JP3130727B2 - パワーアンプ - Google Patents

パワーアンプ

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JP3130727B2
JP3130727B2 JP05350608A JP35060893A JP3130727B2 JP 3130727 B2 JP3130727 B2 JP 3130727B2 JP 05350608 A JP05350608 A JP 05350608A JP 35060893 A JP35060893 A JP 35060893A JP 3130727 B2 JP3130727 B2 JP 3130727B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響信号を電力増幅す
るパワーアンプに関し、特に、消費電力を低減させた高
効率パワーアンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパワーアンプは、図12のブロッ
ク図に一例を示すように、いわゆるクラスH型と呼ばれ
る高効率パワーアンプであって、入力端子1に印加され
た信号を増幅して出力端子8より出力するパワーアンプ
7と、正電源コンパレータ10aと、負電源コンパレータ1
0bと、直流正電源12a、13aと、直流負電源12b、13bとを
備えている。
【0003】各コンパレータ10a、10bの1つの入力端子
は、それぞれ信号の入力端子1に接続され、他の入力端
子は、第1の直流正電源13aおよび第1の直流負電源13b
にそれぞれ接続され、入力された両電圧の比較を行なっ
ている。
【0004】各コンパレータ10a、10bの各出力は、正電
源側の電源切換器11aおよび負電源側の電源切換器11bを
それぞれ切換動作させるものであって、電源切換器11a
は、直流正電源13aと直流正電源12aとの切り換えを行な
い、電源切換器11bは、直流負電源13bと直流負電源12b
との切り換えを行なっており、切り換えられた電圧はそ
れぞれ、パワーアンプ7に電源電圧として供給されてい
る。
【0005】次に、このような従来のパワーアンプの動
作を説明する。図13の波形図に示すように、入力端子
1に入力された入力信号(1)は、パワーアンプ7に印加
されるとともに、2つの各コンパレータ10a、10bにも印
加されている。各コンパレータ10a、10bは、入力信号
(1)を各直流電源13a、13bと比較し、入力信号が各直流
電源13a、13bの電圧(+Vcc1、-Vcc1)を越えた場合、電
源切換器11a、11bをそれぞれ切換動作させて、波形(2)
に示すように、電圧の高い直流電源12a、12bへ切り換え
る。
【0006】このように、従来のパワーアンプにおいて
は、入力信号に応じて、パワーアンプの電源電圧を変化
させているので、パワーアンプの出力部をいわゆるB級
構成とした場合、最大効率に近い状態で増幅を行なうこ
とができ、発熱を抑制することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパワ−
アンプにおいては、コンパレータ10a、10bおよび電源切
換器11a、11bで遅延を生ずるから、立ち上がりの鋭い信
号や周波数の高い信号に対して、電源電圧の変化が追従
しないので、図13の波形(3)に示すような波形歪が生
じるという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を解決
するために考えられたものであって、パワーアンプの入
力側に信号遅延手段を設け、信号遅延手段の入力信号に
応じてパワーアンプの電源電圧を切り換えるように構成
し、入力信号の急激な変化に対しても、パワーアンプの
電源電圧の追従を遅らせることなく、電源電圧の追従の
遅れに基づく歪を発生させない優れた高効率パワーアン
プを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、パワーアンプの入力回路に設けられた信号
遅延手段と、前記パワーアンプに電力を供給する電圧が
異なる複数の電源とを具備し、前記信号遅延手段の入力
信号に応じて前記複数の電源のうちの1つを選択するよ
うに構成する。
【0010】また、パワーアンプの入力回路に設けられ
た信号遅延手段と、前記パワーアンプに電力を供給する
可変電圧電源とを具備し、前記信号遅延手段の入力信号
に応じて前記可変電圧電源の出力電圧を制御するように
構成する。
【0011】このパワーアンプの電源電圧を入力信号の
包絡信号に比例して変化させるように構成することもで
きる。
【0012】
【作用】本発明によれば、パワーアンプの入力回路に信
号遅延手段を設け、信号遅延手段の入力信号に応じてパ
ワーアンプの電源電圧を制御するので、入力信号が急激
に変化してもパワーアンプの入力信号が変化する前に、
予め変化を予測した態様でパワーアンプの電源電圧を変
化させることができる。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)図1に示すように、入力端子1に印加さ
れたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/Dコ
ンバータ2と、このA/Dコンバータ2で変換されたデ
ィジタル信号をメモリ書込制御回路3によって書き込ま
れるメモリ4と、このメモリ4に書き込まれたディジタ
ル信号を読み出す読出制御回路5と、読み出されたディ
ジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ
6とよりなる信号遅延手段を備えている。D/Aコンバ
ータ6から出力されるアナログ信号は、パワーアンプ7
により電力増幅されたのち、出力端子8から出力され
る。
【0014】入力端子1は、包絡信号発生回路9にも接
続されており、入力信号は包絡信号に変換されたのち、
コンパレータ10に印加される。コンパレータ10の出力に
よって、直流電源12または直流電源13を切り換えて接続
する電源切換器11を動作させ、パワーアンプ7の電源電
圧を切り換えている。
【0015】パワーアンプ7の出力段は、図2に示すよ
うに、出力トランジスタ71、72とエミッタ抵抗73とより
なるコンプリメンタリ・タイプのエミッタフォロア回路
とバイアス回路74とを備え、バイアス回路74の設定によ
り、B級増幅が行なえるものであって、入力端子70は通
常、電圧増幅器の出力端子に接続される。バイアス回路
74は、出力トランジスタ71、72にバイアス電圧を供給す
ると共に、入力信号を重畳させて印加している。
【0016】図1に示す包絡信号発生回路9は、例え
ば、図3に示すように、入力端子91に接続された充電抵
抗92およびダイオード93よりなる直列回路と、放電抵抗
94およびコンデンサ95よりなる並列回路と、バッファア
ンプ96と、出力端子97とを備えている。
【0017】次に、第1実施例の動作について説明す
る。入力端子1に信号が入力されると、A/Dコンバー
タ2によりディジタル信号に変換されたのち、メモリ書
込制御回路3に印加され、メモリ書込制御回路3におい
ては、メモリ4のN番地に書き込みが行なわれる。メモ
リ読出制御回路5においては、メモリのN−m番地から
読み出し行なう。この場合、サンプリング周波数をFs
とした場合、遅延時間Tdは、 Td=m/Fs で与えられ、A/Dコンバータ2からD/Aコンバータ
6までの構成により遅延動作を行なう。
【0018】なお、メモリ書込制御回路3、メモリ4、
メモリ読出制御回路5の各回路は、いわゆるシフトレジ
スタで構成しても同様の遅延動作を行なうことができ
る。
【0019】これらの遅延手段の構成により、入力信号
は時間Tdだけ遅延され、D/Aコンバータ6により再
びアナログ信号に変換されてパワーアンプ7で電力増幅
される。
【0020】一方、図3に詳細を示す包絡信号発生回路
9に入力信号が印加されると、まず、ダイオード93で整
流され、コンデンサ94を充電する。この場合、充電は充
電抵抗92とコンデンサ94の積で決まる時定数を持ってい
る。入力信号のレベルが低下した場合には、ダイオード
93による充電動作は中断され、放電抵抗95により放電さ
れる。この場合、コンデンサ94と放電抵抗95の積で決ま
る時定数を持っている。これらの構成により、入力信号
の包絡成分を抽出するこのができ、出力端子97より包絡
信号を発生することができる。
【0021】包絡信号は、コンパレータ10において基準
電圧と比較されて、電圧切換器11を制御するようになっ
ており、図2に示すようなパワーアンプ出力段におい
て、入力信号が小さい場合は、直流電源12を通常選択
し、入力電圧が、出力段において信号が飽和する近傍の
電圧まで到達した場合には、より大きな直流電圧を発生
する直流電源13を選択するように切換動作する。
【0022】図4の波形図に示す入力端子1に印加され
た入力信号(1)は、遅延手段により時間Tdだけ遅延され
て遅延信号(2)となり、パワーアンプ7に入力される。
一方、包絡信号発生回路9で得た包絡信号(3)は、コン
パレータ10において、基準電圧Vthを閾値として比較さ
れ、VLまたはVHの直流電圧(4)を発生し、電圧切換
器11の切換動作を制御する。
【0023】図4の電圧波形(4)より明らかなように、
信号遅延手段の作用により、入力信号が急激に変化して
も、パワーアンプ7の電源電圧はそれを予測する態様
で、事前に変化させることができる。
【0024】一般に、B級増幅パワーアンプにおける効
率は、出力パワートランジスタが飽和する近傍で最大と
なるので、このパワーアンプにおいては、出力信号が電
源電圧に対して比較的フルスイングに近い状態で動作す
るから、電源電圧を切り換えない場合に比較して明らか
に効率は改善され、発熱量が低減する。
【0025】(第2実施例)第1実施例においては、パ
ワーアンプの電源電圧を高低2段階に切り換えている
が、入力信号に応じて多段階に切り換えてもよく、この
場合には、さらに効率を向上させることができる。
【0026】(第3実施例)図5に示すように、入力端
子1に印加されたアナログ信号をディジタル信号に変換
するA/Dコンバータ2と、このA/Dコンバータ2で
変換されたディジタル信号をメモリ書込制御回路3によ
って書き込まれるメモリ4と、このメモリ4に書き込ま
れたディジタル信号を読み出す読出制御回路5と、読み
出されたディジタル信号をアナログ信号に変換するD/
Aコンバータ6とよりなる信号遅延手段と、可変直流電
源60を備えている。D/Aコンバータ6から出力される
アナログ信号は、パワーアンプ7により電力増幅された
のち、出力端子8から出力される。
【0027】入力端子1は、包絡信号発生回路9にも接
続されており、入力信号は包絡信号に変換されたのち、
可変直流電源60の制御に利用される。
【0028】可変直流電源60は、図6に示すように、交
流電源入力端子61に接続された整流ダイオード62と、平
滑用コンデンサ63と、高周波トランス64と、この高周波
トランス64の1次電流をスイッチングするスイッチング
・トランジスタ69とを備えている。高周波トランス64の
2次側の出力には、ダイオード65が接続され、さらに、
チョーク・コイル67およびコンデンサ68よりなる平滑回
路を介して出力端子66に接続されている。
【0029】一方、包絡信号発生回路9から入力端子75
を介して印加された包絡信号と基準電圧源76の電圧が印
加される差動増幅器77と、この差動増幅器77の出力を絶
縁状態で伝達するフォト・カプラ78と、このフォト・カ
プラ78に接続され、スイッチング・トランジスタ69に印
加するスイッチング・パルスのパルス幅を制御するパル
ス幅制御回路79とよりなる制御系を備えている。
【0030】次に、第3の実施例の動作について説明す
る。なお、A/Dコンバータ2からD/Aコンバータ6
に至る信号遅延手段の動作は、第1実施例と同じであ
る。
【0031】図6に示す可変直流電源は60は、出力電圧
を変化できるスイッチング・レギュレータであって、基
準電圧源76の電圧に対して制御電圧入力端子75に印加さ
れた制御電圧が高い場合には、パルス幅制御回路79の出
力するパルス幅が広くなり、スイッチング・トランジス
タ69のオン時間が長くなって高周波トランス64に供給す
る電力が増大し、その結果、2次側の出力電圧が高くな
る。
【0032】反対に、基準電圧源76の電圧に対して制御
電圧入力端子75に印加された制御電圧が低い場合には、
パルス幅制御回路79の出力するパルス幅が狭くなり、ス
イッチング・トランジスタ69のオン時間が短くなって高
周波トランス64に供給する電力が減少し、その結果、2
次側の出力電圧が低下する。
【0033】図7の波形図に示すように、入力端子1に
印加された入力信号(1)は、遅延手段により時間Tdだけ
遅延されて遅延信号(2)となり、パワーアンプ7に入力
されて増幅される。一方、包絡信号発生回路9から発生
した包絡信号(3)は、可変直流電源60の制御電圧入力端
子75に印加されて、可変直流電源60の出力電圧をきめ細
かく制御するので、包絡信号(3)の電圧に比例した電源
電圧(4)をパワーアンプ7に供給することができる。
【0034】パワーアンプ7に供給される電源電圧(4)
は、包絡信号発生回路9の時定数に相当する遅延を生じ
るが、入力信号が遅延手段により予め遅延されているの
で、入力信号が変化しても、パワーアンプ7の電源電圧
は、それを予測する態様で事前に変化させることができ
るから、パワーアンプ7の効率は改善され、発熱量を低
減することができる。
【0035】(第4実施例)図8に示すように、入力信
号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータの代わ
りに、いわゆるAES/EBU信号を受信するインター
フェイス82を設け、信号遅延手段83、84および包絡信号
発生器85の動作をディジタル信号処理プロセッサ(DS
P)80で行なうもので、包絡信号をD/Aコンバータ6a
でアナログ信号に変換して可変直流電源60を制御するよ
うに構成したものである。なお、包絡信号発生回路85と
しては、乗算器、加算器、判断手段よりなる公知の手段
を使用すればよいのである。
【0036】可変直流電源60には、図6に示す回路を使
用できるが、差動増幅器77による電圧比較回路およびパ
ルス幅制御回路79をディジタル信号処理プロセッサ80内
に構成し、フォト・カプラで直接スイッチング・トラン
ジスタ69のオン/オフ制御を行なってもよいのである。
この場合、スイッチング・トランジスタ69は、オン/オ
フの2値で制御しているので、接続が容易であり、素子
のバラツキの影響を受けにくく、回路を簡単に構成する
ことができる。
【0037】この第4実施例においては、信号遅延手段
および包絡信号発生器にディジタル信号処理プロセッサ
80を用いているので、ディジタル信号を直接入力するこ
とができ、高価なA/Dコンバータを省略することがで
きる。
【0038】(第5実施例)図9に示すように、第4実
施例の信号遅延手段87および包絡信号発生手段85を含む
ディジタル信号処理プロセッサにおいて、入力に乗算器
で構成されるゲイン調整手段86を追加し、包絡信号発生
手段85に出力電圧を制限するクランプ回路88を接続した
ものであり、このクランプ回路88は、ディジタル信号処
理プロセッサの判断手段で構成することが可能である。
【0039】一般に、パワーアンプの定格出力は、電源
電圧により制限されるので、例えば、ディジタル入力が
0dB(フルスケール)とした場合に、100Wが得ら
れるパワーアンプにおいて、定格を50Wに制限する場
合、電源電圧を1/√2とし、ゲイン調整手段86におい
てゲインを−3dBに設定すれば、0dBの定格入力に
よって定格出力50Wが得られる。
【0040】このように、第4実施例の入力にゲイン調
整手段86を設け、包絡信号発生手段85の出力をクランプ
回路88で制限し、ゲイン調整手段86とクランプ回路88を
連動させているので、パワーアンプの定格出力を制御す
ることが可能になり、接続されるスピーカの許容入力電
力に対応するように、パワーアンプの定格出力を設定す
ることができる。
【0041】(第6実施例)図5に示す第3実施例の一
部の構成を変更したものであって、図10に示すよう
に、入力端子90に包絡信号発生回路9および入力信号を
積分する積分器15が接続され、この積分器15の出力は比
較器16に接続されており、比較器16の出力によって切換
器14を、定電圧源17または包絡信号発生回路9に切換動
作させる。
【0042】積分器15において入力信号を積分すると、
その積分値はパワーアンプの出力トランジスタに蓄積さ
れる熱エネルギーに比例する。通常、トランジスタに短
時間の熱エネルギーが蓄積されると破壊するので、比較
器16において積分器15の出力が、出力トランジスタを破
壊させる値に至った場合、切換器14を包絡信号発生回路
9から定電圧源17に切り換えて出力値を低下させる。
【0043】このように、大信号入力時には、積分定数
で決まる時間内において、電源電圧を上昇させて、瞬間
的な電力を出力させるように構成されているので、瞬間
的な大信号入力時に、出力トランジスタのダイナミック
・レンジを広げることができる。
【0044】(第7実施例)図11に示すように、2つ
の引き算器18、19と乗算器20を設け、引き算器18によっ
て、出力トランジスタ71のVceを検出するとともに、引
き算器19によって、エミッタ電圧Veと出力電圧との
差、すなわち、エミッタ電流に比例するエミッタ抵抗73
の電圧降下を検出し、乗算器20において両者を乗算する
ことにより消費電力を求める。
【0045】この出力トランジスタ71の消費電力に対応
した乗算器20の出力は、図10の積分器15に入力させて
使用する。
【0046】(その他の実施例)第4実施例におけるデ
ィジタル信号処理プロセッサにコンプレッサ/リミッタ
を付加すること、第4実施例におけるディジタル信号処
理プロセッサに音質調整手段を付加すること、本発明の
パワーアンプの出力トランジスタに温度検出手段を設
け、出力トランジスタの温度が一定の値を越えた場合の
み、電源電圧の制限を行なうこと、第5実施例のパワー
アンプの出力トランジスタに温度検出手段を設け、温度
に応じてクランプ回路を制御するように構成すること、
本発明のパワーアンプをステレオなどの多チャンネル構
成にすること、第5実施例におけるディジタル信号処理
プロセッサにマイクロ・プロセッサを使用した制御回路
を設けて、ゲイン調整手段を遠隔制御できるように構成
すること、
【0047】動作中のパワーアンプの電源電圧を表示す
る電圧表示器を設けること、第5実施例におけるディジ
タル信号処理プロセッサにマイクロ・プロセッサを使用
した制御回路を接続して、包絡信号を遠隔点から監視で
きるように構成すること。この場合、包絡信号は入力信
号のレベルに比例しているので、入力信号の監視を行な
うことができる。遅延手段に、いわゆるフェイズシフタ
を用いて遅延動作を行なわせること、
【0048】第3実施例の可変直流電源にシリーズ・レ
ギュレータを用いること、第5実施例におけるメモリを
ディジタル信号処理プロセッサに内蔵させて遅延させる
ように構成したもの、パワーアンプの入力にオーディオ
・ミキサを配置し、ミキシングと電力増幅との両機能を
持たせたパワード・ミキサーとすること、パワーアンプ
をスピーカのエンクロージャに内蔵させたパワードスピ
ーカとすこと、など種々の態様に変形して実施すること
ができる。
【0049】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、本発明によると、パワ−アンプの入力回路に信
号遅延手段を設け、信号遅延手段の入力信号に応じてパ
ワーアンプの電源電圧を切り換えるように構成している
ので、入力信号が急激に変化してもパワーアンプの入力
信号が変化する前に、変化を予測した態様で電源電圧を
変化させることができるから、 (1)電源電圧変化の遅れによる信号の歪が発生しない。 (2)電源電圧変化の時定数を遅延時間分遅くできるので
電源の安定がよい。 (3)入力信号に応じて、電源電圧を変化させているの
で、パワーアンプにB級増幅器を用いても、電源電圧を
変化させない場合より高効率な増幅ができる。
【0050】第2実施例のように、入力信号に対応して
電源電圧を多段階的に変化させることにより、さらに効
率を高めることがでる。
【0051】第3実施例のように、信号遅延手段の入力
信号から得た包絡信号に比例して、電源電圧を連続的に
きめ細かく変化させることにより、さらに効率を高める
ことが可能で、出力トランジスタの発熱を制限できるの
で、パワーアンプを小型化することが可能である。
【0052】第4実施例のように、信号遅延手段と包絡
信号発生手段にディジタル信号処理プロセッサを使用す
ると、ディジタル信号を直接入力でき、高価なA/Dコ
ンバータを省くことができる。
【0053】第5実施例のように、パワーアンプの入力
回路にゲイン調整手段を設け、包絡信号発生手段の出力
に出力電圧を制限するクランプ回路を設けて、ゲイン調
整手段とクランプ回路を連動させておくと、接続するス
ピーカの許容入力電力に合わせてパワーアンプの定格出
力を設定できる。
【0054】第6実施例のように、包絡信号発生手段
と、積分器で入力信号を積分し、その積分値を比較器で
基準値と比較し、基準値を越えた場合に、包絡信号発生
手段の出力を定電圧源に切り換えることにより、瞬間的
な大信号入力時には、積分定数で決まる時間内におい
て、電源電圧を上昇させて出力トランジスタのダイナミ
ック・レンジを広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパワーアンプの第1実施例を示すブロ
ック図、
【図2】図1に示す第1実施例におけるパワーアンプの
出力部を示す回路図、
【図3】図1に示す第1実施例における包絡信号発生回
路の回路図、
【図4】図1に示す第1実施例の各部の信号の波形を示
す波形図、
【図5】本発明のパワーアンプの第3実施例を示すブロ
ック図、
【図6】図5に示す第3実施例における可変直流電源の
ブロック図、
【図7】図5に示す第3実施例の各部の信号の波形を示
す波形図、
【図8】本発明のパワーアンプの第4実施例を示すブロ
ック図、
【図9】本発明のパワーアンプの第5実施例を示すブロ
ック図、
【図10】本発明のパワーアンプの第6実施例を示すブ
ロック図、
【図11】本発明のパワーアンプの第7実施例の要部を
示すブロック図、
【図12】従来のパワーアンプの一例を示すブロック
図、
【図13】図12に示す従来のパワーアンプの各部の信
号の波形を示す波形図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 A/Dコンバータ 3 メモリ書込制御回路 4 メモリ 5 メモリ読出制御回路 6、6a D/Aコンバータ 7 パワーアンプ 8 出力端子 9 包絡信号発生回路 10 コンパレータ 11 電源切換器 12、13 直流電源 14 切換器 15 積分器 16 比較器 17 定電圧源 18、19 引き算器 20 乗算器 60 可変直流電源 71、72 出力トランジスタ 80 ディジタル信号処理プロセッサ 86 ゲイン調整手段 88 クランプ回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−184307(JP,A) 特開 昭63−204908(JP,A) 特開 昭63−173409(JP,A) 特開 昭56−40307(JP,A) 特開 昭60−51305(JP,A) 特開 昭60−109307(JP,A) 特開 平5−267963(JP,A) 特開 平4−79505(JP,A) 実開 昭58−141609(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00 - 3/72 H03G 3/00 - 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーアンプの入力信号のゲインを調整
    するゲイン調整手段と、前記パワーアンプの入力信号を
    遅延させる信号遅延手段と、前記ゲイン調整手段により
    ゲインが調整された前記入力信号の包絡信号を出力する
    包絡信号発生手段と、前記包絡信号発生手段の出力電圧
    を制限するクランプ回路と、前記クランプ回路の出力電
    圧に応じた電力をパワーアンプを供給する可変電圧電源
    とを具備し、前記ゲイン調整手段と前記クランプ回路と
    を連動させるように構成したことを特徴とするパワーア
    ンプ。
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