JP3130184B2 - 自動布巻交換装置 - Google Patents

自動布巻交換装置

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JP3130184B2
JP3130184B2 JP05190905A JP19090593A JP3130184B2 JP 3130184 B2 JP3130184 B2 JP 3130184B2 JP 05190905 A JP05190905 A JP 05190905A JP 19090593 A JP19090593 A JP 19090593A JP 3130184 B2 JP3130184 B2 JP 3130184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、製織された織布を巻
き取るクロスロールが満巻になった後、その満巻クロス
ロールを取り外し、自動的に空のクロスロールを布巻装
置に取り付け、布を巻き付ける自動布巻交換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、製織された織布をクロスロールに
巻き取り、クロスロールが満巻になった後、その満巻ク
ロスロールを取り外し、自動的に空クロスロールを布巻
装置に装着し布巻を開始させる自動布巻交換装置があ
る。この自動布巻交換装置によりクロスロールを交換す
る際、布巻装置が定トルク駆動されているので空クロス
ロールを布巻装置に載せた際には、当初布端がクロスロ
ールに完全に巻き付けられるまでクロスロールが高速で
回転し、製織速度より早い周速度で回転してしまいクロ
スロールと織布との間に滑りが生じていた。そして、こ
れにより布端の巻付けが確実に行われなかったり、巻き
付けられた織布にしわ等が発生する原因となっていた。
【0003】そこで、実開平4−97889号公報に開
示されているように、布切卸し後の空クロスロールへの
布端巻き付け当初は、布巻装置の駆動トルクを通常の運
転時より低い駆動トルクに制御し、空クロスロールへの
織布の巻き付け量が所定量となったところで、布巻装置
の駆動トルクを通常運転時のものに戻す制御を行う布巻
取装置が提案されている。これにより、空クロスロール
と布端との滑りを小さくし、巻き付け当初のしわの発生
を少なくしているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の低ト
ルク駆動する装置の場合、先ず、通常運転時より低い駆
動トルクの設定加減が難しいという問題がある。この駆
動トルクは、小さ過ぎると空クロスロールが回転しなか
ったり、必要以上に低速となってしまうという欠点があ
る。また、駆動トルクを低くする度合いが小さいと、通
常運転時と同様に、空クロスロールと布端との間に滑り
が生じてしまう。さらに、この間も製織が行われている
ので、上流側の織布の弛み量が過大になってしまい、床
に垂れたりして、汚損するという問題もある。また、通
常運転時よりも低い定トルクで駆動する場合、実際に空
クロスロールがどの程度の速度で回転させられるかが予
測できず、クロスロールの重さが変わった場合や、軸受
の摩擦増大等、経時的に駆動系の負荷が変化した場合に
は、空クロスロールに所望の動作が得られず、この低ト
ルク値を調整し直さなければならない。さらに、布端の
掛かり具合等によっても大きく空クロスロールの回転速
度が変わってしまい、正確に所望の状態で空クロスロー
ルに布端を巻き付けることができないという欠点があ
る。
【0005】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、空クロスロールへの織布巻付けを確
実且つきれいに行うことができる自動布巻交換装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、満巻クロス
ロールを取り外しこれに代えて空クロスロールを布巻装
置に搭載し、満巻クロスロールと織機につながる織布を
切断し、この切断した織機側織布の布端を空クロスロー
ルに巻き付ける自動布巻交換装置において、布の製織移
動速度よりも小さい周速度でクロスロールを回転させる
ための速度制御器と、クロスロールを所定の回転トルク
で回転させるためのトルク制御器と、クロスロールを回
転させるためのモータの駆動を制御する駆動制御器と、
速度制御器及びトルク制御器の何れかを択一的に上記駆
動制御器に接続する切替器とを設け、さらに上記駆動制
御器に対し、布端の巻き付け開始後から布端がクロスロ
ールに正常に巻き込まれるまでの所定期間は、上記速度
制御器を接続し、その後の期間は上記トルク制御器を接
続するように上記切替器を制御する切替制御器を備えた
自動布巻交換装置である。
【0007】またこの発明は、クロスロールの交換後布
巻装置に巻付け開始信号が入力するに先立って、所定量
の織布を弛ませるのに必要な所定期間、クロスロールを
回転させるためのモータの駆動を停止させる駆動制御器
を備えた自動布巻交換装置である。
【0008】
【作用】この発明の自動布巻交換装置は、クロスロール
交換後、布端を空クロスロールに巻き付ける際に、所定
期間空クロスロールを布の製織移動速度よりも小さい周
速度で回転させ、又は巻付け開始信号が入力するに先立
って布巻装置を停止させることにより、空クロスロール
に対して布端が滑ることがなく、巻き付け当初に確実に
空クロスロールの周囲に織布が巻き付くようにしたもの
である。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1〜図7はこの発明の第一実施例を示す
もので、この実施例の自動布巻交換装置は、いわゆる接
触巻式布巻装置に用いられるもので、図2に示すよう
に、図示しない織機により製織された織布10が、巻取
ローラ、ガイドローラ等を経て、布巻装置12に設けら
れたクロスロール18に所定量巻き取られるものであ
る。
【0010】布巻装置12には、図示のように、駆動モ
ータ20により回転する駆動ローラ21と、回転自在に
設けられた従動ローラ22とが互いに平行に取り付けら
れている。そして、この駆動ローラ21と従動ローラ2
2とにより、織布10が巻付けられたクロスロール18
の側面を支持し回転駆動している。また、この布巻装置
12の、駆動ローラ21と従動ローラ22の間には、織
布10の布端の巻付け当初に、織布10がクロスロール
18に確実に巻き取られて行くように、クロスロール1
8の軸の曲率に合わせて、クロスロール18と近接して
所定間隔を開けて取り付けられたクロスガイド24が設
けられている。
【0011】従動ローラ22の側方には、図2に示すよ
うに、満巻クロスロール17を載置する載置部材23が
設けられ、従動ローラ22とこの載置部材23との間
に、織布10をカットするカッタ25と、エアを噴射し
て切断された織布10の布端を空クロスロール18側に
吹きつける巻き付け補助部材であるフロントノズル27
が設けられている。また、布巻装置12の駆動ローラ2
1側には、駆動ローラ21とクロスロール18との間に
布端を押し込む巻き付け補助部材である布押し込み部材
19が取り付けられている。布押し込み部材19は、揺
動軸30を中心として揺動可能に設けられ、この押し込
み部材19を揺動させるエアシリンダ32が取りつけら
れている。さらに、押し込み部材19の先端部には、布
端を駆動ローラ21とクロスロール18との間に差し込
む差し込み板34が取り付けられている。
【0012】また、布巻装置12には、満巻クロスロー
ル17を移載し、空クロスロール18を駆動ローラ21
と従動ローラ22間に自動的に載せ布巻交換を行うとと
もに、クロスロール18に織布10の布端を巻き付ける
動作を制御する図示しない布巻交換制御装置が設けられ
ている。そして、この実施例の自動布巻交換装置には、
図1に示すように、駆動モータ20を駆動するため、織
布10の製織移動速度よりも小さい周速度でクロスロー
ルを回転させるための速度制御器40と、クロスロール
18を所定の回転トルクで回転させるためのトルク制御
器50とが設けられている。速度制御器40には、所望
の速度に設定する速度設定器42と、モータ20の回転
数を検出する速度検出器44が設けられ、速度検出器4
4の出力が、速度設定器42と速度アンプ46との間の
フィードバック点48にネガティブフィードバックさ
れ、速度設定器42の出力V0とフィードバック値Vf
の差ΔVが速度アンプ46に入力している。また、トル
ク制御器50にはトルク設定器52が設けられている。
そして、速度アンプ46とトルク設定器52の出力が、
切替器60を介して択一的に、クロスロール18を回転
させるためのモータ20の駆動を制御する駆動制御器5
5に入力している。駆動制御器55は、電流アンプ56
を有し、電流アンプ56の出力がモータ20に接続され
ているとともに、電流検出器54によりその電流値が電
流アンプ56にネガティブフィードバックされて成るも
のである。そして、速度制御器40の速度アンプ46の
出力I01とトルク設定器52の出力I02が、切替器60
を介して択一的に駆動制御器55のフィードバック点5
8に入力し、電流検出器54からのフィードバック値I
fとの差ΔIが電流アンプ56に入力している。
【0013】切替器60は、速度制御器40側の接点A
と、トルク制御器50側の接点Bとを有し、その接点
A,Bを切り替える切替制御器62が接続されている。
切替制御器62は、布端の巻き付け開始後から布端がク
ロスロール18に正常に巻き込まれるまでの所定期間、
駆動制御器55を速度制御器40に接続し、その後の期
間はトルク制御器50を駆動制御器55に接続するよう
に切替器60を制御するものである。この所定期間は、
低速の定速制御下で布端が空クロスロール18と駆動ロ
ーラ21との接触点に達するまでの期間であり、望まし
くは、さらに布端が従動ローラ22と接触するまでの期
間である。また、切替制御器62には、布の初期巻き付
け開始信号が入力され、この信号により上記所定期間を
カウントするものである。切替制御器62は、例えば、
クロックパルスを計数するカウンタにより構成すること
ができる。あるいは、これに代えて、タイマ等の公知の
計時手段を採用することも可能なものである。布の初期
巻き付け開始信号は、図7に示す巻き付け開始信号出力
回路65から出されるもので、巻き付け開始信号出力回
路65は、図示しない織機制御装置から出力される布卸
し開始信号と布切断完了信号とが各々リセット端子とセ
ット端子に入力しているフリップフロップ64と、フリ
ップフロップ64の出力と織機運転信号とが入力したア
ンド回路66と、アンド回路66の出力と、上記布卸し
開始信号とがセット端子とリセット端子に各々入力した
フリップフロップ68とから成るものである、そして、
フリップフロップ68の出力が布の初期巻き付け開始信
号となる。また、アンド回路66の出力は、モータ駆動
制御器55の動作指令信号として出力される。
【0014】次に、この実施例の自動布巻交換装置の動
作について、図2〜図5及び図6のタイミングチャート
を基にして説明する。先ず、製織された織布10は、ク
ロスロール18に巻き取られ、クロスロール18が満巻
状態になると、図示しない織機制御装置により布卸し開
始信号が出力され、図示しない移載装置により、その満
巻クロスロール17を側方の載置部材23に移し、空ク
ロスロール18を駆動ローラ21と従動ローラ22との
間に載せる。また同時に巻き付け開始信号出力回路65
のアンド回路66の出力もLに落ちて、モータ駆動制御
器55の動作が停止してモータ20が停止する。この後
織布10のカット信号が出され、織布10をカッタ25
によりカットする。このカットは、駆動ローラ21の停
止状態で、満巻クロスロール17と駆動ローラ21間で
織布10を引張状態に維持して行う。この後、織機運転
中に織機制御装置から布切断完了信号が出力された場
合、又は織機停止中に布切断完了信号が出力されさらに
織機運転信号が出された場合には、アンド回路66の出
力がHに立ち上がり、フリップフロップ68の出力もH
になってモータ20の動作指令信号及び布の初期巻き付
け開始信号が出される。そして同時に、図2に示すよう
に、フロントノズル27から織布10の布端部に向けて
エアが噴射される。このとき、駆動ローラ21の停止期
間中においても、織機による織布10の製織が行われて
おり、ガイドローラ14間で織布10が弛んでいる。
【0015】布の初期巻き付け開始信号が出されると、
切替制御器62は、所定期間切替器60の接点をAに設
定し、モータ20は通常運転速度以下の所定の定速に回
転速度が制御される。従って、空クロスロール18は、
織布10の製織移動速度よりも小さい周速度で回転させ
られる。これにより、織布10の端部は、空クロスロー
ル18の回転に対してスリップすることなく巻き付く。
そして、図3に示すように、エアシリンダ32の作動部
材が後退位置から前進位置に移動し、布押し込み部材1
9が揺動し、図4に示すように、差し込み板34が、織
布10をクロスロール18と駆動ローラ21との間に押
し込む。この後、図5に示すように、エアシリンダ32
の作動部材が後退位置に退避する。この状態までが上記
所定期間であり、モータ20が定速駆動されている期間
である。この後、切替器60の接点がBに切り替えら
れ、織布10が確実に巻き付いたクロスロール18は、
定トルク駆動され布巻取りが定常状態で行われる。
【0016】この実施例の自動布巻交換装置によれば、
クロスロール交換後の織布10の布端を空クロスロール
18に巻き付ける際に、その巻き付け当初のクロスロー
ル18が製織速度より遅い周速度の定速で回転させられ
ているので、布端の巻き付きが容易であり、スリップが
なく織布10のしわが発生しにくいものである。しか
も、織布の巻き付け当初は、所定期間駆動ローラ21が
定速駆動されるので、駆動ロール21の回転状態が一定
となり、確実な制御が可能となるものである。
【0017】次にこの発明の第二実施例について図8に
基づいて説明する。ここで上記実施例と同様の部材につ
いては同一の符号を付して説明を省略する。この実施例
は、上記第一実施例の速度設定器42の出力V0を設定
する方法の変形例であって、上記第一実施例の構成に加
えて、織機回転数Rと織布10の打ち込み密度Dとを基
にして布製織速度を算出する布製織速度算出器70と、
この製織速度をモータの回転速度に換算するモータ回転
速度換算器72とを有するものである。そして、布製織
速度算出器70により、製織速度V1を、所定の係数k1
を用いて織機回転数Rと打ち込み密度Dから算出し、こ
のV1に所定の係数k2を掛けて製織中のモータの回転数
に対応する出力V2に換算し、このV2を基に、所定の定
速回転用の駆動信号V0を速度設定器42により設定
し、これを出力させるものである。
【0018】次にこの発明の第三実施例について図に基
づいて説明する。ここで上記実施例と同様の部材につい
ては同一の符号を付して説明を省略する。この実施例
も、上記第一実施例の速度設定器42の出力V0を設定
する方法の他の変形例であって、上記第一実施例の構成
に加えて、モータ20の速度信号である速度検出器44
の出力Vfを、織機運転中の所定タイミングで記憶する
記憶器74を有するものである。これにより、製織中の
所定タイミングにおけるモータ20の回転速度を基に、
速度設定器42によってこれより低い速度に設定する信
号V0を出力させるものである。
【0019】次にこの発明の第四実施例について図10
に基づいて説明する。ここで上記実施例と同様の部材に
ついては同一の符号を付して説明を省略する。この実施
例は、上記第一実施例の切替制御器62に代えて、所定
の製織量を測定して切替器60に切替信号を出力する切
替制御器であるダウンカウンタ76を設けたものであ
る。ダウンカウンタ76のクロック端子には、布の製織
量に対応する図示しない巻取モータの回転パルスが入力
し、プリセット端子には、上記布の初期巻き付け開始信
号が入力し、その立ち上がりによってプリセットされダ
ウンカウンタ76の出力がLに設定され、切替器60は
接点Aに設定される。そして、巻取モータの回転パルス
のカウント数が、初期設定パルス数になったところで、
ダウンカウンタ76のカウント数が0となり出力がHに
なって、切替器60を接点Bに切り替えるものである。
【0020】次にこの発明の第五実施例について図1
1,図12に基づいて説明する。ここで上記実施例と同
様の部材については同一の符号を付して説明を省略す
る。この実施例は、上記第一実施例の巻き付け開始信号
出力回路65に、ダウンカウンタ78を設け、布卸し開
始信号から所定製織量分だけ布巻装置12のモータ20
を停止させておき、その後、上記第一実施例と同様の制
御を行うものである。このダウンカウンタ78のクロッ
ク端子には、布の製織量に対応する図示しない巻取モー
タの回転パルスが入力し、プリセット端子には、布卸し
開始信号が入力し、その立ち上がりによってプリセット
されダウンカウンタ78の所定カウント数がセットさ
れ、出力がLに設定される。ダウンカウンタ78の出力
はアンド回路80に入力している。このアンド回路80
には、フリップフロップ64の出力も入力し、アンド回
路80の出力は、織機運転信号とともに、アンド回路6
6に入力している。
【0021】この実施例の自動布巻交換装置の動作は、
図12のタイミングチャートに示すように、布卸し開始
信号の立ち上がりからダウンカウンタのカウント値によ
り設定された所定の製織量になるまで、布巻装置12の
駆動を停止させ、織布10を布巻装置の上流側で積極的
に弛ませるものである。この所定の製織量すなわち弛み
量は、切断した布端を空クロスロール18に掛け渡した
時の織布10の先端位置から、少なくともクロスロール
18と駆動ロール21との接触位置までの長さであり、
望ましくは、さらに織布10の先端がクロスロール18
に巻き付き、従動ロール22との接触位置まで至る長さ
である。
【0022】そして、ダウンカウンタ78のカウント数
が0となるとその出力がHとなり、通常その前に布切断
完了信号が出力されているので、フリップフロップ64
の出力がHであればアンド回路80の出力がHとなり、
織機運転中の場合、アンド回路66の出力もHとなっ
て、上記第一実施例と同様の動作となる。
【0023】この実施例の自動布巻交換装置によれば、
クロスロール交換後の織布10の布端を空クロスロール
18に巻き付けるに先立って、所定量の織布10の弛み
が形成されるまで、布巻装置を停止させ、さらに、その
後クロスロール18への巻き付け当初は、製織速度より
遅い周速度でクロスロール18を回転させているので、
布端の巻き付きが容易であり、スリップがなく織布10
のしわが発生しにくいものである。
【0024】また、この実施例において、上記第一実施
例における切替器60及び速度制御器40を設けず、布
巻装置12の定速駆動を行なわずに、クロスロール18
への巻き付け開始に先立て所定量の織布の弛みのみを形
成するものであっても良い。この場合、図11のフリッ
プフロップ68は不要である。また、織布を所定量弛ま
せる設定に際して、製織量をカウントする替わりに、所
定の製織時間を設定しても良いものである。
【0025】尚、この発明の自動布巻交換装置は、上記
実施例に限定されるものではなく、布巻装置は、上記接
触巻式のものの他、いわゆるセンタードライブ式の布巻
装置にも適用できるものである。その場合、上記実施例
において定速で駆動される期間に製織される織布の量、
または布卸し後の織布の所定弛み量は、切断された織布
の先端を空クロスロールに掛け渡した先端位置から、そ
の上流の新たな織布とクロスロールとの接触位置までの
距離であり、クロスロールを織布が1周する程度あれば
良い。また、所定製織量を検出する手段は、製織される
織布の移動に伴って回転する部材、例えば巻取ローラや
ガイドローラからの信号を基に検知しても良い。さら
に、布卸しに際して所定量織布を弛ませるのは、布卸し
開始信号入力後の他、布切断信号入力後等、他の基準時
を設定しても良いものである。
【0026】
【発明の効果】この発明の自動布巻交換装置は、布卸し
後の空クロスロールへの布端の巻つけに際して、空クロ
スロールと織布との滑りを確実に防止することができ、
織布の巻じわを無くすことができるものである。さら
に、巻き付け当初の布巻装置の駆動を定速駆動にするこ
とにより、確実に所望の回転数でクロスロールを回転さ
せることができ、布端の巻き付けをより確実且つきれい
なものにすることができる。また、巻き付けに先立っ
て、積極的に所定量の織布の弛みを形成することによ
り、簡単な構成で確実に布端の巻き付けを容易にし、巻
じわの発生を防止することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例の自動布巻交換装置のブ
ロック線図である。
【図2】この第一実施例の自動布巻交換装置による布巻
装置の一動作状態を示す概略説明図である。
【図3】この第一実施例の自動布巻交換装置による布巻
装置の他の動作状態を示す概略説明図である。
【図4】この第一実施例の自動布巻交換装置による布巻
装置の他の動作状態を示す概略説明図である。
【図5】この第一実施例の自動布巻交換装置による布巻
装置の他の動作状態を示す概略説明図である。
【図6】この第一実施例の自動布巻交換装置の動作を示
すタイミングチャートである。
【図7】この第一実施例の自動布巻交換装置の巻き付け
開始信号出力回路のブロック線図である。
【図8】この発明の第二実施例の自動布巻交換装置の速
度設定器のブロック線図である。
【図9】この発明の第三実施例の自動布巻交換装置の速
度設定器のブロック線図である。
【図10】この発明の第四実施例の自動布巻交換装置の
切替信号を出力するダウンカウンタを示す部分説明図で
ある。
【図11】この発明の第五実施例の自動布巻交換装置の
巻き付け開始信号出力回路のブロック線図である。
【図12】この第五実施例の自動布巻交換装置の動作を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
12 布巻装置 18 クロスロール 20 モータ 40 速度制御器 50 トルク制御器 55 モータ駆動制御器 60 切替器 62 切替制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 19/22 D03D 49/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 満巻クロスロールを取り外しこれに代え
    て空クロスロールを布巻装置に搭載し、満巻クロスロー
    ルから織機側につながる織布を切断し、この切断した織
    機側織布の布端を空クロスロールに巻き付ける自動布巻
    交換装置において、布の製織移動速度よりも小さい周速
    度でクロスロールを回転させるための速度制御器と、ク
    ロスロールを所定の回転トルクで回転させるためのトル
    ク制御器と、クロスロールを回転させるためのモータの
    駆動を制御する駆動制御器と、上記速度制御器及びトル
    ク制御器の何れかを択一的に上記駆動制御器に接続する
    切替器と、上記駆動制御器に対し、布端の巻き付け開始
    後から布端がクロスロールに正常に巻き込まれるまでの
    所定期間は、上記速度制御器を接続し、その後の期間は
    上記トルク制御器を接続するように上記切替器を制御す
    る切替制御器とを備えたことを特徴とする自動布巻交換
    装置。
  2. 【請求項2】 満巻クロスロールを取り外しこれに代え
    て空クロスロールを布巻装置に搭載し、満巻クロスロー
    ルと織機につながる織布を切断し、この切断した織機側
    織布の布端を空クロスロールに巻き付ける自動布巻交換
    装置において、クロスロールの交換後布巻装置に巻付け
    開始信号が入力するに先立って、所定量の織布を弛ませ
    るのに必要な所定期間、クロスロールを回転させるため
    のモータの駆動を停止させる駆動制御器を備えたことを
    特徴とする自動布巻交換装置。
  3. 【請求項3】 満巻クロスロールを取り外しこれに代え
    て空クロスロールを布巻装置に搭載し、満巻クロスロー
    ルと織機につながる織布を切断し、この切断した織機側
    織布の布端を空クロスロールに巻き付ける自動布巻交換
    装置において、クロスロールを回転させるためのモータ
    の駆動を制御するとともにクロスロールの交換後布巻装
    置に巻付け開始信号が入力するに先立って、所定量の織
    布を弛ませるのに必要な所定期間、クロスロールを回転
    させるためのモータの駆動を停止させる駆動制御器と、
    布の製織移動速度よりも小さい周速度でクロスロールを
    回転させるための速度制御器と、クロスロールを所定の
    回転トルクで回転させるためのトルク制御器と、上記速
    度制御器及びトルク制御器の何れかを択一的に上記駆動
    制御器に接続する切替器と、上記駆動制御器に対し、布
    端の巻き付け開始後から布端がクロスロールに正常に巻
    き込まれるまでの所定期間は、上記速度制御器に接続
    し、その後の期間は上記トルク制御器を接続するように
    上記切替器を制御する切替制御器とを備えたことを特徴
    とする自動布巻交換装置。
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