6を形成したものとしている。
螺旋体2を形成するばね性のある剛性線条による螺旋巻きの回数を2回、3回、5回、5回半、6回のものについて実施例を述べているが、指先でレバーアーム6を操作する螺旋巻きクリップとしての大きさを考えて使用し易いことから述べているものであって、螺旋巻きの回数を多くすることは自由である。
本考案に係わる実施例の一つを示す斜視図である。 レバーアームと挟持部とが傾斜関係にある状態を示す側面図である。 螺旋巻きを6回巻きにした螺旋体を示す斜視図である。 本考案に係わる別の実施例を示す斜視図である。 5回巻きの螺旋体で腕部を内側に向けたレバーアームを示す斜視図である。 その他の実施の形態を示す斜視図である。 その他の実施の形態での5回半巻きにした螺旋体を示す斜視図である。 長寸挟持部と挟持部とが隣り合う螺旋体を示す斜視図である。 5回巻きの長寸挟持部と挟持部とが隣り合う螺旋体を示す斜視図である。 螺旋巻きを半円形に2回巻いた螺旋体を示す斜視図である。
符号の説明
1 挟持部
2 螺旋体
3 端部
4 腕部
5 中空部
6 レバーアーム
7 挟持口
8 長寸挟持部

Claims (5)

  1. 金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材とし、その剛性線条を螺旋巻きにして複数回巻くことでその剛性線条が一巻きした環体を挟持部として隣り合う挟持部が相隣接する引張りコイルばね状の螺旋体を形成し、その螺旋巻きした剛性線条の巻き始めと巻き終わりとになる両端部をおおよそ上下に重なる位置とし、その両端部より剛性線条を延長させて螺旋体の中心部内側とは反対の外側に向けた二本の向き合う腕部を設け、その二本の腕部を螺旋体の外周によって形成される中空面と平行状態とならない外側に傾斜させた腕部によるレバーアームを設けたことを特徴とする螺旋巻きクリップ。
  2. 螺旋巻きの両端部より延長する剛性線条の二本の向き合う腕部を、螺旋体の中心部側となる内側に向けて螺旋体より更に延長する腕部とし、その延長した腕部を螺旋体と交叉する点より螺旋体の外周によって形成される中空面と平行状態とならない外側に傾斜させた腕部によるレバーアームを設けたことを特徴とする請求項1に記載の螺旋巻きクリップ。
  3. 金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材とし、その剛性線条を螺旋巻きにして複数回巻くことでその剛性線条が一巻きした環体を挟持部として隣り合う挟持部が相隣接する引張りコイルばね状の螺旋体を形成し、その螺旋体の外側となる環体の向き合う弧となる部分をお互いが異なる方向となる外側に曲げ起こすことで傾斜したレバーアームを設けたことを特徴とする螺旋巻きクリップ。
  4. 金属類やプラスチック類の如きばね性のある剛性線条を素材とし、その剛性線条を螺旋巻きにして複数回巻くことでその剛性線条が一巻きした環体を挟持部として隣り合う挟持部が相隣接する引張りコイルばね状の螺旋体を形成し、その隣り合う挟持部が同形となる他にレバーアームとは反対側となる挟持口での挟持部の重なり合いをずらした長寸挟持部と挟持部とが隣り合う長短差を付けた螺旋体を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載の螺旋巻きクリップ。
  5. 螺旋体を形成して隣り合う挟持部とレバーアームとの形状を、三角形、四角形等の幾何学的な形状や花、動物等の具象的な形状としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の螺旋巻きクリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011156851A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Genji Hotta 通常ゼムクリップと称されている両先端部改良型。

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