JP3128690B2 - 油圧回路のウォーミングアップ装置および方法 - Google Patents

油圧回路のウォーミングアップ装置および方法

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JP3128690B2 JP10082369A JP8236998A JP3128690B2 JP 3128690 B2 JP3128690 B2 JP 3128690B2 JP 10082369 A JP10082369 A JP 10082369A JP 8236998 A JP8236998 A JP 8236998A JP 3128690 B2 JP3128690 B2 JP 3128690B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はエンジンで駆動され
るポンプの吐出圧油を操作弁で油圧機器に供給する油圧
回路のウォーミングアップ装置および方法に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】エンジンで駆動されるポンプの吐出圧油
を操作弁で油圧機器に供給する油圧回路においては、エ
ンジン始動直後に油圧回路内の油の温度が低く、この状
態でエンジンを高速回転したり、ポンプ斜板の傾転角
大としたりするとポンプにキャビテーションが発生し油
圧機器損傷の原因となる。このために、冬季など外気温
度が低い場合にはエンジン始動直後に油圧回路内の油の
温度を上昇させる、所謂ウォーミングアップを行なって
いる。例えば、方向切換弁を切換えて油圧機器を作動さ
せてストロークエンドにし、油圧回路内の油圧をリリー
フ弁よりリリーフして油温が早く上昇するようにしてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】かかる油圧回路である
と人為的にウォーミングアップ操作するので、その操作
が面倒であると共に、その操作を誤まるとキャビテーシ
ョンが生じて油圧機器を損傷してしまうことがある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、次に記
載するような二つのウォームアップ装置と、二つのウォ
ーミングアップ方法が提供される。エンジン1で駆動さ
れる油圧ポンプと、この油圧ポンプの斜板の傾転角を変
更する手段と、油圧ポンプの油圧で作動される油圧機器
5と、前記油圧ポンプの吐出圧油を油圧機器5に供給す
る方向切換弁4とを含む油圧回路のウォーミングアップ
装置であって、前記油圧回路内の油温を検出するセンサ
と、前記油圧ポンプの吸込圧力を検出するセンサと、
記エンジンの回転数を検出するセンサと、 これらの検出
油温、吸込圧およびエンジンの回転数並びにオペレータ
が指示したエンジン回転数と斜板の傾転角が入力される
コントローラ43を含み、前記コントローラ43は、入
力された検出油温が所定の温度以下のときは、ウォーミ
ングアップ信号を出力し、入力された検出油温が所定の
温度以上となるとウォーミングアップ信号を停止し、
記ウォーミングアップ信号は、最初は前記コントローラ
43がその入力に基づいてキャビテーションが発生しな
いのを判断しつつエンジン回転数をアップさせることに
よりポンプ吐出量を増大させる信号であって、キャビテ
ーションが発生すると判断される時はエンジン回転数を
ダウンさせることを含む信号であり、次にエンジン回転
数が所定の回転数に至った後は、キャビテーションが発
生しないのを判断しつつポンプ斜板の傾転角を大きくし
ていくことによってポンプ吐出量を増大させる信号であ
って、キャビテーションが発生すると判断される時はポ
ンプ斜板の傾転角を小さくすることを含む信号であるこ
とを特徴とする建設機械用油圧回路のウォーミングアッ
プ装置。エンジン1で駆動される油圧ポンプと、この油
圧ポンプの斜板の傾転角を変更する手段と、油圧ポンプ
の油圧で作動される油圧機器5と、前記油圧ポンプの吐
出圧油を油圧機器5に供給する方向切換弁4とを含む油
圧回路のウォーミングアップ装置であって、前記油圧回
路内の油温を検出するセンサと、前記油圧ポンプの吸込
圧力を検出するセンサと、 前記エンジンの回転数を検出
するセンサと、 ウォーミングアップを指示するウォーミ
ングアップスイッチと、 これらの検出油温、吸込圧およ
びエンジンの回転数並びにオペレータが指示したエンジ
ン回転数と斜板の傾転角が入力されるコントローラ43
とを含み、前記コントローラ43は、センサの検出油温
が所定の油温以下で、かつ、ウォーミングアップスイッ
チからの出力信号が入力されたときに、ウォーミングア
ップ信号を出力し、入力された検出油温が所定の温度以
上となるとウォーミングアップ信号を停止するものと
し、前記ウォーミングアップ信号は、最初は前記コント
ローラ43がその入力に基 づいてキャビテーションが発
生しないのを判断しつつエンジン回転数をアップさせる
ことによりポンプ吐出量を増大させる信号であって、キ
ャビテーションが発生すると判断される時はエンジン回
転数をダウンさせることを含む信号であり、次にエンジ
ン回転数が所定の回転数に至った後は、キャビテーショ
ンが発生しないのを判断しつつポンプ斜板の傾転角を大
きくしていくことによりポンプ吐出量を増大させる信号
であって、キャビテーションが発生すると判断される時
はポンプ斜板の傾転角を小さくすることを含む信号であ
ることを特徴とする建設機械用油圧回路のウォーミング
アップ装置。エンジン1で駆動される油圧ポンプと、こ
の油圧ポンプの斜板の傾転角を変更する手段と、油圧ポ
ンプの油圧で作動される油圧機器5と、前記油圧ポンプ
の吐出圧油を油圧機器5に供給する方向切換弁4とを含
む油圧回路のウォーミングアップ方法であって、油温が
所定の温度以下のときはウォーミングアップを行い、油
温が前記所定の温度以上となるとウォーミングアップを
停止するものとし、 前記ウォーミングアップは、最初は
キャビテーションが発生しないのを判断しつつエンジン
回転数をアップさせることによりポンプ吐出量を増大す
るが、キャビテーションが発生すると判断される時には
エンジン回転数をダウンすることを含むものであり、次
にエンジン回転数が所定の回転数に至った後は、キャビ
テーションが発生しないのを判断しつつポンプ斜板の傾
転角を大きくしていくことによりポンプ吐出量を増大し
ていくが、キャビテーションが発生すると判断される時
はポンプ斜板の傾転角を小さくすることを含むものであ
り、油温が前記所定の温度以上となるとウォーミングア
ップを停止して、オペレータが最初に指示したエンジン
回転数、斜板傾転角に維持することを自動的に行うこと
を特徴とする建設機械用油圧回路のウォーミングアップ
方法。エンジン1で駆動される油圧ポンプと、この油圧
ポンプの斜板の傾転角を変更する手段と、油圧ポンプの
油圧で作動される油圧機器5と、前記油圧ポンプの吐出
圧油を油圧機器5に供給する方向切換弁4とを含む油圧
回路のウォーミングアップ方法であって、油温が所定の
温度以下のときはウォーミングアップを行い、油温が前
記所定の温度以上となるとウォーミングアップを停止す
ものとし、ウォーミングアップスイッチを操作してウ
ォーミングアップを指示すること、前記ウォーミングア
ップは、最初はキャビテーションが発生しないのを判断
しつつエンジン回転数をアップさせることによりポンプ
吐出量を増大するが、キャビテーションが発生すると判
断される時にはエンジン回転数をダウンすることを含む
ものであり、次にエンジン回転数が所定の回転数に至っ
た後は、キャビテーションが発生しないのを判断しつつ
ポンプ斜板の傾転角を大きくしていくことによりポンプ
吐出量を増大していくが、キャビテーションが発生する
と判断される時はポンプ斜板の傾転角を小さくすること
を含むものであり、油温が前記所定の温度以上となると
ウォーミングアップを停止して、オペレータが最初に指
示したエンジン回転数、斜板傾転角に維持することを自
動的に行うことを特徴とする建設機械用油圧回路のウォ
ーミングアップ方法。 【0005】 【発明の実施の形態】エンジン1の出力側に動力伝達機
構2を介して第1・第2主ポンプP,Pとパイロッ
トポンプPと補助ポンプPを連結し、第1・第2主
ポンプP,Pの第1・第2吐出路3,3に方向
切換弁4をそれぞれ設けて油圧機器5に圧油を供給制御
するようにしてあると共に、パイロットポンプPの吐
出路6はフィルタ7、チェック弁8、アキュームレータ
9、断続弁10を介して主ポンプの吐出量変更用の斜板
11の傾転角度を制御する吐出量制御バルブ12に接続
していると共に、各方向切換弁4の受圧部4a及び図示
しない他の方向切換弁を切換える制御用バルブ13に接
続してある。補助ポンプPの吐出路14は油圧モータ
15の第1ポート15に接続し、第2ポート15
ドレーン路16に接続し、そのドレーン路16は前記吐
出量制御バルブ12のドレーン側及び吐出路14に設け
たリリーフ弁17のドレーン側に連通していると共に、
前記第2主ポンプPの吐出路3に設けた方向切換弁
4のドレーン側に接続し、かつフィルタ18を介して第
1路19でオイルクーラ20に連通していると共に、オ
イルクーラ20に連通した第2路21はフィルタ22を
介して前記第1主ポンプPの吐出路3に設けた方向
切換弁4のドレーン側に接続し、このオイルクーラ20
と対向したファン23が前記油圧モータ15に連結して
ある。 【0006】前記第1路19と第2路21は逆止弁24
で短絡連通し、かつその両側は絞り付バイパス路25を
介して短絡していると共に、ドレーン路16の絞り26
の下流側は第1パイロットチェック弁27を介して吐出
路14に接続し、前記第1主ポンプPの吐出路3
第1連通路28で前記ドレーン路16に接続していると
共に、第2主ポンプPの吐出路3は第2連通路29
で前記第2路21に接続していると共に、第1・第2連
通路28,29には第2・第3パイロットチェック弁3
0,31が設けてある。各ポンプの吸込路32はタンク
33に連通し、この吸込路32は前記第2路21に接続
してあると共に、タンク油温センサー34、タンク内圧
力センサー35が設けてある。前記エンジン1の冷却フ
ァン36はラジエータ37と対向していると共に、エン
ジン回転数検出センサー38が設けてある。 【0007】前記第1・第2路19,21には第1・第
2油温センサー39,40が設けてあると共に、前記吸
込路32には吸込圧センサー41と吸込油温センサー4
2とが設けられ、前記各センサーはコントローラ43に
接続してある。コントローラ43には操作レバー44に
より方向切換弁の切換信号が入力されると共に、ウォー
ミングアップスイッチ45より自動ウォーミングアップ
信号が入力される。前記方向切換弁4は第2図に示すよ
うに、第1、第2、第3、第4パイロットチェック弁5
0,51,52,53と第1・第2チェック弁54,5
5を組み合せたものとなり、各パイロットチェック弁の
パイロット信号部50a,51a,52a,53aにパ
イロット信号を入力することで油圧機器5を駆動するよ
うにしてあると共に、各パイロット信号部にはコントロ
ーラ43より操作レバー44の操作に応じて信号が入力
される。前記第1・第2・第3パイロットチェック弁2
7,30,31のパイロット信号部27a,30a,3
1aにはコントローラ43より信号が入力される。 【0008】次に作動を説明する。手動又は自動により
ウォーミングアップ指令が入力されている状態時に、
ペレータがエンジン回転数、斜板の傾転角を指示する
(斜板の傾転角は、最小のままとするのが、実施例とし
ては最も好ましい。又、このような実施例の場合、そも
そもポンプ斜板は最初は傾転角が最小の状態にあるから
エンジン回転数のみを指示するようにしても、斜板の傾
転角を最小に指示したと同じ作用が奏せられる)と、エ
ンジン1及び該エンジンに繋がる第1・第2主ポンプP
,Pをそれに応じた回転数で駆動すべく制御信号が
コントローラ43に準備され、仮にオペレータのエンジ
ン回転数の指示が低い値であるとエンジン1及び第1・
第2主ポンプP ,P は低速(アイドリング)回転と
なり、それに比例して主ポンプの吐出量は少なくなって
いる。この状態で吸込圧センサー41、吸込油温センサ
ー42より吸込圧と吸込油温及びエンジン
回転数検出センサー38よりエンジン回転数がコ
ントローラ43に入力され、コントローラ43は第3図
に示すポンプキャビテーション発生限界線図に基づいて
キャビテーションが発生するか、発生しないかを判断す
る。第3図において吐出量Qはポンプ回転数(すな
わちエンジン回転数 O) ×ポンプ1回転当り吐出量
となり、検出したエンジン回転数に基づいて
吐出量を演算できる。このとき、キャビテーション発生
が無いと判断した場合には入力されたエンジン回転数信
号に基づいてエンジン回転数を徐々にアップさせ、キャ
ビテーションが発生すると判断した場合にはエンジン回
転数をダウンさせることを繰返しながら油温を高めつ
つ、エンジン回転数を所定の回転数に維持させておく。
この状態におけるエンジン回転数は、オペレータが最初
に指示した回転数よりも徐々にアップした分だけ高いエ
ンジン回転数である。 このときにも前述と同様にしてキ
ャビテーション発生の有無を判断し、キャビテーション
が発生しないと判断したら入力された斜板傾転角(例え
ば、最小傾転角)から、傾転角を徐々に増大して吐出量
を徐々に増大し、キャビテーションが 発生すると判断し
たら斜板傾転角を減少させることによってポンプ吐出量
を減少させることを繰り返しながら、油温を高めてい
く。 【0009】以上の動作についての具体的な例を第4図
のフローチャートに基づいて説明すると次のとおりであ
る。 オペレータは、手動又は自動によりウォーミングア
ップ指令が入力されている状態時に、エンジン回転数を
指示する。エンジン回転数については、当該地域の冬季
温度から考えて通常キャビテーションが発生しないと考
えられる、例えば、600回転を(極寒地のような特殊
の地域においては、この回転数自体がすでに好ましいも
のでないが、本願発明では、そのような極めて特殊な地
域については考慮していない)指示するが、この指示さ
れるエンジン回転数は、例えば1000回転であっても
良い。前記の600回転が、当初の値として適切なとき
は、ウォーミングアップ指令が入っていることによりエ
ンジン回転数は徐々にアップされていくが、その時々の
検出値、例えば温度が好ましくないとなった場合には、
エンジン回転数はダウンされ、次にまたアップとが繰り
返されるが、状態が変わらない限りはこの繰り返しが続
きフローが循環する(繰り返しを続けること)。また一
方、オペレータが冬季にもかかわらず回転数を比較的に
高めの回転数、例えば1000回転以上を指示していた
場合には、検出値は、最初から好ましいものではないで
あろうから、エンジン回転数は大幅にダウンされるが、
いずれかの地点で温度が満足されるとエンジン回転数の
アップへと反転するが再び条件が満たされないこととな
るので、この場合も、繰り返しが続きフローが循環す
る。しかしながら、コントローラ43はこの時、油圧回
路の油温上昇を図ることを判断する。つまり、コントロ
ーラ43は各方向切換弁4のパイロット信号部にパイロ
ット信号を入力せずに各方向切換弁4は遮断位置となる
と共に、第1・第2パイロットチェック弁30,31の
パイロット信号部30a,31aにパイロット信号を入
力してリリーフ動作し、第1・第2主ポンプP,P
の吐出圧油は第1・第2連通路28,29及び第1・第
2パイロットチェック弁30,31を通して、パイロッ
トポンプPと補助ポンプPの吐出圧油と合流して第
5図太線で示すようにタンク33に還流せずに吸込路3
2を通って循環する。このために、油温上昇が速くなっ
てウォーミングアップ時間を短縮できる。なおこの時、
第1・第2パイロットチェック弁30,31のパイロッ
ト信号部30a,31aに入力されるパイロット信号は
徐々に大きくなってリリーフ流量が最初は少なく徐々に
大きくなるようにしてある。 【0010】前述のウォーミングアップ動作で回路内の
油温が所定値以上となるとタンク33に接続した第4パ
イロットチェック弁46のパイロット信号部46aに油
温に比例した大きさのパイロット信号が入力され、第4
パイロットチェック弁46は油温によって定められた開
度となるので、第6図に示すように前記各ポンプの吐出
圧油は一部がタンク33に流れ、残りが吸込路32に流
れる。これによりタンク33内の油の油温が速く上昇す
る。そしてタンク33内の油の油温(タンク内油温セン
サー35の検出温度)が一定温度以上となると、第7図
に示すように第1・第2パイロットチェック弁30,3
1のパイロット信号部30a,31aへのパイロット信
号が停止して遮断状態となると共に、第8図に示すよう
に方向切換弁4を構成する第1〜第4パイロットチェッ
ク弁50〜53のパイロット信号部50a〜53aにパ
イロット信号が入力されて方向切換弁4は短絡連通位置
となって、第1・第2主ポンプP,Pの吐出圧油は
油圧機器5に流入せずに第1〜第4パイロットチェック
弁50〜53を流通してタンクに流出するので、方向切
換弁4までの回路内がウォーミングアップされる。これ
により前述の方向切換弁4までの回路内の油温が速く確
実に一定温度まで上昇する。これによりエンジンを最高
回転数で駆動させることが可能となるつまり、コント
ローラ43は、回路の油温が満たされたことにより、エ
ンジン回転数のアップを続けるが、本願発明においては
従来例のように、エンジン回転数のアップのみでウォー
ミングアップを行うのではなく、エンジン回転数が、例
えば1200回転位以上のように、まだ、エンジン回転
数の単純な上昇で対応するには、必ずしも好ましいとは
いえないことを経験的に知られているある回転数に至っ
た時にポンプ斜板の傾転角の増加によるポンプ吐出量の
アップに切り替える。この場合、油温が好ましいもので
ないと判断されるときには、ポンプ斜板の 傾転角を減少
する制御が伴う。以上のようにして、エンジン回転数お
よびポンプ斜板の傾転角とも、適切なレベルに到達した
後はウォーミングアップは完了したので、図4に示され
るように、エンジン回転数およびポンプ斜板の傾転角と
も、オペレータが最初に指示したところの数値に戻され
る。オペレータが最初に指示したところの数値がウォー
ミングアップの最終値の場合は、その数値が維持される
ことになる。 【0011】以上の動作の時に第1パイロットチェック
弁27のパイロット信号部27aには最大パイロット信
号が入力されて全開となり、補助ポンプPの吐出圧油
に油圧モータ15の回転抵抗及び絞り26の流通抵抗に
よって油圧モータ15を流通せずにドレーン路16に直
接流れるので、油圧モータ15は停止しオイルクーラ2
0は機能していない。以後通常の作業を行なって回路内
の油温がある一定値以上に上昇すると、チェック弁24
の流通抵抗よりもオイルクーラ20の流通抵抗が小さく
なって、オイルクーラ20を流通するようになると共
に、第1パイロットチェック弁27のパイロット信号部
27aに油温に比例した大きさのパイロット信号が入力
されて開度が小さくなり、補助ポンプPの吐出圧油の
一部は油圧モータ15を流通してファン23を駆動し、
オイルクーラ20が機能を開始する。さらに油温が上昇
すると第1パイロットチェック弁27は完全に閉じて、
第9図に示すように補助ポンプPの吐出圧油は全流が
油圧モータ15に流通し、油圧モータ15が最高回転し
てファン23が高速回転しオイルクーラ20はフル運転
状態となると共に、油圧機器5に圧油を供給する。そし
て、油温が低下すると第1パイロットチェック弁27の
パイロット信号部27aに小さなパイロット信号が入力
して少し開き、ファン23の回転数が若干減少する。こ
れにより、ファン23の回転数が油温によって連続的に
調節されるので、油温を最適なる一定油温に常時保持で
きる。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、現実の油温に沿った油
圧回路のウォーミングアップが可能となるので、ウォー
ミングアップを効率的になすことができ、またウォーミ
ングアップ信号を、エンジン回転数を少しアップさせ、
その次にはポンプの吐出量を少しアップさせる順序的信
号としたので、吐出量を制御したウォーミングアップが
可能で油圧回路の要素が破壊等される恐れがない。また
本発明では、コントローラは、入力された検出油温が所
定の油温以下で、かつ、ウォーミングアップスイッチか
らの出力信号が入力されたときに、ウォーミングアップ
信号を出力するようにしたから、オペレータのウォーミ
ングアップの必要性の判断が最優先され、タイミング的
に無駄なウォーミングアップが避けられる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の回路図である。 【図2】方向切換弁の説明図である。 【図3】ポンプキャビテーション発生限界図である。 【図4】動作フローチャートである。 【図5】動作説明図である。 【図6】動作説明図である。 【図7】動作説明図である。 【図8】動作説明図である。 【図9】動作説明図である。 【符号の説明】 1…エンジン 4…方向切換弁 5…油圧機器 43…コントローラ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.エンジン1で駆動される油圧ポンプと、この油圧ポ
    ンプの斜板の傾転角を変更する手段と、油圧ポンプの油
    圧で作動される油圧機器5と、前記油圧ポンプの吐出圧
    油を油圧機器5に供給する方向切換弁4とを含む油圧回
    路のウォーミングアップ装置であって、 前記油圧回路内の油温を検出するセンサと、前記油圧ポンプの吸込圧力を検出するセンサと、 前記エンジンの回転数を検出するセンサと、 これらの検出油温、吸込圧およびエンジンの回転数並び
    にオペレータが指示したエンジン回転数と斜板の傾転角
    が入力されるコントローラ43を含み、 前記コントローラ43は、入力された検出油温が所定の
    温度以下のときは、ウォーミングアップ信号を出力し、 入力された検出油温が所定の温度以上となるとウォーミ
    ングアップ信号を停止し、 前記ウォーミングアップ信号は、最初は前記コントロー
    ラ43がその入力に基づいてキャビテーションが発生し
    ないのを判断しつつエンジン回転数をアップさせること
    によりポンプ吐出量を増大させる信号であって、キャビ
    テーションが発生すると判断される時はエンジン回転数
    をダウンさせることを含む信号であり、次にエンジン回
    転数が所定の回転数に至った後は、キャビテーションが
    発生しないのを判断しつつポンプ斜板の傾転角を大きく
    していくことによってポンプ吐出量を増大させる信号で
    あって、キャビテーションが発生すると判断される時は
    ポンプ斜板の傾転角を小さくすることを含む信号である
    ことを特徴とする建設機械用油圧回路のウォーミングア
    ップ装置。 2.エンジン1で駆動される油圧ポンプと、この油圧ポ
    ンプの斜板の傾転角を変更する手段と、油圧ポンプの油
    圧で作動される油圧機器5と、前記油圧ポンプの吐出圧
    油を油圧機器5に供給する方向切換弁4とを含む油圧回
    路のウォーミングアップ装置であって、 前記油圧回路内の油温を検出するセンサと、前記油圧ポンプの吸込圧力を検出するセンサと、 前記エンジンの回転数を検出するセンサと、 ウォーミングアップを指示するウォーミングアップスイ
    ッチと、 これらの検出油温、吸込圧およびエンジンの回転数並び
    にオペレータが指示したエンジン回転数と斜板の傾転角
    が入力される コントローラ43とを含み、 前記コントローラ43は、センサの検出油温が所定の油
    温以下で、かつ、ウォーミングアップスイッチからの出
    力信号が入力されたときに、ウォーミングアップ信号を
    出力し、 入力された検出油温が所定の温度以上となるとウォーミ
    ングアップ信号を停止するものとし、前記ウォーミングアップ信号は、最初は前記コントロー
    ラ43がその入力に基づいてキャビテーションが発生し
    ないのを判断しつつエンジン回転数をアップさせること
    によりポンプ吐出量を増大させる信号であって、キャビ
    テーションが発生すると判断される時はエンジン回転数
    をダウンさせることを含む信号であり、次にエンジン回
    転数が所定の回転数に至った後は、キャビテーションが
    発生しないのを判断しつつポンプ斜板の傾転角を大きく
    していくことによりポンプ吐出量を増大させる信号であ
    って、キャビテーションが発生すると判断される時はポ
    ンプ斜板の傾転角を小さくすることを含む信号であるこ
    とを特徴とする 建設機械用油圧回路のウォーミングアッ
    プ装置。 3.エンジン1で駆動される油圧ポンプと、この油圧ポ
    ンプの斜板の傾転角を変更する手段と、油圧ポンプの油
    圧で作動される油圧機器5と、前記油圧ポンプの吐出圧
    油を油圧機器5に供給する方向切換弁4とを含む油圧回
    路のウォーミングアップ方法であって、 油温が所定の温度以下のときはウォーミングアップを行
    い、油温が前記所定の温度以上となるとウォーミングア
    ップを停止するものとし、 前記ウォーミングアップは、最初はキャビテーションが
    発生しないのを判断しつつエンジン回転数をアップさせ
    ることによりポンプ吐出量を増大するが、キャビテーシ
    ョンが発生すると判断される時にはエンジン回転数をダ
    ウンすることを 含むものであり、次にエンジン回転数が
    所定の回転数に至った後は、キャビテーションが発生し
    ないのを判断しつつポンプ斜板の傾転角を大きくしてい
    くことによりポンプ吐出量を増大していくが、キャビテ
    ーションが発生すると判断される時はポンプ斜板の傾転
    角を小さくすることを含むものであり、 油温が前記所定の温度以上となるとウォーミングアップ
    を停止して、オペレータが最初に指示したエンジン回転
    数、斜板傾転角に維持することを自動的に行うことを特
    徴とする建設機械用油圧回路のウォーミングアップ方
    法。 4.エンジン1で駆動される油圧ポンプと、この油圧ポ
    ンプの斜板の傾転角を変更する手段と、油圧ポンプの油
    圧で作動される油圧機器5と、前記油圧ポンプの吐出圧
    油を油圧機器5に供給する方向切換弁4とを含む油圧回
    路のウォーミングアップ方法であって、 油温が所定の温度以下のときはウォーミングアップを行
    い、油温が前記所定の温度以上となるとウォーミングア
    ップを停止するものとし、 ウォーミングアップスイッチを操作してウォーミングア
    ップを指示すること、前記ウォーミングアップは、最初
    はキャビテーションが発生しないのを判断しつつエンジ
    ン回転数をアップさせることによりポンプ吐出量を増大
    するが、キャビテーションが発生すると判断される時に
    はエンジン回転数をダウンすることを含むものであり、
    次にエンジン回転数が所定の回転数に至った後は、キャ
    ビテーションが発生しないのを判断しつつポンプ斜板の
    傾転角を大きくしていくことによりポンプ吐出量を増大
    していくが、キャビテーションが発生すると判断される
    時はポンプ斜板の傾転角を小さくすることを含むもので
    あり、 油温が前記所定の温度以上となるとウォーミングアップ
    を停止して、オペレータが最初に指示したエンジン回転
    数、斜板傾転角に維持することを自動的に行うことを特
    徴とする建設機械用油圧回路のウォーミングアップ方
    法。
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