JP3129064B2 - 継目無鋼管の製造方法 - Google Patents
継目無鋼管の製造方法Info
- Publication number
- JP3129064B2 JP3129064B2 JP05310368A JP31036893A JP3129064B2 JP 3129064 B2 JP3129064 B2 JP 3129064B2 JP 05310368 A JP05310368 A JP 05310368A JP 31036893 A JP31036893 A JP 31036893A JP 3129064 B2 JP3129064 B2 JP 3129064B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- billet
- rolling
- slab
- steel pipe
- seamless steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造によって得ら
れた鋳片を用いて継目無鋼管を製造する方法に関する。
れた鋳片を用いて継目無鋼管を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】継目無鋼管の製造方法としては、マンネ
スマン製管法が一般的である。このマンネスマン製管法
は、円形断面を有する中実丸棒、いわゆる丸ビレットを
加熱炉にて所定温度に加熱した後、傾斜圧延機で穿孔圧
延して中空素管と成し、この中空素管をマンドレルミ
ル、エロンゲータ、プラグミル等の延伸圧延機で肉厚を
減じた後、ストレッチレデューサ、サイザー等の絞り圧
延機で外径を減じて最終製品である鋼管となすのであ
る。
スマン製管法が一般的である。このマンネスマン製管法
は、円形断面を有する中実丸棒、いわゆる丸ビレットを
加熱炉にて所定温度に加熱した後、傾斜圧延機で穿孔圧
延して中空素管と成し、この中空素管をマンドレルミ
ル、エロンゲータ、プラグミル等の延伸圧延機で肉厚を
減じた後、ストレッチレデューサ、サイザー等の絞り圧
延機で外径を減じて最終製品である鋼管となすのであ
る。
【0003】このマンネスマン製管法で使用する丸ビレ
ットとしては、連続鋳造された略円形断面の鋳片を直接
使用する場合や、連続鋳造された略円形あるいは多角形
断面を有する鋳片を分塊工程で圧延、鍛造等の加工を施
して丸ビレットと成した後に使用する場合がある。な
お、かかる丸ビレットは連続鋳造したまま、あるいは圧
延・鍛造したままのいわゆる黒皮ビレットの状態で使用
されるのが一般的であるが、一部外削した後使用される
場合もある。
ットとしては、連続鋳造された略円形断面の鋳片を直接
使用する場合や、連続鋳造された略円形あるいは多角形
断面を有する鋳片を分塊工程で圧延、鍛造等の加工を施
して丸ビレットと成した後に使用する場合がある。な
お、かかる丸ビレットは連続鋳造したまま、あるいは圧
延・鍛造したままのいわゆる黒皮ビレットの状態で使用
されるのが一般的であるが、一部外削した後使用される
場合もある。
【0004】ところで、連続鋳造された鋳片は、鋳造時
の最終凝固位置に相当する鋳片の横断面中心部に、軸方
向に不連続の空隙を有しており、この空隙が穿孔圧延時
に十分に圧着されないで管内面に露出して管内面疵とな
る場合がある。また、空隙を圧着しようとして分塊工程
を経たものを丸ビレットとして使用した場合でも空隙が
十分に圧着されないで、穿孔圧延時に管内面疵となるこ
とがあり、完全には管内面疵の発生を防止できない。
の最終凝固位置に相当する鋳片の横断面中心部に、軸方
向に不連続の空隙を有しており、この空隙が穿孔圧延時
に十分に圧着されないで管内面に露出して管内面疵とな
る場合がある。また、空隙を圧着しようとして分塊工程
を経たものを丸ビレットとして使用した場合でも空隙が
十分に圧着されないで、穿孔圧延時に管内面疵となるこ
とがあり、完全には管内面疵の発生を防止できない。
【0005】そこで、特公平5−47283号公報に
て、連続鋳造ままの中実丸ビレット内部のV偏析帯がプ
ラグに対して凹状をなす状態で穿孔圧延することによっ
てメタルフローを滑らかにし、管内面疵の発生を防止し
ようとする継目無鋼管の製造方法が提案されている。
て、連続鋳造ままの中実丸ビレット内部のV偏析帯がプ
ラグに対して凹状をなす状態で穿孔圧延することによっ
てメタルフローを滑らかにし、管内面疵の発生を防止し
ようとする継目無鋼管の製造方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特公平5
−47283号公報で提案されている方法は、管内面疵
の発生を防止することに対して一定の効果を有するもの
ではあるが、完全には管内面疵の発生を防止できない。
特に、大きい空隙を有する丸ビレットを穿孔圧延する場
合には管内面疵の発生を防止できないという問題があ
る。
−47283号公報で提案されている方法は、管内面疵
の発生を防止することに対して一定の効果を有するもの
ではあるが、完全には管内面疵の発生を防止できない。
特に、大きい空隙を有する丸ビレットを穿孔圧延する場
合には管内面疵の発生を防止できないという問題があ
る。
【0007】なお、穿孔圧延を行う前に、分塊工程にお
いて丸ビレット内部の空隙を確実かつ完全に圧着させる
ことは可能であるが、必要となる設備が巨大となり、経
済的に実現は困難である。
いて丸ビレット内部の空隙を確実かつ完全に圧着させる
ことは可能であるが、必要となる設備が巨大となり、経
済的に実現は困難である。
【0008】そこで、本発明は上記した問題に鑑みて成
されたものであり、丸ビレット内に存在する空隙によっ
て発生する管内面疵を可及的に防止できる継目無鋼管の
製造方法を提供することを目的としている。
されたものであり、丸ビレット内に存在する空隙によっ
て発生する管内面疵を可及的に防止できる継目無鋼管の
製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意実験を
重ねた結果、管内面疵に対して以下の知見を得た。 丸ビレットの中心部に存在する空隙が、穿孔圧延時に
管内面に露出して管内面疵となる。 丸ビレット内に存在する空隙の表面は、鋳造時にほと
んど酸化されないので、丸ビレットに十分な変形を与え
れば内部空隙は圧着し、管内面疵の原因とはならない。 マンネスマン製管法の穿孔工程における変形は、分塊
工程の変形と比べて加工度が高く、空隙を圧着するには
十分である。
重ねた結果、管内面疵に対して以下の知見を得た。 丸ビレットの中心部に存在する空隙が、穿孔圧延時に
管内面に露出して管内面疵となる。 丸ビレット内に存在する空隙の表面は、鋳造時にほと
んど酸化されないので、丸ビレットに十分な変形を与え
れば内部空隙は圧着し、管内面疵の原因とはならない。 マンネスマン製管法の穿孔工程における変形は、分塊
工程の変形と比べて加工度が高く、空隙を圧着するには
十分である。
【0010】本発明の継目無鋼管の製造方法は、上記し
た知見に基づいて成されたものであり、連続鋳造によっ
て得られた中実丸ビレットを穿孔圧延して継目無鋼管を
製造する方法において、鋳造時に発生する内部空隙が横
断面中心から直径の3%の範囲内には存在しないように
成した中実丸ビレットを使用するのである。
た知見に基づいて成されたものであり、連続鋳造によっ
て得られた中実丸ビレットを穿孔圧延して継目無鋼管を
製造する方法において、鋳造時に発生する内部空隙が横
断面中心から直径の3%の範囲内には存在しないように
成した中実丸ビレットを使用するのである。
【0011】本発明において使用する中実丸ビレット
を、連続鋳造時に発生する内部空隙、具体的には前記内
部空隙の一部分もビレットの横断面中心からその直径の
3%の範囲内には存在しない状態のビレットとしたのは
以下の理由による。すなわち、本発明対象の穿孔圧延に
あっては、理論上、ビレットの半径部分が穿孔圧延後に
得られる中空素管の肉厚となり、ビレットの中心が素管
内面となるので、前記の内部空隙部分がビレットの中心
上に存在しない限り肉厚内に存在して圧着され、素管内
面に現れないから内面疵が発生することはない。しかし
ながら、真円の中実丸ビレットを得ることは工業的に事
実上不可能であり、且つまた、穿孔圧延に際してプラグ
中心と中実丸ビレット中心を完全に一致させた状態で圧
延することも事実上不可能であることから、数多くの実
験を行い、中実丸ビレットの横断面中心からその直径の
3%の範囲内に前記内部空隙が存在しない場合に限って
内面疵が発生しないという事実を初めて見出したのであ
る。
を、連続鋳造時に発生する内部空隙、具体的には前記内
部空隙の一部分もビレットの横断面中心からその直径の
3%の範囲内には存在しない状態のビレットとしたのは
以下の理由による。すなわち、本発明対象の穿孔圧延に
あっては、理論上、ビレットの半径部分が穿孔圧延後に
得られる中空素管の肉厚となり、ビレットの中心が素管
内面となるので、前記の内部空隙部分がビレットの中心
上に存在しない限り肉厚内に存在して圧着され、素管内
面に現れないから内面疵が発生することはない。しかし
ながら、真円の中実丸ビレットを得ることは工業的に事
実上不可能であり、且つまた、穿孔圧延に際してプラグ
中心と中実丸ビレット中心を完全に一致させた状態で圧
延することも事実上不可能であることから、数多くの実
験を行い、中実丸ビレットの横断面中心からその直径の
3%の範囲内に前記内部空隙が存在しない場合に限って
内面疵が発生しないという事実を初めて見出したのであ
る。
【0012】本発明の継目無鋼管の製造方法では、空隙
が横断面中心から直径の3%の範囲内には存在しないよ
うに成した中実丸ビレットを使用し、穿孔圧延時に空隙
が管内面に露出しないようにしているのである。
が横断面中心から直径の3%の範囲内には存在しないよ
うに成した中実丸ビレットを使用し、穿孔圧延時に空隙
が管内面に露出しないようにしているのである。
【0013】本発明の継目無鋼管の製造方法に使用する
横断面中心から直径の3%の範囲内に空隙が存在しない
中実丸ビレットは、連続鋳造時の丸鋳片外面からの水等
による冷却を鋳片横断面の円周方向に不均一とすること
によって製造したり、あるいは素材鋼種等によって丸鋳
片外面性状を良好とするのが難しく鋳造後に丸鋳片外面
を切削加工せざるを得ない場合等には、丸鋳片断面中心
に対して偏心状に切削加工を実施することによって製造
したり、略丸形又は多角形の断面形状に連続鋳造した鋳
片を分塊圧延して中実丸ビレットにする場合には、通常
の分塊圧延によって中心部に内部空隙が存在するビレッ
トを得、これを前記同様に偏心外削加工して製造する
か、もしくは分塊工程において鋳片を不均一に加熱する
ことによって、あるいは圧延ロール等の加工工具の形状
を調整することによって非対称な変形を与えることによ
って製造する。
横断面中心から直径の3%の範囲内に空隙が存在しない
中実丸ビレットは、連続鋳造時の丸鋳片外面からの水等
による冷却を鋳片横断面の円周方向に不均一とすること
によって製造したり、あるいは素材鋼種等によって丸鋳
片外面性状を良好とするのが難しく鋳造後に丸鋳片外面
を切削加工せざるを得ない場合等には、丸鋳片断面中心
に対して偏心状に切削加工を実施することによって製造
したり、略丸形又は多角形の断面形状に連続鋳造した鋳
片を分塊圧延して中実丸ビレットにする場合には、通常
の分塊圧延によって中心部に内部空隙が存在するビレッ
トを得、これを前記同様に偏心外削加工して製造する
か、もしくは分塊工程において鋳片を不均一に加熱する
ことによって、あるいは圧延ロール等の加工工具の形状
を調整することによって非対称な変形を与えることによ
って製造する。
【0014】
【作用】本発明の継目無鋼管の製造方法は、鋳造時に発
生する内部空隙が横断面中心から直径の3%の範囲内に
は存在しないように成した中実丸ビレットを穿孔圧延す
るので、傾斜ロール及びプラグによる穿孔圧延時には、
内部空隙は管内面に露出することなく圧着される。
生する内部空隙が横断面中心から直径の3%の範囲内に
は存在しないように成した中実丸ビレットを穿孔圧延す
るので、傾斜ロール及びプラグによる穿孔圧延時には、
内部空隙は管内面に露出することなく圧着される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に基
づいて説明する。図1は本発明方法での加工状態を示す
図である。
づいて説明する。図1は本発明方法での加工状態を示す
図である。
【0016】図面において、1は傾斜状に配置された2
個で対を成す鼓型ロール(以下、単に「ロール」とい
う)であり、これらロール1と、ロール1間に配置した
プラグ2とにより、スパイラル状に回転しつつ前進させ
られる中実丸ビレットAを穿孔圧延して中空素管Bに形
成する。このとき、中実丸ビレットA内部の中心から直
径の3%の範囲外に存在する空隙3は、中空素管Bの表
面に露出せずに、肉厚内で圧延による変形を与えられて
圧着する。
個で対を成す鼓型ロール(以下、単に「ロール」とい
う)であり、これらロール1と、ロール1間に配置した
プラグ2とにより、スパイラル状に回転しつつ前進させ
られる中実丸ビレットAを穿孔圧延して中空素管Bに形
成する。このとき、中実丸ビレットA内部の中心から直
径の3%の範囲外に存在する空隙3は、中空素管Bの表
面に露出せずに、肉厚内で圧延による変形を与えられて
圧着する。
【0017】次に本発明方法の効果を確認するために行
った実験結果について説明する。 〔実施例1〕直径190mmの円形断面を有する鋳片を
連続鋳造し、X線透視して鋳片内部に存在する空隙の位
置・大きさを確認した後に切削加工を施して、直径60
mm、長さ1mの空隙の位置が異なる3つの丸ビレット
A・B・Cを作成した。なお、ビレットA内の空隙は断
面中心より2mm離れた位置に存在するように、ビレッ
トB・C内の空隙は断面中心上に存在するように作成し
た。
った実験結果について説明する。 〔実施例1〕直径190mmの円形断面を有する鋳片を
連続鋳造し、X線透視して鋳片内部に存在する空隙の位
置・大きさを確認した後に切削加工を施して、直径60
mm、長さ1mの空隙の位置が異なる3つの丸ビレット
A・B・Cを作成した。なお、ビレットA内の空隙は断
面中心より2mm離れた位置に存在するように、ビレッ
トB・C内の空隙は断面中心上に存在するように作成し
た。
【0018】これらのビレットA・B・Cを加熱炉で1
200 OCに加熱した後に穿孔圧延を行い、外径63m
m、肉厚5mm、長さ約3.1mの中空素管を製造し
た。なお、ビレットBはV偏析帯がプラグに対して凹状
をなす状態で穿孔圧延し、またビレットCはV偏析帯が
プラグに対して凸状をなす状態で穿孔圧延した。製造本
数は各々30本で、ビレットの材質は炭素鋼(0.2重
量%C)、Mn鋼(0.35重量%C−1.3重量%M
n)、Cr−Mo鋼(0.1重量%C−0.4重量%M
n−5重量%Cr−O.5重量%Mo)、ステンレス鋼
(18重量%Cr−8重量%Ni)の4種類である。
200 OCに加熱した後に穿孔圧延を行い、外径63m
m、肉厚5mm、長さ約3.1mの中空素管を製造し
た。なお、ビレットBはV偏析帯がプラグに対して凹状
をなす状態で穿孔圧延し、またビレットCはV偏析帯が
プラグに対して凸状をなす状態で穿孔圧延した。製造本
数は各々30本で、ビレットの材質は炭素鋼(0.2重
量%C)、Mn鋼(0.35重量%C−1.3重量%M
n)、Cr−Mo鋼(0.1重量%C−0.4重量%M
n−5重量%Cr−O.5重量%Mo)、ステンレス鋼
(18重量%Cr−8重量%Ni)の4種類である。
【0019】そして、得られた中空素管について超音波
探傷装置を用い管肉厚中間部の割れおよび管内面疵の調
査を行った。調査の結果をビレット毎に疵発生総個数と
して次の表1に示す。表1より、中空素管の疵発生を防
止するには、本発明方法の方が有効であることは明らか
である。
探傷装置を用い管肉厚中間部の割れおよび管内面疵の調
査を行った。調査の結果をビレット毎に疵発生総個数と
して次の表1に示す。表1より、中空素管の疵発生を防
止するには、本発明方法の方が有効であることは明らか
である。
【0020】
【表1】
【0021】〔実施例2〕横断面中心上に空隙を有す
る、250mm角の矩形形状の鋳片を連続鋳造し、これ
を直径190mmの円形鋼片に分塊圧延した後に、それ
ぞれ実施例1のA・B・Cと同様な位置に空隙を配置し
た直径60mm、長さ1mの3つの丸ビレットD・E・
Fを作成し、これらを穿孔圧延し、外径63mm、肉厚
5mm、長さ約3.1mの中空素管を製造した後、超音
波探傷装置によって管内面疵等を調査した。そして、調
査の結果をビレット毎に疵発生総個数として次の表2に
示す。
る、250mm角の矩形形状の鋳片を連続鋳造し、これ
を直径190mmの円形鋼片に分塊圧延した後に、それ
ぞれ実施例1のA・B・Cと同様な位置に空隙を配置し
た直径60mm、長さ1mの3つの丸ビレットD・E・
Fを作成し、これらを穿孔圧延し、外径63mm、肉厚
5mm、長さ約3.1mの中空素管を製造した後、超音
波探傷装置によって管内面疵等を調査した。そして、調
査の結果をビレット毎に疵発生総個数として次の表2に
示す。
【0022】なお、実施例1と同様に、ビレットEはV
偏析帯がプラグに対して凹状をなす状態で穿孔圧延し、
ビレットFはV偏析帯がプラグに対して凸状を成す状態
で穿孔圧延した。製造本数は各々30本で、ビレットの
材質は実施例1と同様の炭素鋼、Mn鋼、Cr−Mo
鋼、ステンレス鋼の4種類である。
偏析帯がプラグに対して凹状をなす状態で穿孔圧延し、
ビレットFはV偏析帯がプラグに対して凸状を成す状態
で穿孔圧延した。製造本数は各々30本で、ビレットの
材質は実施例1と同様の炭素鋼、Mn鋼、Cr−Mo
鋼、ステンレス鋼の4種類である。
【0023】
【表2】
【0024】表2より、角鋳片を分塊圧延した丸ビレッ
トを用いて穿孔圧延し、中空素管を製造する場合にも、
従来方法と比べて、本発明方法の方が疵発生の防止には
有効であることは明らかである。
トを用いて穿孔圧延し、中空素管を製造する場合にも、
従来方法と比べて、本発明方法の方が疵発生の防止には
有効であることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の継目無鋼
管の製造方法は、穿孔圧延時にビレット内部に存在する
空隙が露出しないので、連続鋳造した鋳片をビレットに
用いて穿孔圧延する場合にも、連続鋳造した鋳片を分塊
圧延してビレットに用いて穿孔圧延する場合にも管内面
疵の発生を防止して継目無鋼管を製造できる。
管の製造方法は、穿孔圧延時にビレット内部に存在する
空隙が露出しないので、連続鋳造した鋳片をビレットに
用いて穿孔圧延する場合にも、連続鋳造した鋳片を分塊
圧延してビレットに用いて穿孔圧延する場合にも管内面
疵の発生を防止して継目無鋼管を製造できる。
【図1】本発明方法での加工状態を示す図である。
【符号の説明】 1 ロール 2 プラグ 3 空隙 A 中実丸ビレット B 中空素管
Claims (1)
- 【請求項1】 連続鋳造によって得られた中実丸ビレッ
トを穿孔圧延して継目無鋼管を製造する方法において、
鋳造時に発生する内部空隙が横断面中心から直径の3%
の範囲内には存在しないように成した中実丸ビレットを
使用することを特徴とする継目無鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05310368A JP3129064B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 継目無鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05310368A JP3129064B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 継目無鋼管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164020A JPH07164020A (ja) | 1995-06-27 |
JP3129064B2 true JP3129064B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=18004408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05310368A Expired - Fee Related JP3129064B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 継目無鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129064B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3367332B2 (ja) * | 1996-05-15 | 2003-01-14 | 日本鋼管株式会社 | 難加工性継目無鋼管の製造方法 |
JP4734724B2 (ja) * | 2001-01-31 | 2011-07-27 | Jfeスチール株式会社 | 継目無鋼管の製造方法 |
JP4045813B2 (ja) * | 2001-03-27 | 2008-02-13 | Jfeスチール株式会社 | 継目無鋼管の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP05310368A patent/JP3129064B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07164020A (ja) | 1995-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4438960B2 (ja) | 継目無管の製造方法 | |
US6089066A (en) | Process for the production of seamless tubes | |
EP0754503B1 (en) | Method and apparatus for piercing seamless metal pipe | |
JPWO2004103593A1 (ja) | 継目無管の製造方法 | |
JP3129064B2 (ja) | 継目無鋼管の製造方法 | |
JP3823762B2 (ja) | 継目無金属管の製造方法 | |
JP3073981B1 (ja) | 鉄基分散強化型合金管の製造方法 | |
JP4196991B2 (ja) | 継目無管の製造における穿孔圧延方法 | |
JP3021664B2 (ja) | 継目無金属管の穿孔圧延方法およびその装置 | |
JP3004875B2 (ja) | エロンゲータ圧延方法 | |
JP4117955B2 (ja) | ビレットの穿孔方法 | |
JP2711129B2 (ja) | チタンシームレスパイプの製造方法 | |
JPH0729127B2 (ja) | 継目無オーステナイト系ステンレス鋼管の製造方法 | |
JP2001219205A (ja) | 継目無管の製造方法 | |
JPH06269842A (ja) | コイル状鋼管の伸管方法 | |
JP3716763B2 (ja) | 継目無鋼管のマンドレルミル圧延方法 | |
JPH105820A (ja) | 継目無金属管の製造方法 | |
JP3030597B2 (ja) | 溶接管製造方法 | |
JP4284657B2 (ja) | 孔型圧延ロール群及びこの孔型圧延ロール群を用いたマンドレルミル圧延方法並びにマンドレルミル | |
JP3401434B2 (ja) | コールドピルガー内面割れ防止方法 | |
JP2016185553A (ja) | 内面品質に優れた継目無鋼管の製造方法 | |
JP6225893B2 (ja) | 継目無金属管の傾斜圧延方法 | |
JP3076700B2 (ja) | 円管の冷間絞り圧延機列 | |
JPS62197237A (ja) | シ−ムレス鋼管の製造方法 | |
JPH06190408A (ja) | 継ぎ目無し鋼管の製造設備及び製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |