JP3130401B2 - レーザ加工機用加工テーブル - Google Patents

レーザ加工機用加工テーブル

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JP3130401B2
JP3130401B2 JP05034253A JP3425393A JP3130401B2 JP 3130401 B2 JP3130401 B2 JP 3130401B2 JP 05034253 A JP05034253 A JP 05034253A JP 3425393 A JP3425393 A JP 3425393A JP 3130401 B2 JP3130401 B2 JP 3130401B2
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嘉明 ▲ばん▼沢
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株式会社日平トヤマ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ加工機により
加工を行う際に、ワークを所定位置に保持するレーザ加
工機用加工テーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭61−58988号公報に
開示されているように、レーザ光により鋼板等の加工物
を切断するレーザ加工機において、ワークを加工テーブ
ルに設けられた剣山上に直接載せて、切断加工するもの
がある。
【0003】また、特開昭60−30596号公報に開
示されているように、切断された小片を落下させないた
めに、例えば網目状の支持面が設けられたパレットにワ
ークを載せて、このパレットを加工テーブルに送り込
み、パレットを介してワークが加工テーブルに支持さ
れ、そのパレット上でワークに所定の加工が施されるも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ワークから加
工品としての小片を抜く加工を行う場合は、ワークをパ
レット上に載せた状態でレーザ加工し、パレット毎に搬
出入することで加工品の回収が容易である。一方、ワー
クから小片を切り抜いた後のものが加工品となるような
加工の場合は、加工テーブルに設けた固定剣山に直接ワ
ークを載せてレーザ加工した方が切り屑が落下し、その
回収等に際して都合が良い。しかし、上記従来のレーザ
加工機の加工テーブルは、パレットを使用するものと、
加工テーブルの固定剣山に直接ワークを載せるものとの
何れか専用のテーブル構造となっており、加工品の種類
や加工条件等に制限があった。
【0005】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、簡単な構成で、パレットを載置でき
るワーク支持ローラと、ワークを直接載せることができ
る固定剣山とを有し、種々のワークの加工を行うことが
でき汎用性の高いレーザ加工機用加工テーブルを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ワークを直
接支持する固定剣山を有し、この固定剣山上のワークを
所定位置に位置決めする第一位置決め手段を設け、この
固定剣山の上方の両側部に、ワークが載せられたパレッ
トの両側縁部を支持するパレット支持ローラを互いに対
面させて設け、上記パレット支持ローラ上のパレットを
所定位置に位置決めする第二位置決め手段を設けたレー
ザ加工機用加工テーブルである。
【0007】
【作用】この発明のレーザ加工機用加工テーブルは、ワ
ーク種や加工形態に応じて、ワークを直接固定剣山上に
載せて加工したり、パレット上にワークを一旦載せて、
そのパレットをパレット支持ローラ上に搬入してワーク
の加工を行ったりすることが、任意に選択することがで
きるものである。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面に基
づいて説明する。この実施例のレーザ加工機用加工テー
ブル10には、図1、図2に示すように、ワーク11が
載せられる固定剣山12が設けられ、この固定剣山12
は、テーブル本体14の上方開口部16に掛け渡された
複数本の棒状の剣山取付部材18に、上方に突出して設
けられている。テーブル本体16内には、ワーク11の
加工くずや切り取った小片を回収する回収装置20が設
けられている。さらに、剣山取付部材18と平行に、複
数本のワークリフタ22が設けられている。各ワークリ
フタ22は、テーブル本体14の上方開口部16に掛け
渡され、図示しない駆動装置に接続された回動軸24を
中心に揺動可能に設けられた一対のアーム25の先端部
に各々固定されている。
【0009】ワークリフタ22の表面部には、長軸方向
に沿って一列に、回転自在の支持ボール26が取り付け
られている。支持ボール26は、ワークリフタ22が回
動し、最上部に位置した時に、上方に向かって位置して
いる様に取り付けられ、この支持ボール26の最上位置
は、固定剣山12の先端位置よりわずかに高い位置であ
る。
【0010】テーブル本体14の上方開口部16の一側
面側には、ワーク11の側面部の位置決めを行う位置決
め手段であるストッパ28が突設され、ストッパ28の
側方には、ワーク11がストッパ28に当接したことを
検知する検知スイッチ30が設けられている。さらに、
このテーブル本体14の開口部16の一側面側には、ワ
ーク11をストッパ28に確実に当接させるために、ワ
ーク11を挟み込んで引き込むワーク保持装置32が設
けられている。ワーク保持装置32は、ワーク11を挟
持した状態で、高さ方向に位置をわずかに変えることが
できるように形成されている。
【0011】一方、テーブル本体14の開口部16の上
方の両側面部には、ワーク31を支持したパレット36
が載せられる複数のパレット支持ローラ38が互いに対
面して設けられている。このパレット36は、内部に剣
山34を有し、剣山34の先端よりやや低い高さに位置
した網39が張られている。パレット支持ローラ38
は、自由に回動可能に設けられ、互いに対面したパレッ
ト支持ローラ38間は空間部に形成されている。さら
に、パレット支持ローラ38の上方には、パレット36
の側面を外側から支持する回転自在のガイドローラ40
が設けられている。
【0012】この加工テーブル10のパレット36が載
置される平面には、図3に示すように、パレット36の
位置決めをする位置決め手段であるパレットストッパ4
2が設けられ、パレットストッパ42のパレット挿入方
向手前側にパレット36が所定位置に送られたことを検
知するリミットスイッチ44,45が設けられている。
さらに、パレット36をパレットストッパ42に当接す
る位置まで送る図示しないパレット送り装置が設けられ
ている。パレット送り装置は、例えば、パレット36の
一端部に係合する爪部を有し、この爪部をチェーン等で
駆動し、所定位置までパレット36をパレット支持ロー
ラ38上で滑らせて送るものである。
【0013】加工テーブル10のパレット36が載置さ
れる平面には、図4に示すように、パレット36の後端
部側に、パレット36を固定するパレットクランプ装置
46が設けられている。パレットクランプ装置46は、
パレット36の後端部に当接して、パレット36をパレ
ットストッパ42との間に挟み込んで固定するロック爪
48が、回動軸49を中心に回動自在に設けられ、ロッ
ク爪48を回動させるエアーシリンダ50が設けられて
いる。
【0014】この実施例の加工テーブル10の側方に
は、図5、図6に示すように、ワーク11を加工テーブ
ル10の固定剣山12上に載せるマニプレータ50と、
パレット36を加工テーブル10のパレット支持ローラ
38上に送り込むパレットコンベア54が設けられてい
る。マニプレータ50は、マニプレータ用フレーム56
に支持されて、加工テーブル10の側方からワーク11
を保持して固定剣山12上に運ぶものである。また、パ
レットコンベア54は、パレット支持ローラ38の送り
方向に、パレット36を搬出入するように設けられれい
る。また、この実施例のレーザ加工機は、図5、図6に
示すように、加工テーブル10が固定して設置され、加
工ヘッド52を支持したコラム58が加工テーブル10
に沿って移動可能に設けられたものである。このコラム
58には、レーザ発振器60も一体的に取り付けられ、
発振器60ともコラム58が加工テーブル10に沿って
移動するものである。
【0015】この実施例のレーザ加工機用加工テーブル
の動作は、固定剣山12に直接ワーク11を載せて加工
を行う場合、図1に示すように、ワーク11が、マニプ
レータ50により固定剣山12上に載せられる。この後
ワーク保持装置32がワークの一側縁部を把持する。そ
して、ワークリフタ22が回動し、支持ボール26がワ
ーク支持位置に向かい、ワーク11を支持して固定剣山
12より高い位置に持ち上げ停止する。この後、ワーク
保持装置32が、ワーク11を支持ボール26上を滑ら
せて引き込み、ワーク11の一側縁をストッパ28に当
接させる。これにより、ワーク11はストッパ28の当
接位置に位置決めされる。この位置決めは、検知スイッ
チ30により検知される。この後、ワークリフタ22が
回動し、ワーク11を固定剣山12上に下ろす。そし
て、レーザ加工機の位置検知装置によりワーク11の一
端部を確認して、加工ヘッド52がワーク11の加工を
行う。この場合、ワーク11に施される加工により、切
断くずが回収装置20側に落下し、加工製品が固定剣山
12上に残る。
【0016】また、ワーク31をパレット36に載せた
状態で加工を行う場合、図示しなパレット送り装置によ
り、ワーク31が載せられたパレット36が、加工テー
ブル10のパレット支持ローラ38に載せられてこの加
工テーブル10の上方に送り込まれる。そして、パレッ
ト36の先端部が、パレットストッパ42に当接する位
置に近付くと、先ずリミットスイッチ45がONし、さ
らにパレット36が送られリミットスイッチ44がON
して、パレット36が、パレットストッパ42に当接し
たことが検知される。
【0017】この後、パレットクランプ装置46のエア
ーシリンダ50が作動し、ロック爪48が回動して、パ
レット36の後端部をパレットストッパ42に向かって
押圧し、パレット36をパレットストッパ42との間に
挟み込んで固定する。そして、加工ヘッド52によりワ
ーク31のレーザ加工が行われる。このときの加工によ
り、たとえワーク31から切り抜かれた加工製品が剣山
34から外れても、パレット36内の網39に受け止め
られ、落下することはない。
【0018】この実施例のレーザ加工機用加工テーブル
によれば、一つの加工テーブル10に、ワークの加工条
件によって、パレット36にワークを載せたり、固定剣
山12に直接ワークを載せたりすることを任意に選択す
ることができるものであり、一台のレーザ加工機で、多
種類の加工が可能である。
【0019】尚、この発明のレーザ加工機用加工テーブ
ルは、ワークを直接固定剣山上に載置可能であるととも
に、ワークを載せたパレットが送り込まれるパレット支
持ローラを有していれば良いもので、固定剣山の位置
や、パレット構造或はパレット支持ローラの形態等は問
わないものである。
【0020】
【発明の効果】この発明のレーザ加工機用加工テーブル
は、ワークを直接固定剣山上で加工することができると
ともに、パレット上に載せられたワークの加工も、パレ
ットをパレット支持ローラに送り込んで行うことがで
き、ワークの種類や加工条件、加工形態等により、パレ
ットの使用または不使用を任意に選択することができ、
レーザ加工の幅を広げることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザ加工機用加工テーブルの一実
施例の縦断面図である。
【図2】この実施例のレーザ加工機用加工テーブルの平
面図である。
【図3】この実施例のパレットストッパの平面図であ
る。
【図4】この実施例のパレットクランプ装置の平面図で
ある。
【図5】この実施例のレーザ加工機用加工テーブルの使
用状態を示す平面図である。
【図6】この実施例のレーザ加工機用加工テーブルの使
用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 加工テーブル 11 ワーク 12 固定剣山 28 ストッパ 32 ワーク保持装置 36 パレット 38 パレット支持ローラ 42 パレットストッパ 46 パレットクランプ装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを直接支持する固定剣山を有し、
    この固定剣山上のワークを所定位置に位置決めする第一
    位置決め手段を設け、この固定剣山の上方の両側部に、
    ワークが載せられたパレットの両側縁部を支持するパレ
    ット支持ローラを互いに対面させて設け、上記パレット
    支持ローラ上のパレットを所定位置に位置決めする第二
    位置決め手段を設けたことを特徴とするレーザ加工機用
    加工テーブル。
  2. 【請求項2】 上記第一位置決め手段は、ワークが当接
    するストッパと、ワークをこのストッパに当接させた位
    置に保持するワーク保持装置とからなり、上記第二位置
    決め手段は、上記パレットが当接するパレットストッパ
    と、上記パレットを上記パレットストッパに当接させた
    位置に固定するパレットクランプ装置とからなることを
    特徴とする請求項1記載のレーザ加工機用加工テーブ
    ル。
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