JP3129662U - 場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、簡略な構造で場所打ちコンクリート杭の構築工程の迅速化、かつ、作業者の労力軽減等を図ることができる場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具を提供するものである。
【解決手段】本考案に係る杭頭処理具1は、本体吊り下げ具3を上方に導出した円筒状の処理具本体2と、処理具本体2内の壁部に複数の掬い片部21A、21Bを各々回動可能に、かつ、その突出端22a、22b側を処理具本体2の下端側に臨ませて配置し、各掬い片部21A、21Bから補助吊り下げ具21を処理具本体2の上方に導出し、本体吊り下げ具2を介して吊られるとき処理具本体2の下端側を開口状態とし、補助吊り下げ具21を介して吊られるときコンクリート材収容領域40を形成する構造のコンクリート材掬い体20と、を有するものである。
【選択図】図2

Description

本考案は、場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具に関し、詳しくは、橋脚等を施工する際の基礎杭となる場所打ちコンクリート杭を構築するに際して、杭頭の余盛コンクリートを効率的に除去するために用いられる場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具に関するものである。
従来、橋脚等々を施工する際の基礎杭である場所打ちコンクリート杭を構築する際には、目的箇所の地盤を各種の杭打ち穿孔機、ショベルカー等の機械で掘削して円形状の掘削孔を穿設し、掘削孔内にケーシングやベントナイト液などの安定液を充填して掘削孔の壁部を安定させた後、更にケーシング内に筒状の鉄筋組み立て体を建て込む。
次いで、上記鉄筋組み立て体内にトレミー管を挿入し、このトレミー管を利用して掘削孔の底部側からコンクリートを打設し、このときケーシング及びトレミー管を徐々に上方に抜き取り、このような工程を繰り返すことにより、目的箇所に円柱状の場所打ちコンクリート杭を構築するようにしている。
この場合、コンクリートの打込み時に、コンクリートに泥水や土砂等が混合してしまい、場所打ちコンクリート杭の頂部のコンクリート品質が低下してしまう。このため、コンクリート品質の低下を見込んで、場所打ちコンクリート杭の必要高さに対して80〜100cm程度の余盛りを行い、コンクリートの硬化後に余盛部分のコンクリートを斫り除去する杭頭処理を行い、場所打ちコンクリート杭の上部に配置される構造物に連結される鉄筋組み立て体の主筋を露出させることが行われている。
しかし、コンクリートの硬化後に余盛部分のコンクリートを斫る作業は、場所打ちコンクリート杭の構築工程の遅延によるコスト高、作業者の労力負担増大、騒音の発生による環境悪化、主筋の損傷、産業廃棄物の発生等の種々の不都合な問題を包含していた。
特許文献1には、場所打ちコンクリート杭の杭頭部分のコンクリートを円筒体に押し込み、この円筒体をコンクリートが未硬化のうちにコンクリートとともに引き上げるようにした杭頭処理工法が提案されている。
しかし、この杭頭処理工法の場合、円筒体にL型鉄筋、小径網目鉄筋等を組み上げた鉄筋籠を組み込む等複雑な構造であった。
特開2006−161543号公報
本考案が解決しようとする問題点は、簡略な構造で場所打ちコンクリート杭の構築工程の迅速化が図れ、かつ、作業者の労力負担軽減、騒音の発生防止、主筋の損傷防止、産業廃棄物の発生防止を図ることができる場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具が存在しない点である。
本考案の場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具は、本体吊り下げ具を上方に導出した筒状の処理具本体と、前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の掬い片部を回動変位可能に配置し、掬い片部に取り付けた補助吊り下げ具を前記処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき掬い片部を自重により処理具本体の壁面側に変位させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるときその吊り力で掬い片部を処理具本体の中央側に変位させて処理具本体内に下端側が閉じられたコンクリート材収容領域を形成するコンクリート材掬い体と、を有することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、作業現場で新たな機械類を用いることなく現場にある杭打機やその周辺機械類或いはクレーン車等の動力を利用して本体吊り下げ具又は補助吊り下げ具を介して杭頭処理具を吊り、場所打ちコンクリート杭の上方から下降させ、又は上昇させるという簡略な工程で硬化前の余盛部分のコンクリートを容易に除去することができ、斫り作業を必要としないことから、構築工程の遅延によるコスト高の解消、作業者の労力軽減、騒音の発生や主筋の損傷の回避、更には産業廃棄物の発生を無くすことができる極めて有益な杭頭処理具を提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、円筒状の処理具本体、複数の掬い片部を各々回動可能に、かつ、各掬い片部の突出端側を処理具本体の下端側に臨ませて配置するとともに、本体吊り下げ具及び補助吊り下げ具を備えた簡略構造のコンクリート材掬い体を含む構成で、請求項1記載の考案と同様、構築工程の遅延によるコスト高の解消、作業者の労力軽減、騒音の発生や主筋の損傷の回避、更に作業現場で新たな機械類を用いることなく現場にある杭打機やその周辺機械類或いはクレーン車等の動力を利用して本体吊り下げ具又は補助吊り下げ具を介して杭頭処理具を吊り、更には産業廃棄物の発生を無くすことができる極めて有益な杭頭処理具を提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、請求項2記載の考案の効果を奏することに加えて、前記処理具本体に対して、その壁部に設ける詰まり防止用の穴、その壁部に設けるベントナイト流出用の長穴、その下端部に設ける沈み込み防止用の下端補強材からなる三要素の内の任意の一要素、任意の二要素の組み合わせ又は三要素全てのいずれかを付加したものであるから、各処理具本体の各々の構成に応じて、詰まりを防止による杭頭処理作業の円滑化、ベントナイト液の流出効果、下端補強材による処理具本体の埋没防止効果の3種の効果の内のいずれか1種、いずれか2種の組み合わせ、又は3種の効果の全ての内のいずれかを発揮する杭頭処理具を提供することができる。
請求項4記載の考案によれば、請求項1記載の考案と同様の効果を奏するとともに、コンクリート材掬い体に対して開方向の力を付与する開閉補助具を付加したことから、コンクリート材掬い体による余盛部分のコンクリートの掬い取りを常に円滑に行うことが可能な杭頭処理具を提供することができる。
請求項5記載の考案によれば、請求項2記載の考案と同様の効果を奏するとともに、バネ又は錘からなる開閉補助具を付加したことから、コンクリート材掬い体による余盛部分のコンクリートの掬い取りを常に円滑に行うことが可能な杭頭処理具を提供することができる。
請求項6記載の考案によれば、請求項3記載の考案と同様の効果を奏するとともに、バネ又は錘からなる開閉補助具を付加したことから、コンクリート材掬い体による余盛部分のコンクリートの掬い取りを常に円滑に行うことが可能な杭頭処理具を提供することができる。
本考案は、簡略な構造で場所打ちコンクリート杭の構築工程の迅速化が図れ、かつ、作業者の労力負担軽減、騒音の発生防止、主筋の損傷防止、産業廃棄物の発生防止が図ることができる場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具を提供するという目的を、本体吊り下げ具を上方に導出した円筒状の処理具本体と、前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の複数の掬い片部を各々回動可能に、かつ、各掬い片部の突出端側を処理具本体の下端側に臨ませて配置し、各掬い片部から各々補助吊り下げ具を処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき自重により各掬い片部の突出端側を各々処理具本体の壁面側に回動させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるとき、その吊り力で、各掬い片部を各々処理具本体の中央側に回動させて接合することで、処理具本体内に前記各掬い片部の下端側が閉じられてコンクリート材収容領域を形成する構造のコンクリート材掬い体と、を有する構成により実現した。
以下に、本考案の実施例に係る場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具について図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1乃至図3を参照して本考案の実施例1に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1について説明する。
本実施例1に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1は、図1、図2に示すように、例えば、ワイヤ等からなる本体吊り下げ具3を上方に導出した鋼管材等からなる円筒状(例えば外径600mm、肉厚10mm、長さ1200mm)の処理具本体2と、この処理具本体2内に配置されるとともにワイヤ等からなる補助吊り下げ具21を処理具本体2の上方に導出した例えば厚さ12mmの鉄板材等からなるコンクリート材掬い体20と、有している。
前記処理具本体2は、その上端近傍の壁部に一対の本体吊り下げ具3を取り付けるための一対の吊り用穴4を円周方向に関して180度配置に穿設し、この一対の吊り用穴4を利用して各々一対の本体吊り下げ具3の下端部を各々連結している。また、一対の本体吊り下げ具3の上端部は纏めて円形吊り穴部5を形成している。
更に、実施例における前記処理具本体2は、その上端部に、直径方向に一本の補強片6を架設し、この補強片6の中央部に後述する上部吊り下げ具34を挿通するための抜孔7を穿設している。
前記コンクリート材掬い体20は、例えば図2、図3に示すように、各々略1/4球殻状で互いに接合したとき略1/2球殻状を呈するように対称形状に形成された2個のコンクリート材掬い取り用の掬い片部21A、21Bを有し、この掬い片部21A、21Bの各半円形上辺部21c、21dを前記処理具本体2の内壁に各々蝶番25、25を用いて回動可能に対向配置するとともに、各掬い片部21A、21Bの突出端22a、22b側を各々処理具本体2の下端側に臨ませている。
前記突出端22a、22b同士が接合したとき、後述するように各掬い片部21A、21Bが閉じられるように形成されている。なお、図示する実施例では、前記各掬い片部21A、21Bを、湾曲形状として図示しているが、当該部分を湾曲形状の他、直線形状に形成して実施しても良い。
すなわち、前記処理具本体2の内壁における同一高さ位置で、かつ、円周方向に関して180間隔をもって各蝶番25、25の固定片26、26を処理具本体2の内壁に取り付け、各蝶番25、25の軸体28に支持されて回動する回動片27、27を掬い片部21A、21Bの回動基端23a、23bの背面側に取り付け、これにより、掬い片部21A、21Bを前記軸体28を支軸として図2に示す矢印方向に回動可能としている。なお、掬い片部21A、21Bと、処理具本体2とは、図示する例の他の手段でもって、これらを着脱自在な構成として実施しても良い。
前記掬い片部21A、21Bにおけるコンクリート材収容領域40を形成する各内面側には、対称配置に吊り用穴29を有する吊り受け具30、30が取り付けられ、また、吊り受け具30、30の上方には円形孔33を有する環状体32が配置され、一方の吊り受け具30と環状体32との間及び他方の吊り受け具30と環状体32との間に各々一対の下部吊り下げ具31、31を輪状にして挿着している。
また、環状体32の円形孔33には、上部吊り下げ具34の下端側を挿着し、この上部吊り下げ具34の上端には円形吊り穴部35を形成している。また、上部吊り下げ具34は前記抜孔7を貫通して上方に導出している
前記吊り受け具30、下部吊り下げ具31、環状体32、上部吊り下げ具34により補助吊り下げ具21を構成している。
本実施例1に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1は、上述した構成からなり、これにより、図2に示すように、前記本体吊り下げ具3を介して処理具本体2が吊られるとき、各掬い片部21A、21Bは前記蝶番25の軸体28を支軸として自重により回動し、突出端22a、22b側を各々処理具本体2の壁面側に変位させて処理具本体2の下端側を開口状態とするようになっている。
また、補助吊り下げ具21を介して処理具本体2が吊られる時、各掬い片部21A、21Bは前記蝶番25の軸体28を支軸として各々処理具本体2の中央側に変位し、下端側(突出端22a、22b側)が互いに接合したとき、各掬い片部21A、21Bが閉じられることにより、コンクリート材収容領域40を形成するようになっている。
次に、本実施例1に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1による場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理動作について図4を参照して説明する。
まず、本実施例1に係る杭頭処理具1により場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理を行うに先立ち、図4に示すように、従来例と同様にして、橋脚等を施工する現場の目的箇所の地盤に対する掘削孔の穿設、ベントナイト液などの安定液の充填、ケーシングの打ち込み、例えば円筒籠状の鉄筋組み立て体の建て込み、トレミー管を利用したコンクリートの打設、ケーシング及びトレミー管の抜き取りを行い、目的箇所に円柱状の場所打ちコンクリート杭50を構築する。
次に、コンクリートの打設後、約2時間以内に、すなわち、このコンンクリートが硬化する前に(コンンクリートが柔らかいうちに)、図4に概略的に示すように、場所打ちコンクリート杭50の上方に、作業現場で新たな機械類を用いることなく、例えば、現場にある杭打機やその周辺機械類或いは作業機械の一種である図示しないクレーン車又はショベルカー等のバケット部のフック60(フック60のみ図示する。)により、本体吊り下げ具3の円形吊り穴部5を吊り下げた杭頭処理具1を配置する。
詳述すると、例えば、図4の左欄の図に示すように、ショベルカー等のバケット部における掘削刃のいずれかの部分に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記上部吊り下げ具34の円形吊り穴部35を吊り下げ、当該ショベルカー等のバケット部の後端部分(バケット部の掘削刃と逆の部分)に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記本体吊り下げ具3の円形吊り穴部5を吊り下げ、杭頭処理具1を配置する。この場合、ショベルカー等のバケット部の回転・回動でもって、前記上部吊り下げ具34、本体吊り下げ具3の昇降動を自在に操作することができる。
なお、作業機械としては、クレーン車、ショベルカー等の他、杭頭処理具1を吊り下げることが可能な作業現場にある各種作業機械を使用可能である。
次に、クレーン車又はショベルカー等の動力により前記フック60とともに杭頭処理具1を下降させ、処理具本体2の下端側を場所打ちコンクリート杭50の上部に埋め込む。
この状態では、前記各掬い片部21A、21Bは、既述したように自重により回動し処理具本体2の下端側を開口状態としており、前記各掬い片部21A、21Bの突出端22a、22b側が場所打ちコンクリート杭50の上部の硬化前で、かつ、コンクリート品質が良好でない余盛部分のコンクリート51内に没入する。
次に、前記フック60を円形吊り穴部5から外し、このフック60を補助吊り下げ具21を構成する上部吊り下げ具34の円形吊り穴部35に掛け、クレーン車の動力により前記フック60、補助吊り下げ具21とともに処理具本体2の上昇を開始する。
なお、ショベルカー等のバケット部における掘削刃のいずれかの部分に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記上部吊り下げ具34の円形吊り穴部35を吊り下げ、当該ショベルカー等のバケット部の後端部分(バケット部の掘削刃と逆の部分)に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記本体吊り下げ具3の円形吊り穴部5を吊り下げ、杭頭処理具1を配置する場合には、ショベルカー等のバケット部の回転・回動でもって、前記上部吊り下げ具34、本体吊り下げ具3の昇降動を自在に操作することができる。
このとき、フック60による吊り上げ力を受けた補助吊り下げ具21における下部吊り下げ具31は、前記各掬い片部21A、21Bを各々処理具本体2の中央側に変位し、突出端22a、22b側がコンクリート品質が良好でない余盛部分のコンクリート51を掻き取るようにして互いに接合し、余盛部分のコンクリート51を内包したコンクリート材収容領域40を形成する。
クレーン車又はショベルカー等の動力により、更に処理具本体2を上昇させ、所定の場所に運んで処理具本体2を地面等に降ろすことにより、前記各掬い片部21A、21Bを、自重及び前記余盛部分のコンクリート51の重さをもって回動させることで、コンクリート材収容領域40内の余盛部分のコンクリート51は前記地面等の上に排出される。
以上により、一回分の杭頭処理が終了し、以降は上述した処理を所要回数繰り返し鉄筋組み立て体を構成する主筋52の上部が所望の寸法だけ露出する状態として、場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理が完了する。
この場合、例えば施工面61から場所打ちコンクリート杭50の上端までの寸法L1(計画高さ)を80cm位とし、その上端から余盛部分のコンクリート51が除去された後の主筋52を露出させるものである。
なお、図4における破線で示す部分は、場所打ちコンクリート杭50が打ち込まれた際の状態における土の部分を示すもので、この状態時において、図4の左欄の図から右欄の図に向かうような動作で、杭頭処理具1による場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理動作が行われる。そして、杭頭処理具1による場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理動作の終了後、施工面61が表出するような作業が行われる。
以上説明した本実施例1に係る杭頭処理具1によれば、目的箇所に場所打ちコンクリート杭50を構築するに際して、クレーン車又はショベルカー等のフック60により簡略な構造からなる杭頭処理具1の本体吊り下げ具3又は補助吊り下げ具21を吊り、杭頭処理具1を場所打ちコンクリート杭50の上方から下降させ、又は上昇させるという簡略な工程で余盛部分のコンクリート51を除去し、所望の計画高さを有する場所打ちコンクリート杭50を構築することができる。
なお、前述したように、ショベルカー等のバケット部における掘削刃のいずれかの部分に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記上部吊り下げ具34の円形吊り穴部35を吊り下げ、当該ショベルカー等のバケット部の後端部分(バケット部の掘削刃と逆の部分)に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記本体吊り下げ具3の円形吊り穴部5を吊り下げ、杭頭処理具1を配置する場合には、ショベルカー等のバケット部の回転・回動でもって、前記上部吊り下げ具34、本体吊り下げ具3の昇降動を自在に操作することができる。
したがって、前記従来例のような余盛部分のコンクリート51を斫りにより除去する作業は一切不要となり、構築工程の遅延によるコスト高の解消、作業者の労力軽減、騒音の発生や主筋の損傷の回避を図れ、更には固化状態のコンクリート屑が生じないことによる産業廃棄物の発生を無くすことができる極めて有益な杭頭処理具1を提供することができる。
なお、上述した例では、一個のフック60を使用して、処理具本体2の下降時と、上昇時とで掛け替える場合について説明したが、2個のフックを使用し、一方のフックを本体吊り下げ具3に掛け、他方のフックを補助吊り下げ具21に掛けるように構成し、前記処理具本体2の下降時には一方のフックのみにより吊り力を作用させ、処理具本体2の上昇時には他方のフックにより吊り力を作用させて、場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理を行うことも勿論可能である。
また、ショベルカー等のバケット部における掘削刃のいずれかの部分に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記上部吊り下げ具34の円形吊り穴部35を吊り下げ、当該ショベルカー等のバケット部の後端部分(バケット部の掘削刃と逆の部分)に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記本体吊り下げ具3の円形吊り穴部5を吊り下げ、杭頭処理具1を配置する場合には、ショベルカー等のバケット部の回転・回動でもって、前記上部吊り下げ具34、本体吊り下げ具3の昇降動を自在に操作することができることは前述した通りである。
また、上述した例では、2枚構成の掬い片部21A、21Bを用いた場合について説明したが、2枚の掬い片部21A、21Bに限らず、3枚、4枚構成の掬い片部を採用した構成とすることもできる。更に掬い片部21A、21Bの形状も上述した形状に限定されるものではなく、余盛部分のコンクリート51を掬い取れる形状であれば種々の変形が可能である。
次に、図5乃至図11を参照して、本実施例1に係る杭頭処理具1における処理具本体2の種々の変形例について説明する。
本実施例1に係る杭頭処理具1においては、上述した処理具本体2に替えて、図5乃至11に示す処理具本体2A乃至2Gを採用することができる。
図5に示す処理具本体2Aは、前記処理具本体2と同様な構成であるが、この処理具本体2Aの下側の壁部に、例えばコンクリート詰まりを防止するための四角形状の穴11を例えば4個穿設したことが特徴である。
この処理具本体2Aを用いた杭頭処理具1によれば、上述した杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏することに加えて、四角形状の穴11を有することから、前記場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理を行うに際して、前記コンクリート材収容領域40を形成して余盛部分のコンクリート51を内包する際の余剰のコンクリート51を前記穴11から外部に流出させて詰まりを防止することができ、杭頭処理作業の円滑化を実現することができる。
図6に示す処理具本体2Bは、前記処理具本体2と同様な構成であるが、この処理具本体2Aの上側の壁部に、例えば長さ100mm、厚さ20mmのベントナイト流出用の長穴12を多数設けたことが特徴である。
この処理具本体2Bを用いた杭頭処理具1によれば、上述した杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏することに加えて、杭頭処理具1を上昇させて余盛部分のコンクリート51を搬出する際に、前記場所打ちコンクリート杭50の構築に先立って形成する掘削孔内に充填され、コンクリート51に含まれるベントナイト液等を長穴12から外部に流出させることができる。
図7に示す処理具本体2Cは、前記処理具本体2と同様な構成であるが、処理具本体2Cの下端部に、例えば十字配置の架設材13a、13bからなる沈み込み防止用の下端補強材13を設けたことが特徴である。
この処理具本体2Cを用いた杭頭処理具1によれば、上述した杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏することに加えて、前記処理具本体2Cの下端部に下端補強材13を設けているので、例えば余盛部分のコンクリート51が柔らか過ぎる場合でも、下端補強材13による沈み込みに対する抵抗作用で処理具本体2Cがコンクリート51内に埋没してしまうことを防止できる。
図8に示す処理具本体2Dは、前記処理具本体2と同様な構成であるが、この処理具本体2Dは、図5に示す処理具本体2Aの穴11、及び、図6に示す処理具本体2Bの長穴12の構成を付加したことが特徴である。
この処理具本体2Dを用いた杭頭処理具1によれば、上述した杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏することに加えて、既述した場合と同様、余剰のコンクリート51を前記穴11から外部に流出させ詰まりを防止して杭頭処理作業の円滑化を図ることができるとともに、ベントナイト液等も長穴12から外部に流出させることができる。
図9に示す処理具本体2Eは、前記処理具本体2と同様な構成であるが、この処理具本体2Eは、図5に示す処理具本体2Aの穴11、及び、図7に示す沈み込み防止用の下端補強材13の構成を付加したことが特徴である。
この処理具本体2Eによれば、上述した杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏することに加えて、既述した場合と同様、余剰のコンクリート51を前記穴11から外部に流出させ詰まりを防止することができ杭頭処理作業の円滑化を図ることができるとともに、下端補強材13による沈み込みに対する抵抗作用で処理具本体2Eがコンクリート51内に埋没してしまうことを防止できる。
図10に示す処理具本体2Fは、前記処理具本体2と同様な構成であるが、この処理具本体2Fは、図6に示すベントナイト流出用の長穴12、及び、図7に示す沈み込み防止用の下端補強材13の構成を付加したことが特徴である。
この処理具本体2Fによれば、上述した杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏することに加えて、既述した場合と同様、ベントナイト液等も長穴12から外部に流出させることができ、かつ、下端補強材13による沈み込みに対する抵抗作用で処理具本体2Fがコンクリート51内に埋没してしまうことを防止できる。
図11に示す処理具本体2Gは、前記処理具本体2と同様な構成であるが、この処理具本体2Fは、図5に示す前記穴11、図6に示すベントナイト流出用の長穴12、及び図7に示す沈み込み防止用の下端補強材13の構成を付加したことが特徴である。
この処理具本体2Gによれば、上述した杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏することに加えて、既述した場合と同様、コンクリート材収容領域40を形成して余盛部分のコンクリート51を内包する際の余剰のコンクリート51を前記穴11から外部に流出させ詰まりを防止することができ、杭頭処理作業の円滑化を図ることができるとともに、ベントナイト液等も長穴12から外部に流出させることができ、かつ、下端補強材13による沈み込みに対する抵抗作用で処理具本体2Gがコンクリート51内に埋没してしまうことを防止できる。
(実施例2)
次に、図12を参照して本考案の実施例2に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1Aについて説明する。
本実施例2に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1Aは、基本的構成は図1、図2に示す実施例1に係る杭頭処理具1と同様な構成であるため、前記杭頭処理具1と同一の要素には同一の符号を付して示す。
本実施例2に係る杭頭処理具1Aは、実施例1に係る杭頭処理具1の構成に加えて、図12、図13に示すように、コンクリート材掬い体20を構成する2個のコンクリート材掬い取り用の掬い片部21A、21Bに対して、各々開方向の力(図12に示す矢印方向の力)を付与する開閉補助具14として機能する板バネ15、15を付加したことが特徴である。
すなわち、図12に示すように、前記掬い片部21A、21Bの各半円形上辺部21c、21dにおける中央部分に各々突片21e、21fを設けるとともに、突片21e、21fに各々対向する処理具本体2の内壁に例えばU状に形成した板バネ15、15を配置している。
そして、各板バネ15の一片15aを処理具本体2の内壁に各々固着し、他片15bを突片21e、21fの背面側に各々押圧接触させて、これにより、板バネ15、15により前記掬い片部21A、21Bに対して各々図12に矢印で示す常時開方向の力を付与するように構成している。
本実施例2に係る杭頭処理具1Aは、実施例1に係る杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏するとともに、前記板バネ15、15からなる開閉補助具14を付加したことにより、前記フック60とともに杭頭処理具1を下降させ、処理具本体2の下端側を前記場所打ちコンクリート杭50の上部に埋め込む場合に、前記板バネ15、15により掬い片部21A、21Bが各々開方向に回動した状態で両掬い片部21A、21Bの突出端22a、22b側を前記余盛部分のコンクリート51内に没入させることができる。これにより、後続する工程である掬い片部21A、21Bによる余盛部分のコンクリート51の掬い取りを常に円滑に行うことが可能となる。
なお、ショベルカー等のバケット部における掘削刃のいずれかの部分に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記上部吊り下げ具34の円形吊り穴部35を吊り下げ、当該ショベルカー等のバケット部の後端部分(バケット部の掘削刃と逆の部分)に、適宜のワイヤ(図示せず)でもって前記本体吊り下げ具3の円形吊り穴部5を吊り下げ、杭頭処理具1を配置する場合には、ショベルカー等のバケット部の回転・回動でもって、前記上部吊り下げ具34、本体吊り下げ具3の昇降動を自在に操作することができることは前述した通りである。
本実施例2の杭頭処理具1Aの場合も、実施例1の場合と同様、処理具本体2に替えて図5乃至図11に示す各処理具本体2A乃至2Gのいずれかを採用した構成とすることができ、各々の場合において、既述した各処理具本体2A乃至2Gが各々奏する作用、効果を発揮させることができる。
(実施例3)
次に、図13を参照して本考案の実施例3に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1Bについて説明する。
本実施例3に係る場所打ちコンクリート杭50の杭頭処理具1Bは、基本的構成は図1、図2に示す実施例1に係る杭頭処理具1と同様な構成であるため、前記杭頭処理具1と同一の要素には同一の符号を付して示す。
本実施例3に係る杭頭処理具1Bは、実施例1に係る杭頭処理具1の構成に加えて、図14に示すように、コンクリート材掬い体20を構成する2個のコンクリート材掬い取り用の掬い片部21A、21Bの例えば背面側に、各々開方向の力(図13に示す矢印方向の力)を付与する開閉補助具14として機能する錘16、16を付加し、これにより、錘16、16により前記掬い片部21A、21Bに対して各々常時開方向の力を付与するように構成している。
本実施例3に係る杭頭処理具1Bは、実施例1に係る杭頭処理具1の場合と同様な作用、効果を奏するとともに、前記錘16、16の作用で実施例2に係る杭頭処理具1Aの場合と同様、前記掬い片部21A、21Bが各々開方向に回動した状態で両掬い片部21A、21Bの突出端22a、22b側を前記余盛部分のコンクリート51内に没入させることができる。これにより、後続する工程である掬い片部21A、21Bによる余盛部分のコンクリート51の掬い取りを常に円滑に行うことが可能となる。
本実施例3の杭頭処理具1Bの場合も、実施例1の場合と同様、処理具本体2に替えて図5乃至図11に示す各処理具本体2A乃至2Gのいずれかを採用した構成とすることができ、各々の場合において、既述した各処理具本体2A乃至2Gが各々奏する作用、効果を発揮させることができる。
本考案は、場所打ちコンクリート杭の杭頭処理に適用する場合の他、土木工事、建設工事における各種のコンクリート打設現場において、固化前に不要コンクリートを簡便に除去しようとする場合等に広範に適用できる。
本考案の実施例1に係る場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具の概略正面図である。 本実施例1に係る杭頭処理具の概略断面図である。 本実施例1に係る杭頭処理具の概略平面図である。 本実施例1に係る杭頭処理具による杭頭処理の工程を示す説明図である。 本実施例1に係る処理具本体の第1の変形例を示す概略正面図である。 本実施例1に係る処理具本体の第2の変形例を示す概略正面図である。 本実施例1に係る処理具本体の第3の変形例を示す一部切欠断面図である。 本実施例1に係る処理具本体の第4の変形例を示す概略正面図である。 本実施例1に係る処理具本体の第5の変形例を示す一部切欠断面図である。 本実施例1に係る処理具本体の第6の変形例を示す一部切欠断面図である。 本実施例1に係る処理具本体の第7の変形例を示す一部切欠断面図である。 本考案の実施例2に係る場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具の概略断面図である。 本考案の実施例3に係る場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具の概略断面図である。
符号の説明
1 杭頭処理具
1A 杭頭処理具
1B 杭頭処理具
2 処理具本体
2A 処理具本体
2B 処理具本体
2C 処理具本体
2D 処理具本体
2E 処理具本体
2F 処理具本体
2G 処理具本体
3 本体吊り下げ具
4 吊り用穴
5 円形吊り穴部
6 補強片
7 抜孔
11 穴
12 長穴
13 下端補強材
13a 架設材
13b 架設材
14 開閉補助具
15 板バネ
15a 一片
15b 他片
16 錘
20 コンクリート材掬い体
21 補助吊り下げ具
21A 掬い片部
21B 掬い片部
21c 半円形上辺部
21d 半円形上辺部
21e 突片
21f 突片
22a 突出端
22b 突出端
23a 突出端
23b 突出端
25 蝶番
26 固定片
27 回動片
28 軸体
29 吊り用穴
30 吊り受け具
31 下部吊り下げ具
32 環状体
33 円形孔
34 上部吊り下げ具
35 円形吊り穴部
40 コンクリート材収容領域
50 場所打ちコンクリート杭
51 コンクリート
52 主筋
60 フック
61 施工面

Claims (6)

  1. 本体吊り下げ具3を上方に導出した筒状の処理具本体と、
    前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の掬い片部を回動変位可能に配置し、掬い片部に取り付けた補助吊り下げ具21を前記処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき掬い片部を自重により処理具本体の壁面側に変位させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるとき、その吊り力で、掬い片部を処理具本体の中央側に変位させて処理具本体内に下端側が閉じられたコンクリート材収容領域を形成するコンクリート材掬い体と、
    を有することを特徴とする場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具。
  2. 本体吊り下げ具を上方に導出した円筒状の処理具本体と、
    前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の複数の掬い片部を各々回動可能に、かつ、各掬い片部の突出端側を処理具本体の下端側に臨ませて配置し、各掬い片部から各々補助吊り下げ具を処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき自重により各掬い片部の突出端側を各々処理具本体の壁面側に回動させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるとき、その吊り力で、各掬い片部を各々処理具本体の中央側に回動させて接合することで、処理具本体内に前記各掬い片部の下端側が閉じられてコンクリート材収容領域を形成する構造のコンクリート材掬い体と、
    を有することを特徴とする場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具。
  3. 本体吊り下げ具を上方に導出した円筒状の処理具本体と、
    前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の複数の掬い片部を各々回動可能に、かつ、各掬い片部の突出端側を処理具本体の下端側に臨ませて配置し、各掬い片部から各々補助吊り下げ具を処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき自重により各掬い片部の突出端側を各々処理具本体の壁面側に回動させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるとき、その吊り力で、各掬い片部を各々処理具本体の中央側に回動させて接合することで、処理具本体内に前記各掬い片部の下端側が閉じられてコンクリート材収容領域を形成する構造のコンクリート材掬い体と、
    を有し、
    前記処理具本体に対して、その壁部に設ける詰まり防止用の穴、その壁部に設けるベントナイト流出用の長穴、その下端部に設ける沈み込み防止用の下端補強材からなる三要素の内の任意の一要素、任意の二要素の組み合わせ又は三要素全てのいずれかを付加したこと、
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具。
  4. 本体吊り下げ具を上方に導出した筒状の処理具本体と、
    前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の掬い片部を回動変位可能に配置し、掬い片部に取り付けた補助吊り下げ具を前記処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき掬い片部を自重により処理具本体の壁面側に変位させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるとき、その吊り力で、掬い片部を処理具本体の中央側に変位させて処理具本体内に下端側が閉じられたコンクリート材収容領域を形成するコンクリート材掬い体と、
    このコンクリート材掬い体に対して開方向の力を付与する開閉補助具と、
    を有することを特徴とする場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具。
  5. 本体吊り下げ具を上方に導出した円筒状の処理具本体と、
    前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の複数の掬い片部を各々回動可能に、かつ、各掬い片部の突出端側を処理具本体の下端側に臨ませて配置し、各掬い片部から各々補助吊り下げ具を処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき自重により各掬い片部の突出端側を各々処理具本体の壁面側に回動させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるとき、その吊り力で、各掬い片部を各々処理具本体の中央側に回動させて接合することで、処理具本体内に前記各掬い片部の下端側が閉じられてコンクリート材収容領域を形成する構造のコンクリート材掬い体と、
    このコンクリート材掬い体に対して開方向の力を付与するバネ又は錘からなる開閉補助具と、
    を有することを特徴とする場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具。
  6. 本体吊り下げ具を上方に導出した円筒状の処理具本体と、
    前記処理具本体内の壁部に固化前のコンクリート材掬い取り用の複数の掬い片部を各々回動可能に、かつ、各掬い片部の突出端側を処理具本体の下端側に臨ませて配置し、各掬い片部から各々補助吊り下げ具を処理具本体の上方に導出するとともに、前記本体吊り下げ具を介して吊られるとき自重により各掬い片部の突出端側を各々処理具本体の壁面側に回動させて処理具本体の下端側を開口状態とし、前記補助吊り下げ具を介して吊られるとき、その吊り力で、各掬い片部を各々処理具本体の中央側に回動させて接合することで、処理具本体内に前記各掬い片部の下端側が閉じられてコンクリート材収容領域を形成する構造のコンクリート材掬い体と、
    このコンクリート材掬い体に対して開方向の力を付与するバネ又は錘からなる開閉補助具と、
    を有し、
    前記処理具本体に対して、その壁部に設ける詰まり防止用の穴、その壁部に設けるベントナイト流出用の長穴、その下端部に設ける沈み込み防止用の下端補強材からなる三要素の内の任意の一要素、任意の二要素の組み合わせ又は三要素全てのいずれかを付加したこと、
    を特徴とする場所打ちコンクリート杭の杭頭処理具。
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