JP3155478U - クリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】1本の線材の弾性力を使用しながら、十分な押圧力を以って紙を挟むことを可能とするクリップの構成を提供すること。【解決手段】曲げ弾性を有する1本の線材を相互に接触した状態にて順次積層し、かつ各積層部分において閉形状を形成すると共に、当該線材の両側端部のうちの一方又は双方を前記閉形状から突出することによって突出部10を形成していることに基づき、前記課題を達成し得る紙2を挟むことを目的とするクリップ1。【選択図】図1
Description
本考案は、1枚又は複数枚の紙(大抵の場合は複数枚の場合が多い)を堅固な状態にて挟むことを可能とするようなクリップの構成に関するものである。
紙を挟むクリップとしては、図5(a)に示すような1本の金属線を3個の略半円状の折返し部と当該3個の折返し部のうち、各2個の折返し部と残1個の折返し部との間を4個の直線部を形成し、当該4個の直線部のうち、各2本の直線部が相互に隣接した状態に形成したことによる細線状のクリップ、又は図5(b)に示すように、断面略二等辺三角形状の開閉部と当該開閉部の両側に2本の指(大抵の場合には、人指し指)によって前記開閉を実現する把持部を固着させ、前記開閉部の端部によって紙を把持することによる端部による把持タイプの構成が採用されている。
しかしながら、前記細線タイプのクリップは、細線が有している弾性力が乏しく、しかも細線同士が押圧し合う関係にないため、安定した状態にて紙を挟んだ状態とすることが困難である。
これに対し、端部把持タイプのクリップは、開閉部の弾性力に基づき、その端部が押圧し合うことによって、十分な把持が可能であるが、1個の開閉部と2個の把持部という3個の部材を必要とする点において製作が煩雑であり、しかも、単価が比較的高額であるという欠点を免れることができない。
他方特許文献1は、多目的なクリップの構成を提唱しているが、図5(a)、(b)に示すような従来技術の欠点を解決している訳ではない。
本考案は、1本の線材の弾性力を使用しながら、十分な押圧力を以って紙を挟むことを可能とするクリップの構成を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本考案の基本構成は、曲げ弾性を有する1本の線材を相互に接触した状態にて順次積層し、かつ各積層部分において閉形状を形成すると共に、当該線材の両側端部のうちの一方又は双方を前記閉形状から突出していることに基づく紙挟み用クリップからなる。
前記基本構成に係る本考案においては、曲げ弾性を有している線材同士が積層している部位に1枚又は複数枚の紙を、突出した端部の側から挿入した場合には、積層部分の両側における曲げ弾性に基づく反発力を原因として十分な押圧力を伴って紙を挟んだ状態を実現することができる。
図1は、前記基本構成の典型的な実施形態であって、図1(a)、(a)’、(b)、(c)に示すように、閉形状として円形を選択した場合を示している。
1本の細線を積層した場合には、平面視において、両端部を結ぶラインの一方側は他方側に比し積層の個数が1個少ないという状態に至るが、図1の実施形態は、図1(b)に示すように、突出部10側の積層の数が2個であり、その反対側における積層の数が3個である場合を示している。
但し、本考案においては、突出部10側における積層の数は限定されていない。
但し、通常2個ないし4個の積層を選択する場合が多い。
但し、本考案においては、突出部10側における積層の数は限定されていない。
但し、通常2個ないし4個の積層を選択する場合が多い。
前記積層の数は、線材の弾性力が十分である場合には少なくて済み、弾性力が乏しい場合には多く設定することを必要としている(この点は、端部の積層部分と他の積層部分との弾性に基づく反発力を原因とする押圧力によって紙2を挟む場合において、他の積層部分の数が多い程、反発力が大きくなることに照らしても十分理解し得るところである。)。
一般に金属製の場合には積層の数が少なくて済む傾向にあるのに対し、プラスチック製の場合には積層の数が多いという傾向にある。
前記基本構成記載のように、両端部の突出の状態は、図1(a)’に示すように、片方のみの場合もあり得るが、図1(c)に示すように、紙2を突出部10を介して積層部に挿入することを考慮するならば、使用上の便宜としては、双方に突出部10を設ける実施形態の方が好ましい。
本考案の閉形状は、図1(a)のような円形に限定される訳ではなく、色々な形状を採用することができ、例えば図2(a)に示すような楕円形状、図2(b)に示すような多角形状、即ち典型例としては正方形を選択することも可能である。
両端部の双方を突出部10として採用した場合の双方の形状としては、積層方向に直交する方向(図1及び図2の各平面図における平面視の方向)を基準とした場合に、図1(a)に示すように、交差せずに突出するに従って順次離れる形状、図2(a)に示すように、相互に交差したうえで突出するに従って順次離れる形状、図2(b)に示すように、平行な形状の何れをも選択することができる。
但し、図2(a)の交差形状はコンパクトな設計である点において優れている。
但し、図2(a)の交差形状はコンパクトな設計である点において優れている。
本考案のクリップ1は曲げ弾性を使用することから、通常金属製又はプラスチック線を採用するが、好適な実施形態としては、ピアノ線、ステンレス線、ガラス繊維を含有するプラスチック線を挙げることができる。
ガラス繊維を含有するプラスチック線においては、通常30%程度のガラス繊維を含有することによって曲げ弾性力とプラスチック線特有の柔軟性とを兼ね備えることが可能となる。
実施例1においては、図3(a)、(b)にそれぞれ示すように、突出した端部の先端を閉形状の中心位置に向かう方向、又はその反対方向に湾曲していることを特徴としている。
このような先端部が湾曲している実施例1においては、先端部から当該紙2を挿入する際、先端部に指が接触した場合に、柔らかいタッチを実現することができる。
特に、突出した先端部の湾曲部分の積層方向の位置が隣接して積層している線材部分の位置と同一であることを特徴とする構成を採用した場合には、挿入した後においても、湾曲部が隣接する積層部と積層方向において同レベルであるため、湾曲部が紙2に接した際にて更なる押圧力を発揮することができる。
実施例2においては、図4(a)、(b)に示すように、端部における突出部10が、積層方向を基準として隣接する積層部分から順次離れた方向であることを特徴としている。
このような実施例2においては、積層方向を基準として、突出部10が順次離れた方向であることから、紙2を挿入する際、離れた方向であることによって形成された形状であることによって誘引され、紙2を容易に突出部10及びその隣接部分に挿入することが可能となる。
本考案は、紙を挟むというクリップの全分野に利用することが可能である。
1 クリップ
10 突出部
2 紙
10 突出部
2 紙
Claims (7)
- 曲げ弾性を有する1本の線材を相互に接触した状態にて順次積層し、かつ各積層部分において閉形状を形成すると共に、当該線材の両側端部のうちの一方又は双方を前記閉形状から突出していることに基づく紙挟み用クリップ。
- 端部が突出している側の積層数が2以上であって、4以下であることを特徴とする請求項1記載のクリップ。
- 閉形状が、円形、楕円形、多角形の何れかであることを特徴とする請求項1、2の何れか一項に記載のクリップ。
- 両端部の双方が突出している場合において、双方の突出部分が積層方向と直交する方向を基準とした場合に、交差せずに突出するに従って順次離れる形状、相互に平行な形状、相互に交差したうえで突出するに従って順次離れる形状の何れかを採用し得ることを特徴とする請求項1、2、3の何れか一項に記載のクリップ。
- 突出した端部の先端を閉形状の中心位置に向かう方向、又はその反対方向に湾曲していることを特徴とする請求項1、2、3、4の何れか一項に記載のクリップ。
- 突出した先端部の湾曲部分の積層方向を基準とする位置が隣接して積層している線材部分の位置と同一であることを特徴とする請求項5記載のクリップ。
- 端部における突出部が、積層方向を基準として隣接する積層部分から順次離れた方向であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5の何れか一項に記載のクリップ。
Priority Applications (1)
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JP2009006359U JP3155478U (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | クリップ |
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JP2009006359U JP3155478U (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | クリップ |
Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017061141A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 篠崎 要蔵 | クリップ |
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2009
- 2009-09-07 JP JP2009006359U patent/JP3155478U/ja not_active Expired - Fee Related
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