JP3130064B2 - ハニカムサンドイッチ複合材構造物の製造方法及び該方法に使用する端部押え具 - Google Patents

ハニカムサンドイッチ複合材構造物の製造方法及び該方法に使用する端部押え具

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JP3130064B2
JP3130064B2 JP03045336A JP4533691A JP3130064B2 JP 3130064 B2 JP3130064 B2 JP 3130064B2 JP 03045336 A JP03045336 A JP 03045336A JP 4533691 A JP4533691 A JP 4533691A JP 3130064 B2 JP3130064 B2 JP 3130064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、航空機の床
板、翼の外板として使用されるハニカムサンドイッチ複
合材構造物の製造方法及び、その製造の際に使用する端
部押え具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のハニカムサンドイッチ複
合材構造物は、プリプレグ(複合材素材)の間にハニカ
ムコアを挟んだ状態で成形型の上に積層し、必要に応じ
てそれらの積層間に接着剤を加え、加圧しながら接着成
形させることによって所望の形状をした一枚の板状に作
られている。ところが、加圧接着成形時に、ハニカムコ
アの端部が圧力によって潰れることがある。この潰れ現
象は、次のようにして発生する。先ず、圧力によってハ
ニカムコアの端部がやや潰れる。次に、プリプレグは周
囲が固定されていないため、ハニカムコアに密着したま
ま成形型上を滑り、潰れた端部の形状に倣って変形す
る。ハニカムコアの端部にはなおも圧力が加わり、さら
に潰れが広がりプリプレグもそれに倣ってさらに滑り、
変形する。この潰れはある一定の範囲まで広がると停止
する。そこで、ハニカムコアの端部が潰れないようにし
た製造方法として、特公昭59−42621号公報に記
載の製造方法がある。この製造方法は、図5乃至図7に
示すように、ハニカムコア10の端部において、プリプ
レグ11,11同士が重なり合う端部部分111,11
1を突起物12,12で突き刺し、且つ弾性体からなる
押え板13で押え込んで、プリプレグ11を成形型14
上に確実に固定してから、圧力と熱を加えて、成形する
ようになっている。突起物12は取付け板15(滑り防
止器具)に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
製造方法であると、突起物をプリプレグに刺す手間がか
かるとともに、突起物を刺すための余分なスペース(エ
キセス)をプリプレグに設けなければならないという問
題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、プリ
プレグの間にハニカムコアを挟んで前記プリプレグと前
記ハニカムコアとを成形型上に重ね合わせた後、前記プ
リプレグの端部に一端がL字状に折り曲げられた部分
からなりその先端が前記プリプレグを押え込むようにな
っているリップと前記成形型に接触する接触面とを具え
た板状押え具の前記リップを載せ、積層状態の前記プリ
プレグと前記ハニカムコアを加圧しながら接着成形させ
ることによってハニカムサンドイッチ複合材構造物とす
るハニカムサンドイッチ複合材構造物の製造方法であ
り、第2に、プリプレグの間にハニカムコアを挟んで前
記プリプレグと前記ハニカムコアとを成形型上に重ね合
わせた後、加圧しながら接着成形させることによって作
られるハニカムサンドイッチ複合材構造物の前記プリプ
レグの端部を押えるハニカムサンドイッチ複合材構造物
の端部押え具であって、全体的に板状で一端がL字状
に折り曲げられた部分からなりその先端が前記プリプレ
グを押え込むようになっているリップと、前記成形型に
接触する接触面とを具えた、ハニカムサンドイッチ複合
材構造物の端部押え具である。
【0005】
【作用】成形型の上にプリプレグの間にハニカムコアを
挟んで積層した後、プリプレグの端部に押え具のリップ
を載せる。次に、積層状態のプリプレグとハニカムコア
を硬化させるべく圧力を加えると、押え具にもその圧力
が加わり、押え具は成形型の上に押え込まれる。これと
同時にリップはプリプレグを押え込む。一方、ハニカム
コアにも圧力が加わり、ハニカムコアは潰れようとす
る。又、プリプレグは潰れようとするハニカムコアに倣
って変形し、押え具と一体に滑ろうとする。しかし、押
え具は押え込まれた成形型との摩擦によって殆ど滑らな
い。このため、プリプレグの滑りが阻止され、ハニカム
コアの潰れは防止される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、ハニカムサンドイッチ複合材構造物の成形
工程を説明する。プリプレグ20を適当な大きさに裁断
する(図3(a)参照)。成形型21の上に、離型剤2
2を塗布し(図3(b)参照)、成形型21の準備をす
る。その後、プリプレグ20を成形型21上に複数枚重
ねる(図3(c)参照)。複数枚重ね合わせたプリプレ
グ20の上にハニカムコア23を重ね、さらにその上に
プリプレグ20を重ね合わせる。プリプレグ20は接着
剤を含んでいる。接着材を含んでいないプリプレグの場
合は、プリプレグ20とハニカムコア23との間、或い
はプリプレグ20同士の間に接着材を塗布してから積層
する。
【0007】そして、成形型21の上に、後述する端部
押え具24を載せる(図1参照)。このとき、プリプレ
グ20の端部201に押え具24のリップ241が載る
ようにする。一番外側のプリプレグ20を袋状のブリー
ザークロス25で覆う。このような積層状態から、ブリ
ーザークロス25内を真空にし、全体を収縮させ、プリ
プレグ20とハニカムコア23を互いに密着させる(図
1、図3(d)参照)。その後、積層状態のプリプレグ
とハニカムコアを圧力釜(オートクレーブ)26に入
れ、圧力と熱を加えプリプレグ20とハニカムコア23
とを硬化させる(図3(e)参照)。最後に、硬化した
プリプレグ20とハニカムコア23は、周囲が切除さ
れ、輪郭が整えられることによって板状のハニカムサン
ドイッチ複合材構造物30となる(図3(f)参照)。
プリプレグ20の周囲を除去するとき、端部押え具24
も一体に除去される。端部押え具24は再度使用するこ
とができる。
【0008】次に端部押え具24について説明する。端
部押え具(図2参照)24は、一端がL字状に折り曲げ
られた全体的に板状の部材である。折り曲げられた部分
がリップ241であり、リップ241の先端でプリプレ
グ20を押え込む。この端部押え具24は、全体的にア
ルミ或いはラバーで成形されている。
【0009】次に前述の成形手順の内、端部押え具24
の機能を説明する。プリプレグ20とハニカムコア23
とを積層し、圧力を加えたとき、端部押え具24にも圧
力が加わり、端部押え具24は成形型21の上に押え込
まれる。これと同時にリップ241はプリプレグ20を
押え込む。一方、ハニカムコア23にも圧力が加わり、
ハニカムコア23は潰れようとする。又、プリプレグ2
0は潰れようとするハニカムコア23に倣って変形し、
端部押え具24と一体に滑ろうとする。しかし、端部押
え具24が成形型21に接触する接触面242の長さL
はL>(H/μ)(但し、Hはハニカムコアの高さ(厚
み)であり、μは成形型に対する端部押え具の摩擦係数
である。)の関係になっているため、端部押え具24は
成形型21に対して滑りにくくなっている。このため、
端部押え具24は押え込まれた成形型21との摩擦によ
って殆ど滑らない。かくして、プリプレグ20の滑りが
阻止され、ハニカムコア23の潰れは防止される。
【0010】なお、成形型21が円弧状であるときは、
端部押え具は図4のように円弧状の端部押え具34にす
る必要があることは勿論である。この場合のリップ34
1には複数のスリット343が形成されている。又、こ
の端部押え具34のリップ部分341はファイバーレイ
ンフォーストプラスチック(FRP)で成形されてお
り、成形型21に接触する部分342はゴムで形成され
ている。
【0011】
【発明の効果】本発明の製造方法と端部押え具による
と、端部押え具のリップの部分をプリプレグの端部に載
せるだけで、加圧時のプリプレグの滑りを阻止し、ハニ
カムコアの潰れを防止することができるので、次の効果
を奏する。 プリプレグの積層作業が容易になる。 プリプレグの周囲に余分な部分(エキセス)を設ける
必要がなく、プリプレグを有効に使用することができ
る。 端部押え具は安価に製作することができるので、ハニ
カムサンドイッチ複合材構造物の製造コストを下げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端部押え具を使用してハニカムサンド
イッチ複合材構造物を製造するときの断面図である。
【図2】本発明の端部押え具の斜視図である。
【図3】ハニカムサンドイッチ複合材構造物の成形工程
を示した図であり、(a)はプリプレグの裁断工程、
(b)は成形型の準備工程、(c)は積層工程、(d)
は真空パック工程、(e)はオートクレーブ硬化工程、
(f)は硬化製品の周辺トリム等仕上げ工程である。
【図4】他の実施例の端部押え具の斜視図である。
【図5】従来の製造装置を使用してハニカムサンドイッ
チ複合材構造物を製造するときの断面図である。
【図6】成形型と従来の製造装置との斜視図である。
【図7】従来の製造装置の突起物を有する取付け板の部
分斜視図である。
【符号の説明】
20 プリプレグ 21 成形型 23 ハニカムコア 24 端部押え具 30 ハニカムサンドイッチ複合材構造物 201 プリプレグの端部 241 リップ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリプレグの間にハニカムコアを挟んで
    前記プリプレグと前記ハニカムコアとを成形型上に重ね
    合わせた後、前記プリプレグの端部に一端がL字状に
    折り曲げられた部分からなりその先端が前記プリプレグ
    を押え込むようになっているリップと前記成形型に接触
    する接触面とを具えた板状押え具の前記リップを載せ、
    積層状態の前記プリプレグと前記ハニカムコアを加圧し
    ながら接着成形させることによってハニカムサンドイッ
    チ複合材構造物とすることを特徴とする、ハニカムサン
    ドイッチ複合材構造物の製造方法。
  2. 【請求項2】 プリプレグの間にハニカムコアを挟んで
    前記プリプレグと前記ハニカムコアとを成形型上に重ね
    合わせた後、加圧しながら接着成形させることによって
    作られるハニカムサンドイッチ複合材構造物の前記プリ
    プレグの端部を押えるハニカムサンドイッチ複合材構造
    物の端部押え具であって、 全体的に板状で一端がL字状に折り曲げられた部分か
    らなりその先端が前記プリプレグを押え込むようになっ
    ているリップと、前記成形型に接触する接触面とを具え
    た、ハニカムサンドイッチ複合材構造物の端部押え具。
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