JP3130233U - 建築物の防火区画配線構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルを配線する防火区画の貫通部を介して火災時の延焼を防止する防火区画配線構造体の提供。
【解決手段】建築物の防火区画を形成する壁、天井、床に設けた貫通部2のケーブル配線工事後に、耐熱膨張スポンジ4をケーブル3に密着するようにして貫通部に充填し、この貫通部の開放側を耐熱シール材5で閉塞する。これにより弾力性のある耐熱膨張スポンジがケーブルに、より密着し、地震やその他の揺れで隙間が生じないと共に、耐熱、膨張性に富んでいるため、熱が近づくと貫通部の中でスポンジが膨張し厚い耐火、断熱層を作り、階上、隣室への延焼を防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、建築物の防火区画に形成された床、天井又は壁等の貫通部を通して配線される電線ケーブルを、火災時に貫通部で延焼を防ぐのに好適な防火区画配線構造体に関する。
建築物の防火区画における床、壁又は天井には電線ケーブル、通信ケーブル(以下、ケーブルと称す)を通す為の貫通部が設けられるが、この貫通部に耐火防水防音等の構造を得る為、配線後の貫通部にパテ材等が充填される。この時、パテ材にはモルタルやパウダー状の充填材を使用するのが一般的である。これらの充填材は充填後硬化するため、地震などの突発的な揺れや高層ビルなどに見られる免震構造のように常に揺れにより強度を保つ建築物等は、パテ材に亀裂が生じ貫通部の十分な耐火防水防音等の効果が得られない。また、充填作業時の不具合等の理由による隙間の形成も考えられる。
前記の理由により生じる貫通部とケーブルとの隙間は、特に建築物の防火区画の床部や天井部では、火災時に炎の通り道になり、階上に延焼する原因となりうる。
また現状のパテ材は外気温によって硬度が変化する。そのため、夏の高温時には扱いやすいが、冬の低温時にはパテ材そのものが硬くなり、一度暖めて柔らかくしてから貫通部に充填する作業になる。
例えば、これらの貫通部に挿通するケーブルとの間に生じる隙間に対する耐火耐水防音等の密閉構造は特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開2001−276252号公報 特開平7−118073号公報
本考案の目的は、ケーブルを配線する防火区画の貫通部を介して火災時の延焼を防止する防火区画配線構造体を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の考案に係る建築物の防火区画配線構造体は、建築物の防火区画貫通部の配線工事後に、該防火区画貫通部に充填された耐熱膨張スポンジと、前記貫通部の開放側を閉塞する耐熱シール材と、を備えていることを特徴とする。
請求項2の考案は、請求項1において、防火区画貫通部が建築物の床に設けられ、前記貫通部より大径の環状部が設けられた支持金物鉄板と、前記貫通部の上開口縁に上端が係止され、前記貫通部の壁に沿って下方に延び、下開口を横切る受け部を設けた受金具と、前記受金具に支持されたロックウールと、前記ロックウールの上に充填された耐熱膨張スポンジと、前記支持金物鉄板の環状部に詰められ、前記耐熱膨張スポンジの上を閉塞する耐熱シール材と、を備えていることを特徴とする。
請求項1の考案によれば、耐熱膨張スポンジは柔軟性があり、ケーブルと密着し貫通部との隙間を埋めることが可能なため、クラック等の心配がない。また、耐熱性を有するため、防火区画の火災時に階上、階下又は隣室に貫通部を介し延焼が広がることを防ぐことが出来る。更には、熱膨張性を有するため、炎による加熱時にスポンジ材自体が膨張し、貫通部とケーブルとの隙間をより強力に埋めることができる。
また、建設、改築工事の時スポンジは簡単に取り外しができる為、再利用が可能であり、環境にやさしい。耐熱膨張スポンジは常に一定した弾力性を持っているので、従来のパテ材より作業性が高くなる。
請求項2の考案によれば、貫通部より大径の環状部が設けられた支持金物鉄板を貫通部に挿入し、貫通部の上開口縁に上端が係止され、貫通部の壁に沿って下方に延びた下開口部を横切るように受け部が設けられた受け金具とから構成されているため、受金具により耐熱材であるロックウールが支持され、シール材の落下を防止することができる。ロックウールの上には耐熱膨脹スポンジを充填し貫通部とケーブルとの隙間を強固に密閉する。耐熱膨脹スポンジの上には、支持金物鉄板の環状部に耐熱シール材を詰め、閉塞するため、階上又は階下からの延焼を防止することができる。
本考案は建築物の防火区画に設けた貫通部のケーブル配線後に、耐熱膨張スポンジをケーブルに密着するよう上記貫通部に充填することで実現した。
図1は建築物の防火区画を形成するコンクリート壁にケーブルを貫通させて配線するときの防火区画配線構造体の断面を示す。
コンクリート壁1には貫通部2を設け、この貫通部2にケーブル3を通して配線する。配線後の貫通部2は弾力性を有する耐熱膨張スポンジ4をケーブル3に密着するよう充填し、その前後に存在する貫通部2の開放側を耐熱シール材5により閉塞する。
図2は建築物の防火区画を形成する石膏ボードにケーブルを貫通させて配線するときの防火区画配線構造体の断面を示す。
壁の厚み方向に複数の石膏ボード1Aを中空部分を形成して配置された防火区画の場合には複数の石膏ボード1Aに貫通部2を設け、この貫通部2にスリーブ6を嵌め込み、ケーブル3を通して配線する。配線後の貫通部2は耐熱膨張スポンジ4を充填し、その開放側を耐熱シール材5により閉塞する。
図3は建築物の防火区画を形成する鉄筋コンクリート製の床にケーブルを貫通させて配線するときの防火区画配線構造体の断面を示す。図4は本実施例の防火区画配線構造体の平面図、図5は本実施例を構成する部材の斜視図である。
鉄筋コンクリート床1Bには貫通部2を設け、貫通部2内に受金具7を挿入し、その上端が貫通部2の上開口縁に係止される。貫通部2の上開口周囲には貫通部2より大径の支持金物鉄板8が設置される。支持金物鉄板8は帯状材を円形にし、その端部で連結する構造になっている。受金具7は1本の金属線の折り曲げ加工により形成されており、その形状は左右一対のU字形を成し、両U字形の上部を外向きに折り曲げて係止片7a、7bが設けられている。互いの一方側の係止片7a同士が連結されている。受金具7は貫通部2の周壁に沿って下方に延びる部分と下開口近傍を横切る部分を持ち、全体としてU字形を成している。貫通部2内に設置された受金具7にはロックウール9が支持される。ケーブル3はロックウール9を貫通させて配線された後、ケーブル3を囲うように貫通部2の上部周囲に環状の支持金物鉄板8を設置する。耐熱膨張スポンジ4を貫通部2の上開口まで充填し、その開口上方の支持金物鉄板8で囲われた部分に耐熱シール材5を詰めて貫通部2を閉塞する。
耐熱膨張スポンジ4の原料となるNCO成分としてのイソシアネートは、ジフェニールメタンジイソシアネートを基剤として、これを難燃性を高めるため、トリマー化変性したものと、OH成分としてはポリオキシエチレンポリオールとポリオキシプロピレンポリオールと硬度を調整するため、エチレングリコール、1.4プタンジオール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、その他低分子量または高官能ポリオール等を架橋剤として使用する。発泡剤は純水又はイオン交換水を使用、整泡剤は一般に市販されている半硬質フォーム用であれば良い。触媒は代表的に、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノールアミンなどの環状アミンや三級アミン触媒が使用できる。難燃剤としてはメラミン誘導体と高分子ポリリン酸アンモニウムを主体とする。これらのポリオール成分比率は基準として、
ポリオール(架橋剤含む) 36部
難燃剤 62部
触媒 0.5
整泡剤 0.5
発泡剤(水) 0.4
着色剤 0.6
この基準比率のうちポリオール成分と難燃剤成分の比率が特性に対して重要である。ポリオール成分1に対し難燃剤成分は1.4から1.8の範囲が必要な難燃性が得られる。この範囲を難燃剤成分が下限以下になると難燃効果が乏しくなる。上限を超えた場合、スポンジの発砲が困難となり良好なフォーム状態の物が得難い。またコスト的にも不利となる。発泡剤としての水の量は、この場合、スポンジ密度1.2g/cmになる添加量である。さらに高発砲にするには水の添加量を増量する。NCO成分としてのイソシアネートはポリオール成分100部に対し20部となる。この場合のイソシアネートは主体はジフェニールメタンジイソシアネートでウレタン変性やカルボジイミド変性のタイプも使用できるが、より高い難燃効果を得るためにトリマー化変性タイプが好ましい。
本考案の第1の実施例として、建築物の防火区画を形成するコンクリート壁にケーブルを貫通させて配線するときの防火区画配線構造体の断面図である。 本考案の第2の実施例として、建築物の防火区画を形成する石膏ボードにケーブルを貫通させて配線するときの防火区画配線構造体の断面図である。 本考案の第3の実施例として、建築物の防火区画を形成する鉄筋コンクリート製の床にケーブルを貫通させて配線するときの防火区画配線構造体の断面図である。 第3の実施例における床の防火区画配線構造体の平面図である。 第3の実施例を構成する部材の斜視図である。
符号の説明
1 コンクリート壁
2 貫通部
3 ケーブル
4 耐熱膨張スポンジ
5 耐熱シール材
6 スリーブ
7 受金具
8 支持金物鉄板
9 ロックウール

Claims (2)

  1. 建築物の防火区画貫通部の配線工事後に、該防火区画貫通部に充填された耐熱膨張スポンジと、
    前記貫通部の開放側を閉塞する耐熱シール材と、
    を備えていることを特徴とする建築物の防火区画配線構造体。
  2. 請求項1において、防火区画貫通部が建築物の床に設けられ、前記貫通部より大径の環状部が設けられた支持金物鉄板と、
    前記貫通部の上開口縁に上端が係止され、前記貫通部の壁に沿って下方に延び、下開口を横切る受け部を設けた受金具と、
    前記受金具に支持されたロックウールと、
    前記ロックウールの上に充填された耐熱膨張スポンジと、
    前記支持金物鉄板の環状部に詰められ、前記耐熱膨張スポンジの上を閉塞する耐熱シール材と、
    を備えていることを特徴とする建築物の防火区画配線構造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012255263A (ja) * 2011-06-07 2012-12-27 Sekisui Chem Co Ltd 防火区画貫通部構造
JP2014007892A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Mirai Ind Co Ltd 貫通部の耐火構造
JP2017211091A (ja) * 2017-09-11 2017-11-30 未来工業株式会社 貫通部の耐火構造

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